JPH11339858A - バッテリ状態検出装置およびバッテリ状態検出ユニット - Google Patents

バッテリ状態検出装置およびバッテリ状態検出ユニット

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JPH11339858A
JPH11339858A JP10148067A JP14806798A JPH11339858A JP H11339858 A JPH11339858 A JP H11339858A JP 10148067 A JP10148067 A JP 10148067A JP 14806798 A JP14806798 A JP 14806798A JP H11339858 A JPH11339858 A JP H11339858A
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battery state
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detection unit
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JP10148067A
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Iwao Shimane
岩夫 嶋根
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/396Acquisition or processing of data for testing or for monitoring individual cells or groups of cells within a battery
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
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    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/382Arrangements for monitoring battery or accumulator variables, e.g. SoC
    • G01R31/3835Arrangements for monitoring battery or accumulator variables, e.g. SoC involving only voltage measurements

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Abstract

(57)【要約】 【課題】組バッテリを構成する個別バッテリの電圧等の
バッテリ状態を簡単な構成で測定する。また、消費電力
を節約する。 【解決手段】組バッテリ16を構成する個別バッテリ1
8毎にバッテリ状態検出ユニット20を近接して配置す
る。各バッテリ状態検出ユニット20と管理用ECU2
6との間を、+B電源線24aとグランド線24cと多
重通信ライン24bの3本の線からなるバス24で接続
する。バッテリ状態検出ユニット20は、管理用ECU
26のバッテリ状態検出要求に基づいて起動(ウェーク
アップ)され、対応する個別バッテリ18の電圧・温度
等のバッテリ状態を検出し、検出したバッテリ状態信号
を前記多重通信ライン24bを介してシリアル通信で管
理用ECU26に送ったとき、起動待ち状態(スリープ
状態)とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、個別のバッテリ
が直列に接続されて構成される組バッテリのバッテリ状
態を検出するバッテリ状態検出装置およびバッテリ状態
検出ユニットに関し、例えば、電気車両あるいはハイブ
リッド車両等に搭載される組バッテリに適用して好適な
バッテリ状態検出装置およびバッテリ状態検出ユニット
に関する。
【0002】
【従来の技術】走行駆動源としてモータを備えた電気車
両、あるいは、走行駆動源としてモータとともにエンジ
ンを備えたハイブリッド車両においては、前記モータの
動力源としてバッテリが搭載され使用に供されている。
【0003】この場合、バッテリは、前記モータを駆動
するために適当な電圧となるように、実際上、1〜12
V程度の個別バッテリが直列に複数個接続され、前記モ
ータを駆動するのに適当な高電圧が発生できるようにさ
れた組バッテリの形で利用に供される。
【0004】ところで、バッテリは、温度依存性が高い
ので、バッテリの充電あるいは放電を制御する際に、バ
ッテリの電圧およびバッテリに対して流入しあるいは流
出する電流を検出する他、バッテリの温度を検出して制
御する必要がある。
【0005】従来、これらバッテリの電圧や温度等は、
組バッテリの状態でその両端電圧である高電圧を検出
(測定)し、かつ組バッテリの状態で温度を検出するよ
うにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに組バッテリの状態で、両端電圧や温度を検出してい
る際に、組バッテリを構成するいずれかの個別バッテリ
が故障した場合、故障した個別バッテリの特定等が困難
で時間がかかるという問題があった。
【0007】この問題を解決するために、組バッテリを
構成する各個別バッテリの直列接続点から検出線を引き
出し、各検出線をリレーで切り換えてECUに導いて、
バッテリ電圧を検出する構成とすることが考えられる。
【0008】しかしながら、このような構成とした場
合、検出線を切り換えるリレーとして高耐圧のものが必
要となることから、リレーの形状が大きくなり、コスト
も高くなるという問題がある。
【0009】また、組バッテリからの電圧の引き出し線
である検出線の数が多くなり、しかも、検出線が高耐圧
線であり太い電線であることから、ハーネス(配線束)
が肥大化し、車両等への実装が困難になるという問題も
ある。
