JP4673589B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関する。
従来の半導体装置としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載の半導体装置は、トランジスタと同一の基板上に設けられた容量素子を備えている。この半導体装置において、容量素子形成領域には容量素子形成溝が形成されており、この容量素子形成溝が形成された領域の全面に容量膜および上部電極が順に積層されている。
特開2003−309182号公報
上述のように、特許文献1に記載の半導体装置においては、全ての容量素子形成溝に容量膜が設けられている。しかしながら、容量素子形成領域において端部に位置する容量素子形成溝と内部に位置する容量素子形成溝とでは、溝形成時のエッチング条件が相違するため、溝の幅および深さを互いに等しく形成することが困難である。容量素子形成溝の形状が一定でない場合、その上に膜厚が均一の容量膜を成膜することも困難となる。そして、容量膜の膜厚の不均一性は、容量値の空間的なばらつきにつながってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、容量値の均一性が高い容量素子を備える半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、
トランジスタを有するトランジスタ形成領域とその残余領域とを有する半導体基板と、
前記半導体基板における前記残余領域に、不純物が導入されて形成された導電層と、
前記残余領域の表面において前記導電層が複数箇所に渡って二次元的に規則的に露出するように、前記導電層の表層の一部に設けられた、複数の溝部と、
前記溝部と前記残余領域の表面に露出する前記導電層とを覆うように設けられた容量膜と、
前記容量膜上に設けられ、前記容量膜を挟んで対向する前記導電層との間で容量素子を構成する上部電極と、
前記トランジスタと前記容量素子との間に設けられたSTIと、を備え、
前記STIに最隣接しており、二次元的に規則的に露出するように設けられた前記導電層であって、前記導電層を介して前記STIに隣接する前記溝部の内部には前記容量素子が形成されておらず、絶縁層が埋め込まれている、半導体装置が提供される。
前述したように、容量素子形成領域において端部に位置する容量素子形成溝と内部に位置する容量素子形成溝とでは、溝形成時のエッチング条件が相違するため、溝の幅および深さを互いに等しく形成することが困難である。このような容量素子形成溝の形状のばらつきは、容量膜厚みの不均一性をもたらす原因となっていた。
こうした課題を解決するため、本発明に係る半導体装置においては、上記残余領域の表面に露出する導電層のうち、当該領域の縁部に隣接する部分を除く部分にのみ容量膜を設けている。換言すれば、残余領域の端部に位置する溝部を残して、その内部に位置する溝部に容量膜を設けている。形状の変動が生じやすい残余領域端部の溝部には容量膜を設けない構成としているため、容量膜の膜厚の均一性が向上し、この結果、容量値の均一性が高い容量素子を備える半導体装置が実現される。
上部電極は、ポリシリコンからなり、溝部上に設けられた部分が、残余領域の表面に露出する導電層上に設けられた部分に対して窪んでいてもよい。この場合、上部電極の表面が平坦な場合に比して、上部電極の厚みの均一性が増す。これにより、この半導体装置の製造時において、ポリシリコン全体に均一な濃度で不純物をドーピングすることが容易となる。
上部電極の厚みは、当該上部電極全体に渡って略一定であってもよい。この場合、ポリシリコン全体に均一な濃度で不純物をドーピングすることが一層容易となる。
容量膜は、当該半導体装置の内部回路を構成するトランジスタのゲート絶縁膜に比して厚くてもよい。これにより、容量素子におけるリーク電流を抑制することができる。その一方で、この半導体装置においては溝部に容量膜を設けることにより容量素子の大面積化を図っている。したがって、容量膜を厚くしてリーク電流を抑制しつつも、充分な容量値を得ることができる。
容量膜は、当該半導体装置の入出力回路を構成するトランジスタのゲート絶縁膜と、組成および厚みが実質的に同一であってもよい。入出力回路のトランジスタのゲート絶縁膜は、一般に内部回路のトランジスタのそれに比して厚いため、容量素子におけるリーク電流を抑制することができる。また、この半導体装置の製造時においては、入出力回路のトランジスタのゲート絶縁膜と同一工程で容量膜を形成することができるので、製造工程が簡略となる。
