JP4680788B2 - サスペンション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車輪のサスペンション装置に係り、特に電磁アクチュエータの制御により車体の上下振動に対する減衰力を制御するサスペンション装置に関する。
従来から、例えば、特許文献1に示すように、空気の弾性(圧縮性)を利用して路面から受ける衝撃を吸収し乗り心地を高めるエアばね装置と、エアばね装置の上下振動に対して減衰力を発生させるショックアブソーバとしての電磁アクチュエータとを備えたサスペンション装置が知られている。
このサスペンション装置では、エアばね装置により車両の重量を支持している。そして、エアばね装置により車両を所定の車高に維持した状態で、電磁アクチュエータによる減衰力調整が行われる。この電磁アクチュエータでは、ボールねじとボールナットとを噛合させたボールねじ機構を備え、ボールねじ機構の上下伸縮動作により発電する電動モータの抵抗力、および電動モータへの通電により上下伸縮するボールねじ機構の推進力により減衰力を調整する。
電磁アクチュエータにより減衰力を調整するものとしては、他にも特許文献2〜5に示すサスペンション装置が知られている。
特開平2−120113号 特開平8−197931号 特開2003−104025号 特開2003−223220号 特開2003−54234号
しかしながら、このサスペンション装置では、エアばね装置が破損した場合には、車両を所定の車高に維持することができなくなり、走行が難しくなってしまうという問題があった。
本発明の目的は、上記問題に対処するためになされたもので、車両を弾性支持するエアばね装置などの支持装置が破損した場合においても、走行可能に車高を維持することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、車輪と車体との間に設けられ車両の重量を弾性支持する支持手段と、車輪の上下方向の力を受けることが可能な電磁アクチュエータと、上記電磁アクチュエータの作動を制御するアクチュエータ制御手段と、上記支持手段の異常状態を検出する異常検出手段とを備えるとともに、上記アクチュエータ制御手段は、上記異常検出手段により支持手段の異常を検出したときに、上記異常が検出された支持手段に併設された上記電磁アクチュエータを使って上記車両の車高を制御するサスペンション装置において、上記アクチュエータ制御手段は、上記異常検出手段により支持手段の異常を検出したときに、車輪の上下動によって発生する回生電力が大きくなるように、上記電磁アクチュエータの制御ゲインを切り替えるゲイン切替手段を備えたことにある。
上記のように構成した本発明によれば、支持手段が故障して所定の車高を維持できなくなった場合には、異常輪側の電磁アクチュエータを使って車両の車高を制御し車両重量を支持するため、車両の走行が可能となる。従って、車両を走行させて修理工場まで運ぶことができる。
また、電磁アクチュエータの制御ゲインを切り替えることで、大きな回生電力が得られるようになり、車両のバッテリの電力消費を抑制することが可能となる。つまり、支持手段に代わって電磁アクチュエータで車高維持する場合には、その車高制御を行う電磁アクチュエータにおける電力消費が大きい。そこで、正常な支持手段に併設される電磁アクチュエータから大きな電力を発電させ、その電力を回生して異常輪側の電磁アクチュエータへ供給する、あるいはバッテリの充電に使用することにより、バッテリの保有電力の消耗を抑制することができる。この結果、電磁アクチュエータにより車高制御を行って走行できる時間を長くすることができ、修理工場にまで確実に走行させることが可能となる。
この場合、例えば、電磁アクチュエータは、支持手段に併設され、車輪の上下方向の力を受けて伸縮可能な作動体を備えるとともに、作動体が上下方向の力を受けて伸縮するときに発電する一方、電源からの通電により作動体の伸縮状態が調整されるように構成することができる。また、この作動体としては、例えば、ボールねじとボールねじに螺合するボールねじナットを備えたボールねじ機構など、上下方向に伸縮する軸体を用いることができる。更に、この作動体に連結して、通電により作動体の伸縮状態を調整するとともに、車輪の上下方向の力を受けて作動体が伸縮するときに発電する電動モータを設けることにより電磁アクチュエータを構成することができる。
また、本発明の他の特徴は、車輪と車体との間に設けられ車両の重量を弾性支持する支持手段と、車輪の上下方向の力を受けることが可能な電磁アクチュエータと、上記電磁アクチュエータの作動を制御するアクチュエータ制御手段と、上記支持手段の異常状態を検出する異常検出手段とを備えるとともに、上記アクチュエータ制御手段は、上記異常検出手段により支持手段の異常を検出したときに、上記異常が検出された支持手段に併設された上記電磁アクチュエータを使って上記車両の車高を制御するサスペンション装置において、上記アクチュエータ制御手段は、上記異常検出手段により支持手段の異常を検出したときに、上記異常状態が検出された支持手段とは異なる支持手段に併設される電磁アクチュエータの電磁コイルを短絡させる短絡モードに切り替える短絡モード切替手段を備えたことにある。
これによれば、支持手段の異常時には、正常な支持手段に併設される電磁アクチュエータの電磁コイルが短絡されて閉ループを形成するため、バッテリ電力を消費することなく作動体の伸縮動に対して制動力を働かせることができる。従って、異常時における走行可能時間を長くすることができるとともに、簡単な制御で所定の減衰力が得られ車両安定性が維持される。
また、本発明の他の特徴は、上記アクチュエータ制御手段は、上記異常状態が検出された支持手段に併設される電磁アクチュエータの制御量を、上記短絡モードにおける他の電磁アクチュエータの減衰特性に合わせて設定することにある。
例えば、左右輪の一方において、その支持手段が故障した場合には、正常輪側の電磁アクチュエータが短絡モードに切り替わって制御されるが、こうした場合、左右輪の減衰特性が異なることになるため車両安定性が悪化して運転への違和感が大きくなる。そこで、異常輪側の電磁アクチュエータの制御量を、正常側輪の電磁アクチュエータの減衰特性に合わせて設定することで、こうした不具合を防止できる。
