JP4670862B2 - 給湯システム - Google Patents

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本発明は、浴槽に温湯を自動的に貯める運転を行う給湯システムに関する。
従来、給湯装置として、水を加熱して温水を沸き上げて貯湯タンクに貯めておくものがある(特許文献1参照)。このような給湯装置には、浴槽に指定量および指定温度の温湯をためる湯はり運転を指定の時刻(予約時刻)に完了させる湯はり運転の予約制御を行わせるニーズがあり、また、予約制御の後に所定時間の保温を行わせるニーズがある。
特開2007−285653号公報
しかしながら、このような給湯装置では、瞬間的に温湯を沸かすことが難しいため、予約時刻を設定した時刻から予約時刻までの時間が湯はり運転を完了させる時間よりも短い場合などには、湯はり運転が予約時刻に完了しない場合があり、予約時刻から所定時間後に保温を終了させると、実際に浴槽に指定量および指定温度の温湯をはり終えた後の保温時間が所定時間よりも短くなってしまう。
本発明の課題は、予約時刻に湯はり運転が完了しない場合であっても、浴槽に貯められる温湯の保温時間を十分に確保できる給湯システムを提供することにある。
第1発明に係る給湯システムは、湯はり運転制御手段と、予約制御手段と、保温制御手段とを備える。湯はり運転制御手段は、温湯を浴槽に貯める湯はり運転を行う。予約制御手段は、予め指定された第1所定時刻に湯はり運転を完了させる。保温制御手段は、第1所定時刻までに湯はり運転が完了する場合に、湯はり運転により浴槽に貯められた温湯を第1所定時刻後から第1所定時間の保温を行う。また、保温制御手段は、第1所定時刻に湯はり運転が完了しない場合に、湯はり運転の完了した時から第1所定時間の保温を行う。
本発明の給湯システムでは、予約運転において、基本的に第1所定時刻(すなわち予約時刻)後から第1所定時間の保温を行わせている。そして、予約運転制御における湯はり運転が、第1所定時刻に完了しない場合に、湯はり運転が完了したときから第1所定時間の保温を行わせている。
したがって、本発明の給湯システムは、予約時刻までに湯はり運転が完了する場合には、予約時刻から第1所定時間の保温を行うため、利用者は自分が設定した予約時刻から第1所定時間に浴槽の利用ができる。また、本発明の給湯システムは、予約時刻までに湯はり運転が完了しない場合には、湯はり運転が完了してから第1所定時間の保温を行うため、利用者は湯はり運転が完了してから第1所定時間に浴槽の利用ができる。このため、利用者は予約時刻に湯はり運転が間に合わない場合であっても、浴槽を第1所定時間利用できる。
第2発明に係る給湯システムは、第1発明に係る給湯システムであって、予約運転制御手段は、第1所定時刻の第2所定時間以前である第2所定時刻から湯はり運転制御手段に湯はり運転を行わせる。
本発明の給湯システムは、湯はり運転にかかる時間を導出しており、第1所定時刻の第2所定時間(例えば30分)前である第2所定時刻になると湯はり運転を行う。したがって、第1所定時刻に湯はり運転が完了するように湯はり運転を行わせることができる。
第3発明に係る給湯システムは、第2発明に係る給湯システムであって、予約開始手段をさらに具える。予約開始手段は、予約制御手段を始動させる。そして、予約制御手段は、予約開始手段により始動された時刻である予約始動時刻が第2所定時刻を過ぎている場合に、直ちに湯はり運転を開始する。
本発明の給湯システムは、予約運転の開始が第2所定時刻を過ぎている場合に、直ちに湯はり運転を開始する。したがって、第1所定時刻に湯はり運転が完了しないと予測される場合でも、すぐに湯はり運転を行わせることができる。
第4発明に係る給湯システムは、第1発明から第3発明のいずれかに係る給湯システムであって、温湯設定手段をさらに備える。温湯設定手段は、温湯の温度および/または温湯の量を設定可能である。そして、湯はり運転制御手段は、温湯設定手段により設定された温湯の温度および/または温湯の量に基づいて湯はり運転を行う。