【0010】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、構成が簡単で、コストが低減でき、か
つハーネスを細くすることの可能なバッテリ状態検出装
置を提供することを目的とする。
【0011】また、この発明は、小型で低消費電力のバ
ッテリ状態検出ユニットを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明のバッテリ状態
検出装置は、個別バッテリを直列に複数個接続した組バ
ッテリと、該組バッテリを構成する個別バッテリの1個
あるいは複数個毎に配され、該個別バッテリの1個ある
いは複数個のバッテリ状態をそれぞれ検出するバッテリ
状態検出ユニットと、前記各バッテリ状態検出ユニット
により検出した前記バッテリ状態を受信するバッテリ状
態受信ユニットとを有する構成とした(請求項1記載の
発明)。
【0013】この発明によれば、組バッテリを構成する
個別バッテリの1個あるいは複数個毎にバッテリ状態検
出ユニットを配し、この複数個のバッテリ状態検出ユニ
ットで検出したバッテリ状態を1つのバッテリ状態受信
ユニットで受信するようにしたので、構成が簡単でコス
トが低減される。
【0014】この場合、前記バッテリ状態検出ユニット
を前記組バッテリと一体的に取り扱えるように近接して
配置することで、組バッテリとバッテリ状態検出ユニッ
トの単位で保守等が可能になる(請求項2記載の発
明)。
【0015】また、この発明によれば、前記バッテリ状
態受信ユニットが、前記複数個のバッテリ状態検出ユニ
ットで検出したバッテリ状態をデジタル信号で順次受信
するようにしたので、バッテリ状態検出ユニットとバッ
テリ状態受信ユニット間の配線数を少なくすることがで
きる(請求項3記載の発明)。
【0016】この発明のバッテリ状態検出ユニットは、
組バッテリを構成し直列に接続された個別バッテリの1
個毎または複数個毎に配され、前記1個または複数個の
個別バッテリ毎のバッテリ状態をそれぞれ検出するバッ
テリ状態検出ユニットであって、前記各バッテリ状態検
出ユニットには、送受信ユニットが接続可能とされ、該
送受信ユニットは、前記バッテリ状態検出ユニットにバ
ッテリ状態検出指令信号を送信する送信手段と、前記各
バッテリ状態検出ユニットにより検出したバッテリ状態
の検出信号を受信する受信手段とを備え、前記各バッテ
リ状態検出ユニットは、前記送受信ユニットから送信さ
れる前記バッテリ状態検出指令信号を受信したときに起
動され、起動されたバッテリ状態検出ユニットに対応す
る前記1個または複数個の個別バッテリの状態を検出
し、検出したバッテリ状態の検出信号を前記送受信ユニ
ットに送信し、送信が終了したとき、自動的に起動待ち
状態になるように構成した(請求項4記載の発明)。
【0017】この発明によれば、バッテリ状態検出ユニ
ットが、送受信ユニットの送信手段から送信されるバッ
テリ状態検出指令信号を受信したときに起動され、起動
されたバッテリ状態検出ユニットは、対応する少なくと
も1個の個別バッテリの状態を検出し、検出したバッテ
リ状態の検出信号を送受信ユニットの受信手段に対して
送信し、送信が終了したとき、起動待ち状態になるよう
にしており、この起動待ち時においては、電力をほとん
ど消費しないので、バッテリ状態検出ユニットを低消費
電力化することができる。
【0018】この場合、各バッテリ状態検出ユニット
は、前記組バッテリ中のどの個別バッテリに対して設け
られているのかを識別する識別記号を有し、前記送受信
ユニットからバッテリ状態検出指令信号を受信したと
き、前記識別記号に対応するタイミングにより前記バッ
テリ状態の検出信号を前記送受信ユニットに送信するよ
うに構成することで、受信したタイミング(時間差)に
より、受信した信号がどのバッテリ状態検出ユニットか
らのものであるかを容易に判別することができる(請求
項5記載の発明)。
【0019】また、バッテリ状態検出ユニットにおい
て、検出したバッテリ状態を記憶手段で記憶するように
構成することで、バッテリの状態管理を、組バッテリを
動力源とする装置、例えば、電気自動車等の制御ユニッ
トとは独立して設計、管理することができる(請求項6
記載の発明)。
【0020】記憶手段には過去のバッテリ状態の履歴を
も記憶するようにし、送受信ユニットからバッテリ状態
検出ユニットに送信されるバッテリ状態検出指令信号を
パルス信号としたとき、該パルス信号のパルス幅を、前
記記憶している履歴としてのバッテリ状態の検出指令ま
たはこれから検出しようとする現在のバッテリ状態の検
出指令とで、異なるパルス幅とすることで、履歴の送信
要求か現在の状態の検出・送信要求かを簡単な構成で区
別することができる(請求項7記載の発明)。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0022】図1は、この発明の一実施の形態が適用さ
れた、例えば、電気自動車等の電気車両10の概略的な
構成を示している。
【0023】この電気車両10は、走行駆動源としての
モータ12を有し、このモータ12は、出力側が図示し
ていないギヤを介して車輪(不図示)に連結され、入力
側がインバータを含む電力駆動ユニット(PDU)14
に接続されている。
【0024】PDU14の電源入力側には、動力源とし
ての組バッテリ16の両端の高電圧が供給され、PDU
14の制御入力側には、モータ制御用ECU(electron
ic control unit )17の出力側が接続されている。
【0025】組バッテリ16は、独立的に交換可能な単
位である個別バッテリ18を複数個(図1では、理解の
容易化のために3個の個別バッテリ18、18、18と
して描いている。)電気的に直列に接続した構成とされ
ている。個別バッテリ18の種類としては、鉛バッテ
リ、ニッケル水素バッテリあるいはリチウムバッテリ等
を採用することができる。
【0026】後述するように、組バッテリ16を構成す
る複数個の個別バッテリ18毎に、該複数個の個別バッ
テリ18毎のバッテリ状態、例えば、電圧や温度等を検
出する複数のバッテリ状態検出ユニット20が接続され
ている。
【0027】組バッテリ16と全てのバッテリ状態検出
