JP4687058B2 - 不審者判定装置 - Google Patents

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本発明は、監視システムに用いられる不審者判定装置に関するものである。
マンションやビル等の施設においては、不審者の侵入を防止するために、種々の対策が講じられている。例えば、モニタ用のカメラを施設の適所に配置し、このカメラで撮像した画像を管理人室や警備会社に設置された監視用の端末に表示することにより不審者の有無を監視し、不審者を発見すれば警察に通報するなど必要な措置をとるようにしている。
しかし、上記のようなシステムでは、カメラで撮像した画像を端末で常に監視していなければならず、マンション等の管理人がこれを行うことは事実上不可能である。そこで、防犯の実効をはかるために、監視業務を警備会社へ委託することになるが、この場合でも警備会社では24時間の常時監視体制をとるため、必然的に運用コストが高くなるという問題がある。
そこで、簡単な構成により低コストで不審者を判別することができる不審者判定装置が、下記の特許文献1において提案されている。本文献の装置では、所定エリアを撮像して得られた画像の前後の差分を閾値と比較し、差分が閾値以上になったときにエリア内に人が現れたとみなし、その後の差分の大きさを測定する。測定の結果、差分の大きさが一定に保たれている場合は異常ありと判定し、そうでない場合は異常なしと判定する。そして、異常ありの判定が所定時間内に所定回数生じた場合に、所定エリアに不審者がいると判断して、外部の情報端末へ通知する。これにより、不審者がいると判断した場合のみ判断結果が端末へ通知されるので、端末においてカメラの撮像画像を常時監視することが不要となる。
特開2003−51075号公報(段落0035〜0055、図1〜図3)
しかしながら、特許文献1の装置によれば、不審者でない人物であっても、所定エリア内に一定時間以上いるだけで異常ありと判定されるため、例えば、所定エリア内で人と待ち合わせをしているだけのような人物をも不審者と判定してしまう欠点がある。
そこで、本発明の課題は、不審者をより確実に判定することが可能な不審者判定装置を提供することにある。
本発明に係る不審者判定装置は、撮像装置が撮像した所定エリアの撮像画像から人の顔を検出する顔検出手段と、この顔検出手段が検出した顔の方向を判定する判定手段と、撮像装置で撮像される所定エリアにおける特定の場所の方向を不審者が見ると想定した場合の、当該不審者の顔方向が予め記憶されている記憶手段と、判定手段が判定した顔方向と記憶手段に記憶されている顔方向とを照合する照合手段と、当該照合の結果に基づき、それぞれの顔方向が一致した時間または回数を測定する測定手段とを備える。そして、測定手段が測定した時間または回数が所定値を超えたときに、顔検出手段により検出された顔の人物を不審者と判定するようにしている。
本発明では、施設等に侵入しようとしている不審者が、出入口や窓など特定の方向を注視し続ける行動様式をとる傾向にあることに着目し、不審者が見るであろう方向を記憶手段に予め設定しておく。そして、顔がその設定された方向を向いた時間または回数に基づいて、不審者かどうかを判定するようにしている。このため、単にエリア内にいる時間に基づいて不審者を判定する場合に比べて、不審者でない者を不審者と誤判定する割合が減少し、判定精度が向上する。
また、本発明は、撮像装置が撮像した所定エリアの撮像画像から人の顔を検出する顔検出手段と、この顔検出手段が検出した顔の方向を判定する判定手段と、撮像装置で撮像される所定エリアにおける特定の場所の方向を不審者が見ると想定した場合の、当該不審者の顔方向が予め記憶されている第1の記憶手段と、判定手段が判定した顔方向と第1の記憶手段に記憶されている顔方向とを照合する照合手段と、当該照合の結果に基づき、それぞれの顔方向が一致した時間または回数を測定する測定手段と、顔検出手段が検出した顔の情報と測定手段が測定した時間または回数とを関連付けて記憶する第2の記憶手段と、この第2の記憶手段に記憶されている顔情報および顔検出手段が検出した顔情報に基づいて同一人物を検出する同一人物検出手段とを備えた不審者判定装置として実現することもできる。この装置では、同一人物検出手段が同一人物を検出した場合に、第2の記憶手段に記憶された時間または回数の累計値が所定値を超えると、上記同一人物を不審者と判定する。
これによると、撮像した人物の顔方向が、予め設定された顔方向と一致する毎回ごとの時間が短くても(あるいは回数が少なくても)、それらの累計値が所定値を超えた場合は不審者と判定するので、1日の間に何回も同じ場所に現れて下見をするような者を不審者と判定することが可能となる。
