本発明は、車両用バッテリの配置構造に関し、特に、エンジンルームに複数のバッテリを搭載した車両に関するものである。
近年、電装品の増加に伴ってバッテリの負荷が増大しており、また、アイドリングストップ機能を備えた自動車の出現により益々バッテリの負荷が増大する傾向にある。
特許文献1は、メインバッテリとサブバッテリとを備え、エンジン本体の側方にメインバッテリを配設すると共に、その側方にサブバッテリを配設する技術を提案している。
また、バッテリの充放電特性は、温度の影響を受けることから、バッテリ温度を検出し、この温度に基づいてバッテリの印加電圧を制御することも知られている。特許文献2は、電極端子と電流検出センサとを接続するバスバーを設けると共に、温度検出センサを電流検出センサに付設する技術を提案している。
更に、アイドリングストップ機能を搭載する車両は、サブバッテリの重要性が増すことから、特許文献3では、メインバッテリとサブバッテリとを備え、両バッテリに温度検出センサと電流検出センサとを夫々設置すると共に、温度検出センサと電流検出センサとの検出値に基づき印加電圧を制御する技術が提案されている。
特開2006−281805号公報
特開2001−272422号公報
特開2007−218230号公報
一方、エンジンルーム内には、冷却ファン、エアクリーナ及びバッテリ等の複数の車両用補機が配置されており、冷却風の送風経路、クラッシュスペース、及び車両の重量バランスの確保等を満足しつつエンジンルームの小型化を図るには、各部品の小型化及び部品点数の削減等を含めてレイアウト性の改善が必要とされる。
しかしながら、前述のように、車両の操作性、快適性、更には、安全性向上の観点からは、特許文献3に提案されるように、メインバッテリとサブバッテリとを備え、両バッテリに温度検出センサと電流検出センサとを夫々設置することも必要となる。
特許文献2に提案されるように、温度検出センサ付き電流検出センサをメインバッテリとサブバッテリとに夫々設けることも考えられるが、温度検出センサ付き電流検出センサは高価であり、しかも、部品点数の増加は避けられない。更に、バッテリの温度検出センサは、バッテリに近接する位置に配置しなければ、正確な温度検出ができないため、そのレイアウトにも課題が残る。
本発明の目的は、コストアップすることなく、メインバッテリとサブバッテリの温度検出精度及びレイアウト性に優れた車両用バッテリの配置構造を提供することである。
本発明の車両用バッテリの配置構造は、一対の長辺と一対の短辺とを備えた矩形の上面を有し、この上面における一方の長辺側で且つ一方の短辺側に正極端子を有すると共に、一方の長辺側で且つ他方の短辺側に負極端子を有する第1バッテリと、長辺と短辺とを備えた矩形の上面を有すると共に、この上面に前記第1バッテリと同様の配置とされる両極端子を有する第2バッテリとを有し、前記第1バッテリと第2バッテリとをエンジンルームに並設する。
請求項1の発明は、前記第1バッテリの負極端子近傍に設置されると共に、前記第1バッテリの電流と第1,第2バッテリの温度を検出する第1電流検出手段を有し、前記第2バッテリは、他方の長辺、或いは何れか一方の短辺が前記第1バッテリの前記一方の長辺と対向するよう配置されると共に、前記第1電流検出手段は、前記第1バッテリの一方の長辺、或いは前記第1バッテリの他方の短辺に沿うように配置され、前記第2バッテリの負極端子近傍に設置されると共に、記第2バッテリの電流を検出する第2電流検出手段を有し、この第2電流検出手段は、前記第2バッテリの一方の長辺、或いは他方の短辺に沿うように配置され、前記第1電流検出手段が、第1バッテリの側面と第2バッテリの側面とが対面する領域の側方且つ両バッテリの中央部分に配置されることを特徴とする。
請求項1の発明では、第1電流検出手段を第1バッテリの負極端子近傍に設置したため、第1バッテリの温度検出精度を向上できる。また、第1バッテリの端子配置と同様の端子配置とされる第2バッテリを、他方の長辺、或いは何れか一方の短辺、所謂一方の長辺以外の辺が第1バッテリの一方の長辺と対向するよう配置するため、第1電流検出手段による第2バッテリの温度検出を精度良く行えると共に、異極端子が対向することを防止できる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1電流検出手段は、前記第1バッテリの負極端子に接続されると共に、前記第2電流検出手段は、前記第2バッテリの負極端子に接続されることを特徴とする。
請求項3の発明は、前記第1バッテリの正極端子近傍に設置されると共に、前記第1バッテリの電流と第1,第2バッテリの温度を検出する第1電流検出手段を有し、前記第2バッテリは、他方の長辺、或いは何れか一方の短辺が前記第1バッテリの前記一方の長辺と対向するよう配置されると共に、前記第1電流検出手段は、前記第1バッテリの一方の長辺、或いは前記第1バッテリの一方の短辺に沿うように配置され、前記第2バッテリの正極端子近傍に設置されると共に、前記第2バッテリの電流を検出する第2電流検出手段を有し、この第2電流検出手段は、前記第2バッテリの一方の長辺、或いは一方の短辺に沿うように配置され、前記第1電流検出手段が、第1バッテリの側面と第2バッテリの側面とが対面する領域の側方且つ両バッテリの中央部分に配置されることを特徴とする。
請求項3の発明では、第1電流検出手段を第1バッテリの正極端子近傍に設置したため、請求項1の発明と同様に、第1バッテリの温度検出精度を向上できる。また、第1バッテリの端子配置と同様の端子配置とされる第2バッテリを、他方の長辺、或いは何れか一方の短辺、所謂一方の長辺以外の辺が第1バッテリの一方の長辺と対向するよう配置するため、第1電流検出手段による第2バッテリの温度検出を精度良く行えると共に、異極端子が対向することを防止できる。
請求項4の発明は、請求項3に記載の発明において、前記第1電流検出手段は、前記第1バッテリの正極端子に接続されると共に、前記第2電流検出手段は、前記第2バッテリの正極端子に接続されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の発明において、エンジンルーム内の熱を遮断可能なバッテリボックスを有し、前記第1,第2バッテリ及び前記第1,第2電流検出手段は、前記バッテリボックス内に収容されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、コストアップすることなく、メインバッテリとサブバッテリの温度検出精度及びレイアウト性に優れた車両用バッテリの配置構造を得ることができる。
つまり、第1バッテリの電極端子と第2バッテリの電極端子とを離間させつつ、コンパクトに集約配置するため、正突時のショート防止とレイアウト性向上が図れる。しかも、第1電流検出手段が両バッテリの対向位置、所謂中央部分に配置されるため、両バッテリに近接設置することができ、両バッテリの温度を単一の検出手段で精度良く検出できる。
