JP4674482B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、比較的大電流、高電圧を扱う半導体スイッチ方式の電力変換装置に関する。
住宅用の小型の太陽光発電システムや小型の燃料電池発電システムでは、太陽光や燃料電池から得られる電源電圧を一般的に使用される商用電源等の交流電圧に変換するために、電力変換装置が用いられている。
このような電力変換装置は、電源電圧を所定の電圧に変圧する変圧部と、変圧部の出力を平滑する平滑用コンデンサ及び平滑用コンデンサの出力電圧を所定の交流電圧に変換するブリッジ回路を構成するスイッチ素子群を含み、電力変換に用いられるインバータ部と、インバータ部を制御する制御部等を備えている。
ここで、上記のインバータ装置の定格が1〜5kW程度であり、その中で用いるスイッチ素子群は、小容量のものであれば、3つのリード端子のついたTO−3P型のスイッチ素子をプリント基板に実装するものが一般的であり、一方、比較的高容量のものでは、金属基板にスイッチ素子のベアチップをワイヤボンディング実装するものが一般的である。
また、インバータ部のスイッチ素子群と平滑用コンデンサとからなるインバータユニットを備える電力変換装置が提供されており(たとえば特許文献1)、このインバータユニットは、スイッチ素子群を樹脂に一体に埋め込んで構成されるパワー素子と、直流電源、平滑用コンデンサ、及びパワー素子を接続するバスバー等の配線部材を樹脂に一体に埋め込んで構成され、パワー素子の上面に密接配置されるパワーパネルとを備え、このパワーパネルの上面に平滑用コンデンサを支持するための凹面形状の支持部が一体に成形されている。
特開平10−304679号公報(第1図)
しかしながら、上記特許文献1は、平滑用コンデンサの支持部が成形されるパワーパネルを、スイッチ素子群を埋め込んだパワー素子上に密接配置しているため、発熱部品であるスイッチ素子からの熱が、パワー素子及びパワーパネルを構成する樹脂を介して平滑用コンデンサに伝熱されるので、平滑用コンデンサの温度が上昇し、これにより、平滑用コンデンサの破損に起因する電解液漏れや、電気特性の劣化、寿命の低下等が生じるおそれがあった。
このような問題を解決するには、平滑用コンデンサを支持部に載置せずにパワーパネルと離間するようにして取り付ければ良く、このように平滑用コンデンサを取り付けることで、平滑用コンデンサへの直接的な伝熱を防止して、平滑用コンデンサの温度上昇を抑制することができる。しかし、この場合、平滑用コンデンサがその端子のみで接続されることになるので、平滑用コンデンサの端子周辺部に負荷がかかり、これにより、端子の断線や、端子周辺部の破損に起因する端子周辺部からの電解液漏れ等が生じるおそれがあった。
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、平滑用コンデンサの温度上昇を抑制し、且つ、平滑用コンデンサにかかる負荷を低減できる電力変換装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、請求項1の電力変換装置では、電源電圧を変圧する変圧部と、変圧部の出力を平滑する平滑用コンデンサ及び平滑用コンデンサの出力電圧を所定の交流電圧に変換するブリッジ回路を構成する複数のスイッチ素子を含むインバータ部と、インバータ部を制御する制御部とからなる電力変換装置において、前記スイッチ素子が配設される金属基板と、該金属基板に取り付けられる前記平滑用コンデンサの支持部材とを備え、前記平滑用コンデンサは略円筒形状の本体を有し、前記支持部材は、前記本体の外周面の曲率と同程度の曲率の当接面を有し、前記本体の軸方向と前記金属基板とが並行になるようにして前記本体を保持する保持部と、該保持部を前記金属基板に前記金属基板との間に間隙を有して並行した状態に配置する脚部とを備えており、前記平滑用コンデンサは前記本体の軸方向に直交する方向に並設されるとともに、前記スイッチ素子の端子に電気的に接続され当該スイッチ素子の近傍から立設された導電体に前記平滑用コンデンサの端子が接続され、各平滑用コンデンサの保持部は、少なくとも隣接する保持部同士が前記並設方向において互いに対向しないように配置されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、金属基板に取り付けた支持部材の保持部により平滑用コンデンサの本体を当接状態で支持しているので、平滑用コンデンサにかかる負荷の大部分を支持部材で受けて、平滑用コンデンサの端子周辺部にかかる負荷を低減できる。しかも、支持部材の脚部により保持部と金属基板との間に間隙を設けているので、発熱部品であるスイッチ素子からの伝熱を低減して、平滑用コンデンサの温度上昇を抑制することができる。また、脚部により保持部を金属基板と並行した状態で配置して、支持部材が金属基板の面内に位置するようにしているので、大型の部品である平滑用コンデンサを支持部材に支持させても、全体としてコンパクトにまとめることができる。さらに、保持部の当接面を本体の外周面の曲率と同程度の曲率としているので、平滑用コンデンサの本体を保持部に支持させた際にも、本体をがたつくことなく支持することができるようになり、これにより、平滑用コンデンサの本体を安定した状態で保持することができる。また、平滑用コンデンサを本体の軸方向に直交する方向に並設した場合でも、隣接する保持部同士が互いに干渉しないので、これにより、平滑用コンデンサを配置するためのスペースの小型化を図ることができる。
請求項の電力変換装置では、請求項の構成に加えて、前記当接面の周方向の長さ寸法は、前記本体の外周面の半周を越える大きさとしていることを特徴とする。
