JP2008304373A - 充電装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、充電時の充電状態を考慮したサイクル劣化補正を行うことにより、サイクル劣化を考慮したより正確な満充電容量の設定が可能な充電装置を提供する。
【解決手段】充電開始時の充電状態と充電終了時の充電状態に基づいて、バッテリーパック128のサイクル劣化補正量を決定し、決定したサイクル劣化補正量を用いてバッテリーパック128の満充電容量を設定する。
【選択図】図4
【解決手段】充電開始時の充電状態と充電終了時の充電状態に基づいて、バッテリーパック128のサイクル劣化補正量を決定し、決定したサイクル劣化補正量を用いてバッテリーパック128の満充電容量を設定する。
【選択図】図4
Description
本発明は、リチウムイオン二次電池等を備えたバッテリーパックの充電装置及びその制御方法に関し、特に、サイクル劣化補正を考慮した充電装置及びその制御方法に関する。
従来から、リチウムイオン電池、NiCd電池、ニッケル水素電池等の充放電可能な二次電池を備えたバッテリーパックが提供されている。このような二次電池は、充放電を繰り返すことにより充放電可能な容量が徐々に減少する、所謂サイクル劣化と呼ばれる特性を有しており、一般的には300回程度の充放電の後、初期容量の80%程度に劣化してしまうことがわかっている。
ところが、ユーザは、使用上実害のない範囲の充放電特性が得られる充放電サイクル数、即ち二次電池の寿命を認識することが困難であり、満充電まで充電しても電子機器の使用時間が短くなったことでしか、二次電池の寿命を認識することができなかった。
そこで、上記問題点を解決するために、特許文献1に記載された技術が提案されている。特許文献1では、図7に示すバッテリーパックの回路構成で充放電可能な二次電池から電圧を検出し、図8のような複数のバッテリーレベルを設定し、検出される電圧が異なるバッテリーレベルに移行した回数を求め、これに応じて現在のサイクル数を算出している。
一方、バッテリー残量設定方法に関しては、図7に示した回路構成において、バッテリーパック内のROMに、90%充電時に放電可能なバッテリー残量積算値をサイクル数毎に記憶しておき、算出したサイクル数に応じてバッテリー残量を設定している。
したがって、サイクル数に応じた90%充電時のバッテリー残量積算値を設定することができ、二次電池の充放電による劣化に対応して充電時の初期値を設定することができ、従来よりも正確にバッテリー残量を算出することができるというものである。
特開2000−260486号公報
しかしながら、上述したように、上記特許文献1では、設定された複数のバッテリーレベル間を移行した回数からサイクル数を算出し、このサイクル数の値に応じて現在のバッテリー残量を設定しているので、考慮されているのはサイクル数の値のみである。
したがって、バッテリー残量を設定した際のサイクル数の積算が、どのバッテリーレベル、即ち、どの充電状態で行われたものなのかが考慮されていないため、サイクル劣化の補正として十分なものではない。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、充電時の充電状態を考慮したサイクル劣化補正を行うことにより、サイクル劣化を考慮したより正確な満充電容量の設定が可能な充電装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の充電装置は、二次電池を備えるバッテリーパックが着脱可能な充電装置において、前記バッテリーパックの充電開始時の充電状態と、前記バッテリーパックの充電終了時の充電状態を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された充電開始時の前記充電状態と充電終了時の前記充電状態に基づいて、前記バッテリーパックのサイクル劣化補正量を決定する補正量決定手段と、前記決定したサイクル劣化補正量を用いて前記バッテリーパックの満充電容量を設定する満充電容量設定手段とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の充電装置は、メモリと、二次電池とを備えるバッテリーパックが着脱可能な充電装置において、前記バッテリーパックの種類を表す識別情報を前記メモリから読み出す識別情報読出手段と、前記バッテリーパックの充電電流値及び充電