JP2003013062A - 法面アンカー定着材及びその製造方法 - Google Patents

法面アンカー定着材及びその製造方法

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JP2003013062A JP2001197170A JP2001197170A JP2003013062A JP 2003013062 A JP2003013062 A JP 2003013062A JP 2001197170 A JP2001197170 A JP 2001197170A JP 2001197170 A JP2001197170 A JP 2001197170A JP 2003013062 A JP2003013062 A JP 2003013062A
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Shuichi Tada
修一 多田
Takashi Nagoshi
崇 名越
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な引き抜き強度が得られ、浸透性と適切
なゲルタイムが得られ、一日で実強度を発現して地盤と
アンカーを強固に定着させることができる法面アンカー
定着材及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 比表面積5000cm2/g以上の微粒
子セメント、アルカリ金属珪酸塩及び水を必須成分と
し、固形分含量10〜50重量%の水性スラリーである
法面アンカー定着材およびその製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地山等の法面に、
その安定化のために敷設されるアンカーを地盤に対して
定着させ、確実にアンカー効果を発揮させるための法面
アンカー定着材及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地山や造成などによって形成され
る法面の安定化手段としては、予め形成されたコンクリ
ートブロックや、法面全体に形成されたコンクリート層
を受圧構造体とし、この受圧構造体を地盤に対して締め
付け固定するアンカーとを使用して法面の安定化を図る
施工方法が知られている。
【0003】即ち、アンカー(アンカーボルト、ロック
ボルト、アンカーロッドなどともいう。以下単に「アン
カー」という)を、地盤に形成した地中孔に挿入し、グ
ラウト材などの定着材をアンカーと地中孔の間に、ある
いは、アンカーを中空体とし、アンカー内に定着材を注
入して地中穴に充填し、定着材を固化させてアンカーを
地盤に対して定着させることが行われている。このよう
な定着材としては、従来セメント系注入材が使用されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、セメン
ト系定着材を用いる方法はセメント自体の粒子径が大き
く微細なクラッキングや砂地盤に浸透しないため、地盤
への食いつきがわるく、引き抜き強度が十分でないとい
うことや、ゲルタイム(凝結時間)が数時間と長いこと
から固形分が沈殿してしまうことがあり、逸走の可能性
や一旦リークし始めると定着材の殆どが抜けてしまった
りするという問題点もある。このセメント系定着材に使
用しているセメントを微粉砕して浸透性を向上させるこ
とも考えられたが、ゲルタイムに起因する問題は克服で
きない。
【0005】従って、本発明の目的は、十分な引き抜き
強度が得られ、浸透性と適切なゲルタイムが得られ、一
日で実強度を発現して地盤とアンカーを強固に定着させ
ることができる法面アンカー定着材及びその製造方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決する為の手段】上記課題を解決するため
に、本発明の法面アンカー定着材は、比表面積5000
cm2/g以上の微粒子セメント、アルカリ金属珪酸塩
及び水を必須成分とし、固形分含量10〜50重量%の
水性スラリーであることを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の法面アンカー定着材の製造
方法は、比表面積5000cm2/g以上の微粒子セメ
ントを必須成分とする水性スラリーであるI液と、アル
カリ金属珪酸塩を必須成分とする水溶液であるII液と
を固形分含量が10〜50重量%内となるように混合す
ることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て具体的に説明する。本発明に使用するセメントの種類
は特に限定されず、普通ポルトランドセメント、早強ポ
ルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント等の
各種セメントを使用することができ、また必要に応じて
本発明の目的を阻害しない範囲内で、石灰、石膏、ドロ
マイトプラスター、フライアッシュ、高炉水砕スラグ等
の添加剤を加えることもできる。尚、高炉水砕スラグを
含有するポルトランドセメントは、高炉セメントとして
入手することができ、かかる高炉セメントは好ましく用
いることができるが、その他のセメントであっても差し
支えない。ただし、本発明に使用するこれらセメントは
粒子径が比表面積5000cm2/g以上であることを
必須条件とし、好ましくは10000cm2/g以上と
する。
【0009】セメント粒子の比表面積が大きいほど地山
の砂の間隙や岩のクラック間に浸透していく性能が向上
し、より強固にアンカーを定着させることができるが、
極端に大きすぎるとアンカー定着材とした時に凝集しや
すくなり、またコスト的な面から工業的に不利となるの
で、10000cm2/g〜15000cm2/gの範囲
内とすることが最も好ましい。
【0010】次に、本発明に使用するアルカリ金属珪酸
塩としては、珪酸カリウム、珪酸ナトリウム等が挙げら
れるが、工業的に入手しやすいことを考慮すると珪酸ナ
トリウムが好ましい。
【0011】本発明のアンカー定着材は、これら微粒子
セメント、アルカリ金属珪酸塩および水を必須成分とす
るものであって、固形分含量10〜50重量%、好まし
くは15〜40重量%の水性スラリーである。固形分含
量が多すぎると注入操作が困難であり、逆に少なすぎる
とアンカー定着材の硬化自体が困難となる。
【0012】本発明に使用する上記微粒子セメントの使
用量は、アンカー定着材としての固結強度を考慮すると
なるべく多くするのが好ましいが、多くすればするほど
配合液の粘度が増加してしまうデメリットもある。強度
と粘度のバランスを考慮するとセメント使用量は、アン
カー定着材1リットル当たり、好ましくは100〜50
0g、より好ましくは150〜350gの範囲の割合と
する。
【0013】本発明に使用するアルカリ金属珪酸塩の使
用量は、アルカリ金属珪酸塩中のSiO2分が、法面ア
ンカー定着材1リットル当たり、好ましくは20〜20
0g、より好ましくは60〜130gの範囲とする。か
かるアルカリ金属珪酸塩の使用量が少ないと、注入後流
動停止はするが明確なゲルとならず湧水に対して流出し
やすくなり、一方、アルカリ金属珪酸塩の使用量が多く
200gを超えると固形分が多くなり、セメントを分散
しにくくなる。なお、130gを超えてもコスト的な観
点から工業的に不利となりやすい。
【0014】本発明に使用するアルカリ金属珪酸塩は、
アルカリ金属珪酸塩におけるモル比(SiO2/M2O:
但しMはアルカリ金属原子を表す)が2.0〜4.0の
範囲であることが、法面アンカー定着材の流動停止時間
の観点から好ましい。即ち、本発明の法面アンカー定着
材は中空アンカーを通して地山の長孔へ注入され、地山
の亀裂部や砂質地盤内に浸透されるものであるが、流動
停止時間が短すぎると定着剤が十分浸透する前に流動停
止してしまい、本発明の効果が不十分となることがあ
る。また、流動停止時間が極端に長い場合も注入材の硬
化範囲が不明確となり、的確なアンカー定着ができない
場合がある。
【0015】本発明の法面アンカー定着材は、法面アン
カー定着材中におけるアルカリ金属珪酸塩中のSiO2
分の割合と、アルカリ金属珪酸塩におけるモル比を特定
の範囲内とすることにより、流動停止時間がより適切と
なり、且つ、流動停止時点において明確なゲル体とな
り、地山から湧水のある場合でも定着材が流されること
なく的確にアンカーを定着させることができる。
【0016】この特定の範囲内とは、アルカリ金属珪酸
塩におけるモル比(SiO2/M2O:但しMはアルカリ
金属原子を表す)をx、法面アンカー定着材1リットル
中におけるアルカリ金属珪酸塩中のSiO2分の割合を
yとしたとき、次式(1)〜(5)、 (1) y≦200 (2) x≧2.4 (3) x≦4.0 (4) y≧120x−260 (但し、2.4≦x≦
3.0の範囲) (5) y≧100 (但し、3.0<x≦4.0の範