本発明の好ましい実施形態においては、所定エリアが複数のゾーンに分割され、それぞれのゾーンごとに顔方向が設定される。これによると、各ゾーンに応じた顔方向が設定されるため、人物の顔がどのゾーンにあっても、照合手段において出入口や窓などの特定の方向に対する正確な顔方向の照合を行うことができる。その結果として、不審者の判定をより確実に行うことができる。
また、本発明の好ましい実施形態においては、それぞれのゾーンごとに、顔方向が上下および左右に一定の角度範囲をもって設定される。不審者の顔の方向は、それぞれのゾーン内においても人によって身長などにより様々であるが、上記のように顔の方向に一定の幅をもたせることによって、不審者をより確実に検出することができる。
本発明によれば、顔の方向を検出して不審者を判定するようにしたので、不審者でない者を不審者と誤判定する割合が減少し、判定精度を向上させることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る不審者判定装置を用いた監視システムのブロック図である。1は撮像装置としての監視カメラであって、例えばマンションやビル等の施設の所定箇所に設置される。2は警報時に点灯または点滅する警報装置としての警報ランプ、3は警報音を発する警報装置としてのスピーカであって、これらは、施設の管理人室や警備会社に設けられる。4はインターネットなどのネットワーク、5はネットワーク4に接続可能な携帯電話機である。10は第1実施形態の不審者判定装置であって、画像取込部11、顔検出部12、顔方向判定部13、記憶部14、タイマ部15、入力部16、表示部17および制御部18から構成されている。不審者判定装置10は、警報ランプ2およびスピーカ3とともに、施設の管理人室や警備会社に設けられる。
不審者判定装置10において、画像取込部11は監視カメラ1に接続されており、監視カメラ1で撮像した画像を取り込む。顔検出部12は、画像取込部11が取り込んだ画像の中から人の顔を検出する。顔方向判定部13は、顔検出部12が検出した顔の方向を判定する。記憶部14は、ROMやRAM等のメモリから構成される。タイマ部15は、クロックパルスの計数に基づいて時間の測定を行う。入力部16は、テンキーなどの入力キーを備えている。表示部17は、例えば液晶ディスプレイから構成され、監視カメラ1で撮像された画像を表示する。制御部18はCPUから構成され、不審者判定装置10の動作を制御する。
以上の構成において、顔検出部12は本発明における顔検出手段の一実施形態を構成し、顔方向判定部13は本発明における判定手段の一実施形態を構成し、記憶部14は本発明における記憶手段の一実施形態を構成し、制御部18は本発明における照合手段の一実施形態を構成し、タイマ部15は制御部18とともに、本発明における測定手段の一実施形態を構成する。なお、図1では、便宜上、顔検出部12や顔方向判定部13を制御部18とは別のブロックとしてあるが、顔検出や顔方向判定の機能を制御部18に持たせてもよい。この場合、制御部18は、顔検出手段および判定手段の一実施形態を構成する。
図2は、本発明の原理を説明する図である。図2(a)(b)は、いずれも監視カメラ1が撮像した画像の一例を示している。ここでは、監視カメラ1が、施設における出入口の階段50付近のエリアを監視しているものとする。51は撮像画像に写っている人物、52は人物51の顔の方向を表している。この顔方向52は、人物51の目線の方向も表していることになる。
施設の内部へ侵入しようとしている不審者は、一般に、出入口や窓など特定の方向を注視し続ける行動様式をとる傾向にある。したがって、図2(a)のように、撮像した人物51の顔が、階段50の方向52を向いたまま動かないような場合は、人物51の挙動は通常ではなく、出入口の様子をじっと伺っている可能性が濃厚なので、当該人物51を不審者であると判定する。
一方、図2(b)のように、撮像した人物51の顔が、階段50の方向とは全く別の方向52を向いており、当該方向に出入口や窓などが存在しない場合は、人物51は不審者でないとみて差し支えない。また、撮像した人物51の顔が階段50の方向を向いた時間がごく短時間である場合も、当該人物51は不審者でないとみて差し支えない。
そこで、不審者が見るであろう方向を予め設定しておき、撮像した人物51の顔がその設定方向を向いている時間を測定することによって、測定値が所定値を超えてなければ人物51は不審者ではないと判定し、測定値が所定値を超えておれば人物51は不審者であると判定することができる。
図3は、第1実施形態に係る不審者判定装置10の動作を示したフローチャートである。この手順は、制御部18を構成するCPUが、記憶部14のROMに格納されているプログラムに従って実行する。
