JP4672213B2 - 斜面安定化方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤改良用の固結材を用いて地盤表層部を固化するとともに、アンカーに固定した受圧板により斜面を押圧する斜面安定化方法に関する。なお、斜面とは、自然斜面および切取り法面を総称していう。また、受圧板は、法枠等も含めて斜面上に設置される斜面安定化用のコンクリート又は鋼製や樹脂製の構造物を総称して指すものとする。
【0002】
【従来の技術】
受圧板や法枠等のコンクリート構造物を用いて斜面を押圧して安定化させる工法の1つとして、地山にロックボルトを打込み、その頭部に受圧板等を装着し、このロックボルト頭部をナット等で受圧板に固定して受圧板底面により斜面を押圧し地山の崩落等を防止するロックボルト工法による斜面安定化方法が用いられている。
【0003】
同様に受圧板等を用いる工法として、グラウンドアンカーを地山に打込んでその先端部側を地盤に定着し、グラウンドアンカー頭部に受圧板等を装着し、このグラウンドアンカーにジャッキ等によりプレストレスを付与して緊張させ、この緊張状態でくさび等によりグラウンドアンカーを受圧板に固定してこの受圧板底面により斜面を押圧し、地山の崩落等を防止するグラウンドアンカー工法による斜面安定化方法が用いられている。
【0004】
このような受圧板を用いた斜面安定工法が特開平8−199585号公報に記載されている。この公報記載の斜面安定工法では、小さい受圧板で脆弱地盤を安定化させるために、受圧板底面に突起物を設けて摩擦抵抗を大きくしたり斜面表層部に固化材を注入して地盤改良を図っている。
【0005】
また特開平9−100471号公報では、地盤強化等のために、セメントと組合せてゲルタイム及び固結体の強度を任意に調整可能とすることを図った地盤改良用注入材を開示している。
【0006】
また特開平11−124848号公報では、地盤表層部にグラウトを注入する法面安定化工法が開示されている。この公報記載の法面安定化工法では、法面地盤にグラウトを注入することにより、支圧部材(受圧板)による地盤支持の効果を向上させるとともに、グラウト注入作業を作業者によらず一定かつ容易にできるようにするために、支圧部材の底板に孔をあけ、この孔にグラウト注入管を嵌合させて、このグラウト注入管にホースからグラウトを圧送して地盤表層部にグラウトを注入している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の地盤改良用の固化材や注入材(グラウト)等の固結材については、いずれも材料素材成分の粒径について考慮してなく、また上記特開平8−199585号公報、特開平11−124848号公報には具体的な固化材やグラウトの材料成分の記載がなく、特開平9−100471号公報の注入材等と組み合わせても、軟弱地盤に対する浸透性が充分に得られないことが考えられる。このような点を確認するために実際の従来材料を用いて、自然斜面の表層部に堆積している腐葉土や砂質土等にセメントミルクやウレタン及びシリカレジン等の固結材を注入して実験したところ、従来の固結材は地盤に充分浸透せず、実質的な地盤改良ができなかった。
【0008】
したがって、従来の固結材を用いた受圧板による斜面安定化方法では、軟弱な地盤表層部を充分に固化することができず、地盤に打込んだロックボルトやグラウンドアンカー(以下これらを単にアンカーという)をその先端部側を地盤に定着させ、このアンカーを介して受圧板により地山斜面を押圧しても、特に軟弱表層部で受圧板が地山に確実に支持されないため、十分な斜面安定効果が得られない。また、地盤が充分に固化されないため、アンカー挿通用の孔壁が崩れアンカー定着用のグラウト材が注入できなくなる場合があった。
【0009】
すなわち、従来技術の問題点として:
