JP4682958B2 - 画像処理装置、画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理プログラムに関する。
従来より、画像の画質変換に供されるLUT(Look Up Table)を用いたトーンカーブ調整(以下、LUT処理と記す)が行われている。このLUT処理に用いられるLUTを用いて画質変換を行った際に階調飛びが発生することがある。
この階調飛びを、具体的に図9を用いて説明する。図9は実際の画像の濃度ヒストグラムの一例を示す図であり、この濃度ヒストグラムは、横軸が画素値、縦軸が画素数を示している。同図に示される濃度ヒストグラムの場合、殆どいたる所で階調飛びが発生していることが示されている。
このような階調飛びを抑える技術として、特許文献1には、グラデーション画像を印刷するときのトナーの濃度特性により印刷物の階調飛びが発生するので、その対策として画素値に乱数を加えることで階調飛びを抑える技術が開示されている。
また、特許文献2には、階調飛びへの対策として、画像を領域分離して、乱数を付加をしても画質が劣化しない部分にのみ乱数を付加することで階調飛びを回避する技術が開示されている。
特開2000−134475号公報 特開2001−218021号公報
このような技術背景において、上記階調飛びの発生を抑えることために、LUTのビット拡張を行うことは容易に推測できるが、拡張するために必要となる補間方法を単純な方法を用いて拡張した場合には階調飛びの発生を十分に抑えられないことが知られている。
具体的に例えば、入力画素値のビット数が8ビットで、出力画素値のビット数が8ビットであるLUTを、入力画素値のビット数が12ビットのLUTに拡張した場合、拡張された画素値に対応するための補間が行われる。
8ビットにおける入力画素値(0、1、・・・)は、拡張により入力画素値(0、16、・・・)となる。このとき、例えば1〜15までの入力画素値に対応する出力画素値を補間しなければならない。
図10は、単純に線形補間を行った場合の入出力曲線(現実曲線:実線)、及び理想の入出力曲線(理想曲線:破線)を示している。このグラフにおいて、例えば、入力値8の画素が仮に100個あった場合、現実曲線のままだと、入力画素値に仮に±0.5程度の乱数を加えて入力画素値を散らしたとしても、その殆どの出力値が8となり、階調飛びが発生する。しかし、理想曲線に示されるように、100個のうちの40〜50個程度の画素値は9となるべきである。
このように、従来技術では、画像の画質変換に供されるLUTの拡張を行い、その拡張されたLUTを用いて画質変換した場合においても階調飛びが発生するという問題点があった。
本発明は上記問題点に鑑み、拡張されたLUTを用いて画質変換した場合に発生する階調飛びを抑制する画像処理装置、画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、Nビット(Nは自然数)の入力画素値に対応するMビット(Mは自然数)の出力画素値を求めるための画質変換情報に基づいて前記入力画素値のビット数をK(Kは自然数でK>N)ビットに拡張した拡張画質変換情報を生成する拡張画質変換情報生成手段と、入力値Qを画素値がNビットの画素で構成される画像の画素値とし、実数Rをその絶対値が2 K−N-1 未満、又は0以上2 K−N 未満の所定の乱数としたとき、前記入力画素値QをKビットに拡張した画素値Q'を、Q'=2K−N×Q+Rの演算式により算出し、算出した画素値Q'に対して前記拡張画質変換情報生成手段により生成された拡張画質変換情報を用いて画質変換する画質変換手段と、を有し、前記拡張画質変換情報生成手段が、前記画質変換情報における入力画素値n(0≦n≦2 K−N −1)に対応する出力画素値をA(n)としたとき、入力画素値が1≦n≦2 K−N −2の場合には、出力画素値A(n−1)と出力画素値A(n+1)との平均値と、A(n)との差の絶対値が、予め定められた閾値D以下となるように入力画素値の各々に対応する出力画素値を定めると共に、入力画素値0に対応する出力画素値をA(0)と定め、入力画素値2 K−N −1の出力画素値をA(2 K−N −1)と定めることにより、前記拡張画質変換情報の生成に用いる中間画質変換情報を生成するものである。