また、本発明によれば
半導体基板におけるトランジスタを有するトランジスタ形成領域の残余領域に、内部に絶縁層が設けられた、複数の溝部を形成する溝部形成工程と、
前記半導体基板における前記残余領域の表層に、不純物を導入することにより、前記溝部の深さよりも厚い導電層を形成する導電層形成工程と、
前記溝部の一部に設けられた前記絶縁層を除去する絶縁層除去工程と、
前記絶縁層除去工程において前記絶縁層が除去された前記溝部の一部と、前記残余領域の表面に露出する前記導電層とを覆うように、容量膜を形成する容量膜形成工程と、
前記容量膜上に、前記容量膜を挟んで対向する前記導電層との間で容量素子を構成する上部電極を形成する電極形成工程と、を含み、
前記溝部形成工程においては、前記導電層形成工程において形成される前記導電層が前記残余領域の表面において複数箇所に渡って二次元的に規則的に露出するように、前記溝部を形成し、
前記容量膜形成工程においては、前記トランジスタと前記容量素子との間にSTIが配置されかつ、前記STIに最隣接しており、二次元的に規則的に露出するように設けられた前記導電層であって、前記導電層を介して前記STIに隣接しており、絶縁層が埋め込まれている前記溝部の内部に前記容量素子が形成されないように前記容量膜を形成する、半導体装置の製造方法が提供され得る。
この製造方法においては、上記残余領域の表面に露出する導電層のうち、当該領域の縁部に隣接する部分を除く部分にのみ容量膜を形成している。換言すれば、残余領域の端部に位置する溝部を残して、その内部に位置する溝部に容量膜を形成している。これにより、溝部のうち形状が一定の部分に容量膜を形成することができるため、容量膜の膜厚の均一性が向上する。したがって、容量値の均一性が高い容量素子を備える半導体装置を得ることができる。
容量膜形成工程は、当該半導体装置の入出力回路を構成するトランジスタのゲート絶縁膜を形成する工程と同一工程として実行してもよい。入出力回路のトランジスタのゲート絶縁膜は、一般に内部回路のトランジスタのそれに比して厚いため、容量素子におけるリーク電流が抑制された半導体回路を得ることができる。また、入出力回路のトランジスタのゲート絶縁膜と容量膜とを同一工程で形成することにより、製造工程が簡略化される。
本発明によれば、容量膜が、導電層が露出する複数箇所のうち残余領域の縁部に隣接する箇所を残して設けられている。このため、容量膜の厚み均一性を向上させることができ、容量値の均一性を顕著に改善することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明による半導体装置およびその製造方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明による半導体装置の一実施形態を示す断面図である。また、図2は、図1に示す半導体装置における平面配置を説明するための図である。図1は、図2中のI−I線に沿った断面に対応している。
半導体装置1は、トランジスタ形成領域30とその残余領域20とを有するP型の半導体基板10を備えている。図2において、破線で囲まれる領域がトランジスタ形成領域30であり、破線の外側の領域が残余領域20である。半導体基板10における残余領域20の表層には、導電層としてN型ウエル22が形成されている。N型ウエル22の一部には、N+型のコンタクト層23が形成されており、コンタクト層23の表層部分23aは、シリサイド化されている。シリサイドとしては、例えばCoSiまたはNiSiである。このコンタクト層23が形成された部分は、後述する下部電極用のコンタクト54と接する部分である。
N型ウエル22の表層の一部には、溝部24が形成されている。溝部24の深さはN型ウエル22の厚みに比して小さい。それゆえ、N型ウエル22は、溝部24によって分断されることなく、半導体基板10中において一体となっている。その一方で、残余領域20の表面においては、N型ウエル22が溝部24によって分断されている。すなわち、N型ウエル22は、図2に示すように、残余領域20の表面において複数箇所に渡って二次元的に規則的に露出している。本実施形態においてN型ウエル22の各露出箇所は、正方形状をしており、それらの露出箇所が全体として正方格子状に配列されている。各露出箇所の面積は、例えば0.8μm×0.8μmである。また、溝部24は、深さが例えば0.3μmであり、幅が例えば0.4〜1.0μmである。
