JP2002232870A - 検知装置及び検知方法 - Google Patents

検知装置及び検知方法

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JP2002232870A
JP2002232870A JP2001029497A JP2001029497A JP2002232870A JP 2002232870 A JP2002232870 A JP 2002232870A JP 2001029497 A JP2001029497 A JP 2001029497A JP 2001029497 A JP2001029497 A JP 2001029497A JP 2002232870 A JP2002232870 A JP 2002232870A
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observer
fall
motion vector
photographing
detecting
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JP2001029497A
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English (en)
Inventor
Atsushi Takeda
竹田  淳
Hidenao Kitani
秀直 木谷
Yukioki Asari
幸起 浅里
Mieko Osuga
美恵子 大須賀
Taizo Miyaji
泰造 宮地
Eiko Sakayori
映子 酒寄
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被観察者の転倒を迅速に発見でき、かつ、精
度良く認識できる、画像を用いた検知装置を提供する。 【解決手段】 検知装置が、被観察者を撮影して画像デ
ータを得る撮影手段と、画像データを用いて、被観察者
の動作ベクトルを求める検出手段と、被観察者が転倒し
た場合の、被観察者の転倒ベクトルを予め記憶する記憶
手段と、動作ベクトルと転倒ベクトルとを比較して、被
観察者が転倒したか否かを判定する判定手段と、被観察
者の転倒を外部に通報する通報手段とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検知装置及び検知
方法に関し、特に、高齢者等の転倒を検知するための検
知装置及び検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢者等が浴室内で転倒した場合に、早
期に発見して適切な対応が採れるか否かが、人命救助の
上で非常に重要である。このため、入浴中の高齢者等に
心理的な圧迫感や羞恥心を抱かすことなく、高齢者等を
画像により監視する装置が、例えば、特開平11−10
1502号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記装置で
は、画像の静止時間が一定時間以上の場合に、転倒等の
異常が発生したものと認識して警告を発する。このた
め、転倒等から発見までに時間がかかり、迅速な対応が
できないという問題があった。また、撮影された画像に
背景除去処理、エッジ処理を施して、人間をフレームと
して取り出して認識しているが、かかる処理は画像の背
景パターンにより大きな誤差が生じた。上記装置では、
背景パターンが比較的単純な浴室内での使用に限定して
いるが、それでも誤差が生じる場合があり、的確な対応
を行う上で問題であった。そこで、本発明は、高齢者等
の転倒等を迅速に発見でき、かつ、背景パターンによら
ずに精度良く認識できる、画像を用いた検知装置及び検
知方法の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、被観察者の画
像データから該被観察者の転倒を検知する検知装置であ
って、該被観察者を撮影して画像データを得る撮影手段
と、該画像データを用いて、該被観察者の動作ベクトル
を求める検出手段と、該被観察者の転倒を示す所定の閾
値Tを記憶する記憶手段と、該動作ベクトルと該閾値と
を比較して、該被観察者が転倒したか否かを判定する判
定手段と、該被観察者の転倒を知らせる警報手段とを含
むことを特徴とする検知装置である。かかる検知装置で
は、動作ベクトルを用いて被観察者の転倒を検知できる
ため、被観察者の転倒を迅速に第3者等に通報すること
ができる。このため、高齢者等の転倒に対して、迅速に
対処することができ、人命を救助する上で非常に有利で
ある。また、非常に安価な装置で、被観察者の転倒を検
知できるため、広く普及させることもできる。