なお、本発明は、請求項2の発明のように、前記画質変換情報は、前記入力画素値に対応する前記出力画素値を求めるために予め定められた曲線における入力値及び出力値を離散化することで得られた画質変換情報であり、前記拡張画質変換情報生成手段は、前記拡張画質変換情報により求められた入力画素値に対応する出力画素値が、前記曲線における入力画素値に対応する出力値に近似するように前記拡張画質変換情報を生成するようにしても良い。
なお、本発明は、請求項の発明のように、変換される前記画質は、赤色、緑色、及び青色の色調であるようにしても良い。
上記目的を達成するために請求項の発明は、コンピュータを、Nビット(Nは自然数)の入力画素値に対応するMビット(Mは自然数)の出力画素値を求めるための画質変換情報に基づいて前記入力画素値のビット数をK(Kは自然数でK>N)ビットに拡張した拡張画質変換情報を生成する拡張画質変換情報生成手段、及び入力値Qを画素値がNビットの画素で構成される画像の画素値とし、実数Rをその絶対値が2 K−N-1 未満、又は0以上2 K−N 未満の所定の乱数としたとき、前記入力画素値QをKビットに拡張した画素値Q'を、Q'=2K−N×Q+Rの演算式により算出し、算出した画素値Q'に対して前記拡張画質変換情報生成手段により生成された拡張画質変換情報を用いて画質変換する画質変換手段として機能させるための画像処理プログラムであって、前記拡張画質変換情報生成手段が、前記画質変換情報における入力画素値n(0≦n≦2 K−N −1)に対応する出力画素値をA(n)としたとき、入力画素値が1≦n≦2 K−N −2の場合には、出力画素値A(n−1)と出力画素値A(n+1)との平均値と、A(n)との差の絶対値が、予め定められた閾値D以下となるように入力画素値の各々に対応する出力画素値を定めると共に、入力画素値0に対応する出力画素値をA(0)と定め、入力画素値2 K−N −1の出力画素値をA(2 K−N −1)と定めることにより、前記拡張画質変換情報の生成に用いる中間画質変換情報を生成するものである。
以上説明したように請求項1の発明によれば、拡張されたLUTを用いて画質変換した場合に発生する階調飛びを抑制する画像処理装置を提供することができるという効果が得られる。また、出力画素値A(n−1)と出力画素値A(n+1)との平均値と、A(n)との差の絶対値が、予め定められた閾値D以下とする中間画質変換情報を生成することができる。
請求項2の発明によれば、曲線における入力画素値に対応する出力値に近似した拡張画質変換情報を生成することができる。
請求項の発明によれば、変換される前記画質を、赤色、緑色、及び青色の色調とすることができる。
請求項の発明によれば、拡張されたLUTを用いて画質変換した場合に発生する階調飛びを抑制する画像処理プログラムを提供することができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本実施の形態では、本発明の画像処理装置を、パソコン(Personal Computer)に適用している。
まず、図1を用いてパソコン10の構成について説明する。パソコン10は、CPU(Central Processing Unit)18と、HDD(Hard Disk Drive)20と、RAM22と、ネットワークI/F(インタフェース)部24と、ROM26と、表示部28と、操作入力部30と、それらを電気的に接続するバス32とを含む。
CPU18は、パソコン10の全体の動作を司るものであり、後述するパソコン10の処理の流れを示すフローチャートは、CPU18により実行される。HDD20は、各LUT、各種プログラム、そしてOSなどが記録される不揮発性の記憶装置である。RAM22は、OS、プログラム、LUTなどが展開される揮発性の記憶装置である。なお、LUTは画像の画質変換に供される画質変換情報である。ここで、画質とはR(赤色)、G(緑色)、及びB(青色)の色調や、白黒画像の階調を含む。
ネットワークI/F部24は、ネットワークに接続するためのものであり、LANに接続するためのNICやそのドライバ、又はUSBデバイスを含んで構成される。ROM26は、パソコン10の起動時に動作するブートプログラムなどが記憶されている不揮発性の記憶装置である。表示部28は、各種情報をユーザに表示するものである。操作入力部30は、ユーザがパソコン10の操作指示や各種情報を入力する際に用いられるものである。バス32は、以上の各部間で情報のやりとりが行われる際に使用される。