請求項の発明によれば、保持部に本体を支持させた際に、保持部の当接面が本体の外周面の半周を越える部位と当接しているので、保持部によって平滑用コンデンサの本体を固定することができ、これにより、支持部材で平滑用コンデンサの本体を安定して支持することができるようになる。
請求項の電力変換装置では、請求項1の構成に加えて、平滑用コンデンサの前記本体は一端側から端子が突出し、支持部材の保持部は、前記本体の他端側に当接していることを特徴とする。
請求項の発明によれば、平滑用コンデンサの端子が接続される部位と、保持部とで平滑用コンデンサの本体を挟持しているので、平滑用コンデンサにかかる負荷の大部分を支持部材で受けて、平滑用コンデンサの端子周辺部にかかる負荷を低減できる。これにより、平滑用コンデンサの端子の断線や、端子周辺部の破損に起因する電解液の液漏れ等の故障を防止することができる。
請求項の電力変換装置では、請求項の構成に加えて、保持部は弾性を有する部材から形成され、前記本体の他端側に弾接して前記本体を一端側へ付勢していることを特徴とする。
請求項の発明によれば、平滑用コンデンサの端子が接続される部位と、保持部とで平滑用コンデンサの本体を弾接挟持しているので、平滑用コンデンサを請求項の場合よりも強固に挟持することができるようになり、これにより、支持部材で平滑用コンデンサの本体を安定して支持することができるようになる。
請求項の電力変換装置では、請求項又はの構成に加えて、支持部材は、本体の外周面に当接して本体の軸方向に交差する方向への移動を規制する規制突起を備えていることを特徴とする。
請求項の発明によれば、平滑用コンデンサの本体の軸方向に交差する方向への移動を抑えることができ、これにより、支持部材で平滑用コンデンサの本体を安定して支持することができるようになる。
請求項の電力変換装置では、請求項1の構成に加えて、支持部材は、高熱伝導性の絶縁材料、又は、前記本体と当接する保持部が熱伝導性の絶縁材料で被覆された高熱伝導性の金属材料から形成されていることを特徴とする。
請求項の発明によれば、支持部材の熱抵抗が小さくなるから、平滑用コンデンサに生じる熱を支持部材から放熱させることができ、これにより、平滑用コンデンサの温度上昇を抑えることができる。
請求項の電力変換装置では、請求項の構成に加えて、支持部材は、表面が凹凸形状に形成されていることを特徴とする。
請求項の発明によれば、支持部材の表面を凹凸形状に形成することで支持部材の表面積を大きくしているので、支持部材の放熱性を向上させることができ、これにより、平滑用コンデンサの温度上昇をさらに抑えることができるようになる。
請求項の電力変換装置では、請求項1の構成に加えて、スイッチ素子の本体の金属基板と反対側の部位には金属板が接触配置され、前記金属板は金属基板に熱伝導的に接続されていることを特徴とする。
請求項の発明によれば、スイッチ素子で生じた熱が金属基板だけでなく金属板を介しても放熱されるので、これにより、スイッチ素子の温度上昇を抑制できる。加えて、支持部材の保持部がスイッチ素子と対向している場合でも、金属板をスイッチ素子の金属基板と反対側の部位に配置していることによって、スイッチ素子で生じた熱が平滑用コンデンサに伝熱されてしまうことを防止でき、さらに平滑用コンデンサの温度上昇を抑制することができる。
請求項の電力変換装置では、請求項1の構成に加えて、平滑用コンデンサが複数個並列接続され、平滑用コンデンサの両端子をそれぞれ外部回路に電気的に接続する端子片を少なくとも1つずつ具備する接続部材と、金属基板に配設されたスイッチ素子に電気的に接続され、接続部材の端子片がそれぞれ着脱自在に接続される連結片を具備する連結部材とを備えていることを特徴とする。
請求項の発明によれば、平滑用コンデンサが複数個並列接続される接続部材を、金属基板に設けた連結部材に着脱自在に接続しているので、メンテナンス時等の平滑用コンデンサの交換作業を容易に行うことができる。
本発明は、金属基板に取り付けた支持部材の保持部により平滑用コンデンサの本体を当接状態で支持しているので、平滑用コンデンサの端子周辺部にかかる負荷を低減でき、しかも、支持部材の脚部により保持部と金属基板との間に間隙を設けているので、平滑用コンデンサの温度上昇を抑制することができ、また、脚部により保持部を金属基板と並行した状態で配置して、支持部材が金属基板の面内に位置するようにしているので、全体としてコンパクトにまとめることができるという効果がある。
以下に、図1〜図9を参照して本発明の実施形態について説明する。
(実施形態1)
本実施形態の電力変換装置は、たとえば、図3に示すように、太陽電池或いは燃料電池等の直流電源部DCに接続され、平滑用コンデンサC0、リアクトル(昇圧リアクトル)L0、スイッチ素子Q0、及び逆流阻止用ダイオードD0を有し、平滑用コンデンサC1…とともに昇圧チョッパを構成する昇圧部4と、昇圧部4の出力を平滑する平滑用コンデンサC1…、4つのスイッチ素子Q1〜Q4からなり平滑用コンデンサC1の出力電圧(つまりは昇圧チョッパの出力電圧)を交流電圧に変換するブリッジ回路5a、及び該ブリッジ回路5aの出力端に接続されるリアクトルL1,L2及びコンデンサC2からなりブリッジ回路5aの出力波形を正弦波とするローパスフィルタ5bを備えるインバータ部5と、インバータ部5の出力を接続する系統との連系を解除するための解列器6と、インバータ部5の出力を系統に接続するための端子台7と、昇圧部4のスイッチ素子Q0のスイッチングを制御するとともにブリッジ回路5aのスイッチング素子Q1〜Q4のスイッチングを制御し、また解列器6を制御するマイクロコンピュータ8a等を含めた制御部8と、制御部8の制御信号をスイッチ素子Q0〜Q4の駆動信号に変換するための信号変換回路部9とで構成され、たとえばAC200Vのインバータ出力を発生して、系統には単相3線として接続するようになっている。ところで、昇圧部4は、実際は直流電源部DCとインバータ部5との間に並列的に2つ設けられており、これにより直流電源部DCにあわせて電流定格を調整することができるようになっているが、この点は発明の要旨ではないので、図3では一方の昇圧部4のみを図示することとしている。
