JP4686604B2 - 放電ランプ用電極及び放電ランプ - Google Patents

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Description

本発明は、放電ランプ用電極及び放電ランプに関し、特に、電子を放出させるための電子放射物質が充填された放電ランプ用電極及び当該電極を備えた放電ランプに関する。
近年、放電ランプの省電力化、長寿命化が求められている。省電力化を実現する方法の1つとして、発光管を細くし発光効率を上げることが考えられる。発光管を細くすると、放電時の電流損失及び電極損失が減少するため発光効率が上昇する。
一方、長寿命化を実現する方法の1つとして、電極のフィラメントコイルに充填する電子放射物質の量を増やすことが考えられる。図9は、従来例に係る三重コイルを示す写真である。例えば、従来の放電ランプ用電極では、電子放射物質の充填量を増やすために、図9に示すような所謂三重コイルを採用している(特許文献1)。
図10は、従来例に係る三重コイルのコイリング工程を説明する図である。次に、図10を参照しながら三重コイルの説明を続ける。三重コイルは、まず、図10(a)に示すように、フィラメント201を一次芯線202の廻りに巻回させて一重コイル203とし、次に、図10(b)に示すように、前記一重コイル203を二次芯線204の廻りに二次巻回させて二重コイル205とし、さらに、図10(c)に示すように、前記二重コイル205を三次芯線206の廻りに三次巻回させて作製する。なお、各芯線202,204,206は、コイリング工程完了後に溶解除去される。
このようにして作製される三重コイル207には、一次芯線202が存在していた一次巻回中空部分202’だけでなく、二次芯線204の存在していた二次巻回中空部分204’にも電子放射物質を充填することができるため、当該三重コイル207は、一重コイル等と比べて電子放射物質の充填容量が大きい。なお、三重コイルのコイルサイズが大きくなり過ぎると電極が発光管内に収まらなくなるため、二重コイル205を三次芯線206に巻回させる三次巻回の巻回数は通常1ターン程度に制限される。そのため、図10(c)に示すように、三次芯線206の存在していた三次巻回中空部分206’は巻回軸方向の寸法が短く、当該三次巻回中空部分206’では電子放射物質が安定に保持されないため、当該三次巻回中空部分206’に電子放射物質を充填することは困難である。
特開2004−356060号公報
ところで、省電力化のために発光管を細くしようとすると、当該発光管内に収まる小型の電極が必要になる。すなわち、発光管を細く長くすることにより、ランプの発光効率を向上させることができ、省電力化を図ることができる。換言すると、発光管を細く長くすることで、同じ明るさを確保した上でランプ電力を低減することができ、その結果、省電力化を実現することができる。しかしながら、電極を小型化するためにはコイルサイズを小さくする必要があり、そうすると三重コイルに充填できる電子放射物質の量が減少する。これでは、放電ランプが短寿命化する。
本発明は、上記の課題に鑑み、小型かつ電子放射物質の充填容量の大きい放電ランプ用電極を提供することを主たる目的とする。本発明の他の目的は、そのような放電ランプ用電極を備えた省電力かつ長寿命の放電ランプを提供することにある。
フィラメントを巻回して一重コイルとし、さらにその一重コイルを二次巻回して二重コイルとし、さらにその二重コイルを三次巻回して三重コイルとし、さらにその三重コイルを四次巻回してなる四重コイル又はその三重コイルを屈曲させてなる屈曲三重コイルを備え、前記四重コイル又は屈曲三重コイルは、三次巻回のマンドレル径MDが0.15〜0.45mmであり、酸化ジルコニウムを含むアルカリ土類金属Ba−Sr−Caの複合酸化物からなる電子放射物質が少なくとも前記三次巻回中空部分に充填されていることを特徴とする。
本発明に係る放電ランプは、上記放電ランプ用電極を備えたことを特徴とする。
フィラメントを巻回して一重コイルとし、さらにその一重コイルを二次巻回して二重コイルとし、さらにその二重コイルを三次巻回して三重コイルとし、さらにその三重コイルを四次巻回してなる四重コイルを備え、電子放射物質が少なくとも前記四重コイルの三次巻回中空部分に充填されている構成とすれば、三重コイルが四次巻回されるため、三次巻回の巻回数が増えてもコイルサイズが大きくなり難い。三次巻回の巻回数が増えれば、三次巻回中空部分の巻回軸方向の長さが長くなって電子放射物質を保持する機能が向上するため、当該三次巻回中空部分に電子放射物質を充填することが可能になる。そのため、三次巻回中空部分にも電子放射物質を充填することが可能になる。本発明に係る放電ランプ用電極は、上記のようなコイルサイズが小さく電子放射物質の充填容量が大きい四重コイルを備えており、当該四重コイルの三次巻回中空部分にも電子放射物質が充填されているため、小型かつ電子放射物質の充填容量が大きい。具体的には、従来の電極と比べて、電子放射物質の充填容量が1.5〜2.0倍である。