なお、上述したHDD20には、CPU18により実行される後述する画像処理プログラムやそのプログラムが用いるデータなどが記録される。このプログラムは、必ずしもHDD20に記録されたプログラムでなくても良い。HDD20以外の記録媒体として、具体的には可搬型の記録媒体にプログラムを記録したものが挙げられる。この場合、パソコン10に、可搬型の記録媒体を読み取るための読み取り装置を設け、可搬型の記録媒体は読み取り装置に対して、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こし、それに対応する信号の形式で、読み取り装置にプログラムの記述内容を伝達できるものである。
可搬型の記録媒体として、例えば光磁気ディスク、光ディスク(CDやDVDなどを含む)、磁気ディスク、メモリ(ICカード、メモリカードなどを含む)などが挙げられる。
以上が本実施の形態に係るパソコン10の構成となっている。次に、図2を用いて、本実施の形態に係る画像処理を実行する機能ブロックについて説明する。図2には、LUT40A(画質変換情報)、拡張LUT40B(拡張画質変換情報)、拡張LUT生成部(拡張画質変換情報生成手段)42、及び画質変換部(画質変換手段)44が示されている。
このうち、LUT40A、及びLUT40Bは上述したようにHDD20に記憶されているテーブルであり、本実施の形態では、それぞれR(赤色)、G(緑色)、及びB(青色)に対応したLUT(R−LUT、G−LUT、B−LUT)が用意されている。
また、LUT40Aに示される各LUTは、入力画素値に対応する出力画素値を求めるために予め定められた曲線における入力値及び出力値を離散化することで得られた画質変換情報である。なお、予め定められた曲線とは、画質を変換するために例えば設計者により定められた理想曲線である。
本実施の形態におけるLUT40Aは、入力画素値が8ビットで、出力画素値が8ビットのLUTである。また、LUT40Bに示される各LUTは、入力画素値が8ビットから10ビットに拡張され、出力画素値が8ビットのLUTである。
このような入力画素値が拡張されたLUT40Bは、拡張LUT生成部42によりLUT40Aから生成される。この拡張LUT生成部42は、Nビット(Nは自然数)の入力画素値に対応するMビット(Mは自然数)の出力画素値を求めるためのLUTに対して前記入力画素値のビット数をK(Kは自然数でK>N)ビットに拡張したLUTを生成する。具体的な処理の詳細は後述する。
画質変換部44は、拡張されたLUT40Bを用いて画質を変換することで、RGBから色調が変換されたR'G'B'を出力する。この画質変換部44の処理の詳細も後述する。
以下、フローチャートを用いて、CPU18により実行される拡張LUT生成処理、及び画質変換処理について説明する。このうち、拡張LUT生成処理は、LUT正規化処理、LUT拡張処理の2つの処理からなる。なお、ここで説明される拡張LUT生成処理は、入力画素値が8ビットのLUTを10ビットの入力画素値のLUTに拡張する処理である。
まず、LUT正規化処理について説明する。LUT正規化処理とは、LUT40Aにおける入力画素値n(0≦n≦2K−N−1)に対応する出力画素値をA(n)としたとき、入力画素値が1≦n≦2K−N−2の場合には、出力画素値A(n−1)と出力画素値A(n+1)との平均値と、A(n)との差の絶対値が、予め定められた閾値D以下となるように入力画素値の各々に対応する出力画素値を定めると共に、入力画素値0に対応する出力画素値をA(0)と定め、入力画素値2K−N−1の出力画素値をA(2K−N−1)と定めることにより、LUT40Bの生成に用いるLUT(中間画質変換情報)を生成する処理である。
具体的に図3のフローチャートを用いてLUT正規化処理の流れを説明する。なお、入力画素値は8ビットであるので、A(n)はnが0〜255で定義されている。更に、値Dは上述した予め定められた閾値である。この閾値Dが小さければ小さいほど、出力画素値A(n)と出力画素値A(n+2)との平均値と、A(n+1)の差の絶対値が小さくなる。従って、入力画素値に対応する出力画素値を、理想曲線における入力画素値に対応する出力値に近似させることが可能となる。また、上記差の絶対値をどれだけ小さくするかにより閾値Dが予め定められている。