ユニット20とがバッテリボックス22に収容される構
成とされ、このバッテリボックス22の単位でも交換が
可能となっている。もちろん個別バッテリ18の単位で
も交換が可能である。
【0028】各バッテリ状態検出ユニット20には、バ
ス24が接続されている。このバス24は、+12V等
の補助電源である+B電源線24aと、信号(SIGN
AL)線(多重通信ラインともいう。)24bと、グラ
ンド(GND)線24cの3本の線から構成されてい
る。後述するように、信号線24bを利用してシリアル
通信での多重通信伝送が行われる。
【0029】バス24には、組バッテリ16の状態を監
視するとともに、その組バッテリ16の残容量検出や充
放電制御等を行う管理用ECU26を構成する送受信ユ
ニット(バッテリ状態受信ユニット)28の一方の側が
接続されている。
【0030】この送受信ユニット28の他方の側には、
管理用ECU26を構成する残容量検出・充放電制御部
30が接続されている。
【0031】この残容量検出・充放電制御部30の出力
側には、組バッテリ16を充電制御するためのECUを
有する車載の充電器32と、前記モータ制御用ECU1
7が接続されている。
【0032】なお、上記各ECUは、周知のように、ア
ナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器やレ
ベル変換器等のデジタル入力バッファを有する入力イン
タフェースと、入力インタフェースからのデジタル信号
の記憶、処理等を行うためのCPUとメモリ等を有する
コンピュータと、デジタル出力バッファと駆動回路等を
有する出力インタフェースとから構成されている。ま
た、必要に応じて、ECUには、計時手段としてのタイ
マ(電子的タイマ)および年月日時刻発生手段としての
時計(電子的時計)が含まれる。
【0033】図2は、電気車両10に搭載されるバッテ
リボックス22の実装の正面構成を示している。図2か
ら分かるように、組バッテリ16は、実際上、24個の
個別バッテリ18a〜18xの直列接続構成とされてい
る。具体的には、例えば、個別バッテリ18aの正端子
と個別バッテリ18bの負端子が配線で接続され、以
下、同様にして、個別バッテリ18wの正端子と個別バ
ッテリ18xの負端子まで直列に接続されている。
【0034】この組バッテリ16中、個別バッテリ18
aの負端子34がグランド端子とされ、個別バッテリ1
8xの正端子35が高電圧端子とされてバッテリボック
ス22から引き出され、図1に示したように、PDU1
4を構成するインバータの入力側に接続される構成とさ
れている。
【0035】図2に示すように、実際上、個別バッテリ
18a〜18xがバッテリボックス22に収容された状
態で、相互に隣り合う個別バッテリ18a〜18x間の
直列配線接続がなされ、その後、この図2例のバッテリ
ボックス22では、直列に接続される2個の個別バッテ
リ毎に、バッテリ状態検出ユニット20が接続される。
例えば、個別バッテリ18aと個別バッテリ18bに対
して、それらの負端子34と正端子36と間にバッテリ
状態検出ユニット20aが接続されている。したがっ
て、図2例では、合計12個のバッテリ状態検出ユニッ
ト20a〜20lが接続されている。結果として、バッ
テリ状態検出ユニット20a〜20lと組バッテリ18
とは近接して配置され一体的に取り扱えるようになって
いる。なお、バッテリ状態検出ユニット20は、個別バ
ッテリ18a〜18xのそれぞれに対応して1つずつ合
計24個を設ける構成としてもよいことはいうまでもな
い。
【0036】バッテリ状態検出ユニット20a〜20l
は、それぞれ、電圧センサ(電圧検出手段)46と温度
センサ(温度検出手段)47と、後述するCPU等とを
備えている。
【0037】そして、バッテリ状態検出ユニット20a
〜20lは、図1を参照して説明したように、バス24
を介して管理用ECU26に接続されている。このバッ
テリボックス22内において、バッテリ状態検出ユニッ
ト20a〜20lおよび各バッテリ状態検出ユニット2
0a〜20lに接続されるバス24は、図示していない
プリント配線基板上に搭載され、バッテリボックス22
と一体的に取り扱えるようになっている。
【0038】バッテリボックス22と外部との接続線
は、基本的には、図2から分かるように、管理用ECU
26と接続するためのバス24を構成する3本の線と、
PDU14と充電器32とで共通に使用される2本の高
電圧線の合計5本の線になる。これらの線は、図示して
いないコネクタあるいはコンタクタを介して電気的な接
続(接と断)が可能となっているので、バッテリボック
ス22の電気車両10への装着および取り外しがきわめ
て簡単である。
【0039】図3は、バッテリ状態検出ユニット20の
詳細な構成を示している。
【0040】図3から分かるように、バッテリ状態検出
ユニット20は、基本的には、コンピュータであり中央
処理装置としてのCPU50と、上述したバス24とバ
ッテリ状態検出ユニット20との間の絶縁をとるアイソ
レーション回路52と、電源消費を節約するためのウェ
ークアップ回路、スリープ回路、および定電圧レギュレ
ータ54を含む電源回路56と、測定対象の2個の直列
接続された個別バッテリ18、18のバッテリ電圧(合
成端子間電圧)Vbを検出するとともに、該2個の個別
バッテリ18、18の温度を検出する入力回路58とか
ら構成されている。なお、この実施の形態において、バ
ッテリ電圧Vbの実際値は、Vb=+12V(公称値)
×2=+24Vである。
【0041】バス24を構成する多重通信ライン24b
は、バッテリ状態検出ユニット20が起動されていない
とき、あるいはバッテリ状態検出ユニット20が起動さ
れているときであっても、後述するようにCPU50が
自己保持されているときであって、管理用ECU26と
の間でデジタル信号Sdの送受信を行っていないとき
に、該バッテリ状態検出ユニット20内で、抵抗器R1
を通じて電気車両10の補助電源である低電圧の+B電
源にプルアップされ、ハイレベルとされている。
【0042】アイソレーション回路52は、水平線と3