また、前記四重コイルは、三次巻回のマンドレル径MDが0.15〜0.45mmである構成とした場合、電子放射物質の充填容量を十分に確保しながら、放電時に電子放射物質全体を均一に加熱することが可能になり、より効果的に長寿命化を図ることができる。すなわち、前記マンドレル径MDが0.45mmより大きくなると、三次巻回中空部分が広くなり過ぎて当該三次巻回中空部分に充填された電子放射物質をフィラメントで均一に熱することができなくなる。すなわち、フィラメントに近い部分ではフィラメントの熱が伝わり易いため加熱過多になり易く、フィラメントから遠い部分ではフィラメントの熱が伝わり難いため加熱不十分になり易い。その結果、電子放射物質における遊離バリウムの生成に支障を生じ、電子放射物質の充填量が増したにもかかわらず長寿命化の効果が十分に発揮されなくなる。一方、前記マンドレル径MDが0.15mmより小さくなると、三次巻回中空部分が狭いために電子放射物質の充填容量が小さく、従来の三重コイルと比べて充填容量が大きいという本発明の効果が十分に発揮されない。
また、前記四重コイルは、三次巻回のコイルピッチPが前記マンドレル径MDの1.2〜2.4倍である構成とした場合、より効果的に長寿命化を図ることができる。すなわち、前記コイルピッチPがマンドレル径MDの1.2倍より小さくなると、隣接するフィラメント間の距離が短くなり過ぎて電気的ショートが起こるため、四重コイルが発熱不十分になる。その結果、電子放射物質における遊離バリウムの生成に支障が生じ、電子放射物質の充填量が増したにもかかわらず長寿命化の効果が十分に発揮されなくなる。一方、前記コイルピッチPがマンドレル径MDの2.4倍より大きくなると、隣接するフィラメント間の距離が長くなり過ぎてランプ輸送時の衝撃・振動などにより三次巻回中空部分から電子放射物質が脱落する虞が生じ、その結果、電子放射物質の充填量が不十分となり得る。
また、前記フィラメントと異なる第2のフィラメントが、前記四重コイルの一次巻回中空部分、二次巻回中空部分及び三次巻回中空部分の少なくとも1箇所を貫通するように配置されている構成とした場合、四重コイルの形状を安定に保つことができる。したがって、電子放射物質が脱落し難く、電気的ショートの起こり難い電極とすることができる。
また、前記第2のフィラメントの直径Daと、前記四重コイルのフィラメントの直径Dbとが、Db<Da<1.5Dbの関係を満たす構成とした場合、四重コイルを構成するフィラメントの直径と、第2のフィラメントの直径との差が小さいため、電流が両方のフィラメントに適度に分流して流れる。そのため、四重コイルを構成するフィラメントが長くても当該四重コイルの全抵抗値があまり大きくならず、三次巻回の巻回数を増やしても四重コイルを支持する電極リード線間で放電が発生しない。
また、前記四重コイルは、三次巻回の巻回数が20ターン以上である構成とした場合、三次巻回中空部分に十分量の電子放射物質を充填することができる。
また、フィラメントを巻回して一重コイルとし、さらにその一重コイルを二次巻回して二重コイルとし、さらにその二重コイルを三次巻回して三重コイルとし、さらにその三重コイルを屈曲させてなる屈曲三重コイルを備え、電子放射物質が少なくとも前記屈曲三重コイルの三次巻回中空部分に充填されている構成によっても、上記四重コイルを備えた電極の場合と同様の効果を得ることができる。
本発明に係る放電ランプは、上記放電ランプ用電極を備えているため、発光管の内径が小さく、電子放射物質の充填量が多い放電ランプを作製することが可能で、放電ランプの省電力化及び長寿命化を図ることができる。具体的には、従来の放電ランプの定格寿命時間が6000時間であったところ、本発明に係る放電ランプでは10000時間超まで延ばすことができた。
本発明の実施の形態に係る放電ランプ用電極及び放電ランプを、図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る放電ランプ用電極及び放電ランプを、図1から図6を用いて説明する。
図1は、第1の実施形態に係る放電ランプを示す断面図である。第1の実施形態に係る放電ランプ(以下、ランプと表示)は、一般電球(60W)代替用の電球形蛍光ランプ(12W)であって、基本構成は従来のランプに準ずる。