(1)従来のセメントミルクやウレタン等のグラウトは粒径が比較的大きく(15μm程度)、このため粘性が強く地盤への浸透性が低いため、表層部に形成される固結体が充分大きくならない。したがって、地盤表層部による支持力が充分に向上されない。
(2)従来のグラウト材では浸透性が低いため、固結体がロックボルト等の先端にしか形成されない場合があり、充分な定着性が得られない。
(3)ロックボルト等を打込んだ後にグラウトを注入するため、ロックボルトの打込み時に表層部が軟弱な場合、孔壁が崩れグラウトが確実に充填されずロックボルトの性能に問題が生じる。
(4)崖錐等の空隙の多い地盤や亀裂の発達している地盤においては、注入したグラウトが注入部に均一に充填されず逸走し、所定の範囲に良好な固結体を形成することができず、地盤の支持力が不充分となる。
【0010】
本発明は上記従来技術を考慮したものであって、軟弱な斜面表層部を充分に固化して地盤を改良し、アンカーの孔壁を崩すことなく自立させてアンカーを確実に定着させ、アンカーを受圧板に固定した状態で受圧板の押圧力を斜面に確実に作用させて崩落等を抑止する斜面安定化方法の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明では、アンカーを地山内に打込んでその先端部側を地盤に定着し、該アンカーの頭部を地山の斜面上に設置した受圧板に固定する斜面安定化方法において、前記地山の表層部に対して、比表面積5000cm /g以上の超微粒子セメント、アルカリ金属珪酸塩及び水を必須成分とし、固形分含量10〜50重量%の水性スラリーからなる固結材を注入することにより前記アンカー頭部側の受圧板設置領域の地盤表層部を改良するという技術手段を採用した
【0012】
この構成によれば、地盤の固結材として比表面積5000cm /g以上の超微粒子セメントを主成分とした超微粒子スラリー(懸濁型グラウト材)を用いるため、地盤に対する浸透性が向上し、安定して均一に速やかに地盤表層部に浸透し、腐葉土や砂質等の軟弱地盤及び空隙や亀裂の多い崖錐層等において固結材を逸走させることなく、所定の受圧板設置位置の地盤を充分に改良して固化させることができる。
【0013】
前記固結材の好ましい構成例としては、超微粒子セメントの割合が固結材1リットル当り100〜500gの範囲であり、かつアルカリ金属珪酸塩の割合が該アルカリ金属珪酸塩中のSiO 分として固結材1リットル当り20〜200gの範囲である。さらに、前記アルカリ金属珪酸塩におけるモル比(SiO /M O:但しMはアルカリ金属を表す)が2.0〜4.0の範囲であれば、より好ましい固結材となる。
【0014】
このような構成の固結材により、前述のように、地盤内に充分に浸透し表層部を確実に固化することができる。
【0015】
本発明ではさらに、地盤改良用の固結材を斜面の表層部に注入するための注入管を地山に打設する工程と、前記注入管から請求項1ないし3のいずれか一項に記載の固結材を注入する工程と、前記斜面にアンカーを打設する工程と、前記アンカー頭部に受圧板を設ける工程と、前記アンカーを前記受圧板に固定して該受圧板で斜面を押圧する工程とを備える斜面安定化方法を提供する。
【0016】
この構成によれば、地盤の固結材として比表面積5000cm /g以上の超微粒子セメントを主成分とした超微粒子スラリーを用いるため、地盤に対する浸透性が向上し、安定して均一に速やかに地盤表層部に浸透し、腐葉土や砂質等の軟弱地盤及び空隙や亀裂の多い崖錐層等において固結材を逸走させることなく、所定の受圧板設置領域の表層部の地盤を充分に改良して固化させることができる。これにより、アンカー頭部を受圧板に固定した状態で地山表層部が受圧板を確実に支持し、受圧板による信頼性の高い斜面安定化作用が得られる。
【0017】
なお、本発明において、受圧板は、法枠等も含めてコンクリート又は鋼製や樹脂製の斜面安定化用構造物を総称して指すものとする。
【0018】
