JP4682487B2 - 車両用シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両におけるシート、とくに、小物類の収納、取出しが容易なポケット付きシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用シートに設けられた従来のポケットは、実用新案登録第3034947号公報に示されているように、助手席におけるシートバックの運転席側に設けられたものが知られているが、助手席のシートバックが車両後方へ倒されているときには、運転者が小物類をポケットに収納し、あるいは、ポケットから取り出すことが事実上困難となり、また、運転席と助手席との間にアームレストが設けられているときには、そのアームレストが起立して助手席の運転席側を塞いでいれば、ポケットの使用が不可能になるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、車両用シートに使い勝手のよいポケットを設けようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明にかかる請求項1記載の車両用シートは、乗員が着座するシート本体と、上記シート本体または車体に支持されたアームレストと、上記アームレストの先端部に設けられたポケットとをそなえ、上記アームレストが上記乗員の腕を支えうる上面表皮と上記上面表皮に対向する側の下面表皮とを有し、上記ポケットが表面部と上記表面部に対する裏当て部とを有し、上記表面部の側縁が上記上面表皮及び上記下面表皮の少なくとも一方と縫製され、かつ、上記表面部の下端縁が上記上面表皮及び上記下面表皮の少なくとも一方に縫製されると共に、上記裏当て部が上記下端縁の近傍にまで延びて、その先端が自由端縁となっている。
【0005】
すなわち、ポケットにおける裏当て部が、アームレストの上面表皮及び下面表皮の少なくとも一方に縫製された表面部の下端縁近傍にまで延びているため、ポケットに対する小物類の収納、取出し操作に際して、手指が裏当て部先端の自由端縁に引っ掛かるおそれは少なくなり、従って、上記操作のフィーリングを良好とすることができる一方、ポケットにおける裏当て部の先端が自由端縁となっていて、ポケットの表面部と縫製されてはいないため、表面部及び裏当て部の間に位置ずれが生じても、表面部にしわが現れることはなくなる。
【0006】
また、本発明にかかる請求項2記載の車両用シートは、請求項1において、上記表面部の下端縁が上記上面表皮の端縁及び上記下面表皮の端縁と一体的に縫製されている。
【0007】
すなわち、上面表皮の端縁と下面表皮の端縁と表面部の下端縁とが一体的に縫製されているので、アームレストの前面にポケットが設けられていても、製造コストを比較的低く抑制することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の実施形態例について説明する。
【0009】
図1及び図2において、車両の運転者が着座するシート本体1のシートバック1´にアームレスト2の一端が枢支され、アームレスト2は矢印Aのように略水平位置と起立状態とに起倒可能であって、アームレスト2の前面にポケット3が設けられている。
【0010】
アームレスト2は、いずれもシート本体1の表皮と同一のニット材である上面表皮4、下面表皮5、及び、側面表皮6、7が基体8を覆うことにより構成され、他方、ポケット3は、上面表皮4等と同じニット材が下方へ2重折りされて、表面部9と裏当て部10とが形成され、頂部付近11で略水平に縫製されることにより上縁12が成形されており、上面表皮4の側縁a及び下面表皮5の側縁bが側面表皮6の周側縁cとそれぞれ縫製されると同時に、上面表皮4の側縁aが表面部9の側縁d及び裏当て部10の側縁eとそれぞれ縫製され、また、上面表皮4の側縁f及び下面表皮5の側縁gが側面表皮7の周側縁hとそれぞれ縫製されると同時に、上面表皮4の側縁fが表面部9の側縁i及び裏当て部10の側縁jとそれぞれ縫製され、さらに、上面表皮4の端縁kと下面表皮5の端縁mと表面部11の下端縁nとが一体的に縫製され、裏当て部10が表面部9の下端縁n近傍にまで延びて、その先端pがいずれにも縫製されることのない自由端縁を構成している。
【0011】
すなわち、アームレスト2が図1のように略水平位置にあるとき、上面表皮4が運転者の腕を支持しうる位置にあって、ポケット3がアームレスト2の前面に設けられていてもアームレスト2の機能が損なわれることはなく、しかも、通常は運転者の掌がアームレスト2の前面にくるので、アームレスト2の前面に設けられたポケット3に対する小物類の収納、取出し操作は運転者にとって大層容易であり、従って、実用上非常に便利である。