本発明の給湯システムでは、湯はり運転の際の浴槽に貯められる温湯の温度および温湯の量(水位)を温湯設定手段により設定できる。このため、利用者は、温湯の温度および温湯の量を自分の好みに設定でき、浴槽を快適に利用できる。
第5発明に係る給湯システムは、第1発明から第4発明に係る給湯システムであって、第1所定時刻を設定可能な第1所定時刻設定手段をさらに備える。
本発明の給湯システムでは、第1所定時刻(予約時刻)を第1所定時刻設定手段により設定できる。このため、利用者は、自分の利用したい時刻に湯はり運転が完了されるようにすることができ、浴槽を快適に利用できる。
第6発明に係る給湯システムでは、保温解除手段をさらに備える。保温解除手段は、利用者が操作することにより保温を解除可能である。保温解除手段により、保温が解除された場合に、第1所定時間が第3所定時間削減される。
リモコンなどで保温を解除された場合に、設定されている第1所定時間から第3所定時間の削減が行われる。
したがって、利用者が保温を解除する場合は、第1所定時間よりも保温する時間が短くても良いことになる。このため、本発明では、利用者が途中で保温解除する場合に自動的に保温を行う時間である第1所定時間から第3所定時間(例えば1分間など)を削減することにより、利用者の利用形態に即した保温時間に自動的に調整することができる。これにより、利用者が途中で保温解除する場合には保温時間を次回以降から短くすることができ、省エネルギーを実現できる。
第1発明に係る給湯システムでは、本発明の給湯システムは、予約時刻までに湯はり運転が完了する場合には、予約時刻から第1所定時間の保温を行うため、利用者は自分が設定した予約時刻から第1所定時間に浴槽の利用ができる。また、本発明の給湯システムは、予約時刻までに湯はり運転が完了しない場合には、湯はり運転が完了してから第1所定時間の保温を行うため、利用者は湯はり運転が完了してから第1所定時間に浴槽の利用ができる。このため、利用者は予約時刻に湯はり運転が間に合わない場合であっても、浴槽を第1所定時間利用できる。
第2発明に係る給湯システムでは、第1所定時刻に湯はり運転が完了するように湯はり運転を行わせることができる。
第3発明に係る給湯システムでは、第1所定時刻に湯はり運転が完了しないと予測される場合でも、すぐに湯はり運転を行わせることができる。
第4発明に係る給湯システムでは、湯はり運転の際の浴槽に貯められる温湯の温度および温湯の量(水位)を温湯設定手段により設定できる。このため、利用者は、温湯の温度および温湯の量を自分の好みに設定でき、浴槽を快適に利用できる。
第5発明に係る給湯システムでは、第1所定時刻(予約時刻)を第1所定時刻設定手段により設定できる。このため、利用者は、自分の利用したい時刻に湯はり運転が完了されるようにすることができ、浴槽を快適に利用できる。
第6発明に係る給湯システムでは、利用者が保温を解除する場合は、第1所定時間よりも保温する時間が短くても良いことになる。このため、本発明では、利用者が途中で保温解除する場合に自動的に保温を行う時間である第1所定時間から第3所定時間(例えば1分間など)を削減することにより、利用者の利用形態に即した保温時間に自動的に調整することができる。これにより、利用者が途中で保温解除する場合には保温時間を次回以降から短くすることができ、省エネルギーを実現できる。
以下、図面に基づいて、本発明に係る給湯装置1の実施形態について説明する。
<ヒートポンプ給湯機の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る給湯装置1の概略構成図である。給湯装置1は、CO2冷媒を用いて蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって、水道水を加熱し家庭の浴槽5などに温湯を供給する装置である。給湯装置1は、主として、温湯を貯める貯湯タンク31を有する貯湯ユニット3と、冷媒回路20を有するヒートポンプユニット2とを備えている。
(1)貯湯ユニット
図2は貯湯ユニット3の概略図である。貯湯ユニット3は、主に、貯湯タンク31と、加熱循環路39と、給湯出湯口33から給湯接続口41または風呂循環往口44までの給湯配管51と、追い焚き循環路47とで構成されている。
