JP4670257B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、コイン投入口に任意の姿勢状態で投入されたコインを所定の姿勢状態に整えてコイン送出口から送り出す投入コイン送出装置と、その投入コイン送出装置の下流側でコインの受け入れを認識するコイン受入認識装置とを有する遊技機に関する。
スロットマシン等に代表される遊技機は、遊技価値媒体であるコイン(メダル)を使用してゲームを楽しむように構成されており、通常1回のゲームに複数枚のコインを投入可能に設定されている。そして、従来の遊技機へのコインの投入は、コインを上下に起立させた姿勢状態として1枚ずつ行われている。
図15は、従来の遊技機に設けられているコイン投入部101の構成を説明する図である。コイン投入部101は、図示していない遊技機の正面に設けられており、遊技機の手前から奥に向かって若干の登り傾斜を伴って延在する断面が凹円弧状の底部102aを有する保持レール102と、保持レール102の奥側の端部に連続して穿設されて前壁103aと背面壁103bと側壁103c、103dで囲われた一枚のコインMが挿通する長方形状のコイン投入口103を有している。
上記構成を有するコイン投入部101の場合、遊技機の手前側の下部に設けられているコイン受け皿等から複数枚のコインMを掴み取り、掌の上でコインMを重ね合わせて縦列並びに整列させて、コイン投入部101の保持レール102上に載置し、コインMの端部を押して保持レール102の奥側に移動させることによって、コイン投入口103にコインMを一枚ずつ連続して投入していた。
しかしながら、掌の上でコインMを重ね合わせて縦列並びに整列させたり、整列したコインMを手に持って保持レール102上に載置したり、保持レール102上に載置したコインMの端部をコイン投入口103側へ押して1枚ずつコイン投入口103から落下させる操作は簡単なように見えるが、実際には難しく、慣れを要する。よって、不慣れな遊技者はコインMの投入を円滑に行うことができず、テンポよくゲームを行うことが困難であった。また、長い時間コインMに触れることによって遊技者の手にコインMの汚れが付着するという問題があった。そこで、従来より、コインMを容易に投入することができる装置が種々提案されている。
(第1の従来例)遊技機のコイン投入口の上方に取り付けられ、上部開口部より任意の姿勢状態で投入された複数枚のコインを、螺旋状スロープによって一旦強制的に寝かせた姿勢状態とし、螺旋状スロープの下方位置に傾斜配置されたコイン調節筒部内を通過させることによって縦状に整列させて1枚ずつ順番に連続してコイン投入口に供給するものが提案されている(特許文献を1参照)。
(第2の従来例)遊技機の投入口から任意の姿勢状態で投入された複数枚のコインをコイン受け部で受けて、コイン受け部内で駆動手段によって上下方向に移動されるスライド板の下方への移動によってコインを起立させ、下端でスライド板の上端面に載置し、スライド板の上昇移動によってコインを起立姿勢状態のままでコインレール部まで持ち上げ、コインレール部に受け渡して、コインレール部に連続するコイン排出口から1枚ずつ順番に連続して送り出すコイン送り出し装置が提案されている(特許文献2を参照)。
(第3の従来例)遊技機の前面に設けられた一括投入口に任意の姿勢状態で一括して投入された複数枚のコインを、搬送ベルトの上面に載置して装置本体の奥行き方向に搬送し、その搬送途中で搬送ベルトの上面にコイン1枚分の間隔を隔てて対設された分離ローラを搬送ベルトの送り方向と反対向きに回転させることによって、搬送ベルト上で山積み状態のコインを崩して一枚ずつ分離しながら取り込む装置が提案されている(特許文献3を参照)。
特開2003−217001号公報(図10) 特開2003−79805号公報(図13及び図14) 特開2003−245406号公報(図4)
しかしながら、第1の従来例の場合、上部開口部より任意の姿勢状態で投入された複数枚のコインを一旦強制的に寝かせた姿勢状態にする螺旋状スロープは、水平方向に大きなスペースを必要とし、また、強制的に寝かせたコインを縦状に整列させるコイン調節筒部は、その過程からある程度の長さを必要とし、上下方向に大きなスペースを必要とする。したがって、全体的に大型化し、遊技機の正面から前方に突出して、遊技の妨げになるおそれがある。
そして、第2の従来例の場合、コイン受け部の下方に存在するコインをスライド板の下方移動によって起立させ、更に上方のコインレール部まで持ち上げる動作を行う必要がある。したがって、迅速にコインを送り出すことができず、要求される処理速度を確保することが困難で、遊技者にストレスを与え、遊技場の経営者には回転率の低下による売り上げ減少という不利益を与えるおそれがある。また、上記装置は構造が複雑であり、部品点数の増加により製品コストが高騰するという問題がある。
また、第3の従来例の場合、コインを搬送ベルトの上に載置して、上流側から下流側まで搬送する必要がある。したがって、迅速にコインを取り込むことができず、要求される処理速度を確保することが困難であり、遊技者にストレスを与え、遊技場の経営者には回転率の低下による売り上げ減少という不利益を与えるおそれがある。
本発明は、コイン受入認識装置によりコイン受入認識を適切に行わせることができる遊技機を提供することを目的としてなされたものである。
上記課題を解決する請求項1に記載した遊技機の発明は、コインを任意の姿勢状態で投入可能なコイン投入部と、該コイン投入部の下部に連続して延在し、前記コインよりも大きな曲率半径を有する断面凹状の底部を有するコイン通路と、前記コイン通路の底部に開口し、該コイン通路部を移動してきたコインを該コイン通路外に送出するコイン送出口とを有するコイン通路部と、前記コイン送出口に対して前記コインの径よりも短い距離だけ離れた位置において前記コイン通路内のコインの存在を認識し、且つ前記コイン通路を移動する前記コインが前記コイン送出口から送出された後にコインの存在を認識しなくなる通路内コイン認識手段と、前記通路内コイン認識手段のコインの存在認識に基づいて振動を開始し、前記通路内コイン認識手段が前記コインの存在を認識している場合には振動を継続して、前記コイン通路を振動させる振動手段と、前記コイン通路部の下方に位置して前記コイン送出口から前記コイン通路外に送出されたコインを受け入れ、この受け入れたコインを認識する投入コイン受入認識手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明にかかる遊技機によれば、コイン受入認識装置に適切な受入認識判断を行わせることができる。
はじめに、本実施の形態から抽出され得る発明群を手段n(n=0,1,2・・・)として区分して示し、それらを必要に応じて効果等を示しつつ説明する。
手段0.コインを任意の姿勢状態で投入可能なコイン投入部と、該コイン投入部の下部に連続して延在し、前記コインよりも大きな曲率半径を有する断面凹状の底部を有するコイン通路と、前記コイン通路の底部に開口し、該コイン通路部を移動してきたコインを該コイン通路外に送出するコイン送出口とを有するコイン通路部と、前記コイン送出口に対して前記コインの径よりも短い距離だけ離れた位置において前記コイン通路内のコインの存在を認識し、且つ前記コイン通路を移動する前記コインが前記コイン送出口から送出された後にコインの存在を認識しなくなる通路内コイン認識手段と、前記通路内コイン認識手段のコインの存在認識に基づいて振動を開始し、前記通路内コイン認識手段が前記コインの存在を認識している場合には振動を継続して、前記コイン通路を振動させる振動手段と、前記コイン通路部の下方に位置して前記コイン送出口から前記コイン通路外に送出されたコインを受け入れ、この受け入れたコインを認識する投入コイン受入認識手段と、を備えたことを特徴とする。
手段1.コインを任意の姿勢状態で投入可能なコイン投入部と、該コイン投入部の下部に連続して下方傾斜して延在し、所定の曲率半径で湾曲した凹状底部と、該凹状底部に沿って終端部分まで移動してきたコインが触突するコイン触突壁と、該コイン触突壁に沿って前記凹状底部に開口し前記コインの1 枚分の厚さ幅よりも広くかつ2 枚分の厚さ幅よりも狭い間隙を有するコイン送出口とが形成されたコイン通路部と、該コイン通路部に一体に設けられて駆動により前記コイン通路を振動させる振動手段と、を有し、前記コインを振動させながら前記コイン通路部の凹状底部に沿って終端部分まで移動させ、前記コイン触突壁に沿って延在する起立姿勢状態として前記コイン送出口から前記コイン通路部の下方に送り出す投入コイン送出装置と、前記コイン送出口の下部に連続して下方に向かって延在し、該コイン送出口から送り出されたコインを案内するコイン案内路と、該コイン案内路を通過するコインを検出するコイン通過検出部と、を有し、前記コイン通過検出部からの検出信号に基づいて前記コインを受け入れたことを認識するコイン受入認識装置と、を有する遊技機において、前記コイン受入認識装置を前記遊技機の筐体に支持する支持手段に、緩衝部材を間に介在させて前記投入コイン送出装置を支持したことを特徴とする。