プログラムがスタートすると、監視カメラ1の撮像した画像を画像取込部11が取り込む(ステップS1)。次に、画像取込部11が取り込んだ画像の中から顔検出部12で人の顔が検出されたか否かを判定する(ステップS2)。人の顔が検出されなければ(ステップS2:NO)、ステップS1へ戻って、監視カメラ1からの画像の取り込みを継続する。顔検出部12で人の顔が検出されると(ステップS2:YES)、この検出した顔の方向を顔方向判定部13で判定する(ステップS3)。顔方向の判定にあたっては、例えば特開平4−281578号公報に記載されているような、顔領域の重心と目・口・耳のパーツ領域の重心との位置関係などから顔方向を判定する方法を採用することができる。
次に、判定した顔方向と予め設定された顔方向との照合を行い、判定した顔方向が不審な顔方向であるか否かを判断する(ステップS4)。この照合は、以下のようにして行われる。
図4に示したように、監視カメラ1が撮像するエリアを複数のゾーン(ここでは9つ)に分割し、このうちA〜Fの6つのゾーンについて、各ゾーンごとに不審な顔方向を予め設定しておく。必要により、残りの3つのゾーンについても、顔方向を設定してもよい。図5は、各ゾーンA〜Fごとに設定された不審な顔方向の一例を示している。不審な顔方向は、上下方向と左右方向のそれぞれについて、一定の角度範囲をもって設定される。上下方向の角度は、図6(a)のように、顔が図4の画像上で真左を向いているときを基準角度0°として、上方向に+90°、下方向に−90°の範囲で設定される。また、左右方向の角度は、図7(a)のように、顔が図4の画像上で真正面を向いているときを基準角度0°として、正面からみて右方向に+135°、左方向に−135°の範囲で設定される。
例えば、図4のゾーンBにおける画像上の顔の上下方向角度が図6(b)のように−20°であり、左右方向角度が図7(b)のように−70°であれば、図5のゾーンBの設定範囲から、上下方向については−35°<−20°<−15°であり、左右方向については−90°<−70°<−50°であって、いずれも設定範囲内の角度となるから、当該顔の方向は不審な顔方向と判定される。また、例えば、図4のゾーンEにおける画像上の顔の上下方向角度が図6(c)のように+30°であり、左右方向角度が図7(c)のように−135°であれば、図5のゾーンEの設定範囲から、上下方向については+10°<+30°<+50°であり、左右方向については−135°≦−135°<−95°であって、いずれも設定範囲内の角度となるから、この場合も不審な顔方向と判定される。一方、画像上の顔の方向が、図5の該当ゾーンの上下・左右のいずれか又は両方の角度範囲内になければ、当該顔の方向は不審な顔方向ではないと判定される。なお、各ゾーンA〜Fごとの角度の設定値は、入力部16(図1)のテンキーを用いて入力され、記憶部14の所定領域に記憶される。
ステップS4での照合の結果、不審な顔方向であると判定されなければ(ステップS4:NO)、ステップS1へ戻って、監視カメラ1からの画像の取り込みを継続する。一方、ステップS4での照合の結果、不審な顔方向であると判定された場合は(ステップS4:YES)、タイマ部15のタイマをスタートさせ(ステップS5)、時間の計測を開始する。タイマのスタート後、再び監視カメラ1の撮像画像を画像取込部11が取り込み(ステップS6)、取り込んだ画像における顔の方向を顔方向判定部13で判定する(ステップS7)。そして、判定した顔方向と、図5のように予め設定された顔方向との照合を行い、ステップS4と同様の要領で、判定した顔方向が不審な顔方向であるか否かを判断する(ステップS8)。
ステップS8での照合の結果、不審な顔方向でなければ(ステップS8:NO)、すなわち顔が別の方向を向いた場合には、タイマをリセットして(ステップS11)、ステップS1へ戻り、監視カメラ1の撮像画像を取り込む。一方、ステップS8での照合の結果、不審な顔方向であれば(ステップS8:YES)、タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS9)。タイマがタイムアップしてなければ(ステップS9:NO)、ステップS6へ戻って、監視カメラ1の撮像画像を取り込み、ステップS7〜S9を実行する。この過程で、顔が別の方向を向き、不審な顔方向でなくなれば(ステップS8:NO)、タイマをリセットして(ステップS11)、ステップS1へ戻る。また、顔が依然として不審な方向を向いたままの場合は(ステップS8:YES)、タイマがタイムアップするまでステップS6〜S9を実行する。そして、ついにタイマがタイムアップすると(ステップS9:YES)、監視カメラ1で撮像した人物は長い間同じ方向をじっと注視していたことになるから、当該人物を不審者と判断し、制御部18は警報信号を出力する(ステップS10)。
