JP2009236629A - バッテリー評価装置、および、バッテリー評価機能付き充電器、ならびに、バッテリー評価方法 - Google Patents

バッテリー評価装置、および、バッテリー評価機能付き充電器、ならびに、バッテリー評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】日常的に行われるバッテリーの充電時に取得した、バッテリーの充電特性に基づき、バッテリーの評価を行うことのできるとともに、バッテリーIDを読み込むことによって、個々のバッテリーの充電特性の履歴を、それぞれ個別に保持することで、複数のバッテリーについて同一の装置で評価を行うことのできるバッテリー評価装置およびバッテリー評価方法を提供する。
【解決手段】バッテリーの充電器からの信号を入力するための、信号入力手段と、信号に基づいて、バッテリーの劣化度合いを評価するための、信号解析手段と、バッテリーの劣化評価の結果、異常状態と評価された場合に、警告を報知するための警告報知手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、バッテリーを充電する際の充電特性に基づいてバッテリーの劣化評価を行うためのバッテリー評価装置、および、バッテリー評価機能付き充電器、ならびに、バッテリー評価方法に関する。
フォークリフトやゴルフカート、構内電動車両等のバッテリーを動力源とする電動車両では、長年使用していると、突然にバッテリー故障が生じ、使用不可能となり、運搬業務等に問題が生じることがある。
このような故障を事前に検出し、対策を取れるようにするためには、バッテリーの日常のメンテナンスを改善する必要がある。
従来、バッテリーの診断や点検のための道具や検査手法として、例えば、蓄電池内の電解液を吸い上げる管内に、電解液の比重により浮き沈みする比重計を移動自在に配置し、管の所定位置に設けた位置センサーによって、吸い上げた電解液の比重により浮き沈みする比重計の位置を検知して電解液の比重が所定値であるか否かを判定する装置が提案されている(特開2006−185833号公報参照)。
しかしながら、このような手法では、バッテリーの充電不足を検出するためには有効であるが、バッテリーのセルバランスを検査するためには、バッテリーのセルごとに比重を検査して、セルごとの比重値を比較する必要があり、手間もコストもかかり不適格である。
また、バッテリーのセル電圧を点検する手法も考えられているが、セル電圧を点検する手法も、バッテリー電解液の比重を点検する手法と同様に、バッテリーのセルバランスの検査には不適格である。
特開2006−185833号公報 特開平10−253723号公報
バッテリーのセルバランスを検査するために、一番効果的な方法は、バッテリーの放電特性を使用中に連続的に検査することである。
ところが、24時間連続的に電動車両が使用されるような場合では、電動車両に搭載されるバッテリーは途中で交換されるため、電動車両にバッテリーの検査装置を搭載されていたとしても、個別のバッテリーの評価を行うことはできない。
本発明は、このような現状に鑑み、日常的に行われるバッテリーの充電時に取得した、バッテリーの充電特性に基づき、バッテリーの評価を行うことのできるバッテリー評価装置およびバッテリー評価方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、バッテリーIDを読み込むことによって、個々のバッテリーの充電特性の履歴を、それぞれ個別に保持することで、複数のバッテリーについて同一の装置で評価を行うことのできるバッテリー評価装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、バッテリーの充電をするとともに、上述するようなバッテリー評価を
することのできる、バッテリー評価機能付き充電器を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明なされたものであって、本発明のバッテリー評価装置は、バッテリーの劣化評価を行うための、バッテリー評価装置であって、
バッテリーの充電器からの信号を入力するための、信号入力手段と、
前記信号に基づいて、バッテリーの劣化度合いを評価するための、信号解析手段と、
前記バッテリーの劣化評価の結果、異常状態と評価された場合に、警告を報知するための警告報知手段と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明のバッテリー評価装置は、前記信号解析手段では、バッテリー電圧が第1の所定電圧となるまでの充電量と、バッテリーの定格容量との比率である利用率、すなわち、
利用率=充電量/定格容量
を計算し、前記利用率が、所定の値を下回った場合に異常状態と評価することを特徴とする。
また、本発明のバッテリー評価方法は、バッテリーの劣化評価を行うための、バッテリー評価方法であって、
バッテリーの充電器からの信号に基づいて、
バッテリー電圧が第1の所定電圧となるまでの充電量と、バッテリーの定格容量との比率である利用率、すなわち、
利用率=充電量/定格容量
を計算し、前記利用率が、所定の値を下回った場合に異常状態と評価することを特徴とする。
また、本発明のバッテリー評価装置は、前記信号解析手段では、バッテリー電圧が第1の所定電圧となってから、第2の所定電圧となるまでに要する時間、すなわち立ち上り時間と、所定の立ち上り基準時間との比率である過電圧立ち上り率、すなわち、
