JP2005036943A - 車両懸架装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電磁式アクチュエータのモータが断線等の不測の事態によって通電しなくなった場合にも、車両の走行安定性を維持できる車両懸架装置を提供する。
【解決手段】 電磁サスペンション10において、コイルスプリング22は車両のバネ上を支持し、路面からの振動や衝撃が車体に伝わるのを抑制する。アブソーバ12のボールねじ24はボールねじナット26に螺合する。モータ20を駆動すると、ボールねじ24がボールねじナット26に対して相対回転してアウターシェル30が上下動し、車両のバネ上とバネ下の間に減衰力が発生する。モータ20が断線した場合、通電センサ16は圧電体44に電圧を印加して変形させる。圧電体44の変形による押圧力はボールねじ24に略垂直に加わり、ボールねじ24とボールねじナット26の軸が偏心し、ボールねじ24の自由回転を規制する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両懸架装置に関し、特にモータを用いたアブソーバを備える車両懸架装置に関する。
従来より、相互に噛合する雄ねじ部材と雌ねじ部材を有するねじ手段をモータで伸縮駆動する電磁式アクチュエータを車輪と車体の間に配置してなるアクティブサスペンション装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このアクティブサスペンション装置は、ショックアブソーバの機能を果たし、主ばねによる車体の上下振動を減衰させる。
特開平8−197931号公報
上記の従来の技術によると、モータが断線等の不測の事態によって通電しなくなった場合、主ばねによる車体の上下振動を減衰させることができず、車両の走行安定性が低下してしまう。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、不測の事態にも車両の走行安定性を維持できる車両懸架装置を提供することにある。
本発明のある態様は、車両懸架装置である。この装置は、バネ上部材とバネ下部材が螺合して回転直線運動変換手段を形成するとともに、前記回転直線運動変換手段の前記バネ上部材と前記バネ下部材の間にモータによって減衰力を発生させるアブソーバを有する。この装置は、前記モータによる前記減衰力の発生が不十分となった場合に、前記回転直線運動変換手段の自由作動を規制する規制手段を備える。回転直線運動変換手段は、モータからバネ上部材に加えられた回転力を、上下の直線運動に変換してバネ下部材に加えてもよい。
本態様によれば、不測の事態によりモータの動作が不十分となった場合であっても、回転直線運動変換手段の自由作動を規制してバネ上部材とバネ下部材の間の減衰力を得ることができ、車両の走行安定性を保つことができる。
前記規制手段は、前記バネ上部材と前記バネ下部材の軸を偏心させることにより前記回転直線運動変換手段の自由作動を規制してもよい。バネ上部材とバネ下部材の軸を偏心させる場合、バネ上部材に加えられる回転運動またはバネ下部材に加えられる直線運動が偏心の圧力により抑制されるので、回転直線運動変換手段の自由作動を容易に規制することができる。前記規制手段は、前記バネ上部材に対してその軸方向に略垂直の押圧力を付与することにより、前記バネ上部材と前記バネ下部材の軸を偏心させてもよい。規制手段は、略垂直の押圧力によってバネ上部材とバネ下部材の軸を容易に偏心させることができる。
前記規制手段は、前記バネ上部材の軸および前記バネ下部材の軸のうち一方を他方に対して相対的に傾斜させることにより前記回転直線運動変換手段の自由作動を規制してもよい。バネ上部材の軸およびバネ下部材の軸のうち一方を他方に対して相対的に傾斜させる場合、バネ上部材に加えられる回転運動またはバネ下部材に加えられる直線運動がバネ上部材とバネ下部材の間に生じる軸のこじりにより抑制されるので、回転直線運動変換手段の自由作動を容易に規制することができる。前記規制手段は、前記バネ上部材に対してその軸方向の押圧力をその軸から偏心した位置に付与することにより、前記バネ上部材の軸を前記バネ下部材の軸に対して相対的に傾斜させてもよい。規制手段は、軸方向の押圧力によってバネ上部材の軸を容易に傾斜させることができる。
前記規制手段は、圧電素子を作動させることによって前記押圧力を発生させてもよい。圧電素子によって押圧力を発生させる場合、簡易な構成および簡易な電気的制御により規制手段による押圧力を生むことができる。