本の斜線で表した電気車両10のグランド(+B電源の
グランド)と、バッテリ状態検出ユニット20のグラン
ド(逆三角形で描いている+Vcc電源と+Vb電源の
グランド)とを分離して絶縁するためのものである。言
い換えれば、アイソレーション回路52は、組バッテリ
16を含む高電圧回路と、管理用ECU26を含む低電
圧回路とを分離して取り扱えるようにするためのもので
ある。
【0043】この場合、アイソレーション回路52は、
2個のフォトカプラ61、62と、2個の抵抗器R2、
R3とから構成されている。フォトカプラ61、62
は、それぞれ、発光ダイオードLED1とフォトトラン
ジスタPT1、および発光ダイオードLED2とフォト
トランジスタPT2とから構成されている。
【0044】そして、アイソレーション回路52は、一
方がバス24を介して管理用ECU26側に接続され、
他方がCPU50の受信ポートRxと送信ポートTxに
接続されている。この受信ポートRxには、パルス信号
である指令信号Spが管理用ECU26から供給され
る。後述するように、このパルス信号のパルス幅により
指令信号Spの内容がCPU50で判読される。なお、
送信ポートTxからは、基本的には、指令信号Spの指
令内容に応じたデジタル信号Sdが出力され、管理用E
CU26に送信される。
【0045】電源回路56は、3個のトランジスタQ
1、Q2、Q3と、2個の抵抗器R4、R5および定電
圧レギュレータ54とから構成されている。定電圧レギ
ュレータ54が動作状態とされたとき、CPU50の動
作用の電源+Vcc(例えば、+5V)がバッテリ電圧
Vbから生成され、該CPU50に供給される。
【0046】この電源回路56は、トランジスタQ2の
ベースが受信ポートRxに接続されるとともに、抵抗器
R4の一端側がI/Oポート1に接続されている。
【0047】入力回路58は、抵抗器R6、R7と電子
スイッチ64からなる電圧センサ46と、サーミスタ等
から構成される温度センサ47とから構成される。
【0048】この入力回路58は、電子スイッチ64の
制御端子がI/Oポート2に接続され、電圧センサ48
の抵抗器R6と抵抗器R7の共通接続点がA/D変換器
1に接続され、温度センサ47がA/D変換器2に接続
されている。
【0049】バッテリ状態検出ユニット20の全体を制
御するCPU50は、バッテリ状態の履歴等を記憶する
記憶手段としてのメモリ68を有している。メモリ68
は、例えば、電気的に書き換え可能なROM(EEPR
OM)で構成され、電源+Vccが遮断状態にあって
も、その記憶内容を保持することができるようになって
いる。
【0050】このメモリ68には組バッテリ16中の、
どの個別バッテリ18に対して該バッテリ状態検出ユニ
ット20が設けられているのかを識別する識別記号とし
てのそれぞれ異なる遅延時間Td(この実施の形態で
は、バッテリ状態検出ユニット20a〜20lのそれぞ
れに対応して、遅延時間Td=Tda〜Tdlおよび遅
延時間Tda′〜Tdl′)が記憶されている。ただ
し、識別記号としての遅延時間Tdはメモリ68に記憶
する構成ではなく、各バッテリ状態検出ユニット20に
ディスクリート部品であるワンショットマルチバイブレ
ータ等で遅延時間を生成する構成としてもよい。また、
メモリ68に記憶される各バッテリ状態検出ユニット2
0の識別記号は、遅延時間に限らず、データ伝送上の送
信フレームに挿入される各バッテリ状態検出ユニット2
0a〜20lに固有のIDであるデジタルデータとする
こともできる。
【0051】さらにメモリ68には、各バッテリ状態検
出ユニット20a〜20lにより検出したバッテリ状態
を、検出年月日時刻とともにバッテリ状態履歴ファイル
として記憶するようにしている。これにより、メモリ6
8には、バッテリ状態の履歴、換言すれば、バッテリ状
態(電圧と温度)の時系列的な変化データが記憶され
る。
【0052】さらにまた、メモリ68には、パルス信号
である前記指令信号Spのパルス幅(時間)を見出しと
して指令信号Spの指令の内容が記憶されたルックアッ
プテーブルが記憶されている。
【0053】図4は、メモリ68に記憶されているルッ
クアップテーブルLUT1の構成例を示している。この
例では、3つの指令信号Sp(Sp=Sp1、Sp2、
Sp3)に対応して、パルス幅twが、それぞれ、tw
1、tw2、tw3(tw1<tw2<tw3)と設定
され、その内容は、それぞれ、指令信号Sp1が起動処
理(ウェークアップ処理)とバッテリ状態検出・送信要
求の指令とされ、指令信号Sp2がスリープ処理指令と
され、指令信号Sp3が起動処理と過去から現在までの
メモリ68に記憶されているバッテリ状態の履歴の送信
要求の指令とされている。なお、このルックアップテー
ブルLUT1と同じ内容が、管理用ECU26にも記憶
されている。
【0054】CPU50には、また、管理用ECU26
からバス24、アイソレーション回路52を通じて受信
ポートRxに供給される指令信号Spのパルス幅twを
測定するための計時手段としてのタイマ69が搭載され
ている。また、年月日時刻発生手段としての時計70も
搭載されている。タイマ69および時計70は、CPU
50が自己保持状態であるときのみ作動する。換言すれ
ば、スリープ状態であるときには作動しない。時計70
は、後述するように、バッテリ状態検出ユニット20が
管理用ECU26から起動されたとき、その管理用EC
U26から送信される時計情報(年月日時刻情報)が設
定されて、作動を開始するように構成されている。
【0055】次に、上述の実施の形態の動作について、
電気車両10の走行モード(放電モード)および充電モ
ードに分けて、それぞれ、管理用ECU26に係るフロ
ーチャートおよび各バッテリ状態検出ユニット20のC
PU50に係るフローチャートを参照しながら詳しく説
明する。
【0056】図5は、走行モードにおける管理用ECU
26に係るフローチャートの例を示している。
【0057】図6は、走行モードと充電モードに共通の
各バッテリ状態検出ユニット20のCPU50に係るフ
ローチャートを示している。
【0058】走行モードにおいては、まず、バッテリ状
