JP5580673B2 - 通報装置 - Google Patents

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本発明は、強盗などの非常事態の発生を検出して通報する通報装置に関し、特に、通報ボタン等の操作を要しない通報装置に関する。
従来、店舗や事務所などの利用者が強盗などの非常事態を外部に通報するための通報装置として、いわゆる非常ボタンの操作により、非常信号とともに監視カメラが撮像している画像を遠隔の監視センタに送出するものが広く知られている。
この種の通報装置は、利用者の自発的な操作に基づくために非常事態を誤って通報することが少ない反面、強盗などの非常事態が発生したときに当該強盗により非常ボタンの操作が妨げられたり、利用者の気が動転して非常ボタンの操作を失念してしまうことがあり、通報の確実性に欠けるという問題があった。
また、客と対面して現金の受け渡しに従事している人は、強奪目的の加害者が凶器などを所有していることから迂闊にカウンター下部等に取り付けてある警察等への通知機能を作動させる行為をとると加害者を刺激し傷害を負う可能性がある。
特許文献1には、カメラ等で取り込んだ来訪者の顔の映像を画像処理することにより、不審人物の可能性があると判断されたとき、リアルに管理者等に通報が行える警報装置を提供することを目的として、不特定多数の人が利用するゾーンにおいて、顔の要素を検出し、一部隠している場合等に不審人物の可能性があると判断し通報する警報装置が開示されている。
また特許文献2には、異常な行動をしている不審者を特定して識別できる不審行動検知システムを提供することを目的として、ステレオカメラの映像を利用して、監視対象の移動軌跡情報を取得する移動軌跡取得部と、移動軌跡情報に基づいて監視対象の行動状態を識別して、監視対象の不審行動を自動で判定する行動識別部22とを備え監視対象の不審行動を検知する不審行動検知システムが開示されている。
特開平5−35992号公報 特開2008−217602号公報
特許文献1に提案される通報装置によれば、顔の一部を隠蔽した人物を不審者の可能性があるとして外部に通報することができる。
また、特許文献2に提案される不審行動検知システムによれば、移動軌跡から不審な行動を識別して外部に通報することができる。
しかしながら、顔の一部をマスクやサングラスで隠していたとしても、顔の隠蔽のみを検知して通報するようにすると、誤動作を多発する可能性があり、ひいては通報を受ける監視センタの負荷が増加し、通報装置の信頼性が低下する。
また、例えばコンビニなどの店舗などで発生する強盗事件は、強盗犯人の行動パターンは類型化しており、例えば、店舗入口から店内に入店すると、直接にレジカウンターや店員の直近まで接近することが判明している。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、顔を隠蔽した人物を検出して通報する場合に、強盗などの非常事態の発生時以外に顔の隠蔽を検知したとき、非常事態発生と誤判定することを低減して信頼性を向上させた通報装置の提案を目的とする。
上記の目的を達成するために本発明による通報装置は、監視領域の画像を取得する画像取得手段と、前記取得した画像情報から人物の顔の隠蔽を検出する顔隠蔽検出手段と、予め特定行動情報を記憶する記憶手段と、前記取得した画像情報から人物の監視領域内の行動を検出する行動検出手段と、前記監視領域内の人物の顔隠蔽が検出された場合に、当該顔隠蔽の検出後の当該人物の行動と記憶手段に記憶されている特定行動とを比較して非常通報の要否を判定する通報判定手段と、通報判定手段によって通報要と判定された場合に通報を行う通報手段とを備える。
これにより、通報装置は、顔を隠蔽した人物を検出した場合に、当該人物が強盗犯人特有の行動であったとき通報要と判定するので、非常事態時以外に誤って通報することを防止できる。
また、本発明の通報装置において、通報判定手段は、前記顔隠蔽検出手段にて検出した人物の行動が、監視領域の出入口から略直線的に特定の場所に接近する行動であった場合に通報要と判定する。