当該車両懸架装置は、前記モータの通電状態を監視する監視手段をさらに備えてもよい。前記規制手段は、前記モータの通電状態が通電要求に満たないことが前記監視手段により検出された場合に、前記モータによる前記減衰力の発生が不十分と判断してもよい。モータの通電状態を監視するだけで、例えばモータへ通電する回路が断線等したような不測の事態を検出できる。
本発明によると、不測の事態にも車両の走行安定性を維持できる車両懸架装置を提供することができる。
実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1に係る電磁サスペンションの構成を示す。電磁サスペンション10は、車両のバネ上とバネ下の間の減衰力をモータ20を用いて発生するアブソーバ12を備え、この電磁サスペンション10を介して車体と車輪が接続される。なお、コイルスプリング22により支えられる車体側の部材を「バネ上」と呼び、コイルスプリング22により支えられていない車輪側の部材を「バネ下」と呼ぶ。電磁サスペンション10は、電子制御装置(以下、電子制御装置を「ECU」と表記する)14により制御される。ECU14は、CPU、RAM、ROMを備えて構成される。電磁サスペンション10のモータ20に与えられる電流は、通電センサ16により監視される。通電センサ16の監視結果は、ECU14に伝達される。
本実施の形態においては、電磁サスペンション10、通電センサ16およびECU14が、車両懸架装置を構成する。電磁サスペンション10を採用することで、エアサスペンションや油圧式ショックアブソーバを利用する場合よりも、応答性の優れた制御を実現できる。
電磁サスペンション10は、アブソーバ12とコイルスプリング22を含む。アブソーバ12は、モータ20、ボールねじ24、ボールねじナット26、ロッド28、アウターシェル30、軸受32、34、36、ダストシール38、圧電体44およびC字鋼材54を備える。軸受32はロッド28内部においてボールねじ24を回動可能に支持し、また軸受34および36は、アウターシェル30内部においてロッド28を摺動可能に支持する。ダストシール38は、アウターシェル30内にゴミなどの異物が入り込むのを防止する。
電磁サスペンション10は、第1取付部40において車体側の構成に取り付けられ、また第2取付部46において車輪側の構成に取り付けられる。コイルスプリング22は、第1取付部40近傍の車体面とスプリングシート42の間に縮設され、予め所定の荷重を与えられる。
コイルスプリング22は車両のバネ上部分の重量を支持し、また路面からの振動や衝撃が車輪を通して車体に伝わるのを抑制する。アブソーバ12は、コイルスプリング22による車体の上下振動を減衰させる。このアブソーバ12は、モータ20を用いて車両のバネ上とバネ下の間に減衰力を発生させることができ、制御応答性に優れている。
ボールねじ24、ロッド28およびアウターシェル30は同軸に配置されている。アウターシェル30には、雌ねじ部分を有するボールねじナット26が内設される。ボールねじ24は雄ねじ部分を有し、ボールねじナット26に螺合した状態にある。モータ20はボールねじ24の一端を回動可能にセレーションで支持する。モータ20を駆動すると、ボールねじ24がボールねじナット26に対して相対回転し、モータ20に対してアウターシェル30が下方に押し下げられ、または上方に引き上げられる。
車両が良路を走行している場合、ECU14は電磁サスペンション10のモータ20に与える電流値を、例えば0Aである基準電流値に設定する。路面に凹凸がある場合、ECU14は、車体に設けられる加速度センサによる検出結果から、車体の上下方向の加速度を測定する。車輪が上下動する場合、ロッド28とアウターシェル30との相対運動によりコイルスプリング22が伸縮する。このとき、ボールねじ24がボールねじナット26に対して相対回転することにより、モータ20が回転して発電機として作用し、このときに生じる抵抗力により減衰力が発生する。ECU14は、コイルスプリング22の伸縮を抑制する方向の電流、すなわちモータ20内部で電磁誘導により生じた電流とは逆向きの電流をモータ20に与える。ECU14は、車体の上下方向の加速度に応じてモータ20に与える電流を設定し、減衰力を調整する。
