JPH1024771A - 肘掛け兼用のティッシュケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第１に、ティッシュが使いたい時に取りやす
く，すぐ使え，便利であり、第２に、ティッシュボック
ス等が加減速時やカーブ時等に、転がって落下すること
もなく、第３に、肘掛けとしても使用可能であり、第４
に、ティッシュの残量確認も容易で、第５に、しかもこ
れらが簡単容易に実現される、肘掛け兼用のティッシュ
ケースを提案する。 【解決手段】 この肘掛け兼用のティッシュケース１
は、自動車の運転席２，助手席３，後部座席４等に付設
され、ティッシュやそのティッシュボックスを収容する
ボックス本体５と、その開放された上面を開閉可能な、
取出口付の中蓋や上蓋６と、を有してなる。そして、座
席の背もたれ部７の下部に回動機構８にて取付けられ、
下位で横の使用位置と上位で縦の非使用位置とに揺動変
位可能であり、中蓋や上蓋６はボックス本体５にロック
可能で、上蓋６は透明体よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、肘掛け兼用のティ
ッシュケースに関する。すなわち、自動車の座席に付設
される、肘掛け兼用のティッシュケースに関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】自動車のキャビン内には、従来、ティッ
シュボックスやティッシュ専用の置き場所は、特に設け
られていなかった。そしてティッシュボックスは通常、
助手席や後部座席等、空いている座席の座席シート上
や、リヤウィンドガラス前の棚上等に置かれていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず第
１に、ティッシュボックスやティッシュが、使いたい時
に手元になく、もって取りづらく，すぐに使えず，不自
由することが多い、という問題が指摘されていた。第２
に、ティッシュボックス等は、座席シート上や棚上等に
単に載せられ置かれていたので、例えば急ブレーキ等の
加減速時やカーブ時等に、転がってフロア上に落下する
こともあり、一時的に所在不明になりやすい、という問
題も指摘されていた。

【０００４】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、請求項
１では、ボックス本体と上蓋とを備え、請求項２では、
更に回動機構とロックとを備えてなることにより、第１
に、ティッシュが使いたい時にすぐ使え、第２に、ティ
ッシュボックス等が加減速時やカーブ時等に、転がって
落下することもなく、第３に、肘掛けとしても使用可能
であり、更に請求項３では上蓋を透明体としたことによ
り、第４に、ティッシュの残量確認も容易であり、第５
に、しかもこれらが簡単容易に実現される、肘掛け兼用
のティッシュケースを提案することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項１については次のとおり。すなわち、この請求項１
に係る肘掛け兼用のティッシュケースは、自動車の座席
に付設されてなり、ティッシュを収容するボックス本体
と、該ボックス本体の開放された上面を開閉可能な上蓋
と、を有してなることを特徴とする。次に、請求項２に
ついては次のとおり。すなわち、この請求項２の肘掛け
兼用のティッシュケースは、請求項１に記載した肘掛け
兼用のティッシュケースにおいて、該座席の背もたれ部
の下部に回動機構にて取付けられ、下位で横の使用位置
と上位で縦の非使用位置とに揺動変位可能であり、か
つ、該上蓋が該ボックス本体にロック可能となっている
こと、を特徴とする。次に、請求項３については次のと
おり。すなわち、この請求項３の肘掛け兼用のティッシ
ュケースは、請求項１に記載したティッシュケースにお
いて、該上蓋が透明体よりなること、を特徴とする。

【０００６】この肘掛け兼用のティッシュケースは、こ
のように、自動車の座席に付設されてなり、ボックス本
体に対し例えば透明体よりなる上蓋を開閉すると共に、
ロックやロック解除することにより、ティッシュやティ
ッシュボックスの収容，取り出し，交換等が行われる。
そして、ボックス本体を上蓋にて閉じた状態では肘掛け
としても使用可能であり、又、このようなティッシュの
取り出し等をせず更に肘掛けとしても使用しない場合
は、回動機構にて、下位で横の使用位置から上位で縦の
非使用位置へと、揺動変位させておくことも可能であ
る。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図１，図２，
図３は、本発明の実施の形態に供し、図１は全体の斜視
図であり、図２の（１）図は、上蓋を閉じた状態の要部
の斜視図、図２の（２）図は、上蓋を開いた状態の要部
の斜視図、図３は、上蓋および中蓋を開いた状態を、テ
ィッシュボックスと共に示した要部の斜視図である。