また、本発明の通報装置において、通報判定手段は、顔隠蔽検出手段にて検出した人物の行動が、店員専用領域に立ち入る行動であった場合に通報要と判定する。
また、本発明の通報装置において、通報判定手段は、前記顔隠蔽検出手段にて検出した人物の行動が、前記店員専用領域付近より前記監視領域の出入口に向かって所定以上の速度で略直線的に移動する行動であった場合に通報要と判定する。
本発明によれば、顔を隠蔽した人物を検出した場合に、当該人物が強盗犯人特有の行動であったとき、例えば当該人物が監視領域の出入口から略直線的に特定の場所に接近したり、店員専用領域に立ち入ったり、または店員専用領域付近より前記監視領域の出入口に向かって所定以上の速度で略直線的に移動する行動であったときに、非常通報を行うので、誤通報を低減できる。
本発明の通報装置による通報システムの全体構成を示す概略図である。 本発明の通報装置の構成を示すブロック図である。 本発明の通報装置の監視処理を示すフローチャートである。 本発明の入場者の移動軌跡を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
本実施形態では、例えば金融機関や商店などの営業所を監視対象とし、この監視対象の監視領域として店舗エリアとレジカウンターエリアとが設けられている場合を例示するが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
図1は、本発明の通報装置を用いた通報システム1を示す構成図である。
図1は、外部との出入口を有する店舗エリア2a及びレジカウンターエリア2bからなる監視エリア2と、監視エリア2に設置される監視カメラ3と、熱線センサや開閉センサなどの警備センサ71と、この監視カメラ3及び警備センサ71が接続される通報装置4との関係を模式的に平面図上に示している。
ここで、本実施形態において、店舗エリア2aと、レジカウンターエリア2bがあり、レジカウンターエリア2bは店員のみが存在する店員専用領域である。
図1に示すように、店舗エリア2aは、外部との出入口として店舗出入口21が設けられている。
図1の例では、店舗エリア2aの店舗出入口21を含む店舗エリア2a全体が撮像可能な位置に監視カメラ3aが設置され、また、レジカウンターエリア2bが撮像可能な位置には監視カメラ3bが設置されている。これら監視カメラ3と通報装置4とは図示しないLANにより接続され、通報装置4は更に遠隔の監視センタ5と通信回線網6を介して接続されている。
また、店舗エリア2aの店舗出入口21に開閉センサ71が設置され、店舗エリア2a及びレジカウンターエリア2bには図示しない熱線センサが設置されている。これらの警備センサ7は通報装置4と監視カメラ3とを結ぶLANに接続されている。
監視カメラ3は、監視エリア2の監視情報を生成する監視手段である。監視カメラ3は、予め各監視カメラ3を識別するカメラ番号を記憶しており、撮像素子から入力される画像信号を所定の撮影間隔(例えば0.2秒周期、すなわち5fps(フレーム/秒))でデジタル信号に変換し、圧縮符号化処理を行い所定の規格(例えばJPEG規格)に準拠した画像データを生成する。生成された画像データは、LANに出力され通報装置4に送信される。このとき送信される画像データには、カメラ番号が含まれる。なお、監視カメラ3は、マイクから入力される音声信号を圧縮符号化して音声データを生成し、画像データと音声データを多重化してLANに出力してもよい。
警備センサ7は、エリアの内部へ侵入する侵入者を検出する監視手段である。警備センサ7は、予め各警備センサ7を識別するセンサ番号を記憶しており、侵入者を検出するとセンサ番号を含む検出信号を通報装置4に出力する。
通報装置4は、警備センサ7からの検出信号及び監視エリア2に設定された警備モードに基づき監視エリア2に侵入する侵入者を監視する。警備モードには、監視モードとしての警備セットモードと、非監視モードとしての警備解除モードとがある。警備セットモードは、監視エリア2に利用者が存在しない無人状態において設定するモードであり、通報装置4は、この警備セットモードが設定されている場合、警備センサ7から検出信号を受信したとき侵入異常と判定し、侵入検出信号を監視センタ5に送信する。警備解除モードは、監視エリア2に利用者が存在する有人状態において設定するモードであり、通報装置4は、この警備解除モードが設定されている場合において、警備センサ7から検出信号を受信しても侵入異常と判定せず、侵入検出信号を監視センタ5に送信しない。