囲) で表される関係を満足する範囲である。より好ましく
は、上記式(1)〜(5)に加え、次式(6)及び
(7)、 (6) y≧120x−230 (2.4≦x≦3.0
の範囲) (7) y≧−10x+160 (3.0<x≦4.0
の範囲) で表される関係をも満足する範囲である。
【0017】本発明のアンカー定着材は、その他の成分
として、定着材性能を阻害しない程度にベントナイト、
フライアッシュ等の増量材や、クエン酸ソーダや酒石酸
ソーダ等のカルシウム補足剤もしくはゲル化コントロー
ル剤、AE剤や減水剤等の改質剤、アルミ粉等の発泡剤
等の添加剤を加えることができる。
【0018】次に、本発明の法面アンカー定着材の製造
方法について具体的に説明する。本発明の方法は、本発
明の法面アンカー定着材の製造方法は、比表面積500
0cm2/g以上の微粒子セメントを必須成分とする水
性スラリーであるI液と、アルカリ金属珪酸塩を必須成
分とする水溶液であるII液とを固形分含量が10〜5
0重量%内となるように混合するものである。
【0019】上記方法により得られる法面アンカー定着
材は、セメント成分とアルカリ金属珪酸塩成分とが混合
されると直ちに反応が開始し、流動停止に向かうので、
セメント成分とアルカリ金属珪酸塩成分とは混合した
後、直ちに注入することが必要となる。ここで、セメン
ト成分とアルカリ金属珪酸塩成分とを混合した後水を加
えて水性スラリーにしたり、或いは、何れかの成分を水
性スラリー又は水溶液とした後に他の成分を混合して更
に水を加えて固形分量を調節する場合、実用上支障のな
い程度に均質にするのに時間を要し、このように時間を
要した状態で注入を行うと、十分に浸透しない間に流動
停止してしまうことになる。従って、本発明の方法にお
いては、上記微粒子セメントを必須成分とする水性スラ
リーであるI液と、アルカリ金属珪酸塩を必須成分とす
る水溶液であるII液とを、混合物の固形分含量が10
〜50重量%の範囲内となるように混合する。ここで、
固形分量を限定する理由は、上述の法面アンカー定着材
の発明の場合と同様である。
【0020】本発明の法面アンカー定着材の製造方法
は、微粒子セメントを、法面アンカー定着材1リットル
当たり100〜500gの範囲の割合とし、アルカリ金
属珪酸塩中のSiO2分を法面アンカー定着材1リット
ル当たり20〜200gの範囲の割合とすることによ
り、上述の法面アンカー定着材の発明の場合と同様の理
由から、好ましい法面アンカー定着材を得ることができ
る。
【0021】また、本発明の法面アンカー定着材の製造
方法は、アルカリ金属珪酸塩におけるモル比(SiO2
/M2O:但しMはアルカリ金属原子を表す)をx、法
面アンカー定着材1リットル中におけるアルカリ金属珪
酸塩中のSiO2分の割合をyとしたとき、好ましくは
次式(1)〜(5)、 (1) y≦200 (2) x≧2.4 (3) x≦4.0 (4) y≧120x−260 (但し、2.4≦x≦
3.0の範囲) (5) y≧100 (但し、3.0<x≦4.0の範
囲) で表される関係を満足するように、より好ましくは、上
記式(1)〜(5)に加え、次式(6)及び(7)、 (6) y≧120x−230 (2.4≦x≦3.0
の範囲) (7) y≧−10x+160 (3.0<x≦4.0
の範囲) で表される関係をも満足するように、微粒子セメント及
びアルカリ金属珪酸塩の割合を調整することにより、上
述の法面アンカー定着材の発明の場合と同様の理由か
ら、好ましい法面アンカー定着材を得ることができる。
【0022】本発明の法面アンカー定着材の製造方法に
おいて、I液とII液の混合方法については特に限定さ
れるものではないが、例えば、通常地盤注入工法などで
注入材の混合と注入を行う際に用いられる1ショット
法、1.5ショット法、2ショット法などを用いるとタ
イムロスが少なく、製造後直ちに注入に利用できるので
好ましい。
【0023】1ショット法は、例えば、I液及びII液
を合わせてグラウトミキサー等で混合してアンカー定着
材とし、グラウトポンプの吸入口から該アンカー定着材
を吸入し、グラウトポンプの吐出口から中空アンカー内
に吐出してする方法である。
【0024】1.5ショット法は、I液の水性スラリ
ー、II液の水溶液をそれぞれグラウトミキサー等で調
製しておき、吸入口及び吐出口を2つ有するグラウトポ
ンプの各吸入口からI液の水性スラリー、II液の水溶
液をそれぞれ吸入し、該グラウトポンプの各吐出口から