また、本発明のアンカーは、ジャッキ等で緊張力を付与して受圧板に固定するグラウンドアンカー工法に限らず、特に緊張力を付与することなくナット等の締結力による緊張作用のみでアンカーを受圧板に固定するロックボルト工法のいずれにも適用可能であり、さらに建築の基礎強化工法にも適用可能である。
【0019】
好ましい構成例では、前記アンカー頭部を受圧板に固定する前に、前記注入管を受圧板に固定して一体化することができる。
【0020】
この構成によれば、注入管を通して表層部に固結材を注入し受圧板を装着した後、アンカー頭部を受圧板に固定する前に、注入管を受圧板に対し固定して一体化するため、この注入管を介して固結改良された部分の表層地盤が受圧板と一体化され、受圧板面積が実質上大きくなって、斜面安定化作用が高められる。これにより、受圧板自体を大型化することなく、充分大きな斜面押圧作用が得られ、周囲環境を自然に近い状態に維持し、景観の保持や周囲緑化を図りながら斜面の安定化することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1から図7は、本発明の実施形態に係るロックボルトによる斜面安定化方法の各工程での要部断面を順番に示す説明図である。まず、図1に示すように、改良すべき軟弱表層部を有する地山1の改良範囲に複数(この例では4本)の鋼管又はFRP管或は塩ビ管等の樹脂管からなる注入管2を打込む。この場合、ハンマーによる打込みでもよいし、又は削岩機に取付けて削孔しながら打込んでもよい。
【0022】
次に、図2に示すように、注入管2から固結材を注入する。この例では固結材は、比表面積5000cm /g以上の超微粒子セメントを主成分とする水性スラリー状の主剤Aと、アルカリ金属珪酸塩の水溶液からなる硬化剤Bの2液反応型の固結材であり、1.5ショット法により、注入アダプター4を介してA液B液をそれぞれ別に圧送して注入直前で合流して混合し、地山1の表層部に注入する。この固結材は、浸透性の高いゲル化特性をもつ無機系の超微粒子懸濁液であり、超微粒子セメントの粒径は6μm以下である。注入圧力が大きい場合には、(III)に示すように、埋設した注入管2の地山表面の口元部分にウエス又はウレタン系樹脂のコーキング5を設けておく。
【0023】
このような固結材を注入することにより、改良地盤6が形成され、軟弱な地盤表層部が固化される。なお、(II)のB−B断面では、3本の注入管2からの固結材により地盤が改良された後、4本目の注入管2(図左側)から固結材を注入する直前の状態を示している。
【0024】
超微粒子懸濁液からなる固結材の注入方法は、1.5ショット法に限らず、微粒子材料や改良条件等に応じて、1本の注入管から注入する1ショット法又は2液を別々の注入管から注入して地盤中で混合する2ショット法を用いることもできる。
【0025】
次に、図3に示すように、改良地盤6部分に中空の鋼管又はFRP管或は塩ビ管等の樹脂管からなるロックボルト7を打込む。ロックボルト7の打込みは、図の例のように、ロックボルト7の先端にビット8を取付けてそのまま穿孔しながら打込む方式(自穿孔方式)でもよいし、あるいはビットを備えた削孔ロッドにより先に穿孔し、穿孔後、削孔ロッドを引抜いてからロックボルトを挿入する方式(他穿孔方式)のいずれでもよい。
【0026】
次に、図4に示すように、ロックボルト7から通常のセメントミルク又はモルタルからなるグラウト20を注入する。このとき、グラウト20の注入圧力が大きい場合には、(II)に示すように、埋設したロックボルト7の地山表面の口元部分にウエス又はウレタン系樹脂のコーキング5を設けておく。
【0027】
次に、図5に示すように、底板10に予め注入管2の位置に挿通孔が形成された受圧板9を、その底板10に各注入管2の頭部を挿通させるとともに中央部にロックボルト7の頭部を挿通させて地山1の改良地盤6上に設置する。
【0028】
次に、図6に示すように、各注入管2及びロックボルト7の頭部をそれぞれナットにより受圧板9に締結固定し、キャップ11を被せてグリース又は防錆オイル等を充填して頭部処理を施す。これにより、地山1の表層部の改良地盤6上にこの改良地盤6と結合され一体化された状態で受圧板9が設置される。