また、本発明の他の特徴は、上記アクチュエータ制御手段は、車両の姿勢変化を抑制するように上記電磁アクチュエータを制御する姿勢変化抑制手段と、上記支持手段の異常が検出された場合には、上記姿勢変化抑制手段の動作を停止する、あるいは正常時に比べて姿勢変化抑制度合いを少なくする姿勢変化制御切替手段とを備えたことにある。
これによれば、支持手段の異常発生時においては、姿勢変化抑制のために電磁アクチュエータを作動させて消費される電力量を低減することができるため、その分、異常輪側の電磁アクチュエータへ余分に電力供給することが可能になり、修理工場への走行可能時間を長くすることができる。
また、本発明の他の特徴は、上記アクチュエータ制御手段は、車両の姿勢変化を抑制するように上記電磁アクチュエータを制御する姿勢変化抑制手段と、上記支持手段の異常が検出された場合には、上記車両の姿勢変化が所定レベルを超える場合に、上記姿勢変化抑制手段を動作させ、上記車両姿勢変化が上記所定レベルを超えない場合に、上記姿勢変化抑制手段の動作を停止する、あるいは正常時に比べて姿勢変化抑制度合いを少なくする姿勢変化制御限定手段とを備えたことにある。
これによれば、支持手段の異常発生時においては、車両姿勢変化が所定レベル以下であれば、電磁アクチュエータへの通電を控えて消費電力を低減することができ、急激な操舵ハンドルの操作や、急ブレーキ、急加速といった場合での大きな姿勢変化時(車両の所定レベルを超える姿勢変化時)においてのみ、つまり姿勢制御の必要性が高い場合においてのみ、正常時と同様に電磁アクチュエータへの通電により姿勢変化抑制制御を行うため、操縦安定性と電力消費低減とをバランスよく両立させることができる。
また、本発明の他の特徴は、車輪と車体との間に設けられ車両の重量を弾性支持する支持手段と、車輪の上下方向の力を受けることが可能な電磁アクチュエータと、上記電磁アクチュエータの作動を制御するアクチュエータ制御手段と、上記支持手段の異常状態を検出する異常検出手段とを備えるとともに、上記アクチュエータ制御手段は、上記異常検出手段により支持手段の異常を検出したときに、上記異常が検出された支持手段に併設された上記電磁アクチュエータを使って上記車両の車高を制御するサスペンション装置において、上記支持手段は、気体を密閉したエアチャンバーを有するエアばね装置で構成されると共に、上記エアばね装置への気体の給排制御により車両の車高を調整する車高制御手段を備え、上記車高制御手段は、上記異常検出手段により上記エアばね装置の異常を検出したときに、上記異常状態が検出されたエアばね装置に併設される電磁アクチュエータへの荷重が小さくなるように、他のエアばね装置への気体の給排制御により車両の重心位置を変更する車両重心位置調整手段を備えたことにある。
これによれば、1つのエアばね装置が故障した場合、それに併設される電磁アクチュエータが車高制御を行うが、この電磁アクチュエータへの荷重が小さくなるように、他のエアばね装置への気体の給排制御により各輪での車高が調整され車両の重心位置が変更される。例えば、左前輪において支持手段が故障した場合には、右前輪の車高を上昇させ、左右の後輪の車高を下降させることにより車両重心を後方に下げる。つまり、故障輪の左右反対側の車輪の車高を上昇させ、故障輪の前後反対側の左右輪の車高を下降させるようにする。
この結果、故障輪における電磁アクチュエータの荷重が小さくなり、そこでの車高維持のために必要な電力量を低減することができる。この結果、修理工場への走行可能時間を長くすることができる。
以下、本発明の一実施形態に係るサスペンション装置について図面を用いて説明する。図1は、同実施形態に係るサスペンション装置のシステム構成を概略的に示している。
このサスペンション装置は、各車輪WFL、WFR、WRL、WRRと車体Bとの間にそれぞれ設けられる4組のサスペンション本体10FL、10FR、10RL、10RRと、各サスペンション本体10FL、10FR、10RL、10RRの作動を制御するサスペンション制御装置50とから構成される。
以下、4組のサスペンション本体10FL、10FR、10RL、10RRおよび車輪WFL、WFR、WRL、WRRについては、特に前後左右を区別する場合を除いて、単にサスペンション本体10および車輪Wと総称する。
サスペンション本体10は、車輪Wを支持するロアアームLAと車体Bとの間に設けられ、空気の弾性(圧縮性)を利用して路面から受ける衝撃を吸収し乗り心地を高めるとともに車両の重量を支持するエアばね装置20(本発明の支持手段に相当する)と、エアばね装置20の上下振動に対して減衰力を発生させるショックアブソーバとして機能する電磁アクチュエータ30とからなる。
以下、エアばね装置20により支えられる側、つまり車体B側を「ばね上」と呼び、エアばね装置20を支持する側、つまり車輪W側を「ばね下」と呼ぶ。
電磁アクチュエータ30は、同軸状に配置されるアウタシリンダ31およびインナシリンダ32と、インナシリンダ32の内側に設けられるボールねじ機構35と、ボールねじ機構35を動作させる電動モータ40とを備える。
アウタシリンダ31とインナシリンダ32とは、同軸異径パイプで構成され、インナシリンダ32の外周に軸方向へ摺動可能にアウタシリンダ31が設けられる。図中、符号33,34は、アウタシリンダ31内にインナシリンダ32を摺動可能に支持する軸受である。
ボールねじ機構35は、電動モータ40の回転動作により回転するボールねじ36と、ボールねじ36に形成された雄ねじ部分37に螺合する雌ねじ部分38を有するボールねじナット39とからなる。ボールねじナット39は、図示しない回り止めにより、その回転運動ができないように規制されている。従って、このボールねじ機構35においては、ボールねじ36の回転運動がボールねじナット39の上下軸方向の直線運動に変換され、逆に、ボールねじナット39の上下軸方向の直線運動がボールねじ35の回転運動に変換される。
ボールねじナット39の下端は、アウタシリンダ31の底面に固着されており、電動モータ40の回転によりボールねじナット39が上下動するとアウタシリンダ31を下方に押し下げ又は上方に引き上げる。逆に、ボールねじ36に対してアウタシリンダ31を軸方向に相対移動させようとする外力が加わると、ボールねじ36が回転して電動モータ40を回転させる。この回転により、電動モータ40は発電する。
インナシリンダ32の上端は、取付プレート41に固定される。この取付プレート41は、電動モータ40のモータケーシング42に固定されるとともに、その中央に形成した貫通孔43にボールねじ36が挿通される。ボールねじ36は、モータケーシング42内においてモータ軸と連結されるとともに、インナシリンダ32内の軸受44によって回転可能に支持される。
