JP2010022770A - 遊技機 - Google Patents

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優太郎 青木
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Abstract

【課題】保留数が所定数以上の場合に特別図柄の変動時間の短縮化を図る遊技機において、保留数増減のムラを生ずる可能性を低くすること
【解決手段】始動入賞装置17と、始動入賞装置17への入賞率が低い通常排出経路82Tと高い特別排出経路81Sが設けられたステージ装置80を具備し、保留数が所定数以上となると特別図柄の変動表示の実行時間を短くした短縮変動を行う。特別排出経路81Sに設けられて遊技球を貯留可能な遊技球貯留領域(裏通路86a)と、遊技球を特別排出経路81Sに停留させる停留状態及び1個の遊技球の停留を解除して特別排出経路81S外に排出させる停留解除状態に変化可能な可動体87と、短縮変動時における特別図柄の変動表示及び停止図柄の停止表示の実行時間を加えた時間に準じた周期で停留解除状態を実現させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、遊技機に関し、特に、いわゆるセブン機、羽根物、権利物又はアレンジボール等の弾球式の遊技機に関する。
弾球式の遊技機(パチンコ機)として、(a)始動入賞装置(始動入賞口)と、(b)始動入賞装置への入賞率が低い通常排出経路と入賞率が高い特別排出経路とを有するステージ(ステージ装置)と、(c)液晶表示装置等で構成される可変表示装置と、(d)大入賞装置とを遊技領域内に配設したものを例示できる。かかる遊技機においては遊技球が始動入賞装置に入賞すると「判定用の乱数値」を発生させる。そして、この乱数値と予め定められた値(大当り値)とが一致するか否かを判定し、一致すれば「大当り判定」を行い、一致しなければ「外れ判定」を行う。
この当否の結果は、可変表示装置において特別図柄の停止表示を用いて示される。つまり、可変表示装置において、特別図柄の変動表示を所定時間に渡って行った後、遊技の結果を示す停止図柄が一定時間に渡って停止表示される。具体的には、判定の結果が「外れ」の場合には、「外れを示す停止図柄(つまり、外れ図柄)」が特別図柄の変動表示(以下、外れ図柄を表示する前に行う変動表示を、「外れ変動」ということがある。)を経て停止表示され、判定の結果が「大当り」の場合には、「大当り示す停止図柄が特別図柄の変動表示(以下、大当り図柄を表示する前に行う変動表示を、「当り変動」ということがある。)を経て停止表示される。但し、特別図柄の変動表示中若しくは停止図柄の停止表示中に、始動入賞装置に別の遊技球が入賞した場合、この入賞によって発生する判定用の乱数値が「判定用乱数憶手段」に特定の上限個数を限度に記憶される。
ところで、近年においては、「判定用乱数憶手段に記憶されている判定用の乱数値の数」、つまり、「変動表示の開始が保留されている回数(つまり、保留数)」に応じて遊技の内容を変化させる遊技機が提案されている。例えば、保留数が「上限数から1を減じた数(例えば、3個)」以上となったときに、「特別図柄の変動表示の実行時間」を短縮化する遊技機が登場している(特許文献1を参照)。つまり、この種の遊技機では、保留数が少ない場合(例えば、ゼロ、1若しくは2)には「特別図柄の変動時間」として通常の変動時間(リーチ演出無しの外れ変動で例えば、10〜20秒)が選択されるが、保留数が多い(例えば、上限数の4若しくは3)場合、「特別図柄の変動時間(特に、外れ変動に係る変動時間)の短縮化(例えば、2秒にする。)」が図られる。これにより、この種の遊技機においては、遊技をスピーディに進行させ、稼働効率の向上を図らんとしている。
特開2008−125765号公報
この種の遊技機においては僅かな時間と言えども、始動入賞装置への入賞(以下、「始動入賞」という。)を生じない状態を生ずると、保留数が一気に変動することがある。つまり、漸く保留数が上限数(4)に到達しても、「遊技領域を流下する遊技球がステージの特別排出経路に誘導されない状態」が僅かに続いただけで、「短い変動時間を実現する保留情報」が直ちに消化され、保留数が瞬く間に少数(2、1若しくはゼロ)に戻る事態をしばしば生じ得る。
すなわち、この種の遊技機においては「保留数増減のムラ(変動短縮が行われるような保留数の多い状態と、変動短縮が行われないような保留数の少ない状態とが交互に生ずることを内容とするムラ)」を生じ易い。このため、遊技者に「始動入賞を生じ難い遊技機(所謂「釘の辛い台」)」であるとの錯覚を与え、ストレスを感じさせる可能性がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、「保留数が所定数以上の場合に特別図柄の変動時間の短縮化を図る遊技機」において、「保留数増減のムラを生ずる可能性」を低くすることである。
請求項1に記載の遊技機は、
遊技領域に配設される始動入賞装置と、
該始動入賞装置へ遊技球が入賞することに起因して特別図柄の変動表示を開始し、所定の時間が経過すると遊技の結果を示す停止図柄を停止表示する可変表示装置と、
前記可変表示装置に停止表示された停止図柄が特定図柄である場合、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、
前記変動表示の開始が保留されている回数を示す保留数を記憶するための保留数記憶手段と、
前記変動表示若しくは前記停止表示の実行中に前記始動入賞装置への遊技球の入賞を生ずると、特定の上限数を限度として前記保留数記憶手段に記憶されている保留数を加算する保留数加算手段と、
前記保留記憶手段に記憶されている保留数が1以上であることを前提として前記変動表示を開始する毎に、前記保留記憶手段に記憶されている保留数を減算する保留数減算手段と、
前記遊技領域を流下する遊技球を受け入れ可能な状態に配設されるとともに、前記遊技領域から受け入れた遊技球を前記遊技領域に排出するための排出経路として、前記始動入賞装置への入賞率が低い通常排出経路と前記始動入賞装置への入賞率が高い特別排出経路とが設けられたステージ装置と、
を具備し、
前記保留数記憶手段に記憶されている保留数が所定数以上となることを前提として変動短縮条件が成立すると、前記特別図柄の変動表示の実行時間を短くした短縮変動を行う遊技機であって、
前記特別排出経路における球受入部位と球排出部位との間の特定部位に設けられ、少なくとも2個の遊技球を貯留可能な遊技球貯留領域と、
前記特別排出経路における前記遊技球貯留領域と前記球排出部位との間の所定部位に設けられ、前記遊技球貯留領域を経て到達する遊技球を前記特別排出経路に停留させるための停留状態と、1個の遊技球の停留を解除して前記特別排出経路外に排出させるための停留解除状態とに変化可能な可動体と、