電圧値を検出する検出手段と、前記読み出した識別情報に基づいて、前記バッテリーパックの充電状態を判定するための充電状態データテーブルを読み出すデータテーブル読出手段と、前記検出された充電電流値及び充電電圧値に基づき、前記読み出された充電状態データテーブルから前記バッテリーパックの充電状態を表す充電状態データを決定する決定手段と、充電開始時の前記充電状態データと充電終了時の前記充電状態データに基づいて、前記バッテリーパックのサイクル劣化補正量を決定する補正量決定手段と、前記決定したサイクル劣化補正量を用いて前記バッテリーパックの満充電容量を設定する満充電容量設定手段とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の充電装置の制御方法は、二次電池を備えるバッテリーパックが着脱可能な充電装置の制御方法において、前記バッテリーパックの充電開始時の充電状態と前記バッテリーパックの充電終了時の充電状態を検出する検出工程と、前記検出工程によって検出された充電開始時の充電状態と充電終了時の充電状態に基づいて、前記バッテリーパックのサイクル劣化補正量を決定する補正量決定工程と、前記決定したサイクル劣化補正量を用いて前記バッテリーパックの満充電容量を設定する満充電容量設定工程とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の充電装置の制御方法は、メモリと、二次電池とを備えるバッテリーパックが着脱可能な充電装置の制御方法において、前記バッテリーパックの種類を表す識別情報を前記メモリから読み出す識別情報読出工程と、前記バッテリーパックの充電電流値及び充電電圧値を検出する検出工程と、前記読み出した識別情報に基づいて、前記バッテリーパックの充電状態を判定するための充電状態データテーブルを読み出すデータテーブル読出工程と、前記検出された充電電流値及び充電電圧値に基づき、前記読み出された充電状態データテーブルから前記バッテリーパックの充電状態を表す充電状態データを決定する決定工程と、充電開始時の前記充電状態データと充電終了時の前記充電状態データに基づいて、前記バッテリーパックのサイクル劣化補正量を決定する補正量決定工程と、前記決定したサイクル劣化補正量を用いて前記バッテリーパックの満充電容量を設定する満充電容量設定工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、充電開始時の充電状態と充電終了時の充電状態に基づいて、バッテリーパックのサイクル劣化補正量を決定し、決定したサイクル劣化補正量を用いてバッテリーパックの満充電容量を設定する。これにより、充電時の充電状態を考慮したサイクル劣化補正を行うことができ、サイクル劣化を考慮したより正確な満充電容量の設定が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る充電装置及びバッテリーパックの内部構成を示すブロック図である。
図1において、充電装置101は、繰り返し充電が可能なバッテリーパック128に定電流−定電圧充電を行う充電装置である。バッテリーパック128は、リチウムイオン二次電池を備え、充電装置101に着脱可能に構成されている。また、バッテリーパック128は、デジタルカメラやPDA(Personal Digital Assistant)等の電子機器に着脱可能に構成され、当該電子機器の電源として機能する。
充電装置101において、AC入力部102は外部のAC(Alternating Current)電源に接続し、該AC電源からACの供給を受ける。フィルタ回路103は、AC入力部102から入力されたACに含まれるノイズを低減する。ブリッジダイオード104は、ACを半波に整流する。一次電解コンデンサ105は、半波整流されたACをDCに変換する。トランス106は、DCを変圧する変圧器である。スイッチングコントロール部107は、フォトカプラ108からの信号に基づいてトランス106の二次側出力を安定化する。フォトカプラ108は、トランス106の二次側の充電電圧/充電電流の状態を一次側に伝達する。整流ダイオード109及び整流コンデンサ110は、トランス106からの出力を整流する。