過電圧立ち上り率=立ち上り時間/立ち上り基準時間
を計算し、前記過電圧立ち上り率が、所定の比率を超える場合異常状態と評価することを特徴とする。
また、本発明のバッテリー評価方法は、バッテリーの劣化評価を行うための、バッテリー評価方法であって、
バッテリーの充電器からの信号に基づいて、
バッテリー電圧が第1の所定電圧となってから、第2の所定電圧となるまでに要する時間、すなわち立ち上り時間と、所定の立ち上り基準時間との比率である過電圧立ち上り率、すなわち、
過電圧立ち上り率=立ち上り時間/立ち上り基準時間
を計算し、前記過電圧立ち上り率が、所定の値を超える場合異常状態と評価することを特徴とする。
また、本発明のバッテリー評価装置は、前記信号解析手段では、バッテリー電圧が第1の所定電圧となるまでの立ち上り開始時間と、基準時間とを比較し、前記立ち上り開始時間が基準時間を超える場合に異常状態と評価することを特徴とする。
また、本発明のバッテリー評価方法は、バッテリーの劣化評価を行うための、バッテリ
ー評価方法であって、
バッテリーの充電器からの信号に基づいて、
バッテリー電圧が所定の電圧となるまでの立ち上がり時間と、基準時間とを比較し、前記立ち上がり時間が基準時間を超える場合に異常状態と評価することを特徴とする。
また、本発明のバッテリー評価装置は、前記信号を時系列データとして蓄積するための、データ蓄積手段を備えることを特徴とする。
また、本発明のバッテリー評価装置は、前記データ蓄積手段では、信号を入力した際の時刻データと、前記時刻データに対応したバッテリー電圧が所定の電圧となるまでの充電量データとが蓄積されることを特徴とする。
また、本発明のバッテリー評価装置は、前記信号解析手段では、バッテリー電圧が所定の電圧となるまでの充電量と、前記データ蓄積手段に蓄積された充電量データとの比率である充電量比率、すなわち、
充電量比率=充電量/充電量データ
を計算し、前記充電量比率が、所定の値を下回った場合に異常状態と評価することを特徴とする。
また、本発明のバッテリー評価方法は、バッテリーの劣化評価を行うための、バッテリー評価方法であって、
バッテリーの充電器からの信号を時系列データとして、データ蓄積手段に蓄積し、
前記信号と時系列データとに基づいて、バッテリー電圧が所定の電圧となるまでの充電量と、前記時系列データとして蓄積された充電量データとの比率である充電量比率、すなわち、
充電量比率=充電量/充電量データ
を計算し、前記充電量比率が、所定の値を下回った場合に異常状態と評価することを特徴とする。
また、本発明のバッテリー評価装置は、前記バッテリーの個体情報を認識するための、バッテリー情報入力手段を備えることを特徴とする。
また、本発明のバッテリー評価装置は、前記バッテリー情報入力手段は、バーコードスキャナ、IDタグリーダのいずれかであることを特徴とする。
また、本発明のバッテリー評価装置は、前記データ蓄積手段では、前記時刻データに対応したバッテリー個体情報データが蓄積されることを特徴とする
また、本発明のバッテリー評価装置は、前記データ蓄積手段に蓄積された時系列データを、出力するためのデータ出力手段を備えることを特徴とする。
また、本発明のバッテリー評価装置は、前記データ出力手段は、プリンタ、ディスプレイ、コンピュータとの通信を行うための通信手段のいずれかであることを特徴とする。
また、本発明のバッテリー評価機能付き充電器は、バッテリーの充電を行うとともに、バッテリーの劣化評価を行うための、バッテリー評価機能付き充電器であって、
バッテリーと接続されバッテリーの充電を制御するための充電回路と、
充電回路に接続されバッテリーの劣化評価を行うための上述するいずれかに記載のバッテリー評価装置と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明のバッテリー評価機能付き充電器は、前記バッテリー評価装置において、バッテリーが異常状態と評価された場合に、
前記充電回路が、バッテリーの異常状態のパターンに合わせて、最適な充電アルゴリズ
ムを選択し、バッテリーの再充電を行うように構成されていることを特徴とする。
また、本発明のバッテリー評価方法は、上述するバッテリー評価方法を、少なくとも2種類以上組み合わせて評価することを特徴とする。
また、本発明のバッテリー評価方法は、前記データ蓄積手段では、信号を入力した際の時刻データと、前記時刻データに対応したバッテリー電圧が所定の電圧となるまでの充電量データとが蓄積されることを特徴とする。
本発明によれば、日常的に行われるバッテリーの充電に際して、バッテリーの充電特性に基づいてバッテリーの劣化評価をすることができるので、バッテリーの劣化評価を日常的に行うこととなり、バッテリーの劣化予防の保全管理に役立てることができる。
また、本発明によれば、個々のバッテリーに設定されたバッテリーIDを読み込み、それぞれ個別のバッテリー充電特性の履歴を蓄積することができるので、複数のバッテリーについて同一のバッテリー評価装置によってバッテリーの劣化評価を行うことができる。
また、本発明によれば、バッテリーが異常状態と評価された場合に、バッテリーの異常状態のパターンに合わせて、最適な充電アルゴリズムによってバッテリーを再充電することができるので、バッテリーを好適に回復させることができ、バッテリーの寿命を延ばすことができる。