ここで、ECU14がモータ20に電流を与えたときに、その与えた電流値が通電センサ16によって検出されない場合、モータ20の通電状態は通電要求を満たしていないので、通電センサ16はモータ20が断線したと判断する。モータ20が断線すると、ボールねじ24の回転に対するモータ20の抵抗力が失われるので、ボールねじ24は自由に回転してしまう。そこで、ECU14は圧電体44の両端に電圧を印加して、ボールねじ24のボールねじナット26に対する相対回転を規制する。すなわち、圧電体44は電圧が印加されると変形し、その変形による押圧力が、軸受32の軸方向に対して略垂直に加わる。バネ上部材であるボールねじ24の軸とバネ下部材であるボールねじナット26の軸は偏心するので、圧電体44の変形による押圧力がボールねじ24の回転に対する抵抗力となる。これにより、ボールねじ24の自由回転は規制され、ボールねじ24とボールねじナット26の間に減衰力が生じる。
図2は、ボールねじ24、ロッド28、軸受32、圧電体44の配置を電磁サスペンション10の上方から見た模式的な断面で示す。ロッド28は円筒部材であり、その断面は環状に形成される。ロッド28の内側には、ロッド28より直径が小さい略円筒型部材であるC字鋼材54が嵌着される。C字鋼材54の断面は、環状断面の一部に切欠が設けられたような円弧状またはC字状に形成される。C字鋼材54の切欠部分には、円弧状の断面を有する圧電体44が嵌着され、これらC字鋼材54と圧電体44とが一つの円筒形状を形成する。C字鋼材54と圧電体44とが形成する円筒形状の内側には、さらに直径が小さい円筒型部材である軸受32が嵌着される。軸受32の内側には、ボールねじ24が摺動可能に貫装される。
圧電体44は、軸受32の外周に接する面と、ロッド28の内周に接する面に、それぞれハーネス50が接続される。圧電体44の軸受32側の面にはハーネス50を介して電圧源48の陰極が接続され、圧電体44のロッド28側の面にはハーネス50を介して電圧源48の陽極が接続される。電圧源48から圧電体44へ電圧が印加されると、圧電体44は変形し、その変形による押圧力が押圧方向52、すなわち軸受32の外周面へ略垂直の方向に加わる。従って、ボールねじ24の軸がボールねじナット26の軸から偏心し、ボールねじ24の回転が規制される。圧電体44は、例えば電歪ポリマーで形成される。
図3は、圧電体44によりボールねじ24の回転を規制する過程を示すフローチャートである。通電センサ16がモータ20の断線を検出するまでは(S10N)、電磁サスペンション10は通常の動作を行い(S12)、通電センサ16がモータ20の断線を検出すると(S10Y)、通電センサ16の制御により圧電体44に電圧が印加される(S14)。圧電体44は電圧の印加により変形し(S16)、その変形による押圧力がボールねじ24に加わり、ボールねじ24とボールねじナット26の軸がずれる(S18)。ボールねじ24とボールねじナット26の軸のずれにより、ボールねじ24とボールねじナット26の間に減衰力が発生する(S20)。以上の構成および動作により、モータ20の断線等、不測の事態が生じた場合であっても、ボールねじ24とボールねじナット26の自由作動が規制され、ボールねじ24とボールねじナット26の間に減衰力が発生し、車両の走行安定性が維持される。
実施の形態2
本発明の実施の形態2における電磁サスペンション10は、圧電体44によるボールねじ24に対する回転の規制方法が本発明の実施の形態1と異なる。すなわち、実施の形態1ではボールねじ24に対して略垂直の方向に圧電体44の押圧力を加えていたのに対し、実施の形態2では軸受32の軸から外れた位置に対してその軸方向と略平行に圧電体44の押圧力を加える。軸受32およびボールねじ24の軸方向をボールねじナット26の軸方向に対して相対的に傾斜させるので、ボールねじ24の回転が規制され、ボールねじ24とボールねじナット26の間に減衰力が生じる。
図4は、本発明の実施の形態2におけるボールねじ24、ロッド28、軸受32、圧電体44の配置を電磁サスペンション10の側方から見た模式的な断面で示す。軸受32の上面には、圧電体44およびC字鋼材62が嵌着されている。円筒鋼材60は、本発明の実施の形態1における図1のC字鋼材54に相当する。
図のように、本実施の形態2においては、圧電体44の上面と下面に電圧源48からハーネス50を介して電圧が印加され、電圧源48の陽極と接続された圧電体44の上面から、電圧源48の陰極と接続された圧電体44の下面の方向に圧電体44の変形による押圧力が加わる。圧電体44による押圧力の押圧方向52はボールねじ24の軸方向に略平行であり、その圧電体44による押圧力は軸受32の軸心から外れた上面の一部に加わる。従って、軸受32およびボールねじ24の軸方向は、ボールねじナット26の軸方向に対して相対的に傾斜し、ボールねじ24の回転が規制されるので、ボールねじ24とボールねじナット26の間に減衰力が生じる。