手段0、1によれば、コイン投入部のコイン投入口に任意の姿勢状態で投入されたコインは、コイン通路部に供給されて凹状底部上を下方に向かって滑り落ちながら移動する。
凹状底部は、コインの両側端部を点接触により支持し得る断面凹状であり、コイン通路部は、振動手段によって振動されている。したがって、コインはその移動方向に直交する両側端部が凹状底部に点接触し、コインの移動方向に沿って延在するように支持され、コインの両側端部を中心として容易に回動可能な不安定な姿勢状態で凹状底部上を下方に向かって滑り落ちながら移動する。
このような不安定な姿勢状態で凹状底部上を滑り落ちながら移動したコインは、コイン通路部の終端部分でコイン触突壁に触突し、より安定した姿勢状態となるべく、コイン触突壁に沿って起立する姿勢状態へと姿勢変化し、コイン触突壁に沿って張り付くように配置される。コインは、コイン触突壁に張り付くように配置されると、自重によりコイン触突壁に沿って下方に移動し、コイン触突壁の下側に連続して開口形成されているコイン送出口から自然落下し、コイン通路部の下方に送り出される。
コイン通路部の下方に送り出されたコインは、コイン送出口の下部に連続して下方に向かって延在するコイン案内路によって案内され、コイン通過検出部によって通過検出され、コインの受け入れが認識される。
したがって、コインに振動を与えながら上方から下方に向かって移動させるのみでコインを送り出すことができ、コイン受入認識装置に迅速に供給することができる。
また、コイン投入部から投入コイン送出装置内に投入されたコインは、コイン投入部内を下方に向かって移動し、コイン通路部内でその移動方向と異なる方向である下方傾斜方向に向かって移動し、コイン通路部の終端部分で再び移動方向を変更して下方に向かって移動して、コイン受入認識装置に供給される。したがって、コインを投入コイン送出装置内でいわゆるクランク状に折れ曲がった移動軌跡を描くように移動させることができる。これにより、コイン投入部から長尺状の異物を挿入してコイン受入認識装置のコイン通過検出部に誤検出させる等の不正行為の実施を困難なものとすることができる。
また、複数枚のコインを一括して投入することにより、第1のコインがコイン触突壁に沿って配置され、第2のコインが第1のコインをコイン触突壁に押圧して挟持する状況となった場合は、振動手段によってコイン通路部が振動されることにより、第2のコインによる第1のコインへの荷重や摩擦抵抗力を軽減することができる。したがって、第1のコインをコイン通路部内に滞留させることなく、コイル送出口から円滑に送り出すことができる。
また、コイン通路部の振動が支持手段を介して遊技機の筐体に伝達されるのを抑制し、振動に起因した騒音の発生を防ぎ、静粛性を確保することができる。
手段2.手段1において、前記投入コイン送出装置は、第1 緩衝部材を間に介在して前記コイン通路部を支持するケース本体を有し、前記支持手段は、第2緩衝部材を間に介して前記ケース本体を支持することを特徴とする。
手段2によると、コイン通路部とケース本体との間に第1緩衝部材を介在させ、ケース本体と支持手段との間に第2緩衝部材を介在させた構造により、二重のフローティング支持構造とし、コイン通路部から支持手段に伝達される振動を2乗倍の減衰比によって減衰させて軽減することができる。
手段3.手段2に記載の遊技機において、ケース本体は、コイン通路部の左右両側に沿って延在する左右一対のサイドフレーム部、これら左右一対のサイドフレーム部の両前端部間を連結する前フレーム部、サイドフレーム部の両後端部間を連結する後フレーム部を有し、前フレーム部に前方に向かって突出する前方支持軸が設けられており、支持手段は、ケース本体の前フレーム部に対向する正面壁部、ケース本体の各サイドフレーム部にそれぞれ対向する左右の側面壁部を有し、正面壁部に第2 緩衝部材を間に介在して前方支持軸を挿入支持する前方支持穴が開口形成されていることを特徴とする。
手段3は、ケース本体の前部を支持手段に支持する具体的な支持構造を示したものであり、これによれば、ケース本体の前フレーム部から前方に向かって突出する前方支持軸を、間に緩衝部材を介在させて、支持手段の正面壁部に開口形成された前方支持穴に挿入支持することによって、ケース本体の前部を支持手段に支持することができる。
手段4.手段2又は手段3に記載の遊技機において、ケース本体は、コイン通路部の左右両側に沿って延在する左右一対のサイドフレーム部、これら左右一対のサイドフレーム部の両前端部間を連結する前フレーム部、サイドフレーム部の両後端部間を連結する後フレーム部を有し、各サイドフレーム部から側方に向かって各々突出する一対の側方支持軸が設けられており、支持手段は、ケース本体の前フレーム部に対向する正面壁部、ケース本体の各サイドフレーム部にそれぞれ対向する左右の側面壁部を有し、側面壁部に第2緩衝部材を間に介在して側方支持軸を挿入支持する側方支持穴が開口形成されていることを特徴とする。
手段4は、ケース本体の側部を支持手段に支持する具体的な支持構造を示したものであり、これによれば、ケース本体の各サイドフレーム部から側方に向かって各々突出する一対の側方支持軸を、間に緩衝部材を介在させて、支持手段の各側面壁部に開口形成された側方支持穴に挿入支持することによって、ケース本体の側部を支持手段に支持することができる。
手段5.手段2又は手段3に記載の遊技機において、ケース本体は、コイン通路部の左右両側に沿って延在する左右一対のサイドフレーム部、これら左右一対のサイドフレーム部の両前端部間を連結する前フレーム部、サイドフレーム部の両後端部間を連結する後フレーム部を有し、各サイドフレーム部から側方に向かって各々突出する一対の側方支持軸が設けられており、支持手段は、ケース本体の前フレーム部に対向する正面壁部、ケース本体の各サイドフレーム部にそれぞれ対向する左右の側面壁部を有し、各側面壁部から後方に向かって突出するように基端部が側面壁部に固定され、先端部が側面壁部よりも後方位置でケース本体のサイドフレーム部に沿って延在し、側方支持軸を挿入支持する側方支持穴が設けられた支持アームを有することを特徴とする
手段5は、ケース本体の側部を支持手段に支持する具体的な支持構造を示したものであり、これによれば、ケース本体の各サイドフレーム部から側方に向かって各々突出する一対の側方支持軸を、支持手段の各側面壁部から後方に向かって突出し、先端部が側面壁部よりも後方位置でケース本体のサイドフレーム部に沿って延在する支持アームの側方支持穴に挿入支持することによって、ケース本体の側部を支持手段に支持することができる。
手段6.コインを任意の姿勢状態で投入可能なコイン投入部と、該コイン投入部の下部に連続して始端から終端まで一定角度で下方傾斜して延在し、前記コインの両側端部を点接触により支持し得る断面凹状の凹状底部と、該凹状底部に沿って終端部分まで移動してきたコインが触突するコイン触突壁と、該コイン触突壁に沿って前記凹状底部の終端に開口し前記コインの1枚分の厚さ幅よりも広くかつ2枚分の厚さ幅よりも狭い間隙を有するコイン送出口とが形成されたコイン通路部と、該コイン通路部に一体に設けられて駆動により前記コイン通路を振動させる振動手段と、を有し、前記コインを振動させながら前記コイン通路部の凹状底部に沿って終端部分まで移動させ、前記コイン触突壁に沿って延在する起立姿勢状態として前記コイン送出口から前記コイン通路部の下方に送り出す投入コイン送出装置と、前記コイン送出口の下部に連続して下方に向かって延在し、該コイン送出口から送り出されたコインを案内するコイン案内路と、該コイン案内路を通過するコインを検出するコイン通過検出部と、を有し、前記コイン通過検出部からの検出信号に基づいて前記コインを受け入れたことを認識するコイン受入認識装置と、を有する遊技機において、前記コイン受入認識装置を前記遊技機の筐体に支持する支持手段に、緩衝部材を間に介在させて前記投入コイン送出装置を支持したことを特徴とする。
手段6によれば、コイン投入部のコイン投入口に任意の姿勢状態で投入されたコインは、コイン通路部に供給されて凹状底部上を下方に向かって滑り落ちながら移動する。