【0005】上記検出手段は、2つの上記画像データか
ら、該画像データの間のフレーム間差分を求めて上記動
作ベクトルを求める手段を含むものでも良い。かかる検
出手段を用いることにより、撮影手段で撮影される被観
察者の背景に依存せず、被観察者の動作ベクトルを求め
ることができる。
【0006】上記検出手段は、上記画像データのオプテ
ィカルフローを計算して、上記動作ベクトルを求める手
段を含むものでも良い。かかる検出手段を用いることに
よっても、撮影手段で撮影される被観察者の背景に依存
せず、被観察者の動作ベクトルを求めることができる。
【0007】また、本発明は、上記撮影手段が、複数の
画素を含む撮影装置からなり、上記検出手段が、該画素
毎に、上記動作ベクトルを求める手段であり、上記判定
手段が、該動作ベクトルの重力方向の大きさの総和を求
め、その総和が上記転倒ベクトルから求めた閾値T以上
となる場合に、上記被観察者が転倒したと判定する手段
であることを特徴とする検知装置でもある。かかる閾値
Tを基準として判断することにより、転倒したことを精
度良く検知することができる。
【0008】また、本発明は、上記記憶手段が、上記画
素毎に、上記被観察者の転倒ベクトルを記憶する手段で
あり、上記閾値Tが、該転倒ベクトルの重力方向の大き
さの総和であることを特徴とする検知装置でもある。か
かる閾値Tを基準として判断することにより、転倒した
ことを精度良く検知することができる。なお、転倒ベク
トルとは、被観察者が転倒した場合の、被観察者の動作
ベクトルをいう。
【0009】また、本発明は、更に、複数の撮影手段を
用いて上記被観察者を撮影して、該撮影手段から上記被
観察者までの距離rを求める測量手段を含み、上記判定
手段が、該動作ベクトルの重力方向の大きさの総和を求
め、その総和が、該距離rの関数として求めた上記閾値
T(r)以上となる場合に、上記被観察者が転倒したと
判定する手段であることを特徴とする検知装置でもあ
る。これにより、被観察者の位置が変わり、被観察者と
撮影手段との間の距離rが変動した場合でも、被観察者
の転倒を正確に検知することができる。
【0010】上記記憶手段が、上記画素毎に、上記転倒
ベクトルを記憶する手段であり、上記閾値T(r)が、
該転倒ベクトルの重力方向の大きさの総和であっても良
い。
【0011】上記判定手段は、ニューラルネットワーク
を用いる手段であっても良い。ニューラルネットワーク
を用いて判断することにより、被観察者の転倒をより精
度良く検知できる。また、転倒の仕方を、例えば、危険
な転倒とそうでない転倒とに分類することもでき、転倒
についてより多くの情報の提供が可能となる。
【0012】複数の上記撮影手段を含むものであっても
良い。撮影手段の死角を無くすことができるからであ
る。
【0013】更に、上記被観察者の動作により発生する
熱を検出する焦電センサを含むものであっても良い。被
観察者の動作と、被観察者以外の物の動きとを識別で
き、被観察者の転倒を正確に検知することができる。
【0014】更に、上記被観察者に赤外線を照射する赤
外線発生器を含むものであっても良い。夜間でも、被観
察者の動作ベクトルを検出し、被観察者の転倒を検知す
ることができる。
【0015】上記通報手段は、上記撮影手段により撮影
された、転倒した上記被観察者の画像データを、外部に
送信する手段であっても良い。かかる画像データを医師
等が見ることにより、適切な処置を迅速に行うことがで
きる。
【0016】また、本発明は、被観察者の画像データを
用いて該被観察者の転倒を検知する検知方法であって、
該被観察者を撮影して、画像データを得る工程と、該画
像データを用いて、該被観察者の動作ベクトルを求める
工程と、該被観察者の転倒を示す所定の閾値を記憶する
工程と、該動作ベクトルと該閾値とを比較して、該被観
察者が転倒したか否かを判定する判定工程と、該被観察
者の転倒を知らせる警報工程とを含むことを特徴とする
検知方法でもある。
【0017】上記判定工程は、Δtの間の上記動作ベク
トルの鉛直成分の重力方向の大きさXと、上記閾値Tと
を比較し、X≧Tの場合に上記被観察者が転倒したと判
定する工程であることが好ましい。
【0018】上記閾値Tは、上記被観察者を撮影する撮
影手段と上記被観察者との間の距離rの関数であること
が好ましい。
【0019】上記判定工程は、ニューラルネットワーク
を用いた工程であることが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本実施の
形態にかかる検知装置を用いた検知工程の概略図であ
る。かかる検知工程では、まず、工程S1で、例えば、
撮影手段により、室内の被観察者の画像を撮影する。撮