また、残余領域20の一部には、容量膜26が成膜されている。この容量膜26は、溝部24の側面および底面、ならびに残余領域20の表面に露出するN型ウエル22を覆っている。容量膜26としては、例えばSiONまたはSiO等が用いられる。溝部24のうち内部に容量膜26が設けられていない部分には、絶縁層25が埋められている。
なお、容量膜26として、シリコン酸化膜よりも高い誘電率をもつ高誘電率膜を用いてもよい。このような膜材料として、ジルコニウム、ハフニウム、ランタノイド、アルミニウム、インジウム、ガリウムまたはその酸化物が例示される。すなわち、Zr、Hf、Pr、La、Lu、Eu、Yb、Sm、Ho、Ce、Al、In、Gaおよびこれらの酸化物が挙げられる。具体的には、ZrO、HfO、HfSiO、HfO、HfAlO、Al23、In23、Ga23等が挙げられる。
容量膜26上には、上部電極28が設けられている。上部電極28は、容量膜26を挟んで対向するN型ウエル22との間で容量素子(オンチップキャパシタ)を構成している。すなわち、N型ウエル22はこの容量素子の下部電極として機能する。なお、この容量素子は、いわゆるMIS(Metal-Insulator-Semiconductor)キャパシタである。この容量素子は、例えば、半導体装置1において電源とグランドとの間に挿入され、ノイズキャンセラーとして用いられる。
本実施形態においては、上部電極28としてポリシリコンが用いられている。また、上部電極28のうち溝部24上に設けられた部分は、残余領域20の表面に露出するN型ウエル22上に設けられた部分に比して窪んでいる。具体的には、上部電極28は、溝部24の側面および底面を這うように形成されており、それにより上部電極28全体に渡って厚みが略一定となっている。上部電極28の厚さは、例えば0.1μmである。また、上部電極28の表層部分28aはシリサイド化されている。
図2を参照しつつ、残余領域20における容量膜26および上部電極28の平面配置について説明する。容量膜26および上部電極28は、N型ウエル22の露出箇所のうち、残余領域20の縁部に隣接する箇所を残して設けられている。図中においては、残余領域20の4箇所に容量膜26および上部電極28が設けられており、各箇所の容量膜26および上部電極28は、その周囲を少なくとも1列のN型拡散層23によって囲まれている。
図1に戻って、トランジスタ形成領域30において、半導体基板10の表層には、P型ウエル32が形成されている。さらに、P型ウエル32の表層にはソース・ドレイン領域34が形成されており、ソース・ドレイン領域34の表層の一部分34aはシリサイド化されている。半導体基板10のP型ウエル32が形成された部分上には、ゲート絶縁膜36およびゲート電極38が順に積層されている。ゲート電極38の表層部分38aはシリサイド化されている。ゲート絶縁膜36としては、例えばSiONまたはSiOが用いられる。また、ゲート電極38としては、例えばポリシリコンが用いられる。ゲート絶縁膜36およびゲート電極38の側面は、サイドウォール40によって覆われている。このサイドウォール40は、上記容量膜26および上部電極28の側面にも設けられている。
以上のP型ウエル32、ソース・ドレイン領域34、ゲート絶縁膜36およびゲート電極38によりN型MOSFETが構成されている。このトランジスタは、半導体装置1において内部回路を構成するものである。なお、上述の容量膜26の厚みは、ゲート絶縁膜36に比して厚い。一方で、容量膜26の厚みは、半導体装置1の入出力回路を構成するトランジスタ(図示せず)のゲート絶縁膜と実質的に同一である。
図1の容量素子およびトランジスタ上には、層間窒化膜42が成膜されている。層間窒化膜42としては、例えばSiNまたはSiON等が用いられる。
また、半導体装置1には、コンタクト52,54,56,58が形成されている。これらのコンタクト52,54,56,58は、上部電極28、N型ウエル22、ソース・ドレイン領域34およびゲート電極38にそれぞれ接続されている。半導体基板10の上部空間においては、上述の容量素子およびトランジスタの全体を覆うように、層間絶縁膜60が形成されている。
さらに、半導体装置1には、STI(シャロートレンチアイソレーション)62,64が形成されている。STI62は、容量素子とトランジスタとを分離している。また、STI64は、トランジスタと、図中左側に隣接する他の素子(図示せず)とを分離している。