また、前記第1バッテリの一方の長辺、或いは前記第1バッテリの他方の短辺に沿うように配置したため、一層、温度検出精度及びレイアウト性を向上できる。つまり、第1電流検出手段を第1バッテリの一方の長辺に沿うように配置した場合、第1バッテリと第2バッテリとによるデットスペースを利用して第1電流検出手段を配置できると共に、第1電流検出手段を両バッテリ夫々の側面に近接して対向配置できる。
また、第1電流検出手段を第1バッテリの他方の短辺に沿うように配置した場合、第1バッテリと第2バッテリとの重合面積を大きくして、デットスペースを最小にしつつ、第1電流検出手段を両バッテリの中央部分に配置できる。しかも、前記第2バッテリの負極端子近傍に設置されると共に、前記第2バッテリの電流を検出する第2電流検出手段を有し、この第2電流検出手段は、前記第2バッテリの一方の長辺、或いは他方の短辺に沿うように配置し、前記第1電流検出手段が、第1バッテリの側面と第2バッテリの側面とが対面する領域の側方且つ両バッテリの中央部分に配置したため、両バッテリの温度を単一の第1電流検出手段で検出しつつ、両バッテリの充放電電流を検出できる。
請求項2の発明によれば、前記第1電流検出手段は、前記第1バッテリの負極端子に接続されると共に、前記第2電流検出手段は、前記第2バッテリの負極端子に接続されるため、第1バッテリから第1電流検出手段までの配線、及び第2バッテリから第2電流検出手段までの配線が短縮化できると共に、工具による作業時、ショートの防止ができる。
請求項3の発明によれば、前記第1バッテリの正極端子近傍に設置されると共に、前記第1バッテリの電流と第1,第2バッテリの温度を検出する第1電流検出手段を有し、前記第2バッテリは、他方の長辺、或いは何れか一方の短辺が前記第1バッテリの前記一方の長辺と対向するよう配置されると共に、前記第1電流検出手段は、前記第1バッテリの一方の長辺、或いは前記第1バッテリの一方の短辺に沿うように配置され、前記第2バッテリの正極端子近傍に設置されると共に、前記第2バッテリの電流を検出する第2電流検出手段を有し、この第2電流検出手段は、前記第2バッテリの一方の長辺、或いは一方の短辺に沿うように配置され、前記第1電流検出手段が、第1バッテリの側面と第2バッテリの側面とが対面する領域の側方且つ両バッテリの中央部分に配置したため、基本的に請求項1の発明の効果と同様の効果を得ることができる。
請求項4の発明によれば、前記第1電流検出手段は、前記第1バッテリの正極端子に接続されると共に、前記第2電流検出手段は、前記第2バッテリの正極端子に接続されるため、第1バッテリから第1電流検出手段までの配線、及び第2バッテリから第2電流検出手段までの配線が短縮化できる。
請求項5の発明によれば、エンジンルーム内の熱を遮断可能なバッテリボックスを有し、前記第1,第2バッテリ及び前記第1,第2電流検出手段は、前記バッテリボックス内に収容されているため、バッテリボックス内の温度を平均化することができ、単一の第1電流検出手段で、一層、両バッテリの温度検出精度を向上できる。
以下、本発明を実施する為の最良の形態について説明する。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しつつ説明する。図1はエンジンルームの側部を車体斜め前方から見た部分斜視図、図2は第1バッテリ20及び第2バッテリ30を車体斜め前方から見た部分斜視図、図3は第1バッテリ20及び第2バッテリ30を車体上方から見た平面図、図4は図3のIV−IV線断面図を示す。尚、図1及び図2は、説明の便宜上、バッテリボックス11及び電流センサ41,43を省略している。
図1に示すように、エンジンルーム1は、フロントサイドパネル2と、車室3とエンジンルーム1とを区画するダッシュパネル4とで構成され、ダッシュパネル4は、上端部にエンジンルーム1側に向けて車幅方向に延設されるカウル部5が設けられている。
エンジンルーム1の内部空間において、運転席の前方且つ隣接した左方深部にはダッシュパネル4にマスターバック6が設置され、このマスターバック6は、車体前方に突出したマスターシリンダ6aとリザーバタンク6bとを有している。
エンジンルーム1の左右深部には、ダッシュパネル4に隣接する領域であって、フロントサイドパネル2の後端部に前輪サスペンションタワー7が形成され、平面視したとき、前輪サスペンションタワー7とマスターバック6とは車幅方向に間隔を隔てて横並びに位置している。
エンジンルーム1には、例えば4気筒エンジンの出力軸を車幅方向に向けた、図示しない横置きエンジンが搭載されており、エンジン後端にはトランスミッションのミッションケース8が連結されている。更に、左側サスペンションタワー7の前方に隣接してコントロールボックス9が設置されると共に、コントロールボックス9に隣接してエアクリーナ10が設置されている。
更に、エンジンルーム1には、メインバッテリの第1バッテリ20とサブバッテリの第2バッテリ30が樹脂製の断熱可能なバッテリボックス11(図3及び図4参照)に収容された状態で配置されている。図2に示すように、第1、第2バッテリ20,30は、トレー12の両側から延びる一対のアンカ13に横断固定具14の両端を挿入して、アンカ13の上端にナット15を螺合することで固定される。
第2バッテリ30は、サスペンションタワー7とマスターバック6との間の空間に配置され、その直ぐ前方には第1バッテリ20が配置される。第1、第2バッテリ20,30は、エンジンルーム1の下方を車体前後方向に延設される左側のフロントサイドフレーム16の上方で且つ車幅方向内側に配置され、フロントサイドフレーム16に沿って前後方向に並設される。
図2に示すように、第1バッテリ20は、一対の長辺21a,21bと一対の短辺21c,21dとを備えた矩形の上面21と、長辺21aを一辺とした第1側面22と、長辺21bを一辺とした第2側面23と、短辺21cを一辺とした第3側面24と、短辺21dを一辺とした第4側面25と、下面26とからなる直方体を構成している。
第1バッテリ20は、この上面21における一方の長辺21a側で且つ一方の短辺21c側に正極端子27を有すると共に、一方の長辺側21aで且つ他方の短辺21d側に負極端子28を有している。尚、一方の長辺21a側で且つ一方の短辺21c側とは、短辺21cの中央部から長辺21a側の範囲で、且つ長辺21aの中央部から短辺21c側の範囲で規定される領域である。
第2バッテリ30は、第1バッテリ20の長辺21a,21bより短い一対の長辺31a,31bと第1バッテリ20の短辺21c,21dと同じ長さの一対の短辺31c,31dとを備えた矩形の上面31と、長辺31aを一辺とした第1側面32と、長辺31bを一辺とした第2側面33と、短辺31cを一辺とした第3側面34と、短辺31dを一辺とした第4側面35と、下面36とからなる直方体を構成している。
第2バッテリ30は、この上面31における一方の長辺31a側で且つ一方の短辺31c側に正極端子37を有すると共に、一方の長辺側31aで且つ他方の短辺31d側に負極端子38を第1バッテリ20と同様の配置で有している。第1、第2バッテリ20,30は、共に規格品であり、夫々の上面21,31の高さは同じ高さとされ、マスターバック6及びエアクリーナ10の配置高さと略一致している。