凹状底部は、コインの両側端部を点接触により支持し得る断面凹状であり、コイン通路部は、振動手段によって振動されている。したがって、コインはその移動方向に直交する両側端部が凹状底部に点接触し、コインの移動方向に沿って延在するように支持され、コインの両側端部を中心として容易に回動可能な不安定な姿勢状態で凹状底部上を下方に向かって滑り落ちながら移動する。
このような不安定な姿勢状態で凹状底部上を滑り落ちながら移動したコインは、コイン通路部の終端部分でコイン触突壁に触突し、より安定した姿勢状態となるべく、コイン触突壁に沿って起立する姿勢状態へと姿勢変化し、コイン触突壁に沿って張り付くように配置される。コインは、コイン触突壁に張り付くように配置されると、自重によりコイン触突壁に沿って下方に移動し、コイン触突壁の下側に連続して開口形成されているコイン送出口から自然落下し、コイン通路部の下方に送り出される。
コイン通路部の下方に送り出されたコインは、コイン送出口の下部に連続して下方に向かって延在するコイン案内路によって案内され、コイン通過検出部によって通過検出され、コインの受け入れが認識される。
したがって、コインに振動を与えながら上方から下方に向かって移動させるのみでコインを送り出すことができ、コイン受入認識装置に迅速に供給することができる。
また、コイン投入部から投入コイン送出装置内に投入されたコインは、コイン投入部内を下方に向かって移動し、コイン通路部内でその移動方向と異なる方向である下方傾斜方向に向かって移動し、コイン通路部の終端部分で再び移動方向を変更して下方に向かって移動して、コイン受入認識装置に供給される。したがって、コインを投入コイン送出装置内でいわゆるクランク状に折れ曲がった移動軌跡を描くように移動させることができる。これにより、コイン投入部から長尺状の異物を挿入してコイン受入認識装置のコイン通過検出部に誤検出させる等の不正行為の実施を困難なものとすることができる。
また、複数枚のコインを一括して投入することにより、第1のコインがコイン触突壁に沿って配置され、第2のコインが第1のコインをコイン触突壁に押圧して挟持する状況となった場合は、振動手段によってコイン通路部が振動されることにより、第2のコインによる第1のコインへの荷重や摩擦抵抗力を軽減することができる。したがって、第1のコインをコイン通路部内に滞留させることなく、コイル送出口から円滑に送り出すことができる。
また、コイン通路部の振動が支持手段を介して遊技機の筐体に伝達されるのを抑制し、振動に起因した騒音の発生を防ぎ、静粛性を確保することができる。
手段7.手段6において、前記投入コイン送出装置は、第1 緩衝部材を間に介在して前記コイン通路部を支持するケース本体を有し、前記支持手段は、第2緩衝部材を間に介して前記ケース本体を支持することを特徴とする。
手段6によると、コイン通路部とケース本体との間に第1緩衝部材を介在させ、ケース本体と支持手段との間に第2緩衝部材を介在させた構造により、二重のフローティング支持構造とし、コイン通路部から支持手段に伝達される振動を2乗倍の減衰比によって減衰させて軽減することができる。
手段8.手段7に記載の遊技機において、ケース本体は、コイン通路部の左右両側に沿って延在する左右一対のサイドフレーム部、これら左右一対のサイドフレーム部の両前端部間を連結する前フレーム部、サイドフレーム部の両後端部間を連結する後フレーム部を有し、前フレーム部に前方に向かって突出する前方支持軸が設けられており、支持手段は、ケース本体の前フレーム部に対向する正面壁部、ケース本体の各サイドフレーム部にそれぞれ対向する左右の側面壁部を有し、正面壁部に第2 緩衝部材を間に介在して前方支持軸を挿入支持する前方支持穴が開口形成されていることを特徴とする。
手段8は、ケース本体の前部を支持手段に支持する具体的な支持構造を示したものであり、これによれば、ケース本体の前フレーム部から前方に向かって突出する前方支持軸を、間に緩衝部材を介在させて、支持手段の正面壁部に開口形成された前方支持穴に挿入支持することによって、ケース本体の前部を支持手段に支持することができる。
手段9.手段7又は手段8に記載の遊技機において、ケース本体は、コイン通路部の左右両側に沿って延在する左右一対のサイドフレーム部、これら左右一対のサイドフレーム部の両前端部間を連結する前フレーム部、サイドフレーム部の両後端部間を連結する後フレーム部を有し、各サイドフレーム部から側方に向かって各々突出する一対の側方支持軸が設けられており、支持手段は、ケース本体の前フレーム部に対向する正面壁部、ケース本体の各サイドフレーム部にそれぞれ対向する左右の側面壁部を有し、側面壁部に第2緩衝部材を間に介在して側方支持軸を挿入支持する側方支持穴が開口形成されていることを特徴とする。
手段9は、ケース本体の側部を支持手段に支持する具体的な支持構造を示したものであり、これによれば、ケース本体の各サイドフレーム部から側方に向かって各々突出する一対の側方支持軸を、間に緩衝部材を介在させて、支持手段の各側面壁部に開口形成された側方支持穴に挿入支持することによって、ケース本体の側部を支持手段に支持することができる。
手段10.手段7又は手段8に記載の遊技機において、ケース本体は、コイン通路部の左右両側に沿って延在する左右一対のサイドフレーム部、これら左右一対のサイドフレーム部の両前端部間を連結する前フレーム部、サイドフレーム部の両後端部間を連結する後フレーム部を有し、各サイドフレーム部から側方に向かって各々突出する一対の側方支持軸が設けられており、支持手段は、ケース本体の前フレーム部に対向する正面壁部、ケース本体の各サイドフレーム部にそれぞれ対向する左右の側面壁部を有し、各側面壁部から後方に向かって突出するように基端部が側面壁部に固定され、先端部が側面壁部よりも後方位置でケース本体のサイドフレーム部に沿って延在し、側方支持軸を挿入支持する側方支持穴が設けられた支持アームを有することを特徴とする
手段10は、ケース本体の側部を支持手段に支持する具体的な支持構造を示したものであり、これによれば、ケース本体の各サイドフレーム部から側方に向かって各々突出する一対の側方支持軸を、支持手段の各側面壁部から後方に向かって突出し、先端部が側面壁部よりも後方位置でケース本体のサイドフレーム部に沿って延在する支持アームの側方支持穴に挿入支持することによって、ケース本体の側部を支持手段に支持することができる。
(第1実施の形態)
以下、本発明の第1実施の形態について遊技機の一例としてスロットマシンの場合を例に図面に基づいて説明する。図1は、スロットマシン1の前面扉3が閉じた状態を示す斜視図、図2は、スロットマシン1の前面扉3を開いた状態を示した斜視図である。スロットマシン1は、図1に示すように、本体2と前面扉3とからなる正面視略矩形状の筐体4を有している。
本体2は、スロットマシン1の骨格をなす部材であり、図2に示すように、前面が開放された箱形状を有している。本体2の内部には、各種の図柄等が表示される複数個の回転ドラム11と、スロットマシン1の遊技動作を制御するメイン制御基板60(図7を参照)やメイン制御基板60から送信されるコマンドを受信してスピーカ22の出力等を制御するサブ制御基板65(図7を参照)等を収納した制御基板収納ボックス12と、電源スイッチ13a、リセットスイッチ13b、設定キースイッチ13cなどを備える電源ボックス13と、遊技価値媒体であるコインMを貯留する補助タンク14a、及び補助タンク14a内のコインMを排出用通路9からメダル払出口7に払い出す支払装置14bを備えたホッパ14等が収容されている。
前面扉3は、図2に示すように、左側辺部の上下2カ所がヒンジ5によって本体2に連結されて取り付けられており、本体2の前面開放部分を容易に閉塞及び開放できるように構成されている。
前面扉3は、図1に示すように、上方から下方に向かって順番に視認部3A、操作部3B、貯留部3Cの3つの部分を備えている。視認部3Aは、前面扉3の上辺に沿って設けられ遊技の進行に伴って点灯・点滅する上部ランプ21と、上部ランプ21の下方位置で左右両側に各々配置されて種々の効果音等を発生させる一対のスピーカ22と、これら一対のスピーカ22の間に配設されて画像・映像などの種々の情報を表示する液晶ディスプレイ23を有している。また、視認部3Aの略中央高さ位置には、筐体4内で回転する複数個の回転ドラム11をそれぞれ視認するための透明窓24が設けられており、透明窓24の左側にはコインMのベット数(賭け数)に応じて点灯するベットランプ25が配設されている。そして、視認部3Aの下部には、左側から右側に向かって順番にクレジット枚数表示部26、ゲーム数表示部27、払出枚数表示部28が設けられている。