この警報信号により警報ランプ2が点灯または点滅するとともに、スピーカ3から警報音が発せられる。これによって、監視員は不審者が検出されたことを知り、警察への通報や現場への急行など然るべき処置をとる。また、この警報時には、不審者判定装置10の表示部17に、検出された不審者の顔画像が切り出されて表示されるので、不審者の顔を確認することができる。さらに、不審者判定装置10からネットワーク4を介して携帯電話機5へ不審者検出の通報が行われる。携帯電話機5は、監視員やマンションの住人等が所持しており、例えば電子メールにより不審者が検出されたことが通報される。このとき、表示部17に表示する不審者の顔画像を電子メールに添付して送信してもよい。ステップS10で警報信号が出力された後は、再びステップS1からの処理が開始される。
上述した第1実施形態に係る不審者判定装置10によれば、不審者が見るであろう方向を記憶部14に予め設定しておき、顔がその設定された方向を向いている時間に基づいて、不審者かどうかを判定するようにしている。このため、前掲の特許文献1のように、単にエリア内にいる時間に基づいて不審者を判定する場合に比べて、不審者でない者を不審者と誤判定する割合が減少し、判定精度が向上する。また、撮像するエリアが複数のゾーンA〜Fに分割され(図4)、それぞれのゾーンA〜Fごとに顔方向が設定されているので(図5)、人物51の顔がどのゾーンにあっても、出入口や窓などの特定の方向に対する正確な顔方向の照合を行うことができ、不審者の判定をより確実に行うことができる。さらに、顔方向は上下および左右に所定の角度範囲をもって設定されているので、各ゾーン内における不審者の顔の方向が身長などにより様々であっても、一定の幅をもって不審者を確実に検出することができる。
図8は、本発明の第2実施形態に係る不審者判定装置を用いた監視システムのブロック図である。1は監視カメラ、2は警報ランプ、3はスピーカ、4はネットワーク、5は携帯電話機であって、これらはいずれも、図1で示したものと同じものである。20は第2実施形態の不審者判定装置であって、11〜18の各ブロックは図1で示したものと同じものである。第2実施形態の不審者判定装置20においては、第1実施形態の不審者判定装置10の構成に同一人物検出部19が追加されている。
図8の構成において、記憶部14は第1の記憶手段および第2の記憶手段の一実施形態を構成し、同一人物検出部19は同一人物検出手段の一実施形態を構成する。また、図8においても、便宜上、同一人物検出部19を制御部18とは別のブロックとしてあるが、同一人物検出の機能を制御部18に持たせてもよい。この場合、制御部18は同一人物検出手段の一実施形態を構成する。
図1の第1実施形態の場合は、一定時間連続して不審な顔方向が検出されたときに当該人物を不審者と判定したのに対し、図8の第2実施形態では、不審な顔方向を検出した時間を記憶してゆき、例えば1日の間に同一人物による検出時間の累計が一定時間を超えたときに、当該人物を不審者と判定する。以下、第2実施形態の動作の詳細について説明する。
図9は、第2実施形態に係る不審者判定装置20の動作を示したフローチャートである。この手順は、制御部18を構成するCPUが、記憶部14のROMに格納されているプログラムに従って実行する。
プログラムがスタートすると、監視カメラ1の撮像した画像を画像取込部11が取り込む(ステップS21)。次に、画像取込部11が取り込んだ画像の中から顔検出部12で人の顔が検出されたか否かを判定する(ステップS22)。人の顔が検出されなければ(ステップS22:NO)、ステップS21へ戻って、監視カメラ1からの画像の取り込みを継続する。顔検出部12で人の顔が検出されると(ステップS22:YES)、検出した顔の方向を顔方向判定部13で判定する(ステップS23)。ここでも、顔方向の判定にあたっては、特開平4−281578号公報に記載されているような公知の方法を採用することができる。
次に、判定した顔方向と予め設定された顔方向との照合を行い、判定した顔方向が不審な顔方向であるか否かを判断する(ステップS24)。この照合方法については、図4〜図7で詳述したとおりであるので、ここでは説明を省略する。ステップS24での照合の結果、不審な顔方向であると判定されなければ(ステップS24:NO)、ステップS21へ戻って、監視カメラ1からの画像の取り込みを継続する。一方、ステップS24での照合の結果、不審な顔方向であると判定された場合は(ステップS24:YES)、タイマ部15のタイマをスタートさせ(ステップS25)、時間の計測を開始する。また、このときの顔画像が記憶部14の所定領域に記憶される。
