JP4674845B2 - 走行操作装置 - Google Patents

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本発明は、作業車輌に備えられた走行用無段変速装置を変速操作する前進用変速ペダル及び後進用変速ペダルを備えた走行操作装置に関する。
作業車輌に備えられた走行用無段変速装置を変速操作する前進用変速ペダル及び後進用変速ペダルを備えた走行操作装置において、例えば、前進用変速ペダル及び後進用変速ペダルがいずれも作業車両における左右のステップ台の一方に配置される場合には、該一方側で足を置く空間が大きく取り難く、乗降性が低下し易い。さらに、該一方側で各種操作レバー等の操作部材が設けられる場合には、それだけ足の置き場所を大きく取ることができず、操作性が低下し易い。
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、作業車輌に備えられた走行用無段変速装置を変速操作する前進用変速ペダル及び後進用変速ペダルと前記前進用変速ペダル及び前記後進用変速ペダルが相対回転不能に連結される変速ペダル軸と前記作業車輌に備えられた走行ブレーキ装置を操作するブレーキペダルとを備えた走行操作装置であって、前記前進用変速ペダル前記後進用変速ペダル及び前記ブレーキペダルを作業車両における左右のステップ台の一方に配置しつつ、該一方側で、足を置く空間を比較的大きく取ることができ、それだけ乗降性に優れると共に、例えば、各種操作レバー等の操作部材が設けられる場合でも、操作性良好な走行操作装置を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するために、作業車輌に備えられた走行用無段変速装置を変速操作する前進用変速ペダル及び後進用変速ペダルと前記前進用変速ペダル及び前記後進用変速ペダルが相対回転不能に連結される変速ペダル軸と前記作業車輌に備えられた走行ブレーキ装置を操作するブレーキペダルとを備えた走行操作装置であって、前記変速ペダル軸は、作業車輌における左右のステップ台の一方に車輌幅方向に沿って配設され前記前進用変速ペダルは基端部が前記変速ペダル軸の車輌幅方向外端部に連結された状態で前記変速ペダル軸から車輌前方且つ上方に延び、前記後進用変速ペダルは基端部が前記変速ペダル軸の車輌幅方向内端部に連結された状態で前記変速ペダル軸から車輌後方且つ上方へ延びており、これにより、前記両変速ペダルの車輌幅方向の間で且つ前記変速ペダル軸の上方にフットレスト領域が画されており、前記ブレーキペダルは、ペダル踏み込み部が車輌幅方向位置に関し前記後進用変速ペダルと同一位置で且つ車輌前後方向位置に関し前記前進用変速ペダルと同一位置に位置するように前記ブレーキペダルより上方に位置するブレーキペダル軸回り揺動自在に吊り下げられていることを特徴とする走行操作装置を提供する。
前記無段変速装置変速操作機構に変速操作される無段変速装置は、代表例として、例えば、HST(Hydro Static Transmission)、HMT(Hydro Mechanical Transmission)、ベルト変速装置等を挙げることができる。
本発明に係る走行操作装置によれば、作業車輌における左右のステップ台の一方において、車輌幅方向に離間配置されている前記前進用変速ペダル及び前記後進用変速ペダルの間に前記フットレスト領域が画されるので、該一方側で、前記フットレスト領域において足を置く空間を比較的大きく取ることができ、それだけ乗降性に優れると共に、例えば、各種操作レバー等の操作部材が設けられる場合でも、操作性良好である。
また、本発明に係る走行操作装置では、作業車輌を前進又は後進させる際には、前記前進用変速ペダルの踏み込み操作と前記後進用変速ペダルの踏み込み操作とを前記フットレスト領域を挟んで行うことができ、そして、前記前進用変速ペダルの位置から足を休める際には、前記前進用変速ペダルの位置からの効率的な比較的少ない動きで前記後進用変速ペダル側に臨む前記フットレスト領域に足を置くことができ、同様に、前記後進用変速ペダルの位置から足を休める際には、前記後進用変速ペダルの位置からの効率的な比較的少ない動きで前記前進用変速ペダル側に臨む前記フットレスト領域に足を置くことができる。なお、前記前進用変速ペダル及び前記後進用変速ペダルの間に画される前記フットレスト領域において足を休める為のフットレスト用部材が設けられていてもよい。
記ブレーキペダルが前記前進用変速ペダルを基準にして車輌幅方向外方に位置するように、前記一方のステップ台上に配設されていると、前記ブレーキペダルの踏み込み操作を行う際の足の移動距離が大きくなってしまう。また、前記ブレーキペダルが前記前進用変速ペダルを基準にして車輌前後方向に沿うように車輌幅方向同一位置で、前記一方のステップ台上に配設されていると、前記前進用変速ペダルがあるため、該前進用変速ペダルの足踏み部の位置に対し前記ブレーキペダルの足踏み部の位置を比較的上方に配置しなければならず、ひいては足を比較的高く上げなければならず、操作性が低下し易い。これに対し本発明に係る走行操作装置においては、前記ブレーキペダルは、ペダル踏み込み部が車輌幅方向位置に関し前記後進用変速ペダルと同一位置で且つ車輌前後方向位置に関し前記前進用変速ペダルと同一位置に位置するように前記ブレーキペダルより上方に位置するブレーキペダル軸回り揺動自在に吊り下げられているので、前記前進用変速ペダルの足踏み部の位置に対し前記ブレーキペダルの足踏み部の位置を車輌上下方向同一又は上方近傍若しくは下方近傍に配置するというように、前記両ペダルの足踏み部を車輌上下方向略同一位置に配置することができ、ひいては前記前進用変速ペダルと前記ブレーキペダルとの間で、足の高さを維持しつつペダル操作を行うことができ、それだけペダル操作の操作性を向上させることができる
