JP4719274B2 - 片口金形蛍光ランプ及び照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、片口金形蛍光ランプに関する。
省エネルギー時代を迎えて、省エネ光源として、白熱電球を代替する種々の電球形蛍光ランプの開発が進められている。
図15は、一例として従来の電球形蛍光ランプ101を示す正面図である。
電球形蛍光ランプ101は、二重螺旋形状の発光管102、電子安定器103、発光管102を保持し電子安定器を収納するケース104、口金105を備えている。
ランプ101(以下、係るランプを「従来品」という。)の寸法や仕様の一例は次に示す通りである。
最大外径Do・・・45mm
ランプ全長Lo・・・104mm
主要部(発光管102の先端以外の主要部分)の管内径・・・7.4mm
管壁負荷・・・約0.13W/cm2
ランプ入力・・・12W
一般に、電球形蛍光ランプにおいては、ランプの周囲温度が25℃のときに、最高の光束出力を発揮できるように設定されている。
これは、JIS規格との関係、またランプが使用される環境の温度が25℃と一般的に想定されているためである。
特開2003-263972号公報
近年、電球形蛍光ランプを、天井等の埋め込み型で奥行きの薄い小型の専用照明器具に用いることが多くなっている。
本願発明者らの検討によると、係る小型の専用照明器具においては、点灯中、電球形蛍光ランプの発熱によってランプ周囲温度が過度に上昇し、上記設定温度の25℃より高くなる場合があるという実態が明らかになった。
周囲温度が設定温度の25℃より高くなると、光束出力が低下し、定格の光束が得られない可能性がある。
本発明は上述の問題に鑑みてなされたものであって、上記の様な用い方をしたとしても、ピーク値の光束出力を発揮できる電球形などの片口金形蛍光ランプを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る片口金形蛍光ランプは、内部に一対の電極を有し、かつ内部に一本の湾曲した放電路を有する発光管と、前記発光管を立設する保持部と、点灯用器具に接続するための口金とを備えた片口金形の蛍光ランプであって、ランプ周囲温度が30℃以上の所定温度において最高の光束出力を有する特性であり、前記発光管において、電極と電極とを結ぶ放電路間での発光管の一部を前記放電路部における発光管の平均的な内径より1.2倍以上膨らませた箇所が少なくとも一つ以上あることを特徴とする。
また、本発明に係る片口金形蛍光ランプは、内部に一対のフィラメント電極を有し、かつ内部に一本の二重螺旋状の放電路を有する発光管と、前記発光管を立設する保持部と、点灯用器具に接続するための口金とを備えた片口金形の蛍光ランプであって、ランプ周囲温度が30℃以上の所定温度において最高の光束出力を有する特性であり、前記発光管の二重螺旋状部は、一の方向に折り返し部まで旋回した第1旋回部分と、折り返し部から前記一の方向と略反対の方向に旋回した第2旋回部分とを含み、前記折り返し部の内径は、前記第1及び第2の旋回部分の内径に比べて、1.2倍以上膨らんでいることを特徴とする。
本発明に係る片口金形蛍光ランプは、内部に一対のフィラメント電極を有し、かつ内部に一本の二重螺旋状の放電路を有する発光管と、前記発光管を立設する保持部と、点灯用器具に接続するための口金とを備えた片口金形の蛍光ランプであって、ランプ周囲温度が30℃以上の所定温度において最高の光束出力を有する特性であり、前記発光管内には希ガスが封入され、前記希ガスはアルゴン100wt%であるか、もしくは、前記希ガスの主成分は、アルゴンとクリプトンであって、クリプトンの組成比率は、希ガスの0wt%〜50wt%であることを特徴とする。
本発明に係る片口金形蛍光ランプは、内部に一対のフィラメント電極を有し、かつ内部に一本の二重螺旋状の放電路を有する発光管と、前記発光管を立設する保持部と、点灯用器具に接続するための口金とを備えた片口金形の蛍光ランプであって、ランプ周囲温度が30℃以上の所定温度において最高の光束出力を有する特性であり、前記発光管内には希ガスが封入され、前記希ガスの主成分は、アルゴンとキセノンであって、キセノンの組成比率は、0wt%〜25wt%であることを特徴とする。