タイマのスタート後、再び監視カメラ1の撮像画像を画像取込部11が取り込み(ステップS26)、取り込んだ画像における顔の方向を顔方向判定部13で判定する(ステップS27)。そして、判定した顔方向と、図5のように予め設定された顔方向との照合を行い、ステップS24と同様の要領で、判定した顔方向が不審な顔方向であるか否かを判断する(ステップS28)。
ステップS28での照合の結果、不審な顔方向であれば(ステップS28:YES)、ステップS26へ戻って、監視カメラ1の撮像画像を取り込み、ステップS27〜S28を実行する。ステップS28での照合の結果、不審な顔方向でなければ(ステップS28:NO)、すなわち顔が別の方向を向いた場合は、不審な顔方向を検出した時間をタイマの計数値から取得するとともに、タイマをリセットする(ステップS29)。
次に、顔検出部12が検出した顔の画像と、記憶部14に記憶されている顔の画像とに基づき、顔検出部12で検出された顔と同じ顔の画像が記憶部14の顔画像の中にあるか否か、すなわち同一人物がいるか否かを、同一人物検出部19においてチェックする(ステップS30)。その結果、同一人物が検出された場合は(ステップS30:YES)、当該同一人物についての情報として、今回の検出時間を記憶部14に記録する(ステップS31)。
記憶部14には、図10に示すように、顔検出部12が検出した顔の情報である顔画像データと、不審な顔方向の検出時間とが、関連付けて記憶される。図10の左端の4桁の番号は、人物ごとに割り当てられたID番号であり、例えば番号0053の人物は3回撮像され、各回ごとに不審な顔方向の検出時間が記録されている。また、記憶部10には、顔画像データと検出時間のほか、撮像日時と検出ゾーン(図4)もあわせて記憶される。なお、ここでは各回ごとに検出時間を記録するようにしているが、検出時間の累計値を記録し、検出時間を加算してゆくことによって累計値を更新するようにしてもよい。
一方、ステップS30において、同一人物が検出されなかった場合は(ステップS30:NO)、今回撮像した人物は新たな人物であると判断し、当該新たな人物についての情報として、今回の検出時間を記憶部14に記録する(ステップS32)。図10において、番号0054の人物や番号0055の人物は、新たな人物である。
次に、記憶部14に記録された人物毎の検出時間の累計を求め、当該累計値が予め定められた所定値を超える人物がいるか否かを判定する(ステップS33)。この判定の結果、累計値が所定値を超える人物がいなければ(ステップS33:NO)、ステップS34を実行することなく、再びステップS21からの処理を開始する。また、累計値が所定値を超える人物がいる場合は(ステップS33:YES)、当該人物を不審者と判断し、制御部18は警報信号を出力する(ステップS34)。
この警報信号により警報ランプ2が点灯または点滅するとともに、スピーカ3から警報音が発せられる。これによって、監視員は不審者が検出されたことを知り、警察への通報や現場への急行など然るべき処置をとる。また、この警報時には、不審者判定装置10の表示部17に、検出された不審者の顔画像が表示されるので、不審者の顔を確認することができる。この場合も、不審者判定装置20は、ネットワーク4を介して携帯電話機5へ、電子メールなどにより不審者検出の通報を行う。ステップS34で警報信号が出力された後は、再びステップS21からの処理が開始される。
上述した第2実施形態に係る不審者判定装置20においても、不審者が見るであろう方向を記憶部14に予め設定しておき、顔がその設定された方向を向いている時間に基づいて、不審者かどうかを判定するようにしている。このため、前掲の特許文献1のように、単にエリア内にいる時間に基づいて不審者を判定する場合に比べて、不審者でない者を不審者と誤判定する割合が減少し、判定精度が向上する。また、撮像するエリアが複数のゾーンA〜Fに分割され(図4)、それぞれのゾーンA〜Fごとに顔方向が設定されているので(図5)、人物51の顔がどのゾーンにあっても、出入口や窓などの特定の方向に対する正確な顔方向の照合を行うことができ、不審者の判定をより確実に行うことができる。さらに、顔方向は上下および左右に所定の角度範囲をもって設定されているので、各ゾーン内における不審者の顔の方向が身長などにより様々であっても、一定の幅をもって不審者を確実に検出することができる。加えて、第2実施形態では、毎回ごとの不審な顔方向の検出時間が短くても、その累計値が所定値を超えた場合は不審者と判定するので、1日の間に何回も同じ場所に現れて下見をするような者を不審者と判定することが可能となる。