レギュレータ111は、充電制御マイコン118に規定のDCを供給すると共に、オペアンプ112,115に基準電圧を印加する。オペアンプ112は、バッテリーパック128への充電電圧を帰還するためのものである。オペアンプ115は、バッテリーパック128への充電電流を帰還するためのものである。抵抗器113,114は、バッテリーパック128への充電電圧を帰還するために設けられた抵抗である。抵抗器116,117は、所定の充電電流を設定するために設けられた抵抗である。
充電制御マイコン118は、CPU(Central Processing Unit)と共に、不揮発性のRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、タイマー回路(不図示)等を備える。充電制御マイコン118は、バッテリーパック128の充電電圧及び充電電流を検出し、またバッテリーパック128内のサーミスタ134によりバッテリーパックの温度を検出することができる。
充電制御マイコン118は、バッテリーパック128内の不揮発性メモリ133から識別データ(識別情報)や充電状態データ、充電状態データテーブル等の各種データを読み出し、これらに基づいてバッテリーパック128の充電状態を判定する。識別データ、充電状態データ、及び充電状態データテーブルの詳細については後述する。また、充電制御マイコン118は、更新された充電状態データをバッテリーパック128内の不揮発性メモリ133に書き込む。
充電スイッチ回路119は、充電出力をON/OFFするスイッチ回路である。電流検知抵抗120は、充電制御マイコン118が充電電流を検出するための抵抗である。抵抗器121,122は、充電制御マイコン118が充電電圧を検出するための抵抗である。抵抗器123は、不揮発性メモリ133に所定の電圧を印加するための抵抗である。表示部139は、複数のLED等によって構成され、それらの点灯又は点滅によりバッテリーパック128の充電状態を表すことができる。
+端子124は、バッテリーパック128が充電装置101に装着されたときにバッテリーパック側の+端子129と接触して電気的に接続する。通信(D)端子125は、バッテリーパック128が充電装置101に装着されたときにバッテリーパック側の通信(D)端子130と接触して電気的に接続する。温度(T)端子126は、バッテリーパック128が充電装置101に装着されたときにバッテリーパック側の温度(T)端子131と接触して電気的に接続する。−端子127は、バッテリーパック128が充電装置101に装着されたときにバッテリーパック側の−端子132と接触して電気的に接続する。
サーミスタ134は、温度変化を抵抗値に変換する温度検出素子である。充電制御マイコン118は、互いに接続された温度(T)端子126,131を介してサーミスタ134から二次電池セル138の温度を検出することができる。電池保護回路135は、バッテリーパック128の充電時及び放電時において、電圧/電流を監視して過充電や過放電にならないように二次電池セル138を保護する。充電保護FET136は、充電時に異常が発生した場合、回路を遮断するスイッチであり、電池保護回路135により制御される。放電保護FET137は、放電時に異常が発生した場合、回路を遮断するスイッチであり、電池保護回路135により制御される。二次電池セル138はリチウムイオン二次電池等から成る。
AC入力部102にACが入力されると、フィルタ回路103、ブリッジダイオード104、一次電解コンデンサ105を介してトランス106に電力が供給される。トランス106の二次側出力電圧は、整流ダイオード109、整流コンデンサ110で整流される。そして、抵抗器113,114、オペアンプ112、フォトカプラ108を介してバッテリーパック128の充電電圧に設定される。
バッテリーパック128が充電装置101に装着されると、充電装置101の+端子124がバッテリーパック128の+端子129に接続され、充電装置101の−端子127がバッテリーパック128の−端子132に接続される。同時に、充電装置101の通信(D)端子125がバッテリーパック128の通信(D)端子130に接続され、充電装置101の温度(T)端子126がバッテリーパック128の温度(T)端子131に接続される。そして、抵抗器116及び抵抗器117により充電電流が設定され、電流検知抵抗120、オペアンプ115、フォトカプラ108を介して定電圧/定電流充電が行われる。
バッテリーパック128の充電は、充電制御マイコン118によって制御される。充電制御マイコン118は、電流検知抵抗120の両端に発生する電位差により充電電流を検出し、充電電流の垂下を判断すると共に、抵抗器121,122により充電電圧を検出して、充電電圧の上昇を判断する。