前記短縮変動時における前記特別図柄の変動表示の実行時間と前記停止図柄の停止表示の実行時間とを加えた時間に準じた周期で前記停留解除状態を実現するように前記可動体を連続的に作動させる駆動制御手段と、
を備えることを特徴とする。
ここで、本明細書においては、「個々の始動入賞に対応して実行される特別図柄の変動表示と、停止図柄の停止表示とをあわせたもの」を、「図柄変動・停止表示」と称し、この「特別図柄の変動表示の実行時間(つまり、変動時間)と停止図柄の停止表示の実行時間(つまり、停止時間)とをあわせた時間」を、「総表示時間」と称することがある。
請求項1の発明の遊技機では、ステージ装置の特別排出経路に遊技球を停滞させる停留状態と、停留状態を解除する停留解除状態とに変化可能な可動体を配設している。しかも、停留解除状態を無作為に実現させるのではなく、「短縮変動時における総表示時間」に準じた時間で生じさせる。このため、保留数増減のムラを生ずる可能性を低くできる。
すなわち、請求項1の発明の遊技機では、可動体を停留状態とすることによって特別排出経路上に少なくとも2個の遊技球を停留させることができる。しかも、特別排出経路上で停留している遊技球が、特別排出経路外に排出されるタイミングが、「短縮変動時の総表示時間」に準じた時間とされるため、保留数が上限数に一端近づいた場合、「保留数増減のムラ」を生ずる可能性を低くできる。以下、この点について具体例を用いて説明する。
例えば、保留数が上限数(例えば、4個)で、しかも始動入賞が暫く生じない状態で、遊技球貯留領域に2個の遊技球(以下、遊技球貯留領域に停留している遊技球を「停留球」という。)が停留(貯留)され、停留解除状態を実現する周期が「保留数が上限数で行われる総表示時間(但し、外れ変動とする。)」と等しくされる場合を仮定する。この場合、(a)図柄変動・停止表示中に保留数が上限数となったときに、可動体が停留解除状態に移行するケース(以下、第1のケースという。)では、特別排出経路外に最初に排出される停留球の始動入賞が無効(つまり、当否判定の対象外)となるが、2番目に排出される停留球の始動入賞が有効となる。このため、一端「上限数(例えば、4個)」から「上限数から1少ない数(例えば、3個)に減少した保留数」を「上限数から2個少ない数(例えば、3個」)に減少した保留数」とするのではなく、「上限数」に戻すことができる。
また、(b)「上限数に係る保留数についての図柄変動・停止表示」を開始し、「保留数が上限数から1個少ない数(例えば、3個」)に減少した」後であって、しかも「当該図柄変動・停止表示」中に可動体が停留解除状態に移行するケース(以下、第2のケースという。)では、特別排出経路外に最初に排出される停留球の始動入賞が有効となり、「一端減少した保留数」を「上限数」に戻すことができる。
何れのケース(第1のケース及び第2のケース)においても、遊技球貯留領域に適宜「停留球」が補充されることで、「保留数増減のムラ」を生ずる可能性を従来の遊技機に比べて低くできる。尚、請求項1の発明の遊技機では、特別排出経路上に遊技球が存在しない状態でも、可動体の状態変化(停留状態と停留解除状態との間の状態変化)を生じ得るが、この場合、遊技球が特別排出経路を通じて特別排出経路外に排出されることはない。
また、各請求項の発明によると、所謂「始動入賞のオーバーフロー」を抑制することもできる。つまり、保留数が上限数となった段階で停留球が特別排出経路外に排出され、無効球(つまり、当否判定の対象外となる遊技球)となる可能性を低くできるからである。しかも、各請求項の発明では、「ステージ装置に至る経路途中(例えば、ステージ装置に至るワープ通路の途中)に遊技球を停留させるための手段を設ける」旨の構成を採用するのではなく、「特別排出経路途中に遊技球を停留させるための手段を設ける」旨の構成を採用するため、単に「始動入賞のオーバーフロー」を抑制するだけではなく、前述の効果(保留数増減のムラを生ずる可能性を低くできるという効果)も得ることができる。
各請求項の発明の「特定図柄」としては大当り図柄を例示でき、「特別遊技状態」としては「大当り遊技状態(通常遊技状態では閉鎖されている大入賞装置を、所定回数に渡って開放させることを内容とする遊技状態)」を例示できる。また、各請求項の発明の遊技機において「判定用の乱数値」は、「遊技球が始動入賞装置へ入賞したこと」を始動検出手段が検出すると、「判定用乱数値発生手段」が発生させる。また、「判定用乱数憶手段(判定用の乱数値を記憶する手段)」には、「特別図柄の変動表示の開始を一時保留した判定用の乱数値」が先入れ、先出し方式で特定の上限数(通常、4個である。)を限度に記憶され、先に記憶された「判定用の乱数値」が消化(図柄変動・停止表示を完了)されることを前提として、個々の「判定用の乱数値」についての「特別図柄の変動表示の開始の保留」が解除され、当該特別図柄の変動表示が開始される。
各請求項の発明の「可動体」の態様は種々選択でき、例えば、(a)遊技球貯留領域から1個の遊技球を受け取り、回転、揺動、傾動若しくは並進動等の動作を所定量行った後、該遊技球を放出し(つまり、停留解除状態となり)、該遊技球が特別排出経路外に排出されることを許容する可動体、(b)特別排出経路途中に出没して、遊技球の通過を禁止する状態(停留状態)と、1個の遊技球の通過を許容する状態(停留解除状態)とを実現する可動体(例えば、シャッタータイプの可動体)等を例示することができる。
各請求項の発明において「特別図柄の変動表示の実行時間を短縮化する」とは、「保留数」が所定数未満の場合に比べて、特別図柄の変動表示の実行時間を短縮化すること」を指し、例えば、「特別図柄の変動表示の実行時間」を「10秒以下(ゼロ秒を含まない。)に短縮化する場合」、「6秒以下(ゼロ秒を含まない。)に短縮化する場合」、「4秒以下(ゼロ秒を含まない。)に短縮化する場合」等を例示できる。
各請求項の発明においては、「停留解除状態を実現する周期S」と、「保留数が上限数であり、短縮変動が行われる場合の総表示時間T」とが、「T=S」の関係を満足する場合、「T<S≦1.5T(Tの1.5倍の時間)」の関係を満足する場合、「T<S≦2T(Tの2倍の時間)」の関係を満足する場合等を例示できる。
各請求項の発明の「所定数(短縮変動の前提となる保留数)」としては、「特定数(保留数記憶手段に記憶可能な保留数の上限数あって、例えば、4)」や、「特定数から1を減じた数(例えば、3)」を例示できる。
各請求項の発明の「変動短縮条件」は、「特別図柄の変動表示の実行時間を短縮化」を許容するための条件であるが、各請求項の発明の遊技機においては、保留数が所定数以上となると、一律に「変動短縮条件」が成立してもよい。また、「特別図柄の変動表示」が「外れ変動(前述のように、外れ図柄を表示する前に行う変動表示)」である場合に限り、「変動短縮条件」が成立することとしてもよいし、「特別図柄の変動表示」が「リーチ表示(リーチ演出)を伴わない変動表示」である場合に限り、「変動短縮条件」が成立することとしてもよい。つまり、対象となる遊技機のスペックに応じて「変動短縮条件」を定めることができる。