車両が走行中に車輪Wが上下動する場合は、インナシリンダ32に対してアウタシリンダ31が軸方向に摺動し、ボールねじナット39がボールねじ36に対して上下動してボールねじ36を回転させる。このため、電動モータ40は、回転して発電機として作用する。従って、この発電のために生じる抵抗力により減衰力が発生する。
また、バッテリ電源により電動モータ40へ通電することでボールねじ機構35を伸縮させてアウタシリンダ31に推進力を与え、車体Bの上下振動に対して所定の減衰力を発生させることもできる。いずれの場合も、電動モータ40に流れる電流の大きさを調整することで減衰力の調整が可能となる。
尚、電動モータ40には、その回転角を検出するためのロータリーエンコーダ45が設けられる。
エアばね装置20は、この電磁アクチュエータ30の外周に設けられるもので、モータケーシング42の外周を囲む円筒状の上部ケース21と、アウタシリンダ31の外周面を囲む下部ケース22と、両ケース21,22を気密状態で連結するゴムを主成分としたダイアフラム23とを備え、これらのケース21,22とダイアフラム23とによりアウタシリンダ31、インナシリンダ32、モータケーシング42の外周に空気室24を形成する。上部ケース21および下部ケース22は、それぞれモータケーシング42およびアウタシリンダ31の外周面に気密的に溶接固定されることで、空気室24を密閉状態にする。
上部ケース21には、この空気室24内に空気を供給したり排気したりする給排口としてのノズル25が設けられる。このノズル25には、図1に示すように、サスペンション制御装置50により制御される給排装置80からの高圧空気流路となる給排気管81が接続され、ノズル25からの給排気により空気室24内の空気圧が調整されるようになっている。
このように構成されたサスペンション本体10は、上部ケース21の上面で弾性材料からなるアッパーサポート26を介して車体Bに取り付けられる。
次に、サスペンション本体10の作動を制御するサスペンション制御装置50について説明する。
図1は、サスペンション装置のシステム構成図、図3はサスペンション制御装置50の機能を表すブロック構成図である。
サスペンション制御装置50は、マイクロコンピュータを主要部に構成するもので、その機能に着目して大別すると、サスペンション本体10の電磁アクチュエータ30を駆動制御して良好な乗り心地性を確保する乗心地制御部51と、同じくサスペンション本体10の電磁アクチュエータ30を駆動制御して良好な車両姿勢を保ち操縦安定性を確保する操安性制御部52と、サスペンション本体10のエアばね装置20を駆動制御して車両の車高を所定値に維持する車高制御部53と、エアばね装置20が故障したときに異常処理を行う異常時制御部54とから構成される。
このサスペンション制御装置50は、本発明のアクチュエータ制御手段および車高制御手段を構成するもので、特に、電磁アクチュエータ30を駆動制御する乗心地制御部51と操安性制御部52とが本発明のアクチュエータ制御手段に相当し、エアばね装置20を駆動制御する車高制御部53が本発明の車高制御手段に相当する。
こうした各種の制御を行うために、サスペンション制御装置50には各種のセンサの出力信号が入力される。以下、各車輪Wごとに設けられるセンサについては、それらを特別区別する必要がないため同一の符号を付して説明する。
サスペンション制御装置50には、各車輪Wごとに設けられるセンサとして、ばね上の上下方向の加速度を検出するばね上加速度センサ61(以下、ばね上Gセンサ61と呼ぶ)と、ばね下の上下方向の加速度を検出するばね下加速度センサ62(以下、ばね下Gセンサ62と呼ぶ)と、ばね下に対するばね上の上下方向の相対位置を検出するストロークセンサ63と、エアばね装置20への高圧給気回路内の圧力を検出する圧力センサ82とが接続され、更に、車両に各1組設けられるセンサとして、車両の走行速度を検出する車速センサ65と、図示しない操舵ハンドルの回転角度を検出する操舵角センサ66と、車両の横方向の加速度を検出する横加速度センサ67(以下、横Gセンサ67と呼ぶ)とが接続される。また、サスペンション制御装置50は、電磁アクチュエータ30の電動モータ40の回転角に応じた信号を出力するロータリーエンコーダ45を接続し、この回転角信号に基づいて電動モータ40を制御するように構成される。
サスペンション制御装置50は、こうした各種のセンサの検出信号に基づいて、電磁アクチュエータ30を駆動制御するモータ駆動回路55と、圧縮空気をエアばね装置20に供給する給排装置80とを接続する。また、地図情報を記憶し運転者に対して道案内をするナビゲーション装置91と、車両の各種異常検知時に運転者に対して異常報知するウォーニングランプ90をも接続する。
電磁アクチュエータ30の電動モータ40を駆動制御するモータ駆動回路55は、3相インバータ回路を構成するもので、電動モータ40(本実施形態では3相ブラシレスモータを用いる)の3相の電磁コイルCL1、CL2、CL3にそれぞれ対応したスイッチング素子SW11,SW12,SW21,SW22,SW31,SW32を有する。これらのスイッチング素子SW11,SW12,SW21,SW22,SW31,SW32は、サスペンション制御装置50からの信号によりオン・オフ制御される。また、モータ駆動回路55には、電動モータ40に流れる電流値を検出する電流センサ56a、56b、56cが各相に設けられる。以下、この3つの電流センサ56a、56b、56cを合わせて電流センサ56と呼ぶ。
このモータ駆動回路55では、スイッチング素子SW11,SW12,SW21,SW22,SW31,SW32のデューティー比を制御することにより(PWM制御)、バッテリ60から電動モータ40への通電量や電動モータ40からバッテリ60側へ送られる回生電力の電流量を制御する。
このモータ駆動回路55は、サスペンション制御装置50からの制御信号により電磁アクチュエータ30の電動モータ40を駆動制御することから、サスペンション制御装置50の乗心地制御部51と操安性制御部52とともに本発明のアクチュエータ制御手段を構成する。