【０００８】この肘掛け兼用のティッシュケース１は、
自動車の運転席２，助手席３，後部座席４等の座席に付
設されてなり、ティッシュＡを収容するボックス本体５
と、ボックス本体５の開放された上面を開閉可能な上蓋
６とを有してなる。そして、座席の背もたれ部７の下部
に回動機構８にて取付けられ、下位で横の使用位置と上
位で縦の非使用位置とに揺動変位可能であり、上蓋６が
ボックス本体５にロック可能となっている。

【０００９】このような肘掛け兼用のティッシュケース
１について、更に詳述する。まず図１に示したように、
自動車のキャビン９のフロア１０上には、前部座席たる
運転席２や助手席３と後部座席４とが配設されており、
図示によらず、更に前部座席と後部座席４間に中間座席
等が配設されたものもある。そして、このような運転席
２，助手席３，後部座席４，その他の座席等は、いずれ
も、フロア１０上に台座を介し横に配されたシートクッ
ション部つまり座席シート部１１と、座席シート部１１
の後部上に立設されたシートバック部つまり背もたれ部
７と、からなっている。そして、本発明に係る肘掛け兼
用のティッシュケース１は、このような運転席２，助手
席３，後部座席４，その他の座席のいずれか、又はすべ
てについて適用される。

【００１０】まず、この肘掛け兼用のティッシュケース
１は、図１の例では運転席２や後部座席４に付設されて
おり、その基部１２が座席の背もたれ部７の下部に、つ
まりその基部１２が運転席２では側端に後部座席４では
中央に、回動機構８にて取付けられている。図示の回動
機構８は、基部１２と背もたれ部７の下部との間に挿通
された、横の回動軸よりなる。この肘掛け兼用のティッ
シュケース１の基部１２は、中空の箱状をなし、その自
由端たる前端側に例えば同寸法よりなるボックス本体５
が一体的に設けられているが、この基部１２とボックス
本体５とは、相互間の区画を有しつつ一体成形してもよ
く、別体として成形後に一体的に連接してもよい。

【００１１】そして図２や図３に示したように、ボック
ス本体５は、上面が開放された箱状をなし、その大きさ
・寸法は、図示例では、収容されるティッシュボックス
Ｂに見合った大きさ・寸法よりなるが、これによらずポ
ケットティッシュが収容される場合は、これに見合った
より小さな大きさ・寸法よりなる等、収容されるティッ
シュＡに対応した各種の大きさ・寸法のものが考えられ
る。そして、このようなボックス本体５の開放された上
面は、図示例では中蓋１３を介し、上蓋６にて開閉可能
となっており、ボックス本体５の一側面上に、ヒンジ部
１４にて中蓋１３が上方に開閉可能に取付けられ、この
中蓋１３は、図２の（１）図や図２（２）図に示した閉
じた状態と、図３に示した開いた状態とに、開閉可能と
なっている。そして、このような中蓋１３を介し、ボッ
クス本体５の一側面上に、ヒンジ部１４にて上蓋６が上
方に開閉可能に取付けられ、図２の（１）図に示した閉
じた状態と、図２の（２）図や図３に示した開いた状態
とに、開閉可能となっている。

【００１２】なお、図２や図３中１５は、中蓋１３中央
に設けられたティッシュＡの取出口である。１６は、中
蓋１３や上蓋６の自由端中央に付設されたロック金具で
あり、１７は、ボックス本体５の他側面上端の中央に付
設されたロック受金具である。そして、このロック金具
１６とロック受金具１７とは、係合ロック可能な関係に
あり、閉じられた中蓋１３や上蓋６を、それぞれボック
ス本体５にロック可能となっている。又、図示例では上
蓋６が透明体よりなっており、更に中蓋１３も透明体と
してもよい。

【００１３】この肘掛け兼用のティッシュケース１は、
このようなボックス本体５，上蓋６，中蓋１３等よりな
り、基部１２そして回動機構８を介し、運転席２や後部
座席４の背もたれ部７等の下部に対し、図１中に矢示し
たように上下に揺動変位可能に取付けられている。もっ
て、各図に示した下位で横の使用位置と、上位で縦の非
使用位置（背もたれ部７に沿った位置）とに、全体的に
揺動変位可能となっている。なお、このような使用位置
や非使用位置にて位置決めするストッパが、背もたれ部
７等に付設されている。又、回動機構８にスプリングを
介装しておくことにより、使用位置から非使用位置には
ね上げ変位可能としておいてもよく、この場合には、上
述したストッパの一方はロック機能付となる。又、図示
例では、後部座席４の中央部に縦に嵌合凹部１８が形成
されており、この嵌合凹部１８に、回動軸たる回動機構
８が掛け渡されると共に、肘掛け兼用のティッシュケー
ス１が非使用位置において嵌合収納されるようになって
いる。