まず、ステップ101で変数の初期化が実行される。ここでは、ループカウンタnに0、閾値判定変数Emaxに0、一時的に用いられる変数tmpにA(0)がそれぞれ代入される。次のステップ102で、CPU18は、AにA(n)とA(n+2)との平均値を代入する。
次のステップ103で、CPU18は、A(n)とA(n+2)との中間にあるA(n+1)とAの差の絶対値を変数Eに代入する。次のステップ104で、CPU18は、A(n)にtmpを代入し、ステップ105でtmpにAを代入する。
次のステップ106で、CPU18は、EがEmaxより大きいか否か判断し、ステップ106でCPU18が肯定判断した場合、ステップ107でEmaxにEが代入される。これは、差の絶対値の最大値を保持するための処理である。
一方、CPU18がステップ106で否定判断した場合、ステップ108に処理が進む。ステップ108で、CPU18は、ループカウンタnを1つ増分し、次のステップ109で、nが253を越えたか否か判断する。ここでの判断で用いられる値が255ではない理由は、ステップ102で「n+2」が用いられるためである。
ステップ109で、CPU18が否定判断した場合、上記ステップ102に戻る。一方、ステップ109で、CPU18が肯定判断した場合、ステップ110で、A(n)にtmpが代入される。これは、ステップ109で肯定判断された場合、n=254であり、またtmpにはA(253)とA(255)の平均が代入されているためである。
次のステップ111で、CPU18は、Emaxが閾値Dより大きいか否か判断する。ステップ111で、CPU18が肯定判断した場合、上記ステップ101に戻り、否定判断した場合、処理を終了する。
このように、差の絶対値の最大値Emaxが閾値D以下となるまで処理が実行される。図4は、上述した正規化処理によりA(n)が変化する様子を示す図である。同図は、上記ループ処理(ステップ101〜111)を3回繰り返して閾値D以下となった場合のA(n)が変化する様子を示す図である。また、同図に示される左側のグラフでは、×印が処理前のA(n)を、黒点がステップ102により求められた新たなA(n)を示している。一方、右側のグラフでは、×印がその回の処理でステップ102により求められた新たなA(n)を示している。
例えば1回目のnとA(n)の対応は、A(0)=0、A(1)=0、A(2)=1、A(3)=1、A(4)=2である。
従って、ステップ102で、A=0.5(=(A(0)+A(2))/2)となる。同様に、A(2)=0.5、A(3)=1.5となる。
以下同様に、ループ処理を2回目、3回目と繰り返すことで、Emaxが小さくなることが示されている。
このような処理により正規化されたLUTを用いてLUT拡張処理が実行される。LUT拡張処理とは、A(n)により示されるLUTにおける連続する2つの入力画素値n、n+1の各々に対応する出力画素値同士A(n)、A(n+1)の差Cを用いてA(n)により示されるLUTから拡張されたLUT(拡張画質変換情報)を生成する処理である。
このLUT拡張処理の流れを、図5、図6を用いて説明する。なお、このフローチャートにおいて、B(n)は、拡張されたLUTにおける入力画素値nに対応する出力画素値を示している。また、A(n)は先ほどと同様、nが0〜255で定義され、B(n)は、入力画素値が10ビットのため、nが0〜1023で定義されている。更に記号[X]は、Xの小数点第1位を四捨五入して整数化した値を示している。
まず、ステップ201で、CPU18は、ループカウンタnを0で初期化する。次のステップ202で、CPU18は、B(4n)に[A(n)]を代入し、ステップ203で、CにA(n+1)とA(n)との差を代入する。
次にCPU18は、ステップ204で、B(4n+1)に[A(n)+C/4]を代入し、ステップ205でB(4n+2)に[A(n)+C/2]を代入し、更にステップ206で、B(4n+3)に[A(n)+C×(3/4)]を代入する。
次のステップ207で、CPU18は、ループカウンタnを1つ増分し、次のステップ208で、nが254を越えたか否か判断する。この判断で用いられる値が255ではない理由は、ステップ203で「n+1」が用いられるためであり、このステップ203において、n=255のときは、A(266)が存在しないため、差を求めることができないためである。