図1に示すように、ランプ1は、発光管10と、当該発光管10を保持する保持樹脂部材30と、当該発光管10を内包するナス形のガラス製外管バルブ31と、前記保持樹脂部材30に一体に組み付けられた点灯用の所謂シリーズインバータ方式の電子安定器32と、当該電子安定器32を被覆する樹脂ケース33と、当該樹脂ケース33の端部に装着された口金34とを備える。
発光管10は、その容器が二重螺旋形に成形加工された屈曲ガラス管11からなる。当該発光管10には、屈曲ガラス管11の管中央付近に膨張部22が形成されており、当該膨張部22には更に凸部23が形成されている。凸部23は、シリコン樹脂からなる熱伝導性媒体35により外管バルブ31の先端部31tに結合されており、当該凸部23の先端内面が最冷点となるよう設計されている。また、外管バルブ31の内表面には炭酸カルシウムを主成分とする拡散膜36が塗布されている。
発光管10の両管端部12,13には、電極15,16が配置されている。電極15,16は、タングステン製のフィラメントを四重巻きコイル状に成形してなる四重コイル50,51と、それらコイル50、51をビーズマウント方式で支持する一対の電極リード線17a−17b,18a−18bとを備える。各電極リード線17a−17b,18a−18bは、発光管10の両管端部12,13に気密封着されており、併せて一方の管端部12には排気管19(発光管排気後に先端部封止)が封着されている。なお、電極15,16についての詳細は後述する。
発光管10の主要な内表面には、水銀から発せられた紫外線を可視光に変換する蛍光体層20が形成されている。蛍光体層20は、例えば、赤色蛍光体(Y:Eu)、緑色蛍光体(LaPO:Ce、Tb)、青色蛍光体(BaMgAl1627:Eu、Mn)を混合してなる希土類蛍光体で形成されている。
発光管10の内部には、例えば、単体の水銀(Hg)21が3mg、緩衝ガスとしてアルゴン(Ar)80%−クリプトン(Kr)20%の混合ガス(図示せず)が400Pa封入されている。なお、緩衝ガスは、上記混合ガスに限定されず、例えば、アルゴン、ネオン(Ne)、クリプトン等の単体ガスや、それらを混合してなる混合ガスであっても良い。
ランプ1の典型的な構成において、各寸法は以下の通りである。発光管10は、主要部の管内径が6.4mm、管外径が8.0mm、電極間距離が480mmである。膨張部22の凸部23の高さは2mmである。二重螺旋形屈曲ガラス管11は、隣接する巻層管の隙間が1.0mm、巻層数が約5.25ターン、外径Φaoが36.5mm、全長Laが63mmである。ランプ1の外囲形状は、外管バルブ31の外径Doが55mm、ランプ全長Loが110mmである。
ランプ1は、従来のランプと同様に、外径Doが55mm、ランプ全長Loが110mmであるが、発光管10の管外径を従来の9.0mmから8.0mmに細くしたため、電極間距離は従来の1.2倍の480mmになっている。これにより、ランプ1は、消費電力が10Wであるにもかかわらず、光束が810lmである。
次に、電極15、16の構成について詳細に説明する。なお、電極15と電極16は同じ構成であるため、電極15についてのみ説明する。
図2は、第1の実施形態に係る四重コイルを示す図である。図3は、第1の実施形態に係る放電ランプ用電極を示す図であって、図3(a)は正面図、図3(b)は側面図である。図4は、第1の実施形態に係る四重コイルのコイリング工程を説明する図であって、図4(a)は一次巻回ステップ、図4(b)は二次巻回ステップ、図4(c)は三次巻回ステップ、図4(d)は四次巻回ステップを示す図である。
電極15は、図2に示すような四重コイル50を備えている。当該四重コイル50は、従来の三重コイルと同等のサイズ(コイル長CL)であるにも拘らず、電子放射物質の充填容量は前記三重コイルよりも大きい。したがって、ランプ1の定格寿命時間は、従来のランプの定格寿命時間(6000時間)よりも長い10000時間である。
図3(a),(b)に示すように、四重コイル50には、電子放射物質14が充填されている。電子放射物質14は、まず、酸化ジルコニウムを含むアルカリ土金属Ba−Sr−Caの複合炭酸塩の形態で電極15,16に塗布・充填し、次に、所謂分解処理によって前記複合炭酸塩を複合酸化物へと変成させてなる。
図3(a)に示すように、四重コイル50における電極リード線17a,17bとの加締部近傍には、電子放射物質14が充填されていない。これは、前記加締部近傍に電気放射物質14を充填しても、ランプ製造時の電極分解工程において、当該電子放射物質14の十分な温度上昇が見込めないからである。