尚、この「リーチ表示」とは、可変表示装置に表示される最終停止図柄となる表示図柄以外の図柄が、大当りとなる特定の停止図柄態様と一致している状態で所定時間継続して停止、揺動、拡大、縮小あるいは変形したり、複数の表示図柄が同一図柄で同期して変動したり、表示図柄の位置が入れ替わっている状態で行われる表示等を指す。例えば、可変表示装置の表示部が表示領域をライン状に並べる場合においては、一方の端(例えば、左側)の表示領域で変動表示されている端図柄、他方の端(例えば、右側)の表示領域で変動表示されている端図柄、中間(例えば、真ん中)の表示領域で変動表示されている「中の図柄」の順に図柄が停止し、これら表示図柄がすべて同一図柄で揃った場合に「大当りを示す停止図柄(大当り図柄)」となるものとする。このとき、最終停止図柄である「中の図柄」以外の図柄を同一図柄で停留させることを内容とする表示を指す。
このリーチ表示を開始すると、「中の図柄」の変動表示パターンを通常状態とは異なる変動表示パターンとしたり、あるいはそのとき同時に画面をフラッシュさせたり、何らかのサインやキャラクターを登場させたりするなど色々な表示態様を採るのが一般的である。従って、各請求項の発明では、リーチ表示を開始すると、保留数が所定数以上であっても短縮変動を行わないこととして、当該リーチ表示のための演出時間を確保することとしてもよい。
請求項2の発明の遊技機は、請求項1に記載の遊技機において、
前記保留数記憶手段に記憶されている保留数の上限数がN(但し、Nは4以上の自然数)であり、前記保留数記憶手段に記憶されている保留数が(N−1)以上であることを前提として前記短縮変動を行う遊技機であって、
前記保留数記憶手段に記憶されている保留数がNであることを前提として前記短縮変動を行う場合における前記特別図柄の変動表示の実行時間と前記停止図柄の停止表示の実行時間とを加えた時間をL、
前記保留数記憶手段に記憶されている保留数が(N−1)であることを前提として前記短縮変動を行う場合における前記特別図柄の変動表示の実行時間と前記停止図柄の停止表示の実行時間とを加えた時間をM、
前記可動体が前記停留解除状態を実現する周期をSとする場合に、
L≦S<(L+M)の関係を満足することを特徴とする。
請求項2の発明は、「停留解除状態を実現する周期S」の具体例を示すものであり、この請求項2の発明によると、「保留数増減のムラを生ずる可能性」をより低くすることできる。ここで、「L≦S」とするのが望ましいのは、「L>S」であると、2個の無効球が連続して発生する可能性が高くなるからである。また、「S<(L+M)」とするのが望ましいのは、「S≧(L+M)」であると、保留数が(N−2)個である場合の変動表示を生ずる可能性が高くなるからである。
請求項3の発明の遊技機は、請求項1又は2に記載の遊技機において、
前記保留数記憶手段に記憶されている保留数が上限数であるときに前記短縮変動を行う場合、前記特別図柄の変動表示の実行時間として、長さの異なる複数の実行時間のうちの何れかが選択されるとともに、
該選択された実行時間が長くなると前記停留解除状態が実現される周期が長くされ、該選択された実行時間が短くなると前記停留解除状態が実現される周期が短くされるように、前記駆動制御手段は前記可動体を作動させることを特徴とする。
請求項3の発明では、短縮変動の態様として変動時間(変動表示の実行時間)の異なる複数の態様を設定する場合において、「停留解除状態が実現される周期」を変動時間の長短に合わせて伸縮する。このため、短縮変動の態様として変動時間の異なる複数の態様を設定する場合においても、「保留数増減のムラを生ずる可能性」をより低くすることができる。
ここで、請求項3の発明の具体的な態様を例示する。つまり、「保留数が上限数であり、短縮変動が行われる場合の総表示時間T」として、「T1」、「T2」及び「T3」のうちの何れかが選択可能とされ、これらが、T1<T2<T3の関係を有するものとする。この場合、「T」として「T1」が選択されると、「留解除状態を実現する周期S」として「T1」が選択され、「T」として「T2」が選択されると、「周期S」として「T2」が選択され、「T」として「T3」が選択されると、「周期S」として「T3」が選択される場合を例示できる。また、選択されるTに対して、「T<S≦1.5T)」の関係を満足する場合や、「T<S≦2T」の関係を満足する場合等を例示することもできる。
ここで、本明細書において、「前」及び「表」は、「遊技機を基準とする前方(つまり、遊技者に近接する方向)」を示し、「後」及び「裏」は、遊技機を基準とする後方(つまり、遊技者から離間する方向)」を示す。また、「左」とは、遊技者から見て「左」であることを示し、「右」とは「遊技者から見て右」であることを示す。更に、本体枠、前面枠、上皿部材、下皿部材等のように、「扉の如く、開閉可能な部材(以下、「扉型部材」という。)」において、「左」、「右」、「前」、「後」等は、これらの扉型部材が使用状態にある場合、つまり、閉鎖された状態にある場合を基準としたものである。
以上記述したように各請求項の発明によると、「保留数が所定数以上の場合に特別図柄の変動時間の短縮化を図る遊技機」において、「保留数増減のムラを生ずる可能性」を低くすることができる。
以下、発明を実施するための最良の形態を示す実施例について図面に基づいて説明する。以下に示す各実施例では、各請求項に係る発明を、「セブン機」と称する遊技機(パチンコ機)1に適用した各具体例について説明する。
(1)機械的な構造
a.遊技機の前面側の全体構造
先ず、この遊技機1の全体構造について、図1〜図3を参照して説明する。この遊技機1は、図1及び図2に示すように、外枠2と、この外枠2に装着された遊技機本体Hと、を備えている。
外枠2は、パチンコホールの島設備に設けられた設置部位に固定されると共に遊技機本体Hを支持するためのものである。この外枠2は、略矩形状の枠状体によって構成される外枠本体21(図1及び2を参照)と、外枠本体21の前面下部を覆う前板部22とを備えている。
遊技機本体Hは、外枠2の左端側上下のヒンジH1、H2(図1を参照)を用いて、外枠2の左端側に回動自在に組み付けてられている。この遊技機本体Hは、遊技機1のうちで外枠2を除く部分であって、図1に示すように、本体枠3と、前面枠(ガラス扉枠)4と、上皿部材5と、下皿部材6と、遊技盤10(図4を参照)と、裏機構盤102(図12を参照)等を主要部としている。
本体枠3は、図3に示すように、外枠2に嵌めこまれ、外枠2に対して開閉可能に軸支されている。尚、本体枠3の右端側には、施錠装置7が装着されている。この施錠装置7は、本体枠3を外枠2に施錠したり、前面枠4や上皿部材5を本体枠3に施錠するために用いられる。