以上の処理により、nが0〜1019に対応する新たなLUTに対応するB(n)が生成される。次に、nが1020〜1023の場合のB(n)を定める処理の流れを、図6のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップ301で、CPU18は、B(1020)に[A(255)]を代入し、ステップ302で、CにA(255)とA(254)との差を代入する。
次にCPU18は、ステップ303で、B(1021)に[A(255)+C/4]を代入し、ステップ304でB(1022)に[A(255)+C/2]を代入し、更にステップ305で、B(1023)に[A(255)+C×(3/4)]を代入する。
以上の処理により、n=0〜1023に対応するB(n)が定まるため、入力画素値を10ビットに拡張したLUTが生成される。図7は、上述した拡張LUT生成処理により生成されたLUTの出力値と、単に線形補間により生成されたLUTの出力値を示すグラフである。
同図に示されるように、拡張LUT生成処理により生成されたLUTの出力値(破線)は、0〜2が3つずつ、3と4が2つずつ、5以降は1つずつとほぼ理想曲線による出力値となっている。一方、線形補間によるLUTの出力値(実線)は、0が5つ、1〜3及び5〜8が1つずつ、4が5つと理想曲線による出力値とはほど遠い値となっている。
次に、拡張したLUTを用いて8ビット画像を拡張した10ビット画像に対して画像画質変換する画質変換処理の流れを、図8のフローチャートを用いて説明する。なお、このフローチャートでは、画質変換される画像の画素の数をMとしている。
まず、ステップ401で、CPU18は、チャネル(RGB)に対応したLUTを選択する。選択したLUTをここではB(n)とする。次のステップ402で、CPU18は、ループカウンタnを0で初期化する。次のステップ403で、CPU18は、画素値S(n)をPに代入する。次いでステップ404で、CPU18は、乱数Rを生成する。この乱数Rはその絶対値を2未満とするものとなっている。
次にCPU18は、ステップ405で、Qに4P+Rを代入する。ここで、Pを4倍することは、8ビットから10ビットに拡張するためである。また、絶対値を2未満とするRを加えることは、4P+Rの最大値と最小値の差を最大で4未満とするためである。
例えば元の画素値が1の場合、4P+Rは2〜6となり、元の画素値が2の場合、4P+Rは6〜10となる。このことは元の画素値の±1未満の範囲で、元の画素値を乱数で散らしていることとなる。このように元の画素値の±1未満の範囲で画素値を散らすことで、拡張されても他の画素値から拡張された値と等しくなることを極力回避することができ、乱数による画像の劣化を回避することができる。
また、上記乱数Rを0以上4(=2K−N)未満の値としても良い。この場合も4P+Rの最大値と最小値の差を最大で4未満とすることができる。
なお、一般的に入力画素値Qを画素値がNビットの画素で構成される画像の画素値とし、実数Rをその絶対値が2K−N−1未満の乱数としたとき、画素値QをKビットに拡張したQ'を、Q'=2K−N×Q+Rにより算出する。
上述した例では、N=8、K=10であるので、2K−N=4であり、2K−N−1=2(=Rの絶対値)である。
フローチャートに戻り、ステップ406で、CPU18は、Qが負か否か判断する。このステップでCPU18が否定判断した場合、ステップ408の処理を実行する。一方、CPU18が肯定判断した場合、ステップ407でCPU18は、Qに0を代入する。
次に、CPU18は、ステップ408で、B([Q])をQ'(n)に代入する。これにより色調変換されたQ'(n)が得られる。次のステップ409で、CPU18は、nを1つ増分し、ステップ410で、n>Mか否か、すなわち全ての画素に対して画質変換処理を実行したか否かを判断し、否定判断した場合は再びステップ403の処理を実行し、肯定判断した場合は処理を終了する。
なお、以上説明した各フローチャートの処理の流れは一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で処理順序を入れ替えたり、新たなステップを追加したり、不要なステップを削除したりすることができることは言うまでもない。