図3(b)に示すように、四重コイル50の四次巻回中空部分49’には、電子放射物質14がほとんど充填されていない。後述するように、四次巻回の巻回数は1ターンであり、四次巻回中空部分49’は巻回軸方向の長さが十分ではないため、当該四次巻回中空部分49’に電子放射物質14を充填しても、ランプ輸送時の衝撃・振動などにより充填した電子放射物質14が脱落する虞があるからである。
以下に、四重コイル50の製造方法について説明する。
まず、フィラメントをコイリングして四重コイル50を作製するコイリング工程について説明する。四重コイル50は、フィラメントを巻回して一重コイルとし、さらにその一重コイルを二次巻回して二重コイルとし、さらにその二重コイルを三次巻回して三重コイルとし、さらに、その三重コイルを四次巻回してなる。
コイリング工程は、以下の4つのステップからなる。まず、図4(a)に示すように、タングステン製の副線(フィラメント)41を、タングステン製の主線(第2のフィラメント)42及びモリブデン製の一次芯線43の廻りに巻回させて一重コイル44とする。次に、図4(b)に示すように、前記一重コイル44をモリブデン製の二次芯線45の廻りに巻回させることで二重コイル46とする。次に、図4(c)に示すように、前記二重コイル46をモリブデン製の三次芯線47の廻りに巻回させることで三重コイル48とする。次に、図4(d)に示すように、前記三重コイル48をモリブデン製の四次芯線49の廻りに1ターンだけ巻回させて四重巻コイル50とする。
次に、溶解処理工程により、モリブデン製の芯線43,45,47,49を溶解除去する。具体的には、四重コイル50を芯線43,45,47,49に巻かれた状態で混酸液中に浸漬させ、当該混酸液で芯線43,45,47,49のみを溶解させて除去する。
溶解処理工程完了後の四重コイル50において、一次芯線43が存在していた空間及び主線42が存在する空間等をまとめて一次巻回中空部分43’と称する。二次芯線45が存在していた空間を二次巻回中空部分45’と称する。三次芯線47が存在していた空間を三次巻回中空部分47’と称する。四次芯線49が存在していた空間を四次巻回中空部分49’と称する。
一次巻回のマンドレル径MDは、一次芯線43の直径及び主線42の直径Daの合計と略同じである。二次巻回のマンドレル径MDは、二次芯線45の直径と略同じである。三次巻回のマンドレル径MDは、三次芯線47の直径と略同じである。四次巻回のマンドレル径MDは、四次芯線49の直径と略同じである。
主線42は、タングステン製であるため混酸液には溶解しない。したがって、主線42は、一次巻回中空部分43’を貫通する状態で残る。すなわち、一重コイル44を構成する副線41が、バスケット線として、主線42の廻りを旋回する状態となる。なお、上記では、一重コイル44を構成する副線41がバスケット線の役割を果たすが、二重コイル46や三重コイル48を構成する副線41がバスケット線の役割を果たす構成であってもよい。このような構成であっても四重コイル50の形状を安定に保つことができる。
次に、四重コイル50を、所謂加締めにより電極リード線17a,17bに固定した後、当該四重コイル50に電子放射物質14を充填する。具体的には、電子放射物質14の懸濁液を四重コイル50に塗布し、その後当該懸濁液を乾燥させることにより、当該四重コイル50に電子放射物質14を充填する。これにより、電子放射物質14は、一次巻回中空部分43’、二次巻回中空部分45’及び三次巻回中空部分47’にそれぞれ充填される。また、副線41及び主線42の表面にも付着する。
なお、電子放射物質14は、少なくとも三次巻回中空部分47’に充填されていれば良く、場合によっては、一次巻回中空部分43’や二次巻回中空部分45’に充填されていなくても良い。なぜなら、三次巻回中空部分47’の充填容量が最も大きく、当該三次巻回中空部分47’に電子放射物質14が充填されていれば、従来の三重コイルよりも大きな充填容量を確保することができるからである。また、電子放射物質14は、三次巻回中空部分47’全体に亘って充填されている必要はなく、その一部に充填されていても良い。
以下に、本発明に係る四重コイルの特長を説明する。
図9に示すような従来の三重コイル(比較例)では、電極のサイズを小型にするために、三次巻回の巻回数が1ターン程度に限られ、また、撓みによるフィラメント同士の接触を避けるため、二次巻回のマンドレル径の大きさにも限度がある。そのため、従来の三重コイルの電子放射物質の充填容量をこれまで以上に大きくすることは困難である。