さらに、本発明によれば、バッテリーを日常的に評価することができるので、バッテリーの充電状況が容易に解析でき、従来、開発が困難であった充電アルゴリズム(充電プログラム)の開発が可能となる。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明のバッテリー評価装置の第1の構成を示すブロック図である。
本発明のバッテリー評価装置の第1の構成では、充電器80から送られてくる信号をバッテリー評価装置10に入力するための信号入力手段20と、入力した信号に基づいてバッテリー90の劣化度合いを評価するための信号解析手段30と、バッテリー90の劣化評価の結果、異常状態と評価された場合に、警告を報知するための警告報知手段40とを備えている。
ここで、充電器から送られてくる信号は、充電時のバッテリー電圧やバッテリーに流れる電流をそのまま信号としてもよいし、AD変換回路(図示せず)を介して充電時のバッテリー電圧やバッテリーに流れる電流をデジタル信号に変換してもよい。
なお、AD変換回路は信号入力手段20に組み込まれていてもよく、また、充電器80に備えられていてもよい。また、充電器80やバッテリー評価装置10とは別体の独立したAD変換装置としてもよい。
充電器から送られてくる信号がバッテリー電圧やバッテリーに流れる電流の場合には、信号入力手段20として、例えば、分流器や分圧器などを用いることができる。この場合、信号解析手段30に信号を送信するために、AD変換回路(図示せず)を介して受信信号をデジタル信号に変換する。
また、充電器から送られてくる信号がデジタル信号の場合には、例えば、信号をそのままの状態で受信するデジタル信号受信装置や誤り符号訂正機能付きのデジタル信号受信装
置などを用いることができる。
また、信号解析手段30としては、信号入力手段20から送られてくるデジタルデータに基づいてデータの解析演算を行うことのできる手段として、マイコンやカスタムIC、FPGA(Field Programmable Gate Array)などを用いることができる。また、信号解
析手段30は、バッテリー評価装置10の外部に設けられたパーソナルコンピュータやサーバーなどのコンピュータであってもよい。
図2は、バッテリー90の充電を行った際の充電時間とバッテリー電圧との関係(充電特性)を示すグラフであって、図2(a)は正常状態のバッテリーを充電した場合の充電特性を示すグラフ、図2(b)は異常状態のバッテリーを充電した場合の充電特性の一例を示すグラフである。
一般的に、バッテリーの充電の際には、いわゆる過充電となることを防ぐために、後述するタイマーが設けられている。このタイマーは、バッテリー電圧Vが過電圧監視終了電圧Vfとなった場合に作動し、予めバッテリーに応じて設定された時間が経過すると、充
電を終了するように構成されている。
信号入力手段20によって、バッテリー評価装置10に入力された信号は、信号解析手段30へと送られ、バッテリー90の充電特性に基づいて劣化評価が行われる。
バッテリー90の劣化評価には、例えば、以下のような方法が用いられる。
(1)利用率による評価
まず、バッテリー90の定格容量CAHと、第1の所定電圧である過電圧監視開始電圧VOとを設定する。これらの定格容量CAH及び過電圧監視開始電圧VOは、事前に信号解析手段30に設定されていてもよいし、バッテリー90の評価毎に、例えば、キーボードなどの設定入力手段を介して信号解析手段30に設定してもよい。
なお、第1の所定電圧である過電圧監視開始電圧VOは、バッテリーの容量や種類、状
態といったバッテリーの充電条件によって異なるもので、例えば、定格48Vバッテリーの場合には、満充電電圧Vcは58.5V程度となるため、過電圧監視開始電圧VOは満充電電圧Vcよりも高い値、例えば、2V低い値として、56.5Vと設定することができ
る。
次いで、バッテリー90の充電を開始し、充電器80からの信号をバッテリー評価装置10に入力する。ここで、信号解析手段30は、バッテリー電圧Vとバッテリーに流れる電流値Iを監視するとともに、バッテリー電圧Vが過電圧監視開始電圧VOになるまでの
時間を計測する。
このように監視することによって、バッテリー90のバッテリー電圧Vが過電圧監視開始電圧VOとなったときの、バッテリー90の充電量Cを得ることができる。
そして、この充電量Cとバッテリー90の定格容量CAHとの比率である利用率RU、す
なわち、
利用率RU=充電量C/定格容量CAH
を信号解析手段30によって計算する。
そして、この利用率RUが所定の値、例えば、0.5(50%)を下回っていた場合に
は異常状態と評価する。
(2)過電圧立ち上り率による評価
まず、第1の所定電圧である過電圧監視開始電圧VOと、第2の所定電圧である過電圧
監視終了電圧Vfと、正常なバッテリーの充電特性に基づいて、バッテリー電圧Vが過電
圧監視開始電圧VOに達してから過電圧監視終了電圧充電完了Vfに達するまでに要する過電圧監視時間TWを設定する。これらの過電圧監視開始電圧VO、過電圧監視終了電圧Vf
及び過電圧監視時間TWは、事前に信号解析手段30に設定されていてもよいし、バッテ
リー90の評価毎に、例えば、キーボードなどの設定入力手段を介して信号解析手段30に設定してもよい。
なお、過電圧監視終了電圧Vfとしては、過電圧監視開始電圧VOよりも大きな値を設定する必要があり、例えば、定格48Vバッテリーの場合には、上述したように、過電圧監視開始電圧VOを56.5Vと設定した場合には、満充電電圧Vcよりも高い値、例えば1V高い値として、59.5Vと設定することができる。