給排装置80は、空気を圧縮して高圧空気を作る図示しないコンプレッサ等を備える。また、この給排装置80から各エアばね装置20への高圧空気の給排路となる給排気管81には、流路を開閉する電磁弁83および流路内の圧力を検出する圧力センサ82がそれぞれ設けられる。サスペンション制御装置50は、この給排装置80のコンプレッサや電磁弁83の作動を制御することで、エアばね装置20の空気室24内の圧力を調整して目標位置に車高を維持する。
次に、サスペンション制御装置50の実行するサスペンション制御処理について説明する。図4は、サスペンション制御装置50の実行するサスペンション制御ルーチンを表し、サスペンション制御装置50の図示しない記憶素子内に制御プログラムとして記憶されている。
本制御ルーチンは、図示しないイグニッションスイッチのオン操作により起動し、短い周期で繰り返し実行される。
本ルーチンが起動すると、まず、エアばね装置20が故障(破損、空気漏れ等)してるか否かを判断する(S1)。この処理は、例えば、エアばね装置20へ高圧空気を供給する給排気管81内の圧力を検出する圧力センサ82の検出信号を読み込み、その圧力値が所定値以下であればエアばね装置20が故障していると判断する。
あるいは、給排装置80に設けられる電磁弁83のオン時間(高圧空気供給時間)を検出し、そのオン時間が予め設定した設定時間より長い場合にエアばね装置20が故障していると判断してもよい。つまり、後述する車高制御により車高不足時においてはエアばね装置20に対して高圧空気が供給されるが、エアばね装置20が故障して空気漏れしている場合においては、高圧空気の供給を行っても所定の車高が得られず電磁弁83の開弁時間が長くなるため、この開弁時間によりエアばね装置20の故障を判断する。
ステップS1の処理において、「NO」と判断された場合には通常制御を行い、「YES」と判断された場合には異常時制御を行う。
ここで、サスペンション制御装置50が実行する通常制御と異常時制御とについて説明する。まず、ステップS2の通常制御から説明する。
サスペンション制御装置50は、図5に示すように、乗心地制御、操安性制御(姿勢変化抑制制御)、車高制御を行う。そして、これらの制御処理はサスペンション制御装置50の図示しない記憶素子内に制御プログラムとして記憶されている。
図5の上段の流れが乗心地制御を表す。
サスペンション制御装置50の乗心地制御部51においては、ばね下Gセンサ62、ばね上Gセンサ61からの上下加速度信号を各車輪ごとに入力し(S2a)、各加速度信号を積分処理するとともに(S2b)、ハイパスフィルタ処理により低周波振動分をカットして(S2c)ばね下速度V1とばね上速度V2とを求める(S2d)。そして、ばね下速度V1に制御ゲインK1を乗じた値(K1・V1)と、ばね上速度V2に制御ゲインK2を乗じた値(K2・V2)との和(K1・V1+K2・V2)を乗心地制御量として算出する(S2e)。この乗心地制御量は、各車輪Wごとに独立して算出される。
一方、サスペンション制御装置50の操安性制御部52においては、図5の中段に示すように、横Gセンサ67からの横加速度信号を入力し(S2f)、その横加速度YGに制御ゲインK3を乗じた値(K3・YG)を操安性制御量として算出する(S2g)。この場合の制御量は、前輪側と後輪側とでは同一とするが、左車輪側と右車輪側とでは正負を逆にする。つまり、左車輪側の制御ゲインK3に対して、右車輪側の制御ゲインを−K3とする。
そして、各車輪ごとに算出された乗心地制御量と操安性制御量との和を、各電磁アクチュエータ30の制御量として算出し(S2h)、この算出された制御量に応じた通電量で電磁アクチュエータ30の電動モータ40を駆動制御する(S2i)。
この場合、この制御量に応じたデューティー比でモータ駆動回路55のスイッチング素子SW11,SW12,SW21,SW22,SW31,SW32が開閉されるが、電動モータ40からの発電量が目標通電量に対して多ければ、その差分だけバッテリ60側に回生電流が流れ、逆に、電動モータ40からの発電量が目標通電量に対して少なければ、その差分だけバッテリ60から電動モータ40に通電される。
一方、サスペンション制御装置50の車高制御部53においては、PID制御により車高制御を行なう。つまり、予め設定された目標車高H0を読み込むとともに(S2j)、ストロークセンサ63により実際の車高Hxを検出し(SSk)、この目標車高H0と検出車高Hxとの偏差ΔHに制御ゲインK4(ここでは、比例項、微分項、積分項の各制御ゲインをK4と総称する)を乗じ(S2m)、その値K4・ΔHに応じて給排装置80の電磁弁83を開閉する(S2n)。
こうしたサスペンション制御装置50の通常制御によれば、エアばね装置20により路面から受ける衝撃を吸収し乗り心地を高めるとともに車体Bを所定の車高位置に支持する一方、エアばね装置20の上下振動に対しては、電磁アクチュエータ30により、良好な乗心地性と操安性とが得られるように上下振動に対する減衰力が調整される。
次に、ステップS3の異常時制御について説明する。
サスペンション制御装置50は、エアばね装置20が故障した場合には、車高を所定位置に維持するために、その故障した車輪W側のサスペンション本体10の電磁アクチュエータ30を以下のように制御する。
図6は、エアばね装置20の故障時における乗心地制御、操安性制御、車高制御を表し、サスペンション制御装置50の図示しない記憶素子内に制御プログラムとして記憶されている。尚、図6において、図5の通常制御を同じ処理については同一のステップ符号を付けて説明を省略する。また、正常輪側のサスペンション本体10に対する制御は、上述した図5に示す通常制御と同じである。
図6に示すように、サスペンション制御装置50は、正常時と同様にステップS2a〜S2eにおいて乗心地制御量(K1・V1+K2・V2)を、ステップS2f〜S2gにおいて操安性制御量K3・YGを算出するとともに、ステップS2j〜S2mにおいてストロークセンサ63により検出した実際の車高Hxと予め設定された目標車高H0との偏差ΔHに制御ゲインK4を乗じた車高制御量K4・ΔHを算出する。そして、ステップS3hにおいて、この3つの制御量、つまり、乗心地制御量、操安性制御量、車高制御量を合計した制御量(K1・V1+K2・V2+K3・YG+K4・ΔH)を、電磁アクチュエータ30の制御量として算出する。そして、この制御量に応じた通電量で電磁アクチュエータ30の電動モータ40を駆動制御する(S2i)。
この結果、エアばね装置20の故障した車輪W側の電磁アクチュエータ30においては、車両の振動や姿勢変化を抑制しつつ目標車高に維持されるように電動モータ40が通電される。
