JP4682880B2 - 駐車補助装置 - Google Patents
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Description
そして、本発明の駐車補助装置では、車両自体が占めるスペースに、車両の運転席側及び助手席側に設けられた複数種類の扉のうち、車両の運転席側および助手席側に設けられた全てのヒンジ扉を開放するために必要なスペースを加えた前記設定スペースを第一設定スペースとし、車両自体が占めるスペースに、扉を開放するために必要なスペースが前記ヒンジ扉よりも狭いスライド扉を開放するために必要なスペースを加え、前記第一設定スペースよりも小さな前記設定スペースを第二設定スペースとする。
その上で、本発明の駐車補助装置における前記駐車スペース比較手段は、前記駐車スペースの車幅方向の距離である第一駐車距離と、前記第一設定スペースの車幅方向の距離である第一設定距離と、前記第二設定スペースの車幅方向の距離である第三設定距離と、を比較する。そして、前記報知手段は、前記駐車スペース比較手段が比較した結果、前記第一設定距離が前記第一駐車距離よりも小さい場合には、第一の形態にて報知し、前記駐車スペース比較手段が比較した結果、前記第一設定距離が前記第一駐車距離よりも大きく、かつ前記第三設定距離が前記第一駐車距離よりも小さい場合、第三の形態にて報知する。
本発明の駐車補助装置によれば、第三の形態での報知により、予め設定された一種類の扉の開放が可能な駐車スペースであることを、運転者等に駐車前に認識させることができる。
例えば、前席側に設けられた扉が通常の扉(即ち、ヒンジ扉)であり、後席側に設けられた扉がスライド扉である車両に搭載された駐車補助装置において、扉を開放するために必要なスペースが、通常の扉よりも狭いスライド扉を、予め設定される一種類の扉とする。このような駐車補助装置で、第三の形態により報知が発せられた場合、前席側の扉を開放することが困難であっても、後席側の扉を開放することが可能である。
さらに、本発明の駐車補助装置において、駐車スペース比較手段が比較した結果、リア開放距離が第二駐車距離よりも大きい場合、報知手段が第五の形態にて報知することが望ましい。
なお、本発明の駐車補助装置は、車両自体が占めるスペースに、車両の後端に設けられた後部扉を開放するために必要なスペースを加えた第四設定スペースが設定され、駐車スペース比較手段が、駐車スペースの高さ方向の距離である第三駐車距離と、第四設定スペースの高さ方向の距離である開放高さと、を比較し、その結果、開放高さよりも第三駐車距離が大きい場合、報知手段が第六の形態にて報知するものでも良い。
〈装置構成について〉
図1は、車両に搭載される駐車補助装置の概略構成を示す模式図であり、図2は、駐車補助装置の制御系を示すブロック図である。
〈設定幅について〉
次に、制御部40のROMに記憶された設定スペースについて説明する。
そして、開放距離のうち、運転席側または助手席側に設けられたヒンジドアに対する車幅方向の開放距離は、図3に示すように、人が車両のシートに着座した時の膝から胴体の中心までの距離(図3に示す距離ζ)に、そのヒンジドアの厚みを加えた距離として設定されるものである。また、運転席側または助手席側に設けられたスライドドアに対する開放距離(即ち、車幅方向の開放距離)は、人が車両のシートに着座した時の膝から胴体の中心までの距離(図3に示す距離ζ)として設定されるものである。
〈ドア開閉判定処理について〉
次に、制御部40が実行するドア開閉判定処理について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。
具体的には、本実施形態では、使用者が画像内に表示されたカーソルを移動させることにより駐車スペースを選択する。そして、S120において駐車スペースが選択されると、S130へと進む。
そして、S160では、ROMに記憶された第一設定スペースの第一車幅距離が、S140(または、S150)で記憶された駐車幅よりも大きいか否かを判定し、判定の結果、第一車幅距離が駐車幅よりも小さい場合、S170へと進む。
そして、S180では、ROMに記憶された車両の車幅が駐車幅よりも小さいか否かを判定し、判定の結果、車幅が駐車幅よりも小さいものと判断された場合、S190へと進む。
