JP4673049B2 - 安否確認システム - Google Patents
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Description
この種の安否確認システムは、例えば独居老人を対象として、その安否を確認するために使用されるシステムであり、独居老人の居宅に、複数の人感センサ21等を備えて構成される。この種の人感センサ21の検知結果に基づいて、例えば、長期に亘って、人感センサ21による検知が行われない場合に、管理者側に異常を報知するものである。
安否確認システムの利用状況を説明すると、安否確認の対象である確認対象者2が在宅していると推定されている状況において、上記報知(図中、異常アラームとして示す)が管理者1側で受信された場合(#1)に、管理者1側から確認対象者2に電話連絡をいれ(#2)、その安否を確認する(#3、#4)。
このような例は、特許文献1に示されている。
屋内に配設され、確認対象者の活動情報を収集する活動情報収集手段と、前記活動情報収集手段により収集された活動情報に基づいて、前記確認対象者に異常が発生していると判断した場合に、管理者に異常を報知する報知手段とを備えた安否確認システムであって、その特徴構成は、
屋外と屋内との間に備えられる開閉設備の開閉動作を検知する開閉動作検知手段、又は、前記屋外と屋内との間における前記確認対象者の通過を検知する通過検知手段を備えるとともに、
前記活動情報収集手段が、前記開閉設備が設備されている出入り口近くの屋内に設置され、前記開閉設備が設備されている出入り口近くの屋内における前記確認対象者の存在を検知する検知センサを含み、
前記活動情報収集手段により収集される活動情報の活動情報収集時点と、前記開閉動作検知手段による開閉検知時点又は前記通過検知手段による通過検知時点との関係により、前記確認対象者の外出若しくは帰宅を判定する判定手段を備え、
前記判定手段による外出若しくは帰宅の判定結果を出力する出力手段を備え、
前記活動情報収集手段による最後の前記活動情報収集時点から、第一時間内に前記開閉動作検知手段による前記開閉検知時点又は前記通過検知手段による前記通過検知時点が存在し、前記第一時間よりも長い第二時間内に前記活動情報収集手段による活動情報収集が行われない場合に、前記確認対象者が外出したと、前記判定手段が判定する点にある。
前記3つの手段からの情報は、これら手段における検知時点の情報として、判定手段に送られ、その時点間の状況に応じて外出・帰宅の判定が行われる。
例えば、最後の前記活動情報収集時点から、第一時間内に前記開閉検知時点又は通過検知時点が存在し、第一時間よりも長い第二時間内に前記活動情報収集手段による活動情報収集が行われない場合に、確認対象者が外出したと、前記判定手段が判定したり、
前記開閉検知時点又は前記通過検知時点から、第三時間内に前記活動情報収集手段により前記活動情報が検知され続ける場合に、確認対象者が帰宅し在宅中であると、前記判定手段が判定したりするのである。
このように、出入り口における、時間的な人の動きによって発生すべき各手段の検知の時間関係に基づいて、確認対象者の外出、帰宅を判断することで、安定、確実で、自動的に不存在を確認できる。
さらに、玄関に設置されている検知センサ(人感センサ等)を活動情報収集手段とすることで、当該検知センサと開閉動作検知手段とにより、比較的近い位置関係にある人の出入りに関する信頼性の高い情報を利用して、外出・帰宅を判断できる。
さらに、前記報知手段により異常が報知された前記確認対象者を特定して、前記管理者に警報する警報出力手段を備え、前記警報出力手段において、前記判定手段による判定結果が確認可能に構成されていることが好ましい。
本願に係る安否確認システムは、先に説明したように、管理者側において、異常の報知を認識した場合に、電話連絡等を確認対象者側にいれて、その安否確認をすることを主要なシステム動作とするが、電話連絡等を管理者側から行った場合にあって、電話に応答がない状態で、異常の発生の報知を管理者に行う警報出力手段において、電話に応答がない状態で、判定手段の判定を警報出力手段であるディスプレイ等で確認することが可能となり、他者の出力を誤って要請する等の誤りを防止することができる。