次に、充電状態データテーブルと充電状態データについて説明する。
図2は、充電状態データテーブルの一例を示す図である。図3は、バッテリーパックの充電特性と充電状態データとの関係を示す図である。
充電状態データテーブルは、充電電流及び/又は充電電圧に基づいて、バッテリーパックの充電状態を判定するためのテーブル情報であり、バッテリーパック固有の充電特性に基づいて設定される。図示例では、充電温度が25℃時の充電状態データテーブルを示しているが、温度毎の充電状態データテーブルが用意されていてもよい。
充電状態データは、充電状態データテーブルに規定された、バッテリーパックの充電状態を表す情報である。本実施の形態では、充電状態データとして、バッテリーパックの充電容量を減電状態、状態1〜3、満充電状態の5段階に区分しているが、これに限定されず、より細分化されていてもよい。
図3に示すグラフは、バッテリーパックの充電特性であり、その横軸は充電時間[min]、左縦軸は充電電圧[V]、右縦軸は充電電流[mA]を表す。そして、202は充電電流特性、204は充電電圧特性である。また、Ii,I,Ifは、バッテリーパックの充電状態を判定するために、充電電流に対して予め設定された設定値(判定値)である。一方、Vf,Z,Y,Xは、同様に、充電電圧に対して予め設定された設定値(判定値)である。充電電流又は充電電圧が所定の設定値になったか否かの判定は、充電制御マイコン118により行われる。
図3において、充電の初期段階では、定電流充電が行われることから、充電電圧値は低く、充電電流値は充電装置101により制限された所定の電流値(ここではIi[mA])となる。
充電電圧値がX[V]未満の場合、充電進度が0%以上20%未満となり、充電制御マイコン118は減電状態の範囲内であると判断して充電状態データを減電状態とする。そして、充電電圧値がX[V]以上Y[V]未満の場合は、充電進度が20%以上40%未満となり、充電制御マイコン118は状態1の範囲内であると判断して充電状態データを状態1とする。
充電電圧がY[V]以上Z[V]未満の場合は、充電進度が40%以上60%未満となり、充電制御マイコン118は状態2の範囲内であると判断して充電状態データを状態2とする。充電電圧がZ[V]以上で且つ充電電流がI[mA]以上の場合、充電進度が60%以上80%未満となり、充電制御マイコン118は状態3の範囲内であると判断して充電状態データを状態3とする。
充電電圧がZ[V]以上且つ充電電流が充電終了電流値If[mA]以上I[mA]未満の場合、充電進度が80%以上100%未満となり、充電制御マイコン118は満充電状態の範囲であると判断して充電状態データを満充電状態とする。そして、充電電圧が満充電電圧Vf[V]に等しく且つ充電電流が充電終了電流値If[mA]に等しい場合には、充電制御マイコン118は充電が完了したものと判断して充電を終了する。
このように、充電制御マイコン118は、バッテリーパック固有の充電電圧特性204、充電電流特性202と予め設定された充電電圧及び充電電流の設定値に基づいて、バッテリーパックの充電状態を充電状態データとして変換している。そして、充電の進行により充電状態データが変更されると、充電制御マイコン118はバッテリーパック128内の不揮発性メモリ133に格納されている充電状態データを順次書き換えていく。
次に、充電制御マイコン118が行う充電制御の流れについて図4を参照して説明する。
図4は、充電制御マイコン118により行われる充電制御の流れを示すフローチャートである。
充電制御マイコン118は、バッテリーパック128が充電装置101に装着された後、バッテリーパック128内の不揮発性メモリ133から識別データを読み出す(ステップS302)(識別情報読出工程)。識別データは、バッテリーパック128の種類を表す識別情報であって、バッテリーパック固有のデータである。このとき、充電状態データテーブル、満充電容量データ、及びサイクル劣化補正テーブルについてもバッテリーパック128内の不揮発性メモリ133から読み出される(データテーブル読出工程)。満充電容量データは、バッテリーパック128の満充電時における充電可能容量を示すデータである。サイクル劣化補正テーブルの詳細については後述する。読み出されたデータは、充電装置101内のRAMに格納される。