本発明に係る片口金形蛍光ランプは、内部に一対のフィラメント電極を有し、かつ内部に一本の二重螺旋状の放電路を有する発光管と、前記発光管を立設する保持部と、点灯用器具に接続するための口金とを備えた片口金形の蛍光ランプであって、ランプ周囲温度が30℃以上の所定温度において最高の光束出力を有する特性であり、前記発光管内には希ガスが封入され、前記希ガスの主成分は、アルゴン、クリプトン及びキセノンであって、混合ガス中のクリプトンの組成比率をRKrとし、混合ガス中のキセノンの組成比率をRXeとした場合に、(RKr+2RXe)は、混合ガスの0wt%〜50wt%の範囲であることを特徴とする。
本発明に係る片口金形蛍光ランプは、内部に一対のフィラメント電極を有し、かつ内部に一本の二重螺旋状の放電路を有する発光管と、前記発光管を立設する保持部と、点灯用器具に接続するための口金とを備えた片口金形の蛍光ランプであって、ランプ周囲温度が30℃以上の所定温度において最高の光束出力を有する特性であり、前記発光管における管壁負荷が0.07W/cm〜0.13W/cmの範囲にあることを特徴とする。
本発明に係る片口金形蛍光ランプは、前記所定温度は、45℃以下であることが好ましい。
また、本発明に係るランプ片口金形蛍光ランプは、周囲温度が25℃の条件下における定常点灯時に、発光管の最冷点温度が55℃以下であることが好ましい。
また、本発明に係る片口金形蛍光ランプは、前記発光管には、紫外線放射物質が封入され、前記紫外線放射物質は、水銀単体、もしくは水銀単体と同等の水銀蒸気圧に関する温度特性を有する水銀合金であることが好ましい。
また、本発明に係る片口金形蛍光ランプは、前記発光管は、被覆部材により覆われることなく、直接外気に触れる構造にあることが好ましい。
また、本発明に係る片口金形蛍光ランプは、前記発光管の管内径は、4.0mm以上7.4mm未満であることが好ましい。
本発明に係る片口金形蛍光ランプは、前記発光管には細管が設けられており、点灯中、前記細管内に最冷点箇所が設けられていることが好ましい。
本発明に係る照明器具は、前記片口金形蛍光ランプを、密閉型に収納することを特徴とする。
本発明に係る照明器具は、前記片口金形蛍光ランプを、略水平姿勢に装着することを特徴とする。
本発明に係る片口金形蛍光ランプによれば、ランプ周囲温度が30℃以上の所定温度において最高の光束出力を有する特性であるため、ランプの使用形態の実態に合わせ、ランプの能力を発揮させることが可能となる。例えば、ランプを小型の照明器具に装着して、周囲温度が25℃より高くなる環境下で使用されるとしても、最高の光束出力を発揮させることができる。
(実施の形態1)
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
1.電球形蛍光ランプの構成
図1は、電球形蛍光ランプ1を示す正面図である。
図1に示すように、片口金形の電球形蛍光ランプ1は、発光管2、樹脂保持部材3、電子安定器4、樹脂ケース5、口金6を備えている。
発光管2は、二重螺旋状に屈曲した螺旋状部を有している。
樹脂保持部材3は、発光管2の両端部を保持することで発光管2を立設している。
電球形蛍光ランプ1は、発光管2が被覆部材に覆われず直接外気に触れ得る構造である(外環バルブ無しのタイプである。)。
樹脂ケース5は、電子安定器4を収納しており、端部には口金6が装着されている。
2.発光管の構成
図2は、電球形蛍光ランプ1の発光管2を示す正面図であり、その横断面の形状がわかるようにガラス管8の一部を切り欠いた状態で示している。
発光管2は、管容囲器となるガラス管8と、このガラス管8の両端部に配設された一対の電極9,10とを備えている。
ガラス管8は二重螺旋状をしており、折り返し部8cと、電極9が配設された側の端部から折り返し部8cまで旋回した第1旋回部8aと、折り返し部8cから電極10が配設された側の端部まで旋回した第2旋回部8bとを有する。このようにガラス管8は、幾重にも湾曲しているため、電極9,10の間に形成される発光管2の放電路は複数の湾曲した部分を有することとなる。
ガラス管8先端の折り返し部8cは、他の主要な部分と比べて膨出した膨らみ部11となっている。ランプ1の点灯時には、放熱性の良い膨らみ部11の内面部分に最冷点箇所が形成されることとなる。この最冷点箇所の温度により、点灯時における管内水銀蒸気圧が一義的に規定される。