これに対して、本発明に係る四重コイルは、従来の三重コイルと略同じサイズでありながら、三次巻回の巻回数が20ターン以上(例えば、第1の実施形態に四重コイル50では27ターン)であるため、すなわち、三次巻回中空部分の巻回軸方向の長さが長いため、当該三次巻回中空部分にも電子放射物質を充填することができる。したがって、一次巻回中空部分及び二次巻回中空部分にしか電子放射物質を充填できない従来の三重コイルと比べて、電子放射物質の充填容量が顕著に大きい。具体的には、従来の1.5〜2.0倍である。その結果、ランプの定格寿命時間が、従来6000時間であったところ10000時間超にまで延びている。
ところで、電子放射物質の充填容量を増大させたことによる長寿命化の効果を十分に得るためには、電子放射物質が四重コイルから脱落し難い構成と、フィラメントの熱で電子放射物質全体が均一に加熱される構成とが必要である。なぜなら、ランプ輸送時の衝撃・振動などによって四重コイルから電子放射物質が簡単に脱落するようでは、いくら電子放射物質の充填量が増えても安定したランプの長寿命化は望めない。また、電極が電子を放出するための仕事関数φeを下げるためには、電子放射物質において適宜に遊離バリウム
が生成される必要があるが、そのためには電子放射物質全体を適正な温度で均一に加熱する必要があり、加熱過多や加熱不十分な部分があると電子放射物質が長寿命化に有効に寄与しない。
これらは、いずれもランプの長寿命化を図るという本発明の目的の妨げになる問題である。本発明者は、上記2つの問題を解決し、電子放射物質を増量したことによる長寿命化の効果を十分に得るために、電極の具体的なサイズについて最適範囲を検討した。
その結果、特に、三次巻回の条件が重要であり、具体的には、三次巻回のマンドレル径MDを0.15〜0.45mmとし、かつ、コイルピッチPを前記マンドレル径MDの1.2〜2.4倍の範囲とすれば上記問題に対処できることを見出した。
なお、マンドレル径MDを0.45mmより大きくすると、フィラメントから離れた位置にある電子放射物質に当該フィラメントの熱が十分に伝わらず、電子放射物質における遊離バリウムの生成が困難となるため、結果的に長寿命化の効果が小さくなる。また、マンドレル径MDを0.15mmより小さくすると、三次巻回中空部分が狭くなり過ぎて電子放射物質の充填容量が従来の三重コイルとほとんど変わらなくなる。
故に、マンドレル径MDは、過大でも過小でも長寿命化の効果は十分に得られず、0.15〜0.45mmの範囲が好適である。
次に、三次巻回のコイルピッチPがマンドレル径MDの1.2倍よりも小さいと、隣接するフィラメント間の距離が短くなり過ぎるため、それらフィラメント間で電気的ショートが起こり易くなり、製造時に十分な遊離バリウムの生成ができなくなる虞がある。その結果、ランプが短寿命になるなどの不具合を起こす虞がある。
また、コイルピッチPがマンドレル径MDの2.4倍よりも大きいと、隣接するフィラメント間の距離が長くなり過ぎて電子放射物質が脱落し易くなる。その結果、ランプ輸送時の衝撃・振動などにより電子放射物質がコイルから脱落し易くなり、ランプが短寿命になるなどの不具合を起こす虞がある。故に、コイルピッチPはマンドレル径MDの1.2〜2.4倍が好ましい。
図5は、P/MDと電子放射物質の脱落率との関係を表すグラフである。図5に示すように、コイルピッチPとマンドレル径MDの比をパラメータとして、4種のコイルを作製し、電子放射物質の脱落しやすさをグラフで表した。横軸は、コイルピッチPとマンドレル径MDの比(すなわち、P/MD)をとっている。一方、縦軸は、電子放射物質の脱落率をとっている。
前記脱落率は、次のようにして求める。まず、測定対象のコイルを用いてランプを作製する。次に、破壊時の衝撃で電子放射物質が脱落しないようにランプを破壊し、コイルを取り出す。その後、コイルの重量を測定する(試験前のコイル重量:W1)。さらに、重量を測定したコイルを用いて落下衝撃試験を行った後、再度そのコイルの重量を測定する(試験後のコイル重量:W2)。また、酸を用いて、コイルから付着している電子放射物質を全て除去し、除去後のコイルの重量を測定する(電子放射物質除去後のコイル重量:W3)。そして、次式によって脱落率を計算する。
(脱落率)=(W1−W2)/(W1−W3)
このようにして実験的に求めた脱落率の結果をプロットしたものが図5である。経験的に脱落率が30%を超えると電子放射物質が脱落しやすくなり、ランプ寿命に影響が出ることがわかっている。それゆえ、図5のグラフから、P/MDを2.4以下とすることにより、脱落率を30%以下に抑えることができ、その結果、ランプ輸送時の衝撃・振動などによる電子放射物質の脱落を防止することができる、と判断することができる。