さらに前記ブレーキペダルは、ペダル踏み込み部が前記後進用変速ペダルを基準にして車輌前後方向に沿うように前記後進用変速ペダルと車輌幅方向同一位置において車輌前方に配設されているので、例えば、運転者が後方を確認しつつ前記後進用変速ペダルの踏み込み操作と前記ブレーキペダルの踏み込み操作とを行う際でも、前記後進用変速ペダルと、該後進用変速ペダルを基準にした車輌前後方向に沿う同一位置に配設されている前記ブレーキペダルとの間で足を前後に移動させるだけで済むので、かかる踏み込み操作を容易に行うことができる。前記の「車輌前後方向に沿う同一位置」とは、前記ブレーキペダルが前記後進用変速ペダルを基準にして、車輌幅方向にオーバーラップする位置をいう。また、この場合、平面視において、前記前進用変速ペダル、前記後進用変速ペダル及び前記ブレーキペダルを、これらの足踏み部を頂点とした三角形状、例えば、前記前進用変速ペダル及び前記ブレーキペダルの足踏み部を結ぶ直線距離と、前記後進用変速ペダル及び前記ブレーキペダルの足踏み部を結ぶ直線距離とが略等しい略二等辺三角形状に配置することができる。こうすることで、足の動きを該足の略中心部分を支点としたものにすることができ、さらに足の移動が少ない効率的なペダル操作が可能である。
えば、前記前進用変速ペダル及び前記後進用変速ペダルを、前記変速ペダル軸と、前記両変速ペダルの足踏み部を結ぶ直線とが交差する部位が前記変速ペダル軸の前記両変速ペダル間の略中央部に位置するように配置することができる。この場合、前記前進用変速ペダルの位置から足を休める際には、前記前進用変速ペダルの足踏み部から前記直線上に沿って、前記変速ペダル軸上の前記略中央部に足を置くことができ、同様に、前記後進用変速ペダルの位置から足を休める際には、前記後進用変速ペダルの足踏み部から前記直線上に沿って、前記変速ペダル軸上の前記略中央部に足を置くことができる。このように、前記両変速ペダルの足踏み部から前記直線上に沿って、前記変速ペダル軸上に足を置くことで、足を休める際の足の動きをさらに効率的で少ない動きにすることができ、また、前記変速ペダル軸上で足を休める際に該変速ペダル軸上の前記略中央部に足を置くことで、それだけ足を置く空間を大きく取ることができる。
前記前進用変速ペダルは、基端部から先端側へ行くに従って車輌幅方向外方に向かう第1領域を有していることが好ましい。この第1領域は、前記前進用変速ペダル全体であってもよいし、前記前進用変速ペダルの一部であってもよい。こうすることで、例えば、運転者が運転席に座った際に(特に、ハンドルコラムが設けられる場合に)開きがちになる足の方向に、前記前進用変速ペダルの方向を合わせることができ、それだけ操作性を向上させることができる。また前記前進用変速ペダルは、前記第1領域から延出する第2領域をさらに有していて、前記第2領域が、前記第1領域を基準にして車輌幅方向内方に(換言すれば前記フットレスト領域側に)偏向されていてもよい。この構成では、前記第2領域は、前記第1領域から先端側に延びていてもよいし、前記第1領域から車輌幅方向内方に向けて突出してもよい。こうすることで、前記前進用変速ペダルの踏み込み操作を行う際及び前記フットレスト領域で足を休める際の前記前進用変速ペダルと前記フットレスト領域との足の移動距離を、該前進用変速ペダルにおける前記第2領域が前記第1領域を基準にして車輌幅方向内方に(換言すれば前記フットレスト領域側に)偏向されている分だけ短くすることができ、それだけ足の負担を軽減することができる。
前記具体的態様の走行操作装置において、前記前進用変速ペダル及び前記後進用変速ペダルの車輌前後方向のペダル長は、踏み込み操作し易い程度の所定の長さに設定されていることが好ましく、あまり短くなると踏み込み操作し難い。一方、前記前進用変速ペダルは前記変速ペダル軸を基準にして車輌前方に、前記後進用変速ペダルは前記変速ペダル軸を基準にして車輌後方に配設されているので、前記変速ペダル軸に連結された状態の前記両変速ペダルの車輌前後方向の全長(ひいては、前記前進用変速ペダル及び前記後進用変速ペダルの踏み込み操作やフットレスト領域で足を休める際の足の移動距離)が長くなり易く、ひいては足に負担がかかり易くなる。そこで、前記変速ペダル軸は、車輌幅方向外端部が車輌幅方向内端部より車輌後方に位置するように、車輌フレームに対して傾斜配置されていることが好ましい。こうすることで、前記前進用変速ペダル及び前記後進用変速ペダルの車輌前後方向のペダル長を維持しつつ前記変速ペダル軸に連結された状態の前記両変速ペダルの車輌前後方向の全長(ひいては、前記前進用変速ペダル及び前記後進用変速ペダルの踏み込み操作やフットレスト領域で足を休める際の足の移動距離)を短くすることができ、それだけ足の負担を軽減することができる。
以上説明したように本発明よると、作業車輌に備えられた走行用無段変速装置を変速操作する前進用変速ペダル及び後進用変速ペダルと前記前進用変速ペダル及び前記後進用変速ペダルが相対回転不能に連結される変速ペダル軸と前記作業車輌に備えられた走行ブレーキ装置を操作するブレーキペダルとを備えた走行操作装置において、前記前進用変速ペダル前記後進用変速ペダル及び前記ブレーキペダルを作業車両における左右のステップ台の一方に配置させつつ、該一方側で、足を置く空間を比較的大きく取ることができ、それだけ乗降性に優れると共に、例えば、各種操作レバー等の操作部材が設けられる場合でも、操作性良好な走行操作装置を提供することができる。
また、作業車輌を前進又は後進させる際には、前記前進用変速ペダルの踏み込み操作と前記後進用変速ペダルの踏み込み操作とを前記フットレスト領域を挟んで行うことができ、そして、前記前進用変速ペダルの位置から足を休める際には、前記前進用変速ペダルの位置からの効率的な比較的少ない動きで前記後進用変速ペダル側に臨む前記フットレスト領域に足を置くことができ、同様に、前記後進用変速ペダルの位置から足を休める際には、前記後進用変速ペダルの位置からの効率的な比較的少ない動きで前記前進用変速ペダル側に臨む前記フットレスト領域に足を置くことができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照しつつ説明する。図1は本実施の形態に係る走行操作装置を備えた作業車輌の概略側面図であり、図2は前記車輌の概略正面図である。