(貯湯タンクおよび加熱循環路)
貯湯タンク31は、底壁に給水口32が設けられ、上壁に給湯出湯口33と追い焚き出湯口34とが設けられる。貯湯タンク31は、給水口32からに水道水が供給され、給湯出湯口33から貯湯タンク31に貯まった高温の温湯を出湯し、浴槽5などに供給可能である。給水口32には、水道水を供給する給水用流路38が接続される。また、貯湯タンク31の底壁には、取水口35が開設され、側壁(周壁)の上部に給湯口36が開設されている。取水口35と給湯口36とは、加熱循環路39に接続されており、加熱循環路39には、循環ポンプP1と、後述するヒートポンプユニット2の水熱交換器22とが接続されている。
また、貯湯タンク31には、周壁に上下方向の上から貯湯タンク31内の各層の温湯の温度を検出する残湯50リットル温度センサT7、残湯100リットル温度センサT8、残湯190リットル温度センサT9、残湯240リットル温度センサT10、および残湯310リットル温度センサT11が設けられる。さらに、貯湯タンク31の最上部(つまり0リットルの位置)に、最上部の温湯の温度を検出する缶体上温度センサT6が設けられる。本実施形態において、残湯50リットル温度センサT7、残湯100リットル温度センサT8、残湯190リットル温度センサT9、残湯240リットル温度センサT10、残湯310リットル温度センサT11、および缶体上温度センサT6は、サーミスタからなる。
加熱循環路39は、主に、循環ポンプP1と、三方弁V2とで構成され、ヒートポンプユニット2の水熱交換器22と熱交換路49により接続されている。
循環ポンプP1は、貯湯タンク31の取水口35の近傍に接続されている。また、循環ポンプP1の吐出側には、水熱交換器22が接続されている。循環ポンプP1は、貯湯タンク31内の未加熱水を取水口35から加熱循環路39に流出させ、水熱交換器22内の熱交換路49に未加熱水を流入させる。水熱交換器22に流入された未加熱水は、水熱交換器22内の熱交換路49において加熱され、給湯口36から貯湯タンク31内に返流される。また、加熱循環路39には、熱交換路49の下流側(具体的には、水熱交換器22と三方弁V2との間)に出湯温度センサT4が設けられ、熱交換路49の上流側(具体的には、循環ポンプP1と水熱交換器22との間)に入水温度センサT5が設けられる。出湯温度センサT4と入水温度センサT5とは、サーミスタからなる。
三方弁V2は、加熱循環路39内の給湯口36側に設けられ、貯湯タンク31の底壁に設けられる返水口37に接続されるバイパス用流路50と接続されている。このため、本実施例では、バイパス用流路50を温湯が流れずに、取水口35から加熱循環路39に入った水(温湯)が加熱循環路39を流れて給湯口36から貯湯タンク31に戻る通常運転と、取水口35から加熱循環路39に入った水(温湯)が加熱循環路39を流れて三方弁V2を介し、バイパス用流路50を通過して、返水口37から貯湯タンク31に戻るバイパス運転とを行うことができる。
(給湯配管)
給湯配管51は、貯湯タンク31の給湯出湯口33に接続されており、浴槽5に温湯を供給する浴槽湯はり系統51aとそれ以外に温湯を供給する給湯系統51bとの2系統に分岐されている。
浴槽湯はり系統51aでは、給湯出湯口33から吐出された温湯は、湯はり混合弁V4により水道水と混合され、湯はり電磁弁V5および風呂循環ポンプP2を介して風呂循環往口44から浴槽5に供給される。湯はり混合弁V4は、利用者が設定した温度になるように温湯と水道水との混合比率を調整している。湯はり電磁弁V5は、利用者がリモコン7(後述参照)により浴槽5に湯を溜める「湯はり指令」を出したときに、開になり浴槽5に温湯を供給する。なお、ここに言う「湯はり指令」とは、浴槽5に温湯を自動的に供給する際に後述する制御部6が出す指令のことである。なお、湯はり電磁弁V5の下流側には、湯はり流量センサ42と湯はり温度センサT13とが設けられている。湯はり流量センサ42は、湯はりに使用した温湯の流量を検知できる流量計である。また、湯はり温度センサT13は、湯はりに使用した温湯の温度を検知できる温度センサであり、サーミスタからなる。なお、浴槽湯はり系統51aは、後述する浴槽循環路43の往管部と接続されており、風呂循環ポンプP2以降の管路は浴槽循環路43の往管部の管路と共有されている。