図3に示すように、第1バッテリ20は、第1側面22が車室3方向を向き、正極端子27が車幅方向内側、負極端子28が車幅方向外側に位置するよう配置されている。第2バッテリ30は、第3側面34が第1バッテリ20の第1側面22と近接、所謂一方の短辺31cと一方の長辺21aとが対面するように対向配置されると共に、第2側面33は第1バッテリ20の第4側面25と略同一平面上になるよう配置されている。また、第2バッテリ30は、正極端子37が車体前後方向前側、負極端子38が車体前後方向後側で、且つ電極端子37,38が第1バッテリ20の長辺21a,21bの略中央部分に位置するよう配置されている。
図4に示すように、第1バッテリ20の負極端子28は、金属導体からなる第1バッテリターミナル29の一端とバッテリボルト29aによって締結されている。第1バッテリターミナル29の他端には、ボルト部29bが形成されており、このボルト部29bと金属導体からなる第1バスバー40の一端とがナット17によって結合されている。第1バスバー40の他端は、車体側のヒューズブロック18にボルト18aによって締結されている。
第1電流センサ41(第1電流検出手段)は、第1バッテリターミナル29に近接配置されると共に、第1バスバー40の中間部に設置されている。更に、第1電流センサ41は、第1バッテリ20の第4側面25、つまり、短辺21dに沿うと共に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第3側面34とが対面する領域の側方且つ両バッテリ20,30の中央部分に配置されている。第1電流センサ41は、図示しないホール素子が第1バスバー40を流れる電流の磁束強さを検出することで電流の強弱を検出している。
また、第1電流センサ41は、図示しない温度検出素子を有しており、この温度検出素子は第1バスバー40に取り付けられ、バッテリボックス11に覆われた第1、第2バッテリ20,30の温度検出が可能に構成されている。
第2バッテリ30の負極端子38は、金属導体からなる第2バッテリターミナル39の一端とバッテリボルト39aによって締結されている。第2バッテリターミナル39の他端には、ボルト部39bが形成されており、このボルト部39bと金属導体からなる第2バスバー42の一端とがナット19によって結合されている。
第2電流センサ43(第2電流検出手段)は、第2バスバー42の中間部で且つ第2バッテリターミナル39に近接配置されると共に、第2バッテリ30の第1側面32、つまり、長辺31aに沿って配置されている。第2電流センサ43は、図示しないホール素子が第2バスバー42を流れる電流の磁束強さを検出することで電流の強弱を検出している。
次に、本実施例1に係る本バッテリの配置構造の作用、効果を説明する。
第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第3側面34とが対面配置で且つ第2側面33は第1バッテリ20の第4側面25と略同一平面上になるよう配置したため、第2バッテリ30の電極端子37,38が第1バッテリ20の電極端子27,28の略中央部分に位置することができ、正突時のショート防止が図れる。
しかも、第1電流センサ41が、バッテリボックス11に収容された両バッテリ20,30の対向位置、所謂第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第3側面34とが対面する領域の側方且つ両バッテリ20,30の中央部分に配置されるため、両バッテリ20,30に近接させることができ、両バッテリの温度を単一の検出手段で精度良く検出できる。
更に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第1面32とによって形成されるデットスペースを利用して第2電流センサ43を配置するため、一層コンパクトなレイアウトが実現できる。また、第1バッテリ20から第1電流センサ41までの配線及び第2バッテリ30から第2電流センサ43までの配線が短縮化できると共に、工具による作業時、ショートの防止ができる。
次に、図5に基づき、実施例2を説明する。尚、図5は、第1バッテリ20及び第2バッテリ30を車体上方から見た平面図を示す。また、実施例1と同様の構成は同じ符号を付している。
左側のフロントサイドフレーム16の上方に設置される第1バッテリ20は、第1側面22が車室3方向を向き、正極端子27が車幅方向内側、負極端子28が車幅方向外側に位置するよう配置されている。第2バッテリ30は、第3側面34が第1バッテリ20の第1側面22と近接、所謂短辺31cと長辺21aとが対面するように対向配置されると共に、第2側面33は第1バッテリ20の第4側面25と略同一平面上になるよう配置されている。
また、第2バッテリ30は、正極端子37が車体前後方向前側、負極端子38が車体前後方向後側で、且つ電極端子37,38が第1バッテリ20の長辺21a,21bの略中央部分に位置するよう配置されている。
負極端子28と接続された温度検出素子を有する第1電流センサ41は、第1バッテリ20の短辺21dに沿うと共に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第3側面34とが対面する領域の側方且つ両バッテリ20,30の中央部分に配置されている。負極端子38と接続された第2電流センサ43は、第2バッテリ30の短辺31dに沿って配置されている。
次に、本実施例2に係る本バッテリの配置構造の作用、効果を説明する。
第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第3側面34とが対面配置で且つ第2側面33は第1バッテリ20の第4側面25と略同一平面上になるよう配置したため、第2バッテリ30の電極端子37,38が第1バッテリ20の電極端子27,28の略中央部分に位置することができ、正突時のショート防止が図れる。
しかも、第1電流センサ41が、バッテリボックス11に収容された両バッテリ20,30の対向位置、所謂第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第3側面34とが対面する領域の側方且つ両バッテリ20,30の中央部分に配置されるため、両バッテリ20,30の温度を単一の検出手段で精度良く検出できる。また、配線の短縮化と共に、工具による作業時、ショートの防止ができる。
次に、図6に基づき、実施例3を説明する。尚、図6は、第1バッテリ20及び第2バッテリ30を車体上方から見た平面図を示す。また、実施例1と同様の構成は同じ符号を付している。