本体枠3は、全体がプラスチック製であり、図3に示すように、枠状体によって構成されている。この本体枠3は、上半部に窓部3Mを備える枠本体部3bと、枠本体部3bの裏面部から略矩形枠状に突出する突出部3cとを備える。そして、本体枠3は、この突出部3cを用いて遊技盤10を保持するための保持部を構成している。つまり、突出部3cの突端面であって、窓部3Mの左方側の上下と、窓部3Mの右方側の上下には保持具3fが回動可能な状態で装着されている。そして、遊技盤10の前面部を前方に向けつつ突出部3cに嵌合するとともに、保持具3fの突端部を遊技盤10の後面部に当接させると、遊技盤10が本体枠3により保持される。
本体枠3が遊技盤10を保持したとき、「遊技盤10の前面部10aに構成される遊技領域11」を、窓部3Mによって本体枠3の前方から視認することができる。また、遊技盤10の背面部には、裏機構盤102(図12参照)が装着され、この背面部を覆う状態とされている。
前面枠4は、図1に示すように、本体枠3の前面側に配置され、本体枠3の左端に開閉可能に支持されている。この前面枠4はその中央部に視認窓41aを備えている。この視認窓41aは前面枠4の前後に貫通する状態に設けられ、遊技盤10の盤面に形成された遊技領域11(図4参照)の外周形状に対応して略円周状に開設されている。そして、前面枠4を閉じたときにその背後に配置される遊技領域11が、この視認窓41aによって前方から視認可能とされる。
前面枠4は、図1に示すように、枠本体41と、この枠本体41に装着されるガラス板43と、ガラス板43を枠本体41に保持させるための保持具(図示を省略)とを備える。また、前面枠4の上端部側の左右には、各々スピーカSP1、SP2(図14参照)が内蔵されている。また、本遊技機1においては、前板部22の左右両端にも、スピーカSP3、SP4(図14参照)が内蔵されている。そして、本遊技機1においては、これらのスピーカSP1〜SP4を用いて、遊技状態に応じた効果音その他の音(音声)を発生させる。
遊技機本体Hの前面部のうちで前面枠4の下方の部位には、上皿部材5と下皿部材6とが設けられている。すなわち、上皿部材5は前面枠4の下方に配置され、その略容器形状とされる内部に遊技機1から排出される遊技球を受け入れるための受入口5bを備えている。尚、上皿部材5の裏側には、球貸表示基板410(図13参照)及び演出ボタン基板228(図14参照)が設けられ、上皿部材5の上面部には「球貸操作部5c」と操作スイッチSWとが配置されている。
図1及び図2に示すように、下皿部材6は上皿部材5の下方に配置されている。この下皿部材6の略中央には、その略容器形状とされる内部に上皿部材5から排出される遊技球を受け入れるための受入口6aを備えている。また、下皿部材6の左端には灰皿6bが設けられ、下皿部材6の右端には発射ハンドル9が設けられている。また、下皿部材6の底面には球抜き孔(図示を省略)が設けられ、下皿部材6に貯留された遊技球を遊技機1から排出する際に開放状態とされる。
発射ハンドル9は発射装置ユニット(図示を省略)に接続されている。この発射ハンドル9には、遊技者がハンドルに触れていることを検出するタッチスイッチ9aが装着されており、その近傍には、遊技球の発射を一時的に停止するための発射停止スイッチ9bが装着されている。また、遊技機1の左端側には、プリペイドカードユニットが設けられている(図示を省略)。
b.遊技盤10の構成
次に、遊技盤10の構成について図4等を用いて説明する。この遊技盤10は正面視で略矩形状の合板を用いて構成される遊技盤本体10Aと、この遊技盤本体10Aに装着される各種の盤部品(外側レール12、内側レール13、メイン役物装置20等)が装着されている。尚、この遊技盤本体10Aの前面部には、セル画が印刷されたシート状物が貼着されているが図示を省略する。
遊技盤本体10Aは、正面視で略円形とされる領域形成部10Bと、領域形成部10Bの周囲に位置する領域外部10Cとを備える。また、遊技盤本体10Aの前面部には、ともに帯状の金属板を用いて構成される外側レール12と、内側レール13とが配設されている。そして、領域形成部10Bの前面部は、この外側レール12及び内側レール13が形成する略円形の周壁によって略包囲されつつ、遊技領域11を構成している。
この領域形成部10B(つまり、遊技盤10において遊技領域11内に位置する部位)には、メイン役物装置20と、普通図柄作動ゲート(普通図柄作動口)16と、始動入賞装置17と、下部装置30と、左下表示装置50と、右下表示装置60と、4個の一般入賞装置40、41、43、44と、多数の障害釘(図示を省略)と、風車19等が配設されている。
メイン役物装置20は、取付部材(化粧板)21と、中央表示装置27と、ステージ装置80を備えている。このうち、取付部材21は、領域形成部10Bの前面部に装着される板状体によって構成され、図4に示すように、遊技領域11の上半部のうちで、左端側を除く部位を構成している。この取付部材(化粧板)21には、窓部形成孔21dが設けられ、この窓部形成孔10によって表示窓21eを構成している。尚、この表示窓21eは正面視で略矩形状とされている。
図4に示すように、取付部材21の頂部から右側縁部の下端に至る部位は、外側レール12に近接し、頂部から左側縁部の上端に至る部位には、上部装飾部材21nが前方に突出する状態に装着されている。また、取付部材21の左側縁部には、左側装飾部材21qが前方に突出する状態に装着され、取付部材21の下縁部には、ステージ本体部81が前方に突出する状態に装着されている。
左側装飾部材21qは、内部に遊技球通路(図示を省略)が形成された造形物21rを備えている。この遊技球通路の進入口は、左斜め上方に向かって開口し、遊技領域11を流下する遊技球を、この進入口で受け入れ、ステージ本体部81上(メイン役物装置20の内部)に進入させる。
ステージ装置80は遊技領域11内に「ステージ」を形成するための装置であり、図5に示すように、所定のブラケットBを用いて遊技盤10に装着されている。また、ステージ装置80は、ステージ本体部81と、覆い壁部84と、始動誘導部85と、裏通路部86と、可動体87と、駆動モータ88とを備えている。
ステージ本体部81は、図5及び図6に示すように、奥側に配置される上段ステージ部81aと、手前側に配置される下段ステージ部82aとを備えている。そして、上段ステージ部81a及び下段ステージ部82aはその上面部によって遊技球の転動面を構成する。そして、上段ステージ部81aは、遊技領域11から前述の「造形物21rに形成された遊技球通路」を経由して到達する遊技球を最初に受け取る部分であり、下段ステージ部82aは上段ステージ部81aから前方に零れ出る遊技球を受け取る部分である。
図7に示すように、上段ステージ部81aの上面部(転動面)は、左右の端部81e、81f寄りの部位が、端部81e、81fから遠ざかるに従って下る傾斜面81v、81wとして構成され、これらの傾斜面81v、81wに挟まれる部位は上方に向かって僅かに隆起する隆起部81gとされている。また、隆起部81gの頂部81hは、転動面の中央部であるとともに隆起部81gの中央部である。そして、この頂部81hの高さは、左右の端部81e、81fの高さに比べて低くされ、頂部81hと左右の端部81e、81fとの間(傾斜面81v、81wの最下部)に谷部81j、81kが形成されている。