ここで、本実施形態の電力変換装置では、図3に示すように、主構成要素である昇圧部4のスイッチ素子Q0及びダイオードD0と、インバータ部5の平滑用コンデンサC1及びブリッジ回路5aと、信号変換回路部9とからパワーモジュール1を構成している。また、平滑用コンデンサC1としては、図4(a)に示すように、たとえばアルミ電解コンデンサ等の比較的大型な電解コンデンサが用いられ、この平滑用コンデンサC1は、略円筒形状の本体Bと、本体Bの一端側から突出する正極側端子T1及び負極側端子T2とを備えている。
そして、本実施形態の電力変換装置は、特にパワーモジュール1の構造に特徴があり、以下にパワーモジュール1について詳細に説明する。
パワーモジュール1は、図1,2に示すように、昇圧部4のスイッチ素子Q0及びダイオードD0と、インバータ部5の平滑用コンデンサC1及びブリッジ回路5aを構成するスイッチ素子Q1〜Q4とが配設される金属基板10と、信号変換回路部9を構成する電子部品が実装されるプリント基板90と、平滑用コンデンサC1の支持部材2とを備え、支持部材2は、平滑用コンデンサC1の本体Bを当接状態で支持する保持部21と、該保持部21を金属基板10に金属基板10との間に間隙を有して並行した状態に配置する一対の脚部20,20とを有している。尚、図2では、支持部材2の保持部21とプリント基板90とを一部省略している。
金属基板10は、いわゆる金属ベース基板であり、たとえば放熱性、加工性、シールド性等に優れたアルミ基板(アルミベース基板)を用いて、長尺平板状に形成されている。この金属基板10には、昇圧部4及びブリッジ回路5aを構成するためのプリントパターン11が形成されており、プリントパターン11に上記のスイッチ素子Q0〜Q4を含む回路素子が実装されて、図3に示すような昇圧部4及びブリッジ回路5aが配設される。また、金属基板10の四隅部には、円筒状の支持部材固定用ボス12が一体に突設され、このボス12には支持部材2を金属基板10に固定するための固定ねじ(図示せず)に対応したねじ孔12aが形成されている。さらに、金属基板10の短手方向両端側には、各一対の枠部材固定用ボス13,13が一体に突設され、このボス13には枠部材14を金属基板10に固定するための固定ねじ(図示せず)に対応したねじ孔13aが形成されている。加えて、金属基板10の長手方向両端縁の中央部には矩形状の切欠10aが形成されており、金属基板10の短手方向両端側において各ボス12,13間にそれぞれ1つずつ計3つのパワーモジュール固定用孔部10bが貫設されている。
一方、金属基板10には、スイッチ素子Q0〜Q4等の回路素子及びプリントパターン11を囲繞するように枠部材14が取り付けられる。このような枠部材14は、たとえば絶縁性材料からなる樹脂成形品であり、金属基板10の長手方向の長さ寸法と略同寸法を有し互いに並行する一対の長辺部15,15と、金属基板10の短手方向においてボス12,12間よりも小さい長さ寸法を有し各長辺部15,15の両端部をそれぞれ連結する短辺部16,16とを一体に備えた矩形枠状に形成されている。長辺部15の外側面には金属基板10の枠部材固定用ボス13にそれぞれ対応して一対のリブ15aが一体に突設されており、各リブ15aにはボス13のねじ孔13aに連通するねじ挿通孔15bが形成されている。短辺部16の略中央部の後面側(図1における下面側)には、金属基板10の切欠10aに嵌入される矩形状の嵌入片16aが一体に突設され、前面側(図1における上面側)には、略矩形状の切欠部16bが形成されている。
支持部材2は、たとえば絶縁性材料からなる樹脂成形品であり、図1に示すように、互いに並行配置される一対の脚部20,20と、両脚部20の前端部間に架設される保持部21とを一体に備えている。
脚部20は、長尺の略直方体状に形成され、その高さ寸法が、保持部21と金属基板10との間に隙間を有する程度の大きさに設定されている。この脚部20の長手方向両側部には、金属基板10の支持部材用ボス12,12にそれぞれ対応するリブ20aが一体に突設されている。このリブ20aには、ボス12のねじ孔12aに連通するねじ挿通孔20bが形成されている。また、脚部20の後端部(図1における下端部)には、枠部材14の短辺部16と嵌合する切欠部20cが形成され、切欠部20cの縁部には短辺部16の切欠部16bに嵌合する突片20dが一体に形成されている。加えて、脚部20の前端部(図1における上端部)には、後述する接続部材3を固定するための固定ねじ(図示せず)に対応するねじ孔20e,20f(図2参照)が形成されている。
保持部21は、長尺平板状に形成されており、長手方向に沿って平滑用コンデンサC1の本体Bが配置される凹部21aが複数(本実施形態では7つ)並設されている。この凹部21aは、接続具30,32が配置される保持部21の短手方向における一端が開口するとともに、凹部21aの内周面21bの曲率が本体Bの外周面の曲率と同程度となるように形成されている。したがって、平滑用コンデンサC1の本体Bを凹部21aに配置した際には、内周面21bが本体Bの外周面に当接する当接面となるから、本体Bをがたつくことなく支持することができ、これにより、平滑用コンデンサC1の本体Bを安定した状態で保持することができるようになっている。また、保持部21の凹部21aは、図4(a)に示すように、短手方向の両端が開口するようにしてもよい。