左側のフロントサイドフレーム16の上方に設置される第1バッテリ20は、第1側面22が車室3方向を向き、正極端子27が車幅方向内側、負極端子28が車幅方向外側に位置するよう配置されている。第2バッテリ30は、第2側面33が第1バッテリ20の第1側面22と近接、所謂長辺31bと長辺21aとが対面するように対向配置されると共に、第4側面35は第1バッテリ20の第4側面25と略同一平面上になるよう配置されている。
また、第2バッテリ30は、正極端子37が車幅方向内側、負極端子38が車幅方向外側で、且つ電極端子37,38が第1バッテリ20の電極端子27,28から第2バッテリ30の短辺31cの長さよりも離れて配置されている。
負極端子28と接続された温度検出素子を有する第1電流センサ41は、第1バッテリ20の短辺21dに沿うと共に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とが対面する領域の側方且つ両バッテリ20,30の中央部分に配置されている。負極端子38と接続された第2電流センサ43は、第2バッテリ30の短辺31dに沿って配置されている。
次に、本実施例3に係る本バッテリの配置構造の作用、効果を説明する。
第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とを対面配置で且つ第2バッテリ30の第4側面35は第1バッテリ20の第4側面25と略同一平面上になるよう配置したため、第1バッテリ20と第2バッテリ30との重合面積を大きくして、デットスペースを最小にできる。
更に、第2バッテリ30の電極端子37,38は、第1バッテリ20の電極端子27,28から第2バッテリ30の短辺31cの長さよりも離れているため、正突時のショート防止が図れる。しかも、第1電流センサ41が、バッテリボックス11に収容された両バッテリ20,30の対向位置、所謂第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第3側面34とが対面する領域の側方且つ両バッテリ20,30の中央部分に配置されるため、両バッテリの温度を単一の検出手段で精度良く検出できる。また、配線の短縮化と共に、工具による作業時、ショートの防止ができる。
次に、図7に基づき、実施例4を説明する。尚、図7は、第1バッテリ20及び第2バッテリ30を車体上方から見た平面図を示す。また、実施例1と同様の構成は同じ符号を付している。
左側のフロントサイドフレーム16の上方に設置される第1バッテリ20は、第1側面22が車室3方向を向き、正極端子27が車幅方向内側、負極端子28が車幅方向外側に位置するよう配置されている。第2バッテリ30は、第2側面33が第1バッテリ20の第1側面22と近接、所謂長辺31bと長辺21aとが対面するように対向配置されると共に、第4側面35は第1バッテリ20の第4側面25と略同一平面上になるよう配置されている。
また、第2バッテリ30は、正極端子37が車幅方向内側、負極端子38が車幅方向外側で、且つ電極端子37,38が第1バッテリ20の電極端子27,28から第2バッテリ30の短辺31cの長さよりも離れて配置されている。
負極端子28と接続された温度検出素子を有する第1電流センサ41は、第1バッテリ20の短辺21dに沿うと共に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とが対面する領域の側方且つ両バッテリ20,30の中央部分に配置されている。負極端子38と接続された第2電流センサ43は、第2バッテリ30の長辺31aに沿って配置されている。
次に、本実施例4に係る本バッテリの配置構造の作用、効果を説明する。
第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とを対面配置で且つ第2バッテリ30の第4側面35は第1バッテリ20の第4側面25と略同一平面上になるよう配置したため、第1バッテリ20と第2バッテリ30との重合面積を大きくして、デットスペースを最小にできる。
更に、第2バッテリ30の電極端子37,38は、第1バッテリ20の電極端子27,28から第2バッテリ30の短辺31cの長さよりも離れているため、正突時のショート防止が図れる。しかも、第1電流センサ41が、バッテリボックス11に収容された両バッテリ20,30の対向位置、所謂第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第3側面34とが対面する領域の側方且つ両バッテリ20,30の中央部分に配置されるため、両バッテリの温度を単一の検出手段で精度良く検出できる。また、配線の短縮化と共に、工具による作業時、ショートの防止ができる。
次に、図8に基づき、実施例5を説明する。尚、図8は、第1バッテリ20及び第2バッテリ30を車体上方から見た平面図を示す。また、実施例1と同様の構成は同じ符号を付している。
左側のフロントサイドフレーム16の上方に設置される第1バッテリ20は、第1側面22が車室3方向を向き、正極端子27が車幅方向内側、負極端子28が車幅方向外側に位置するよう配置されている。第2バッテリ30は、第3側面34が第1バッテリ20の第1側面22と近接、所謂短辺31cと長辺21aとが対面するように対向配置されると共に、第1側面32は第1バッテリ20の第3側面24と略同一平面上になるよう配置されている。
また、第2バッテリ30は、正極端子37が車体前後方向前側、負極端子38が車体前後方向後側で、且つ正極端子37が第1バッテリ20の正極端子27と対向するよう配置されている。
負極端子28と接続された温度検出素子を有する第1電流センサ41は、第1バッテリ20の長辺21aに沿うと共に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とに形成される空間に配置されている。負極端子38と接続された第2電流センサ43は、第2バッテリ30の長辺31aに沿って配置されている。
次に、本実施例5に係る本バッテリの配置構造の作用、効果を説明する。
第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第3側面34とが対面配置で且つ第1側面32は第1バッテリ20の第3側面24と略同一平面上になるよう配置したため、第2バッテリ30の正極端子37が第1バッテリ20の正極端子27と対向配置とでき、正突時のショート防止が図れる。
しかも、第1電流センサ41が、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とで形成されるデットスペースを利用して配置されるため、コンパクト化を図りつつ、バッテリボックス11に収容された両バッテリ20,30の温度を単一の検出手段で精度良く検出できる。また、配線の短縮化と共に、工具による作業時、ショートの防止ができる。
次に、図9に基づき、実施例6を説明する。尚、図9は、第1バッテリ20及び第2バッテリ30を車体上方から見た平面図を示す。また、実施例1と同様の構成は同じ符号を付している。