この場合、電磁アクチュエータ30のボールねじ機構35にて車両の重量を支持するため、電動モータ40での消費電力が非常に大きい。従って、そのまま走行を継続してしまうと、バッテリ60の保有電力が途中で消失してしまう。そこで、サスペンション制御装置50は、図4のステップS4〜S8に示す処理を行う。
まず、ステップS4において、バッテリ60の状態を検出する。サスペンション制御装置50は、異常時制御部54においてバッテリ60の端子電圧をモニタしており、この電圧からバッテリ60の供給可能電力を推定する。そして、電磁アクチュエータ30の電動モータ40を駆動するモータ駆動回路55に設けられた電流センサ56の信号を読み込み、この電流値から電磁アクチュエータ30での異常時制御を行うのに必要な電力を見積もる。
続いて、ステップS5において、バッテリ60の保有する供給可能な電力推定値と異常時制御を行うのに必要な電力とから、車両の走行可能時間を算出する。
次に、ウォーニングランプ90を点灯させ、運転者に対して異常走行中である旨を知らせる(S6)と共に、ナビゲーション装置91の表示画面にステップS5にて算出した走行可能時間を表示する(S7)。
あわせて、ナビゲーション装置91の表示画面に修理工場までの道案内を表示し(S8)、本制御ルーチンを一旦終了する。このナビゲーション装置91には、地図情報として修理工場の位置情報が図示しない記憶装置に記憶され、現在地点に対して最も近い修理工場への道順を画面表示する。
こうした制御ルーチンは、短い周期で繰り返し実行されることから、エアばね装置20の故障中においては、電磁アクチュエータ30による車高制御が継続されるとともに、修理工場への案内が行われる。
以上説明した本実施形態のサスペンション装置によれば、エアばね装置20が故障しても、車両走行を継続させることが可能となり、しかも、走行可能時間と修理工場への道順を表示するため、運転者に対して車両の修理工場への持ち込みを強く促すことができ、走行途中にバッテリ電力が消耗して走行できなくなってしまうという不具合も防止できる。
次に、エアばね装置20の故障時において、サスペンション制御装置50が実行するバッテリ電力の消費を抑えるためのいくつかの変形例について説明する。
尚、以下の変形例は、先に説明した実施形態を基本とするもので、その変更する部分についてのみ説明する。また、図8〜図12において実線で囲んだステップが、以下の変形例1〜変形例5に係る処理である。
<バッテリ電力セーブ用変形例1>
この電力セーブ用変形例1は、エアばね装置20の故障していない正常輪側の電磁アクチュエータ30での電力消費を抑えるために、正常輪側の電動モータ40の電磁コイルCL1、CL2、CL3の両端を短絡させる短絡モードに切り替えるものである。つまり、先の基本実施形態においては、正常輪側の電磁アクチュエータ30は、エアばね装置20の故障時においても、通常制御と同じ制御を行ったが、そこで消費される電力をセーブするために、電動モータ40の電磁コイルCL1、CL2、CL3の両端を短絡させる。具体的には、モータ駆動回路のスイッチング素子SW11,SW21,SW31をオン保持、スイッチング素子SW12,SW22,SW32をオフ保持することによって行う。
この場合、ばね下に対するばね上の上下動により電磁アクチュエータ30のボールねじ機構35が伸縮すると、それにあわせて電動モータ40の回転軸を回転させようとする力が働いて回転軸が回転するが、ブラシレスモータの場合、回転軸に永久磁石が設けられ、回転軸の回転により永久磁石がステータ側の電磁コイルCL1,CL2,CL3を横切ることで電磁誘導によりブレーキトルクが働く。このため、電磁アクチュエータ30は、ボールねじ機構35の伸縮動作を妨げるように働き、電動モータ40に通電しない状態における最大の減衰力を発生させて車両の上限振動や姿勢変化を抑制する。また、この場合、正常輪側の電磁アクチュエータ30では電力消費がないため、異常輪側の電磁アクチュエータ30への供給電力を増大させることができる。この結果、エアばね装置20の故障時での走行可能時間を延ばすことが可能となる。しかも、電磁コイルCL1,CL2,CL3の両端を短絡させるという簡単な処理であるため、モータ駆動回路55のスイッチング制御を非常に簡単にすることができる。
図7は、ストローク速度(V2−V1)と電磁アクチュエータ30に加わる荷重Fとの関係を表すもので、電磁コイルCL1,CL2,CL3を短絡した場合には、図の直線L1上に推移する。この直線L1の傾きは、モータ短絡時減衰係数を表す。
この場合、図7の斜線を施した領域が電動モータ40から回生電力が発生する回生領域となる。また、曲線L2はスカイフック理論により減衰力制御された場合の理想的な推移を示す。
ところで、このように正常輪側の電磁アクチュエータ30を短絡モードに切り替えた場合には、その左右輪における電磁アクチュエータ30の減衰力特性が異なるため、車両安定性が悪化し運転への違和感が大きくなってしまう。
そこで、正常輪側を短絡モードに切り替えた場合には、異常輪側も同様な減衰力特性が得られるように異常輪側の電磁アクチュエータ30の制御量を変更する。
具体的には、図7において、異常輪側の電磁アクチュエータ30も、直線L1上に推移するように制御量を変更する。
例えば、ばね下制御ゲインK1とばね上制御K2との関係を、K2=−K1と設定すると、
F=K1V1+K2V2=K2(V2−V1)
となる。この右項の(V2−V1)は、図7の横軸のストローク速度に相当する。
従って、ばね上制御ゲインK2を、モータ短絡時減衰係数にあわせるとともに、ばね下ゲインK1をK1=−K2と設定することで、異常輪側と正常輪側での電磁アクチュエータ30の減衰力特性を同様なものにすることができる。
この結果、エアばね装置20が故障した場合であっても、車両安定性を確保することができ、運転への違和感を低減できる。
尚、図8は、この変形例1をステップS11として先の基本実施形態の制御処理に組み込んだフローチャートを表すが、こうした制御処理はサスペンション制御装置50の図示しない記憶素子内に制御プログラムとして記憶される。
また、サスペンション制御装置50の実行する変形例1の処理(ステップS11)が本発明の短絡モード切替手段に相当する。
次に、エアばね装置20の故障時において、バッテリ電力の消費を抑える第2の変形例について説明する。
<バッテリ電力セーブ用変形例2>