操作部3Bは、視認部3Aの下端で折曲されて手前側に向かって延在する平面部分Fと、その平面部分の手前側の端部で折曲されて下方に向かって垂下する縦壁部分Hを有しており、平面部分Fには、左側位置に1枚用と2枚用のベットボタン31、32が設けられ、その右側近傍位置に3枚用のベットボタン33が設けられている。そして、平面部分Fの右側位置には、後述する投入コイン送出装置40のコイン投入部41が配設されている。
縦壁部分Hの上部には左側から右側に向かって順番に、コインMを貯留するか否かを選択するためのクレジットボタン34、回転ドラム11の回転開始を指示するためのスタートレバー35、回転ドラム11の回転停止を指示するためのストップボタン36が設けられている。スタートレバー35は、縦壁部分Hから手前側に向かって突設されており、下方に押し下げる、或いは上方に押し上げることによって操作される。ストップボタン36は、各回転ドラム11に対応する位置にそれぞれ配設されており、押し動作によって操作される。また、操作部3Bの下部には、機種名や遊技に関わるキャラクタ等が表示された表示プレート15等が設けられている。
貯留部3Cは、操作部3Bの下方位置で左右方向に亘って延在するように配置形成されており、コイン払出口7から払い出されたコインMを受けて貯留するコイン受け皿16や灰皿17等が設けられている。
図3は、投入コイン送出装置40の斜視図、図4は、図3の縦断面図、図5は、投入コイン送出装置40の分解図である。
投入コイン送出装置40は、任意の姿勢状態で投入された複数枚のコインMを、1枚ずつ起立した姿勢状態としてコイン送出口42cから順番に送出して、後述するセレクタ(コイン受入認識装置)50に供給するためのものであり、図3〜図5に示すように、コイン投入部41、コイン通路部42、振動手段43を備えている。
コイン投入部41は、スロットマシン1の前面扉3に取り付け固定されており、操作部3Bの平面部分F(図1参照)に露出して略水平に延在するコイン投入口41aと、コイン投入口41aから下方に移行するにしたがって漸次狭窄するロート部41bと、下端で下方に向かって開口するコイン供給口41cを有している。
コイン投入口41aは、複数枚のコインMを所定範囲内で略水平方向に拡散した状態で一括投入可能な大きさで上方に向かって開口する形状を有しており、例えば、本実施の形態では、矩形状を有し、コイン受け皿16等から複数枚のコインMを掴み取り、そのままコイン投入口41aの上まで移動させて掌を開いた場合に、掌の中にある全てのコインMをコイン投入口41a内に容易に入れることができる程度の大きさに形成されている。
ロート部41bは、コイン投入口41aの右側辺部及び左側辺部から下方に移行するにしたがって漸次互いに接近する傾斜側壁面41d、41eと、コイン投入口41aの奥側辺部から鉛直方向に垂下する奥側壁面41fと、コイン投入口41aの手前側辺部から鉛直方向に所定距離だけ垂下した下端で折曲されて下方に移行するにしたがって漸次奥行方向に移行するように傾斜した受け壁面41gを備えている。受け壁面41gは、奥側壁面41fよりも下方位置であってかつコイン投入口41aの中心付近まで延出しており、コイン投入口41aの上方から落下させたコインMをコイン供給口41cに向かって円滑に導くことができる傾斜角度を有するように形成されている。
また、受け壁面41gには、任意の姿勢状態にあるコインMを所定の姿勢状態に姿勢変更させる突起部41hが設けられている。突起部41hは、本実施の形態では、受け壁面41gの左右方向ほぼ中央位置で上方に向かって突出し、受け壁面41gの手前側から奥側に亘って延在し、コイン供給口41cに向かって移行するにしたがって漸次収縮する略断面山形の凸状形状を有している。
そして例えば、コイン投入口41aから投入されたコインMが起立姿勢状態にある場合には、突起部41hによって積極的に傾倒させ、また、複数枚のコインMが略水平に重なり合った姿勢状態でコイン投入口41aから投入された場合には、その重なり合いを崩して順番にコイン供給口41cに供給することができるように構成されている。
コイン供給口41cは、左右の傾斜側壁面41d、41e、奥側壁面41f、受け壁面41gの各下端の間を連結するように延在する底壁面41iに開口形成されており、受け壁面41gに対向して配置され、左右方向幅よりも前後方向幅の方が長い縦長楕円状の開口形状を有している。コイン供給口41cの左右方向幅は、コインMの外径よりもやや大きく、コインMが上方から下方に向かって容易に通過できる程度の大きさに設定されている。
したがって、コイン受け皿16等から複数枚のコインMを掴み取り、そのままコイン投入口41aの上まで移動させて掌を開くのみで、掌の中にある全てのコインMをコイン投入口41a内に容易に投入することができる。
そして、コイン投入口41aから下方に向かって落下するコインMを、ロート部41bによって案内し、コイン供給口41cに集める方向に積極的に移動させることができ、コイン供給口41cに円滑に導くことができる。また、受け壁部41gに突設された突起部41hによって、起立した姿勢状態にあるコインMを積極的に寝かせる方向に傾倒させることができ、傾倒させた姿勢状態でコイン供給口41cからコイン通路部42に導くことができる。
コイン通路部42は、緩衝部材G1(第1緩衝部材)を間に介在させてケース本体44に取り付け支持されている。ケース本体44は、コイン通路部42の左右両側に沿ってそれぞれ延在する一対のサイドフレーム部44a、44bと、両サイドフレーム部44a、44bの先端部間及び後端部間を連結する前フレーム部44cと後フレーム部44dを備えている。
サイドフレーム部44a、44bの内壁面には、コイン通路部42の側部を支持するための横軸受け44eが互いに接近する方向に向かって突設されており、外壁面には、ケース本体44を後述する支持手段70に支持するための側方支持軸44iが側方に向かって互いに離間する方向に突設されている。また、前フレーム部44cの幅方向略中央位置には、コイン通路部42の前部を支持するための縦軸受け孔44fが上下方向に延在するように開口形成されており、前フレーム部44cの前端部には、一対の前方支持軸44jが左右に互いに離間して前方に向かって突出するように設けられている。
コイン通路部42は、コイン投入部41の下部に連続して下方傾斜して延在し、所定の曲率半径で湾曲した凹状の横断面を有する凹状底部42aと、その凹状底部42aに沿って終端部分まで移動してきたコインMが触突するコイン触突壁42bと、コイン触突壁42bに沿って凹状底部42aに開口するコイン送出口42cを有している。
コイン通路部42は、コインMの外径よりもやや大きい内径で延在する円形の内孔42dを有した円筒体42eによって構成されており、内孔42dが凹状底部42aを備えている。
円筒体42eは、先端部分に開口するコイン送入口42fがコイン供給口41cの下部に連続するように対向配置され、内孔42dが水平方向に対して15度から20度の間の傾斜角度で下方傾斜して延在するようにケース本体44に支持されている。尚、上記の下方傾斜の角度は、15度から20度の間の値に限定されるものではなく、内孔42d内をコインMが自重によって上方から下方に向かって滑り落ちながら円滑に移動可能な角度であればよい。
円筒体42eの内孔42dは、内孔42d内でコインMを内孔42dの軸方向に沿って延在するように配置した場合に、内孔42dの径方向、換言すると、コインMの移動方向に直交する方向に位置するコインMの両側端部をそれぞれ点接触により支持し、その両側端部を中心として容易に回動可能な不安定な姿勢状態(シーソーのような状態)で移動させることができる大きさの内径を有している。
コイン触突壁42bは、内孔42dの径方向に沿って上下に平面状に延在して円筒体42eの終端部分を閉鎖するように設けられており、内孔42dの軸方向に沿った不安定な姿勢状態で内孔42d内を移動してきたコインMが触れて突き当たることによって、より安定した姿勢状態である、コイン触突壁42bに沿って起立する姿勢状態に姿勢を変更することができるように構成されている。
コイン送出口42cは、コイン触突壁42bに沿ってコインMの径よりも広い幅で延在すると共に、コイン触突壁42bから円筒体42eの軸方向にコインMの1枚分の厚さよりも広くかつ2枚分の厚さよりも狭い間隙を有しており、コイン触突壁42bに沿って当接して起立する姿勢状態のコインMが自重により落下し、コイン通路部42から下方に送り出すことができるように凹状底部42aに開口形成されている。