次に、三次巻回の巻回数が多くなると、電子放射物質を多量に充填できる反面、コイル長CLが大きくなるため全体の抵抗値が大きくなり過ぎて、所望電流量を流した時に電極リード線間の電位差が大きくなり放電を起こす。この問題を解決するために、主線がバスケット線としての副線の一次巻回中空部分を貫通する構成とし、前記主線の直径をDa、前記副線の直径をDbとした時に、Db<Da<1.5Dbの関係を満たすようにした。
このような関係を満たせば、電流は、主線と副線に適度に分流して流れるため、コイル長CLが大きくなっても全抵抗値はあまり増大しない。したがって、三次巻回の巻回数を20ターン以上にしても電極リード線間で放電が起こらない。なお、第1の実施形態に係る四重コイル50は、主線42の直径Daが0.028mm、副線41の直径Dbが0.020mmである。
第1の実施形態に係る電極15,16を備えたランプ1を製作し、その寿命試験と特性測定を行った。図6は、本発明に係る四重コイルの仕様と従来の三重コイルの仕様とを比較して示す図である。
図6に示すように、四重コイル50の電子放射物質14の充填量は2.8mgであり、従来の三重コイルの1.6mgから約70%増大している。これにより、ランプ1の定格寿命時間は、従来のランプの6000時間から10000時間超に延びている。
なお、ランプ1は、一般電球(60W)と略同等の大きさでありながら、効率は81lm/W(ランプ入力10W、光束810lm)であり、60W形電球(810/60=13.5lm/W)や従来の電球形蛍光ランプ(810/12=67.5lm/W)と比べて著しい省電力化を実現した。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る放電ランプ用電極を備えたランプの構成を示す一部破断図である。
図7に示すように、放電ランプ100(以下、ランプ100)は、低圧水銀放電ランプであって、ガラス管101と、ガラス管101の両端部にそれぞれ封着された熱陰極タイプの電極102,103とを備える。
ガラス管101は、例えば、外径が18mm、肉厚が0.8mm、長さが1010mmである。ガラス管101の内部には、発光物質として水銀(例えば4〜10mg)が封入されている他、緩衝ガスとして例えばアルゴン50%−クリプトン50%の混合ガスが600Paのガス圧で封入されている。
ガラス管101の内面には、水銀から発せられた紫外線を可視光に変換する蛍光体層104が形成されている。蛍光体層104は、例えば、赤色蛍光体(Y:Eu)、緑色蛍光体(LaPO:Ce、Tb)、青色蛍光体(BaMgAl1627:Eu、Mn)を混合してなる希土類蛍光体で形成されている。
電極102と電極103とは同じ構造であるため、電極102についてのみ説明する。電極102は、所謂ビーズガラスマウント方式のものであって、タングステン製の四重コイル105と、当該四重コイル105を支持する一対のリード線106,107と、これら一対のリード線106,107を一体に固定するビーズガラス108とを備える。
電極102は、リード線106,107の一部分(具体的には、ビーズガラス108から四重コイル105とは反対側に延出した部分)で、ガラス管101に封着されている。なお、電極102のガラス管101への封着は、例えばピンチシールにより行われている。
なお、ガラス管101の一方の端部(ここでは、電極102側の端部)には、電極102と共に排気管109が取着されている。当該排気管109は、電極106,107等を封着した後に、ガラス管101内を排気したり、上記緩衝ガス等を封入したりするときに使用され、ガラス管101の内部への緩衝ガス等の封入が完了すると、排気管109のうちガラス管101の外部に位置する部分で、例えばチップオフ封止される。
次に、四重コイル105について詳細に説明する。第2の実施形態に係る四重コイル105は、基本的に、第1の実施形態に係る四重コイル50と同様の構成を有する。したがって、共通の構成部分の説明は省略するか簡略するにとどめ、構成の異なる部分を中心に説明する。
四重コイル105は、四次巻回の巻回数が4ターンの四重コイルであって、フィラメントを巻回して一重コイルとし、さらにその一重コイルを二次巻回して二重コイルとし、さらにその二重コイルを三次巻回して三重コイルとし、さらにその三重コイルを四次巻回してなる。そして、一次巻回中空部分には、当該一次巻回中空部分を貫通するようにして主線が配置されている。
四重コイルの各寸法は、主線直径Daが70μm、副線直径Dbが50μm、一次マンドレル径MDが90μm、一次ピッチ長Pが89μm、二次マンドレル径MDが200μm、二次ピッチ長Pが381μm、三次マンドレル径MDが398μm、三次ピッチ長Pが710μm、四次マンドレル径MDが1500μm、四次ピッチ長Pが1800μm、である。