また、S210で駐車形態No2が選択された場合、S230へと進み、そのS230では、駐車形態No2が選択されたことを記憶した後、S250へと進む。
そのS250では、ステアリングセンサ55の検知結果に基づき、記憶された駐車形態の位置に車両が駐車されるように、車両操作を支援する周知の駐車案内処理が実行される。
そのS270では、後方センサ25により計測される後方距離と、ROMに記憶されたリア開放距離と、を比較する。
そのS280では、モニタ30およびスピーカ35を駆動し、図8(C)に示すように、リアドアを開く際、リアドアが後方障害物に接触することを示す警告画像をモニタ30に表示し、警告画像の内容の音声をスピーカ35から出力する。そして、その後S260へと戻る。
〈リア高さ判定処理〉
次に、制御部40が実行し、多層構造に形成された駐車施設等の駐車位置の上方に障害物が存在する駐車スペースの高さ(以下、リア高さとする)と、ROMに記憶された開放高さと、を比較することにより、その駐車スペースに駐車した際、リアドアを開くことが可能であるか否かを判定するリア高さ判定処理について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
つまり、駐車モード切替スイッチ60がONである場合には、車両を前進させて駐車するものと判断して、前方カメラ15により車両前方の画像を撮影し、シフト位置がバックである場合には、車両を後退させて駐車するものと判断して、後方カメラ15により車両後方の画像を撮影し、撮影された画像をモニタ30に表示する。
そして、S320で判定した結果、開放高さがリア高さより小さいものと判断した場合、S330へと進む。
〈実施形態の効果〉
以上説明したように、本実施形態の駐車補助装置1では、駐車補助装置1の使用者により選択された駐車スペース(即ち、駐車スペースの車幅方向の距離、全長方向の距離、高さ方向の距離)と予め設定された設定スペース(即ち、それぞれの車幅距離、リア開放距離、開放高さ)とを比較することにより、駐車スペースが車両を駐車してドアを開くために必要な広さを有しているか否かを判定し、判定の結果を報知するように構成されている。
〈変形例〉
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において様々な態様にて実施することが可能である。
また、本実施形態の駐車補助装置1では、第二車幅距離が駐車幅よりも小さい場合に、図7(B)に示すような、運転席側および助手席側に設けられた両側のヒンジドアを同時に開くことが不可能な駐車スペースであることを、使用者に認識させるための警告画像をモニタ30に表示したが、これに限るものではない。
ただし、図11(B)に示すように、運転席と助手席とにのみ乗降用のヒンジドアが設けられた車両(一般的にクーペと呼ばれる車両、ここでは、車両後方にリアドアを有すいわゆる3ドア車両も含む)では、一般的な車両(いわゆる、セダンのような4ドア車両)に比べ、座席の位置が車両の前方に存在するため、乗員が車両から降りる場合、ヒンジドアの支点に近い位置から降りることになる。
なお、本実施形態の駐車補助装置では、駐車モード切替スイッチ60がONであり、かつシフト位置がバックである場合には、シフト位置を優先したが、駐車モード切替スイッチ60を優先しても良い。また、そのような場合には、矛盾が生じていることを警告するようにしても良い。
Claims (8)
- 車両が駐車される駐車スペースを認識する駐車スペース認識手段と、
前記駐車スペース認識手段が認識する駐車スペースと車両自体が占めるスペースまたは車両自体が占めるスペースに車両の扉を開放するために必要なスペースを加えたスペースとして、予め設定された設定スペースとを比較する駐車スペース比較手段と、
前記駐車スペース比較手段が比較した結果を報知する報知手段と、
を備え、
車両自体が占めるスペースに、車両の運転席側及び助手席側に設けられた複数種類の扉のうち、車両の運転席側および助手席側に設けられた全てのヒンジ扉を開放するために必要なスペースを加えた前記設定スペースを第一設定スペースとし、
車両自体が占めるスペースに、扉を開放するために必要なスペースが前記ヒンジ扉よりも狭いスライド扉を開放するために必要なスペースを加え、前記第一設定スペースよりも小さな前記設定スペースを第三設定スペースとし、
前記駐車スペース比較手段は、