I液の水性スラリー、II液の水溶液を、Y字状注入部
材にそれぞれ吐出し、Y字部でこれらを混合してアンカ
ー定着材となし、中空アンカーへ注入する方法である。
【0025】2ショット法は、I液の水性スラリー、I
I液の水溶液をそれぞれグラウトミキサー等で調製して
おき、吸入口及び吐出口を2つ有するグラウトポンプの
各吸入口からI液の水性スラリー、II液の水溶液をそ
れぞれ吸入し、該グラウトポンプの各吐出口からI液の
水性スラリー、II液の水溶液を2重中空アンカーにそ
れぞれ吐出し、2重中空アンカーの吐出部でこれらを混
合してアンカー定着材となし、注入する方法である。
【0026】
【実施例】以下に実施例を挙げ、さらに具体的に本発明
を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0027】〔実施例1〜18〕超微粒子セメント(比
表面積11000cm2/g)を水と混合してI液(水
性スラリー)とし、種々のモル比の珪酸ソーダ水溶液を
水と混合してII液とし、I液とII液を混合して1リ
ットルの法面アンカー定着材を得た。この法面アンカー
定着材の、ゲルタイム、ゲル特性、及びゲル化後1日経
過後の硬化物の一軸圧縮強度を測定した結果を下記の表
1〜3に示す。尚、1.5ショット法にて注入を行った
ところ、何れの定着材も浸透性は良好であり、ゲル化す
るまで(ゲルタイム間)地山へ浸透し、いずれも浸透領
域は60cm以上であった。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】 (注)実施例18は粘度が高く、ポンプでの移液中に閉
塞しないよう監視が必要であった。 (*1)図1に示すグラフにおいてA〜Cは夫々以下の
領域を表す。 A:上記式(1)〜(7)の関係を満足する領域 B:上記式(1)〜(5)の関係を満足するA以外の領
域 C:A及びB以外の領域 (*2)アンカー定着材を底面直径5cm、高さ10c
mの円筒形のモールド内でゲル化させた後モールドを外
したときの保形性を表す。 有:保形性あり 無:保形性なし
【0031】以上の通り、実施例のアンカー定着材はい
ずれも良好なものであった。尚、ゲルタイムは十数秒〜
5分程度であれば良好であるが、好ましくは30秒以
上、より好ましくは50秒以上であると実用性が高い。
また、ゲル特性は、図1のグラフのB領域であっても、
地山に湧水等がなければ良好に使用できるが、好ましく
はA領域であると湧水のある地山にも使用でき実用性が
高くなる。さらに、一軸圧縮強度は1日経過後に1.0
MN/m2以上であれば良好であるが、好ましくは1.
5MN/m2以上であると実用性が高くなる。
【0032】実施例19、20、比較例1、2 N値30の細砂地盤にて実施した現場実施例および比較
例を示す。実施例および比較例は、夫々2mおよび3m
の立て込み抗(直径5cm)を掘削し、その中にボルト
(直径3cmの中空ボルト)を設置し、地表面の孔とボ
ルトの外壁との隙間を閉塞後に実施例5の定着材と、比
較例としてセメントミルク(w/c=50%)とを夫々
中空ボルトに注入したものである。注入完了後に3日養
生時間をとり、垂直方向への引き抜き耐力の測定を実施
した。
【0033】
【表4】 以上の結果より実施例19、20の本注入材は比較例の
セメントミルクに対して、浸透性が良好なことから注入
量が大きく、その分引き抜き耐力が優れていることが確
認できた。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、十分な引き抜き強度が
得られ、浸透性と適切なゲルタイムが得られ、一日で実
強度を発現して地盤とアンカーを強固に定着させること
ができる法面アンカー定着材及びその製造方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アルカリ金属珪酸塩におけるモル比と、法面ア
ンカー定着材中におけるアルカリ金属珪酸塩中のSiO
2分の割合(g/リットル)との関係を表すグラフであ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 12:04 C04B 14:10 Z 14:10 18:08 Z 18:08 22:04 22:04 24:06 A 24:06) 111:70 111:70 C09K 103:00 C09K 103:00 Fターム(参考) 4G012 PA03 PA06 PA27 PB02 PB06 PB17 PC01 PC02 PC03 PC11 PD03 PE04 4H026 CA01 CA03 CC05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比表面積5000cm2/g以上の微粒