この電力セーブ用変形例2は、バッテリの消費電力を抑制するために、異常輪側も含めた全ての電磁アクチュエータ30の制御ゲインを回生電力が大きくなるようにする。
回生電力を大きくするためには、ストローク速度が大きくなるように制御ゲインを設定するとよい。そこで、この変形例2においては、図9のステップS21にて、ばね下制御ゲインK1(図5,6のステップS2e)を通常制御時に比べて小さく設定する。
尚、サスペンション制御装置50の実行する変形例2の処理(ステップS21)が本発明のゲイン切替手段に相当する。
次に、エアばね装置20の故障時において、バッテリ電力の消費を抑える第3の変形例について説明する。
<バッテリ電力セーブ用変形例3>
この電力セーブ用変形例3は、バッテリの消費電力を抑制するために、異常輪側も含めた全ての電磁アクチュエータ30において、車両の姿勢変化に対する抑制制御、例えば、操安性制御部52にて行う車両旋回時のロール抑制制御を緩める、あるいは停止することにより、バッテリ60の電力消費を抑える。
操安性制御部52においては、横Gセンサ67により車両旋回時でのロール運動を抑制するが、エアばね装置20の異常時においては、図10のステップS31にて、このロール抑制制御に使う制御ゲインK3(図5,6のステップS2g)を通常制御時(正常時)に比べて小さく設定する(K3=0の場合:停止も含める)。つまり、車両旋回時のロール運動を許容することで、電磁アクチュエータ30の電動モータ40への電力供給量を低減するとともに、正常輪側の電磁アクチュエータ30の回生電力の発生量を増大させる。
尚、ロール運動の抑制に限らず、車両の加速・減速等によるピッチング運動等の他の姿勢抑制制御を行う場合についても同様に制御ゲインを小さく設定すればよい。
また、サスペンション制御装置50の実行する変形例3の処理(ステップS31)が本発明の姿勢変化制御切替手段に相当する。
次に、エアばね装置20の故障時において、バッテリ電力の消費を抑える第4の変形例について説明する。
<バッテリ電力セーブ用変形例4>
この電力セーブ用変形例4は、エアばね装置20の異常時においては、図11に示すように、車両の姿勢変化が所定レベルを超えると判断される場合にのみ(S41:YES)、通常時と同様の制御ゲインK3を使って姿勢変化抑制制御(操安性制御)を行い、車両の姿勢変化が所定レベル以下である場合には(S41:NO)、制御ゲインK3を小さく設定して車両の姿勢変化に対する抑制制御を緩める、あるいは停止する
例えば、操舵角センサ66からの検出信号を入力し、急激なハンドル操作により操舵角度が急激に変化したとき、つまり操舵角度の微分値が所定値(操舵角速度値)よりも上回った場合には、車両の大きなロール運動があると予測できるため、操安性制御部52にて行う通常の姿勢変化抑制制御を実行する。また、大きなロール運動が予測されない場合には、第3実施形態と同様にロール抑制制御に使う制御ゲインK3を通常制御時(正常時)に比べて小さく設定する(K3=0:停止も含む)。
従って、姿勢変化抑制の必要性が高い場合にのみ、姿勢変化抑制制御が行われるため、バッテリ60の電力消費抑制と最小限必要とされる操縦安定性とを両立することができる。
このサスペンション制御装置50の実行する変形例4の処理(ステップS41〜S43)が本発明の姿勢変化制御限定手段に相当する。
尚、ロール運動の抑制に限らず、車両の加速・減速等によるピッチング運動の抑制制御を行う場合についても同様に制御ゲインを小さく設定すればよい。この場合、車両の急加速・急停止による大きな車両の姿勢変化の予測は、例えば、図示しないブレーキペダルやアクセルペダルの踏み込み速度検出に基づいて、検出速度が基準値を上回ったか否かを判断すればよい。ペダルの踏み込み速度の検出は、各ペダル位置を検出するペダルストロークセンサの出力を微分すれば求めることができる。
次に、エアばね装置20の故障時において、バッテリ電力の消費を抑える第5の変形例について説明する。
<バッテリ電力セーブ用変形例5>
この電力セーブ用変形例5は、エアばね装置20の異常時においては、図12のステップS51に示すように、正常輪側のエアばね装置20の車高を変更することにより車両重心位置変えて、異常輪側の電磁アクチュエータ30に加わる荷重を減らし、車高維持に必要な電力量を低減するものである。
例えば、左前輪WFLのエアばね装置20が故障した場合には、右前輪WFRの目標車高を高くし、左右の後輪WRL,WRRの目標車高を低くすることにより車両重心位置を後方に下げる。この結果、故障輪側の電磁アクチュエータ30の荷重が小さくなり、そこでの車高維持のために必要な電力量を低減することができる。
尚、サスペンション制御装置50にて実行される変形例5の処理(ステップS51)が本発明の車両重心位置調整手段に相当する。
<エアばね装置故障検知変形例1>
次に、エアばね装置20の故障を検出する手段として別の変形例を説明する。
上述した実施形態においては、エアばね装置20の故障を、本体破損や空気漏れ等を想定して圧力センサ80による圧力検出あるいは電磁弁83の開弁時間に基づいて行ったが、車高を検出するストロークセンサ63が故障するケースも考えられる。
一般に、車高を検出するストロークセンサ63としては、図13に示すように、車体Bに対して揺動可能に設けられたサスペンションアーム100と車体Bとの間に設けたリンク機構101のリンクアーム101aの揺動角度を検出するロータリーエンコーダ102が用いられる。
この場合、上記リンク機構101あるいはロータリーエンコーダ102が故障すると、車高検出ができなくなり、エアばね装置20による車高制御が不能になる。
そこで、この変形例1においては、電磁アクチュエータ30の電動モータ40の回転角を検出するロータリーエンコーダ45の出力信号をサスペンション制御装置50の異常時制御部54に取り込み、4輪分のロータリーエンコーダ45の出力信号を比較して、制御不能となるエアばね装置20を特定する。
図14は、サスペンション制御装置50の実行するエアばね装置20の故障検出制御ルーチンを表し、サスペンション装置50の図示しない記憶素子内に制御プログラムとして記憶されている。この制御ルーチンは、上述した図4に示す制御ルーチンのステップS1の判断処理の変形例となる。
以下、電動モータ40に設けられるロータリーエンコーダ45を、車高検出するためのロータリーエンコーダ102と区別するためにモータ側エンコーダ45と呼ぶ。