【0029】
この場合、注入管2とロックボルト7を同じ材料で構成すれば、改良地盤との一体化が確実になる。
【0030】
なお、頭部処理を施す場合、ロックボルト頭部に表面処理等の防錆コーティングがされている場合には、ナットの締結のみでよい。錆の可能性がある場合に防錆キャップ装着やグリース等の塗布処理を行う。この場合、受圧板9、注入管2及びロックボルト7について、非金属製の部材を適宜組込んで構成することにより、防錆に対し特別な処理をする必要がなくなり、構成が簡単になり施行も容易にできるとともに酸性雨等の影響による劣化も抑制できる。
【0031】
本実施形態によれば、軟弱な地盤表層部が改良され、この改良地盤と受圧板が一体化して受圧板による斜面の押圧作用が高まるとともに地山側からの受圧板の支持力が高まり安定して大きな信頼性の高い斜面安定効果が得られる。また、改良地盤部分の形状が受圧板底面積より大きくなり、この大きな改良地盤が受圧板の作用を発揮するため、受圧板の形状を小さくしても、大きな斜面安定効果が得られる。このため、草木等伐採を最小限に抑えて、周囲環境を充分に保全したまま斜面を安定化することができる。
【0032】
なお、注入管と受圧板とを一体化しない場合であっても、一体化したときと同様に、ロックボルト打込み時の孔壁保護及び地盤沈下防止、さらに受圧板底板による表層土の洗掘防止の効果が得られる。一体化しない場合には、注入管2の頭部処理は不要である。この場合、注入管の露出した頭部を切断してもよい。
【0033】
また、上記実施形態では注入管2を先に打込んでその後ロックボルト7を打込んでいるが、順序を逆にして、先にロックボルト7を打込んでその後注入管2を打込んでもよい。
【0034】
図7は、上記図4の工程の別の実施形態を示す。すなわち、ロックボルト7を通して、通常のグラウト20を注入する代わりに、図2と同様に、本発明の超微粒子スラリーからなる固結材を注入する。これにより、ロックボルト7の先端部分の地盤に対する定着部の地盤改良が行われる。
【0035】
これは、特に地盤に空隙が多い場合や亀裂が発生している場合に、通常のグラウトを注入したのではグラウトが逸走し所定の範囲に注入できない場合に有効である。このような場合、本発明の超微粒子固結材を用いれば、浸透性が高く速やかに周囲均等に注入ゲル化され、従来のグラウト材のような逸走はなく、所定の範囲内を確実に固結してロックボルト7の定着性を高めることができる。
【0036】
図8は、さらに別の実施形態を示す。この実施形態は、注入管2が受圧板9の底板10を挿通しない位置に打込んで固結材を注入し、注入管2と受圧板9とを分離した例を示す。
【0037】
図9は、さらに別の実施形態を示す。この実施形態は、地質状況に応じて、注入管を用いずに、ロックボルト7のみを打込んで、このロックボルト7を通して本発明の超微粒子固結材を注入した例を示す。これにより、受圧板9の下面側の表層部からロックボルト先端部まで地盤全体を改良することができる。
【0038】
図10は、さらに別の実施形態を示す。この実施形態はグラウンドアンカー工法に適用した例である。受圧板又は法枠等のコンクリート構造物12にアンカー13が設置される。アンカー13は、シース14で覆われたPC鋼材等からなる引張材15を地山1に埋設したものであり、防錆キャップ11が被されたアンカー頭部13aと、引張り力が作用する自由長部13bと、地盤への定着部13cとにより構成される。例えば法枠等のコンクリート構造物12の両側に注入管(不図示)を打込み、その注入管から本発明の超微粒子固結材を注入して表層部に改良地盤6を形成する。
【0039】
図11(A)〜(C)は、削岩機による削孔手順の一例を示す。(A)に示すように、削岩機16の先端にスイベル17が取付られ、その先にロッド18が取付られる。ロッド18の先端にビット19が備わる。これらを(B)に示すように結合し、(C)に示すように地山1を穿孔する。