影手段には、固体撮像素子を用いたカメラが用いられ
る。図2は、撮影中の室内の概略図である。浴室や居
間、集会室等の部屋1の中には、例えば上方の隅に、撮
影手段であるカメラ2が置かれている。3はカメラの視
野角である。カメラ2は、部屋1の中で被観察者が移動
した場合にも、カメラ2の視野に入るような位置に配置
される。かかる部屋1の中で、被観察者が入浴等を行っ
ている。
【0021】次に、工程S2で、一定の間隔(Δt)毎
に、被観察者の画像を撮影して、記録する。画像は、例
えば、画素が、縦32×横32のマトリックスとして認
識される。また、Δtは、例えば、1/30秒とする。
【0022】次に、工程S3で、Δt間の動作ベクトル
を求める。例えば、図3は、時刻tにおける被観察者の
画像4aと、時刻(t+Δt)における被観察者の画像
4bである。かかる2つの画像4a、4bの画像データ
から、フレーム間の差分やオプティカルフローを求める
ことにより、動作ベクトル5が求まる。例えば、縦32
×横32の画素を有するカメラ2で被観察者4を撮影し
た場合には、それぞれの画素について動作ベクトル5が
求められる。
【0023】次に、工程S4で、工程S3で求めた動作
ベクトル5の、重力方向の成分の和を求める。ここで
は、例えば、縦32×横32の画素のそれぞれの動作ベ
クトル5の重力方向の成分の和を求める。一方、被観察
者4が転倒した場合の、Δt間の動作ベクトルの変化を
予め設定し、重力方向の成分の和を、閾値Tとして記憶
手段に記憶しておく。即ち、被観察者4が、立ったり座
ったりする場合に比較して転倒する場合には、動作ベク
トル5の重力方向の成分が大きくなるため、かかる動作
ベクトル5の重力方向の成分が、所定の閾値Tより大き
くなった場合に、被観察者4が転倒したものと判断す
る。なお、閾値Tは、被観察者4の年齢や性別等により
異なるため、被観察者4毎に設定することも可能であ
る。
【0024】従って、工程S4では、 動作ベクトルの重力方向の大きさの総和≧T (式1) で表される式1を満たした場合に、被観察者4は転倒し
たものと判断して、工程S5に進む。但し、式1におい
て、動作ベクトルの重力方向の大きさの総和やTは、重
力方向(下方向)が正方向のスカラ量で表されている。
【0025】次に、工程S5では、被観察者4が転倒し
たことを通報するために、例えば、警報を鳴らしたり、
画像データを所定の施設に送ったりする。救護担当者等
は、かかる警報等により被観察者4の転倒を認識し、迅
速に対応することができる。特に、画像データを医師や
介護者に送ることにより、医師等が被観察者4の状況を
より正確に把握できるため、より的確な処置を行うこと
ができる。また、被観察者4の近くに第3者がいない場
合にも、画像データを見ながら的確な判断を下すことが
できる。
【0026】図4は、本実施の形態にかかる検知装置を
含む監視システムのブロック図である。全体が符号30
で表される検知装置30は、撮影手段31、記憶手段3
2、処理手段33及び第1警報手段37を含む。撮影手
段31で撮影された画像データは、処理手段33に送ら
れる。一方、記憶手段32には、被観察者が転倒したと
判断するための閾値Tが記憶されている。処理手段33
では、検出手段34が、撮影手段31から送られてきた
画像データを基に、被観察者の動作ベクトルを求める。
判定手段35では、かかる動作ベクトルの重力方向の大
きさと、記憶手段32に記憶した閾値Tとを比較して、
被観察者が転倒したか否かを判断する。被観察者が転倒
したと判断した場合、警報等の第1警報手段37に信号
が送られる。これにより、例えば、被観察者と同居の家
族等に、被観察者の転倒を知らせる。
【0027】被観察者が転倒した場合、転倒を知らせる
信号は、検知装置30から外部に送ることもできる。こ
の場合、信号は、モデム等の通信手段36から、電話回
線50を介して監視手段40に送られる。電話回線50
は、例えば、専用回線、公衆回線であり、携帯電話に使
用される無線回線も含まれる。監視手段40には、通信
手段41が含まれる。通信手段41が受け取った信号
は、第2警報手段42に送られて、被観察者42の転倒
を監視手段40に知らせる。電話回線50を使って被観
察者の画像データが送られる場合には、画像データは画
像表示手段40に送られる。監視手段40としては、例
えば、警備会社、医療機関等が該当する。
【0028】このように、本実施の形態にかかる検知装
置では、カメラを設置し、その画像データを処理するだ
けで被観察者の異常を検知できる。即ち、特別な装置の
設置は不要であり、非常に安価に検知装置を提供でき
る。
【0029】また、被観察者が一定時間動かない場合に