コイン触突壁42bよりも円筒体42eの軸方向下方側に離間した位置には、横軸部42gが設けられている。横軸部42gは、円筒体42eから側方に向かって突出するように設けられており、サイドフレーム部44a、44bに形成されている横軸受け44eに緩衝部材G1を間に介在させて支持され、円筒体42eの終端部分側を中心として先端部分側を上下方向に揺動可能に支持している。
また、円筒体42eの先端部分の下部には、縦軸部42hが設けられている。縦軸部42hは、円筒体42eの軸心に直交して垂下するように突設されており、前フレーム部44cに開口形成されている縦軸受け孔44fに緩衝部材G1を間に介在させて支持されている。
振動手段43は、電動モータ43aとウェイト43bを備えており、コイン触突壁42bの裏面側に取り付け支持されている。電動モータ43aは、サブ制御基板65による電源の供給制御によって回転駆動される構成を有しており、本実施の形態では、直流電源により駆動されるDCモータが用いられている。電動モータ43aは、コイン触突壁42bの裏面側に連続して形成された円筒状のモータケース42iに収容されており、モータ回転軸が円筒体42eの軸方向に直交して上下方向に延在するように固定支持されている。
ウェイト43bは、モータケース42iから上方に突出するモータ回転軸の先端に偏位して取り付けられており、電動モータ43aの回転駆動によって、モータ回転軸に直交する方向に振幅する振動を発生させることができるように構成されている。したがって、コイン通路部42は、モータケース42iを介して伝達される振動によって、所定の方向に振動することができる。尚、図中で符号42jは、ウェイト43bを覆うウェイトカバーである。
また、上記構成を有するコイン通路部42には、円筒体42e内にコインMが存在するか否かを検出するためのコイン存在検出センサ45が設けられている。コイン存在検出センサ45は、本実施の形態では、一対の投光部45aと受光部45bを有する光電管によって構成されている。これら投光部45aと受光部45bは、ケース本体44の左右のサイドフレーム部44a、44bに設けられたセンサーブラケット44g、44hに各々取り付けられており、円筒体42eの軸方向ほぼ中央位置を径方向に貫通するように円筒体42eに開口形成された貫通孔42kを通して互いに対向する位置に配置されており、コインMの通過を遮光により検出するように構成されている。
上記構成を有する投入コイン送出装置40から送出されたコインMは、コイン受入認識装置としてのセレクタ50に供給される。図6は、セレクタ50の内部構造を示す図である。
セレクタ50は、支持手段70によって前面扉3の背面に沿って延在するように支持されるものであり、セレクタボディ51には、投入コイン送出装置40のコイン送出口42cから送出されたコインMを貯留用通路8に導くためのコイン案内路52が設けられている。
コイン案内路52は、図6に矢印Aで示すように、セレクタボディ51のボディ上面左側部分から垂下してセレクタボディ51の略中央高さ位置でボディ右側に向かってカーブし、更に矢印Bで示すように所定の傾斜角度で右側面の下部まで延在しており、コインMが一列で通行することができるように形成されている。本実施の形態では、セレクタボディ51から図の手前側に突出する突条52aによって構成されており、コインMは、突条52a上を転がりながら下流方向に流れる。
コイン案内路52の途中位置には、図中に矢印Cで示すように、コイン案内路52から分岐して排出用通路9に連通する分岐通路53が形成されており、コイン案内路切替手段54によってコインMを供給用通路8と排出用通路9のいずれに供給するかを選択することができるように構成されている。
コイン案内路切替手段54は、コイン案内路52に対して出没可能な切替片54aと、この切替片54aを動作させるためのソレノイド(図示せず)とを備えており、ソレノイド非励磁時にはコイン案内路52内に切替片54aを突出させることによって貯留用通路8へのコインMの流れを阻害し、コインMを突条52aの上から図中の手前側に移動させて下方に落下させて分岐通路53に誘導し、分岐通路53から排出用通路9に導いて、前面扉3のコイン払出口7からコイン受け皿16に排出させる。また、ソレノイド励磁時にはコイン案内路52外に切替片54aを没入させて、コインMをコイン案内路52に沿って移動させて、貯留用通路8に導き、筐体4の内部に収容されたホッパ14に供給する。
コイン案内路52の下流側位置には、コインMの通過を検出するコイン通過検出部55が設けられている。コイン通過検出部55は、第1投入コイン通過検出センサ55aと第2投入コイン通過検出センサ55bを備えており、少なくとも1時期において同一のコインMを同時に検出する状態が生じる程度に近接した状態で上流と下流に並ぶようにして配置されている。
コイン通過検出部55は、コイン案内路切替手段54のソレノイド非励磁時にコインMがコイン案内路52の途中で下方に落下して分岐通路53に導かれるので、各投入コイン通過検出センサ55a、55bによりコインMの通過を検出することはない。また、コイン案内路切替手段54のソレノイド励磁時にはコインMがコイン案内路52を上流端から下流端まで移動するので、各投入メダル通過検出センサ55a、55bによりコインMの通過を検出することができる。
次に、上記構成を有する投入コイン送出装置40とセレクタ50の筐体4への支持構造について図7〜図10に基づいて以下に説明する。図7は、投入コイン送出装置40とセレクタ50の支持構造を説明する左側面図、図8は、右側面図、図9は、投入コイン送出装置40を取り外して図8のD方向から矢示した図、図10は、同様に投入コイン送出装置40を取り外して図8のI−I線で矢視した図である。
図7〜図10で符号70は、投入コイン送出装置40とセレクタ50を前面扉3の背面に取付支持するための支持手段である。支持手段70は、所定の厚さを有する金属板を折り曲げ加工した板金部材によって形成されており、投入コイン送出装置40を支持する投入コイン送出装置支持部71と、セレクタ50を支持するセレクタ支持部72とを有するブラケットを構成している。
セレクタ支持部72は、図7〜図9に示すように、セレクタ50とほぼ等しい横幅を有して前面扉3の背面に沿って延在し、前面扉3の図示していない取付部に取付固定される取付面部72aと、その左右両端部で折曲されて互いに対向しつつそれぞれ後方に向かって突出する支持面部72b、72cを有している。
支持面部72b、72cの後端部には、セレクタ50のセレクタボディ51から側方に突設された突起部51a、51bを係入するための係入溝72d、72e、72f、72gが切り欠き形成されており、セレクタ50を支持面部72b、72cの間に挿入するように支持手段70の後方から接近させて、セレクタ50の上部の突起部51aを上部の係入溝72d、72fに係入し、次いで下部の突起部51bを下部の係入溝72e、72gに係入することによって、支持手段70に取付支持されるように構成されている。
図7及び図9で符号73は、突起部51bが係入溝72cから抜けてセレクタ50がセレクタ支持部72から外れるのを防ぐための抜け止めプレート73である。
抜け止めプレート73は、合成樹脂製材料によって形成されており、基端部が支持面部72bに固定され、弾性変形により先端部を支持面部72bから側方に離間させる方向に移動させることによって、突起部51bの係入溝72eへの係入及び取り外しを行うことができるように構成されている。この支持手段70のセレクタ支持部72への取付支持により、セレクタ50は予め設定された位置に所定の姿勢状態で保持される。
投入コイン送出装置支持部71は、図7〜図10に示すように、ケース本体44の前フレーム部44cに対向する正面壁部71aと、左右のサイドフレーム部44a、44bに各々対向する側面壁部71b、71cを有している。正面壁部71aは、取付面部72aの上部に一体に連続して形成されており、投入コイン送出装置40の横幅よりも若干大きく左右方向に延在し、側面壁部71b、71cは、正面壁部71aの左右両端部で折曲されて、それぞれ前面扉3の背面から後方に向かって所定長さだけ突出し、ケース本体44のサイドフレーム部44a、44bとの間に所定の間隙を有して対向するように形成されている。