【0040】
図12は、粒径加積曲線の一例を示す。図の例は、D 50 (通過質量百分率50%の粒径)で15μmの粒径の従来のグラウト材を示している。本発明では、D 50 で6μm以下、好ましくは後述の実験で用いたように、D 85 (通過質量百分率85%の粒径)で6μm以下の超微粒子セメントを主成分とした固結材を用いる。なお、D 50 とは、JIS Z 8801で規定された網ふるいで篩分けを行った時の50質量%累積粒径で、平均粒径と称されることもある。
【0041】
本発明の超微粒子固結材の特徴は以下のとおりである。
(1)平均粒径4μmの超微粒子懸濁型(セメントの微細粒子が水溶液中に浮遊分散した状態)の注入材である。このため浸透性が高い。
(2)無機系材料であり、人体への影響や地下汚染がなく安全である。
(3)シリカ水溶液(アルカリ金属珪酸塩水溶液)のゲル化により限定注入ができ、またブリージング(ゲル化不充分による懸濁粒子の分離)を抑制できる。
(4)ゲルタイムの調整が可能である。
(5)強度の発現が早い。(実験では2〜3分でゲル化して流動停止し、1日で約3MN/mの1軸圧縮強度が得られた。)
(6)高強度である。(通常のグラウト材が0.1〜0.5kg/cmであるのに対し、本発明の超微粒子グラウト材は、約30kg/cmである。)
(7)水中でも固結体が形成される。
【0042】
以下、上記特徴を有する本発明の超微粒子固結材についてさらに説明する。本発明で用いる地盤固化用の固結材は、粒径が比表面積で表わした場合5000cm/g以上の超微粒子セメントと、アルカリ金属珪酸塩と、水とを必須成分とし、固形分含量10〜50重量%の水性スラリーである。
【0043】
この場合、セメントの種類は特に限定されず、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント等の各種セメントを使用することができ、また必要に応じて石灰、石膏、ドロマイトプラスター、フライアッシュ、高炉水砕スラグ等の添加剤を加えることもできる。これらセメントは粒子径が比表面積5000cm/g以上(D 50 で6μm以下)であり、好ましくは10000cm/g以上とする。
【0044】
セメント粒子の比表面積が大きいほど粒子径が小さくなり地山の砂の間隙や岩のクラック間に浸透していく可能性が向上して、より強固にアンカーを定着させることができる。しかし、この比表面積が極端に大きすぎると固結材スラリーとしたときに凝集しやすくなり、またコスト的な面から工業的に不利となるので、10000〜15000cm/gの範囲内とすることが最も好ましい。
【0045】
次に、本発明に使用するアルカリ金属珪酸塩としては、珪酸カリウム、珪酸ナトリウム等が挙げられるが、工業的に入手しやすいことを考慮すると珪酸ナトリウムが好ましい。
【0046】
本発明の地盤改良用固結材は、これら微粒子セメント、アルカリ金属珪酸塩および水を必須成分とするものであって、固形分含量10〜50重量%、好ましくは15〜40重量%の水性スラリーである。固形分含量が多すぎると注入操作が困難であり、逆に少なすぎると固結材の硬化自体が困難となる。
【0047】
本発明に使用する上記微粒子セメントの使用量は地盤の固結強度を考慮するとなるべく多くするのが好ましいが、多くすればするほど配合液の粘度が増加してしまうデメリットもある。強度と粘度のバランスを考慮するとセメントの使用量は、固結材1リットル当り、好ましくは100〜500g、より好ましくは150〜350gの範囲の割合とする。
【0048】
本発明に使用するアルカリ金属珪酸塩の使用量は、アルカリ金属珪酸塩中のSiO分が、固結材1リットル当り、好ましくは20〜200g、より好ましくは60〜130gの範囲とする。このアルカリ金属珪酸塩の使用量が少ないと、注入後流動停止はするが、明確なゲルとならず湧水に対して流出しやすくなる。一方、アルカリ金属珪酸塩の使用量が多く200gを超えると固形分が多くなり、セメントが分散しにくくなる。なお、130gを超えてもコスト的な観点から工業的に不利となりやすい。