前記駐車スペースの車幅方向の距離である第一駐車距離と、
前記第一設定スペースの車幅方向の距離である第一設定距離と、
前記第三設定スペースの車幅方向の距離である第三設定距離と、
を比較し、
前記報知手段は、前記駐車スペース比較手段が比較した結果、前記第一設定距離が前記第一駐車距離よりも小さい場合には、第一の形態にて報知し、前記駐車スペース比較手段が比較した結果、前記第一設定距離が前記第一駐車距離よりも大きく、かつ前記第三設定距離が前記第一駐車距離よりも小さい場合、第三の形態にて報知することを特徴とする駐車補助装置。 - 前記駐車スペース比較手段は、
前記第一駐車距離と、
前記車両自体が占めるスペースの車幅方向の距離である車両の車幅と、
を比較し、
前記報知手段は、前記駐車スペース比較手段が比較した結果、前記車両の車幅が前記第一駐車距離よりも大きい場合には、第二の形態にて報知することを特徴とする請求項1に記載の駐車補助装置。 - 車両自体が占めるスペースに、車両の運転席側および助手席側のうちいずれか一方に設けられた扉を開放するために必要なスペースを加えた前記設定スペースを第二設定スペースとし、
前記駐車スペース比較手段は、
前記第一駐車距離と、
前記第一設定距離と、
前記第二設定スペースの車幅方向の距離である第二設定距離と、
を比較し、
前記駐車スペース比較手段が比較した結果、前記第一設定距離が前記第一駐車距離よりも大きく、かつ前記第二設定距離が前記第一駐車距離よりも小さい時に、前記駐車スペースに駐車する際の駐車位置を、前記駐車スペース内に前記第二設定スペースが収納されるように指定する駐車位置指定手段を備え、
前記報知手段は、前記駐車位置指定手段で指定された駐車位置までの経路を報知することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の駐車補助装置。 - 前記駐車スペース認識手段は、駐車枠として設けられた白線間の距離を前記第一駐車距離として認識することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の駐車補助装置。
- 前記駐車スペース認識手段は、前記駐車スペースに隣接する側方障害物間の距離を前記第一駐車距離として認識することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の駐車補助装置。
- 車両自体が占めるスペースに、車両の後端に設けられた後部扉を開放するために必要なスペースを加えた前記設定スペースを第四設定スペースとし、
前記駐車スペース認識手段は、当該駐車補助装置が備えられた車両の後端とその車両の後方に存在する後方障害物との対象距離を計測し、計測した前記対象距離に基づき、前記駐車スペースの全長方向の距離である第二駐車距離を認識する距離計測手段を備え、
前記駐車スペース比較手段は、
前記距離計測手段で認識された前記第二駐車距離と、
前記第四設定スペースの全長方向の距離であるリア開放距離と、
を比較し、
前記報知手段は、前記駐車スペース比較手段が比較した結果、前記リア開放距離が前記第二駐車距離よりも小さく、かつ前記第二駐車距離と前記リア開放距離との距離差が予め規定された規定値よりも小さい場合、第四の形態にて報知することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の駐車補助装置。 - 前記報知手段は、前記駐車スペース比較手段が比較した結果、前記リア開放距離が前記第二駐車距離よりも大きい場合、第五の形態にて報知することを特徴とする請求項6に記載の駐車補助装置。
- 車両自体が占めるスペースに、車両の後端に設けられた後部扉を開放するために必要なスペースを加えた前記設定スペースを第四設定スペースとし、
前記駐車スペース比較手段は、
前記駐車スペースの高さ方向の距離である第三駐車距離と、
前記第四設定スペースの高さ方向の距離である開放高さと、
を比較し、
前記報知手段は、前記駐車スペース比較手段が比較した結果、前記開放高さよりも前記第三駐車距離が大きい場合、第六の形態にて報知することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の駐車補助装置。
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