左側のフロントサイドフレーム16の上方に設置される第1バッテリ20は、第1側面22が車室3方向を向き、正極端子27が車幅方向内側、負極端子28が車幅方向外側に位置するよう配置されている。第2バッテリ30は、第3側面34が第1バッテリ20の第1側面22と近接、所謂長辺31cと長辺21aとが対面するように対向配置されると共に、第1側面32は第1バッテリ20の第3側面24と略同一平面上になるよう配置されている。
また、第2バッテリ30は、正極端子37が車体前後方向前側、負極端子38が車体前後方向後側で、且つ正極端子37が第1バッテリ20の正極端子27と対向するよう配置されている。
負極端子28と接続された温度検出素子を有する第1電流センサ41は、第1バッテリ20の短辺21aに沿うと共に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とに形成される空間に配置されている。負極端子38と接続された第2電流センサ43は、第2バッテリ30の短辺31dに沿って配置されている。
次に、本実施例6に係る本バッテリの配置構造の作用、効果を説明する。
第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第3側面34とが対面配置で且つ第1側面32は第1バッテリ20の第3側面24と略同一平面上になるよう配置したため、第2バッテリ30の正極端子37が第1バッテリ20の正極端子27と対向配置とでき、正突時のショート防止が図れる。
しかも、第1電流センサ41が、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とに形成されるデットスペースを利用して配置されるため、コンパクト化を図りつつ、バッテリボックス11に収容された両バッテリ20,30の温度を単一の検出手段で精度良く検出できる。また、配線の短縮化と共に、工具による作業時、ショートの防止ができる。
次に、図10に基づき、実施例7を説明する。尚、図10は、第1バッテリ20及び第2バッテリ30を車体上方から見た平面図を示す。また、実施例1と同様の構成は同じ符号を付している。
左側のフロントサイドフレーム16の上方に設置される第1バッテリ20は、第1側面22が車室3方向を向き、正極端子27が車幅方向内側、負極端子28が車幅方向外側に位置するよう配置されている。第2バッテリ30は、第2側面33が第1バッテリ20の第1側面22と近接、所謂長辺31bと長辺21aとが対面するように対向配置されると共に、第3側面34は第1バッテリ20の第3側面24よりも所定距離車幅方向内側にオフセットして配置されている。
また、第2バッテリ30は、正極端子37が車幅方向内側、負極端子38が車幅方向外側で、且つ電極端子37,38が第1バッテリ20の電極端子27,28から第2バッテリ30の短辺31cの長さよりも離れて配置されている。
負極端子28と接続された温度検出素子を有する第1電流センサ41は、第1バッテリ20の長辺21aに沿うと共に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第4側面35とが形成する空間に配置されている。負極端子38と接続された第2電流センサ43は、第2バッテリ30の長辺31aに沿って配置されている。
次に、本実施例7に係る本バッテリの配置構造の作用、効果を説明する。
第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とを対面配置したため、第1バッテリ20と第2バッテリ30との重合面積を大きくして、デットスペースを減少できる。更に、第2バッテリ30の電極端子37,38は、第1バッテリ20の電極端子27,28から第2バッテリ30の短辺31cの長さよりも離れているため、正突時のショート防止が図れる。
しかも、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第4側面35とで形成されるデットスペースを利用して第1電流センサ41が配置されるため、コンパクト化を図りつつ、バッテリボックス11に収容された両バッテリ20,30の温度を単一の検出手段で精度良く検出できる。また、配線の短縮化と共に、工具による作業時、ショートの防止ができる。
次に、図11に基づき、実施例8を説明する。尚、図11は、第1バッテリ20及び第2バッテリ30を車体上方から見た平面図を示す。また、実施例1と同様の構成は同じ符号を付している。
左側のフロントサイドフレーム16の上方に設置される第1バッテリ20は、第1側面22が車室3方向を向き、正極端子27が車幅方向内側、負極端子28が車幅方向外側に位置するよう配置されている。第2バッテリ30は、第2側面33が第1バッテリ20の第1側面22と近接、所謂長辺31bと長辺21aとが対面するように対向配置されると共に、第3側面34は第1バッテリ20の第3側面24よりも所定距離車幅方向内側にオフセットして配置されている。
また、第2バッテリ30は、正極端子37が車幅方向内側、負極端子38が車幅方向外側で、且つ電極端子37,38が第1バッテリ20の電極端子27,28から第2バッテリ30の短辺31cの長さよりも離れて配置されている。
負極端子28と接続された温度検出素子を有する第1電流センサ41は、第1バッテリ20の長辺21aに沿うと共に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第4側面35とが形成する空間に配置されている。負極端子38と接続された第2電流センサ43は、第2バッテリ30の短辺31dに沿うと共に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第4側面35とが形成する空間に配置されている。
次に、本実施例8に係る本バッテリの配置構造の作用、効果を説明する。
第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とを対面配置したため、第1バッテリ20と第2バッテリ30との重合面積を大きくして、デットスペースを減少できる。更に、第2バッテリ30の電極端子37,38は、第1バッテリ20の電極端子27,28から第2バッテリ30の短辺31cの長さよりも離れているため、正突時のショート防止が図れる。
しかも、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第4側面35とで形成されるデットスペースを利用して第1電流センサ41と第2電流センサ43とが配置されるため、コンパクト化を図りつつ、バッテリボックス11に収容された両バッテリ20,30の温度を単一の検出手段で精度良く検出できる。また、配線の短縮化と共に、工具による作業時、ショートの防止ができる。
次に、図12に基づき、実施例9を説明する。尚、図12は、第1バッテリ20及び第2バッテリ30を車体上方から見た平面図を示す。また、実施例1と同様の構成は同じ符号を付している。