支持部材2に本体Bが支持される平滑用コンデンサC1は、図3に示すように、正極側端子T1がスイッチ素子Q1,Q3のドレイン、つまりはブリッジ回路5aの電源入力端の正側に、負極側端子T2がスイッチ素子Q2,Q4のソース、つまりはブリッジ回路5aの負側にそれぞれ電気的に接続されるものであり、これらの接続を担うのが前述の接続部材3と連結部材34である。
接続部材3は、平滑用コンデンサC1の正極側端子T1をそれぞれ接続する第1の接続具30と、平滑用コンデンサC1の負極側端子T2をそれぞれ接続する第2の接続具32と、各接続具30,32間を絶縁する絶縁シート(図示せず)とで構成されている。
第1の接続具30は、上述したように平滑用コンデンサC1の正極側端子T1をそれぞれ接続するものであり、図1,2に示すように、導電性を有する金属板等から曲成され、長尺平板状の連結板30aと、連結板30aの短手方向一端側(図1における上端側)に突設された接続片30b1〜30b4及び端子板30cと、連結板30aの短手方向他端側(図1における下端側)に突設された固定片30d1,30d2及び端子片30e1〜30e4とを一体に備えている。接続片30b1〜30b3は、矩形平板状に形成されており、平滑用コンデンサC1の正極側端子T1を挿通して半田付け(溶接)するための接続孔31aが連結板30aの長手方向に沿って一対穿設されている。尚、接続片30b4は、上記接続片30b1〜30b3と略同様のものであるが、接続孔31aを1つしか備えていない点で異なっている。端子板30cは、略中央部に接続孔31bが穿設された矩形平板状に形成されている。固定片30d1,30d2は、接続具30を支持部材2に固定するためのものであり、略中央部に脚部20のねじ孔20eに連通するねじ挿通孔31cが穿設された矩形平板状に形成されている。端子片30e1〜30e4は、連結部材34と接続するためのものであり、略L字状に曲成されて先部に面方向が連結板30aと略直交する端子部30f1〜30f4を備えている。
第2の接続具32は、上述したように平滑用コンデンサC1の負極側端子T2をそれぞれ接続するものであり、図1,2に示すように、導電性を有する金属板等から曲成され、長尺平板状の連結板32aと、連結板32aの短手方向一端側(図1における上端側)に突設された接続片32b1〜32b4、端子板32c、及び固定片32dと、連結板32aの短手方向他端側(図1における下端側)に突設された端子片32e1〜32e4とを一体に備えている。接続片32b2〜32b4は、矩形平板状に形成されており、平滑用コンデンサC1の負極側端子T2を挿通して半田付け(溶接)するための接続孔33aが連結板32aの長手方向に沿って一対穿設されている。尚、接続片32b1は、上記接続片32b2〜32b4と略同様のものであるが、接続孔33aを1つしか備えていない点で異なっている。端子板32cは、矩形平板状に形成されており、連結板32aの長手方向一端側(図1における右端側)に接続孔33bが穿設され、他端側(図1における左端側)に脚部20のねじ孔20fに連通するねじ挿通孔33cが穿設されている。固定片32dは、接続具32を支持部材2に固定するためのものであり、略中央部に脚部20のねじ孔20fに連通するねじ挿通孔33dが穿設された矩形平板状に形成されている。端子片32e1〜32e4は、連結部材34と接続するためのものであり、略L字状に曲成されて先部に面方向が連結板32aと略直交する端子部32f1〜32f4を備えている。
このように構成された接続具30,32は、互いの連結板30a,32aを絶縁シート(図示せず)等を介して対向させた状態で支持部材2に取り付けられるものであり、支持部材2に取り付けられた際には、第1の接続具30の接続片30b1〜30b4と、第2の接続具32の接続片32b1〜32b4とが所定間隔で交互に配置されるようにそれぞれの間隔が設定されているもので、隣接する接続片同士の隣り合う接続孔31a,33aの間隔が等間隔、たとえば平滑用コンデンサC1の正極側端子T1と負極側端子T2の間隔と等しくなるようにしている。
そして、これら接続具30,32と金属基板10のプリントパターン11とを接続する連結部材34は、図1に示すように、導電性を有する帯状の金属板から略Z字状に曲成され、プリントパターン11に接続される接続片34aと、接続具30,32の端子片30e1〜30e4,32e1〜32e4がそれぞれ接続される連結片34bと、接続片34a及び連結片34bを一体に繋ぐ中継片34cとを一体に備えている。
一方、金属基板10には、図1に示すように、パワーモジュール1と、リアクトルL0、及びフィルタ5bのリアクトルL1,L2とを電気的に接続するための外部接続端子35が各2つずつ計4つ設けられている。この外部接続端子35は、図1に示すように、導電性を有する帯状の金属板から曲成され、プリントパターン11に接続される略L字状の接続片35aと、接続片35aの先端部から金属基板10の外方へ向けて延設された長片部35bとを一体に備えており、この長片部35bの先端部がパワーモジュール1から外方へ引き出されて、それぞれ対応するリアクトルL0,L1,L2に電気的に接続される。