態検出ユニット20が起動されているかどうかを確認す
る(ステップS1、S11)。バッテリ状態検出ユニッ
ト20が起動されているかどうかは、管理用ECU26
では、例えば、起動済みフラグが立っているかどうか等
により判断することができ、バッテリ状態検出ユニット
20では、I/Oポート1がハイレベルであるかどうか
(ハイレベルである場合には、後述する自己保持処理が
行われているので起動済み)等により判断することがで
きる。
【0059】バッテリ状態検出ユニット20が起動され
ていない場合には、管理用ECU26は、自身のタイマ
等を参照して、規定時間が満了することを監視し、規定
時間が到来する毎に起動処理を行う。
【0060】起動処理において、管理用ECU26は、
バス24中、抵抗器R1により通常ハイレベル(+B電
源のレベル)にプルアップされている多重通信ライン2
4bを規定時間ローレベル(GNDレベル)にするため
の指令信号Sp(図4参照)を発生する(ステップS
2)。
【0061】この指令信号Spの立ち下がりエッジ以降
において、フォトカプラ62を構成する発光ダイオード
LED2に+B電源から抵抗器R2を通じて電流が流
れ、該発光ダイオードLED2が発光することで、フォ
トトランジスタPT2のエミッタに+Vb電源から抵抗
器R3を通じて電流が流れる。
【0062】この電流によりフォトトランジスタPT2
のコレクタ電位がハイレベルとなることで、電源回路5
6を構成するウェークアップ用のトランジスタQ2がオ
ン状態となり、抵抗器R5を通じてトランジスタQ3が
オン状態になる。トランジスタQ3がオン状態になるこ
とにより、定電圧レギュレータ54に+Vb電源が供給
されて定電圧レギュレータ54が作動する。これによ
り、定電圧レギュレータ54の出力側に、CPU50動
作用の電源+Vccが発生する。この電源+VccがC
PU50の電源入力端子に供給されることで、スリープ
状態(待機状態)にあったCPU50がウェークアップ
(起動)する(ステップS12)。なお、管理用ECU
26から起動要求等の指令信号Spがバッテリ状態検出
ユニット20に送信されてから、ウェークアップするま
での時間は瞬時の時間である。
【0063】図7は、バス24中、信号線24b上を伝
送する信号およびデータのタイミングチャートの例を示
している。このタイミングチャートでは、時点t0にお
いて、パルス幅twがtw=tw1の指令信号Sp1が
発生し、この指令信号Sp1により、各バッテリ状態検
出ユニット20が起動され、実際上、時点t0における
立ち下がりエッジに対応する電圧がトランジスタQ2の
ベース端子(CPU50の受信ポートRx)に供給され
ることで、上述したように、CPU50が瞬時にウェー
クアップする。
【0064】そして、時点t0以降において、CPU5
0は、バッテリ状態検出ユニット20の起動処理の続き
である回路電源+Vccの自己保持処理を行うととも
に、指令信号Spの指令内容を確認するために、タイマ
69により該指令信号Sp(この場合、Sp=Sp1)
のパルス幅twの計時を開始する(ステップS12)。
【0065】前記自己保持処理では、CPU50は、自
身のI/Oポート1をハイレベルとする。これにより、
抵抗器R4を通じてトランジスタQ1がオン状態とさ
れ、抵抗器R5を介してトランジスタQ3のベースに電
流が供給されることで、該トランジスタQ3のオン状態
が継続する。この自己保持処理により、指令信号Sp1
の立ち上がりエッジの時点t1以降において、多重通信
ライン24bが自由な状態、換言すれば、0と+5Vの
デジタル2値信号でのデータ通信が可能な状態になる。
【0066】この自己保持している期間内において、管
理用ECU26は、まず、各バッテリ状態検出ユニット
20の故障診断を行う(ステップS3)。このとき、管
理用ECU26は、例えば、診断結果等を要求するため
のデータおよび現時点の年月日時刻データをデータD1
(図7中、時点t2〜t3参照)として各バッテリ状態
検出ユニット20を構成する各CPU50に多重通信ラ
イン24bおよび受信ポートRxを介して供給する。
【0067】各CPU50は、受信したデータD1に基
づき、時計70を前記現時点の年月日時刻データに設定
して起動するとともに、自身のバッテリ状態検出ユニッ
ト20の所定の故障診断を行い、診断結果を、多重通信
ライン24bを通じて管理用ECU26を構成する送受
信ユニット28に対して、タイマ69による計時時間に
基づき、上述した識別信号に対応したタイミングにより
送信する(ステップS13)。
【0068】図7を参照して、このタイミング等を詳し
く説明すると、時点t0〜t1間に、管理用ECU26
の送受信ユニット28から送信要求信号Sp(Sp=S
p1)が、多重通信ライン24b、フォトカプラ62お
よび受信ポートRxを通じてバッテリ状態検出ユニット
20a〜20l(図2参照)に同時に送られた後、上述
のデータD1がバッテリ状態検出ユニット20a〜20
lに同時に送られ、その後、各バッテリ状態検出ユニッ
ト20a〜20lから故障診断結果の送信データD20
a〜D20lが、各バッテリ状態検出ユニット20a〜
20lの送信ポートTx、フォトカプラ61、および多
重通信ライン24bを通じて送受信ユニット28に送信
される。この場合、バッテリ状態検出ユニット20a〜
20lから送受信ユニット28に対して、各バッテリ状
態検出ユニット20a〜20lのメモリ68に記憶され
ている識別記号である遅延時間Tda、Tdb、Td
c、…、Tdlに対応したタイミングで送信データD2
0a、D20b、D20c、…、D20lが送出される
ので、管理用ECU26は、このタイミングに応じて、
送信データD20a〜D20lを送信したバッテリ状態
検出ユニット20a〜20lを特定して、送信データD
20a〜D20lを受信し、その受信データD20a〜
D20lの内容からシステムが正常であるかどうかの処
理をすることができる(ステップS4)。
【0069】管理用ECU26は、この故障診断結果の
受信内容によりシステムが異常であると判断した場合に
は、図示していないアクセルペダルを踏み込んだときの
最大出力を抑制する、いわゆるパワーセーブ(パワーダ