左側のフロントサイドフレーム16の上方に設置される第1バッテリ20は、第1側面22が車室3方向を向き、正極端子27が車幅方向内側、負極端子28が車幅方向外側に位置するよう配置されている。第2バッテリ30は、第4側面35が第1バッテリ20の第1側面22と近接、所謂短辺31dと長辺21aとが対面するように対向配置されると共に、第2側面33は第1バッテリ20の第3側面24と略同一平面上になるよう配置されている。
また、第2バッテリ30は、正極端子37が車体前後方向後側、負極端子38が車体前後方向前側で、且つ電極端子37,38が第1バッテリ20の長辺21a,21bの略中央部分に位置するよう配置されている。
正極端子27と接続された温度検出素子を有する第1電流センサ41は、第1バッテリ20の短辺21cに沿うと共に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第4側面35とが対面する領域の側方且つ両バッテリ20,30の中央部分に配置されている。正極端子37と接続された第2電流センサ43は、第2バッテリ30の長辺31aに沿うと共に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第1側面32とが形成する空間に配置されている。
次に、本実施例9に係る本バッテリの配置構造の作用、効果を説明する。
第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第4側面35とが対面配置で且つ第2側面33は第1バッテリ20の第3側面24と略同一平面上になるよう配置したため、第2バッテリ30の電極端子37,38が第1バッテリ20の電極端子27,28の略中央部分に位置することができ、正突時のショート防止が図れる。
しかも、第1電流センサ41が、バッテリボックス11に収容された両バッテリ20,30の対向位置、所謂第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第3側面34とが対面する領域の側方且つ両バッテリ20,30の中央部分に配置されるため、両バッテリの温度を単一の検出手段で精度良く検出できる。また、第2電流センサ43が、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第1側面32とで形成されるデットスペースを利用して配置されるため、コンパクト化が図れる。
次に、図13に基づき、実施例10を説明する。尚、図13は、第1バッテリ20及び第2バッテリ30を車体上方から見た平面図を示す。また、実施例1と同様の構成は同じ符号を付している。
左側のフロントサイドフレーム16の上方に設置される第1バッテリ20は、第1側面22が車室3方向を向き、正極端子27が車幅方向内側、負極端子28が車幅方向外側に位置するよう配置されている。第2バッテリ30は、第4側面35が第1バッテリ20の第1側面22と近接、所謂短辺31dと長辺21aとが対面するように対向配置されると共に、第2側面33は第1バッテリ20の第3側面24と略同一平面上になるよう配置されている。
また、第2バッテリ30は、正極端子37が車体前後方向後側、負極端子38が車体前後方向前側で、且つ電極端子37,38が第1バッテリ20の長辺21a,21bの略中央部分に位置するよう配置されている。
正極端子27と接続された温度検出素子を有する第1電流センサ41は、第1バッテリ20の短辺21cに沿うと共に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第4側面35とが対面する領域の側方且つ両バッテリ20,30の中央部分に配置されている。正極端子37と接続された第2電流センサ43は、第2バッテリ30の短辺31cに沿うように配置されている。
次に、本実施例10に係る本バッテリの配置構造の作用、効果を説明する。
第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第4側面35とが対面配置で且つ第2側面33は第1バッテリ20の第3側面24と略同一平面上になるよう配置したため、第2バッテリ30の電極端子37,38が第1バッテリ20の電極端子27,28の略中央部分に位置することができ、正突時のショート防止が図れる。
しかも、第1電流センサ41が、バッテリボックス11に収容された両バッテリ20,30の対向位置、所謂第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第3側面34とが対面する領域の側方且つ両バッテリ20,30の中央部分に配置されるため、両バッテリの温度を単一の検出手段で精度良く検出できる。
次に、図14に基づき、実施例11を説明する。尚、図11は、第1バッテリ20及び第2バッテリ30を車体上方から見た平面図を示す。また、実施例1と同様の構成は同じ符号を付している。
左側のフロントサイドフレーム16の上方に設置される第1バッテリ20は、第1側面22が車室3方向を向き、正極端子27が車幅方向内側、負極端子28が車幅方向外側に位置するよう配置されている。第2バッテリ30は、第2側面33が第1バッテリ20の第1側面22と近接、所謂長辺31bと長辺21aとが対面するように対向配置されると共に、第3側面34は第1バッテリ20の第3側面24と略同一平面上になるよう配置されている。
また、第2バッテリ30は、正極端子37が車幅方向内側、負極端子38が車幅方向外側で、且つ電極端子37,38が第1バッテリ20の電極端子27,28から第2バッテリ30の短辺31cの長さよりも離れて配置されている。
正極端子27と接続された温度検出素子を有する第1電流センサ41は、第1バッテリ20の短辺21cに沿うと共に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とが対面する領域の側方且つ両バッテリ20,30の中央部分に配置されている。正極端子37と接続された第2電流センサ43は、第2バッテリ30の長辺31aに沿って配置されている。
次に、本実施例11に係る本バッテリの配置構造の作用、効果を説明する。
第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とを対面配置で且つ第2バッテリ30の第3側面34は第1バッテリ20の第3側面24と略同一平面上になるよう配置したため、第1バッテリ20と第2バッテリ30との重合面積を大きくして、デットスペースを最小にできる。
更に、第2バッテリ30の電極端子37,38は、第1バッテリ20の電極端子27,28から第2バッテリ30の短辺31cの長さよりも離れているため、正突時のショート防止が図れる。しかも、第1電流センサ41が、バッテリボックス11に収容された両バッテリ20,30の対向位置、所謂第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第3側面34とが対面する領域の側方且つ両バッテリ20,30の中央部分に配置されるため、両バッテリの温度を単一の検出手段で精度良く検出できる。
次に、図15に基づき、実施例12を説明する。尚、図15は、第1バッテリ20及び第2バッテリ30を車体上方から見た平面図を示す。また、実施例1と同様の構成は同じ符号を付している。