本制御ルーチンでは、まず、ステップS100において、前後左右輪WFL,WFR,WRL,WRRのモータ側エンコーダ45の出力信号を入力する。続いて、入力した信号をローパスフィルタによりフィルタ処理して低周波成分のみを抽出する(S101)。以下、この信号をエンコーダ信号と呼ぶ。
エンコーダ信号は、電圧の大きさで表され、以下、左前輪WFLのエンコーダ信号をvFL、右前輪WFRのエンコーダ信号をvFR、左後輪WRLのエンコーダ信号をvRL、右後輪WRRのエンコーダ信号をvRR、任意の車輪Wのエンコーダ信号をv**と表記する。
次に、処理をステップS102に進め、下記判定式(1)により4輪分のエンコーダ信号の平均値(vFL+vFR+vRL+vRR)/4と各車輪Wのエンコーダ信号v**とをそれぞれ比較し、その差の絶対値が閾値vthよりも小さいか否かを判断する(S102)。
|(vFL+vFR+vRL+vRR)/4−v**|<vth……(1)
エンコーダ信号v**は、電動モータ40の回転角に応じた出力信号であるが、この回転角は、電磁アクチュエータ30のボールねじ機構35のストローク量、即ち、車高に対応するものである。従って、エアばね装置20が故障している場合(車高センサ異常によりエアばね装置20が制御不能になっている場合も含む)には、その車輪Wのエンコーダ信号v**が他の3輪Wのエンコーダ信号v**と大きく相違することから、この比較によりエアばね装置20の故障を判定することができる。
例えば、図15に示すように、時刻t1において、右前輪WFRのエアばね装置20が故障した場合には、そのエンコーダ信号vFRが他の3つのエンコーダ信号vFL,vRL,vRRに比べて大きく変化する。
そして、ステップS102において「NO」、つまり、4輪分のエンコーダ信号の平均値と各輪Wのエンコーダ信号v**との差が閾値vth以上であれば、エアばね装置20が故障していると判断して、上述した図4のステップS3からの異常時制御を行う。
このステップS3の異常時制御においては、故障が検出されたエアばね装置20の設けられた車輪Wの電磁アクチュエータ30を、そのエンコーダ信号v**と他の正常な3輪Wのエンコーダ信号v**の平均値との差が所定値以下に収まるように駆動制御するとよい。あるいは、上記判定式(1)を満たすように、故障が検出されたエアばね装置20の設けられた車輪Wの電磁アクチュエータ30を駆動制御してもよい。この場合、閾値vthは、故障判定用のものとは別の値を用いてもよい。
また、各車輪Wのエンコーダ信号v**の所定時間内の平均値がほぼ等しくなるように、つまり、vFL=vFR=vRL=vRRとなるように、各車輪Wに設けられる電磁アクチュエータ30を駆動制御してもよい。
一方、ステップS102において「YES」、つまり、4輪分のエンコーダ信号の平均値と各輪Wのエンコーダ信号v**との差が閾値vth未満であれば、エアばね装置20が正常であるとして、上述した図4のステップS2に示す通常制御を行う。
この変形例1によれば、車高を検出するストロークセンサ63が故障した場合であっても、電動モータ40の制御用に用いられるロータリーエンコーダ45を利用して、その故障を簡単に検出するとともに、車高制御を行うことができる。
また、路面からの衝撃を空気の弾性で吸収するエアばね装置20に限らず、コイルばねを用いたバネ装置においても、その故障検知をすることができるため、適用範囲が極めて広くなり有効的である。つまり、コイルばね式のサスペンション装置においては、車高センサを備えないが、そうした車高制御を行わないサスペンション装置においても、モータ制御用の回転角検出手段を用いることで、ばね装置の異常や車高検出を簡単に行うことができ、非常に有用なものとなる。
<エアばね装置故障検知変形例2>
次に、エアばね装置20の故障を検出する手段として別の変形例を説明する。
上述した実施形態においては、エアばね装置20の故障を、圧力センサ80による圧力検出あるいは電磁弁83の開弁時間に基づいて行い、また先の変形例1においては、4輪Wのエンコーダ信号の比較に基づいて行っているが、この変形例2では、車高を検出するストロークセンサ63(ロータリーエンコーダ102)の信号に基づいて行う。
具体的には、図4のステップS1の異常判定処理を以下のように行う。
サスペンション制御装置50は、エアばね装置20による4輪Wごとの車高制御にあたって、ストロークセンサ63(ロータリーエンコーダ102)により検出した実車高Hxが目標車高H0になるように高圧空気の給排制御を行うが、この車高制御中における目標車高H0の変化量ΔH0と、実際に検出した車高Hxの変化量ΔHxとを比較することにより異常判定を行う。
例えば、前後左右輪WFL,WFR,WRL,WRRの目標車高の変化量をΔHFL0,ΔHFR0,ΔHRL0,ΔHRR0、目標車高が変化したときの実際の車高変化量をΔHFLx,ΔHFRx,ΔHRLx,ΔHRRxとし、次式のように、各輪WFL,WFR,WRL,WRRごとに目標車高の変化量ΔHFL0,ΔHFR0,ΔHRL0,ΔHRR0と実際の車高変化量ΔHFLx,ΔHFRx,ΔHRLx,ΔHRRxとの差の絶対値が閾値ΔHxthを上回っているか否かを判定する。
|ΔHFL0−ΔHFLx|>ΔHxth
|ΔHFR0−ΔHFRx|>ΔHxth
|ΔHRL0−ΔHRLx|>ΔHxth
|ΔHRR0−ΔHRRx|>ΔHxth
そして、この条件を満足する場合には、その車輪Wにおけるエアばね装置20が故障していると判定する。
つまり、図16に示すように、目標車高値H0を変化させたとき、エアばね装置20に異常が発生している場合には、PID制御による車高調整が適正に行われないために、実際の車高調整量が目標車高値の変化に追従しなくなる。そこで、本変形例においては、この現象を捉えることによりエアばね装置20の異常を判定する。
この変形例2によれば、4輪の状態を比較することなく各輪単独でエアばね装置20の異常を検出することができる。また、1回転以上回転するロータリーエンコーダでは、絶対的な車高値の判定が難しいが、この変形例2によれば、そうしたケースにも対応することができる。