上段ステージ部81aの前縁部からは上方に向かって落下防止壁81mが立ち上げられている(図示の便宜上、落下防止壁81mを破線で示す。)。但し、落下防止壁81mにおいて、左右の谷部81j、81kの前方に位置する部位には、「遊技球の直径(約;11mm)」の約2倍の幅の切り欠き部81n、81pが設けられ、上段ステージ部81aの上面部81c(転動面)が、これらの切り欠き部81n、81pによって前方に開放されている。また、隆起部81gの頂部81hは後方に向かって僅かに下り傾斜を有しており(図5を参照)、取付部材(化粧板)21を貫通する貫通孔21vと前後に位置合わせされている。尚、取付部材(化粧板)21の前面部は上段ステージ部81aの後端面に当接することで、「その貫通孔21vを通過する場合」を除いて上段ステージ部81aの遊技球が後方に落下することを防止している。また、貫通孔21vは1球の遊技球の通過を許容するサイズとされている。
このため、上段ステージ部81aの上面部を転動し、頂部81hで勢いを失った遊技球は上段ステージ部81aの後方に落下し、切り欠き部81n、81pの後方で勢いを失った遊技球は上段ステージ部81aの前方(つまり、下段ステージ部82aの方向)に落下することとされている。但し、本実施例では、上段ステージ部81aの上面部を転動する遊技球が、「上段ステージ部81aの頂部81hから後方に落下する確率」は、「切り欠き部81n、81pを通じて前方に落下する確率」に比べて低くされている。
図8に示すように、下段ステージ部82aの上面部(転動面)も、左右の端部82e、82f寄りの部位が、端部82e、82fから遠ざかるに従って下る傾斜面82v、82wとして構成され、これらの傾斜面82v、82wに挟まれる部位は上方に向かって隆起する隆起部82gとされている。但し、この下段ステージ部82aの上面部の高さ位置は、上段ステージ部81aの上面部の高さ位置に比べて段差状に低くされている。
この隆起部82gの頂部82hは、上面部(転動面)の中央部であるとともに隆起部82gの中央部である。そして、この頂部82hの高さは、左右の端部81e、82fの高さに比べて低くされ、頂部82hと左右の端部82e、82fとの間(傾斜面82v、82wの最下部)に谷部82j、82kが形成されている。尚、下段ステージ部82aの頂部82hと、上段ステージ部81aの頂部81hとは前後に位置合わせされている(図8を参照)。
この下段ステージ部82aの上面部を転動し、頂部82hで勢いを失った遊技球は頂部82hの正面前方に落下して遊技領域11に排出され、その他の部位(特に、谷部82j、82k)で勢いを失った遊技球はその勢いを失った部位の正面前方に落下して遊技領域11に排出される。但し、本実施例では、下段ステージ部82aの上面部を転動する遊技球が、「頂部82hから正面前方に落下する確率」は、「下段ステージ部82aのその他の部位(特に、谷部82j、82k)の正面前方に落下する確率」に比べて低くされている。
ここで、下段ステージ部82aの上面部によって「通常排出経路82T」の具体例が構成される。また、下段ステージ部82aの頂部82hの前縁部鉛直下方には、後述する始動入賞装置17が位置しているため(図5を参照)、頂部82hから正面前方に落下する遊技球は概ね、始動入賞装置17に入賞する。但し、前述のように、通常排出経路82T(下段ステージ部82aの上面部)を転動する遊技球が頂部82hから正面前方に落下する確率が低くされているため、この通常排出経路82Tは、始動入賞装置17への入賞率が低い排出経路と言える。
図5に示すように、覆い壁部84は、下段ステージ部82aの下面部から後方に垂下する板状体であり、その中央下端側には出口孔84aが設けられている。この出口孔84aは1球の遊技球を通過可能なサイズとされつつ、覆い壁部84を前後に貫通している。また、出口孔84aは下段ステージ部82aの頂部82hの直下に位置している。
始動誘導部85は、覆い壁部84の前面部から前方に突出する板状体によって構成されている。この始動誘導部85は略矩形状とされつつで僅かに湾曲する薄肉の板状体によって構成されている。つまり、始動誘導部85の左右中央部を基準として左右両端側に向かうに従って徐々に上昇するように湾曲している。そして、始動誘導部85の上面部中央は遊技球を正面前方に通過させる誘導路85aを構成している。そして、誘導路85aの後端部と出口孔84aとが前後に位置合わせされ、誘導路85aの前端部85c(下流側の端部85m)の下方には始動入賞装置17が位置している。
裏通路部86は、上段ステージ部81aの頂部81hと、上段ステージ部81aの下方(裏側)を連絡するための裏通路86aを形成するための部分である。この裏通路86aの通路幅は「遊技球1球」が通過可能な幅とされ、その上流側の端部86bは貫通孔21vの背後に連続し、下流側の端部86cは頂部81hの鉛直下方に位置している。そして、この裏通路86aはその上流の端部86bを起点として、上段ステージ部81aの後端縁を中心に後方に略1/4周回した後、上段ステージ部81aの頂部81hの下方に到達している。但し、裏通路86aの下流側の端部86cの高さ位置は、覆い壁部84の上端側に合わせされている。
ステージ本体部81の下方であって裏通路86aの下流側の端部86cと覆い壁部84との間に位置する部位には、後述する可動体87を配設するための空間部81kが設けられている。そして、裏通路86aと空間部81k(実際には、可動体87の球保持孔87a)と誘導路85aとによって特別排出経路81Sを構成している。また、裏通路86aの上流側の端部86bが「球受入部位」の具体例を構成し、誘導路85aの下流側の端部85m(前端部85c)が「球排出部位」の具体例を構成している。
図9に示すように、可動体87はその軸心87jを前後に向けつつ、空間部81kに回転可能な状態に配設されている。この可動体87は、遊技球の直径(約11mm)を超える肉厚(例えば、1.1倍)を備える円板を用いて構成されている。この可動体87の軸心87jを外れた位置には球保持孔87aが形成されている。この球保持孔87aは可動体87を肉厚方向に貫通するとともに可動体87の前面部87F及び後面部87Bで略円形に開口部87b、87cを設けている。この球保持孔87aは遊技球1個を保持可能なサイズを備えている。但し、球保持孔87aはテーパ状に構成され、断面積を前方に向かうに従って徐々に増加させている。
図9に示すように、可動体87は覆い壁部84の後方に隠蔽された状態に配設されるとともに、可動体87の前面部87Fと、覆い壁部84の後面部との間には僅かな隙間が設けられている。また、可動体87の軸心87jは、下段ステージ部82aの頂部82h及び上段ステージ部81aの頂部81hの鉛直下方に配設されている。