また、通報装置4は、監視カメラ3から入力される画像データを受信して、この画像データから監視エリア2内の人物の顔を検出して、顔が隠蔽されている場合に、当該人物が強盗犯人特有の行動を示したとき通報の要否を判定する通報要否判定処理を実行する。通報要否判定処理の結果、通報要と判定されると、通信回線網6を介して監視センタ5に非常通報信号を通報するとともに、監視カメラ3から受信する画像データを監視センタ5に送信する。画像データの送信処理は監視センタ5又は監視エリア2の利用者から停止入力があるまで継続して行われる。
特に、本実施形態において、通報装置4は、強盗行動特定要因として、強盗犯人特有の行動パターン情報である特定行動情報を記憶している。
通報装置4は、監視エリア2内の人物の顔隠蔽を検出したときに、その人物による強盗犯人に特有の行動を検出したとき非常通報の処理を実行する。
これにより、通常の来訪者のマスクやサングラス着用による顔隠蔽の人物を検出して誤通報してしまうことを防止している。
監視センタ5は、警備会社などが運営するセンタ装置51を備えた施設である。センタ装置51は、1又は複数のコンピュータで構成されており、本発明に関連する監視センタ5の機能を実現する。監視センタ5では、センタ装置51により各種機器が制御され、通報装置4から非常通報として受信した不審者検出信号を記録するとともに、通報装置4から送信される画像データをディスプレイ52に表示することで、監視員が監視対象となる複数の監視区域2を監視している。
<通報装置>
次に、図2を用いて通報装置4の構成について説明する。図2は、通報装置4の構成を示すブロック図である。
通報装置4は、監視エリア2内(本実施形態ではレジカウンターエリア2b)に設置され、監視カメラ3、警備センサ7と接続され、通信回線網6を介して監視センタ5と接続されている。
通報装置4は、LANに接続される通信I/F(インタフェース)としての監視情報取得部41と、通信回線網6と接続される通信部42と、利用者が入力操作を行う操作部43と、HDDやメモリなどで構成される記憶部44と、MPUやマイコンなどで構成され各部の制御を行う制御部45とを有して概略構成される。
監視情報取得部41は、監視カメラ3及び警備センサ7と接続され、監視エリア2の監視情報として監視カメラ3から出力されるカメラ番号及び画像データ、警備センサ7から出力される検出信号を受信して制御部45にこれらデータを出力する。
通信部42は、通信回線網6を介してセンタ装置51と接続されて監視センタ5との間で通信を行う。通信部42は、制御部45にて通報要と判定されると、自己のアドレス情報を含む非常通報信号および監視カメラ3が撮像する画像データを監視センタ5に送信する。また、通信部42は、制御部45にて警備セットモードに設定されている監視エリア2内に侵入者が存在すると判定されたとき自己のアドレス情報を含む侵入検出信号を監視センタ5に送信する。
操作部43は、警備モードの設定操作など各設定情報が入力可能なスイッチである。
記憶部44は、ROMやRAM、又はHDDにて構成され自己を特定するためのアドレス情報と各種プログラムなどを記憶しており、更に通報装置4を動作させるための各種情報を記憶する。具体的に、記憶部44は、移動物体を抽出するための背景情報となる基準データと、現在の警備モードを示すモード情報と、非常通報の要否判断処理を行うための特定行動情報とを記憶している。また、記憶部44には、監視カメラ3から出力された過去所定時間分の画像データが記憶されている。
ここで、記憶部44に記憶される基準データは、後述する入場者検出処理にて現在の画像データと比較して監視エリア2内の移動物体を抽出するために用いられる比較基準情報であり、予め無人時の監視エリア2を撮像して取得された画像データである。
また、モード情報は、監視エリア2に現在設定されている警備モード(警備セットモード又は警備解除モード)を記憶している。警備モードは利用者による操作部43への操作入力に基づき制御部45にて設定される。