正面壁部71aには、緩衝部材G2(第2緩衝部材)を間に介在させて投入コイン送出装置40の前部を支持するための前方支持穴71dが開口形成されている。前方支持穴71dは、図10に示すように、ケース本体44の前方支持軸44jに対応する位置に設けられている。緩衝部材G2は、本実施の形態では、振動吸収特性に優れた弾性部材である防振ゴムによって構成されており、ケース本体44の前方支持軸44jを嵌入可能な嵌合穴を軸中心に有する円柱形状を有し、前方支持穴71d内で軸方向に移動しないように外周面に凹設された嵌入溝によって正面壁部71aに嵌め込み固定されている。
一方、側面壁部71b、71cには、図7、図8、図10に示すように、投入コイン送出装置40の両側部を支持するための一対の支持アーム74がそれぞれ取り付けられている。これら一対の支持アーム74は、弾性変形可能な合成樹脂製材料からなる板状部材によって構成されており、側面壁部71b、71cから後方に向かって所定長さだけ突出するように基端部が側面壁部71b、71cに固定され、先端部が側面壁部71b、71cよりも後方位置でケース本体44のサイドフレーム部44a、44bに沿って延在するように形成されている。支持アーム74の先端部には、側方支持穴74aが設けられており、ケース本体44の側方支持軸44iが挿入支持されている。そして、先端部のタブ74bを把持して互いに離間する側方に移動させることによって、容易に弾性変形し、互いの間隔を広げて側方支持軸44iの側方支持穴74aへの嵌合を解除することができるように構成されている。
したがって、投入コイン送出装置40は、間に緩衝部材G2を介在させて支持手段70の投入コイン送出装置支持部71に支持される。これにより、投入コイン送出装置40の振動を緩衝部材G2によって吸収することができ、投入コイン送出装置40の振動が支持手段70に支持されているセレクタ50に伝達されるのを抑制することができる。
特に、本実施の形態では、コイン通路部42とケース本体44との間に第1緩衝部材G1を介在させ、ケース本体44と支持手段70との間に緩衝部材G2を介在させて二重のフローティング支持構造としたことにより、コイン通路部42から支持手段70に伝達される振動を2乗倍の減衰比によって減衰させて軽減することができる。
次に、制御基板収納ボックス12内に配設されているスロットマシン1のメイン制御基板60等について図11に基づいて説明する。図11は、スロットマシン1の電気的構成を説明するブロック図である。
メイン制御基板60には、演算装置である1チップマイコンとしてのMPU61と、そのMPU61に接続されると共にセンサ類やスイッチ類などの各種の入出力手段に接続された入出力ポート62が搭載されている。
MPU61には、MPU61により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM63と、そのROM63内に記憶される制御プログラムの実行にあたって各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM64と、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路等の各種回路(図示せず)等が内蔵されている。
入出力ポート62には、遊技状態をリセットするためのリセットスイッチ13b、設定キーの操作により遊技の当選確率を複数段階に切り替えるための設定キースイッチ13c、1枚〜3枚ベットボタン31、32、33、クレジットボタン34、スタートレバー35、ストップボタン36、コイン存在検出センサ45、第1投入コイン通過検出センサ55a、第2投入コイン通過検出センサ55b、1〜3枚ベットランプ25、クレジット枚数表示部26、ゲーム数表示部27、払出枚数表示部28、サブ制御基板65等が接続されている。
サブ制御基板65は、メイン制御基板60から送信されるコマンドを受信して所定の制御処理を行うものであり、本実施の形態では、振動手段43の電動モータ43aに駆動電源を供給して振動を発生させる制御、スピーカ22から効果音等の出力制御、表示用制御基板66を制御して液晶ディスプレイ23上に演出表示等を行わせるように構成されている。サブ制御基板65には、上部ランプ21、スピーカ22、電動モータ43a、表示用制御基板66等が接続されており、表示用制御基板66との間ではデータ等を双方向に送受信可能に構成されている。
電源基板67は、上述した制御基板収納ボックス12内に設けられており、メイン制御基板60の他に、スロットマシン1の各電子機器に駆動電力を供給する電源部68と、電源断の発生を監視する停電監視回路69等の各種回路を備えている。スロットマシン1の電源オフ後には、電源基板67の電源部68からRAM64にバックアップ電圧が供給される。
MPU61は、入出力ポート62に接続されている各種センサ類、スイッチ類からの検出信号等に基づき、ROM63内に格納されているプログラムを実行することによって種々の処理を行う制御手段を構成する。例えば、コイン通路部42の円筒体42e内にコインMが流れ込み、コイン存在検出センサ45の投光部45aと受光部45bとの間の光路がコインMによって遮光されると、コインMの存在を知らせる検出信号がコイン検出センサ45から入出力ポート62を介してMPU61に入力される。
MPU61は、コイン検出センサ45から入力した検出信号をプログラムに基づいて解析し、円筒体42eの中にコインMが存在していると判断すると、入出力ポート62を介して振動手段43の電動モータ43aを駆動する信号をサブ制御基板65に出力し、サブ制御基板65から電動モータ43aに電源を供給して電動モータ43aのモータ回転軸を回転させる処理を行わせる。
そして、投光部45aと受光部45bとの間の遮光が解除されて光路が確保された後、所定時間の経過により円筒体42eの中にコインMが存在していないと判断すると、電動モータ43aの駆動停止信号をサブ制御基板65に出力し、電動モータ43aのモータ回転軸の回転を停止させる処理を行わせる。
また、MPU61は、所定条件に基づきコインMの受け入れを許可する場合には、セレクタ50のソレノイドに励磁を行い、切替片54aをコイン案内路52外に没入させる処理を行い、コイン案内路52をコインMが通過することによりコイン通過検出部55が検出した検出信号に基づいて、コインMを受け入れたことを認識する。また、コインMの受け入れを拒否する場合には、セレクタ50のソレノイドを非励磁とし、切替片54aをコイン案内路52内に突出させる処理を行い、コインMを分岐通路53に誘導して排出用通路9からコイン受け皿16に戻す。
次に、上記構成を有するスロットマシン1にコインMを投入した場合における投入コイン送出装置40及びセレクタ50の動作等について図12及び図13に基づいて以下に説明する。図12及び図13は、投入コイン送出装置40内におけるコインMの状態を説明する図である。
まず最初に、コイン受け皿16等から複数枚のコインMを掴み取り、コイン投入口41aの上まで運んでからコイン投入口41a内に落下させる。コイン投入口41aは、複数枚のコインMを所定範囲内で略水平方向に拡散した状態で一括投入可能な大きさに形成された開口形状を有しており、これら複数枚のコインMの投入作業を容易に行うことができる。
複数枚のコインMは、例えば図12及び図13に示すように、無秩序な任意の姿勢状態でコイン投入口41aからコイン投入部41内に入り込み、ロート部41bの傾斜側壁面41d、41eや受け壁面41gに当接しながら下方に向かって移動し、略水平方向に拡散した状態から漸次コイン供給口41cに向かって集合する方向に案内されて、コイン供給口41cからコイン通路部42に順次流れ込む。
ここで、受け壁面41gがコイン供給口41cに対向する位置に配置されており、コイン投入口41aから落下してきたコインMをコイン通路部42の先端部分から終端部分に向かって移動する方向に案内するように傾斜形成されているので、コイン投入部41に投入された複数枚のコインMをコイン通路部42に円滑に供給することができる。
また、コインMが起立した姿勢状態でコイン投入口41aに投入された場合は、受け壁面41gに突設された突起部41hに当接することよって積極的に左右方向に傾倒した姿勢状態とされ、その傾倒した姿勢状態でコイン供給口41cからコイン通路部42に流れ込む。また、複数枚のコインMが上下に積み重ねた状態でコイン投入口41aに投入された場合は、突起部41hに当接することによってその重なり合いを積極的に崩すことができ、コイン供給口41cからコイン通路部42内に順番に供給することができる。