電極9,10は、いわゆる三重巻形のタングステン製のフィラメントコイルであり、Ba-Ca-Sr複合酸化物にZr酸化物添加の電子放射物質(図示せず)が充填されている。
また電極9,10は、それぞれ一対のリード線12a,12b、リード線13a,13bにより支持されている。
リード線12a,12b及びリード線13a,13bは、ビーズガラスマウント方式により、ガラス管8の端部において気密封止されている。
なお、ガラス管8の一方の端部には、排気管14(発光管排気後に先端部封止)が封着されている。
発光管2の両端部を除く内表面には、蛍光体層16が形成されている。蛍光体層16は、3種類の赤、緑及び青発光の蛍光体を混合した希土類蛍光体が塗布・焼成されたものである。
また、発光管2内には、水銀(Hg)18に加えて、緩衝ガスとして希ガス(図示せず)が封入されている。希ガスの組成については後述する。
3.電子安定器の点灯回路構成
図3は、電子安定器4の点灯回路構成を模式的に示す図である。
図3に示すように、電子安定器4は、整流・平滑回路34、インバータ回路36、DCカットコンデンサ−38、限流用チョークコイル40を含む点灯回路構成である。
なお、電子安定器4の回路効率は約90%である。
インバータ回路部36は、シリーズインバータ回路方式によるものである。
電子安定器4は、さらに、発光管2のリード線26b,28bに並列接続されたC予熱回路42を含んでいる。
C(コンデンサ)予熱回路42は、コンデンサ−44と正温度特性抵抗素子(PTC)46との並列回路で構成されている。
コンデンサー44は、ランプ始動時及び定常点灯時に電極9,10へそれぞれ予熱電流及び補助加熱電流を供給するほかに、特にランプ始動時には上記限流用チョークコイルLb40と共振することで発光管2への始動印加電圧を発生する、という機能も果している。
また、PTC46は、特にランプ始動時に発光管2の電極9,10に十分な予熱電流を供給する機能を果たしている。
4.ピークとなる周囲温度を高温に移動させる手法
光束出力がピークとなる周囲温度を25℃より高温に移動させる手法は、次の(1)から(3)に示すような種々の手段が挙げられる。以下、順にそれぞれの手段と、本発明者らが検討した実験結果について順に説明する。
(1)膨らみ部11の拡径
本発明者らは、図1〜図3を用いて説明したランプと構成が同じで、膨らみ部11の径を従来より大きくしたランプ(以下、「発明品1」という。)を製作した。
発明品1の試作品の寸法や仕様は次に示す通りである。
発光管2の主要部の管内径・・・6.0mm
膨らみ部11の管内径・・・9.0mm(主要部の1.5倍)
封入希ガス・・・Ar80wt%Kr20wt%の混合ガス(封入圧550Pa)
管巻層数・・・約5.5回
隣接する巻層の隙間・・・1.0mm
環外径・・・32.5mm
ランプ入力・・・10W
図4は、照明器具に、従来品または発明品1を装着した際の光束出力の比較したグラフを示す図である。
従来品は、光束出力のピークが25℃付近である。これに対して発明品1は、ピークが30℃より温度となっている。
本実施の形態においては、ピークの温度は従来より上昇させるために、発光管2の主要部(旋回部8a,8bなどの発光管2の発光部分)の平均内径に比べて、膨らみ部11の内径を大きくして発光管の内表面積を拡大させる。
図5は、周囲温度と相対光束との関係のグラフを示す図である。
図5に示すように、Rが1.5の発明品1は、Rが1.2の従来品と比べて、光束出力がピーク値となる周囲温度が、高くなっていることがわかる。
ここで、Rは、膨らみ部の内径(b)を、主要部の内径(a)で除した値である(R=b/a)。
なお、膨らみ部の内径が主要部の内径の1.7倍とする(R=1.7)と、ピーク値における周囲温度をより高温に移動させることができる。
このように、膨らみ部の内径を拡径するほどより高温環境下での適応性を高めることができるものの、拡径により膨らんだ部分の肉厚が薄くなる場合があるため、上限値は、例えば、2.5倍である。
図6は、Rと最冷点温度との関係を示すグラフを含む図である。
図6に示すように、Rが大きくなるにつれて、ランプ定常点灯(「定常点灯」は、周囲温度25℃下で行われる。以下も同じ。)時の最冷点温度が下がるため、発明品1は、最冷点温度が上昇しやすい環境下で使用したとしても、最冷点温度の過度上昇を抑制し、ピーク値の光束出力を得ることができる。
(2)管内径、管壁負荷