給湯系統51bでは、給湯出湯口33から吐出された温湯は、給湯混合弁V3により水道水と混合され、給湯接続口41から家庭の給湯蛇口やシャワーなどに接続されている給湯管52に供給されている。給湯系統51bでは、さらに、給湯混合弁V3の下流側に、給湯温度センサT12と給湯流量センサ40とが設けられている。給湯温度センサT12は、給湯蛇口やシャワーなどにより使用される温湯の温度を検知できる温度センサであり、サーミスタからなる。また、給湯流量センサ40は、給湯蛇口やシャワーなどにより使用される温湯の流量を検知できる流量計である。
(追い焚き循環路)
追い焚き循環路47には、熱交循環ポンプP3と追い焚き熱交換器46とが接続されている。追い焚き循環路47は、貯湯タンク31の上部に開設されている追い焚き出湯口34と貯湯タンク31の下部に開設されている追い焚き返湯口48とに接続されている。また、浴槽5に接続される浴槽循環路43が設けられており、浴槽循環路43には風呂循環ポンプP2と追い焚き熱交換器46とが接続されている。また、貯湯ユニット3には、浴槽循環路43の端部(浴槽5側)に風呂循環往口44と風呂循環戻口45とが設けられており、風呂循環往口44と風呂循環戻口45とを浴槽5と接続して、浴槽循環路43を形成している。これにより、利用者は、浴槽5内の温湯を追い焚きしたいときに追い焚き循環路47と浴槽循環路43との温湯を循環させ、貯湯タンク31内の温湯と浴槽5内の温湯とを熱交換させることにより、浴槽5内の温湯を温めることができる。
そして、追い焚き運転の際には、熱交循環ポンプP3が駆動することで、貯湯タンク31内の温湯を、追い焚き出湯口34から追い焚き循環路47に取り込んで、追い焚き熱交換器46に流通させ、浴槽循環路43を流れる温湯と熱交換させている。
(2)ヒートポンプユニット
ヒートポンプユニット2は、屋外に設置されており、冷媒回路20を有している。この冷媒回路20は、圧縮機21と、熱交換路49を構成する水熱交換器22と、電動膨張弁V1と、蒸発器23とを順に接続して構成される。すなわち、圧縮機21と水熱交換器22とを接続し、水熱交換器22と電動膨張弁V1とを接続し、電動膨張弁V1と蒸発器23とを接続し、蒸発器23と圧縮機21とをアキュムレータ25を介して接続している。これにより、圧縮機21が駆動すると、水熱交換器22において熱交換路49を流れる水が加熱されることになる。また、この冷媒回路20は、水熱交換器22と電動膨張弁V1との間の冷媒管と、蒸発器23とアキュムレータ25との間の冷媒管とを熱交換させる液ガス熱交換器24を備えている。また、蒸発器23にはこの蒸発器23の能力を調整するファン26が付設されている。
また、ヒートポンプユニット2には、各種のセンサが設けられている。具体的には、ヒートポンプユニット2には、圧縮機21の吐出温度を検出する吐出温度センサT1、圧力保護スイッチとしてのHPS53、蒸発器23内を流れる冷媒の温度(すなわち蒸発温度に対応する冷媒温度)を検出する蒸発温度センサT2、ユニット内に流入する室外空気の温度を検出する外気温度センサT3が設けられている。本実施例に置いて、吐出温度センサT1、蒸発温度センサT2、および外気温度センサT3は、サーミスタからなる。
(3)リモコン
本実施形態の給湯装置1は、リモコン7を備えている。リモコン7は、具体的には、キッチンに配置されるキッチンリモコン、浴室に配置される浴室リモコンなどがある。リモコン7は、表示部71と入力部72とを有している(図3参照)。利用者は、このリモコン7の入力部72により、「お湯張り運転」、「追い焚き運転」などを給湯装置1に行わせることができる。また、お湯張り運転時の温湯の温度、お湯張り運転時の浴槽の水位などの設定や、予約運転(後述参照)の予約時刻の設定などを行うことができる。
(4)制御部