【0049】
本発明に使用するアルカリ金属珪酸塩は、アルカリ金属珪酸塩におけるモル比(SiO/MO:但しMはアルカリ金属原子を示す)が、2.0〜4.0の範囲であることが固結材の流動停止時間の観点から好ましい。即ち、本発明の固結材は中空注入管を通して地山表層部に注入され、地山の亀裂部や砂質地盤内に浸透されるものであるが、流動停止時間が短すぎると固結材が充分浸透する前に流動停止してしまい、本発明の効果が不十分となることがある。また、流動停止時間が極端に長い場合も注入材の効果範囲が不明確となり、的確な領域の地盤固化ができない場合がある。本発明ではアルカリ金属珪酸塩の成分比の調整によりゲルタイムの調整が可能である。
【0050】
すなわち、本発明の固結材は、アルカリ金属珪酸塩中のSiO分の割合と、アルカリ金属珪酸塩におけるモル比を特定の範囲内とすることにより、流動停止時間がより適切となり、且つ、流動停止時点において明確なゲル体となり、地山から湧水のある場合でも固結材が流されることなく的確に地盤表層部を固化することができる。
【0051】
この特定の範囲内とは、アルカリ金属珪酸塩におけるモル比(SiO/MO:但しMはアルカリ金属原子を示す)をx,固結材1リットル中におけるアルカリ金属珪酸塩中のSiO分の割合をyとしたとき、次式(1)〜(5)、(1) y≦200(2)x≧2.4(3) x≦4.0(4) y≧120x−260 (但し 2.4≦x≦3.0)
(5) y≧100 (但し3.0≦x≦4.0)
で表される関係を満足する範囲である。より好ましくは、上記式(1)〜(5)に加え、次式(6)及び(7)、(6) y≧120x−230(2.4≦x≦3.0)
(7) y≧−10x+160 (3.0≦x≦4.0)
で表される関係をも満足する範囲である。
【0052】
本発明の固結材はその他の成分として、固結性能を阻害しない程度にベントナイト、フライアッシュ等の増量剤や、クエン酸ソーダや酒石酸ソーダ等のカルシウム補足剤もしくはゲル化コントロール剤、AE剤や減水材等の改質材、アルミ粉等の発泡剤等の添加剤を加えることができる。
【0053】
次に本発明の固結材の製造方法について具体的に説明する。
【0054】
本発明の固結材の製造方法は、比表面積5000cm/g以上の超微粒子セメントを必須成分とする水性スラリーであるI液と、アルカリ金属珪酸塩を必須成分とする水溶液であるII液とを固形分含量が10〜50重量%内となるように混合するものである。
【0055】
上記方法により得られる固結材はセメント成分とアルカリ金属珪酸塩成分とが混合されると直ちに反応が開始し、流動停止に向かうので、セメント成分とアルカリ金属珪酸塩成分とは混合した後、直ちに注入することが必要となる。ここで、セメント成分とアルカリ金属珪酸塩成分とを混合した後、水を加えて水性スラリーにしたり、或は、いずれか成分を水性スラリー又は水溶性とした後に他の成分を混合して更に水を加えて固形分量を調節する場合、実用上支障のない程度に均質にするのに時間を要し、このように時間を要した状態で注入を行うと、充分に浸透しない間に流動停止してしまうことになる。従って、本発明の方法においては、上記超微粒子セメントを必須成分とする水性スラリーであるI液と、アルカリ金属珪酸塩を必須成分とする水溶液であるII液とを、混合物の固形分含量が10〜50重量%の範囲内となるように混合する。ここで、固形分量を限定する理由は、上述の固結材の説明の通りである。
【0056】
本発明の固結材の製造方法において、I液とII液の混合方法については特に限定されるものではないが、例えば、通常地盤注入工法などで注入材の混合と注入を行う際に用いられる1ショット法、1.5ショット法2ショット法などを用いるとタイムロスが少なく、製造後直ちに注入に利用できるので好ましい。