左側のフロントサイドフレーム16の上方に設置される第1バッテリ20は、第1側面22が車室3方向を向き、正極端子27が車幅方向内側、負極端子28が車幅方向外側に位置するよう配置されている。第2バッテリ30は、第2側面33が第1バッテリ20の第1側面22と近接、所謂長辺31bと長辺21aとが対面するように対向配置されると共に、第3側面34は第1バッテリ20の第3側面24と略同一平面上になるよう配置されている。
また、第2バッテリ30は、正極端子37が車幅方向内側、負極端子38が車幅方向外側で、且つ電極端子37,38が第1バッテリ20の電極端子27,28から第2バッテリ30の短辺31cの長さよりも離れて配置されている。
正極端子27と接続された温度検出素子を有する第1電流センサ41は、第1バッテリ20の短辺21cに沿うと共に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とが対面する領域の側方且つ両バッテリ20,30の中央部分に配置されている。正極端子37と接続された第2電流センサ43は、第2バッテリ30の短辺31cに沿って配置されている。
次に、本実施例12に係る本バッテリの配置構造の作用、効果を説明する。
第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とを対面配置で且つ第2バッテリ30の第3側面34は第1バッテリ20の第3側面24と略同一平面上になるよう配置したため、第1バッテリ20と第2バッテリ30との重合面積を大きくして、デットスペースを最小にできる。
更に、第2バッテリ30の電極端子37,38は、第1バッテリ20の電極端子27,28から第2バッテリ30の短辺31cの長さよりも離れているため、正突時のショート防止が図れる。しかも、第1電流センサ41が、バッテリボックス11に収容された両バッテリ20,30の対向位置、所謂第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第3側面34とが対面する領域の側方且つ両バッテリ20,30の中央部分に配置されるため、両バッテリの温度を単一の検出手段で精度良く検出できる。
次に、図16に基づき、実施例13を説明する。尚、図16は、第1バッテリ20及び第2バッテリ30を車体上方から見た平面図を示す。また、実施例1と同様の構成は同じ符号を付している。
左側のフロントサイドフレーム16の上方に設置される第1バッテリ20は、第1側面22が車室3方向を向き、正極端子27が車幅方向内側、負極端子28が車幅方向外側に位置するよう配置されている。第2バッテリ30は、第4側面35が第1バッテリ20の第1側面22と近接、所謂短辺31dと長辺21aとが対面するように対向配置されると共に、第1側面32は第1バッテリ20の第4側面25と略同一平面上になるよう配置されている。
また、第2バッテリ30は、正極端子37が車体前後方向後側、負極端子38が車体前後方向前側で、且つ負極端子38が第1バッテリ20の負極端子28と対向するよう配置されている。
正極端子27と接続された温度検出素子を有する第1電流センサ41は、第1バッテリ20の長辺21aに沿うと共に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とに形成される空間に配置されている。正極端子37と接続された第2電流センサ43は、第2バッテリ30の長辺31aに沿って配置されている。
次に、本実施例13に係る本バッテリの配置構造の作用、効果を説明する。
第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第4側面35とが対面配置で且つ第1側面32は第1バッテリ20の第4側面25と略同一平面上になるよう配置したため、第2バッテリ30の負極端子38が第1バッテリ20の負極端子28と対向配置とでき、正突時のショート防止が図れる。
しかも、第1電流センサ41が、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とで形成されるデットスペースを利用して配置されるため、コンパクト化を図りつつ、バッテリボックス11に収容された両バッテリ20,30の温度を単一の検出手段で精度良く検出できる。
次に、図17に基づき、実施例14を説明する。尚、図17は、第1バッテリ20及び第2バッテリ30を車体上方から見た平面図を示す。また、実施例1と同様の構成は同じ符号を付している。
左側のフロントサイドフレーム16の上方に設置される第1バッテリ20は、第1側面22が車室3方向を向き、正極端子27が車幅方向内側、負極端子28が車幅方向外側に位置するよう配置されている。第2バッテリ30は、第4側面35が第1バッテリ20の第1側面22と近接、所謂短辺31dと長辺21aとが対面するように対向配置されると共に、第1側面32は第1バッテリ20の第4側面25と略同一平面上になるよう配置されている。
また、第2バッテリ30は、正極端子37が車体前後方向後側、負極端子38が車体前後方向前側で、且つ負極端子38が第1バッテリ20の負極端子28と対向するよう配置されている。
正極端子27と接続された温度検出素子を有する第1電流センサ41は、第1バッテリ20の長辺21aに沿うと共に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とに形成される空間に配置されている。正極端子37と接続された第2電流センサ43は、第2バッテリ30の短辺31cに沿って配置されている。
次に、本実施例14に係る本バッテリの配置構造の作用、効果を説明する。
第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第4側面35とが対面配置で且つ第1側面32は第1バッテリ20の第4側面25と略同一平面上になるよう配置したため、第2バッテリ30の負極端子38が第1バッテリ20の負極端子28と対向配置とでき、正突時のショート防止が図れる。
しかも、第1電流センサ41が、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とで形成されるデットスペースを利用して配置されるため、コンパクト化を図りつつ、バッテリボックス11に収容された両バッテリ20,30の温度を単一の検出手段で精度良く検出できる。
次に、図18に基づき、実施例15を説明する。尚、図18は、第1バッテリ20及び第2バッテリ30を車体上方から見た平面図を示す。また、実施例1と同様の構成は同じ符号を付している。
左側のフロントサイドフレーム16の上方に設置される第1バッテリ20は、第1側面22が車室3方向を向き、正極端子27が車幅方向内側、負極端子28が車幅方向外側に位置するよう配置されている。第2バッテリ30は、第2側面33が第1バッテリ20の第1側面22と近接、所謂長辺31bと長辺21aとが対面するように対向配置されると共に、第4側面35は第1バッテリ20の第4側面25よりも所定距離車幅方向外側にオフセットして配置されている。