【００１４】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。この肘掛け兼用のティ
ッシュケース１は、このように、自動車の運転席２やそ
の他の座席に付設されている。そしてボックス本体５に
対し、例えば透明体よりなる上蓋６を、図示例では中蓋
１３を介しヒンジ部１４を支点として開閉すると共に、
ロック金具１６やロック受金具１７をロックやロック解
除することにより、ティッシュＡやティッシュボックス
Ｂ（図示のようにティッシュボックスＢの場合には、勿
論ティッシュボックスＢ中にティッシュＡが収容されて
いる）の収容，取り出し，交換等が行われる（図２や図
３を参照）。なおティッシュＡの取り出しに際し、図示
例では中蓋１３は開閉されず、上蓋６のみが開閉，ロッ
ク，ロック解除される。そしてボックス本体５を、中蓋
１３や上蓋６にて閉じた状態では、肘掛けとしても使用
可能である。なお、このようなティッシュＡやティッシ
ュボックスＢの取り出し等をしない場合、更には肘掛け
としても使用しない場合には、回動機構８にて、図示の
下位で横の使用位置から上位で縦の非使用位置へと、揺
動変位させておくことも可能である（図１を参照）。さ
てそこで、この肘掛け兼用のティッシュケース１では、
次の第１，第２，第３，第４，第５のようになる。

【００１５】第１に、この肘掛け兼用のティッシュケー
ス１は、座席例えば運転席２，助手席３，後部座席４等
の背もたれ部７に、基部１２や回動機構８を介し付設さ
れている。そこで、運転席２，助手席３，後部座席４等
に座った人は、上蓋６を開閉することにより、ボックス
本体５に収容された（図示例ではティッシュボックスＢ
中の）ティッシュＡを、中蓋１３の取り出し口１５を介
し、容易かつ確実に取り出すことができる（図１や図１
の（２）図を参照）。

【００１６】第２に、このようにこの肘掛け兼用のティ
ッシュケース１は、運転席２，助手席３，後部座席４等
の座席の背もたれ部７に付設されると共に、ボックス本
体５が中蓋１３や上蓋６にて閉じられ、更にロック金具
１６やロック受金具１７にてロック可能となっている。
従って、ボックス本体５内に収容されたティッシュボッ
クスＢやティッシュＡが、転がったりフロア１０上に落
下することもない（図１や図２の（１）図を参照）。

【００１７】第３に、この肘掛け兼用のティッシュケー
ス１は、ボックス本体５に収容されたティッシュＡを取
り出さない場合や、ボックス本体５にティッシュボック
スＢやティッシュＡを収容しない場合には、ボックス本
体５を、中蓋１３や上蓋６にて閉じてロックすることに
より、肘掛けとしても使用可能である。つまり、運転席
２，助手席３，後部座席４等に座った人は、上蓋６上に
肘をつくことにより、これを、肘掛けとして使用可能で
ある（図１を参照）。

【００１８】ところで、上述によりティッシュＡを取り
出さない場合や、ボックス本体５にティッシュボックス
ＢやティッシュＡを収容しない場合、そして更にこのよ
うに肘掛けとしても使用しない場合においては、回動機
構８にて、図示の下位で横の使用位置から、上位で縦の
非使用位置へと、退避させておくことも可能である（図
１を参照）。そして、このような縦の非使用位置におい
て、ボックス本体５にティッシュボックスＢやティッシ
ュＡが収容されていた場合、これらは中蓋１３にて規制
されているので、その走行中のガタ付き等も防止され
る。又、中蓋１３や上蓋６は、ロック金具１６やロック
受金具１７にてボックス本体５にロックされているの
で、揺動等により開放されてしまうこともない。

【００１９】第４に、この肘掛け兼用のティッシュケー
ス１は、透明体よりなる上蓋６を介し、ボックス本体５
に収容されたティッシュＡの残量を容易に確認可能であ
る。図示例では、中蓋１３の取出口１５を介し、容易に
確認可能である（図２の（１）図を参照）。

【００２０】第５に、しかもこの肘掛け兼用のティッシ
ュケース１は、ボックス本体５，上蓋６，中蓋１３，回
動機構８，基部１２等よりなると共に、上蓋６を透明体
とした構成よりなる。つまり、非常に簡単な構成よりな
る。