ウンともいう。)モードへ移行させる(ステップS4:
NO、ステップS5)。なお、通常、パワーダウン処理
は、所定時間内のバッテリ電圧の低下量および温度上昇
量が所定値を超えた場合に、バッテリの出力電流を制限
するように構成される。
【0070】一方、バッテリ状態検出ユニット20のC
PU50は、自身が故障していると判断した場合には、
自身のCPU50自体をスリープモードへ移行させる
(ステップS14:NO、ステップS15)。スリープ
モードへの移行は、ハイレベル状態になっているI/O
ポート1をローレベルとしてトランジスタQ1、Q3を
オフ状態にすることで、定電圧レギュレータ54をオフ
状態とし、CPU50の回路電源である電源+Vccの
供給を停止して自己保持を解除することにより可能であ
る(ステップS15)。
【0071】システムが正常であると判断した場合(ス
テップS4:YES)、管理用ECU26は、現時点で
の放電電流値を、残容量検出・充放電制御部30からモ
ータ制御用ECU17に指令として供給する(ステップ
S6)。これにより、モータ制御用ECU17を通じて
PDU14が制御され、このPDU14により、前記放
電電流値の指令に対応してモータ12が駆動される。
【0072】一方、バッテリ状態検出ユニット20に故
障が発生していない正常な場合(ステップS14:YE
S)、バッテリ状態検出ユニット20は、タイマ69に
より計時した指令信号Sp1のパルス幅twから指令信
号Sp1による指令の内容を判断し、その内容がバッテ
リの履歴読出要求であるかどうかを判定する(ステップ
S16)。
【0073】図7例のタイミングチャートによれば、指
令信号Sp1のパルス幅twはtw=tw1であるの
で、ルックアップテーブルLUT1を参照すれば、ここ
では、バッテリ状態の履歴読出要求ではなく、バッテリ
状態の検出・送信要求であることが分かる(ステップS
16:NO)。そこで、CPU50はバッテリ状態の検
出処理を行う(ステップS17)。
【0074】このとき、各バッテリ状態検出ユニット2
0は、それぞれ、個別バッテリ18、18(図3参照)
の直列電圧を、入力回路58を構成する電圧センサ48
により検出するとともに、温度を温度センサ47により
検出する。個別バッテリ18、18の直列電圧であるバ
ッテリ電圧Vbを測定する際には、I/Oポート2の出
力により、電子スイッチ64を閉状態にし、バッテリ電
圧Vbの分圧電圧{Vb×R6/(R6+R7)}を得
る。バッテリ電圧Vbの取得後、節電のために、直ち
に、電子スイッチ64を開状態にする。検出されたバッ
テリ電圧Vbおよびバッテリ温度は、それぞれ、A/D
変換器1、2を通じてデジタルデータとされ、後述する
ようにその測定時刻情報とともにメモリ68に記憶され
る。
【0075】なお、バッテリ電圧Vbを測定する際に、
従来技術の項で述べたようなアイソレーション回路を介
することなく、直接、バッテリボックス22側で測定す
る構成としてるので、検出精度を、分圧抵抗器R6、R
7の精度である、例えば、0.2%程度以上の精度に上
げることも可能である。
【0076】次に、各バッテリ状態検出ユニット20a
〜20lは、メモリ68の遅延時間Tdとタイマ70の
計時時間を参照しながら、検出したバッテリ状態(電圧
と温度)を、図7に示すように、送信データD20a′
〜D20l′として各送信ポートTxから各バッテリ状
態検出ユニット20a〜20lの識別番号に対応して予
め決められているタイミング(遅延時間Tda′〜Td
l′)で管理用ECU26に送る(ステップS18)。
【0077】管理用ECU26は、このタイミングを利
用して、各バッテリ状態検出ユニット20a〜20lに
対応して検出したバッテリ状態(この実施の形態では電
圧と温度)を送受信ユニット28により受信することが
できる(ステップS7)。管理用ECU26は、検出し
たバッテリ状態に基づき、残容量検出・充放電制御部3
0により周知の残容量検出・放電制御処理を行い、モー
タ制御用ECU17を制御する。なお、図示はしていな
いが、周知のように、組バッテリ16を流れるバッテリ
電流が、図示していない電流センサを通じて管理用EC
U26に取り込まれる構成となっている。
【0078】管理用ECU26は、各バッテリ状態検出
ユニット20からのバッテリ状態情報から個別バッテリ
18の状態を判別し、異常であると判断した場合には
(ステップS8:NO)、上述したパワーセーブモード
に移行する(ステップS5)。
【0079】バッテリ状態が正常であると判断した場合
には(ステップS8:YES)、通常走行モードを継続
し(ステップS9)、各バッテリ状態検出ユニット20
a〜20lの自己保持を解除するためのスリープ命令の
指令信号Sp2(図7中、時点t4〜時点t5参照)を
各バッテリ状態検出ユニット20a〜20lに送信して
ステップS1の処理にもどる(ステップS10)。
【0080】一方、バッテリ状態検出ユニット20は、
ステップS18のバッテリ状態の送信処理後に時計70
を参照し、検出したバッテリ状態であるバッテリ電圧V
bとバッテリ温度を年月日時刻情報と対応づけてメモリ
68中のバッテリ状態履歴ファイルに書き込む(ステッ
プS19)。
【0081】そして、管理用ECU26からスリープ命
令である指令信号Sp2を受信した各バッテリ状態検出
ユニット20は(ステップS20:YES)、自身のC
PU50を、上述したスリープモードに移行させる処理
を行う(ステップS15)。
【0082】スリープ命令を受信していないとき(ステ
ップS20:NO)、またはスリープモードへ移行した
ときに(ステップS15:YES)、各バッテリ状態検
出ユニット20は、管理用ECU26により再び起動さ
れるまで、スリープ状態(起動待ち状態)であるステッ
プS11の処理にもどる。
【0083】なお、バッテリ状態検出ユニット20は、
上述したステップS16の判断処理により判定した結果
が、バッテリの履歴読出要求であった場合には(ステッ
プS16:YES)、各バッテリ状態検出ユニット20
のメモリ68中の前記のバッテリ履歴ファイルからバッ
テリ状態の履歴(年月日時刻に対応づけられた電圧値と