上記部材によりパワーモジュール1は構成されており、各部材は次のようにして取り付けられる。まず、金属基板10には、図1に示すように、スイッチ素子Q0〜Q4を含む回路素子が実装される。そして、この金属基板10には、枠部材14が、各嵌入片16aを金属基板10の切欠10aに嵌合させるとともに、長辺部15の各リブ15aのねじ挿通孔15bを金属基板10の各枠部材固定用ボス13のねじ孔13aに連通させた状態で配置され、固定ねじ(図示せず)がねじ挿通孔15bを介してねじ孔13aに螺着されることで固定される。この後に、金属基板10には、8つの連結部材34と4つの外部接続端子35が、各々の接続片34a,35aをそれぞれ対応するプリントパターン11に半田付けすることで接続される。そして、信号変換回路部9を備えるプリント基板90が金属基板10に実装された回路素子及びプリントパターン11に電気的に接続され、以上により、平滑用コンデンサC1を除く図3に示すパワーモジュール1の回路が構成される。
そして、この金属基板10には、支持部材2は、次のようにして取り付けられる。支持部材2は、両脚部20に各一対形成されたリブ20aのねじ挿通孔20bを金属基板10の支持部材固定用ボス12に形成したねじ孔12aに連通させ、さらに、脚部20の切欠部20cに枠部材14の短辺部16を嵌合させるとともに、切欠部20c内に突出する突片20dを枠部材14の短辺部16の切欠部16bに嵌合させた状態で金属基板10に配置され、固定ねじ(図示せず)がねじ挿通孔20bを介してねじ孔12aに螺着されることで固定される。
一方、上述したように絶縁シート(図示せず)を挟んで互いに対向するように配置された接続具30,32からなる接続部材3には、各平滑用コンデンサC1が、各々の正極側端子T1及び負極側端子T2をそれぞれ対応する接続孔31a,33aに挿通させて半田付け(溶接)することで接続される。そして、接続部材3は、取り付けられた平滑用コンデンサC1の本体Bを保持部21の凹部21aに配置するように、各接続片30b1〜30b4,32b1〜32b4を支持部材2の凹部21aの開口端側に位置させるとともに、各接続具30,32の各一対のねじ挿通孔31c,33cを脚部20の各一対のねじ孔20e,20fにそれぞれ連通させた状態で、固定ねじ(図示せず)をねじ挿通孔31c,33cを介してねじ孔20e,20fにそれぞれ螺着することで、支持部材2に取り付けられる。この後に、接続部材3を構成する各接続具30,32の端子片30e1〜30e4,32e1〜32e4の端子部30f1〜30f4,32f1〜32f4が金属基板10に設けた8つの連結部材34の連結片34bにそれぞれ半田付け等により接続され、これにより、図3に示すパワーモジュール1の回路が構成される。尚、第2の接続具32の端子板32cに形成された接続孔33bには、昇圧部4のグラウンド側に接続する図示しない接続線が接続される。
以上により構成されたパワーモジュール1では、支持部材2に配置された平滑用コンデンサC1は、図1に示すように、保持部21により本体Bを当接状態で支持されるとともに、脚部20により金属基板10との間に間隙を有して並行した状態で配置されることになる。ここで、平滑用コンデンサC1を収納した凹部21a内に接着剤を流し込んで平滑用コンデンサC1を保持部21に固定するようにしてもよい。
したがって、本実施形態によれば、金属基板10に取り付けた支持部材2の保持部21により平滑用コンデンサC1の本体Bを当接状態で支持しているので、平滑用コンデンサC1にかかる負荷の大部分を支持部材2で受けて、平滑用コンデンサC1の端子T1,T2周辺部にかかる負荷を低減できる。これにより、平滑用コンデンサC1の端子T1,T2周辺部に負荷がかかることによる、端子の断線や、端子周辺部の破損に起因する端子周辺部からの電解液漏れ等を防止できる。しかも、支持部材2の脚部20により保持部21と金属基板10との間に間隙を設けているので、発熱部品であるスイッチ素子Q0〜Q4からの伝熱を低減して、平滑用コンデンサC1の温度上昇を抑制することができる。これにより、平滑用コンデンサC1の破損に起因する電解液漏れや、電気特性の劣化、寿命の低下等を防止することができる。
また、脚部20により保持部21を金属基板10と並行した状態で配置して、支持部材2が金属基板10の面内に位置するようにしているので、大型の部品である平滑用コンデンサC1を支持部材2に支持させても、全体としてコンパクトにまとめることができる。さらに、平滑用コンデンサC1とブリッジ回路5aを構成するスイッチ素子Q1〜Q4とが、導電性を有する金属板からなる接続部材3と連結部材34によって接続されるとともに、互いに近接して配置されているので、配線インピーダンスを小さくすることができ、これにより、スイッチ素子のサージ電圧の増加によるスイッチ素子の信頼性の低下や、電磁ノイズの増大等を抑制することができる。
(実施形態2)
上記実施形態1において支持部材2は、複数の凹部21aが形成された平板状の保持部21を備えていたが、本実施形態では、図4(b)に示すように、略C字状の保持部22を備えていることに特徴があり、その他の構成は上記実施形態1と略同様であるので、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
さらに詳しく説明すると、保持部22は、たとえば弾性及び絶縁性を有する樹脂から、中心角が180°より大きく、内径が本体Bの外径と略同寸法である(言い換えると、内側面の曲率が本体Bの外周面の曲率と同程度である)ような略円弧状に形成されており、周方向における両端部22a,22aの隙間22bが本体Bを保持部22内に挿入するための挿入孔となっている。また、保持部22の両端部22a,22aは、本体Bを保持部22内に嵌入し易くするために、それぞれ外方へやや反った形状に形成されている。尚、図4(b),(c)において支持部材の脚部は省略しているが、脚部は、保持部22を金属基板10に金属基板10との間に間隙を有して並行した状態に配置できる程度の高さ寸法を有するものであれば良い。