駆動モータ88は可動体87を駆動させるためのものであり、「駆動制御手段の具体例を構成する主制御部200A(後述する。)」によってその駆動を制御される。また、図9に示すように、駆動モータ88はそのモータ軸88aを可動体87の軸心87j位置に装着し、可動体87と一体で回転可能とされている。尚、本実施例において主制御部200Aは、可動体87が「3秒」で1回転するように、駆動モータ88の駆動を制御している。また、可動体87の回転方向は正面から見て右回りとされている(図9の矢印Mの方向)。
本実施例では、図5に示すように、球保持孔87aが上限位置となるように、可動体87を駆動すると(以下、この可動体87の回転位置を「受取位置」という。)、球保持孔87aの後方の開口部87cと、裏通路86aの下流側の端部86cとが前後に位置合わせされる。しかも、可動体87の後面部87Bと、裏通路86aの下流側の端部86cとの間には僅かな隙間が設けられているだけである。このため、可動体87の回転位置が「受取位置」であるときには、裏通路86a内の遊技球は1個だけ球保持孔87aに進入する。尚、前述のように、球保持孔87aが、その断面積(内径)を前方に向かうに従って徐々に増加させているため、球保持孔87aに進入した遊技球は球保持孔87aの内周面の下り傾斜を利用して前方に向かって僅かにて転動する。但し、球保持孔87aの前端部が覆い壁部84で封鎖された状態となるため、球保持孔87a内の遊技球が覆い壁部84の前方に零れ出ることが防止される。
「受取位置」にある可動体87が「1/2」回転すると、図10に示すように、球保持孔87aが下限位置(以下、この可動体87の回転位置を「解除位置」という。)となる。このとき、球保持孔87aの前方の開口部87bが、覆い壁部84の出口孔84aと前後に位置合わせされる。このため、球保持孔87aに保持された遊技球は、球保持孔87aの内周面の下り傾斜を利用して前方に向かって転動する。そして、出口孔84aと誘導路85aとを通過して誘導路85aの前端部85cから落下して概ね始動入賞装置17に入賞する。つまり、裏通路86aと、空間部81k(可動体87の球保持孔87a)と、誘導路85aとによって構成される特別排出経路81Sを通過した遊技球は略「100%」の割合で始動入賞装置17に入賞する。
本実施例において、図10に示すように、裏通路86aに進入した遊技球Y1は、可動体87の後面部87Bに当接して裏通路86a内に停留する。つまり、遊技球Y1が特別排出経路81Sに停留し、停留状態が開始される。この状態で、後続する遊技球Y2が裏通路86aに進入すると、この遊技球Y2は先に進入した遊技球Y1に行く手を遮られ、裏通路86aに貯留される。そして、更に後続する遊技球Y3、Y4が進入した場合、裏通路86aの貯留数を増加させることができる。この裏通路86aは「遊技球貯留領域」の具体例を構成する。
裏通路86aに遊技球が貯留された状態で、可動体87の回転位置が「受取位置」になると、裏通路86a内の先頭の遊技球Y1が球保持孔87aに進入し、保持された状態となる。そして、この遊技球Y1は可動体87が「1/2」回転するまでの間、球保持孔87aに保持された状態で特別排出経路81Sに停留することになるが、可動体87の回転位置が「解除位置」になると、球保持孔87aの内周面の下り傾斜を利用して前方に向かって転動する。この遊技球Y1は出口孔84aと、誘導路85aとを通過して誘導路85aの前端部85c(下流側の端部85m)から落下して特別排出経路81S外に排出される。つまり、可動体87は「3秒周期」で「特別排出経路81S外に排出するための状態」、つまり、「停留解除状態」を実現する。
尚、空の状態の裏通路86aに進入した遊技球が、裏通路86aの下流側の端部86cに到達するタイミングと、可動体87の回転位置が「受取位置」になるタイミングとが一致した場合、この遊技球は球保持孔87aに保持された状態で特別排出経路81Sに停留することになる。
図4に戻り、中央表示装置27は、後述する右下表示装置60と同様に、可変表示装置の具体例を構成する。但し、この中央表示装置27においては、右下表示装置60における特別図柄の変動表示および停止表示に連動する演出表示(変動表示および停止表示)を実行する。尚、本実施例では、右下表示装置60が、本図柄(特別図柄の一具体を示す。)を表示するための「可変表示装置」を構成し、中央表示装置27が、疑似図柄(特別図柄の他の具体例を示す。)を表示するための「可変表示装置」を構成する。
中央表示装置27の表示画面27aは可変状態に用いられ、その全体、若しくは、一部を用いて種々の図柄を表示可能である。この表示画面27aには、3つの疑似図柄表示部が出現し、これらの疑似図柄表示部において「3桁の疑似図柄」を用いた変動表示(順次、変更される疑似図柄の表示)と、停止表示(停止した疑似図柄の表示)等がなされる。
普通図柄作動ゲート(普通図柄作動口)16は、遊技領域11において、メイン役物装置20の左側方に位置する部位に配設されている。また、この普通図柄作動ゲート16内には普通図柄作動ゲート通過検出スイッチ16s(図13参照)が配設されている。そして、普通図柄作動ゲート通過検出スイッチ16sを遊技球が通過することを前提に、「普通図柄の変動開始条件」が成立すると、左下表示装置50(後述する。)において、普通図柄の変動表示(具体的は、普通図柄用のランプ装置の点滅表示)を開始する。そして、普通図柄の変動開始後、所定の変動時間を経過すると、普通図柄の確定表示(点灯、若しくは、消滅)がなされる。そして、普通図柄の当り表示(点灯表示)がなされると、普通電動役物17(後述する。)が、所定時間(例えば、0.5秒)開放駆動される。
始動入賞装置17は第1の始動入賞部17aと、第2の始動入賞部17bとを上下に配設した構成を備える。このうち、第1の始動入賞部17aは、上方に開口部、つまり、第1の始動口を開口させたポケット形状を備えている。この第1の始動口は、下段ステージ部82aの頂部82h及び誘導路85aの下流側の端部85mの略鉛直下方に位置するため、頂部82h若しくは誘導路85aから落下する遊技球は、この第1の始動口を通じて、始動入賞装置17に入賞する確率が高くされている。
第2の始動入賞部17bは、第1の始動入賞部17aの略直下に位置すると共に、入口側部分に普通電動役物を備えている。この普通電動役物は、いわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部が開閉するべく形成されている。つまり、第2の始動入賞部17bは、この一対の翼片部を作動させるための普通電動役物ソレノイド17c(図13参照)を備えている。そして、この一対の翼片部が左右に開くと、遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部が立設され、遊技球の入球可能性が小さくなる通常状態となる。