図2は、先に説明した図4に対応する図面であり、管理者1が異常を報知する異常アラームを受信した場合に、管理者1側から確認対象者2等に対して行う処理のフローを示したものである。
図1に示すように、確認対象者2の居宅20には、居間20a、台所20b、玄関20c等に人感センサ21(焦電センサ等)が備えられるととともに、廊下20d、玄関20cにはマットセンサ22が、さらに、各部屋のドア20eには、これらドア20eの開閉を検知するための開閉センサ23が設置される。
玄関口24の屋内側直近部位に、物の通過を確認する赤外線遮断センサ25が設けられる。
これらのセンサ21,22,23,25は、人が、その検知範囲内にいる、あるいはそのセンサの上に乗っている、検知領域内を通過する等の、動きを検知することができるセンサである。
従って、確認対象者2の動きの有無を確認、検知することができるセンサであり、検知タイミング毎に、一定の検知信号を受信機26に送るものである。
前述の人感センサ21、マットセンサ22、各部屋のドア20eに備えられる開閉センサ23が本願における活動情報収集手段s1を構成し、前記赤外線遮断センサ25は、本願における通過検知手段s2を構成する。
この緊急通報装置29は、各センサからの検知情報の所定期間における累積値を監視しており、例えば、外出確認スイッチ28が入っていない状態において、センサ21,22,23,25,27による検知情報の入力が所定時間に亘ってない場合に、異常が発生したと判断する。
従って、本願の安否確認システム100における緊急通報装置29は、異常の発生時に管理者1にそのことを報知する報知手段s4を構成している。
以下、管理者1側の構成に関して説明する。
先に説明したように、受付・相談室10に備えられる管理設備11は、居宅側の機器21,22,23,25,27,28,29から送られてくる情報に基づいて、情報を所定のソフトに従って処理する処理装置11a、送られてきた情報及び処理済の情報を記憶する記憶装置11b、さらに、送られてきた情報及び処理情報を出力し、さらには所定の入力を入力するための入出力装置11c等が備えられている。
この処理装置11aには、人感センサ21等の活動情報収集手段s1により収集される活動情報の活動情報収集時点と、玄関扉20fに備えられる開閉センサ27である前記開閉動作検知手段s3による開閉検知時点又は赤外線遮断センサ25である前記通過検知手段s2による通過検知時点との関係により、確認対象者の外出若しくは帰宅を判定する判定手段s5が備えられている。
さらに詳細に説明すると、図3(イ)に示すように、確認対象者2が屋内で活動しているに従って、逐次、活動情報収集手段s1からの検知が入力され、その後、開閉動作検知手段s3からの閉情報が検知され、この後、活動情報収集手段s1による情報収集がない場合は、確認対象者が外出したと判定するのである。
ここで、開閉動作検知手段s3からの検知情報と通過検知手段s2からの検知情報も、等価なものとして扱うことが可能であり、これら手段s2、s3の内、何れか一方と活動情報収集手段s1からの収集情報との組み合わせにおいて帰宅、在宅中を判定することもできる。無論、これら手段s2、s3の両方と活動情報収集手段s1からの情報との組み合わせにおいて外出を判定してもよい。
相談員12は、入出力装置11cのディスプレイに表示される情報に従って、横にある電話機13から、異常アラームを受信した確認対象者宅20へ電話連絡を取ることとなる。
この安否確認システム100では、入出力装置11cが、報知手段s4により異常が報知された確認対象者2を特定して、管理者1に警報する警報出力手段s6としての機能を果たすように構成されており、さらに、この警報出力手段s6において、前記判定手段s5による判定結果が表示できるように構成されている。