【0057】
1ショット法は例えば、I液及びII液を合わせてグラウトミキサー等で混合して固結材とし、グラウトポンプの吸入口から該固結材を吸入し、グラウトポンプの吐出口から注入管内に吐出する方法である。
【0058】
1.5ショット法は、I液の水性スラリー、II液の水溶液をそれぞれグラウトミキサー等で調整しておき、吸入口及び吐出口を2つ有するグラウトポンプの各吸入口からI液の水性スラリー、II液の水溶液を、Y字状の注入アダプターにそれぞれ吐出し、Y字部でこれらを混合して固結材とし、注入管へ注入する方法である。
【0059】
2ショット法は、I液の水性スラリー、II液の水溶液をそれぞれグラウトミキサー等で調整しておき、吸入口及び吐出口を2つ有するグラウトポンプの各吸入口からI液の水性スラリー、II液の水溶液をそれぞれ吸入し、該グラウトポンプの吐出出口からI液の水性スラリー、II液の水溶液を2重中空注入管にそれぞれ吐出し、2重中空注入管の吐出部でこれらを混合して固結材とし、注入する方法である。
【0060】
本発明で用いる超微粒子セメントのスラリーとアルカリ金属珪酸塩水溶液からなる固結の効果を確認するために、従来材料と比較した実験を行なった。実験は、以下の表1及び表2のとおりNo.1〜No.13までの13本のロッドを地山に埋設してそれぞれ注入材を注入して試験体とし、2日間養生した後、試験体を掘り起こしてその状態を比較した。地山は細砂であり、ロッド長は3mで、削孔角度は上向き約5°で穿孔した。
【0061】
【表1】
Figure 0004672213
【0062】
【表2】
Figure 0004672213
【0063】
No.1,No.4,No.7及びNo.10〜No.13が本発明の実施例であり、注入材は2液反応型の超微粒子セメントを主成分とするグラウト材であり、ゲルタイムは3分である。
【0064】
これに対する比較例として、No.2及びNo.3は従来のセメントミルクの注入材による比較例(イ)であり、No.5及びNo.6は従来のウレタン系の注入材による比較例(ロ)であり、No.8及びNo.9は従来のシリカレジン系の注入材による比較例(ハ)である。
【0065】
図13〜図16は、それぞれ試験体の掘り起こし状態を示す。図13は本発明の実施例(No.4)の試験体、図14は比較例(イ)(No.2)の試験体、図15は比較例(ロ)(No.5)の試験体、図16は比較例(ハ)(No.8)の試験体の掘り起こし状態を示す。他の試験体についてもそれぞれの種類に応じてほぼ同様の形状であった。
【0066】
実験結果を示す各図から分かるように、本発明の実施例は、比較例と比べ、周囲の地盤に充分に浸透して固結一体化して体積が大きく膨らみ、地盤改良注入材として有効であることが確認された。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、地盤の固結材として比表面積5000cm /g以上の超微粒子セメントのスラリーを用いるため、地盤に対する浸透性が向上し、安定して均一に速やかに地盤表層部に浸透する。しかも、注入後に短時間でゲル化してその流動性が消失するので、地盤表層部の所定域に止まり、特に腐葉土や砂質等の軟弱地盤及び空隙や亀裂の多い崖錐層等において固結材を逸走させることなく、所定の受圧板設置領域の表層部の地盤を充分に改良して確実に固化させることができる。これにより、アンカー頭部を受圧板に固定した状態で地山表層部が受圧板を確実に支持し、受圧板による信頼性の高い斜面安定化作用が得られる。
【0068】
また、地山へのアンカー打込み時に、アンカーの孔壁が強固に保護され孔壁の崩れが抑えられ孔壁の自立機能が高まる。したがって、アンカー定着のためのグラウト注入が確実にでき、信頼性の高いアンカー機能が得られ、斜面安定効果が高められる。
【0069】