次に、ステップS303では、充電制御マイコン118は、バッテリーパック128内の不揮発性メモリ133から充電状態データを読み出し、充電装置101内のRAMに格納する。
次に、ステップS304では、充電制御マイコン118は、前回の充電時にサイクル劣化の補正が実施されたか否かを満充電容量設定フラグの有無に基づいて判断する。満充電容量設定フラグは、満充電容量のサイクル劣化の補正が実施されたことを示すフラグであり、不揮発性メモリ133に格納されている。「満充電容量設定フラグ=1」の場合には「満充電容量設定フラグ有」となり、充電制御マイコン118は前回充電時にサイクル劣化の補正が実施されたと判断して、満充電容量設定フラグをクリア(満充電容量設定フラグを1→0に変更)する(ステップS305)。つづいて、満充電容量設定フラグの積算値に1を加算した後(ステップS306)、充電を開始する(ステップS307)。充電制御マイコン118は、満充電容量設定フラグが1→0に変更される毎に満充電容量設定フラグの積算値に1を加算する。積算値は、バッテリーパック128内の不揮発性メモリ133に格納される。
一方、ステップS304において、「満充電容量設定フラグ=0」(前回の充電時に満充電まで充電していないので、フラグが書き込まれていない)の場合には「満充電容量設定フラグ無し」となる。そして、充電制御マイコン118は前回充電時にサイクル劣化の補正が実施されなかったと判断してステップS317へ進む。
ステップS317では、充電制御マイコン118は、ステップS303で読み出した充電状態データを前回の充電終了時の充電状態データとしてバッテリーパック128の満充電容量(満充電容量データ)の設定を実施する。そして、バッテリーパック128内の不揮発性メモリ133に格納されている満充電容量設定フラグに1を書き込む。満充電容量の設定は、現在の満充電容量に対して、図5に示すサイクル劣化補正量を乗じするか又は減じることで行われる。具体的には、以下のようになる。
1.サイクル劣化補正量を乗じる場合:Vn+1=Vn×サイクル劣化補正量
2.サイクル劣化補正量を減じる場合:Vn+1=Vn−サイクル劣化補正量
Vn+1:新たに設定された満充電容量、Vn:設定前の満充電容量
ステップS304でステップS317に進む場合は、バッテリーパック128が前回の充電時に少なくともステップS316を経る前に充電装置101から外されたか又は電源が抜かれたときである。そのため、ステップS317では、強制的に満充電容量を設定して、満充電容量設定フラグに1を書き込んでいる。
2.サイクル劣化補正量を減じる場合:Vn+1=Vn−サイクル劣化補正量
Vn+1:新たに設定された満充電容量、Vn:設定前の満充電容量
ステップS304でステップS317に進む場合は、バッテリーパック128が前回の充電時に少なくともステップS316を経る前に充電装置101から外されたか又は電源が抜かれたときである。そのため、ステップS317では、強制的に満充電容量を設定して、満充電容量設定フラグに1を書き込んでいる。
ステップS308では、充電制御マイコン118は、充電電流値及び充電電圧値を検出する(検出工程)。次に、ステップS309では、ステップS302で読み出した充電状態データテーブルを参照する。つづいて、ステップS310では、充電制御マイコン118は、ステップS308で検出された充電電流値及び充電電圧値に基づき、ステップS309で参照した充電状態データテーブルから現在の充電状態データを決定する(決定工程)。
次に、ステップS311では、今回の充電開始時の充電状態データの有無を確認し、今回の充電開始時の充電状態データが既にある場合、ステップS312に進む。一方、今回の充電開始時の充電状態データが無い場合はステップS318へ進む。ステップS318では、ステップS310で決定した現在の充電状態データを今回の充電開始時の充電状態データとして、充電装置101内のRAMとバッテリーパック128内の不揮発性メモリ133に書き込み、ステップS308へ戻る。
ステップS312では、現在の充電状態データが充電状態データテーブルの「満充電状態」に相当する状態にあるか否かを判断し、満充電状態に相当する状態にある場合は、ステップS313に進む。一方、満充電状態に相当する状態にない場合は、ステップS319へ進む。ステップS319では、現在の充電状態データを最新の充電状態データとして充電装置101内のRAMとバッテリーパック128内の不揮発性メモリ133に書き込み、ステップS308へ戻る。