管内径と管壁負荷の設定を変えることにより光束出力のピーク値を取る周囲温度を高温に移動させることが可能である。
具体的には、管壁負荷を抑えることにより点灯中の発光管2の表面温度を低下させる。また、管内径と管壁負荷とは、従来のランプと同等の光束が維持できる値に設定する。
ここで、管壁負荷とは、発光管入力(W)を、電極間距離での管内表面積(円周率×管内径×電極間距離)により除した値である。
図7は、管壁負荷を異ならせた場合の、周囲温度と相対光束との関係を示すグラフを含む図である。
発明品2のランプにおいて、管壁負荷及び内径以外の仕様・寸法は上記発明品1と同様である。管壁負荷を従来より抑えることにより、光束出力がピーク値を取る周囲温度を高温に移動させることができる。
図8は、従来品の管壁負荷を1とした場合の、管壁負荷の比率と最冷点温度との関係を示すグラフを含む図である。
図8に示すように、発明品2は、従来品と比べてランプ定常点灯(周囲温度25℃である。)時の最冷点温度が低下している。
なお、管壁負荷を抑制による光束の低下を避け、かつ従来より管壁負荷を下げるには管内径を小径化し放電路長を延長する必要があるので、管内径は従来品の7.4mmより細いことが要求される。また、管内径が4.0mm未満とすると、ランプ電圧が上昇し小型で安価な点灯回路では安定して点灯し難いので、管内径は4.0mm以上7.4mm未満の範囲内が好ましい。
また、管壁負荷については、0.07W/cm2より低くすると、特に発光管2のガラス管8の管全長が長くなり過ぎて、その成形加工が極めて難しく、またランプ外囲形状を一般電球60Wと略同等に保つのも難しい。従来品の0.13W/cm2よりは小さくすることが要求されるため、0.07W/cm〜0.13W/cmであることが好ましい。
(3)希ガスの組成
発光管2内に封入する希ガスを、アルゴンに、キセノンまたはクリプトンを加えた混合ガスとすることによって、光束出力がピーク値となる周囲温度を高温に移動させることが可能である。
図9は、封入希ガスの組成を異ならせた種々のランプにおける周囲温度と相対光束との関係のグラフを示す図である。
図9において、例えばAr80/Kr20は、希ガスとして、Ar80wt%/Kr20wt%の混合ガスを封入したランプであることを示している。
図9に示すように、Ar100(従来品)、Ar90/Kr10、Ar80/Kr20(発明品3)、Ar50/Kr50、Kr100というように、Krの比率が大きくなるにつれて、光束出力がピーク値となる周囲温度が高温に移動していることがわかる。
図10は、Krの混合比率と最冷点温度との関係を示すグラフを含むである。
図10に示すように、Krの混合比率が高くなるにつれて、定常点灯(周囲温度25℃である。)時の最冷点温度が低下している。
Krガス混合により最冷点温度が低下したのは、プラズマから管内壁への熱伝導率が低下したためである。
図11は、封入希ガスの組成が異なるランプにおける光束立上り特性を示すグラフを示す図である。
図11のグラフに示すように、Kr組成比率RKrが20wt%の発明品3は、3秒で光束約50%の立ち上がりを確保できる。
これに対して、Kr組成比率RKrが50wt%のランプは、3秒で光束約30%の立ち上がりとなり、RKrが20wt%のランプと比べるとやや下回るものの、実用上問題なく使用できる範囲となっている。
Kr組成比率RKrが100wt%のランプは、光束立ち上がり特性が急激に遅くなるため、立ち上がり特性が厳しく要求される環境下(トイレ照明など)で使用されるランプとしてはあまり好ましくない。
なお、Kr組成比率RKrが大きくなるにつれて、立ち上がり特性が悪化するのは、Krガスの熱伝導率がArガスに比べて低いことに起因している。
以上より、(Ar+Kr)混合ガスにおけるKr組成比率RKrは、特に0wt%〜50wt%の範囲に規定するのが妥当である。
5.照明器具
(1)下面開放シーリング器具
図12は、下面開放シーリング型の照明器具50を示す分解図である。
照明器具50は、電球形蛍光ランプ1、本体51、ソケット53、本体パッキン54を備え、内部には電球形蛍光ランプ1が取り付けられる。
ソケット53は、取付ネジ52a,52bにより、本体パッキン54と固定される。
また、ソケット53は電源電線56と接続される。