また、アンカーに緊張力を付与する場合、表層部地盤が強固に固結されているため、受圧板が地盤内に食込んで埋没しにくくなり、アンカーに設計通りの必要な緊張力を付与でき、斜面を確実に安定化できる。
【0070】
また、超微粒子固結材の注入により改良された部分の表層地盤と受圧板とを一体化することにより、受圧板面積が実質上大きくなって、斜面安定化作用が高められる。これにより、改良地盤を受圧板として利用できるので、鋼製、樹脂製、コンクリート製またはこれらの混合物からなる受圧板形状を小さくでき、受圧板自体を大型化することなく、充分大きな斜面押圧作用が得られる。
【0071】
このように受圧板自体を小型化できるとともに、斜面表層部が腐葉土や砂質土等の軟弱地盤であっても斜面安定化が充分達成されるため、天然木などを伐採することなく周囲環境を自然に近い状態に維持したまま、景観の保持や周囲緑化を図りながら斜面の安定化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の施手順の最初の工程の説明図。
【図2】 図1の次の工程の説明図。
【図3】 図2の次の工程の説明図。
【図4】 図3の次の工程の説明図。
【図5】 図4の次の工程の説明図。
【図6】 図5の次の工程の説明図。
【図7】 本発明の施方法の別の実施形態の説明図。
【図8】 本発明の施方法の別の実施形態の説明図。
【図9】 本発明の施方法の別の実施形態の説明図。
【図10】本発明の施方法の別の実施形態の説明図。
【図11】削岩機による削孔手順の説明図。
【図12】セメント材料の粒径加積曲線のグラフ。
【図13】本発明の実施例に係る実験試験体の形状図。
【図14】実験の比較例の試験体形状図。
【図15】実験の別の比較例の試験体形状図。
【図16】実験の別の比較例の試験体形状図。
【符号の説明】
1:地山、2:注入管、3:固結材、4:注入アダプター、5:コーキング、6:改良地盤、7:ロックボルト、8:ビット、9:受圧板、10:底板、11:キャップ、12:コンクリート構造物、13:アンカー、13a:アンカー頭部、13b:自由長部、13c:定着部、14:シース、15:引張材、16:削岩機、17:スイベル、18:ロッド、19:ビット、20:通常のグラウト。

Claims (5)

  1. アンカーを地山内に打込んでその先端部側を地盤に定着し、該アンカーの頭部を地山の斜面上に設置した受圧板に固定する斜面安定化方法において、前記地山の表層部に対して、比表面積5000cm /g以上の超微粒子セメント、アルカリ金属珪酸塩及び水を必須成分とし、固形分含量10〜50重量%の水性スラリーからなる固結材を注入することにより前記アンカー頭部側の受圧板設置領域の地盤表層部を改良することを特徴とする斜面安定化方法。
  2. 前記固結材における超微粒子セメントの割合が固結材1リットル当り100〜500gの範囲であるとともに、アルカリ金属珪酸塩の割合が該アルカリ金属珪酸塩中のSiO 分として固結材1リットル当り20〜200gの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の斜面安定化方法。
  3. 前記アルカリ金属珪酸塩におけるモル比(SiO /M O:但しMはアルカリ金属を表す)が、2.0〜4.0の範囲であることを特徴とする請求項2に記載の斜面安定化方法。
  4. 地盤改良用の固結材を斜面の表層部に注入するための注入管を地山に打設する工程と、前記注入管から請求項1ないし3のいずれか一項に記載の固結材を注入する工程と、前記斜面にアンカーを打設する工程と、前記アンカー頭部に受圧板を設ける工程と、前記アンカーを前記受圧板に固定して該受圧板で斜面を押圧する工程とを有することを特徴とする斜面安定化方法。
  5. 前記アンカーを固定する前に、前記注入管を前記受圧板に固定して一体化することを特徴とする請求項4に記載の斜面安定化方法。
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