作業車輌500は、本実施形態ではトラクタであり、図1及び図2に示すように、駆動源としてのエンジン5からの駆動力を車輌前後方向(図中X方向)一方側及び他方側にそれぞれ配置された一対の操向輪及び一対の非操向輪に伝達し得るように構成されている。なお、本実施の形態においては、前輪1が操向輪とされ、且つ、後輪2が非操向輪とされている。
この作業車輌500では、前輪1及び後輪2が本機の前後に支承されており、エンジン5が本機前部のボンネット6内部に配置されている。該ボンネット6の後方にはダッシュボード4が配置されており、該ダッシュボード4上に操向ハンドル10が設けられ、該操向ハンドル10の下方にはハンドルコラム16が、後方には運転席11が配設されている。また、操向ハンドル10近傍のダッシュボード4や運転席11側方の後輪フェンダー14には各種操作レバー等の操作部材が配設されている。
また、エンジン5の後部にはミッションケース50が配設され、エンジン5からの動力が後輪2に伝達されて後輪2が駆動される。ミッションケース50には、走行用無段変速装置(本例ではHST13)が一体的に備えられ、後述する前進用変速ペダル121及び後進用変速ペダル122の操作により後輪2の駆動方向、駆動速度を任意に設定することができる。また、その後方には、後輪2の駆動輪に対して制動力を付加するための左右の後輪ブレーキ機構を備えた走行ブレーキ装置8が設けられている。前記後輪ブレーキ機構は、選択的な外部操作に基づき、エンジン5からの駆動力が分岐伝達される一対の主駆動軸に対して直接又は間接的に、個別又は一体的な制動力を付加し得るように構成されたものであり、本例では、左右の後輪駆動軸に対してそれぞれ個別的に独立してそれぞれ制動力を付加し得るものである。
さらに、作業車輌500では、エンジン5の駆動力が、ミッションケース50後端から突出したPTO軸15に伝達されて、該PTO軸15から図示しないユニバーサルジョイント等を介して機体後端に作業機装着を介して装着される作業機を駆動するように構成されている。
この作業車輌500は、中立側に付勢された無段変速装置変速操作機構(本例ではHST変速操作機構)100(図1及び図2では図示を省略、後述する図3及び図4等参照)、変速ロック機構200及びブレーキ操作機構300を備えた走行操作装置をさらに備えている。
次にHST変速操作機構100、変速ロック機構200及びブレーキ操作機構300を備えた走行操作装置について図3乃至図11を参照しながら以下に説明する。
(HST変速操作機構)
図3及び図4は、本実施形態に係る走行操作装置を説明するための図であり、図3にその概略側面図を、図4にその概略平面図を示す。
HST操作機構100は、変速ペダル軸110、前進用変速ペダル121、後進用変速ペダル122、ラチェット体130及び中立付勢機構140を備えている。前進用変速ペダル121及び後進用変速ペダル122は、いずれも作業車輌500に備えられた走行用無段変速装置(本例ではHST)13を変速操作するものであり、作業車輌500における左右のステップ台のうち一方(本例では右ステップ台12)において、両者121,122の間にフットレスト領域α(図4参照)が画されるように車輌幅方向(図中Y方向)に離間配置されている。
さらに説明すると、ペダル軸110は、右ステップ台12にボルト12aにて取り付けられた支持部材12bに対して軸線回り回転自在に設けられている。また、ペダル軸110は、一端部(ここでは車輌幅方向Y外端部)で前進用変速ペダル121の基端部121’を、他端部(ここでは車輌幅方向Y内端部)で後進用変速ペダル122の基端部122’を相対回転不能に支持している。換言すれば、前進用変速ペダル121及び後進用変速ペダル122は、それぞれ、人為操作に基づき該変速ペダル軸110を軸線回り一方側及び他方側に回転させるように該変速ペダル軸110に連結されている。これにより、ペダル軸110は、前進用変速ペダル121及び後進用変速ペダル122の操作に基づき、それぞれ、軸線回り一方側及び他方側に回転することができる。
また、前進用変速ペダル121は、右ステップ台12の車輌幅方向Y外方において、変速ペダル軸110を基準にして車輌前方且つ上方に配設されており、後進用変速ペダル122は、右ステップ台12の車輌幅方向Y内方において、変速ペダル軸110を基準にして車輌後方且つ上方に配設されている。
また、本例では、前進用変速ペダル121及び後進用変速ペダル122の間を連結する変速ペダル軸110が、フットレスト領域αにおいて足Fを休める為のフットレスト用部材を兼ねており、前進用変速ペダル121及び後進用変速ペダル122が、変速ペダル軸110と、両変速ペダル121,122の足踏み部C1,C2を結ぶ直線γとが交差する部位Qが変速ペダル軸110の両変速ペダル121,122間の略中央部に位置するように配置されている。
さらに、前進用変速ペダル121は、基端部121’から先端側へ行くに従って車輌幅方向Y外方に向かう第1領域121aを有している。なお、第1領域121aが、図4中破線で示すように、前進用変速ペダル121全体であってもよいが、本例では、前進用変速ペダル121は、第1領域121aから延出する第2領域121bをさらに有していて、第2領域121bは、第1領域121aを基準にして車輌幅方向Y内方に(換言すればフットレスト領域α側に)偏向されている。さらに言えば、前進用変速ペダル121は、第2領域121bが第1領域121aから先端側に延びた平面視ブーメラン形状を呈しており、基端部121’が偏向部Aよりフットレスト領域α側に、且つ先端部Bが基端部121’よりさらにフットレスト領域α側に位置するように設けられている。なお、第2領域121bを例えば棒状のものとし、第1領域121aから車輌幅方向Y内方に(フットレスト領域α側に)向けて突出するようにしてもよい。また、変速ペダル軸110に連結された状態の両変速ペダル121,122の車輌前後方向Xの全長R(即ち、前進用変速ペダル121及び後進用変速ペダル122の踏み込み操作やフットレスト領域αで足Fを休める際の足Fの移動距離)を短くするという観点から、変速ペダル軸110は、車輌幅方向Y外端部が車輌幅方向Y内端部より車輌後方に位置するように、傾斜して車輌フレーム(本例では右ステップ台12)に対して配置されている。