また、過電圧監視時間TWは、バッテリーの容量や種類、状態によって異なるもので、
バッテリーがいわゆる過充電の状態になることを防ぐために設定されるものであって、例えば、3時間や5時間などバッテリーの特性に合わせた時間を設定することができる。
次いで、バッテリー90の充電を開始し、充電器80からの信号をバッテリー評価装置10に入力する。ここで、信号解析手段30は、バッテリー電圧Vを監視し、バッテリー電圧Vが過電圧監視開始電圧VOになってから、過電圧監視終了電圧Vfになるまでに要する時間、すなわち、立ち上り時間Tを測定する。
そして、この立ち上り時間Tと過電圧監視時間TWとの比率である過電圧立ち上り率Rt、すなわち、
過電圧立ち上り率Rt=立ち上り時間T/過電圧監視時間TW
を信号解析手段30によって計算する。
そして、この過電圧立ち上り率RWが所定の値、例えば、0.9(90%)を上回って
いた場合に異常状態と評価する。
(3)立ち上り時間による評価
まず、過充電監視開始電圧VOと、正常なバッテリーの充電特性に基づいて、バッテリ
ー電圧Vが過充電監視開始電圧VOになるまでに要する基準時間TOを設定する。これらの過電圧監視開始電圧VO及び基準時間TOは、事前に信号解析手段30に設定されていてもよいし、バッテリー90の評価毎に、例えば、キーボードなどの設定入力手段を介して信号解析手段30に設定してもよい。
次いで、バッテリー90の充電を開始し、充電器80からの信号をバッテリー評価装置10に入力する。ここで、信号解析手段30は、バッテリー電圧Vを監視するとともにバッテリー電圧Vが過充電監視開始電圧VOになるまでの立ち上り開始時間TSを計測する。
そして、この立ち上り開始時間TSが基準時間TOを超える場合には異常状態と評価する。
上述したように、信号解析手段30によってバッテリー90の劣化評価がなされた結果、バッテリー90が異常状態であると評価された場合には、例えば、ディスプレイ、ブザー、警告灯などからなる警告報知手段40によってユーザーに警告を報知するように構成されている。
図3は、本発明のバッテリー評価装置の第2の構成を示すブロック図である。
本発明のバッテリー評価装置の第2の構成は、基本的には、上述するバッテリー評価装
置の第1の構成と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この構成のバッテリー評価装置では、図3に示したように、信号入力手段20によって入力された信号を時系列データとして蓄積するためのデータ蓄積手段50が備えられている。
このデータ蓄積手段50は、例えば、不揮発性半導体メモリ、ハードディスクドライブなどから構成されている。また、データ蓄積手段50は、バッテリー評価装置10の外部に設けられたパーソナルコンピュータやサーバーなどのコンピュータであってもよい。
なお、蓄積される時系列データは、例えば、図4に示したように、信号が入力された日時が記録される時刻データと、この時刻データに対応して充電電流Iおよびバッテリー電圧Vとを含んでいる。なお、時系列データとしては、過充電監視開始電圧VOになるまで
の充電量が算出できるだけのデータを少なくとも含んでいればよい。
このように、データ蓄積手段50によって、時刻データと充電量データとが対応されて蓄積されることによって、信号解析手段30では、以下のような方法でバッテリー90の劣化評価を行うことができる。
(4)充電量比率による評価
まず、過充電監視開始電圧VOを設定する。この過電圧監視開始電圧VOは、事前に信号解析手段30に設定されていてもよいし、バッテリー90の評価毎に、例えば、キーボードなどの設定入力手段を介して信号解析手段30に設定してもよいが、同一のバッテリー90には、同一の過充電監視開始電圧VOを設定する必要がある。
次いで、バッテリー90の充電を開始し、充電器80からの信号をバッテリー評価装置10に入力する。ここで、信号解析手段30は、バッテリーに流れる電流値Iを監視するとともに、バッテリー電圧Vが過電圧監視開始電圧VOになるまでの時間を計測し、充電
開始時刻TS1をデータ蓄積手段50に記録する。
このように監視することによって、バッテリー90のバッテリー電圧Vが過電圧監視開始電圧VOとなったときの、バッテリー90の充電量C1を得ることができる。
そして、得られたバッテリー90の充電量C1を、充電開始時刻TS1に対応させてデー
タ蓄積手段50に記録する。
バッテリー90を充電する度に、上記のように充電開始時刻TSnと、バッテリー90の充電量Cnとを対応付けて、データ蓄積手段50に蓄積することによって、現在の充電時
の充電量Cと、過去の充電時の充電量Cnとを比較することができる。
このように、現在の充電時の充電量Cと、過去の充電時の充電量Cn、例えば、前の週
の充電時の充電量と比較して、充電量Cと充電量Cnとの比率である充電量比率RC、すなわち、
充電量比率RC=充電量C/充電量Cn
を信号解析手段30によって計算する。
そして、この充電量比率RCが所定の値、例えば、0.9(90%)を下回っていた場
合には、異常状態と評価する。
このようにして、信号解析手段30によって、バッテリー90が異常状態と評価された場合には、上述した第1の構成と同様に警告報知手段40によって、ユーザーに警告を報
知するようになっている。