続いて、図3〜図7を参照しつつ、本発明による半導体装置の製造方法の一実施形態として、半導体装置1を製造する方法の一例を説明する。まず、半導体基板10を準備する。半導体基板10としては、例えばシリコン基板を用いることができる。半導体基板10においては、残余領域20とトランジスタ形成領域30とが予め規定されている。この半導体基板10における残余領域20に、内部に絶縁層25が設けられた溝部24を形成する(溝部形成工程)。具体的には、エッチングにより溝部24を形成した後、CVD等により溝部24内にSiO等の絶縁層25を埋め込めばよい。この工程においては、後述する導電層形成工程にて形成されるN型ウエル22が残余領域20の表面において複数箇所に渡って二次元的に露出するように、溝部24を形成する。特に本実施形態では、図2に示すように、N型ウエル22の露出箇所が格子状に配列されるように溝部24を形成する。また、溝部24と同時に、STI62,64も形成する。その後、残余領域20の表層に、溝部24の深さよりも厚いN型ウエル22を形成する(導電層形成工程)。また、トランジスタ形成領域30にP型ウエル32を形成する(図3)。
次に、溝部24のうち、後述する容量膜形成工程において内部に容量膜26を形成する部分に設けられた絶縁層25を除去する(絶縁層除去工程)。具体的には、上記部分以外をレジスト72で覆った状態で、ウエットエッチングを行うことにより、絶縁層25を除去することができる。このときのエッチャントとしては、例えば、SiOを絶縁層25とした場合であればフッ酸を用いることができる(図4)。
次に、半導体基板10の全面に、容量膜26となるSiONまたはSiO等の絶縁膜を成膜する。さらにトランジスタ形成領域30にゲート絶縁膜36を形成した後、これらの絶縁膜上に、上部電極28およびゲート電極38となるポリシリコンを形成する。その後、容量素子を形成する部分ならびにゲート絶縁膜36およびゲート電極38を形成する部分をレジストで覆った状態でエッチングすることにより、容量膜26および上部電極28ならびに絶縁膜36およびゲート電極38が得られる(容量膜形成工程、電極形成工程)。本実施形態においては、入出力回路を構成するトランジスタ(図示せず)のゲート絶縁膜を形成する部分も上記レジストで覆うことにより、当該ゲート絶縁膜と同一工程にて容量膜26を形成している。この容量膜形成工程においては、容量膜26が、上述の絶縁層除去工程において絶縁層25が除去された溝部24と、N型ウエル22の半導体基板10表面への露出箇所とを共に覆うようにする。ただし、図2に示すように、当該露出箇所のうち残余領域20の縁部に隣接する箇所には容量膜26を形成しないようにする(図5)。
次に、サイドウォール40を形成した後、ソース・ドレイン注入を行い、ソース・ドレイン領域34を形成する。本実施形態においては、このときコンタクト層23も同時に形成する。これにより、トランジスタ形成領域30にトランジスタが形成される。続いて、コンタクト層23の表層部分23a、ソース・ドレイン領域34表層の一部分34a、ゲート電極38の表層部分38a、および上部電極28の表層部分28aをシリサイド化する(図6)。
次に、半導体基板10の表面側の全面に、SiN等の層間窒化膜42を成長させる。さらに、層間窒化膜42上に層間絶縁膜60を形成する(図7)。その後、コンタクト52,54,56,58を形成することにより、図1に示す半導体装置1が得られる。
本実施形態の効果を説明する。本実施形態においては、残余領域20の表面に露出するN型ウエル22のうち、残余領域20の縁部に隣接する部分を除く部分にのみ容量膜26を設けている。換言すれば、残余領域20の端部に位置する溝部24を残して、その内部に位置する溝部24にのみ容量膜26を設けている。これにより、溝部24のうち形状が一定の部分に容量膜26を設けることができるため、容量膜26の膜厚の均一性が向上する。したがって、容量値の均一性が高い容量素子を備える半導体装置1が実現されている。
一方、特許文献1に記載の半導体装置においては、容量素子形成領域の端部に位置する溝と内部に位置する溝の双方に容量膜を設けているため、均一な膜厚の容量膜を設けることが困難である。すなわち、容量素子形成領域の端部と内部とでは、エッチング条件の相違に起因して、溝の角度および深さにばらつきが生じるためである。エッチング条件の相違としては、例えば、溝の幅が異なることにより、エッチングガスの供給量が異なることなどが考えられる。