あるいは、四重コイルの各寸法は次のようにしてもよい。例えば、四重コイルの各寸法は、主線直径Daが90μm、副線直径Dbが20μm、一次マンドレル径MDが90μm、一次ピッチ長Pが89μm、二次マンドレル径MDが200μm、二次ピッチ長Pが381μm、三次マンドレル径MDが398μm、三次ピッチ長Pが710μm、四次マンドレル径MDが1200μm、四次ピッチ長Pが1800μm、である。
四重コイル105には、一次巻回中空部分、二次巻回中空部分及び三次巻回中空部分にそれぞれ電子放射物質110が充填されている。また、副線41及び主線42の表面に電子放射物質14が付着している。
四重コイル105は、電子放射物質110の充填量が60mgであり、従来の低圧水銀放電ランプに取り付けられている三重コイルの充填量の12倍である。これにより、ランプ100の定格寿命時間は、従来の10000時間から120000時間超に延びている。
なお、四重コイル105における電子放射物質110の充填量は、必要とされる寿命時間に応じて、15mg〜60mgにすることができる。この場合、ランプ100の定格寿命は、30000時間から120000時間となる。
(変形例)
以上、本発明に係る放電ランプ用電極及び放電ランプを実施の形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明の内容は、上記の実施の形態に限定されない。
本発明に係る電極は、上記実施形態に係るランプの他に、例えば管内径が例えば6mm以下と比較的細い発光管により有効に作用するものである。これにより、省電力・長寿命でより小形の電球形蛍光ランプの提供を可能とするものである。
本発明に係る四重コイルは、第1の実施形態に係る四重コイル50のように、四次巻回の巻回数が1ターンのものや、第2の実施形態に係る四重コイル105のように、四次巻回の巻回数が4ターンのものに限定されず、発光管内に収容可能な電極を構成することのできるサイズであれば、四次巻回の巻回数は何ターンであっても良い。そして、巻回数は自然数に限られず0以上の小数であれば良い。すなわち、2.5ターンなどの帯小数や、0.5ターンなどの純小数であっても良い。
さらに、本発明に係る電極は、四重コイルを備えたものに限定されず、屈曲三重コイルを備えた電極であっても良い。ここで、屈曲三重コイルとは、フィラメントを巻回して一重コイルとし、さらにその一重コイルを二次巻回して二重コイルとし、さらにその二重コイルを三次巻回して三重コイルとし、さらにその三重コイルを屈曲させてなるコイルを意味する。
三重コイルを屈曲させる形状としては、例えば、略Ω形、略M形、略倒U形、略倒V形、スパイラル形など、コイル長CLを短く保ちつつ、三次巻回の巻回数を増やすことのできる形状であれば良い。
図8は、変形例に係る放電ランプ用電極を示す図である。例えば、図8に示す電極150は、三重コイルを略Ω形に屈曲させてなる屈曲三重コイル151を備える。屈曲三重コイル151は、タングステン製のフィラメントを、第1の実施形態に係るコイリング工程と同様の工程によって三重コイルとし、さらに当該三重コイルを略Ω形に屈曲させてなる。屈曲三重コイル151は、三重コイルを四次巻回せず屈曲させる点を除いて基本的に第1の実施形態の四重コイル50と同様の構成を有する。当該屈曲三重コイル151は、一対の電極リード線152,153によってビーズマウント方式により支持されている。
屈曲三重コイル151は、三重コイルを更に屈曲させているため、従来の屈曲していない三重コイルと比べて、電極リード線152,153線間の距離が同じであっても三次巻回数が多い。したがって、コイルサイズ(コイル長CL)を大きくすることなく、三次巻回中空部分の巻回軸方向の長さを長くすることができ、より多くの電子放射物質を三次巻回中空部分に充填することができる。
なお、屈曲三重コイル151は、第1の実施形態に係る四重コイル50と同様に、三次巻回のマンドレル径MDが0.15〜0.45mmであることが好ましく、この構成であれば、電子放射物質の充填容量を十分に確保しながら、放電時に電子放射物質全体を均一に加熱することが可能になり、より効果的に長寿命化を図ることができる。
また、屈曲三重コイル151は、三次巻回のコイルピッチPが前記マンドレル径MDの1.2〜2.4倍であることが好ましく、この構成であれば、より効果的に長寿命化を図ることができる。