ラッチェット体130は、図3に示すように、ペダル軸110の軸線回りの回転に応じて、該ペダル軸110と略平行な軸線回り(本例ではペダル軸110回り)に揺動するものであり、複数の歯部131を有している。この複数の歯部131は、ペダル軸110の軸線に沿って視た際に、該ペダル軸110を中心とする仮想円弧に沿って配列されている。
図5は、ラチェット体130における複数の歯部131と、後述するロック部材210におけるロック爪部211との係合状態を示す拡大図である。図5に示すように、ラチェット体130の歯部131は、後述する中立付勢機構140の付勢力により該ラチェット体130が中立側P1へ付勢されている際に、ロック爪部211に当接する歯部側第1当接面131aと、前進用変速ペダル121への人為操作によって中立付勢機構140の前記付勢力に抗して該ラチェット体130が前進側P2へ揺動される際に、ロック爪部211に当接する歯部側第2当接面131bとを有している。
また、ラチェット体130は、図3及び図4に示すように、エアー式ショックアブソーバ132を備えている。このショックアブソーバ132は、一端がミッションケース50に他端がラチェット体130に設けられている。これにより、前進用変速ペダル121の急激な踏み込み又は急激な中立戻し操作を防止することができる。
図6に図3及び図4に示す中立付勢機構140及びその周辺部分を拡大した図を示す。中立付勢機構140は、図6に示すように、ペダル軸110(図6では図示省略)を作動的に中立側へ付勢するものであり、中立設定用押動部材141、中立設定用従動部材142及び中立設定用付勢部材143を備えている。
中立設定用押動部材141は、ミッションケース50に取り付けられるベース部材144に対して後述する第1枢支軸51(図3及び図4参照)と略平行な第2枢支軸52回り揺動自在に支持されており、該第2枢支軸52の軸線方向に沿って視た際に凹状をなすカム面141aを有しいる。中立設定用従動部材142は、ミッションケース50に取り付けられるベース部材144に対して第2枢支軸52と略平行な第3枢支軸53回り揺動自在に支持されており、押動部材141のカム面141aと係合するカム従動部(本例ではベアリング142a)を有している。なお、ベアリング142aは、中立設定用従動部材142に固着された支持軸142a’に支持されている。中立設定用付勢部材143は、押動部材141のカム面141aがベアリング142aに押圧されるように、中立設定用押動部材141を付勢するものであり、本例では、一端143aが押動部材141の開放端部における貫通孔141bに、他端143bがミッションケース50に取り付けられるベース部材144に接続された巻きバネである。中立設定用従動部材142は、ラチェット体130のペダル軸110回りの揺動に連動して第3枢支軸53回りに揺動するように、該ラチェット体130に連係されている。これについて図7を参照しながらさらに説明する。
図7は、中立設定用従動部材142がラチェット体130に連係される状態を説明するための図である。図7に示すように、中立設定用従動部材142は第3枢支軸53に略平行に固着された支持軸142cを有しており、ラチェット体130は第3枢支軸53に略平行に固着された支持軸133を有しており、連結部材145が一端で中立設定用従動部材142の支持軸142cに、他端でラチェット体130の支持軸133にそれぞれ回動自在に連結されている。これにより、中立設定用従動部材142は、ラチェット体130のペダル軸110回りの揺動に応じて連結部材145が連動することで第3枢支軸回り53に揺動することができる。
なお、図6に示すように、HST13は、車輌前後方向Xの揺動により該HST13の駆動方向、駆動速度を設定するするための変速アーム13aを有している。この変速アーム13aは、中立設定用従動部材142の第3枢支軸53回りの揺動に連動して車輌前後方向Xに揺動するように、該中立設定用従動部材142に連係されている。さらに説明すると、変速アーム13aは支持軸142cに略平行な軸線回りに回動自在とされた連結部材13bを有しており、中立設定用従動部材142は支持軸142cに略平行方向に貫通した貫通孔142b(図8参照)が設けられている。連結部材13bは、自由端部13b’が中立設定用従動部材142の貫通孔142b側に屈曲しており、該貫通孔142bに回動自在に嵌入される。これにより、変速アーム13aは、中立設定用従動部材142の第3枢支軸53回りの揺動に応じて連結部材13bが連動することで車輌前後方向Xに揺動することができ、ひいてはHST13の駆動方向、駆動速度を任意に設定することができる。
ベアリング142aは、HST変速操作機構100が中立状態の際に押動部材141のカム面141aの最深部Pと係合するように構成されている。これにより、HST変速操作機構100は常に中立側に付勢された状態にされる。
また、中立付勢機構140は、既述のとおり、中立設定押動部材141を第2枢支軸52回り揺動自在に支持し、且つ、中立設定用従動部材142を第3枢支軸53回り揺動自在に支持し、ミッションケース50に取り付けられるベース部材144を備えている。このベース部材144は、ミッションケース50に対して位置調整可能に取り付けられる。さらに説明すると、ベース部材144は、図8に示すように、長手方向が車輌前後方向Xに沿う調整用の長孔144aが設けられており、この調整用長孔144aを貫通してミッションケース50に取り付けたボルトを緩めることで、ミッションケース50に対して車輌前後方向Xに沿って位置調整することができる。