    子セメント、アルカリ金属珪酸塩及び水を必須成分と
    し、固形分含量10〜50重量%の水性スラリーである
    ことを特徴とする法面アンカー定着材。
  2. 【請求項2】 上記微粒子セメントの割合が法面アンカ
    ー定着材1リットル当たり100〜500gの範囲であ
    り、上記アルカリ金属珪酸塩の割合が該アルカリ金属珪
    酸塩中のSiO2分として法面アンカー定着材1リット
    ル当たり20〜200gの範囲である請求項1に記載の
    法面アンカー定着材。
  3. 【請求項3】 上記アルカリ金属珪酸塩におけるモル比
    (SiO2/M2O:但しMはアルカリ金属原子を表す)
    が2.0〜4.0の範囲である請求項1又は請求項2に
    記載の法面アンカー定着材。
  4. 【請求項4】 上記アルカリ金属珪酸塩におけるモル比
    (SiO2/M2O:但しMはアルカリ金属原子を表す)
    をx、法面アンカー定着材1リットル中における上記ア
    ルカリ金属珪酸塩中のSiO2分の割合をyとしたと
    き、次式(1)〜(5)、 (1) y≦200 (2) x≧2.4 (3) x≦4.0 (4) y≧120x−260 (但し、2.4≦x≦
    3.0の範囲) (5) y≧100 (但し、3.0<x≦4.0の範
    囲) で表される関係を満足する請求項1〜3の何れかに記載
    の法面アンカー定着材。
  5. 【請求項5】 次式(6)及び(7)、 (6) y≧120x−230 (但し、2.4≦x≦
    3.0の範囲) (7) y≧−10x+160 (但し、3.0<x≦
    4.0の範囲) で表される関係を満足する請求項4に記載の法面アンカ
    ー定着材。
  6. 【請求項6】 比表面積5000cm2/g以上の微粒
    子セメントを必須成分とする水性スラリーであるI液
    と、アルカリ金属珪酸塩を必須成分とする水溶液である
    II液とを固形分含量が10〜50重量%内となるよう
    に混合することを特徴とする法面アンカー定着材の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 上記微粒子セメントを、法面アンカー定
    着材1リットル当たり100〜500gの範囲の割合と
    し、上記アルカリ金属珪酸塩中のSiO2分を法面アン
    カー定着材1リットル当たり20〜200gの範囲の割
    合とする請求項6に記載の法面アンカー定着材の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 上記アルカリ金属珪酸塩におけるモル比
    (SiO2/M2O:但しMはアルカリ金属原子を表す)
    をx、法面アンカー定着材1リットル中における上記ア
    ルカリ金属珪酸塩中のSiO2分の割合をyとしたと
    き、次式(1)〜(5)、 (1) y≦200 (2) x≧2.4 (3) x≦4.0 (4) y≧120x−260 (但し、2.4≦x≦
    3.0の範囲) (5) y≧100 (但し、3.0<x≦4.0の範
    囲) で表される関係を満足するように、上記微粒子セメント
    及び上記アルカリ金属珪酸塩の割合を調整する請求項6
    又は請求項7に記載の法面アンカー定着材の製造方法。
  9. 【請求項9】 次式(6)及び(7)、 (6) y≧120x−230 (但し、2.4≦x≦
    3.0の範囲) (7) y≧−10x+160 (但し、3.0<x≦
    4.0の範囲) で表される関係を満足するように、上記微粒子セメント
    及び上記アルカリ金属珪酸塩の割合を調整する請求項8
    に記載の法面アンカー定着材の製造方法。
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JP2017165628A (ja) * 2016-03-17 2017-09-21 太平洋マテリアル株式会社 速硬性グラウト組成物
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