図5は、本発明の実施の形態2におけるボールねじ24、ロッド28、軸受32、圧電体44の配置を電磁サスペンション10の上方から見た模式的な断面で示す。円筒部材であるロッド28の内側には、ロッド28より直径が小さい円筒部材である円筒鋼材60が嵌着される。円筒鋼材60の内側には、さらに円筒鋼材60より直径が小さいC字鋼材62が、図示しない軸受32の上面に嵌着される。C字鋼材62の断面は、図の通り環状断面の一部に切欠が設けられたような円弧状またはC字状に形成される。C字鋼材62の切欠部分には、円弧状の断面を有する圧電体44が嵌着され、これらC字鋼材62と圧電体44とが一つの環状を形成する。C字鋼材62と圧電体44とが形成する環状の内側には、ボールねじ24が摺動可能に貫装される。圧電体44による押圧力の方向とその働きについては図3で説明した通りである。以上の構成により、モータ20の断線等、不測の事態が生じた場合であっても、ボールねじ24とボールねじナット26の自由作動が規制され、ボールねじ24とボールねじナット26の間に減衰力が発生し、車両の走行安定性が維持される。
実施の形態3
本発明の実施の形態3における圧電体44は、軸受32に隣接する位置ではなく、ボールねじナット26に隣接する位置に設けられている点で、本発明の実施の形態1、2と異なる。以下、実施の形態1、2との相違点を中心に説明する。
図6は、本発明の実施の形態3に係る電磁サスペンション10の構成を示す。圧電体44は、ボールねじナット26とロッド28の間隙に設けられており、環状部材であるボールねじナット26の外周面と円筒部材であるロッド28の内周面に当接している。圧電体44に電圧を印加すると、ロッド28からボールねじナット26の方向、すなわち、ボールねじナット26の軸方向に対して略垂直に圧電体44の変形による押圧力が加わる。従って、ボールねじ24とボールねじナット26の軸が偏心し、ボールねじ24の自由回転が規制されるので、ボールねじ24とボールねじナット26の間に減衰力が発生する。これにより、モータ20の断線といった不測の事態にも車両の走行安定性が維持される。
実施の形態4
本発明の実施の形態4においては、ボールねじ24の自由回転を規制する圧電体44の他、ボールねじ24の軸の傾きを検出する検出用圧電体をさらに備える点で本発明の実施の形態1と異なる。以下、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図7は、本発明の実施の形態4におけるボールねじ24、ロッド28、軸受32、圧電体44の配置を電磁サスペンション10の上方から見た模式的な断面で示す。圧電体44の形状、位置、および機能は本発明の実施の形態1と同様である。C字鋼材54は、断面が円弧形状である二つの部材で構成され、それぞれボールねじ24の軸を中心に対称の位置に配置される。ボールねじ24の軸を中心にして圧電体44の対称の位置には、圧電体44と同形状に形成された検出用圧電体57が配置される。これらC字鋼材54、圧電体44、検出用圧電体57は、軸受32とロッド28の間に嵌着された状態で一つの円筒形状を形成する。
検出用圧電体57は、円筒部材である軸受32の外周面と円筒部材であるロッド28の内周面にそれぞれ当接し、検出用圧電体57の軸受32側の面とロッド28側の面にそれぞれハーネス56を介して電圧センサ58の端子が接続される。電圧センサ58は、ボールねじ24の軸が傾いたときの押圧力が付与されることによって検出用圧電体57の両端に生じた電圧を検出することにより、ボールねじ24の傾きを計測する。電圧センサ58による検出結果はECU14へ送られる。ECU14は、通常時、すなわちモータ20に断線等が発生していない状況において、電圧センサ58による検出結果に応じて、圧電体44または電圧センサ58に電流を与えてボールねじ24の傾きを戻し、ボールねじ24のねじ効率が下がらないように維持してもよい。以上の構成により、モータ20の断線等、不測の事態が生じた場合であっても、ボールねじ24とボールねじナット26の自由作動が規制され、ボールねじ24とボールねじナット26の間に減衰力が発生し、車両の走行安定性が維持される。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。なお本発明はこの実施の形態に限定されることなく、その様々な変形例もまた本発明の態様として有効である。以下、変形例を説明する。