本実施形態の給湯装置1は制御部6を備えている。制御部6は、図3に示すように、湯はり運転制御部61と、予約制御部62と、保温制御部63とを有している。湯はり運転制御部61では、後述する湯はり運転の制御を行う。予約制御部62では、後述する予約運転の制御を行う。保温制御部63では、後述する保温運転の制御を行う。制御部6は、例えば、CPU、メモリ、入出力インターフェースなどを有するマイクロコンピュータを用いて構成される。また、制御部6は、図3に示されるように、リモコン7の制御信号および各種センサT1〜T13,40,42の検出信号を受けることができるように接続されるとともに、これらの制御信号および検出信号に基づいて各種機器および弁21,26,64,65,V1〜V5を制御することができるようにされている。
<ヒートポンプ給湯機の動作>
(1)ヒートポンプユニットの動作
まず、圧縮機21を駆動するとともに、循環ポンプP1を駆動する。
冷媒回路20側では、圧縮機21に吸入された低圧のガス冷媒は、圧縮されて高圧のガス冷媒となる。その後、高圧のガス冷媒は、水熱交換器22に送られて、循環ポンプP1によって供給される未加熱水と熱交換を行って凝縮し、高圧の液冷媒となる。そして、この高圧の液冷媒は、液ガス熱交換器24に流入し、蒸発器23において蒸発されたガス冷媒と熱交換を行ってさらに冷却され、過冷却状態になる。そして、過冷却状態になった高圧の液冷媒は、電動膨張弁V1によって圧縮機21の吸入圧力近くまで減圧されて低圧の気液二相状態の冷媒となって蒸発器23に送られ、蒸発器23においてファン26によって供給される室外空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。
そして、低圧のガス冷媒は、液ガス熱交換器24に流入し、水熱交換器22において凝縮された液冷媒と熱交換を行ってさらに加熱され、過熱状態になる。この低圧のガス冷媒は、アキュムレータ25に流入し、アキュムレータ25に流入した低圧のガス冷媒は、再び、圧縮機21に吸入される。
(2)貯湯ユニットの動作
(沸き上げ運転)
貯湯タンク31および加熱循環路39側では、貯湯タンク31の底部に設けた取水口35から貯留水が流出し、これが加熱循環路39の熱交換路49を流通する。このように、加熱循環路39の熱交換路49を流通する未加熱水が、凝縮器として機能している水熱交換器22によって加熱され、(沸き上げられ)、三方弁V2を介して給湯口36から貯湯タンク31の上部に返流される。そしてこのような動作を継続して行うことによって、貯湯タンク31に高温の温湯を供給している。また、三方弁V2では、沸き上げ温度が所定温度以下である場合に、バイパス運転を行い、所定温度以下の低温の温湯を給湯口36から貯湯タンク31に返流させずに返水口37から貯湯タンク31に返流させるように切換を行っている。
(給湯制御)
給湯系統51bでは、利用者が設定した温度になるように給湯混合弁V3において水道水と貯湯タンク31内の温湯とが混合されて給湯接続口41から温湯を供給している。
(3)ふろ自動運転
本実施形態の給湯装置1では、利用者がリモコン7の入力部72を操作することにより、「ふろ自動指令」を出すと後述する湯はり運転と保温運転とを自動的に行う(ふろ自動運転)。すなわち、ふろ自動運転とは、湯はり運転の直後に保温運転が行われる制御のことである。
(湯はり運転)
また、浴槽湯はり系統51aでは、利用者がリモコン7の入力部72を操作することにより「湯はり指令」を出すと、湯はり電磁弁V5が開になり浴槽5に温湯が供給される(湯はり運転)。このとき、湯はり混合弁V4は、利用者が設定した温度に基づいて混合比率を調整し、水道水と貯湯タンク31内の温湯とを混合している。そして、リモコン7により予め設定された浴槽の水位設定に対応する水位まで浴槽に温湯が供給されることになる。
(保温運転)
湯はり運転により、浴槽に貯められた温湯は、初期設定において湯はり運転完了後から2時間保温されることになる。なお、保温される時間(以下、保温時間とする)は、ここでは、2時間としたが2時間に限るものではなく、利用者がリモコン7により設定変更可能である。また、保温運転の保温温度は、利用者がリモコン7により予め設定される。
(4)追い焚き運転