【００２１】

【発明の効果】本発明に係る肘掛け兼用のティッシュケ
ースは、以上説明したように、請求項１では、ボックス
本体と上蓋とを備え、更に請求項２では、回動機構とロ
ックとを備えてなることにより、次の効果を発揮する。

【００２２】第１に、ティッシュが使いたい時にすぐ使
えるようになる。すなわち、この肘掛け兼用のティッシ
ュケースは、座席に肘掛け兼用として付設されているの
で、座席に座った人は、そのボックス本体の上蓋を開け
ることにより、収容されたティッシュを、容易かつ確実
に取り出すことができる。つまり、使いたい時にティッ
シュを、取りやすく，すぐ使え，便利であり、前述した
この種従来例のように、ティッシュが使いたい時に手元
になく、取りづらく，すぐ使えず，不自由するようなこ
とはない。

【００２３】第２に、ティッシュボックス等が加減速時
やカーブ時等に、転がって落下することもない。すなわ
ち、この肘掛け兼用のティッシュケースは、座席に付設
されると共に、ボックス本体が上蓋にて閉じられ更には
ロック可能となっているので、例えば急ブレーキ等の加
減速時やカーブ時等に、収容されたティッシュボックス
やティッシュが、転がって落下することもない。つま
り、前述したこの種従来例のように、ティッシュボック
ス等が転がってフロア上に落下し、一時的に所在不明に
なるようなこともない。

【００２４】第３に、肘掛け（アームレスト）としても
使用可能である。すなわち、この肘掛け兼用のティッシ
ュケースは、ボックス本体に収容されたティッシュを取
り出さない場合や、ボックス本体にティッシュボックス
やティッシュを収容しない場合は、ボックス本体を上蓋
にて閉じることにより、更に請求項２ではロックしてし
まうことにより、肘掛けとして使用可能である。なお請
求項２では、このように肘掛けとしても使用しない場合
は、回動機構にて上位の縦の非使用位置へと邪魔になら
ないように、退避させておくこともできる。

【００２５】更に請求項３では、上蓋を透明体としたこ
とにより、上述したところに加え次の効果を発揮する。
すなわち第４に、このように透明体よりなる上蓋を介
し、ボックス本体に収容されたティッシュの残量を容易
に確認可能となる。

【００２６】第５に、しかもこれらは、簡単容易に実現
される。すなわち、この肘掛け兼用のティッシュケース
は、ボックス本体，上蓋，更には回動機構，ロック等を
備え、上蓋を透明体としてなる、簡単な構成よりなり、
上述した第１，第２，第３，第４，第５の各点が容易に
実現される。このように、この種従来例に存した課題が
すべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著に
して大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る肘掛け兼用のティッシュケースに
ついて、発明の実施の形態の説明に供する全体の斜視図
である。

【図２】同発明の実施の形態の説明に供する要部の斜視
図であり、（１）図は、上蓋を閉じた状態を示し、
（２）図は、上蓋を開いた状態を示す。

【図３】同発明の実施の形態の説明に供する要部の斜視
図であり、上蓋および中蓋を開いた状態を、ティッシュ
ボックスと共に示す。

【符号の説明】

１ 肘掛け兼用のティッシュケース ２ 運転席 ３ 助手席 ４ 後部座席 ５ ボックス本体 ６ 上蓋 ７ 背もたれ部 ８ 回動機構 ９ キャビン １０ フロア １１ 座席シート部 １２ 基部 １３ 中蓋 １４ ヒンジ部 １５ 取出口 １６ ロック金具 １７ ロック受金具 １８ 嵌合凹部 Ａ ティッシュ Ｂ ティッシュボックス

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車の座席に付設されてなり、ティッ
   シュを収容するボックス本体と、該ボックス本体の開放
   された上面を開閉可能な上蓋と、を有してなることを特
   徴とする肘掛け兼用のティッシュケース。
2. 【請求項２】 請求項１に記載した肘掛け兼用のティッ
   シュケースであって、該座席の背もたれ部の下部に回動
   機構にて取付けられ、下位で横の使用位置と上位で縦の
   非使用位置とに揺動変位可能であり、かつ、該上蓋が該
   ボックス本体にロック可能となっていること、を特徴と
   する肘掛け兼用のティッシュケース。
3. 【請求項３】 請求項１に記載した肘掛け兼用のティッ
   シュケースであって、該上蓋が透明体よりなること、を
   特徴とする肘掛け兼用のティッシュケース。