コインMは、コイン送入口42fから順番に内孔42d内に流れ込むと、内孔42dの軸方向に沿って延在し、コインMの移動方向に直交する方向に位置する両側端部が内孔42dにそれぞれ点接触した状態で支持され、その両端部を中心として容易に回動することができる不安定な姿勢状態で内孔42dの下方傾斜により内孔42d内を下方に向かって滑り落ちながら移動する。
特に突起部41hによって積極的に左右方向に傾倒させて、その傾倒した姿勢状態のままで内孔42d内に供給することで、コインMが内孔42d内で前転方向或いは後転方向に容易に回動できるようにしている。
そして、コインMがコイン存在検出センサ45の投光部45aと受光部45bとの間の光路を遮ると、電動モータ43aの回転駆動が開始され、コイン通路部42に振動が付与され、内孔42d内のコインMにも振動が与えられる。この電動モータ43aの回転駆動は、投入された全てのコインMがコイン通路部42を通過し、投光部45aと受光部45bとの光路が再び確保された後、所定時間が経過するまで継続される。コインMは、振動手段43により振動され、内孔42d内に留まる或いは詰まることなく、終端部分まで円滑に順番に移動することができる。
そしてまず、先頭のコインMが円筒体42eの終端部分でコイン触突壁42bに触突すると、そのコインMは、より安定した姿勢状態となるべく、両側端部を中心として回動し、コイン触突壁42bに沿って起立した姿勢状態に姿勢変化する。
コインMは、コイン触突壁42bに沿って起立すると、自重により下方に向かって移動し、コイン触突壁42bの下側に連続して開口形成されているコイン送出口42cから落下し、コイン通路部42の下方に迅速に送り出され、セレクタ50に供給される。
次いで、先頭のコインMの後に連続するコインMも、同様にコイン触突壁42bに触突してコイン触突壁42bに沿って起立する姿勢状態となり、自重により下方に向かって移動してコイン送出口42cから落下し、コイン通路部42の下方に迅速に送り出される。以下、全てのコインMについて同様に順番にコイン触突壁42bに触突して起立する姿勢状態となり、コイン送出口42cから下方に向かって迅速に送り出される。
ここで、特にコインMが傾倒した姿勢状態で内孔42d内に供給され、コイン通路部42の円筒体42eが振動手段43によって横軸部42gを中心として上下方向に振動するので、コインMをコイン触突壁42bに触突させた際に、コインMの両側端部を中心として上下方向に積極的に回動させることができ、より容易にコインMをコイン触突壁42bに沿って起立した姿勢状態に姿勢変化させることができる。
また、上流側のコインM(第2のコイン)の荷重が下流側のコインM(第1のコイン)に付加されて、下流側のコインMがコイン触突壁42bに所定の押圧力で押圧されて挟持された状況となったときには、振動により下流側のコインMに加えられる荷重や摩擦抵抗力を軽減することができる。したがって、複数枚のコインMを順番に下流側からコイン送出口42cより円滑に送り出すことができる。
コイン送出口42cから送り出されたコインMは、セレクタ50の上部からコイン案内路52内に流れ込む。そして、コインMの受け入れが許可されている場合は、コイン案内路52を通過して、コイン通過検出部55によりコインMの通過が検出されて、コインMを受け入れたことが認識される。一方、コインMの受け入れが許可されていない場合は、コインMはコイン案内路52内に突出した切替片54aにより分岐通路53に案内され、排出用通路9からコイン受け皿16に戻され、コインMの受け入れは認識されない。
上記構成を有するスロットマシン1によれば、投入コイン送出装置40は、複数枚のコインMをコイン投入部41のコイン投入口41aに任意の姿勢状態で投入することができ、これら複数枚のコインMを順次案内してコイン投入部41から下方のコイン通路部42に順番に供給することができる。
コイン通路部42では、コインMの両側端部を内孔42dによって点接触により支持し、その両側端部を中心として回動することができる不安定な姿勢状態で、内孔42d内を下方に向かって滑り落ちながら移動させることができる。
そして、複数枚のコインMを下流側から順番にコイン触突壁42bに触突させて、上述の不安定な姿勢状態からコイン触突壁42bに沿って起立する安定した姿勢状態に姿勢変化させ、自重による下方への移動によりコイン送出口42cから下方に向かって起立した姿勢状態で1枚ずつ順番に迅速に送り出し、セレクタ50に供給することができる。
また、振動手段43によりコイン通路部42を振動させているので、コインMが内孔42dの途中位置に留まる或いは詰まるのを防ぐことができ、終端部分まで円滑に移動させてコイン触突壁42bに触突させることができる。そして、コイン通路部42をその延在方向に対して交差する方向である上下方向に振動させることによって、内孔42d内で左右方向に傾倒したコインMをコイン触突壁42bに触突させた際に、コインMの両側端部を中心としてコインMの移動方向前端部を図12に示すように上方に向かって(後転方向)、或いは図13に示すように下方に向かって(前転方向)積極的に回動させることができ、コイン触突壁42bに沿って起立する姿勢状態に容易に姿勢を変更させることができる。
また、内孔42d内で上流側のコイン(第2のコイン)Mが下流側のコイン(第1のコイン)Mをコイン触突壁42bに押圧して挟持する状況となったときには、振動により下流側のコインMに加えられる荷重や摩擦抵抗力を軽減することができ、複数枚のコインMを下流側から1枚ずつ順番にコイン送出口42cより円滑に送り出すことができる。
また、投入コイン送出装置40は、コインMをその自重によって上方から下方に移動させることによってコイン送出口42cからセレクタ50に順次送り出すことができ、従来のようにコインMをスライド板等で上方に移動させたりベルトコンベア等で搬送しないので、迅速に送り出すことができる。したがって、コインMの投入によってスロットマシン1の遊技が中断されることはなく、連続して遊技を行うことができる。
更に、投入コイン送出装置40は、コイン通路部42の内孔42dがコインMの両側端部を点接触により支持し、両側端部を中心として回動容易な不安定な姿勢状態でコインMを移動させてコイン触突壁42bへの触突によってコイン触突壁42bに沿って起立する姿勢状態に変更することができるだけの距離と傾斜角度を有していればよく、投入コイン送出装置40の高さ、奥行き幅、横幅等を小さくすることができる。したがって、投入コイン送出装置40全体を軽量小型なものとすることができ、スロットマシン1への取り付けの自由度が大きく、設置が容易である等の有利な効果を得ることができる。
そしてまた、投入コイン送出装置40には、従来技術のようにスライド板やベルトコンベア等の可動部が存在しないので、構成部品の点数が少なく、簡単な構造によって構成することができる。よって、低コストで製造することができ、価格の高騰を抑制できる。また、可動部が存在しないことにより、故障による不具合の発生が極めて少なく、メンテナンスが容易であり、メンテナンス費用などのランニングコストを低減することができるという効果も有している。そしてまた、振動手段43によってコイン通路部42に振動を与えるだけでよく、大きな駆動力を必要としないので、省エネルギ化を図ることができる。
それから、投入コイン送出装置40は、コイン投入部41に投入されたコインMが自重によって移動するように移動経路が構成されているので、例えば電動モータ43aに電源供給できず、振動手段43によって振動を発生させることができない状況にあっても、コインMをコイン送出口42cから送り出すことができる。したがって、例えばスロットマシン1の製造組立途中の工程において、サブ制御基板65が取り付けられる前であっても、コインMを投入してセレクタ50によりコインの受け入れを認識させることができ、回転ドラム11の動作確認作業等を行うことができる。また、例えば遊技中に振動手段43により振動を発生させることができない状況となったときでも、投入されたコインMをコイン送出口42cから送り出すことができる。そして、投入されたコインMが、振動が与えられないためにコイン通路部42内に留まっている場合には、コイン投入口41aからコイン通路部42内に指などを挿入してコインMを直接動かすことでコイン送出口42cから送り出すことができる。したがって、遊技者等は、このような振動手段43により振動を発生させることができない状況においても遊技を継続することができ、遊技場の経営者等は、遊技場の売り上げ減少を防ぎ、遊技場の営業への影響を極力少なくすることができる。