本発明の実施の形態1〜4においては、圧電体44による押圧力によってボールねじ24の回転を規制することにより、ボールねじ24とボールねじナット26の間に減衰力を発生させる構成とした。変形例においては、ボールねじ24とボールねじナット26の間に発生させるべき減衰力の大きさを算出し、その算出結果に応じて圧電体44に印加する電圧を調整してもよい。例えば、モータ20の回転角度や、車体に備え付けられているストロークセンサによる検出結果に基づいて、ボールねじ24とボールねじナット26の間に必要な減衰力を算出してもよい。この場合、車両の走行安定性をより良好に保つことができる。
本発明の実施の形態4においては、検出用圧電体57を介してボールねじ24の傾きを検出する構成としたが、変形例においては、圧電体44を介してボールねじ24の傾きを検出する構成としてもよい。圧電体44を介してボールねじ24の傾きを検出する場合、圧電体44の電圧を一定に保持することにより、一つの圧電体44でボールねじ24の傾き検出とボールねじ24の傾き補正を兼ねてもよい。
本発明の実施の形態1に係る電磁サスペンションの構成を示す図である。 ボールねじ、ロッド、軸受、圧電体の配置を電磁サスペンションの上方から見た模式的な断面で示す図である。 圧電体によりボールねじの回転を規制する過程を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2におけるボールねじ、ロッド、軸受、圧電体の配置を電磁サスペンションの側方から見た模式的な断面で示す図である。 本発明の実施の形態2におけるボールねじ、ロッド、軸受、圧電体の配置を電磁サスペンションの上方から見た模式的な断面で示す図である。 本発明の実施の形態3に係る電磁サスペンションの構成を示す図である。 本発明の実施の形態4におけるボールねじ、ロッド、軸受、圧電体の配置を電磁サスペンションの上方から見た模式的な断面で示す図である。
符号の説明
10 電磁サスペンション、 12 アブソーバ、 14 ECU、 16 通電センサ、 20 モータ、 22 コイルスプリング、 24 ボールねじ、 26 ボールねじナット、 28 ロッド、 30 アウターシェル、 32 軸受、 34 軸受、 36 軸受、 44 圧電体、 48 電圧源、 58 電圧センサ。

Claims (7)

  1. バネ上部材とバネ下部材が螺合して回転直線運動変換手段を形成するとともに、前記回転直線運動変換手段の前記バネ上部材と前記バネ下部材の間にモータによって減衰力を発生させるアブソーバを有する車両懸架装置において、
    前記モータによる前記減衰力の発生が不十分となった場合に、前記回転直線運動変換手段の自由作動を規制する規制手段を備えることを特徴とする車両懸架装置。
  2. 前記規制手段は、前記バネ上部材と前記バネ下部材の軸を偏心させることにより前記回転直線運動変換手段の自由作動を規制することを特徴とする請求項1に記載の車両懸架装置。
  3. 前記規制手段は、前記バネ上部材に対してその軸方向に略垂直の押圧力を付与することにより、前記バネ上部材と前記バネ下部材の軸を偏心させることを特徴とする請求項2に記載の車両懸架装置。
  4. 前記規制手段は、前記バネ上部材の軸および前記バネ下部材の軸のうち一方を他方に対して相対的に傾斜させることにより前記回転直線運動変換手段の自由作動を規制することを特徴とする請求項1に記載の車両懸架装置。
  5. 前記規制手段は、前記バネ上部材に対してその軸方向の押圧力をその軸から外れた位置に付与することにより、前記バネ上部材の軸を前記バネ下部材の軸に対して相対的に傾斜させることを特徴とする請求項4に記載の車両懸架装置。
  6. 前記規制手段は、圧電素子を作動させることによって前記押圧力を発生させることを特徴とする請求項3または5に記載の車両懸架装置。
  7. 前記モータの通電状態を監視する監視手段をさらに備え、
    前記規制手段は、前記モータの通電状態が通電要求を満たさないことが前記監視手段により検出された場合に、前記モータによる前記減衰力の発生が不十分と判断することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の車両懸架装置。
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