電流値の時系列データ)を送信データD20a′〜D2
0l′として管理用ECU26に送信する(ステップS
21)。このバッテリ状態の履歴を表す送信データD2
0a′〜D20l′は、上述したステップS7の処理で
管理用ECU26により受信される。
【0084】また、上述の実施の形態では、バッテリ状
態検出ユニット20は、スリープ命令を受信したときに
スリープモードに移行して起動待ち状態になるようにし
ているが(ステップS20:YES、ステップS1
5)、これに限らず、バッテリ状態を送信して時刻情報
とともに記憶したとき(ステップS18、S19)、あ
るいはバッテリ履歴を送信したときに(ステップS2
1)、CPU50が自らI/Oポート1をハイレベルか
らローレベルにして、バッテリ状態検出ユニット20を
スリープ状態である起動待ち状態にするように構成を変
更してもよい。
【0085】以上の説明が、電気車両10の走行モード
(放電モード)における管理用ECU26と各バッテリ
状態検出ユニット20の動作の説明である。この場合に
おいて、ステップS4およびステップS8の判断結果に
より異常状態を検出したときには、管理用ECU26
は、例えば、図示していないダッシュボード上の所定の
警告灯の点灯等の動作を遂行する。
【0086】図8は、組バッテリ16の充電モードにお
ける管理用ECU26に係るフローチャートを示してい
る。充電モードにおける各バッテリ状態検出ユニット2
0のCPU50に係るフローチャートは、上述した図6
に示した走行モードにおけるフローチャートと同一であ
る。
【0087】この図8に示す充電モードにおける管理用
ECU26に係るフローチャートのステップS31〜S
40の各処理は、基本的には、図5に示した走行モード
におけるフローチャートのステップS1〜S10と同様
であるので省略するが、ステップS31〜S40中、ス
テップS34、S35、S36、S39の処理が異な
り、また、ステップS41の処理を追加しているので、
以下に説明する。
【0088】ステップS34の処理において、バッテリ
状態検出ユニット20が正常ではないと判断した場合、
管理用ECU26は、組バッテリ16の損傷等を防止す
るために充電の停止処理を行い(ステップS41)、そ
の後にスリープ命令を送信する(ステップS40)。
【0089】ステップS34の処理において、バッテリ
状態検出ユニット20が正常であると判断した場合、管
理用ECU26は、現時点の充電電流値を、残容量検出
・充放電制御部30から充電器32に指令として供給す
る(ステップS36)。この指令に応じて充電器32は
組バッテリ16を充電する。この後、管理用ECU26
は、バッテリ状態情報を受信し(ステップS37)、受
信したバッテリ情報によりバッテリ状態が正常であると
判断した場合、充電器32を介して組バッテリ16に対
する通常の充電モードによる充電制御(例えば、定電流
充電処理および満充電判定処理等)を行う(ステップS
39)。充電制御では、充電時に各バッテリ状態検出ユ
ニット20a〜20lで検出した電圧値や温度に基づく
定電流充電制御あるいは定電力充電制御等を行い、その
際、例えば、個別バッテリ18a〜18xの中、最も電
圧値の高い個別バッテリ18あるいは最も温度の高い個
別バッテリ18に合わせて充電を制御する。そして、充
電完了の判断では、例えば、検出した電圧上昇の時間変
化が所定値より高くなったかどうか、あるいは、検出し
た温度上昇の時間変化が所定値より高くなったかどうか
等によりその判断をする。
【0090】この充電モードにおけるステップS28の
判断処理において、バッテリ状態が異常であると判断し
た場合、具体的には、例えば、特定の個別バッテリ18
の充電容量が少ない等のばらつきが発生していることを
検出した場合には、ばらつきがあっても、全ての個別バ
ッテリ18の充電容量が均等になるように、通常の充電
電流に比較してより小さい充電電流での、いわゆる均等
充電処理を行う(ステップS35)。
【0091】以上の説明が、管理用ECU26の充電モ
ードでの動作説明である。
【0092】上述した実施の形態によれば、以下に示す
種々の効果が得られる。 (1)個別バッテリ18の電圧検出用の引き出し線が、
バッテリボックス22から管理用ECU26へ直接的に
配線されない構成となっているので、配線が短くなり断
線等の発生確率が低くなる。 (2)組バッテリ16あるいは個別バッテリ18を交換
するときでも、バッテリ状態検出ユニット20を、引き
続きそのまま使用することができる。 (3)バッテリ状態検出ユニット20の内部にCPU5
0を内蔵し、全ての個別バッテリ18の状態、したがっ
て組バッテリ16の状態(電圧、温度などの履歴)を記
憶しているので、電気車両10と独立して、言い換えれ
ば、メーカーや車種とは関係なく組バッテリ16を管理
することができる。もちろん、電気車両10以外の他の
電池駆動装置にもバッテリ状態検出ユニットを利用する
ことができる。 (4)走行用のモータ12の出力値等のコンピュータ制
御プログラムなど、車両に依存する設定は、車両毎に自
動車会社等で設定し、一方、バッテリの劣化検知、交換
時期の検出、および充電管理等の組バッテリ16に依存
する処理は、車両によらず共通の設定とすることで、バ
ッテリ部分の回路の共通性(汎用性)を向上させること
ができ、コストダウンが可能である。 (5)個別バッテリ18毎に電圧を監視することが可能
となるので、通電電流値(充電電流値)を用いること
で、個別バッテリ18の内部抵抗を正確に測定すること
ができる。これにより、個別バッテリ18毎のバッテリ
の劣化状態等を検出することができる。 (6)管理用ECU26は、バス24から+B電源をC
PU50に供給する必要がないので、その分、組バッテ
リ16全体の電力量を節約することができる。+B電源
は、通常、組バッテリ16から図示していないDC−D
Cコンバータを介して生成されるからである。 (7)さらに、バッテリ状態検出ユニット20に、ウェ
ークアップ機能、自己保持機能およびスリープ機能を設
けているので、節電、すなわち低消費電力化が可能とな
る。 (8)バッテリボックス22から外部への接続線がきわ