なお、時刻データに対応して記録されるデータとしては、バッテリー電圧Vの値や、バッテリーに流れる電流の値とすることもできる。
このように、バッテリー電圧Vの値やバッテリーに流れる電流の値を、データ蓄積手段50に蓄積することによって、例えば、上述した利用率RUについて、時系列的に比較し
、利用率RUの低下の度合いからバッテリーの劣化評価をすることもできる。
なお、上述した(1)から(3)の評価方法を用いて得られた評価(利用率RU、過電
圧立ち上り率Rt、立ち上り開始時間TS)を、評価実行ごとにデータ蓄積手段50に蓄積することで、信号解析手段30においてバッテリー90の評価を統計的に行うようにしてもよい。
一般的にバッテリーを充電する際には、図2に示すように、バッテリー電圧Vが変化することになる。また、バッテリーの充電を開始してから、Vcに達するまでの間に、バッ
テリーの使用時に失われた放電量に相当する電荷を充電することになる。このため、バッテリーをさほど使用していない状態で充電した場合には、立ち上がり開始時間Tsは通常
よりも短くなってしまう。
一方、劣化したバッテリーを充電した場合にも、充電を開始してから短い時間でバッテリー電圧が上がり始め、通常よりも短い時間でVcに達してしまうことがある。このよう
なバッテリーは劣化していると評価する必要があるが、使用されていないために短時間でVcに達したのか、劣化しているために短時間でVcに達したのかを判断する必要がある。
そこで、例えば、バッテリーの充電開始時の時刻と立ち上がり開始時間Tsとを対応付
けてデータ蓄積手段50に蓄積することによって、充電時の立ち上がり時間Tsが連続し
て所定の時間よりも短くなった場合に、バッテリー90が劣化していると評価することができる。このように、バッテリー90の評価を統計的に行うことによって、より精度良くバッテリーの劣化評価をすることができる。
図5は、本発明のバッテリー評価装置の第3の構成を示すブロック図である。
本発明のバッテリー評価装置の第3の構成は、基本的には、上述するバッテリー評価装置の第1の構成と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この構成のバッテリー評価装置では、図5に示したように、バッテリー90の個体情報を認識するためのバッテリー情報入力手段60を備えている。
このバッテリー情報入力手段60は、例えば、バーコードスキャナ、IDタグリーダなどから構成されている。ここで、IDタグリーダとは、RFIDタグや光IDタグなどのID情報を埋め込んだタグから情報を読み取ることのできる装置のことを指す。
このような構成のバッテリー評価装置で評価するバッテリー90には、バッテリー情報入力手段60に対応した、例えば、バーコードや、RFタグ、ICタグなどのIDタグなどのバッテリー個体識別子が付与されている。
このバッテリー個体識別子には、少なくとも、各々のバッテリーを区別できるだけの情報、例えば、バッテリーの識別番号などを有している。
このように、バッテリー90毎に固有のバッテリー個体識別子を付与することによって、バッテリー90を充電する際にバッテリー情報入力手段60によってバッテリー90の個体情報を得ることができる。
このため、例えば、上述した充電量比率による評価を行う場合にも、充電開始時刻TSn、充電量Cnとに対応してバッテリー90の個体情報をデータ蓄積手段50に記録するこ
とができるため、複数のバッテリーについて、1台のバッテリー評価装置でバッテリーの劣化評価をすることができる。
図6は、本発明のバッテリー評価装置の第4の構成を示すブロック図である。
本発明のバッテリー評価装置の第4の構成は、基本的には、上述するバッテリー評価装置の第1の構成と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この構成のバッテリー評価装置では、図6に示したように、データ蓄積手段50に蓄積されたデータを出力するためのデータ出力手段70を備えている。
このデータ出力手段70は、例えば、プリンタやディスプレイなどから構成され、データ蓄積手段50に蓄積されたデータを時系列的に出力するように構成されている。
また、データ出力手段70を、例えば、コンピュータ72との通信を行うための通信手段から構成することによって、バッテリー評価装置10と、コンピュータ72とを通信可能に接続して、データ蓄積手段50に蓄積されたデータをコンピュータ72に送ることで、バッテリーの劣化評価をコンピュータ72において計算することもできる。
このように構成した場合には、信号解析手段30、警告報知手段40をバッテリー評価装置10内には備えずに、コンピュータ72に信号解析を行わせ、バッテリーの劣化評価の結果を、コンピュータ72に接続されるディスプレイ(図示せず)やプリンタ(図示せず)によって出力するようにしてもよい。
図7は、本発明のバッテリー評価機能付き充電器の構成を示すブロック図である。
本発明のバッテリー評価機能付き充電器15は、バッテリーの充電を制御するための充電回路を有する充電部82と、バッテリーの劣化評価を行うための評価部12とを有している。
評価部12は、上述したいずれかのバッテリー評価装置10と同様の構成をとることができるし、上述したバッテリー評価装置10を組み合わせた構成とすることもできるが、ここでは説明のために、上述したすべてのバッテリー評価装置を含む構成となっている。