以上、本実施形態のサスペンション装置について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、電磁アクチュエータ30として、電動モータ40によりボールねじ36を回転させてボールねじナット39を軸方向に上下動させる回転−直動変換機構を採用しているが、リニアソレノイドタイプの直動型モータを用いた電磁アクチュエータを採用してもかまわない。この直動型モータは、例えば、アウタシリンダの内周面に電磁コイルを設けるとともに、インナシリンダの外周面に電磁コイルと向かい合う永久磁石を配置し、電磁コイルに通電することによって、インナシリンダとアウタシリンダとの間に軸方向の推力を発生させ、また、インナシリンダに対するアウタシリンダの軸方向相対運動により電磁コイルに起電力を発生させて、電磁コイルへの通電および発電により減衰力を発生させるものである。
また、本実施形態では、車両の重量を弾性支持する支持手段としてエアばね装置20を採用しているが、コイルばね装置等、他のばね装置であってもよい。
本発明の実施形態に係るサスペンション装置のシステム構成図である。 サスペンション本体の概略構成を表す断面図である。 サスペンション制御装置の機能ブロック図である。 サスペンション制御ルーチンを表すフローチャートである。 通常時の制御量算出ルーチンを表すフローチャートである。 異常時の制御量算出ルーチンを表すフローチャートである。 モータ短絡時減衰係数および回生領域を表す特性図である。 バッテリ電力セーブ用変形例1に関するフローチャートである。 バッテリ電力セーブ用変形例2に関するフローチャートである。 バッテリ電力セーブ用変形例3に関するフローチャートである。 バッテリ電力セーブ用変形例4に関するフローチャートである。 バッテリ電力セーブ用変形例5に関するフローチャートである。 エアばね装置故障検知変形例1における車高検出機構を表す説明図である。 エアばね装置故障検知変形例1におけるサスペンション制御ルーチンを表すフローチャートである。 エアばね装置故障検知変形例1におけるエンコーダ信号の変化を表す説明図である。 エアばね装置故障検知変形例2における目標車高値と実車高値との推移を表す説明図である。
符号の説明
10…サスペンション本体、20…エアばね装置、30…電磁アクチュエータ、40…電動モータ、50…サスペンション制御装置、55…モータ駆動回路。

Claims (6)

  1. 車輪と車体との間に設けられ車両の重量を弾性支持する支持手段と、
    車輪の上下方向の力を受けることが可能な電磁アクチュエータと、
    上記電磁アクチュエータの作動を制御するアクチュエータ制御手段と、
    上記支持手段の異常状態を検出する異常検出手段と
    を備えるとともに、
    上記アクチュエータ制御手段は、上記異常検出手段により支持手段の異常を検出したときに、上記異常が検出された支持手段に併設された上記電磁アクチュエータを使って上記車両の車高を制御するサスペンション装置において、
    上記アクチュエータ制御手段は、上記異常検出手段により支持手段の異常を検出したときに、車輪の上下動によって発生する回生電力が大きくなるように、上記電磁アクチュエータの制御ゲインを切り替えるゲイン切替手段を備えたことを特徴とするサスペンション装置。
  2. 車輪と車体との間に設けられ車両の重量を弾性支持する支持手段と、
    車輪の上下方向の力を受けることが可能な電磁アクチュエータと、
    上記電磁アクチュエータの作動を制御するアクチュエータ制御手段と、
    上記支持手段の異常状態を検出する異常検出手段と
    を備えるとともに、
    上記アクチュエータ制御手段は、上記異常検出手段により支持手段の異常を検出したときに、上記異常が検出された支持手段に併設された上記電磁アクチュエータを使って上記車両の車高を制御するサスペンション装置において、
    上記アクチュエータ制御手段は、上記異常検出手段により支持手段の異常を検出したときに、上記異常状態が検出された支持手段とは異なる支持手段に併設される電磁アクチュエータの電磁コイルを短絡させる短絡モードに切り替える短絡モード切替手段を備えたことを特徴とするサスペンション装置。
  3. 上記アクチュエータ制御手段は、上記異常状態が検出された支持手段に併設される電磁アクチュエータの制御量を、上記短絡モードにおける他の電磁アクチュエータの減衰特性に合わせて設定することを特徴とする請求項2記載のサスペンション装置。
  4. 上記アクチュエータ制御手段は、車両の姿勢変化を抑制するように上記電磁アクチュエータを制御する姿勢変化抑制手段と、
    上記支持手段の異常が検出された場合には、上記姿勢変化抑制手段の動作を停止する、あるいは正常時に比べて姿勢変化抑制度合いを少なくする姿勢変化制御切替手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のサスペンション装置。
  5. 上記アクチュエータ制御手段は、車両の姿勢変化を抑制するように上記電磁アクチュエータを制御する姿勢変化抑制手段と、
    上記支持手段の異常が検出された場合には、上記車両の姿勢変化が所定レベルを超える場合に、上記姿勢変化抑制手段を動作させ、上記車両姿勢変化が上記所定レベルを超えない場合に、上記姿勢変化抑制手段の動作を停止する、あるいは正常時に比べて姿勢変化抑制度合いを少なくする姿勢変化制御限定手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のサスペンション装置。
  6. 車輪と車体との間に設けられ車両の重量を弾性支持する支持手段と、
    車輪の上下方向の力を受けることが可能な電磁アクチュエータと、
    上記電磁アクチュエータの作動を制御するアクチュエータ制御手段と、
    上記支持手段の異常状態を検出する異常検出手段と
    を備えるとともに、
    上記アクチュエータ制御手段は、上記異常検出手段により支持手段の異常を検出したときに、上記異常が検出された支持手段に併設された上記電磁アクチュエータを使って上記車両の車高を制御するサスペンション装置において、
    上記支持手段は、気体を密閉したエアチャンバーを有するエアばね装置で構成されると共に、上記エアばね装置への気体の給排制御により車両の車高を調整する車高制御手段を備え、
    上記車高制御手段は、上記異常検出手段により上記エアばね装置の異常を検出したときに、上記異常状態が検出されたエアばね装置に併設される電磁アクチュエータへの荷重が小さくなるように、他のエアばね装置への気体の給排制御により車両の重心位置を変更する車両重心位置調整手段を備えたことを特徴とするサスペンション装置。
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