ステップS313では、現在の充電状態データ、すなわち、「満充電状態」に相当する状態にある充電状態データを今回の充電終了時の充電状態データとして充電装置101内のRAMとバッテリーパック128内の不揮発性メモリ133に書き込む。次に、ステップS314では、今回の充電開始時の充電状態データと今回の充電終了時の充電状態データに基づいて、後述する図5のサイクル劣化補正テーブルからサイクル劣化補正量を決定する(補正量決定工程)。
次に、ステップS315では、ステップS314で決定したサイクル劣化補正量を用いてサイクル劣化補正を行い、バッテリーパック128の新たな満充電容量を設定する(満充電容量設定工程)。満充電容量の設定方法は上述したステップS317と同様である。次に、ステップS317では、バッテリーパック128内の不揮発性メモリ133に格納されている満充電容量設定フラグに1を書き込み、本処理を終了する。
次に、図4のステップS314におけるサイクル劣化補正量の決定方法について具体的に説明する。
図5は、サイクル劣化補正テーブルの一例を示す図である。
図5において、サイクル劣化補正テーブルは、その列に充電開始時の充電状態データが配置され、その行に充電終了時の充電状態データが配置されている。α0〜α4,β0〜β3,γ0〜γ2,σ0〜σ1,ζ0はそれぞれサイクル劣化補正量を表し、満充電容量に乗じる補正係数又は満充電容量から減じる補正量である。例えば、充電終了時の充電状態データは、この充電状態データ以下の充電状態データで充電が開始されている。したがって、この充電開始時の充電状態データは、放電深度に相当するものということができるので、放電深度の逓増に応じて、サイクル劣化補正量も逓増するようなサイクル劣化補正量となっている。
また、バッテリーパックの充電特性によっては、上述した満充電容量設定フラグの積算値が所定量を超える毎に、サイクル劣化補正量α0〜ζ0が逓増されることも可能である。
図6は、充電制御マイコン118により行われるサイクル劣化補正量の決定の流れを示すフローチャートである。
図6において、ステップS502では、充電制御マイコン118は、充電終了時の充電状態データを充電装置101内のRAMから読み出す。次に、ステップS503では、読み出した充電終了時の充電状態データに対応するサイクル劣化補正テーブルを参照する。
ステップS504では、充電開始時の充電状態データを充電装置101内のRAMから読み出す。次に、ステップS505では、ステップS503で参照したサイクル劣化補正テーブルを用いて、充電開始時の充電状態データに対応したサイクル劣化補正量を決定して、本処理を終了する。
上述したサイクル劣化補正量の決定方法は、充電終了時の充電状態データに対応するサイクル劣化補正テーブルの中から、充電開始時の充電状態データに対応したサイクル劣化補正量を参照することにより行われる。これより、充電開始時の充電状態データと充電終了時の充電状態データを考慮したサイクル劣化補正量を決定することができる。
上記実施の形態によれば、充電状態データが異なる充電状態データに移行した回数だけではなく、今回の充電が全充電状態データのどの範囲(又はどの時点)で行われたものなのかを考慮したサイクル劣化補正量を決定することができる。その結果、当該サイクル劣化を考慮したより正確な満充電容量の設定が可能となる。
なお、本実施の形態では、サイクル劣化補正テーブルを参照する順番に関して、充電終了時の充電状態データから行ったが、充電開始時の充電状態データから行ってもよい。
また、充電状態データの区分を細分化することにより、満充電容量の設定をより精度よくすることも可能である。さらには、充電状態データを充電容量そのものとし、充電終了時の充電容量と充電開始時の充電容量をパラメータとする所定の関数を用いてサイクル劣化補正量を決定し、満充電容量の設定をすることも可能である。
101 充電装置
118 充電制御マイコン
128 バッテリーパック
133 不揮発性メモリ
134 サーミスタ(温度検出素子)
138 二次電池セル
139,313 表示部
118 充電制御マイコン
128 バッテリーパック
133 不揮発性メモリ
134 サーミスタ(温度検出素子)
138 二次電池セル
139,313 表示部
Claims (8)
- 二次電池を備えるバッテリーパックが着脱可能な充電装置において、