本実施の形態に係るパソコンの構成を示す図である。 画像処理を実行する機能ブロックを示す図である。 LUT正規化処理の流れを示すフローチャートである。 LUT正規化処理によりA(n)が変化する様子を示す図である。 LUT拡張処理の流れを示すフローチャート(その1)である。 LUT拡張処理の流れを示すフローチャート(その2)である。 拡張LUT生成処理により生成されたLUTの出力値と線形補間により生成されたLUTの出力値を示すグラフである。 画質変換処理の流れを示すフローチャートである。 階調飛びが発生した場合の濃度ヒストグラムの一例を示す図である。 線形補間を行った場合の入出力曲線及び理想の入出力曲線の一例を示すグラフである。
符号の説明
10 パソコン
18 CPU
20 HDD
22 RAM
40A、40B LUT
42 拡張LUT生成部
44 画質変換部

Claims (4)

  1. Nビット(Nは自然数)の入力画素値に対応するMビット(Mは自然数)の出力画素値を求めるための画質変換情報に基づいて前記入力画素値のビット数をK(Kは自然数でK>N)ビットに拡張した拡張画質変換情報を生成する拡張画質変換情報生成手段と、
    入力値Qを画素値がNビットの画素で構成される画像の画素値とし、実数Rをその絶対値が2 K−N-1 未満、又は0以上2 K−N 未満の所定の乱数としたとき、前記入力画素値QをKビットに拡張した画素値Q'を、次の演算式により算出し、
    Q'=2K−N×Q+R
    算出した画素値Q'に対して前記拡張画質変換情報生成手段により生成された拡張画質変換情報を用いて画質変換する画質変換手段と、を有し、
    前記拡張画質変換情報生成手段は、
    前記画質変換情報における入力画素値n(0≦n≦2 K−N −1)に対応する出力画素値をA(n)としたとき、入力画素値が1≦n≦2 K−N −2の場合には、出力画素値A(n−1)と出力画素値A(n+1)との平均値と、A(n)との差の絶対値が、予め定められた閾値D以下となるように入力画素値の各々に対応する出力画素値を定めると共に、入力画素値0に対応する出力画素値をA(0)と定め、入力画素値2 K−N −1の出力画素値をA(2 K−N −1)と定めることにより、前記拡張画質変換情報の生成に用いる中間画質変換情報を生成する
    画像処理装置。
  2. 前記画質変換情報は、前記入力画素値に対応する前記出力画素値を求めるために予め定められた曲線における入力値及び出力値を離散化することで得られた画質変換情報であり、
    前記拡張画質変換情報生成手段は、
    前記拡張画質変換情報により求められた入力画素値に対応する出力画素値が、前記曲線における入力画素値に対応する出力値に近似するように前記拡張画質変換情報を生成する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 変換される前記画質は、赤色、緑色、及び青色の色調である請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. コンピュータを、
    Nビット(Nは自然数)の入力画素値に対応するMビット(Mは自然数)の出力画素値を求めるための画質変換情報に基づいて前記入力画素値のビット数をK(Kは自然数でK>N)ビットに拡張した拡張画質変換情報を生成する拡張画質変換情報生成手段、及び
    入力値Qを画素値がNビットの画素で構成される画像の画素値とし、実数Rをその絶対値が2 K−N-1 未満、又は0以上2 K−N 未満の所定の乱数としたとき、前記入力画素値QをKビットに拡張した画素値Q'を、次の演算式により算出し、
    Q'=2 K−N ×Q+R
    算出した画素値Q'に対して前記拡張画質変換情報生成手段により生成された拡張画質変換情報を用いて画質変換する画質変換手段として機能させるための画像処理プログラムであって、
    前記拡張画質変換情報生成手段は、
    前記画質変換情報における入力画素値n(0≦n≦2 K−N −1)に対応する出力画素値をA(n)としたとき、入力画素値が1≦n≦2 K−N −2の場合には、出力画素値A(n−1)と出力画素値A(n+1)との平均値と、A(n)との差の絶対値が、予め定められた閾値D以下となるように入力画素値の各々に対応する出力画素値を定めると共に、入力画素値0に対応する出力画素値をA(0)と定め、入力画素値2 K−N −1の出力画素値をA(2 K−N −1)と定めることにより、前記拡張画質変換情報の生成に用いる中間画質変換情報を生成する
    画像処理プログラム。
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