特定行動情報とは、例えば、店舗出入口21から略直線的に店員専用領域であるレジカウンターエリア2b内に移動したり、レジカウンターエリア2b付近より店舗出入口21に向かって所定以上の速度で略直線的に移動する行動するなどの行動パターン情報である。
制御部45は、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータ及びその周辺回路で構成され、上述した各部を制御する。そのために、制御部45は、このマイクロコンピュータ及びマイクロコンピュータ上で実行されるコンピュータプログラムによって実現される機能モジュールとして、現在日時を取得する時計手段としての電子カレンダ部450と、監視エリア2の警備モードを設定/変更するモード設定部451と、監視エリア2への侵入者を検出する侵入者検出部452と、監視エリア2内の人物の顔の隠蔽を検出する顔隠蔽検出部453と、顔隠蔽を検出した人物の行動を検出する行動検出部454と、通報の要否を判定する通報判定部455と、通信部42による通信処理を制御する通信制御部456を備えている。
モード設定部451は、利用者が警備モードを設定する際に操作部43から入力する情報を照合し、照合OKと判定できれば、操作部43の入力に基づいて監視エリア2の警備モードを警備セットモードまたは警備解除モードに設定する。モード設定部451にて設定された警備モードは、記憶部44のモード情報に記憶される。
上述したように、警備セットモードは、例えば営業時間外や休日など監視エリア2が無人となるときに設定され、警備センサ7が事象の変化を検出したときに通信部42を介して遠隔の監視センタ5に侵入検出信号により異常通報を行うモードである。また、警備解除モードは、監視エリア2が有人のときに設定され、警備センサ7による事象の変化の検出による異常通報を行わないモードである。
侵入者検出部452は、警備センサ7から監視情報取得部41を介して検出信号の入力があると、記憶部44に記憶されたモード情報を参照して、現在の警備モードが警備セットモード時に警備センサ7が検出信号を出力した場合に、監視エリア2内に侵入者が存在すると判定する。一方、現在の警備モードが警備解除モード時に警備センサ7が検出信号を出力した場合には、侵入者の存在を判定しない。侵入者検出部452が侵入者を検出した情報、及び検出信号を出力した警備センサ7の情報は、記憶部44に記憶され侵入検出信号として監視センタ5へ通報される。
顔隠蔽検出部453が実行する顔隠蔽検出処理は、監視情報取得部41で取得した画像データに人相が判別可能な顔特徴部分となる各部位(目、鼻、口)を隠蔽している(顔の各部位が検出できない)人物が存在することを検出し、検出した人物の画像上の位置情報を算出して記憶部44に記憶する。顔隠蔽検出部453は、顔領域において顔特徴部分を検出するための公知の様々な方法を用いることができる。
具体的には、顔隠蔽検出部453は顔隠蔽検出処理として、監視情報取得部41で取得した画像データにてラベリングされた変動領域のエッジ成分を抽出し、エッジ画像データにおいて顔の輪郭形状に近似した楕円形状のエッジ分布を検出して、そのエッジ分布に囲まれた楕円領域内の色情報が、肌色(例えばHSV表色系において色相(H)成分が0から30にある画素)を含む場合に当該楕円領域を顔領域として抽出する。そして、この顔領域内に、顔特徴部分となるエッジ(例えば、目、口などの水平エッジ)が現れているか否かを判定し、このような顔特徴部分が検出できない顔領域を顔隠蔽であると判定する。
また、顔隠蔽検出部453は、顔領域の輝度分布からサングラスとマスクを装着した顔領域を個別に検出する。サングラスとマスクを装着した顔領域は、上方に暗い画素が集中するため縦方向の輝度重心が中心より低い位置となる。また、横方向に見たライン毎の輝度値が小さくなるのに対し縦方向に見たライン毎の輝度値の分散は大きい。さらに、サングラスの部分により輝度値が極端に低いという性質がある。そこで、顔領域の輝度重心のY座標が顔領域の中心より下方にあり、更に、X方向の標準偏差とY方向の標準偏差の比が所定しきい値より大きく、更に、輝度値の低い画素の割合がしきい値以上となる場合に、この顔領域内の画像はサングラスとマスクを装着した顔の画像であると判定して、当該顔領域を顔隠蔽であると判定する。顔隠蔽検出部453は、顔隠蔽した人物を検出した場合には、顔を隠蔽した人物の画像上の位置情報を算出して記憶部44に記憶する。