本体51はソケット53に締め付けられて固定される。このため、電球形蛍光ランプ1は密閉された空間の中に位置することとなり、照明器具50の使用時にはランプ1の周囲温度は30℃以上の高温になりやすい。
電球形蛍光ランプ1は、光束出力がピーク値を取る温度が30℃以上の所定温度であるため、照明器具における光束出力を従来より向上させることができる。
(2)水平点灯ダウンライト器具
図13は、水平点灯ダウンライト型の照明器具60を示す図である。
照明器具60は、電球形蛍光ランプ1、反射板61、ソケット62を備え、内部には電球形蛍光ランプ1が取り付けられる。
照明器具60における電球形蛍光ランプ1は密閉されていないため、照明器具50での使用時と比較すると、ランプ1の周囲温度はそれ程異常上昇しない傾向にある。
もっとも、ランプ1は略水平点灯となる姿勢で固定されている。本発明者らの検討によると、水平点灯であると最冷点温度が上昇し、最適な最冷点温度の範囲から外れ光束が下がってしまうという問題が発生する場合があることが判明している。
電球形蛍光ランプ1は、定常点灯時の最冷点温度が従来より低下しているため、水平点灯した場合の最冷点温度の過度上昇を抑制することができ、光束出力がピーク値となる最冷点温度に設定することが可能となる。
(3)比較
図14は、従来品と、発明品(発明品1〜3のいずれか)とを照明器具に使用した場合の器具内光束出力を比較するグラフである。
図14の左部における「定常点灯」は、従来品及び発明品を照明器具に取り付けずに定常点灯させた場合である。この場合、周囲温度は25℃であるので従来品の光束出力がピーク値となり、発明品はピーク値を下回る。このため、発明品は、従来品と比べるとやや劣る結果となっている。
一方、電球形蛍光ランプが密閉して収納される照明器具である「下面開放シーリング器具」(例えば、図12参照。)と「密閉シーリング器具」においては、発明品を用いた方が従来品より良好な結果が得られている。
また、電球形蛍光ランプが略水平姿勢に装着される「水平点灯ダウンライト器具」(例えば、図13参照。)においても、発明品の方がよい結果となっている。
このように発明品のランプは、照明器具に装着しない場合には、従来品より実使用上影響がない程度にやや光束出力が劣るものの、照明器具に使用した場合にその真価を発揮することがわかる。
6.その他
(1)実施の形態においては、紫外放射物質として単体水銀18(図2参照)を封入している。単体の水銀は、特にランプ始動時の水銀蒸気圧が低下するアマルガムと比較すると、ランプ始動時の光束立ち上がり特性が良好であるので好適である。
なお、水銀単体に限らず、水銀単体と同等の水銀蒸気圧に関する温度特性を有する水銀合金を用いても構わない。
(2)ランプの光束出力がピーク値となる所定の周囲温度の設定は、30℃〜45℃の範囲にすることが好ましい。
30℃以上であれば、従来の設定温度25℃のランプと比べて、有意な効果を得ることができる。
また、45℃より高く設定すると、低温時の光束出力が低下するため相対的に立ち上がりが遅くなるので好ましくない。
(3)ランプの最冷点温度は、光束出力がピーク値となる従来の60℃〜65℃より低下させ、特に55℃以下に設定することが好ましい。
55℃以下に設定すれば、例えば、光束出力がピーク値を取る周囲温度を25℃より高温の30℃以上へと確実に移動させることができる。
(4)実施の形態で説明した、前記(Ar+Kr)混合ガスのほかに、特に(Ar+Xe)混合ガスを封入した発光管2からなるランプ1も試作して、上記同様の測定を行った。この結果、当該(Ar+Xe)封入ランプ1は、特にXe組成比率RXeが前記(Ar+Kr)封入ランプ1でのKr組成比率RKrの約1/2において、上述と略同等の効果が得られることが判明した。そして、当該ランプ1でのXe組成比率RXeは、前記(Ar+Kr)封入ランプ1と同様の理由により、特に0wt%〜25wt%の範囲に規定するのが妥当である。
また、混合ガスとしては、希ガスであるヘリウム(He)やネオン(Ne)を、微量(例えば両者の合計が2wt%以下)混合しても悪影響がないこと確かめている。
(5)実施の形態では、発光管2の折り返し部8cが膨らみ部11となっていたが、膨らみ部を形成する部分はこれに限られない。発光管2における電極9と電極10を結ぶ間の一部分であれば他の部分であっても構わない。また発光管の一部、例えば、排気管のように細管をつなぎ最冷点を形成する構造として、最冷点の温度を発明の範囲にすることにより本発明と同様の効果が得られる。