めて少ない数となるので、ハーネスがきわめて細くな
り、ハーネスの実装が容易になる。特に、バッテリ状態
の検出線は、0±5Vのデジタル信号伝送用の電線でよ
いので、従来技術のような太くて硬い高電圧線の使用が
不要となり、コストも低減できる。
【0093】なお、この発明は、上述の実施の形態に限
らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成
を採り得ることはもちろんである。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、バッテリ状態を受信するバッテリ状態受信ユニット
と組バッテリとの間に、組バッテリを構成する1個また
は複数個の個別バッテリに対応してバッテリ状態検出ユ
ニットを配する構成としたので、簡単な構成で、低コス
トに、バッテリ状態を検出して受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用された電気車両
の概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】バッテリボックスの詳細な構成を示す模式的正
面図である。
【図3】バッテリ状態検出ユニットの構成を示す回路図
である。
【図4】指令信号の内容説明に供される表図である。
【図5】図1例中、管理用ECUの走行モード時におけ
る動作説明に供されるフローチャートである。
【図6】図1例中、バッテリ状態検出ユニットのCPU
の走行モード時および放電モード時における動作説明に
供されるフローチャートである。
【図7】バッテリ状態検出ユニットと管理用ECU側と
の間での伝送の動作説明に供されるタイミングチャート
である。
【図8】図1例中、管理用ECUの充電モード時におけ
る動作説明に供されるフローチャートである。
【符号の説明】 10…電気車両 16…組バッテリ 18…個別バッテリ 20…バッテリ状態検
出ユニット 28…送受信ユニット(バッテリ状態受信ユニット) 68…メモリ 69…タイマ 70…時計 D20…送信データ(バッテリ状態の検出信号、デジタ
ル信号) Sp…送信要求信号(バッテリ状態検出指令信号)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】個別バッテリを直列に複数個接続した組バ
    ッテリと、 該組バッテリを構成する個別バッテリの1個毎あるいは
    複数個毎に配され、該個別バッテリの1個あるいは複数
    個のバッテリ状態をそれぞれ検出するバッテリ状態検出
    ユニットと、 前記各バッテリ状態検出ユニットにより検出した前記バ
    ッテリ状態を受信するバッテリ状態受信ユニットとを有
    することを特徴とするバッテリ状態検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のバッテリ状態検出装置にお
    いて、 前記バッテリ状態検出ユニットを前記組バッテリと一体
    的に取り扱えるように近接して配置したことを特徴とす
    るバッテリ状態検出装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のバッテリ状態検出装置にお
    いて、 前記バッテリ状態受信ユニットは、前記複数個のバッテ
    リ状態検出ユニットが検出したバッテリ状態をデジタル
    信号で順次受信することを特徴とするバッテリ状態検出
    装置。
  4. 【請求項4】組バッテリを構成し直列に接続された個別
    バッテリの1個毎または複数個毎に配され、前記1個ま
    たは複数個の個別バッテリ毎のバッテリ状態をそれぞれ
    検出するバッテリ状態検出ユニットであって、 前記各バッテリ状態検出ユニットには、送受信ユニット
    が接続可能とされ、 該送受信ユニットは、前記バッテリ状態検出ユニットに
    バッテリ状態検出指令信号を送信する送信手段と、前記
    各バッテリ状態検出ユニットにより検出したバッテリ状
    態の検出信号を受信する受信手段とを備え、 前記各バッテリ状態検出ユニットは、前記送受信ユニッ
    トから送信される前記バッテリ状態検出指令信号を受信
    したときに起動され、起動されたバッテリ状態検出ユニ
    ットに対応する前記1個または複数個の個別バッテリの
    状態を検出し、検出したバッテリ状態の検出信号を前記
    送受信ユニットに送信し、送信が終了したとき、自動的
    に起動待ち状態になるように構成されていることを特徴
    とするバッテリ状態検出ユニット。
  5. 【請求項5】請求項4記載のバッテリ状態検出ユニット
    において、 前記各バッテリ状態検出ユニットは、前記組バッテリ中
    のどの個別バッテリに対して配されているのかを識別す
    る識別記号を有し、前記送受信ユニットからバッテリ状
    態検出指令信号を受信したとき、前記識別記号に対応し
    たタイミングにより前記バッテリ状態の検出信号を前記
    送受信ユニットに順次送信することを特徴とするバッテ
    リ状態検出ユニット。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載のバッテリ状態検出
    ユニットにおいて、 検出したバッテリ状態を記憶する記憶手段を有すること
    を特徴とするバッテリ状態検出ユニット。
  7. 【請求項7】請求項6記載のバッテリ状態検出ユニット
    において、 前記各バッテリ状態検出ユニットの前記記憶手段には、
    検出したバッテリ状態が履歴として記憶され、 前記送受信ユニットから送信されるバッテリ状態検出指
    令信号はパルス信号とされ、 該パルス信号のパルス幅を、前記検出してある履歴とし
    てのバッテリ状態の検出指令、またはこれから検出しよ
    うとするバッテリ状態の検出指令とで、異なるパルス幅
    としたことを特徴とするバッテリ状態検出ユニット。
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