(変速ロック機構)
変速ロック機構200は、図3に示すように、HST変速操作機構100を人為的に任意の変速位置に保持する変速ロック状態及び該変速ロック状態を解除するロック解除状態をとり得るものであり、既述のロック爪部211を有するロック部材210の他、ロック操作部材220及び解除付勢部材230を備えている。
ロック部材210は、ロック爪部211がラチェット体130における複数の歯部131と選択的に係合可能なように、該ロック爪部211が歯部131と係合するロック位置と、該ロック爪部211を歯部131から離間させる解除位置とをとり得るように、ペダル軸110と略平行な第1枢支軸51回り揺動自在とされている。
さらに説明すると、ロック部材210は、第1枢支軸110に軸線回り回転自在とされた中心部212と、該中心部212からラチェット体130に向かって延びる第1アーム部213と、該中心部212を挟んで第1アーム部213とは反対側に延びる第2アーム部214を有しており、第1アーム部213が前記仮想円弧に対する接線方向に沿っている。そして、第1アーム部213の開放端部が車輌幅方向Yに沿って略直角に屈曲しており、該屈曲した開放端部における幅方向一方側でロック爪部211が形成されている。また、ロック爪部211は、図5に示すように、ラチェット体130の歯部131における歯部側第1当接面131a及び歯部側第2当接面131bにそれぞれ対応した爪側第1当接面211a及び爪側第2当接面211bを有している。本例では、歯部131及びロック爪部211は、互いの第1当接面131a,211aが当接する際には、互いの第2当接面131b,211bの間に隙間Sが生じるように構成されている。なお、第1枢支軸51は、右ステップ台12にボルト251で取り付けられた支持部材250に支持されている。
ロック操作部材220は、ロック部材210を前記ロック位置又は前記解除位置に位置させる人為操作可能なものであり、第1操作部材221、第2操作部材222及び第3操作部材223を備えている。第1操作部材221は、中央部でブレーキブラケット260に対して第1枢支軸51に略平行に固着された支持軸54に回動自在に支持されており、一端部で第2操作部材222の一端部に、他端部で第3操作部材223の一端部にそれぞれ支持軸54と略平行な軸線回り回動自在に連結されている。一端部で第1操作部材221に連結されている第2操作部材222は、他端部で把持部222aを有しており、該他端部側でダッシュボード4に設けられた支持部材41に略上下方向摺動自在に支持されている。一端部で第1操作部材221に連結されている第3操作部材223は、他端部でロック部材210の第2アーム部214に支持軸54と略平行な軸線回り回動自在に連結されている。これにより、第2操作部材222の把持部222aを上方に引き上げることで、第1操作部材221が支持軸54を支点として図中時計方向に回動し、第3操作部材223が下方に移行する。そうすると、ロック部材210が第1枢支軸51を支点として図中時計方向に回動し、前記ロック位置に配置される。一方、第2操作部材222の把持部222aを下方に押し下げることで、第1操作部材221が支持軸54を支点として図中反時計方向に回動し、第3操作部材223が上方に移行する。そうすると、ロック部材210が第1枢支軸51を支点として図中反時計方向に回動し、前記解除位置に配置される。なお、参照符号61は騒音やゴミ等の侵入を防止するグロメットゴムである。
ロック解除付勢部材230は、ロック部材210を作動的に前記解除位置に保持する為のものであって、ねじりに対して戻る力を利用して付勢力を付与するコイルバネであり、第1操作部材221が支持軸54を支点として常時図中反時計方向に付勢されるように、コイル一端が第1操作部材221の第3操作部材223との連結側に、コイル他端がハンドルブラケット260に接続されている。これにより、ロック部材210を前記解除位置へ向けて付勢することができる。
(ブレーキ操作機構)
図9乃至図11は、ブレーキ操作機構300を説明するための図であり、図9にその概略側面図を、図10にその概略平面図を、図11にその概略斜視図を示す。ブレーキ操作機構300は、走行ブレーキ装置8を操作するものであって、このブレーキ操作の際に、変速ロック機構200を変速ロック状態からロック解除状態に移行できるように構成されたものである。このブレーキ操作機構300は、図9乃至図11に示すように、左右のブレーキ操作軸310、ブレーキ操作部材320及び左右のブレーキ解除付勢部材330を備えている。
左右のブレーキ操作軸310は、第1枢支軸51と略平行に配設されており、走行ブレーキ装置8を作動させるブレーキ作動位置と、該走行ブレーキ装置8のブレーキ作動を解除するブレーキ解除位置とをとり得るように、軸線回り回転自在とされており、左右の支持部材270(図11では図示を省略、図3も参照)に支持されている。この左右の支持部材270は、板状部材を長手方向中央部に対して該中央部を基部271とし、両端部を両側部272として該両端部を略直角に折り曲げた断面視「コ」の字形状を呈しており、該折り曲げられた両側部272で左右のブレーキ操作軸310の両端部を軸線回り回動自在に支持できるように構成されている。ここで右ブレーキ操作軸310についてさらに説明すると、右ブレーキ操作軸310を支持する右支持部材270は、基部271が第1枢支軸51を支持する支持部材250にボルト273にて固着されている。右支持部材270の基部271には、第1枢支軸51に揺動自在に支持されると共に第3操作部材223に回動自在に連結されたロック部材210の第2アーム部214部分を貫通する貫通孔271aが設けられており、この貫通孔271aを第2アーム部214部分が貫通することで、該第2アーム部214部分が支持部材270に内包されている。