転倒したと判断する従来の装置に対して、転倒が発生す
ればすぐに警報等を発することができ、迅速な対応を行
うことができる。
【0030】また、画像に背景除去処理、エッジ処理を
行わないため、家具等が置かれて背景が複雑な居間や集
会場等でも、被観察者の転倒が正確に検知できる。従っ
て、家屋内の各部屋にカメラを設け、それらのカメラで
撮影された画像を一括で処理するシステムとしても使用
することができる。
【0031】実施の形態2.図5は、本実施の形態にか
かる検知装置を用いた検知工程の概略図である。また、
図6は、かかる検知装置で使用するカメラの設置状態を
示す。図中、図2と同一符号は、同一又は相当箇所を示
し、また、符号12はカメラ、符号13はカメラ12の
視野角を示す。図6に示すように、本実施の形態では、
部屋1の中に、少なくとも2以上のカメラを設置する。
図6では、部屋1の両側の隅に、カメラ2、12が設け
られている。2つのカメラ2、12は、所定の間隔を隔
てて、被観察者4を撮影できるように配置されている。
このため、2つのカメラ2、12の画像データと、カメ
ラ2、12の間の距離等から、三角測量法等を用いて、
カメラ2(又は12)から被観察者4までの距離rを求
めることができる。
【0032】図5に示された検知工程において、被観察
者4の動作ベクトルを求める工程S1〜S3は、実施の
形態1に示された工程と同様である。
【0033】一方、工程S11では、カメラ12を用い
て被観察者4を撮影する。
【0034】次に、工程S12では、工程S1、S11
で得られた画像データと、カメラ2、12の間隔等を用
いて、カメラ2から被観察者4までの距離rを求める。
距離rは、例えば、カメラ2と、被観察者4の特徴点と
の距離として求められる。
【0035】次に、工程S13では、被観察者4が転倒
したと判断される、鉛直方向に下向き(重力方向)のベ
クトルの大きさ(閾値)を、距離rの関数としてT
(r)で表す。即ち、カメラ2が検知する動作ベクトル
の大きさは、カメラ2と被観察者4との距離に依存す
る。特に、部屋1が広い場合には、かかる依存性は無視
できないものとなる。そこで、本実施の形態では、被観
察者4が転倒したと判断するための閾値T(r)を、カ
メラ2と被観察者4との距離rの関数として定めた。
【0036】次に、工程S14では、 動作ベクトルの重力方向の大きさの総和≧T(r) (式2) で表される式2を満たした場合に、被観察者4が転倒し
たものと判断して、工程S5に進む。但し、式2におい
て、動作ベクトルの重力方向の大きさの総和やT(r)
は、重力方向が正方向のスカラ量で表されている。
【0037】次に、工程S5では、被観察者4が転倒し
たことを、外部に通報する。これにより医師等が被観察
者4の転倒を認識し、迅速に対応することができる。
【0038】特に、本実施の形態では、転倒として認識
するための閾値T(r)を、カメラ2と被観察者4との
間の距離rの関数として定義したため、部屋1が広い場
合にも、被観察者4の転倒を正確に認識できる。
【0039】また、カメラ以外の距離測定装置(例え
ば、超音波測距装置など)を用いることなく、被観察者
4とカメラ2との間の距離rを求めることができる。
【0040】なお、本実施の形態では、カメラ2を用い
て動作ベクトル5を認識したが、カメラ12を用いて行
っても構わない。この場合、T(r)は、カメラ12と
被観察者4との間の距離rの関数として表される。
【0041】また、複数のカメラ2、12を使用するこ
とにより、カメラの死角を減らすことができるととも
に、被観察者4に近いカメラを用いて転倒を検知するこ
とにより、検知精度が向上する。
【0042】実施の形態3.図7は、本実施の形態にか
かる検知装置を用いた検知工程の概略図である。かかる
検知工程において、被観察者4の動作ベクトルを求める
工程S1〜S3は、実施の形態1に示された工程と同様
である。
【0043】工程S1〜S3に続いて、工程S3で求め
た動作ベクトル5は、工程S6でニューラルネットワー
クに送られる。例えば、縦32×横32の画素を用いて
撮影した場合には、画素数分の動作ベクトル5がニュー
ラルネットワークに送られる。
【0044】次に、工程S6では、ニューラルネットワ
ークに、予め被観察者4が転倒した場合のベクトル(転
倒ベクトル)の例(動作ベクトルの分布等)を学習させ
ておく。そして、S3で求められた、実際の動作ベクト
ル5と、予め学習した転倒ベクトルとを比較して、被観
察者4が転倒した場合の動作ベクトル5が入力された場
合には、そのことを示す特定の出力(発火パターン)が
出力される。即ち、上記閾値T(又はT(r))の近傍
では、動作ベクトル5の鉛直成分の総和だけでは、一概