始動入賞装置17の内部には、第1の始動入賞部17a、若しくは、第2の始動入賞部17bを遊技球の通過を検出する始動入賞検出スイッチ17s(図13参照)が配設されている。つまり、第1の始動入賞部17aに入賞した遊技球と、第2の始動入賞部17bに入賞した遊技球は、始動入賞装置17内の同一の通路(図示を省略)を通過し、この通路の経路途中に配設された始動入賞検出スイッチ17sによって検出される構成となっている。
下部装置30は、始動入賞装置17の下方に配設されている。この下部装置30は、可変入賞装置(大入賞装置)31によって構成されている。この可変入賞装置31は、遊技盤10の前面部10aに装着された取付板部31kを備える。この取付板部31kは、略中央部において平面形状が略帯状の開口部を表裏を貫通する状態に備え、この開口部によって大入賞口31aを構成している。そして、この大入賞口31aの後端部は、「大入賞口入賞通路(大入賞口31aから入賞する遊技球を通過させるための通路であり、図示を省略する。)」に連絡されている。
そして、可変入賞装置(大入賞装置)31は、この大入賞口31aを開放・閉鎖するための開閉板31bと、この開閉板31bを駆動するための大入賞口ソレノイ31c(図13参照)と、大入賞口入賞通路の経路途中若しくは経路端末部に設けられた入賞球検出スイッチ31s(図13参照)と、を備えている。この可変入賞装置(大入賞装置)31は、開閉板31bが起立姿勢となると、この開閉板31bが大入賞口31aを閉鎖するため、可変入賞装置(大入賞装置)31への遊技球の入賞が不可能となる。一方、開閉板31bが、その下端部を支点に前方に傾動して前傾姿勢となると、大入賞口31aを開放されると共に、開閉板31bの後面部(背面部)が遊技領域11を流下し、可変入賞装置(大入賞装置)31へ到達した遊技球を、大入賞口31aに誘導する誘導部を構成する。
左下表示装置50は、可変入賞装置(大入賞装置)31の左側方に配置されている。この左下表示装置50は、図11(a)に示すように、略円弧状に構成されると共に、遊技盤10の前面部に取り付けられる取付板51を備えている。そして、この取付板51には、普通図柄保留表示部52と、特別図柄保留表示部53と、遊技状態表示部55と、普通図柄表示部56とが設けられている。
普通図柄保留表示部52は、2個のLEDを用いて構成され、所謂「普通図柄に関する保留数」を、4個を上限として表示するものである。つまり、「普通図柄作動ゲート(普通図柄作動口)16を通過したが、未だ、未消化の遊技球の数(即ち、保留数)」を、4個上限数として表示すると共に、未消化の遊技球が消化される毎に、「未消化の遊技球の数(即ち、保留数)」を、順次、デクリメントして表示するものである。ここで、普通図柄に関する「未消化の遊技球(つまり、保留球)」とは、普通図柄作動ゲート(普通図柄作動口)16を通過したが、後述する普通図柄表示部56において、当該通過に伴う当否抽選の結果の表示(抽選結果図柄の確定表示)と、これに先行する変動表示(本実施例では、LEDを用いて点滅表示)とがなされていない遊技球を指す。
特別図柄保留表示部53も、2個のLEDを用いて構成され、所謂「特別図柄に関する保留数」を、4個を上限として表示するものである。つまり、「始動入賞装置17に入賞したが、未だ、未消化の遊技球の数(即ち、保留数)」を、4個上限数として表示すると共に、未消化の遊技球が消化される毎に、「未消化の遊技球の数(即ち、保留数)」を、順次、デクリメントして表示するものである。ここで、特別図柄に関する「未消化の遊技球(つまり、保留球)」とは、始動入賞装置17に入賞したが、後述する特別図柄表示部61において、当該通過に伴う当否判定の結果の表示(判定結果図柄の確定表示)と、これに先行する変動表示とがなされていない遊技球を指す。
尚、本実施例では、「遊技球が、普通図柄作動ゲート(普通図柄作動口)16を通過すること条件に、主制御部200Aによって実行される判断、つまり、普通電動役物17d(第2の始動入賞部17b)を開放状態とすべきか否かの判断を、「当否抽選」と称する。また、「遊技球が、始動入賞装置17に入賞すること条件に、主制御部200Aによって実行される判断、つまり、可変入賞装置(大入賞装置)31の開放を許容するか否かの判断(遊技機の遊技状態を、可変入賞装置31を閉鎖状態に維持する通常遊技状態から、可変入賞装置31の開閉を行う特別遊技状態にすべきか否かの判断)が「当否判定」の具体例を構成する。
普通図柄保留表示部52及び特別図柄保留表示部53においては、同様な態様で、保留数の表示を行う。つまり、2個LEDを消灯させることで、「保留数」が「ゼロ」であることを示す。また、1個のLEDを点灯させ、1個のLEDを消灯させることで、「保留数」が「1」であることを示す。更に、2個のLEDを点灯させることで、「保留数」が「2」であることを示す。また、1個のLEDを点滅させ、1個LEDを点灯させることで、「保留数」が「3」であることを示す。更に、2個のLEDを点滅させることで、「保留数」が「4」であることを示す。
遊技状態表示部55は、2個のLED55a、55bを用いて構成され、遊技機1の現在の遊技状態を表示するために用いられる。つまり、2個のLED55a、55bを消灯させることで、「遊技機1の現在の遊技状態が通常遊技状態である」旨が表示される。また、一方のLED55aを点灯させ、他方のLED55bを消灯させて、「遊技機1の現在の遊技状態が確変遊技状態である」旨が表示される。更に、一方のLED55aを消灯させ、他方のLED55bを点灯させて、「遊技機1の現在の遊技状態が時短遊技状態である」旨が表示される。
右下表示装置60は、可変入賞装置(大入賞装置)31の右側方に配置されている。この右下表示装置60は、図11(b)に示すように、略円弧状に構成されると共に、遊技盤10の前面部に取り付けられる取付板61を備えている。そして、この取付板61には、特別図柄表示部62と、大当り態様表示部63と、が設けられている。
特別図柄表示部62は、略長円状に配設された「7個のLED62a〜62g」を用いて構成され、「始動入賞装置17への遊技球の入賞(以下、「始動入賞」という。)に伴う当否判定の結果の表示」を、変動表示(本実施例では、複数のLEDを用いて点灯表示)を経て実行する。つまり、この「当否判定に関する結果の表示に、先行する変動表示」の実行時期が到来すると、「7個のLED62a〜62g」を順次、点灯させる。具体的には、略長円状に配設された「7個のLED62a〜62g」において、この「略長円状を周回する方向に沿って、7個のLED62a〜62g」が点灯することを内容とする
より具体的には、所定のLED(例えば、LED62a)が点灯状態となると、残りのLED(例えば、LED62b〜62g)は消灯状態となる。このLED(例えば、LED62a)が消灯状態となると、略長円状を周回する方向に隣合う1つのLED(例えば、LED62b)のみが点灯状態となる。そして、点灯状態となるLEDを、略長円状を周回する方向に沿って順次変更することで、特別図柄表示部62の変動表示が実行される。この変動表示(以下、「LED62b〜62gを用いた循環表示」という。)を実行し、「特別図柄に関する当否判定に関する結果の表示」の実行時期が到来すると、特別図柄表示部62において、特別図柄の停止表示(確定表示)が実行される。尚、特別図柄表示部62において表示される遊技の結果(当否判定の結果)と、中央表示装置27において表示される遊技の結果(当否判定の結果)は一致するものとされる。