利用者がリモコン7により「追い焚き指令」を出すと、熱交循環ポンプP3が駆動して追い焚き循環路47内に貯湯タンク31内の温湯が循環する。また、同時に、風呂循環ポンプP2が駆動して浴槽循環路43内に浴槽5内の温湯が循環する。そして、追い焚き熱交換器46により、貯湯タンク31内の温湯と浴槽5内の温湯とを熱交換させて、浴槽5内の温湯を加熱している。
(5)予約運転制御
本実施形態に係る給湯装置1では、利用者がリモコン7の入力部72を操作することにより予約時刻を設定することで、その時刻に上述したふろ自動運転を完了させる予約運転を行わせることができる。以下、予約運転にかかる制御について図5および図6のフローチャートにより説明する。
予約運転制御は、リモコン7の入力部72により予約時刻を設定し、「予約開始指令」を出すと開始される。予約運転制御が開始されると、まず、ステップS1では、現在時刻が予約時刻の30分前であるか否かを判定する。ステップS1で、現在時刻が予約時刻の30分前である場合にはステップS1へ戻り、現在時刻が予約時刻の30分前を過ぎていればステップS2へ移行する。
ステップS2では、湯はり運転を行う。この湯はり運転が終了すると次のステップS3へ移行する。
ステップS3では、湯はり運転により浴槽に貯められた温湯の保温を開始する(保温運転の開始)。この保温では、浴槽に貯められた温湯を予めリモコン7の入力部72により設定された温度に保たれるように制御する。ステップS3が終了すると、ステップS4へ移行する。
ステップS4では、保温時間のカウントを開始する。以下、ここでカウントされている時間をカウント時間とする。ステップS4が終了すると、ステップS5へ移行する。
ステップS5では、湯はり運転が完了した時刻(以下、湯はり運転完了時刻とする)が予約時刻よりも早いか否かを判定する。ステップS5で、湯はり運転完了時刻が予約時刻よりも早かった場合にはステップS6へ移行し、湯はり運転完了時刻が予約時刻よりも遅かった場合には、ステップS8へ移行する。
ステップS6では、現在時刻が予約時刻を経過しているか否かを判定する。ステップS6で、現在時刻が予約時刻を経過していればステップS7へ移行し、現在時刻が予約時刻を経過していなければステップS6へ戻る。
ステップS7では、カウント時間のリセットを行い、再カウントを開始する。ステップS7が終了すると、ステップS8へ移行する。
ステップS8では、保温時間内でふろ自動運転が解除されたか否かを判定する。利用者は、ふろ自動運転中(予約運転中のふろ自動運転も含む)であっても、リモコン7の入力部72を操作することにより、ふろ自動運転を解除することができる。ステップS8では、このように、ふろ自動運転が解除された場合に解除されたか否かを判定している。ステップS8で、保温時間内でふろ自動運転が解除された場合にはステップS10へ移行し、保温時間内でふろ自動運転が解除されなかった場合にはステップS9へ移行する。
ステップS9では、カウント時間が保温時間(すなわち2時間)に達したか否かを判定する。カウント時間が保温時間に達していればステップS11へ移行し、カウント時間が保温時間に達していなければステップS9へ戻る。
ステップS10では、設定されている保温時間から1分間削減する。すなわち、2時間から1分間削減して保温時間を1時間59分とする。ここでは、利用者が、保温時間内でふろ自動運転を解除した場合(ステップS8で判定)に、設定されている保温時間が利用者にとって長すぎたと自動的に判断し、保温時間の削減を行っている。なお、ステップS10において削減される保温時間は1分間に限るものではなく、2分間、3分間、4分間などであっても良く、利用者が自由に設定できるものとしても良い。また、予約運転中に、ステップS10を必ずしも設けなくとも良く、利用者が設定することでステップS10の要否を選択できるようにしても構わない。なお、ステップS10を設けない場合には、予約運転のフローチャートからステップS9も削減されることになる。
ステップS11では、保温を終了させる。ステップS11が終了すると、予約運転のフローチャートの処理を終了する。
<特徴>