に転倒したと判断できない場合も生じるが、動作ベクト
ル5全体を、学習させたパターンと比較することによ
り、より正確に転倒したか否かの判断が可能となる。
【0045】次に、工程S7において、工程S6の出力
に応じて、被観察者4が転倒したか否かが判断される。
そして、被観察者4が転倒したことを知らせる発火パタ
ーンと判断された場合には、工程S8で外部に通報され
る。これにより、医師等が被観察者4の転倒を認識し、
迅速に対応することができる。
【0046】このように、ニューラルネットワークを用
いて判断することにより、被観察者4の転倒をより精度
良く検知できる。また、転倒の仕方を、例えば、危険な
転倒とそうでない転倒とに分類することもでき、転倒に
ついてより多くの情報の提供が可能となる。この結果、
より適切な対応が可能となる。
【0047】実施の形態4.図8は、本実施の形態にか
かる検知装置の概略図である。本実施の形態では、まず
部屋1の隅にカメラが設けられるとともに、天井に焦電
センサ6が設けられている。動作ベクトルを用いて被観
察者4の転倒を判断する場合、例えば、カーテン等の被
観察者4以外の物が動いて、鉛直方向の動作ベクトルを
発生させ、被観察者4が転倒したと誤って判断される場
合もあった。そこで、本実施の形態では、焦電センサ6
を設けて、人間が動くことにより発生する熱を同時に検
出することにより、被観察者4が転倒したものか、単に
カーテン等の人間以外の物が動いたものかを判別するこ
ととした。これによって、検知装置の誤動作を防止でき
る。
【0048】更に、本実施の形態では、部屋1の天井
に、赤外線LED7が設けられている。カメラ2に含ま
れる固体撮像素子は、赤外線照明下で撮影できるため、
被観察者4の睡眠等により、室内が消灯された場合で
も、赤外線LED7を設けることにより、被観察者4の
撮影が可能となる。
【0049】このように、赤外線LED7を設けること
により、例えば、被観察者4の睡眠を妨げることなく、
被観察者4の検知が可能となる。なお、LEDに限ら
ず、赤外線ランプ等の他の赤外線発生器を使用しても問
題は無い。
【0050】なお、実施の形態1〜4では、縦32×横
32の画素すべてについて、動作ベクトルを求めたが、
例えば、偶数番目の画素や、所定の位置の画素のみにつ
いて動作ベクトルを求めて、転倒を検知しても構わな
い。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本実施
の形態にかかる検知装置では、転倒動作を検知して通報
するため、特に高齢者の転倒等に対して迅速な対応を行
うことができる。
【0052】また、非常に安価な装置で被観察者の異常
を検知できる。
【0053】また、背景が複雑な室内でも転倒の検知が
可能となり、被観察者の異常を検知できる範囲を拡大す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1にかかる検知工程である。
【図2】 実施の形態1にかかる検知装置の概略図であ
る。
【図3】 実施の形態1にかかる動作ベクトルである。
【図4】 実施の形態1にかかる監視システムのブロッ
ク図である。
【図5】 実施の形態2にかかる検知工程である。
【図6】 実施の形態2にかかる検知装置の概略図であ
る。
【図7】 実施の形態3にかかる検知工程である。
【図8】 実施の形態4にかかる検知装置の概略図であ
る。
【符号の説明】
1 部屋、2、12 カメラ、3、13 視野角、4
被観察者、5 動作ベクトル、6 焦電センサ、7 赤
外線LED。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅里 幸起 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 大須賀 美恵子 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 宮地 泰造 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 酒寄 映子 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5C022 AA01 5C054 DA01 DA09 FC01 FC13 FC15 FF06 HA19 5C086 AA22 AA49 BA04 CA28 CB36 DA14 DA33 DA40 FA18 5L096 BA02 CA02 DA03 FA66 GA08 HA04 JA28

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被観察者の画像データから該被観察者の