前記バッテリーパックの充電開始時の充電状態と、前記バッテリーパックの充電終了時の充電状態を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された充電開始時の前記充電状態と充電終了時の前記充電状態に基づいて、前記バッテリーパックのサイクル劣化補正量を決定する補正量決定手段と、
前記決定したサイクル劣化補正量を用いて前記バッテリーパックの満充電容量を設定する満充電容量設定手段とを備えることを特徴とする充電装置。 - メモリと、二次電池とを備えるバッテリーパックが着脱可能な充電装置において、
前記バッテリーパックの種類を表す識別情報を前記メモリから読み出す識別情報読出手段と、
前記バッテリーパックの充電電流値及び充電電圧値を検出する検出手段と、
前記読み出した識別情報に基づいて、前記バッテリーパックの充電状態を判定するための充電状態データテーブルを読み出すデータテーブル読出手段と、
前記検出された充電電流値及び充電電圧値に基づき、前記読み出された充電状態データテーブルから前記バッテリーパックの充電状態を表す充電状態データを決定する決定手段と、
充電開始時の前記充電状態データと充電終了時の前記充電状態データに基づいて、前記バッテリーパックのサイクル劣化補正量を決定する補正量決定手段と、
前記決定したサイクル劣化補正量を用いて前記バッテリーパックの満充電容量を設定する満充電容量設定手段とを備えることを特徴とする充電装置。 - 前記満充電容量設定手段は、前記満充電容量に対して前記サイクル劣化補正量を乗じて設定を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の充電装置。
- 前記満充電容量設定手段は、前記満充電容量に対して前記サイクル劣化補正量を減じて設定を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の充電装置。
- 前記満充電容量設定手段は、前記満充電容量を設定する毎に積算する積算手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の充電装置。
- 前記サイクル劣化補正量は、前記積算手段により積算された積算値が所定量を超える毎に逓増されることを特徴とする請求項5記載の充電装置。
- 二次電池を備えるバッテリーパックが着脱可能な充電装置の制御方法において、
前記バッテリーパックの充電開始時の充電状態と前記バッテリーパックの充電終了時の充電状態を検出する検出工程と、
前記検出工程によって検出された充電開始時の充電状態と充電終了時の充電状態に基づいて、前記バッテリーパックのサイクル劣化補正量を決定する補正量決定工程と、
前記決定したサイクル劣化補正量を用いて前記バッテリーパックの満充電容量を設定する満充電容量設定工程とを備えることを特徴とする充電装置の制御方法。 - メモリと、二次電池とを備えるバッテリーパックが着脱可能な充電装置の制御方法において、
前記バッテリーパックの種類を表す識別情報を前記メモリから読み出す識別情報読出工程と、
前記バッテリーパックの充電電流値及び充電電圧値を検出する検出工程と、
前記読み出した識別情報に基づいて、前記バッテリーパックの充電状態を判定するための充電状態データテーブルを読み出すデータテーブル読出工程と、
前記検出された充電電流値及び充電電圧値に基づき、前記読み出された充電状態データテーブルから前記バッテリーパックの充電状態を表す充電状態データを決定する決定工程と、
充電開始時の前記充電状態データと充電終了時の前記充電状態データに基づいて、前記バッテリーパックのサイクル劣化補正量を決定する補正量決定工程と、
前記決定したサイクル劣化補正量を用いて前記バッテリーパックの満充電容量を設定する満充電容量設定工程とを備えることを特徴とする充電装置の制御方法。
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JP2007152891A JP2008304373A (ja) | 2007-06-08 | 2007-06-08 | 充電装置及びその制御方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2007
- 2007-06-08 JP JP2007152891A patent/JP2008304373A/ja active Pending
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