また、充電部82は、例えば、図8に示したように三相交流電源電圧を整流して、バッテリーに充電するための回路から構成されている。
この充電回路では、三相交流電源から取得した交流電力を、回路保護のためのノーヒューズブレーカー83、切り替えスイッチ84a、84bを介して入力切り替え可能にトランスの一次側が構成されている。
そして、トランスによって充電するバッテリー90に適した電圧に変圧し、全波整流回路86、マグネットスイッチ87、スイッチ89を介してバッテリー90に接続され、バッテリー90に単相直流電力を送電するようにトランスの二次側が構成されている。
ここでトランスとして漏洩トランスを採用することによって、バッテリー90の定電圧充電を容易に実現することができる。なお、漏洩トランスの代わりに通常のトランスを使用してもよいが、その場合には、全波整流回路の替わりにシリコン整流回路を接続することによって、定電圧充電を実現することができる。
また、トランスの1次側に、複数の入力電圧を選択するためのタップを備えることによって、バッテリー90の充電電流を適宜選択することができるようになっている。このように構成することによって、充電電流の制御をおこなっている。
なお、トランスの2次側に、複数の出力電圧を選択するためのタップを備えることによって充電電流の制御をおこなってもよいし、トランスの1次側及び2次側に、それぞれ複数の入出力電圧を選択するためのタップを備えてもよい。
なお、マグネットスイッチ87と並列して抵抗値の大きい抵抗体88を接続することによって、マグネットスイッチ87が切の状態であっても、バッテリー90の電圧を監視することができ、バッテリー電圧異常を検出することができる。
また、図示しないが、バッテリー90に充電を行う際に、パルス充電を重畳するためのパルス重畳充電回路を備えるようにしてもよい。このように、充電の際にパルス充電を行うことによって、充電時間の短縮を図ることができるとともに、バッテリー90をより効果的に充電することができる。
このように構成されたバッテリー評価機能付き充電器15では、例えば、図9に示したような手順によってバッテリー90の充電を行うことができる。
まず、ステップS10において上述したようなバッテリー評価の際に用いられる設定値を設定する。そして、バッテリー90の充電を開始する(ステップS11)。
そして、ステップS12において、充電開始時の充電器電圧異常、バッテリー電圧異常といった異常状態が検出された場合には、直ちに充電を終了する(ステップS13)。
異常状態が検出されない場合には、充電が継続されるとともに、評価部において充電部から送られてくる、例えば、バッテリー電圧Vなどの信号が監視される(ステップS14)とともに、S11で設定された過電圧監視開始電圧V0や過電圧監視時間TWなどの設定値を参照する(S15)。
そして、バッテリー電圧Vが過電圧監視開始電圧V0に達した場合(ステップS16)
にはタイマーが作動する(ステップS17)。
ここで、タイマーは充電されているバッテリー90が必要以上に充電され、いわゆる過充電の状態にならないようにするために用いられるものであり、タイマーが設定された所定時間を経過した時点で充電が終了されるように構成されている(ステップS18)。
バッテリー90の充電が終了した時点で、充電部から送られてきた信号に基づいてバッテリー90に充電された充電量を取得し、これを評価部のデータ蓄積手段に記録する(ステップS19)。
次いで、バッテリー90の劣化評価に基づいて、充電アルゴリズムが切り替えられる(ステップS20)。なお、充電アルゴリズムの切り替えは、劣化評価に基づいて信号解析手段30によって自動で行うようにしてもよいし、ディスプレイなどのデータ出力手段70に表示された劣化評価に基づいてユーザーが手動で切り換えるようにしてもよい。
また、バッテリー90の個体情報に対応して、データ蓄積手段50に蓄積されたバッテリーの評価に基づいて、統計的にバッテリーの評価を行い、充電アルゴリズムを決定してもよい。
ここで、充電アルゴリズムとは、例えば、定電圧充電や定電流充電、急速充電やパルス充電といった充電方法のことをいう。バッテリーの状態に応じて、充電電流や充電時間を
制御することによって、バッテリーを好適に充電することができる。
例えば、バッテリーの劣化がさほど進んでいないと評価された場合には、充電電流を大きくし充電時間を短縮するように設定し、バッテリーの劣化が進んでいると評価された場合には、充電電流を小さくし充電時間を長くしたり、パルス充電を行うことによって劣化したバッテリーであってもより大きな電荷を充電することができる。
そして、バッテリーの劣化度合いによって切り替えられた、最適な充電アルゴリズムによってステップS11からS19と同様に充電が行われる(ステップS21〜S29)。
このようにバッテリー90に対して2段階に分けて充電を行うことによって、劣化したバッテリーを回復させ、バッテリーの寿命を延ばすことができる。さらに、正常なバッテリーであっても短時間で充電することができるとともに、バッテリーへの負荷を小さくすることができる。
図10は、1段階目を高電流で充電を行い、2段階目では低電流で充電を行った場合の充電電流とバッテリー電圧との関係を模式的に示すグラフ、図11は、バッテリー90を図10に示したような充電方法によって充電した際の、充電量とバッテリー電圧との関係を示したグラフである。なお、図10において、バッテリー電圧は実線、充電電流は一点鎖線で示している。