また、実施の形態では片口金形蛍光ランプの一例として、電子安定器を内蔵した電球形蛍光ランプを例に挙げて説明しているが、電子安定器を内蔵していないタイプの蛍光ランプにも適用できる。また湾曲部を有する発光管としては、例えば、U字管をつなぎ合わせた形状や、直管をブリッジしたツインタイプの発光管でもよい。また、本発明はこのような発光管をピンタイプの口金に立設したツインタイプの片口金形蛍光ランプに用いることができる。これらの形状の場合においても、膨らませた箇所すなわち、膨らみ部は、放電路間中に設ければ良い。これにより最冷点箇所をこの膨らみ部に形成することができる。
(6)図9においては、希ガスの封入割合としてAr100wt%,Kr100wt%のランプを例示している。もっとも、製造工程上、希ガス封入時には、空気などが混入することがあり、厳密に100.0wt%というわけではなく、例えば0.3wt%程度他の希ガスが混入している場合も想定し得る。
本発明に係る片口金形蛍光ランプによれば、ランプの使用実態に合う温度特性を有するため、例えば、照明器具に使用した場合に最高の光束出力を発揮することが可能となる。
電球形蛍光ランプ1を示す正面図である。 電球形蛍光ランプ1の発光管2を示す正面図である。 電子安定器4の点灯回路構成を模式的に示す図である。 照明器具に、従来品または発明品1を装着した際の光束出力の比較したグラフを示す図である。 周囲温度と相対光束との関係のグラフを示す図である。 Rと最冷点温度との関係を示すグラフを含む図である。 管壁負荷を異ならせた場合の、周囲温度と相対光束との関係を示すグラフを含む図である。 従来品の管壁負荷を1とした場合の、管壁負荷の比率と最冷点温度との関係を示すグラフを含む図である。 封入希ガスの組成を異ならせた種々のランプにおける周囲温度と相対光束との関係のグラフを示す図である。 Krの混合比率と最冷点温度との関係を示すグラフを含む図である。 封入希ガスの組成が異なるランプにおける光束立上り特性を示すグラフを示す図である。 下面開放シーリング型の照明器具50を示す分解図である。 水平点灯ダウンライト型の照明器具60を示す図である。 従来品と、発明品(発明品1〜3のいずれか)とを照明器具に使用した場合の器具内光束出力を比較するグラフである。 従来の電球形蛍光ランプ101を示す正面図である。
符号の説明
1 電球形蛍光ランプ
2 発光管
4 電子安定器
8 ガラス管
8a 第1旋回部
8b 第2旋回部
8c 折り返し部
11 膨らみ部
18 水銀
50 照明器具(下面開放シーリング型)
60 照明器具(水平点灯ダウンライト型)

Claims (4)

  1. 内部に一対のフィラメント電極を有し、かつ内部に一本の二重螺旋状の放電路を有する発光管と、前記発光管を立設する保持部と、点灯用器具に接続するための口金とを備えた片口金形の蛍光ランプであって、
    ランプ周囲温度が30℃以上の所定温度において最高の光束出力を有する特性であり、
    前記発光管において、電極と電極とを結ぶ放電路間での発光管の一部を前記放電路部における発光管の平均的な内径より1.5倍以上2.5倍以下の範囲内に膨らませた箇所が少なくとも一つ以上あることを特徴とする片口金形蛍光ランプ。
  2. 内部に一対のフィラメント電極を有し、かつ内部に一本の二重螺旋状の放電路を有する発光管と、前記発光管を立設する保持部と、点灯用器具に接続するための口金とを備えた片口金形の蛍光ランプであって、
    ランプ周囲温度が30℃以上の所定温度において最高の光束出力を有する特性であり、
    前記発光管の二重螺旋状部は、一の方向に折り返し部まで旋回した第1旋回部分と、折り返し部から前記一の方向と略反対の方向に旋回した第2旋回部分とを含み、前記折り返し部の内径は、前記第1及び第2の旋回部分の内径に比べて、1.5倍以上2.5倍以下の範囲内に膨らんでいることを特徴とする片口金形蛍光ランプ。
  3. 請求項1または2に記載の片口金形蛍光ランプを、密閉型に収納することを特徴とする照明器具。
  4. 請求項1または2に記載の片口金形蛍光ランプを、略水平姿勢に装着することを特徴とする照明器具。
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