行動検出部454は、記憶部44にて記憶されている無人時の画像データと監視情報取得部41より入力された画像データから移動物体像を追跡するための追跡情報を生成する。具体的には、追跡情報は、人が居ないときに撮像された監視画像を基に生成され記憶部44に記憶された基準データ(無人時の画像データ)と、各移動物体像から抽出された特徴量である。特徴量としては移動物体像の輝度ヒストグラム、テクスチャ情報等を用いることができる。追跡は、前後する時刻における移動物体像のうち特徴量が類似するものを同一移動物体の像として同定することにより移動物体像ごとの移動軌跡を求める処理である。同定された移動物体像には共通の識別子(像ID)が付与され、特徴量は同定された移動物体像ごとに像IDと対応付けて記憶される。
移動軌跡は、監視画像における移動物体像の位置の履歴であり、追跡結果として生成される。移動軌跡は、同定された移動物体像ごとにその像ID及び時刻情報と対応付けて記憶部44に記憶される。
通報判定部455は、顔隠蔽検出部453にて、監視エリア2内の人物の顔隠蔽を検出したとき、行動検出部454にて検出した人物の移動軌跡が記憶部44に予め定めた特定行動情報に合致する場合、非常通報の必要があると判定する。
通信制御部456は、通報判定部455により非常通報の必要が有ると判定された場合、監視センタ5に非常通報信号を送信する。非常通報信号には通報装置4のアドレス情報が含まれる。また、通信制御部456は、非常通報が必要と判定された場合、監視カメラ3から入力される画像データを監視センタ5に送信開始する。送信される画像データにはカメラ番号と通報装置4のアドレス情報がヘッダ情報として付加され、監視カメラ3から入力される都度継続的に現在の画像データを送信する。そして、通信制御部456は、操作部43の停止入力による画像送信停止信号、又は監視センタ5から送信される画像送信の停止信号の何れかを受け付けると監視センタ5への画像データ送信処理を停止する。
また、通信制御部456は、侵入者検出部452により警備セットモードに設定されている監視エリア2内に侵入者が存在すると判定されると、監視センタ5に侵入検出信号を送信する。
<動作の説明>
以上のように構成された通報システム1について、図面を参照してその動作を説明する。ここでは、主として通報装置4による非常通報処理に関する動作について説明する。図3は通報装置4にて繰り返し実行される監視プログラムの動作を示すフローチャートである。
通報装置4は、所定周期(例えば0.2秒周期、すなわち5fps(フレーム/秒))ごとに監視情報取得部41より監視カメラ3が撮像した画像データの入力を受け付けて記憶部44に記憶する。
図3に示す監視プログラムが実行されると、顔隠蔽検出部453が監視エリア2内の人物102の顔を検出して隠蔽しているか否かを判定する。具体的には、顔隠蔽検出部453は顔隠蔽検出処理として、監視情報取得部41で取得した画像データにてラベリングされた変動領域のエッジ成分を抽出し、エッジ画像データにおいて顔の輪郭形状に近似した楕円形状のエッジ分布を検出して、そのエッジ分布に囲まれた楕円領域内の色情報が、肌色(例えばHSV表色系において色相(H)成分が0から30にある画素)を含む場合に当該楕円領域を顔領域として抽出する。そして、この顔領域内に、顔特徴部分となるエッジ(例えば、目、口などの水平エッジ)が現れているか否かを判定する。そして、このような顔特徴部分が検出できない顔領域を顔隠蔽であると判定する。
顔隠蔽検出処理の結果、監視エリア2内に顔を隠蔽した人物を検出したと判定されると(ステップST2−Yes)、制御部45は行動検出部454を動作させて行動追跡処理を開始する。行動検出部454は、顔の隠蔽を検出した時点より監視情報取得部41にて取得した画像データを画像処理を施して監視エリア2内において人物の移動軌跡を検出する。(ステップST3)