このように充電を行うことによって、1段階目では全充電量の70〜80%を充電し、2段階目では全充電量の20〜30%を充電することができる。このように、全充電量の大部分を高電流での充電、すなわち、急速充電によって充電することによって、充電時間を短くすることができるとともに、2段階目において低電流での充電を行っているため、バッテリーセルのアンバランスを改善する効果が得られる。
図11に示したように、1回目の充電では130AH程度までしか充電できていないバッテリーであっても、バッテリーを使用後(放電後)、再度充電することによって、330AH程度まで充電することができるようになっている。
したがって、低電流充電のように充電に長時間を要することがなく、さらに、急速充電のようにバッテリーへの負荷が高くなることでバッテリーの劣化を早めることのない充電を行うことができる。
なお、本実施例では2段階に分けて充電を行っているが、バッテリーの劣化度合いに応じて、必要な場合には3段階や4段階など多段階にわけて(複数の充電アルゴリズムを組み合わせて)充電を行うようにしてもよい。
このように、バッテリーに対して最適な充電アルゴリズムによって、多段階に分けて充電を行うことによって劣化したバッテリーを回復させることができる。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、本実施例では信号解析手段30はデジタルデータの演算処理をするために、マイコンやカスタムICなどを使用しているが、これに限定されず、バッテリー電圧やバッテリーに流れる電流といったアナログ信号に基づいて直接的にバッテリー評価を行うように構成された電子回路とすることもできるなど、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
図1は、本発明のバッテリー評価装置の第1の構成を示すブロック図である。 図2は、バッテリー90の充電を行った際の充電時間とバッテリー電圧との関係(充電特性)を示すグラフであって、図2(a)は正常状態のバッテリーを充電した場合の充電特性を示すグラフ、図2(b)は異常状態のバッテリーを充電した場合の充電特性を示すグラフである。 図3は、本発明のバッテリー評価装置の第2の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明のバッテリー評価装置のデータ蓄積部に蓄積される時系列データの一例を示すデータ構成図である。 図5は、本発明のバッテリー評価装置の第3の構成を示すブロック図である。 図6は、本発明のバッテリー評価装置の第4の構成を示すブロック図である。 図7は、本発明のバッテリー評価機能付き充電器の構成を示すブロック図である。 図8は、本発明のバッテリー評価機能付き充電器の充電回路の構成を示す回路図である。 図9は、本発明のバッテリー評価機能付き充電器を用いて、バッテリーの充電を行う際のフロー図である。 図10は、2段階充電を行った場合の、経過時間と充電電流及びバッテリー電圧との関係を模式的に示すグラフである。 図11は、バッテリー90の充電量とバッテリー電圧の関係を示したグラフである。
符号の説明
10 バッテリー評価装置
12 評価部
15 バッテリー評価機能付き充電器
20 信号入力手段
30 信号解析手段
40 警告報知手段
50 データ蓄積手段
60 バッテリー情報入力手段
70 データ出力手段
72 コンピュータ
80 充電器
82 充電部
83 ノーヒューズブレーカー
84 切り替えスイッチ
85 トランス
86 全波整流回路
87 マグネットスイッチ
88 抵抗体
89 スイッチ
90 バッテリー

Claims (20)

  1. バッテリーの劣化評価を行うための、バッテリー評価装置であって、
    バッテリーの充電器からの信号を入力するための、信号入力手段と、
    前記信号に基づいて、バッテリーの劣化度合いを評価するための、信号解析手段と、
    前記バッテリーの劣化評価の結果、異常状態と評価された場合に、警告を報知するための警告報知手段と、
    を備えることを特徴とするバッテリー評価装置。
  2. 前記信号解析手段では、バッテリー電圧が第1の所定電圧となるまでの充電量と、バッテリーの定格容量との比率である利用率、すなわち、
    利用率=充電量/定格容量
    を計算し、前記利用率が、所定の値を下回った場合に異常状態と評価することを特徴とする請求項1に記載のバッテリー評価装置。
  3. 前記信号解析手段では、バッテリー電圧が第1の所定電圧となってから、第2の所定電圧となるまでに要する時間、すなわち立ち上り時間と、所定の立ち上り基準時間との比率である過電圧立ち上り率、すなわち、
    過電圧立ち上り率=立ち上り時間/立ち上り基準時間
    を計算し、前記過電圧立ち上り率が、所定の比率を超える場合異常状態と評価することを特徴とする請求項1または2に記載のバッテリー評価装置。
  4. 前記信号解析手段では、バッテリー電圧が第1の所定電圧となるまでの立ち上り開始時間と、基準時間とを比較し、前記立ち上り開始時間が基準時間を超える場合に異常状態と評価することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のバッテリー評価装置。
  5. 前記信号を時系列データとして蓄積するための、データ蓄積手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のバッテリー評価装置。