また、コイン投入部41から投入コイン送出装置40内に投入されたコインMは、その自重によりコイン投入部41内を下方に向かって移動し、コイン通路部42内でその移動方向と異なる方向である下方傾斜方向に向かって移動し、コイン通路部42の終端部分で再び移動方向を変更して下方に向かって移動した後にセレクタ50に供給される。このように、投入コイン送出装置40内では、いわゆるクランク状に折れ曲がった移動軌跡を描くようにコインMの移動経路が構成される。したがって、コイン投入口41aから長尺状の異物を挿入してセレクタ50のコイン通過検出部55にコイン通過を誤検出させる等の不正行為を防ぐことができる。
尚、上述の実施の形態では、複数枚のコインMを一括投入する場合を例に説明したが、コインMを1枚だけ投入する場合であっても同様にコイン送出口42cから起立した姿勢状態で迅速かつ円滑に送り出すことができる。
そしてまた、セレクタ50をスロットマシン1の筐体4に支持する支持手段70に、緩衝部材G2を間に介在させて投入コイン送出装置40を支持したので、振動手段43によりコイン通路部42に付与された振動が支持手段70を介して投入コイン送出装置40からセレクタ50に直接伝達されるのを防ぎ、セレクタ50に伝達される振動を緩衝部材G2によって減衰し、軽減することができる。
したがって、セレクタ50の構成部品を固定する固定ねじの緩み等を防止することができる。また、セレクタ50のコイン案内路52に沿って導かれるコインMを、挙動の極力少ない、安定した姿勢状態で通過させることができ、セレクタ50に適切な受入認識判断を行わせることができる。
また、コイン通路部42の振動が支持手段70を介してスロットマシン1の筐体4に伝達されるのを抑制でき、振動により筐体4から騒音が発生するのを防ぎ、静粛性を確保することができる。
それから、投入コイン送出装置40のメンテナンスや修理交換等の作業を行う場合には、支持アーム74を互いに離間する方向に向かって押圧付勢して弾性変形させて支持アーム74の側方支持穴74aによるケース本体44の側方支持軸44iの支持を解除すると共に、投入コイン送出装置40全体を後方に向かって移動させて前方支持軸44jを前方支持穴71dから抜き取ることで、投入コイン送出装置40を支持手段70から取り外すことができる。
そして、メンテナンス等の作業終了後、投入コイン送出装置支持部71の後方から支持アーム74の間に挿入するように接近させて、ケース本体44の前方支持軸44jを前方支持穴71dの緩衝部材G2に挿入支持し、支持アーム74の側方支持穴74aにケース本体44の側方支持軸44iを挿入支持することで投入コイン送出装置40を支持手段70に取り付けることができる。したがって、投入コイン送出装置40を支持手段70に容易に取り付け及び取り外しすることができ、メンテナンス等の作業を容易なものとすることができる。
(第2実施の形態)
図14は、本発明の第2実施の形態を説明する全体斜視図である。本実施の形態において特徴的なことは、第1実施の形態における支持アーム74を廃止し、支持手段70の側面壁部71b、71cを後方に延長し、側面壁部71b、71cに側方支持軸44iを挿入支持する側方支持穴75を開口形成して、間に防振ゴムG2を介在させてケース本体44を挿入支持させたことである。
これによれば、投入コイン送出装置40の前方及び側方を間に第2緩衝部材G2を介在させて支持することができ、投入コイン送出装置40を支持手段70にフローティング支持することができる。
したがって、第1実施の形態よりも投入コイン送出装置40から支持手段70に伝達される振動をより高いレベルで低減することができ、極めて高度な静粛性を得ることができる。また、第1実施の形態と比較して支持アーム74を省略することができるので、部品点数の削減による部品コストや製造コストを低減でき、製品価格の低廉化を図ることができる。
本発明は、上述の各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、凹状底部42aは、円筒体42eの内孔42dによって形成されるものに限定されるものではなく、コインMの両側端部を点接触により支持し、両側端部を中心として容易に回動させることができる曲率半径を有して湾曲した凹状底部を有していればよく、例えば、断面がU字状の凹状底部を有した内孔や溝であってもよい。また、コイン通路部42とケース本体44との間、或いはケース本体44と支持手段70との間に介在される防振ゴムG1、G2の代わりに、弾性部材を用いて振動の伝達を抑制してもよい。
スロットマシンの前面扉が閉じた状態を示す斜視図である。 スロットマシンの前面扉を開いた状態を示す斜視図である。 投入コイン送出装置の斜視図である。 図3の縦断面図である。 投入コイン送出装置の分解図である。 セレクタの内部構造を示す図である。 投入コイン送出装置とセレクタの支持構造を説明する左側面図である。 投入コイン送出装置とセレクタの支持構造を説明する右側面図である。 投入コイン送出装置を取り外して図8のD方向から矢示した図である。 同様に投入コイン送出装置を取り外して図8のI−I線で矢視した図である。 スロットマシンの電気的構成を説明するブロック図である。 投入コイン送出装置内におけるコインMの状態を概略的に示す説明図である。 投入コイン送出装置内におけるコインMの状態を概略的に示す説明図である。 本発明の第2実施の形態を説明する全体斜視図である。 従来技術を説明する図である。
1 スロットマシン(遊技機)
11 回転ドラム
12 制御基板収納ボックス
13 電源ボックス
24 透明窓
35 スタートレバー
36 ストップボタン
40 投入コイン送出装置
41 コイン投入部
41a コイン投入口
41c コイン供給口
41h 突起部
42 コイン通路部
42a 凹状底部
42b コイン触突壁
42c コイン送出口
42d 内孔
42e 円筒体
44 ケース本体
43 振動手段
43a 電動モータ
43b ウェイト
44 ケース本体
44a、44b サイドフレーム部
44c 前フレーム部
44d 後フレーム部
44i 側方支持軸
44j 前方支持軸
45 コイン存在検出センサ
50 セレクタ(コイン受入認識装置)
61 MPU
70 支持手段
71 投入コイン送出装置支持部
71a 正面壁部
71b、71c 側面壁部
71d 前方支持穴
72 セレクタ支持部
74 支持アーム
74a 側方支持穴(第1実施の形態)
75 側方支持穴(第2実施の形態)
G1、G2 防振ゴム

Claims (4)

  1. コインを任意の姿勢状態で投入可能なコイン投入部と、
    該コイン投入部の下部に連続して延在し、前記コインよりも大きな曲率半径を有する断面凹状の底部を有するコイン通路と、前記コイン通路の底部に開口し、該コイン通路部を移動してきたコインを該コイン通路外に送出するコイン送出口とを有するコイン通路部と、
    前記コイン送出口に対して前記コインの径よりも短い距離だけ離れた位置において前記コイン通路内のコインの存在を認識し、且つ前記コイン通路を移動する前記コインが前記コイン送出口から送出された後にコインの存在を認識しなくなる通路内コイン認識手段と、
    前記通路内コイン認識手段のコインの存在認識に基づいて振動を開始し、前記通路内コイン認識手段が前記コインの存在を認識している場合には振動を継続して、前記コイン通路を振動させる振動手段と、
    前記コイン通路部の下方に位置して前記コイン送出口から前記コイン通路外に送出されたコインを受け入れ、この受け入れたコインを認識する投入コイン受入認識手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記コイン通路部は、前記コイン投入部側とは反対側の端部に設けられ、前記コイン通路部を移動したコインが接触する触突壁を備え、
    前記コイン送出口は、前記触突壁に沿って開口形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記コイン通路部は、前記コイン投入部側とは反対側の端部に設けられ、前記コイン通路部を移動したコインが接触する触突壁を備え、
    前記振動手段は、前記コイン通路部を傾倒した状態で移動して、前記触突壁に接触した前記コインを前記触突壁に沿って起立した姿勢に変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記振動手段は、
    前記触突壁の裏面側に取り付けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の遊技機。
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