結果、相談員12は、確認対象者2の居宅20に備えられる外出確認スイッチ28の状態、さらに判定手段s5による判定を共に確認できる。
以下、図2に従って、本願発明において安否確認システム100を使用した、管理者1側の動きに関して説明する。
報知(図中、異常アラームとして示す)が管理者1側で受信された場合(#1)、管理者1側から確認対象者2側に電話連絡をいれ(#2)、その安否を確認するのは同様である(#3、#4、#40)。
そして、相談員12は、異常アラームが受信された状態にあっても、システム側で外出が判定されている場合は、誤報として処理する(#45:yes)。
・ 上記の実施の形態においては、判定手段を管理者側に設けられる管理設備内に装備するものとしたが、確認対象者の居宅に設けられる緊急通報装置内に設けておき、異常アラームの発信の判断資料としてもよい。即ち、判定手段が外出中と判定した場合は異常アラームを発信せず、在宅中と判定した場合に限って、異常アラームを送信するようにすることもできる。
・ 上記の実施の形態においては、玄関扉を外出/在宅の判断基準としたが、この外出/在宅の判断対象として、勝手口、庭に続く出入り口等を対象としてもよい。
・ 上記の実施の形態においては、玄関扉に取り付けられる開閉センサとして、磁気検知式の近接センサを使用したが、玄関扉の閉時に接触し、開時に離間するように設定されたリミットスイッチ等を使用してもよい。
2 確認対象者
10 受付・相談室
11 管理設備
12 相談員
13 電話機
20 居宅
21 人感センサ
22 マットセンサ
23 開閉センサ
25 赤外線遮断センサ
26 受信機
27 開閉センサ
29 緊急通報装置
30 家族
31 消防署
32 協力員
s1 活動情報収集手段
s2 通過検知手段
s3 開閉動作検知手段
s4 報知手段
s5 判定手段
s6 警報出力手段
Claims (4)
- 屋内に配設され、確認対象者の活動情報を収集する活動情報収集手段と、前記活動情報収集手段により収集された活動情報に基づいて、前記確認対象者に異常が発生していると判断した場合に、管理者に異常を報知する報知手段とを備えた安否確認システムであって、
屋外と屋内との間に備えられる開閉設備の開閉動作を検知する開閉動作検知手段、又は、前記屋外と屋内との間における前記確認対象者の通過を検知する通過検知手段を備えるとともに、
前記活動情報収集手段が、前記開閉設備が設備されている出入り口近くの屋内に設置され、前記開閉設備が設備されている出入り口近くの屋内における前記確認対象者の存在を検知する検知センサを含み、
前記活動情報収集手段により収集される活動情報の活動情報収集時点と、前記開閉動作検知手段による開閉検知時点又は前記通過検知手段による通過検知時点との関係により、前記確認対象者の外出若しくは帰宅を判定する判定手段を備え、
前記判定手段による外出若しくは帰宅の判定結果を出力する出力手段を備え、
前記活動情報収集手段による最後の前記活動情報収集時点から、第一時間内に前記開閉動作検知手段による前記開閉検知時点又は前記通過検知手段による前記通過検知時点が存在し、前記第一時間よりも長い第二時間内に前記活動情報収集手段による活動情報収集が行われない場合に、前記確認対象者が外出したと、前記判定手段が判定する安否確認システム。 - 前記開閉検知時点又は前記通過検知時点から、第三時間内に前記活動情報収集手段により前記活動情報が検知され続ける場合に、確認対象者が帰宅し在宅中であると、前記判定手段が判定する請求項1記載の安否確認システム。
- 前記開閉動作検知手段が、前記開閉設備に備えられ、前記開閉設備の開状態及び閉状態間における状態変化を検知する開閉センサである請求項1又は2記載の安否確認システム。
- 前記報知手段により異常が報知された前記確認対象者を特定して、前記管理者に警報する警報出力手段を備え、前記警報出力手段において、前記判定手段による判定結果が確認可能に構成されている請求項1〜3のいずれか1項記載の安否確認システム。
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