図4(a)〜(c)は店舗エリア2aの天井設置された監視カメラ3で撮影した画像を処理したもので、黒丸は入場者102の移動軌跡を例示したものである。図中の各黒丸は各時刻における移動物体像の重心と対応し、移動物体像ごとにその重心の座標が時系列に並べられたデータが移動軌跡である。黒丸f+1は姿勢を検出した時点から例えば0.5秒後の入場者102の位置、黒丸f+2は例えば1秒後の入場者102の位置を示す。なお、この時間ピッチはもっと狭くても広くてもよく、監視エリア2の大きさ等において決定されるものである。
通報判定部455は、行動検出部454にて検出した入場者102の移動軌跡が記憶部44に記憶されている特定行動情報に一致するか否かを判定して、一致した場合に非常通報信号を送信する処理に移行する。具体的には、記憶部44から特定行動情報を読み出す。そして行動検出部454で検出した移動軌跡が特定の行動と一致するか否かを判定する。
図4(a)に示す例では、顔を隠蔽した人物102が店舗出入口21から店舗エリア2a内に入場した場合、その顔隠蔽を検出した時点fから入場者102の移動軌跡を追跡する。
そして、検出した入場者102が店舗出入口21からレジカウンターエリア2bの直近まで略直線的に移動した場合に非常通報の送信が必要と判定して(ステップST5−Yes)非常通報信号を送信する処理に移行する。
図4(b)の例では、顔を隠蔽した人物102が店舗出入口21から店舗エリア2a内に入場した場合、入場者102が店舗出入口21からレジカウンターエリア2b内に移動したときに非常通報の送信が必要と判定して(ステップST5−Yes)非常通報信号を送信する処理に移行する。
なお、行動検出部454で入場者102の移動軌跡が特定の行動と異なる場合には、非常通報を送信する必要が無いものと判定して(ステップST5−No)、処理を終了する。
図4(C)の例では、監視エリア2内の入場者102の顔の隠蔽を検出したとき、行動検出部454で検出した入場者102の移動軌跡が店舗出入口21からレジカウンターエリア2b内に直接移動しない場合であっても、入場者102の移動軌跡を検出し続け、前記レジカウンターエリア2b付近より前記監視エリア2の店舗出入口21に向かって所定以上の速度で略直線的に移動する行動(つまり走って逃走する)であったときに非常通報の送信が必要と判定して(ステップST5−Yes)非常通報信号を送信する処理に移行する。
なお、行動検出部454で入場者102の移動軌跡が特定の行動と異なる場合には、非常通報を送信する必要が無いものと判定して(ステップST5−No)、処理を終了する。
また、行動検出の他の例として、顔を隠蔽した人物102が店舗出入口21から店舗エリア2a内に入場した場合、行動検出部454で検出した入場者102の移動軌跡が店舗出入口21からレジカウンターエリア2bの前で所定時間以上立ち続けるときに非常通報の送信が必要と判定して(ステップST5−Yes)非常通報信号を送信する処理に移行するようにしてもよい。
通信制御部456が監視センタ5に非常通報信号を送信し(ステップST6)、監視カメラ3から入力される画像データを監視センタ5に送信開始する(ステップST7)。画像データの送信は、操作部43から又は監視センタ5から画像送信の停止信号が入力されるまで継続して行われる。操作部43から又は監視センタ5から画像送信の停止信号が入力されると(ステップST8−Yes)、監視センタ5への画像データの送信を停止して処理を終了する(ステップST9)。
他方、ステップST5おいて、通報不要と判定された場合には(ステップST5−NO)、ステップST6〜ステップST9の処理をスキップすることで、非常通報処理の実行を禁止している。従って、例え入場者102が顔を隠蔽していたとしても、入場者102が予め定めた特定行動をとらない場合は、非常通報の誤通報を抑制することが可能となる。
次に、第2の実施形態について図3を参照して説明する。
上記の実施形態では、顔隠蔽検出部453が、常時画像データから入場者102の顔の隠蔽を検出し、行動検出部に454にて顔を隠蔽した人物の行動を追跡処理するようにしたが、第2の実施形態では、レジカウンターエリア2bの前に入場者102が移動してきたときに顔隠蔽検出部453が顔の隠蔽を検出する。