また、右ブレーキ操作軸310には、該右ブレーキ操作軸310が前記ブレーキ解除位置から前記ブレーキ作動位置に移行する際に、ロック部材210の第2アーム部214と当接して該ロック部材210を前記ロック位置から前記解除位置へ移行させる係合部311が設けられており、このブレーキ操作軸310の係合部311が、ロック部材210の第2アーム部214と係合するように凸状に形成されている。
左右のブレーキ操作部材320は、それぞれ左右のブレーキ操作軸310を前記ブレーキ作動位置又は前記ブレーキ解除位置に選択的に位置させる人為操作可能なものであって、走行ブレーキ装置8における左右の後輪ブレーキ機構を同時に作動させることができるように構成されており、ブレーキペダル321、ブレーキペダル軸322、左右の第1ブレーキロッド323及び左右の第2ブレーキロッド324を備えている。
ブレーキペダル321は、図11に示すように、ブレーキペダル軸322回り揺動自在に支持された左右のブレーキ基端部321a’,321b’と、該ブレーキ基端部321a’,321b’から後方且つ下方に延びる左右のブレーキアーム部321a,321bと、該ブレーキアーム部321a,321bの開放端部に設けられたペダル踏み込み部321’とを有している。
ブレーキペダル軸322は、ブレーキブラケット260上に車輌幅方向Yに沿って配置されており、該ブレーキブラケット260に軸線回り回動自在に支持されている。ブレーキペダル軸322の車輌幅方向Y左端部には、左ブレーキ連結部材321cが相対回転不能に設けられている。左ブレーキ基端部321a’は、ブレーキペダル軸322に相対回転不能に嵌装されており、右ブレーキ基端部321b’は、左ブレーキ基端部321a’の車輌幅方向Y右方に隣接して配置されていると共にブレーキペダル軸322に回動自在に嵌装されている。左ブレーキ連結部材321c及び右ブレーキ基端部321b’は、それぞれブレーキレバー321dを有している。
前記左右のブレーキ操作軸310は、いずれも回転軸心から所定の角度で放射状に突出した二つのレバー部312a,312bを有している。右第1ブレーキロッド323は、一端部で右ブレーキ基端部321b’に設けられた右ブレーキレバー321dに回動自在に連結されていると共に、他端部で右ブレーキ操作軸310の一方のレバー部312aに回動自在に連結されている。右第2ブレーキロッド324は、一端部で右ブレーキ操作軸310の他方のレバー部312bに回動自在に連結されているとともに、他端部でブレーキ装置8の車輌幅Y方向右方に配設された右ブレーキ機構作動用部材(図示省略)に回動自在に連結されている。この右ブレーキ機構作動用部材は、ブレーキ作動方向に移行するとブレーキ装置8の右後輪ブレーキ機構を作動することができる一方、ブレーキ解除方向に移行すると当該右後輪ブレーキ機構の作動を解除することができるものである。
左第1及び第2ブレーキロッド323,324は、右第1及び第2ブレーキロッド323,324と同様の構成である。すなわち、左第1ブレーキロッド323は、一端部で左ブレーキ連結部材321cに設けられた左ブレーキレバー321dに回動自在に連結されていると共に、他端部で左ブレーキ操作軸310の一方のレバー部312aに回動自在に連結されている。左第2ブレーキロッド324は、一端部で左ブレーキ操作軸310の他方のレバー部312bに回動自在に連結されているとともに、他端部でブレーキ装置8の車輌幅Y方向左方に配設された左ブレーキ機構作動用部材(図示省略)に回動自在に連結されている。この左ブレーキ機構作動用部材は、ブレーキ作動方向に移行するとブレーキ装置8の左後輪ブレーキ機構を作動することができる一方、ブレーキ解除方向に移行すると当該左後輪ブレーキ機構の作動を解除することができるものである。なお、参照符号62は騒音やゴミ等の侵入を防止するグロメットゴムである。
この状態であれば、ブレーキ装置8における左右の後輪ブレーキ機構を別々に独立して作動させることができるのであるが、本例では、左右のブレーキアーム部321a,321bには、左右の後輪ブレーキ機構を同時に作動させるべく、該ブレーキアーム部321a,321bの開放端部において、該ブレーキアーム部321a,321bを一体的に連結するペダル踏み込み部321’が連結板321eを介して取り付けられている。このペダル踏み込み部321’は、ブレーキアーム部321a,321bより左右外方に延出している。
このように構成されたブレーキペダル321は、図4に示すように、前進用変速ペダル121を基準にして車輌幅方向Y内方に、また該前進用変速ペダル121の第1領域121aと第2領域121bとの偏向部Aを基準T1にして、車輌幅方向Yに沿う略同一位置に位置するように、右ステップ台12上に配設されていると共に、後進用変速ペダル122を基準T2にして、車輌前後方向Xに沿う略同一位置において車輌前方に配設されている。なお、ここでいう車輌幅方向Yに沿う略同一位置とは、ブレーキペダル321が偏向部Aを基準T1にして、車輌前後方向Xにオーバーラップする位置であり、車輌前後方向Xに沿う略同一位置とは、ブレーキペダル321が後進用変速ペダル122を基準T2にして、車輌幅方向Yにオーバーラップする位置である。このとき、前進用変速ペダル121、後進用変速ペダル122及びブレーキペダル321は、平面視において、これらの足踏み部C1〜C3を頂点とした三角形状、本例では、前進用変速ペダル121の足踏み部C1及びブレーキペダル321の足踏み部C3を結ぶ直線距離と、後進用変速ペダル122の足踏み部C2及びブレーキペダル321の足踏み部C3を結ぶ直線距離とが略等しい略二等辺三角形状に配置されている。また、ブレーキペダル321は、図9及び図11に示すように、該ブレーキペダル321より上方に位置するブレーキペダル軸322回り揺動自在とされた吊り下げ型とされており、図3に示すように、前進用変速ペダル121の足踏み部C1の位置に対しブレーキペダル321の足踏み部C3の位置が車輌上下方向略同一位置(本例では上方近傍)に配置されている。