  6. 前記データ蓄積手段では、信号を入力した際の時刻データと、前記時刻データに対応したバッテリー電圧が所定の電圧となるまでの充電量データとが蓄積されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のバッテリー評価装置。
  7. 前記信号解析手段では、バッテリー電圧が所定の電圧となるまでの充電量と、前記データ蓄積手段に蓄積された充電量データとの比率である充電量比率、すなわち、
    充電量比率=充電量/充電量データ
    を計算し、前記充電量比率が、所定の値を下回った場合に異常状態と評価することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のバッテリー評価装置。
  8. 前記バッテリーの個体情報を認識するための、バッテリー情報入力手段を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のバッテリー評価装置。
  9. 前記バッテリー情報入力手段は、バーコードスキャナ、IDタグリーダのいずれかであることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のバッテリー評価装置。
  10. 前記データ蓄積手段では、前記時刻データに対応したバッテリー個体情報データが蓄積されることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のバッテリー評価装置。
  11. 前記データ蓄積手段に蓄積された時系列データを、出力するためのデータ出力手段を備えることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のバッテリー評価装置。
  12. 前記データ出力手段は、プリンタ、ディスプレイ、コンピュータとの通信を行うための通信手段のいずれかであることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載のバッテリー評価装置。
  13. バッテリーの充電を行うとともに、バッテリーの劣化評価を行うための、バッテリー評価機能付き充電器であって、
    バッテリーと接続されバッテリーの充電を制御するための充電回路と、
    充電回路に接続されバッテリーの劣化評価を行うための請求項1から12のいずれかに記載のバッテリー評価装置と、
    を備えることを特徴とするバッテリー評価機能付き充電器。
  14. 前記バッテリー評価装置において、バッテリーが異常状態と評価された場合に、
    前記充電回路が、バッテリーの異常状態のパターンに合わせて、最適な充電アルゴリズムを選択し、バッテリーの再充電を行うように構成されていることを特徴とする請求項13に記載のバッテリー評価機能付き充電器。
  15. バッテリーの劣化評価を行うための、バッテリー評価方法であって、
    バッテリーの充電器からの信号に基づいて、
    バッテリー電圧が第1の所定電圧となるまでの充電量と、バッテリーの定格容量との比率である利用率、すなわち、
    利用率=充電量/定格容量
    を計算し、前記利用率が、所定の値を下回った場合に異常状態と評価することを特徴とするバッテリー評価方法。
  16. バッテリーの劣化評価を行うための、バッテリー評価方法であって、
    バッテリーの充電器からの信号に基づいて、
    バッテリー電圧が第1の所定電圧となってから、第2の所定電圧となるまでに要する時間、すなわち立ち上り時間と、所定の立ち上り基準時間との比率である過電圧立ち上り率、すなわち、
    過電圧立ち上り率=立ち上り時間/立ち上り基準時間
    を計算し、前記過電圧立ち上り率が、所定の値を超える場合異常状態と評価することを特徴とするバッテリー評価方法。
  17. バッテリーの劣化評価を行うための、バッテリー評価方法であって、
    バッテリーの充電器からの信号に基づいて、
    バッテリー電圧が所定の電圧となるまでの立ち上がり時間と、基準時間とを比較し、前記立ち上がり時間が基準時間を超える場合に異常状態と評価することを特徴とするバッテリー評価方法。
  18. バッテリーの劣化評価を行うための、バッテリー評価方法であって、
    バッテリーの充電器からの信号を時系列データとして、データ蓄積手段に蓄積し、
    前記信号と時系列データとに基づいて、バッテリー電圧が所定の電圧となるまでの充電量と、前記時系列データとして蓄積された充電量データとの比率である充電量比率、すなわち、
    充電量比率=充電量/充電量データ
    を計算し、前記充電量比率が、所定の値を下回った場合に異常状態と評価することを特徴とするバッテリー評価方法。
  19. 請求項15から18のいずれかに記載のバッテリー評価方法を、少なくとも2種類以上
    組み合わせて評価することを特徴とするバッテリー評価方法。
  20. 前記データ蓄積手段では、信号を入力した際の時刻データと、前記時刻データに対応したバッテリー電圧が所定の電圧となるまでの充電量データとが蓄積されることを特徴とする請求項18または19に記載のバッテリー評価方法。
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