また、第2バッテリ30は、正極端子37が車幅方向内側、負極端子38が車幅方向外側で、且つ電極端子37,38が第1バッテリ20の電極端子27,28から第2バッテリ30の短辺31cの長さよりも離れて配置されている。
正極端子27と接続された温度検出素子を有する第1電流センサ41は、第1バッテリ20の長辺21aに沿うと共に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第3側面34とが形成する空間に配置されている。正極端子37と接続された第2電流センサ43は、第2バッテリ30の長辺31aに沿って配置されている。
次に、本実施例15に係る本バッテリの配置構造の作用、効果を説明する。
第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とを対面配置したため、第1バッテリ20と第2バッテリ30との重合面積を大きくして、デットスペースを減少できる。更に、第2バッテリ30の電極端子37,38は、第1バッテリ20の電極端子27,28から第2バッテリ30の短辺31cの長さよりも離れているため、正突時のショート防止が図れる。
しかも、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第3側面34とで形成されるデットスペースを利用して第1電流センサ41が配置されるため、コンパクト化を図りつつ、バッテリボックス11に収容された両バッテリ20,30の温度を単一の検出手段で精度良く検出できる。
次に、図19に基づき、実施例16を説明する。尚、図19は、第1バッテリ20及び第2バッテリ30を車体上方から見た平面図を示す。また、実施例1と同様の構成は同じ符号を付している。
左側のフロントサイドフレーム16の上方に設置される第1バッテリ20は、第1側面22が車室3方向を向き、正極端子27が車幅方向内側、負極端子28が車幅方向外側に位置するよう配置されている。第2バッテリ30は、第2側面33が第1バッテリ20の第1側面22と近接、所謂長辺31bと長辺21aとが対面するように対向配置されると共に、第4側面35は第1バッテリ20の第4側面25よりも所定距離車幅方向外側にオフセットして配置されている。
また、第2バッテリ30は、正極端子37が車幅方向内側、負極端子38が車幅方向外側で、且つ電極端子37,38が第1バッテリ20の電極端子27,28から第2バッテリ30の短辺31cの長さよりも離れて配置されている。
正極端子27と接続された温度検出素子を有する第1電流センサ41は、第1バッテリ20の長辺21aに沿うと共に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第3側面34とが形成する空間に配置されている。正極端子37と接続された第2電流センサ43は、第2バッテリ30の短辺31cに沿うと共に、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第3側面34とが形成する空間に配置されている。
次に、本実施例16に係る本バッテリの配置構造の作用、効果を説明する。
第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第2側面33とを対面配置したため、第1バッテリ20と第2バッテリ30との重合面積を大きくして、デットスペースを減少できる。更に、第2バッテリ30の電極端子37,38は、第1バッテリ20の電極端子27,28から第2バッテリ30の短辺31cの長さよりも離れているため、正突時のショート防止が図れる。
しかも、第1バッテリ20の第1側面22と第2バッテリ30の第3側面34とで形成されるデットスペースを利用して第1電流センサ41と第2電流センサ43とが配置されるため、コンパクト化を図りつつ、バッテリボックス11に収容された両バッテリ20,30の温度を単一の検出手段で精度良く検出できる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施例においては、両バッテリの上面が同じ高さの例を説明したが、第1バッテリの上面と第2バッテリの上面とが異なる高さであっても適用可能である。また、両バッテリの設置位置についても、左側のサスペンションタワー近傍に限られず、エンジンルーム内であれば、何れの位置に配置しても良い。
2〕前記実施例においては、両バッテリ及び両電流センサの配置構造のみを説明したが、本構造による電流検出値及び温度検出値をバッテリ電圧の調整制御、或いは発電機の発電電圧制御に用いることも可能であり、バッテリの寿命やバッテリ残容量の精度の良い推定が可能となる。
3〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
本発明の実施例1に係るエンジンルームの側部を車体斜め前方から見た部分斜視図である。
実施例1に係る第1バッテリ及び第2バッテリを車体斜め前方から見た部分斜視図である。
実施例1に係る第1バッテリ及び第2バッテリを車体上方から見た平面図である。
図3におけるIV−IV線断面を示す図である。
実施例2に係る第1バッテリ及び第2バッテリを車体上方から見た平面図である。
実施例3に係る第1バッテリ及び第2バッテリを車体上方から見た平面図である。
実施例4に係る第1バッテリ及び第2バッテリを車体上方から見た平面図である。
実施例5に係る第1バッテリ及び第2バッテリを車体上方から見た平面図である。
実施例6に係る第1バッテリ及び第2バッテリを車体上方から見た平面図である。
実施例7に係る第1バッテリ及び第2バッテリを車体上方から見た平面図である。
実施例8に係る第1バッテリ及び第2バッテリを車体上方から見た平面図である。
実施例9に係る第1バッテリ及び第2バッテリを車体上方から見た平面図である。
実施例10に係る第1バッテリ及び第2バッテリを車体上方から見た平面図である。
実施例11に係る第1バッテリ及び第2バッテリを車体上方から見た平面図である。
実施例12に係る第1バッテリ及び第2バッテリを車体上方から見た平面図である。
実施例13に係る第1バッテリ及び第2バッテリを車体上方から見た平面図である。
実施例14に係る第1バッテリ及び第2バッテリを車体上方から見た平面図である。
実施例15に係る第1バッテリ及び第2バッテリを車体上方から見た平面図である。
実施例16に係る第1バッテリ及び第2バッテリを車体上方から見た平面図である。
1 エンジンルーム
11 バッテリボックス
20 第1バッテリ
21a,21b (第1バッテリ)長辺
21c,21d (第1バッテリ)短辺
27 (第1バッテリ)正極端子
28 (第1バッテリ)負極端子
30 第2バッテリ
31a,31b (第2バッテリ)長辺
31c,31d (第2バッテリ)短辺
37 (第2バッテリ)正極端子
38 (第2バッテリ)負極端子
41 第1電流センサ
43 第2電流センサ