左右のブレーキ解除付勢部材330は、それぞれ左右のブレーキ操作軸310を作動的にブレーキ解除位置へ向けて付勢するものであって、ねじりに対して戻る力を利用して付勢力を付与するコイルバネであり、左右のブレーキ操作軸310が常時図9及び図11中時計方向軸線回りに付勢されるように、コイル一端が左右のブレーキ操作軸310の他方のレバー部312bに、コイル他端が左右の支持部材270にそれぞれ接続されている。これにより、ブレーキ操作軸310を前記ブレーキ解除位置へ向けて付勢することができる。
このブレーキ操作機構では、運転者が該付勢力に抗してブレーキペダル321を踏み込み操作することでブレーキ作動位置に位置されて左右のブレーキ機構がそれぞれブレーキON状態となる。そして、運転者による踏み込み操作が解除されると、ブレーキペダル321がいずれも自動的にブレーキ解除位置へ戻され、左右のブレーキ機構がいずれもブレーキOFF状態となる。さらに具体的に言えば、ブレーキペダル321が、ペダル踏み込み部321’で踏圧操作されることで、左右のブレーキ基端部321a’,321b’が図中反時計方向に回動し、それに伴って左右のブレーキレバー321dが上方に旋回すると共に左右の第1ブレーキロッド323が上方に移行し、これにより、左右のブレーキ操作軸310が図中反時計方向に回動することで、左右の第2ブレーキロッド324が前方へ移行し、それに連動して左右のブレーキ機構作動用部材がブレーキ作動方向に移行することでブレーキ装置8の左右の後輪ブレーキ機構が作動される。また、ブレーキペダル321の踏圧操作が解除されることで、左右のブレーキ基端部321a’,321b’が図中時計方向に回動し、それに伴って左右のブレーキレバー321dが下方に旋回すると共に左右の第1ブレーキロッド323が下方に移行し、これにより、左右のブレーキ操作軸310が図中時計方向に回動することで、左右の第2ブレーキロッド324が後方へ移行し、それに連動して左右のブレーキ機構作動用部材がブレーキ解除方向に移行すると、ブレーキ装置8の左右の後輪ブレーキ機構が解除される。
以上説明した走行操作装置によれば、作業車輌500における右ステップ台12において、車輌幅方向Yに離間配置されている前進用変速ペダル121及び後進用変速ペダル122の間にフットレスト領域αが画されるので、該右ステップ台12側で、フットレスト領域αにおいて足Fを置く空間を比較的大きく取ることができ、それだけ乗降性に優れると共に、例えば、各種操作レバー等の操作部材が設けられる場合でも、操作性良好である。
また、作業車輌500を前進又は後進させる際には、前進用変速ペダル121の踏み込み操作と後進用変速ペダル122の踏み込み操作とをフットレスト領域αを挟んで行うことができ、さらに言えば、作業車輌500を前進させる際には、右ステップ台12の車輌幅方向Y外方において、変速ペダル軸110を基準にして車輌前方且つ上方に配設されている前進用変速ペダル121の踏み込み操作を行うことができ、また、作業車輌500を後進させる際には、右ステップ台12の車輌幅方向Y内方において、変速ペダル軸110を基準にして車輌後方且つ上方に配設されている後進用変速ペダル122の踏み込み操作を行うことができ、そして、前進用変速ペダル121の位置から足Fを休める際には、前進用変速ペダル121の位置からの効率的な比較的少ない動きで後進用変速ペダル122側に臨むフットレスト領域αに足Fを置くことができ、同様に、後進用変速ペダル122の位置から足Fを休める際には、後進用変速ペダル122の位置からの効率的な比較的少ない動きで前進用変速ペダル121側に臨むフットレスト領域αに足Fを置くことができる。そして本例では、変速ペダル軸110がフットレスト用部材を兼ねているので、フットレスト専用の部材を設けなくてもよく、単純な構成で組み立てができ、それだけ製造コストを低く抑えることができる。
また、前進用変速ペダル121及び後進用変速ペダル122は、変速ペダル軸110と、両変速ペダル121,122の足踏み部C1,C2を結ぶ直線とが交差する部位Qが変速ペダル軸110の両変速ペダル121,122間の略中央部に位置するように配置されているので、前進用変速ペダル121の位置から足Fを休める際には、前進用変速ペダル121の足踏み部C1から前記直線上に沿って、変速ペダル軸110上の略中央部に足Fを置くことができ、同様に、後進用変速ペダル122の位置から足Fを休める際には、後進用変速ペダル122の足踏み部C2から前記直線上に沿って、変速ペダル軸110上の略中央部に足Fを置くことができる。このように、両変速ペダル121,122の足踏み部C1,C2から前記直線上に沿って、変速ペダル軸110上に足Fを置くことで、足Fを休める際の足Fの動きをさらに効率的で少ない動きにすることができ、また、変速ペダル軸110上で足Fを休める際に該変速ペダル軸110上の略中央部に足Fを置くことで、それだけ足Fを置く空間を大きく取ることができる。
また、前進用変速ペダル121は、基端部121’から先端側へ行くに従って車輌幅方向Y外方に向かう第1領域121aを有しているので、例えば、運転者が運転席11に座った際に(特に、本例のようにハンドルコラム16が設けられる場合に)開きがちになる足Fの方向に、前進用変速ペダル121の方向を合わせることができ、それだけ操作性を向上させることができる。また前進用変速ペダル121は、第1領域121aから延びる第2領域121bを有していて、該第2領域121bが、第1領域121aを基準にして車輌幅方向Y内方に(換言すれば前記フットレスト領域α側に)偏向されているので、前進用変速ペダル121の踏み込み操作を行う際及びフットレスト領域αで足Fを休める際の前進用変速ペダル121とフットレスト領域αとの足Fの移動距離を、該前進用変速ペダル121における第2領域121bが第1領域121aを基準にして車輌幅方向Y内方に(換言すればフットレスト領域α側に)偏向されている分だけ短くすることができ、それだけ足Fの負担を軽減することができる。