このような保持部22には、平滑用コンデンサC1の本体Bが次のようにして取り付けられる。まず、本体Bの外周面を保持部22の両端部22a,22aにそれぞれ当接させ、次に、この状態から本体Bを隙間22bから保持部22内へ押し込むことで、本体Bが保持部22の両端部22a,22aをそれぞれ外方へ押し広げながら保持部22内に入り込み、やがて図4(b)に示すように、本体Bが保持部22に取り付けられる。このとき、上述したように、両端部22a,22aを外方へやや反った形状としているので、本体Bの取付時に両端部22a,22aが本体Bにより押し広げられ易くなり、これにより、本体Bの当接部22への取り付け作業が容易に行えるようになっている。
また、保持部22の中心角を180°より大きくなるように設定しているので、保持部部22の内周面、つまりは本体Bと当接する当接面の周方向における長さ寸法は、本体Bの外周面の半周を越える大きさになっており、上述したように本体Bを保持部22内に嵌入した際には、本体Bの外周面の半周を越える部位が保持部22と当接するから、保持部22で本体Bを固定することができるようになっている。
以上述べた本実施形態によれば、保持部22に本体Bを固定することができ、これにより、支持部材で平滑用コンデンサC1の本体Bを安定して支持することができるようになる。すなわち、支持部材の支持安定性を向上することができるのである。また、本体Bを固定することにより、パワーモジュール1に衝撃等が加わった際に、本体Bが揺動して端子周辺部に負荷がかかることを抑制できる。しかも、本体Bを隙間22bから保持部22へ押し込むだけで平滑用コンデンサC1の取り付けを行えるから、平滑用コンデンサC1の固定作業も容易に行うことができる。
ところで、上記実施形態1において平滑用コンデンサC1は本体Bの軸方向に直交する方向に並設されているから、このような保持部22を備えた支持部材2も同じ方向に金属基板10に並設されることになる。このとき、図4(c)に示すように、各保持部22を、少なくとも隣接する保持部22同士が平滑用コンデンサC1の並設方向(図4(c)における左右方向)において対向しないように配置すれば、隣接する保持部22同士が互いに干渉しないようにすることができ、これにより、並設方向において平滑用コンデンサC1の配置用スペースの小型化を図ることができる。
(実施形態3)
本実施形態の電力変換装置は、支持部材2の構造に特徴があり、その他の構成については上記実施形態1と略同様であるので、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態の支持部材2は、たとえば絶縁性材料からなる樹脂成形品であり、図5(a)に示すように、互いに並行に配置される実施形態1で述べたような一対の脚部(図示せず)と、該一対の脚部の前端部間に架設される平滑用コンデンサC1の支持板23とを一体に備えている。
この支持板23は、長尺平板状に形成されており、長手方向に沿って平滑用コンデンサC1の本体Bが当接される保持部24が複数(本実施形態では7つ)並設され、この保持部24は接続具30,32に取り付けられた平滑用コンデンサC1の本体Bの他端面(図5(a)における右端側の面)と当接する当接面を備えて矩形平板状に形成されている。ここで、当接面は本体Bの他端面全体に亘って当接する形状としても良いし、少なくとも一部と当接するような形状にしても良い。
つまり、本実施形態では、平滑用コンデンサC1を、本体Bの一端側から突出する端子T1,T2で接続部材3に取り付けた際に、本体Bの他端側に支持部材2の保持部24が当接するようにしているので、図5(a)に示すように、保持部24と接続部材3にて平滑用コンデンサC1を持することができ、これにより、平滑用コンデンサにかかる負荷の大部分を支持部材2で受けるようにしている。したがって、本実施形態によれば、上記実施形態1と同様に、平滑用コンデンサの端子周辺部にかかる負荷を低減できるとともに、平滑用コンデンサC1の温度上昇を抑制することができる。
(実施形態4)
ところで、上記実施形態3では、保持部24を単に本体Bの他端面に当接するようにしていたが、本実施形態では、保持部24を弾性材料から形成して本体Bの他端面に弾接させるようにしている。たとえば、保持部24は、図5(b)に示すように、弾性部材から略S字の板状に形成され、支持部材2に平滑用コンデンサC1を取り付けた際には、保持部24が本体Bの他端面に弾接して、本体Bを接続部材3側(端子T1,T2が突出する一端側)へ付勢するようになっている。
本実施形態によれば、平滑用コンデンサC1の端子T1,T2が接続される接続部材3と、支持部材2の保持部24とで平滑用コンデンサC1の本体Bを弾接持しているので、上記実施形態3に比べて、平滑用コンデンサC1を強固に持することができるようになり、これにより、支持部材の支持安定性の向上を図ることができる。また、本体Bを固定することにより、パワーモジュール1に衝撃等が加わった際に、本体Bが揺動して端子周辺部に負荷がかかることを抑制できる。
一方、保持部24は、図5(b)に示すものに限らず、たとえば、図5(c)に示すような保持部25としてもよい。この保持部25は、弾性材料から形成され、平板部25aと、平板部25aの本体Bの他端面と対向する部位に突設された略半球状の突部25bとを一体に備えている。この場合においても、保持部25の突起部25bが本体Bの他端面に弾接することにより、同様の効果を得ることができる。