【0012】
また、図1の2点鎖線で示すように、アームレスト2を略水平位置から起立状態へ回動させた場合でも、ポケット3は元々弾性のあるニット材で形成されているため、ポケット3内に収納されていた物品がポケット3から落下することは確実に制止できると共に、ポケット3がアームレスト2の上端に配置されて、車室内に露出しているので、ポケット3の使用に格別の支障を来すこともない。
【0013】
さらに、上面表皮4の端縁k及び下面表皮5の端縁mと一体的に縫製されたポケット表面部9の下端縁nの近傍にまでポケット裏当て部10が延びているため、裏当て部先端pがいずれにも縫製されることのない自由端縁を構成していても、図3に示されているように、ポケット3に対する小物類の収納、取出しのためポケット3内へ手指20を差し入れた際、手指20が裏当て部先端pに引っ掛かるおそれはなく、従って、上記操作のフィーリングを常に良好とすることができる特色がある。
【0014】
また、ポケット裏当て部10の先端pが自由端縁を構成していて、ポケット表面部9と縫製されてはいないため、表面部9と裏当て部10との間に位置ずれが生じるようなことがあっても、それによって表面部9にしわが現れることはないので、ポケット3の外観を常に良好に保持させることができ、かつ、裏当て部先端pに対する縫製の手間を省くことができる利点がある。
【0015】
しかも、上面表皮4の端縁kと下面表皮5の端縁mと表面部9の下端縁nとが一体的に縫製されているので、アームレスト2の前面にポケット3が設けられていても、製造コストを比較的低く抑制することが可能となる。
【0016】
なお、上記実施形態例では、ポケットが運転席におけるアームレストの前面に設けられているが、運転席隣の助手席や運転席より後方の座席、あるいは、車両後方や車幅方向へ向いた座席におけるアームレストの先端部にポケットを設けるようにしても、上記実施形態例と同等の作用効果を奏することができ、また、各実施形態例におけるポケットの素材としては、ゴム入りの布地やネット、あるいは、ゴム自体のように、弾性を有する適宜の部材に置き換えることができるのはいうまでもなく、さらに、アームレストがシート本体の外に車体側へ支持されていてもよいものである。
【0017】
【発明の効果】
本発明にかかる請求項1記載の車両用シートにあっては、ポケットにおける裏当て部が、アームレストの上面表皮及び下面表皮の少なくとも一方に縫製された表面部の下端縁近傍にまで延びていて、ポケットに対する小物類の収納、取出し操作に際して、手指が裏当て部先端の自由端縁に引っ掛かるおそれは少ないため、上記操作のフィーリングを良好とすることができると同時に、ポケットの表面部及び裏当て部間に位置ずれが生じても、表面部にしわが現れることはなくなって、ポケットの外観を常に良好に保持させることができる。
【0018】
また、本発明にかかる請求項2記載の車両用シートにあっては、上面表皮の端縁と下面表皮の端縁と表面部の下端縁とが一体的に縫製されているので、アームレストの前面にポケットが設けられていても、製造コストを比較的低く抑制することが可能となるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における概略斜視図。
【図2】上記実施形態例の要部分解斜視図。
【図3】上記実施形態例の作用説明図。
【符号の説明】
1 シート本体
2 アームレスト
3 ポケット
4 上面表皮
5 下面表皮
6、7 側面表皮
9 ポケット表面部
10 ポケット裏当て部
12 ポケット上縁
Claims (2)
- 乗員が着座するシート本体と、上記シート本体または車体に支持されたアームレストと、上記アームレストの先端部に設けられたポケットとをそなえ、上記アームレストが上記乗員の腕を支えうる上面表皮と上記上面表皮に対向する側の下面表皮とを有し、上記ポケットが表面部と上記表面部に対する裏当て部とを有し、上記表面部の側縁が上記上面表皮及び上記下面表皮の少なくとも一方と縫製され、かつ、上記表面部の下端縁が上記上面表皮及び上記下面表皮の少なくとも一方に縫製されると共に、上記裏当て部が上記下端縁の近傍にまで延びて、その先端が自由端縁となっている車両用シート。
- 請求項1において、上記表面部の下端縁が上記上面表皮の端縁及び上記下面表皮の端縁と一体的に縫製された車両用シート。
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