本発明の給湯システムでは、予約運転制御において、保温を行う時間(以下、保温時間とし、本実施形態では保温時間を2時間とする)を、湯はり運転完了時刻が予約時刻よりも早い場合には予約時刻からカウントし、また、湯はり運転完了時刻が予約時刻よりも遅い場合には湯はり運転完了時刻からカウントする。
例えば、利用者がリモコン7の入力部72により「予約開始指令」を出す時刻(以下、予約開始時刻とする)が設定された予約時刻までの時間が湯はり運転にかかる時間に対して十分ではなかった場合に、予約時刻までに湯はり運転を完了させるのが難しい。このような場合に、予約時刻から保温時間をカウントすると、実際に湯はり運転が完了するのは予約時刻の後になることから、利用者が実際に指定の温度かつ指定の量の温湯が貯まっている浴槽を利用できる時間が設定されている保温時間よりも短くなってしまうことになる。
したがって、本実施形態では、湯はり完了時刻が予約時刻よりも遅い場合には、保温時間のカウントを湯はり完了時刻から始めるようにしている。これにより、利用者は、湯はり完了時刻が予約時刻よりも早い場合でも、湯はり完了時刻が予約時刻よりも遅い場合でも、等しく保温時間を確保できる。このため、利用者は、実際に指定の温度かつ指定の量の温湯が貯まっている状態の浴槽を、保温時間分利用できる。これにより、利用者は、温湯の温度が低下することを心配することなく、浴槽を利用できる。
<変形例>
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
本発明に係る給湯システムは、浴槽の温湯が低下することを利用者が心配することなく、浴槽を利用できるという特徴を有し、浴槽に温湯を自動的に貯める運転を行う給湯システムとして有用である。
本実施形態に係る給湯装置の概略図。 貯湯ユニットの概略図。 制御部の概略ブロック図。 予約運転制御の処理の流れの一部を示すフローチャート図。 予約運転制御の処理の流れの一部を示すフローチャート図。
符号の説明
1 給湯装置(給湯システム)
61 湯はり運転制御部(湯はり運転制御手段)
62 予約制御部(予約制御手段)
63 保温制御部(保温制御手段)

Claims (6)

  1. 温湯を浴槽に貯める湯はり運転を行う湯はり運転制御手段(61)と、
    予め指定された第1所定時刻に前記湯はり運転を完了させる予約制御手段(62)と、
    前記第1所定時刻までに前記湯はり運転が完了する場合に、前記湯はり運転により前記浴槽に貯められた前記温湯を前記第1所定時刻後から第1所定時間の保温を行い、前記第1所定時刻に前記湯はり運転が完了しない場合に、前記湯はり運転の完了した時から前記第1所定時間の保温を行う保温制御手段(63)と、
    を備える給湯システム(1)。
  2. 前記予約運転制御手段は、前記第1所定時刻の第2所定時間以前である第2所定時刻から前記湯はり運転制御手段に前記湯はり運転を行わせる、
    請求項1に記載の給湯システム(1)。
  3. 前記予約制御手段を始動させる予約開始手段をさらに備え、
    前記予約制御手段は、前記予約開始手段により始動された時刻である予約始動時刻が前記第2所定時刻を過ぎている場合に、直ちに前記湯はり運転を開始する、
    請求項2に記載の給湯システム(1)。
  4. 前記温湯の温度および/または前記温湯の量を設定可能な温湯設定手段、
    をさらに備え、
    前記湯はり運転制御手段は、前記温湯設定手段により設定された前記温湯の温度および/または前記温湯の量に基づいて前記湯はり運転を行う、
    請求項1から3のいずれかに記載の給湯システム(1)。
  5. 前記第1所定時刻を設定可能な第1所定時刻設定手段をさらに備える、
    請求項1から4のいずれかに記載の給湯システム(1)。
  6. 利用者が操作することにより前記保温を解除可能な保温解除手段をさらに備え、
    前記保温解除手段により、前記保温が解除された場合に、前記第1所定時間が第3所定時間削減される、
    請求項1から5のいずれかに記載の給湯システム。
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