また、変速ペダル軸110は、車輌幅方向Y外端部が車輌幅方向Y内端部より車輌後方に位置するように、傾斜して配置されているので、前進用変速ペダル121及び後進用変速ペダル122の車輌前後方向Xのペダル長を維持しつつ変速ペダル軸110に連結された状態の両変速ペダル121,122の車輌前後方向Xの全長R(ひいては、前進用変速ペダル121及び後進用変速ペダル122の踏み込み操作やフットレスト領域αで足Fを休める際の足Fの移動距離)を短くすることができ、それだけ足Fの負担を軽減することができる。
また、ブレーキペダル321は、前進用変速ペダル121を基準にして車輌幅方向Y内方に位置するように、右ステップ台12上に配設されているので、前進用変速ペダル121の足踏み部C1の位置に対しブレーキペダル321の足踏み部C3の位置を車輌上下方向略同一位置に配置することができ(図3参照)、ひいては前進用変速ペダル121とブレーキペダル321との間で、足Fの高さを維持しつつペダル操作を行うことができ、それだけペダル操作の操作性を向上させることができる。さらに、ブレーキペダル321は、該ブレーキペダル321より上方に位置するブレーキペダル軸322回り揺動自在とされた吊り下げ型とされているので、ブレーキペダル321上方の空間を利用することができる。
また、ブレーキペダル321は、後進用変速ペダル122を基準にして、車輌前後方向Xに沿う略同一位置において車輌前方に配設されているので、例えば、運転者が後方を確認しつつ後進用変速ペダル122の踏み込み操作とブレーキペダル321の踏み込み操作とを行う際でも、後進用変速ペダル122と、該後進用変速ペダル122を基準にした車輌前後方向Xに沿う略同一位置に配設されているブレーキペダル321との間で足Fを前後に移動させるだけで済むので、かかる踏み込み操作を容易に行うことができる。さらに、前進用変速ペダル121、後進用変速ペダル122及びブレーキペダル321は、平面視において、これらの足踏み部C1〜C3を頂点とした三角形状、本例では、前進用変速ペダル121の足踏み部C1及びブレーキペダル321の足踏み部C3の直線距離と、後進用変速ペダル122の足踏み部C2及びブレーキペダル321の足踏み部C3の直線距離とが略等しい略二等辺三角形状に配置されているので、足Fの動きを該足Fの略中心部分を支点としたものにすることができ、さらに足Fの移動が少ない効率的なペダル操作が可能である。
また、ブレーキペダル321は、前進用変速ペダル121の第1領域121aと第2領域121bとの偏向部Aを基準T1にして、車輌幅方向Yに沿う略同一位置に配置されているので、前進用変速ペダル121の踏み込み操作とブレーキペダル321の踏み込み操作との間で足の移動を少なくでき、それだけ、かかる踏み込み操作の操作性を向上させることができる。
図1は、本実施の形態に係る走行操作装置を備えた作業車輌の概略側面図である。 図2は、図1に示す作業車輌の概略正面図である。 図3及び図4は、本実施形態に係る走行操作装置を説明するための概略側面図である。 図4は、本実施形態に係る走行操作装置を説明するための概略平面図である。 図5は、ラチェット体における複数の歯部と、ロック部材におけるロック爪部との係合状態を示す拡大図である。 図6は、図3及び図4に示す中立付勢機構及びその周辺部分を示す拡大図である。 図7は、中立設定用従動部材がラチェット体に連係される状態を説明するための図である。 図8は、中立付勢機構の概略構成を示す図であり、図8(A)にその側面図を、図8(B)にその平面図を、図8(C)にその斜視図を示す。 図9は、ブレーキ操作機構を説明するための概略側面図である。 図10は、ブレーキ操作機構を説明するための概略平面図である。 図11は、ブレーキ操作機構を説明するための概略斜視図である。
8…走行ブレーキ装置 12…右ステップ台 13…走行用無段変速装置
110…変速ペダル軸 121…前進用変速ペダル
121’…前進用変速ペダルの基端部 121a…第1領域
122…後進用変速ペダル 122’…後進用変速ペダルの基端部
121b…第2領域 321…ブレーキペダル 322…ブレーキペダル軸
500…作業車輌 α…フットレスト領域 X…車輌前後方向 Y…車輌幅方向

Claims (4)

  1. 作業車輌に備えられた走行用無段変速装置を変速操作する前進用変速ペダル及び後進用変速ペダルと前記前進用変速ペダル及び前記後進用変速ペダルが相対回転不能に連結される変速ペダル軸と前記作業車輌に備えられた走行ブレーキ装置を操作するブレーキペダルとを備えた走行操作装置であって
    前記変速ペダル軸は、作業車輌における左右のステップ台の一方に車輌幅方向に沿って配設され
    前記前進用変速ペダルは基端部が前記変速ペダル軸の車輌幅方向外端部に連結された状態で前記変速ペダル軸から車輌前方且つ上方に延び、前記後進用変速ペダルは基端部が前記変速ペダル軸の車輌幅方向内端部に連結された状態で前記変速ペダル軸から車輌後方且つ上方へ延びており、これにより、前記両変速ペダルの車輌幅方向の間で且つ前記変速ペダル軸の上方にフットレスト領域が画されており、
    前記ブレーキペダルは、ペダル踏み込み部が車輌幅方向位置に関し前記後進用変速ペダルと同一位置で且つ車輌前後方向位置に関し前記前進用変速ペダルと同一位置に位置するように前記ブレーキペダルより上方に位置するブレーキペダル軸回り揺動自在に吊り下げられていることを特徴とする走行操作装置。
  2. 前記前進用変速ペダルは、基端部から先端側へ行くに従って車輌幅方向外方に向かう第1領域を有していることを特徴とする請求項1に記載の走行操作装置。
  3. 前記前進用変速ペダルは、前記第1領域から延出する第2領域をさらに有しており、
    前記第2領域は、前記第1領域を基準にして車輌幅方向内方に偏向されていることを特徴とする請求項に記載の走行操作装置。
  4. 前記変速ペダル軸は、車輌幅方向外端部が車輌幅方向内端部より車輌後方に位置するように、車輌フレームに対して傾斜配置されていることを特徴とする請求項からの何れかに記載の走行操作装置。
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