以上述べた各実施形態においては、撮像した人物の顔が不審な方向を向いている「時間」を測定することによって、不審者か否かを判定したが、撮像した人物の顔が不審な方向を向いている「回数」を測定することによって、不審者か否かを判定するようにしてもよい。この場合は、撮像画像を所定の周期でサンプリングし、顔が不審な方向を向いた回数をカウンタで計数すればよい。
また、上記各実施形態においては、不審者が検出された場合に、警報信号を出力して警報ランプ2およびスピーカ3を駆動するとともに、ネットワーク4を介して携帯電話機5へも通報するようにしたが、警報信号の出力と、携帯電話機5への通報のいずれか一方のみを行うようにしてもよい。さらに、これらのいずれを(または両方を)選択するかを不審者判定装置10、20において設定できるようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る不審者判定装置を用いた監視システムのブロック図である。 本発明の原理を説明する図である。 第1実施形態に係る不審者判定装置の動作を示したフローチャートである。 ゾーンごとの顔方向の設定を説明する図である。 ゾーンごとに設定された不審な顔方向の一例である。 顔方向の上下の角度範囲を説明する図である。 顔方向の左右の角度範囲を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る不審者判定装置を用いた監視システムのブロック図である。 第2実施形態に係る不審者判定装置の動作を示したフローチャートである。 記憶部のデータ内容を示す図である。
符号の説明
1 監視カメラ
2 警報ランプ
3 スピーカ
4 ネットワーク
5 携帯電話機
10 不審者判定装置
11 画像取込部
12 顔検出部
13 顔方向判定部
14 記憶部
15 タイマ部
16 入力部
17 表示部
18 制御部
19 同一人物検出部
20 不審者判定装置
51 人物
52 顔方向
A〜F ゾーン

Claims (5)

  1. 撮像装置が撮像した所定エリアの撮像画像から人の顔を検出する顔検出手段と、
    前記顔検出手段が検出した顔の方向を判定する判定手段と、
    前記撮像装置で撮像される所定エリアにおける特定の場所の方向を不審者が見ると想定した場合の、当該不審者の顔方向が予め記憶されている記憶手段と、
    前記判定手段が判定した顔方向と、前記記憶手段に記憶されている顔方向とを照合する照合手段と、
    前記照合の結果に基づき、それぞれの顔方向が一致した時間または回数を測定する測定手段と、を備え、
    前記測定手段が測定した時間または回数が所定値を超えたときに、前記顔検出手段により検出された顔の人物を不審者と判定することを特徴とする不審者判定装置。
  2. 撮像装置が撮像した所定エリアの撮像画像から人の顔を検出する顔検出手段と、
    前記顔検出手段が検出した顔の方向を判定する判定手段と、
    前記撮像装置で撮像される所定エリアにおける特定の場所の方向を不審者が見ると想定した場合の、当該不審者の顔方向が予め記憶されている第1の記憶手段と、
    前記判定手段が判定した顔方向と、前記第1の記憶手段に記憶されている顔方向とを照合する照合手段と、
    前記照合の結果に基づき、それぞれの顔方向が一致した時間または回数を測定する測定手段と、
    前記顔検出手段が検出した顔の情報と前記測定手段が測定した時間または回数とを関連付けて記憶する第2の記憶手段と、
    前記第2の記憶手段に記憶されている顔情報および前記顔検出手段が検出した顔情報に基づいて同一人物を検出する同一人物検出手段と、を備え、
    前記同一人物検出手段が同一人物を検出した場合に、前記第2の記憶手段に記憶された時間または回数の累計値が所定値を超えると、前記同一人物を不審者と判定することを特徴とする不審者判定装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の不審者判定装置において、
    前記所定エリアが複数のゾーンに分割され、それぞれのゾーンごとに顔方向が設定されていることを特徴とする不審者判定装置。
  4. 請求項3に記載の不審者判定装置において、
    それぞれのゾーンごとに、顔方向が上下および左右に一定の角度範囲をもって設定されていることを特徴とする不審者判定装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の不審者判定装置において、
    前記顔方向は、人物の目線の方向を表していることを特徴とする不審者判定装置。
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