これに対して、本実施形態においては、端部の溝を残して内部の溝のみを用いることにより、膜厚の均一性が高い容量膜を実現している。
しかも、残余領域20の表面において拡散層23が二次元的に規則的に露出している。この拡散層23は、いわゆるダミー拡散層である。かかる構成により、残余領域20の表面における局所的なデータ率(当該表面において導電層が占める面積割合)が残余領域20全体に渡って略一定となっている。これにより、半導体装置1の製造時において、CMPによる平坦化を好適に行うことができる。なお、本実施形態においては、拡散層23の露出箇所が正方格子状に配列されているが、図8に示すように、斜格子状に配列されていてもよい。
上部電極28は、ポリシリコンからなり、溝部24上に設けられた部分が、残余領域20の表面に露出する拡散層23上に設けられた部分に対して窪んでいる。このため、上部電極28の表面が平坦な場合に比して、上部電極28の厚みの均一性が増す。仮に上部電極28の表面が平坦な場合には、溝部24上と拡散層23上との間で、上部電極28の厚みに溝部24の深さ分だけの差が生じることになってしまう。これに対して、半導体装置1においては、上部電極28の溝部24上の部分が窪んでいるため、上記の差が低減されている。したがって、半導体装置1の製造時において、ポリシリコン全体に均一な濃度で不純物をドーピングすることが容易となる。特に本実施形態では、上部電極28の厚みが上部電極28全体に渡って略一定であるため、ポリシリコン全体に均一な濃度で不純物をドーピングすることが一層容易となっている。ただし、上部電極28の表面が窪んでいることは必須ではなく、平坦であってもよい。
容量膜26の厚みは、半導体装置1の内部回路を構成するトランジスタのゲート絶縁膜36に比して厚い。これにより、容量素子におけるリーク電流を抑制することができる。その一方で、この半導体装置においては溝部24に容量膜26を設けることにより容量素子の大面積化を図っている。したがって、容量膜26を厚くしてリーク電流を抑制しつつも、充分な容量値を得ることができる。ただし、容量膜26の厚みは、ゲート絶縁膜36に比して同一であっても薄くてもよい。
容量膜26は、半導体装置1の入出力回路を構成するトランジスタのゲート絶縁膜と、組成および厚みが実質的に同一である。入出力回路のトランジスタのゲート絶縁膜は、一般に内部回路のトランジスタのそれに比して厚いため、容量素子におけるリーク電流を抑制することができる。また、本実施形態においては、入出力回路のトランジスタのゲート絶縁膜と同一工程で容量膜26を形成しているので、製造工程が簡略となる。ただし、容量膜26は、入出力回路を構成する上記トランジスタのゲート絶縁膜に対して、組成が相違していてもよく、また厚みが相違していてもよい。また、入出力回路のトランジスタのゲート絶縁膜と同一工程で容量膜26を形成することも必須ではない。容量膜26は、例えば、内部回路を構成するトランジスタのゲート絶縁膜36と同一工程にて形成してもよく、或いはトランジスタのゲート絶縁膜とは別工程にて形成してもよい。
ところで、容量素子におけるリーク電流を抑制する上では容量膜26が厚い方が好ましい。しかし、容量膜26を厚くするほど、容量値が小さくなってしまう。この点、容量膜26に高誘電率膜を用いた場合、大きな容量値を確保しつつ、リーク電流を抑制するのに充分な膜厚とすることができる。
本発明による半導体装置の一実施形態を示す断面図である。 半導体装置1における平面配置を説明するための図である。 本発明による半導体装置の製造方法の一実施形態を示す工程図である。 本発明による半導体装置の製造方法の一実施形態を示す工程図である。 本発明による半導体装置の製造方法の一実施形態を示す工程図である。 本発明による半導体装置の製造方法の一実施形態を示す工程図である。 本発明による半導体装置の製造方法の一実施形態を示す工程図である。 図1に示す半導体装置1の一変形例を説明するための図である。
符号の説明
1 半導体装置
10 半導体基板
20 残余領域
22 N型ウエル
23 拡散層
24 溝部
25 絶縁層
26 容量膜
28 上部電極
30 トランジスタ形成領域
32 P型ウエル
34 ソース・ドレイン領域
36 ゲート絶縁膜
38 ゲート電極
40 サイドウォール
42 層間窒化膜
52,54,56,58 コンタクト