(実施形態5)
本実施形態の支持部材2は、上記実施形態4の保持部25に本体Bの軸方向に交差する方向への移動を規制する規制突起25cを設けたことに特徴があり、その他の構成は上記実施形態4と同様であるから、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
つまり、本実施形態の保持部25は、図6(a)〜(c)に示すように、弾性材料から形成され、平板部25aと、平板部25aの本体Bの他端面と対向する部位に突設された略半球状の突部25bと、突部25bを囲むように平板部25aに一対突設され、内周面が本体Bの外周面に当接する規制突起25c,25cとを一体に備えている。尚、図6(a)では、支持板23を省略している。
以上述べた保持部25によれば、上記実施形態4のように突部25bが本体Bの他端面に弾接するとともに、規制突起25c,25cにより本体Bをその軸方向に交差する方向で持しているので、平滑用コンデンサC1の本体Bの軸方向に交差する方向への移動を確実に抑えることができる。
したがって、本実施形態によれば、上記実施形態4のものよりも支持部材の支持安定性を向上することができ、しかも、パワーモジュール1に衝撃等が加わった際に、本体Bが揺動して端子周辺部に負荷がかかることをさらに抑制することができるようになる。
(実施形態6)
ところで、上記実施形態1では、支持部材2は絶縁性材料からなる樹脂成形品としているが、ここで、上記の絶縁性材料として、高熱伝導性の絶縁性材料を用いることができる。この場合、支持部材2の熱抵抗が小さくなって支持部材2の放熱性が向上するので、平滑用コンデンサC1に生じる熱が支持部材2から放熱され易くなり、これにより上記実施形態1に比べて平滑用コンデンサC1の温度上昇を抑えることができる。
一方、図7(a)に示すように、保持部21として、高熱伝導性の金属材料から形成し、平滑用コンデンサC1の本体Bとの当接面をシリコン樹脂等の高熱伝導性の絶縁性材料から形成した絶縁シート26で被覆したものを用いても良く、これによっても同様の効果を得ることができる。尚、図7(a)において支持部材の脚部は省略しているが、脚部は、保持部21を金属基板10に金属基板10との間に間隙を有して並行した状態に配置できる程度の高さ寸法を有するものであれば良い。
さらに、図7(b)に示すように、保持部21の平滑用コンデンサC1が載置される面(図7(b)における上面)の反対側の面(図7(b)における下面)に、複数の放熱板27…を当接部21の長手方向に一体に列設するようにしてもよい。
この場合、支持部材2に放熱板27…を設けて支持部材2の表面積を大きくしているので、支持部材2の放熱性をさらに向上させることができ、これにより、平滑用コンデンサC1の温度上昇をさらに抑えることができるようになる。また、支持部材2に放熱板27…を設ける代わりに、表面に凹凸形状を形成することで表面積を大きくしても、同様の効果を得ることができる。尚、本実施形態で述べたような支持部材2の放熱性を向上する構成は、勿論、上記実施形態2〜5にも採用することができる。
(実施形態7)
本実施形態の電力変換装置は、外部接続端子35の構成に特徴があり、その他の構成は上記実施形態1と同様であるから、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の外部接続端子35は、図8(a)に示すように、熱伝導性及び導電性を有する帯状の金属板から曲成され、プリントパターン11に接続される略L字状の接続片35aと、接続片35aの先端部から金属基板10の外方へ向けて延設された長片部35bとを一体に備え、長片部35bに、金属基板10に実装したスイッチ素子Q0〜Q4の金属基板10と反対側の部位に接触配置される放熱用の金属板36が一体に突設されている。
この金属板36は、図8(b)に示すように、金属基板10と反対側のスイッチ素子Q0〜Q4の部位を覆う程度の大きさの平板状に形成されており、外部接続端子35を介して金属基板10のプリントパターン11に熱伝導的に接続されている。
したがって、本実施形態によれば、スイッチ素子Q0〜Q4の金属基板10と反対側の部位からの放熱が、金属板36によって金属基板10側へ伝熱されるので、スイッチ素子Q0〜Q4の温度上昇を抑制することができる。また、スイッチ素子Q0〜Q4で生じた熱を金属基板10側へ伝熱することによって、プリント基板90の電子部品(信号変換回路9を構成する電子部品)や平滑用コンデンサC1…に伝熱することを防止しているので、これらプリント基板90の電子部品や平滑用コンデンサC1の温度上昇を一層抑制することができ、これにより、プリント基板90の電子部品や平滑用コンデンサC1…等に寿命低下等の悪影響を及ぼすことを防止できる。
(実施形態8)
一方、上記の実施形態1では、接続部材3を構成する各接続具30,32の端子片30e1〜30e4,32e1〜32e4の端子部30f1〜30f4,32f1〜32f4を金属基板10に設けた8つの連結部材34の連結片34bにそれぞれ半田付け等により接続していたが、このように半田付けしてしまうと、平滑用コンデンサC1が複数並列接続された接続部材3の交換作業性が非常に悪かった。
そこで、本実施形態では、図9(a)に示すように、接続部材3と連結部材34とを着脱機構37により着脱自在に取り付けることができるようにしている。この着脱機構37は、たとえば、図9(b)に示すように、連結部材34の連結片34bに設けたボルト部37aと、接続部材3の端子片30e1〜30e4,32e1〜32e4の端子部30f1〜30f4,32f1〜32f4に設けたボルト挿通孔37bと、ボルト部37aに対応したナット37cとで構成される。尚、図9(b)では、一例として第1の接続具30の端子片30e1と連結部材34との着脱機構37を示している。