    転倒を検知する検知装置であって、 該被観察者を撮影して画像データを得る撮影手段と、 該画像データを用いて、該被観察者の動作ベクトルを求
    める検出手段と、 該被観察者の転倒を示す所定の閾値Tを記憶する記憶手
    段と、 該動作ベクトルと該閾値とを比較して、該被観察者が転
    倒したか否かを判定する判定手段と、 該被観察者の転倒を知らせる警報手段とを含むことを特
    徴とする検知装置。
  2. 【請求項2】 上記検出手段が、2つの上記画像データ
    から、該画像データの間のフレーム間差分を求めて上記
    動作ベクトルを求める手段を含むことを特徴とする請求
    項1に記載の検知装置。
  3. 【請求項3】 上記検出手段が、上記画像データのオプ
    ティカルフローを計算して、上記動作ベクトルを求める
    手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の検知装
    置。
  4. 【請求項4】 上記撮影手段が、複数の画素を含む撮影
    装置からなり、 上記検出手段が、該画素毎に、上記動作ベクトルを求め
    る手段であり、 上記判定手段が、該動作ベクトルの重力方向の大きさの
    総和を求め、その総和が上記閾値T以上となる場合に、
    上記被観察者が転倒したと判定する手段であることを特
    徴とする請求項1に記載の検知装置。
  5. 【請求項5】 上記記憶手段が、上記画素毎に、上記被
    観察者の転倒ベクトルを記憶する手段であり、 上記閾値Tが、該転倒ベクトルの重力方向の大きさの総
    和であることを特徴とする請求項4に記載の検知装置。
  6. 【請求項6】 更に、複数の撮影手段を用いて上記被観
    察者を撮影して、該撮影手段から上記被観察者までの距
    離rを求める測量手段を含み、 上記判定手段が、該動作ベクトルの重力方向の大きさの
    総和を求め、その総和が、該距離rの関数として求めた
    上記閾値T(r)以上となる場合に、上記被観察者が転
    倒したと判定する手段であることを特徴とする請求項1
    に記載の検知装置。
  7. 【請求項7】 上記記憶手段が、上記画素毎に、上記転
    倒ベクトルを記憶する手段であり、 上記閾値T(r)が、上記被観察者の転倒ベクトルの重
    力方向の大きさの総和であることを特徴とする請求項6
    に記載の検知装置。
  8. 【請求項8】 上記判定手段が、ニューラルネットワー
    クを用いる手段であることを特徴とする請求項1に記載
    の検知装置。
  9. 【請求項9】 複数の上記撮影手段を含むことを特徴と
    する請求項1に記載の検知装置。
  10. 【請求項10】 更に、上記被観察者の動作により発生
    する熱を検出する焦電センサを含むことを特徴とする請
    求項1に記載の検知装置。
  11. 【請求項11】 更に、上記被観察者に赤外線を照射す
    る赤外線発生器を含むことを特徴とする請求項1に記載
    の検知装置。
  12. 【請求項12】 上記警報手段が、上記撮影手段により
    撮影された、転倒した上記被観察者の画像データを送信
    する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の検知
    装置。
  13. 【請求項13】 被観察者の画像データを用いて該被観
    察者の転倒を検知する検知方法であって、 該被観察者を撮影して、画像データを得る工程と、 該画像データを用いて、該被観察者の動作ベクトルを求
    める工程と、 該被観察者の転倒を示す所定の閾値を記憶する工程と、 該動作ベクトルと該閾値とを比較して、該被観察者が転
    倒したか否かを判定する判定工程と、 該被観察者の転倒を知らせる警報工程とを含むことを特
    徴とする検知方法。
  14. 【請求項14】 上記判定工程が、Δtの間の上記動作
    ベクトルの重力方向の大きさXと、上記閾値Tとを比較
    し、X≧Tの場合に上記被観察者が転倒したと判定する
    工程であることを特徴とする請求項13に記載の検知方
    法。
  15. 【請求項15】 上記閾値Tが、上記被観察者を撮影す
    る撮影手段と上記被観察者との間の距離rの関数である
    ことを特徴とする請求項14に記載の検知方法。
  16. 【請求項16】 上記判定工程が、ニューラルネットワ
    ークを用いた工程であることを特徴とする請求項13に
    記載の検知方法。
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