60 層間絶縁膜

Claims (9)

  1. トランジスタを有するトランジスタ形成領域とその残余領域とを有する半導体基板と、
    前記半導体基板における前記残余領域に、不純物が導入されて形成された導電層と、
    前記残余領域の表面において前記導電層が複数箇所に渡って二次元的に規則的に露出するように、前記導電層の表層の一部に設けられた、複数の溝部と、
    前記溝部と前記残余領域の表面に露出する前記導電層とを覆うように設けられた容量膜と、
    前記容量膜上に設けられ、前記容量膜を挟んで対向する前記導電層との間で容量素子を構成する上部電極と、
    前記トランジスタと前記容量素子との間に設けられたSTIと、を備え、
    前記STIに最隣接しており、二次元的に規則的に露出するように設けられた前記導電層であって、前記導電層を介して前記STIに隣接する前記溝部の内部には前記容量素子が形成されておらず、絶縁層が埋め込まれている、半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記上部電極は、ポリシリコンからなり、前記溝部上に設けられた部分が、前記残余領域の表面に露出する前記導電層上に設けられた部分に対して窪んでいる、半導体装置。
  3. 請求項2に記載の半導体装置において、
    前記上部電極の厚みは、当該上部電極全体に渡って一定である、半導体装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の半導体装置において、
    前記容量膜は、当該半導体装置の内部回路を構成するトランジスタのゲート絶縁膜に比して厚い、半導体装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の半導体装置において、
    前記容量膜は、当該半導体装置の入出力回路を構成するトランジスタのゲート絶縁膜と、組成および厚みが同一である、半導体装置。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の半導体装置において、
    前記STIに隣接する前記溝部の内部には、前記STIを構成する材料と同一の材料が埋め込まれている、半導体装置。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の半導体装置において、
    前記STIの延在方向に沿って延在しており、前記STIに隣接する前記溝部において、前記延在方向に対して垂直方向の前記溝部の溝幅は、前記延在方向に対して垂直方向の前記STIの溝幅より小さい、半導体装置。
  8. 半導体基板におけるトランジスタを有するトランジスタ形成領域の残余領域に、内部に絶縁層が設けられた、複数の溝部を形成する溝部形成工程と、
    前記半導体基板における前記残余領域の表層に、不純物を導入することにより、前記溝部の深さよりも厚い導電層を形成する導電層形成工程と、
    前記溝部の一部に設けられた前記絶縁層を除去する絶縁層除去工程と、
    前記絶縁層除去工程において前記絶縁層が除去された前記溝部の一部と、前記残余領域の表面に露出する前記導電層とを覆うように、容量膜を形成する容量膜形成工程と、
    前記容量膜上に、前記容量膜を挟んで対向する前記導電層との間で容量素子を構成する上部電極を形成する電極形成工程と、を含み、
    前記溝部形成工程においては、前記導電層形成工程において形成される前記導電層が前記残余領域の表面において複数箇所に渡って二次元的に規則的に露出するように、前記溝部を形成し、
    前記容量膜形成工程においては、前記トランジスタと前記容量素子との間にSTIが配置されかつ、前記STIに最隣接しており、二次元的に規則的に露出するように設けられた前記導電層であって、前記導電層を介して前記STIに隣接しており、絶縁層が埋め込まれている前記溝部の内部に前記容量素子が形成されないように前記容量膜を形成する、半導体装置の製造方法。
  9. 請求項8に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記容量膜形成工程は、当該半導体装置の入出力回路を構成するトランジスタのゲート絶縁膜を形成する工程と同一工程として実行する、半導体装置の製造方法。
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