そして、接続部材3と連結部材34との取り付けは、接続部材3の端子片30e1〜30e4,32e1〜32e4の各ボルト挿通孔37bに各連結片34bのボルト部37aをそれぞれ挿通させた状態で、各ボルト部37aにナット37cを螺着することで行う。
本実施形態によれば、平滑用コンデンサC1が複数個並列接続される接続部材3を、金属基板10に設けた連結部材34に着脱自在に接続しているので、メンテナンス時等に接続部材3を連結部材34から取り外すことで、平滑用コンデンサC1の交換作業を容易に行うことができるようになる。
尚、上記着脱機構37は、ボルトとナットによるものに限られるものではなく、状況に応じて挿し込み式のコネクタ等、状況に応じて好適なものを用いることができる。
本発明の実施形態1の電力変換装置の要部の分解斜視図である。 同上の電力変換装置の要部の一部を省略した斜視図である。 同上の電力変換装置の回路説明図である。 (a)は、同上の要部の説明図であり、(b)は、本発明の実施形態2の要部の側面図であり、(c)は、同上の要部の部分上面図である。 (a)は、本発明の実施形態3の要部の概略側面図であり、(b)は、本発明の実施形態4の要部の概略側面図であり、(c)は、同上の要部のその他の概略側面図である。 (a)は、本発明の実施形態5の要部の部分上面図であり、(b)は、同上の概略側面図であり、(c)は、同上の要部の部分斜視図である。 (a)は、本発明の実施形態6の要部の説明図であり、(b)は、同上の他の例を示す部分説明図である。 (a)は、本発明の実施形態7の要部の概略斜視図であり、(b)は、同上の説明図である。 (a)は、本発明の実施形態8の電力変換装置の要部の一部を省略した斜視図であり、(b)は、同図(a)中にAで示す部位の説明図である。
符号の説明
10 金属基板
2 支持部材
20 脚部
21 保持部
5a ブリッジ回路
Q1〜Q4 スイッチ素子
C1 平滑用コンデンサ
B 本体

Claims (9)

  1. 電源電圧を変圧する変圧部と、変圧部の出力を平滑する平滑用コンデンサ及び平滑用コンデンサの出力電圧を所定の交流電圧に変換するブリッジ回路を構成する複数のスイッチ素子を含むインバータ部と、インバータ部を制御する制御部とからなる電力変換装置において、前記スイッチ素子が配設される金属基板と、該金属基板に取り付けられる前記平滑用コンデンサの支持部材とを備え、前記平滑用コンデンサは略円筒形状の本体を有し、前記支持部材は、前記本体の外周面の曲率と同程度の曲率の当接面を有し、前記本体の軸方向と前記金属基板とが並行になるようにして前記本体を保持する保持部と、該保持部を前記金属基板に前記金属基板との間に間隙を有して並行した状態に配置する脚部とを備えており、前記平滑用コンデンサは前記本体の軸方向に直交する方向に並設されるとともに、前記スイッチ素子の端子に電気的に接続され当該スイッチ素子の近傍から立設された導電体に前記平滑用コンデンサの端子が接続され、各平滑用コンデンサの保持部は、少なくとも隣接する保持部同士が前記並設方向において互いに対向しないように配置されていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記当接面の周方向の長さ寸法は、前記本体の外周面の半周を越える大きさとしていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 平滑用コンデンサの前記本体は一端側から端子が突出し、支持部材の保持部は、前記本体の他端側に当接していることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  4. 保持部は弾性を有する部材から形成され、前記本体の他端側に弾接して前記本体を一端側へ付勢していることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  5. 支持部材は、前記本体の外周面に当接して前記本体の軸方向に交差する方向への移動を規制する規制突起を備えていることを特徴とする請求項3又は4に記載の電力変換装置。
  6. 支持部材は、高熱伝導性の絶縁材料、又は、前記本体と当接する保持部が熱伝導性の絶縁材料で被覆された高熱伝導性の金属材料から形成されていることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  7. 支持部材は、表面が凹凸形状に形成されていることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  8. スイッチ素子の本体の金属基板と反対側の部位には金属板が接触配置され、前記金属板は金属基板に熱伝導的に接続されていることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  9. 平滑用コンデンサが複数個並列接続され、平滑用コンデンサの両端子をそれぞれ外部回路に電気的に接続する端子片を少なくとも1つずつ具備する接続部材と、金属基板に配設されたスイッチ素子に電気的に接続され、接続部材の端子片がそれぞれ着脱自在に接続される連結片を具備する連結部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置
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