レジカウンターエリア2bの前の人物が、顔隠蔽検出処理の結果、顔隠蔽と判定されると(ステップST2−Yes)、制御部45は行動検出部454を動作させて行動追跡処理を開始する。行動検出部454は、顔隠蔽を検出した時点より所定時間前の時点からの監視情報取得部41にて取得した画像データを記憶部44から読み出し画像処理を施して監視エリア2内において人物の移動軌跡を検出する。(ステップST3)
通報判定部455は、行動検出部454にて検出した入場者102の移動軌跡が記憶部44に記憶されている特定行動情報に一致するか否かを判定して、一致した場合に非常通報信号を送信する処理に移行する。具体的には、記憶部44から特定行動情報を読み出す。そして行動検出部454で検出した移動軌跡が特定の行動と位置するか否かを判定する。
そして、行動検出部454で検出した入場者101の移動軌跡が特定の行動と異なる場合には、非常通報を送信する必要が無いものと判定して(ステップST5−No)、処理を終了する。
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
例えば、本実施形態では、監視情報取得部41が監視エリア2の監視情報として画像データを取得し、この画像データを用いて入場者101の行動検出を行う例について説明したが、これに限定されない。すなわち、監視情報としては画像データに限らず、監視エリア2の移動物体を識別して認識可能な情報であればよい。そして、レジカウンターの前に立つ人物を撮影可能な監視カメラを設置して顔の隠蔽検出を行い、それ以外の店舗エリア2a内は、例えば、監視カメラ3に換えて、若しくは監視カメラ3の他に、監視手段として監視エリア2内にレーザ光を照射しながら所定周期で空間走査を行い、光路上にある物体にて反射した反射光を受光することで、監視エリア内に存在する物体までの距離データと照射方向を得て当該物体の位置を検出するレーザ走査型距離センサを用いてもよい。
1 通報システム
2 監視エリア
2a 店舗エリア
2b レジカウンターエリア
3 監視カメラ
21 店舗出入口
4 通報装置
41 監視情報取得部
42 通信部
43 操作部
44 記憶部
45 制御部
450電子カレンダ部
451 モード設定部
452 侵入者検出部
453 顔隠蔽検出部
454 行動検出部
455 通報判定部
456 通信制御部
5 監視センタ
51 センタ装置
52 ディスプレイ
6 通信回線網
7 警備センサ

Claims (4)

  1. 監視領域の画像を取得する画像取得手段と、
    前記取得した画像情報から人物の顔の隠蔽を検出する顔隠蔽検出手段と、
    予め特定行動情報を記憶する記憶手段と、
    前記取得した画像情報から人物の監視領域内の行動を検出する行動検出手段と、
    前記監視領域内の人物の顔隠蔽が検出された場合に、当該顔隠蔽の検出後の当該人物の行動と前記記憶手段に記憶されている特定行動とを比較して非常通報の要否を判定する通報判定手段と、
    前記通報判定手段によって通報要と判定された場合に通報を行う通報手段と、を備えたことを特徴とする通報装置。
  2. 前記通報判定手段は、前記顔隠蔽検出手段にて検出した人物の行動が、監視領域の出入口から略直線的に特定の場所に接近する行動であった場合に通報要と判定することを特徴とした請求項1記載の通報装置。
  3. 前記監視領域として店員専用領域を含む店舗内を監視し、
    前記通報判定手段は、前記顔隠蔽検出手段にて検出した人物の行動が、前記店員専用領域に立ち入る行動であった場合に通報要と判定することを特徴とした請求項1記載の通報装置。
  4. 前記監視領域として店員専用領域を含む店舗内を監視し、
    前記通報判定手段は、前記顔隠蔽検出手段にて検出した人物の行動が、前記店員専用領域付近より前記監視領域の出入口に向かって所定以上の速度で略直線的に移動する行動であった場合に通報要と判定することを特徴とした請求項1記載の通報装置。
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