また、屈曲三重コイル151は、前記フィラメントと異なる第2のフィラメントが、前記四重コイルの一次巻回中空部分、二次巻回中空部分及び三次巻回中空部分の少なくとも1箇所を貫通するように配置されている構成とすることが考えられる。この構成であれば、四重コイルの形状を安定に保つことができるため、電子放射物質が脱落し難く、電気的ショートの起こり難い電極とすることができる。
また、屈曲三重コイル151は、前記第2のフィラメントの直径Daと、前記四重コイルのフィラメントの直径Dbとが、Db<Da<1.5Dbの関係を満たすことが好ましく、この構成であれば、四重コイルを構成するフィラメントと第2のフィラメントとに適度に分流して電流が流れ、電極リード線間で放電が発生しない。
また、屈曲三重コイル151は、三次巻回の巻回数が20ターン以上であることが好ましく、この構成とすれば、三次巻回中空部分に十分量の電子放射物質を充填することができる。
本発明に係る放電ランプ用電極は、近年省エネ光源として電球形蛍光ランプとともに普及されているコンパクト形蛍光ランプにも適用できるものである。また、例えば、三次巻回の巻回数をさらに増やすことにより、基本的に種々の一般照明用蛍光ランプや、その他に液晶バックライト用省エネ光源として従来冷陰極型に代る熱陰極型の小型蛍光ランプにも適用できるものである。つまり小型ランプだけでなく大型ランプにおいても著しい長寿命化を可能とすることが出来るものである。
第1の実施形態に係る放電ランプを示す断面図 第1の実施形態に係る四重コイルを示す写真 第1の実施形態に係る放電ランプ用電極を示す図であって、図3(a)は正面図、図3(b)は側面図 第1の実施形態に係る四重コイルのコイリング工程を説明する図であって、図4(a)は一次巻回ステップ、図4(b)は二次巻回ステップ、図4(c)は三次巻回ステップ、図4(d)は四次巻回ステップを示す図 コイルピッチP/マンドレル径MDと電子放射物質の脱落率との関係を表すグラフ 本発明に係る四重コイルの仕様と従来の三重コイルの仕様とを比較して示す図 第2の実施形態に係る放電ランプ用電極を備えたランプの構成を示す一部破断図 変形例に係る放電ランプ用電極を示す図 従来例(比較例)に係る三重コイルを示す写真 従来例(比較例)に係る三重コイルのコイリング工程を説明する図であって、図10(a)は一次巻回ステップ、図10(b)は二次巻回ステップ、図10(c)は三次巻回ステップを説明する図
符号の説明
1,100 放電ランプ
14,110 電子放射物質
15,16,102,103,150 放電ランプ用電極
41 フィラメント
42 第2のフィラメント
43’ 一次巻回中空部分
44 一重コイル
45’ 二次巻回中空部分
46 二重コイル
47’ 三次巻回中空部分
48 三重コイル
50,105 四重コイル
151 屈曲三重コイル

Claims (8)

  1. フィラメントを巻回して一重コイルとし、さらにその一重コイルを二次巻回して二重コイルとし、さらにその二重コイルを三次巻回して三重コイルとし、さらにその三重コイルを四次巻回してなる四重コイル又はその三重コイルを屈曲させてなる屈曲三重コイルを備え、
    前記四重コイル又は屈曲三重コイルは、三次巻回のマンドレル径MDが0.15〜0.45mmであり、
    酸化ジルコニウムを含むアルカリ土類金属Ba−Sr−Caの複合酸化物からなる電子放射物質が少なくとも前記三次巻回中空部分に充填されていることを特徴とする放電ランプ用電極。
  2. 前記三次巻回のコイルピッチP が前記マンドレル径MD の1.2〜2.4倍であることを特徴とする請求項1記載の放電ランプ用電極。
  3. 前記フィラメントと異なる第2のフィラメントが、前記四重コイル又は屈曲三重コイルの一次巻回中空部分、二次巻回中空部分及び三次巻回中空部分の少なくとも1箇所を貫通するように配置されていることを特徴とする請求項2記載の放電ランプ用電極。
  4. 前記第2のフィラメントの直径Daと、前記四重コイル又は屈曲三重コイルのフィラメントの直径Dbとが、Db<Da<1.5Dbの関係を満たすことを特徴とする請求項3記載の放電ランプ用電極。
  5. 前記三次巻回の巻回数が20ターン以上であることを特徴とする請求項4記載の放電ランプ用電極。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の放電ランプ用電極を備えたことを特徴とする放電ランプ。
  7. 電球形蛍光ランプであることを特徴とする請求項6記載の放電ランプ。
  8. 液晶バックライト用光源であることを特徴とする請求項6記載の放電ランプ。
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