大当り態様表示部63は、2個のLED63a、63bを用いて構成される。この大当り態様表示部63は、主に、「特別図柄に関する当否判定に関する結果が大当りである場合、その大当りの種類」を表示するために用いられる。つまり、特別図柄表示部62において大当り表示がなされていない場合には、2個のLED63a、63bは消灯状態とさせる。そして、特別図柄表示部62において大当り表示がなされる場合、何れかのLED63a、63bを点灯させて、当該大当りの種類が表示される。
図11(a)に示すように、2個の一般入賞装置40、41は、左下表示装置50を構成する取付板51に一体化され、図11(b)に示すように、残りの2個の一般入賞装置43、44は、右下表示装置60を構成する取付板61に一体化されている。そして、各一般入賞装置40、41、43、44の内部には、遊技球の入賞を検出するための入賞検出スイッチ40s、41s、43s、44s(図13参照)が配設されている。
図4に戻り、多数の障害釘(図示を省略)は、以上説明した各盤部品との位置バランスを考慮して、遊技領域11にパチンコ遊技に適するべく、配設され、遊技盤10の下方にはアウト口18が設けられている。更に、アウト口18の下部にはバック球防止部材(図示を省略)が設けられている。そして、遊技領域11に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。一方、ファール球防止部材15は、内レール13の先端部に取り付けられている。
c.図柄表示遊技の態様
前述のように、本遊技機1では、当否判定の結果を示す停止表示(確定表示)とこの停止表示の前段階に行われる変動表示とを、2種類の図柄表示装置(右下表示装置60及び中央表示装置27)において同時に実行する。ここで、右下表示装置60(つまり、特別図柄表示部62)において表示される特別図柄(LED62a〜62gの点灯及び消灯を用いて示される特別図柄)は「本図柄」であり、遊技の基本進行を司る「主制御部200A(後述する。)」において、「停止図柄」と「変動時間」が決定される。
一方、中央表示装置27の表示部27Aにおいて表示される特別図柄は「疑似図柄」であり、「主制御部200Aの制御の下で、遊技上の演出を制御する演出制御部220A(後述する。)」によって、その変動態様と、停止図柄とが決定される特別図柄である。そして、通常、これらの「疑似図柄」の変動表示は、「本図柄」と同一の時間だけ実行され、これらの「疑似図柄」の停止図柄の「表示内容(大当り、外れ等)」は、特別図柄表示部62における「本図柄」の「表示内容(大当り、外れ等)」と矛盾を生じないものとされる。そして、本実施例においては特別図柄を用いたリーチ表示を行う場合、中央表示装置27(疑似図柄)において行われる。
つまり、右下表示装置60(つまり、特別図柄表示部62)においては、所定の始動入賞に起因して図柄変動開始条件が成立すると、「特別図柄表示部62」を用いて、変動表示(つまり、LED62b〜62gを用いた循環表示)を開始する。この変動表示の実行時間が経過すると、停止図柄の停止表示(確定表示)が一定時間(約0.6秒間)実行される。そして、停止図柄の態様には、「大当り」と「外れ」とがある。このうち、「大当り」を示す停止表示(確定表示)は、3個のLEDを点灯させて行われる。また、「外れ」を示す停止表示(確定表示)は、「特別図柄表示部62」に、1個のLEDを点灯させて行われる。尚、「特別図柄表示部62」に、大当り表示がされる場合、大当り態様表示部63を構成する何れかのLED63a、63bを点灯させる。
中央表示装置27の表示部27Aにおいても、所定の始動入賞に起因して図柄変動開始条件が成立すると、疑似図柄の変動表示を開始する。そして、これらの変動表示の実行時間が経過すると、疑似図柄の停止表示(確定表示)が一定時間(約0.6秒間)実行される。このとき、疑似図柄の停止表示(確定表示)と、前述の「特別図柄表示部62による判定結果表示(本図柄の確定図柄)」と同様に、当否判定の結果を表示する。
また、表示部27Aにおいては、疑似図柄の変動表示を開始する際に、3つの疑似図柄表示部が出現し、各疑似図柄表示部において、「疑似図柄」を用いた変動表示(順次、変更される疑似図柄の表示)と、停止表示(停止した疑似図柄の表示)等がなされる。この疑似図柄の変動表示は、「1」〜「9」までの算用数字をこの順で表示した後、再び、「1」〜「9」までの算用数字をこの順で表示することを繰り返す「循環表示」によって構成される。また、疑似図柄表示部に確定表示される確定図柄には、「外れを示す停止図柄(判定結果図柄)」と、「大当りを示す停止図柄(判定結果図柄)」がある。このうち、「大当りを示す停止図柄」は、「1」〜「9」のうちの何れかの「数字」を3つ並べて構成される。また、「外れを示す停止図柄」は、3つの疑似図柄表示部のうちの少なくとも1つに異なる数字を表示して構成される停止図柄である。
尚、中央表示装置27において「大当りを示す停止図柄」を表示する場合、その前提となる変動表示の途中にリーチ表示を行う。また、中央表示装置27において「外れ示す停止図柄」を表示する場合、その前提となる変動表示(つまり、外れ変動)の途中にリーチ表示を行わない場合(以下、「単純外れ」という。)と、リーチ表示を行う場合(以下、「リーチ外れ」という。)とがあるが、本実施例では、変動短縮を行うための条件を「保留数(特別図柄に関する保留数)が3以上」で、しかも、「単純外れ」の前提となる「変動表示(リーチを伴わない外れ変動)」に限定している。尚、リーチ表示は、演出図柄表示装置27の表示部27Aに表示される疑似図柄のうち2つの疑似図柄が同一図柄で停止させ、他の1つの疑似図柄を変動中とすることを内容とする表示である。
本遊技機1では、右下表示装置60及び中央表示装置27において「大当りを示す停止表示」がなされると、主制御部200A(後述する。)は、本遊技機1の遊技状態を通常遊技状態から大当り遊技状態を発生させ、大当り遊技を実行する。尚、中央表示装置27に表示される3桁同一疑似図柄(「7、7、7」等)が奇数数字で構成される場合、当該大当り遊技の実行後に、遊技機1の遊技状態は確率変動状態となる。尚、「大当りを示す停止表示(大当り図柄)」は「特定図柄」の具体例を構成し、大当り遊技状態は特別遊技状態の具体例を構成する。
本遊技機1の遊技状態が大当り遊技状態(特別遊技状態)に移行すると、主制御部200Aが大入賞口ソレノイド31cを駆動し、起立姿勢にある開閉板31bを前傾姿勢とし、閉鎖状態とされていた大入賞口31aを開放状態に変化させ、大当り遊技が開始される。この開放状態とされた大入賞口31aは、大入賞口31aに所定数(例えば、10個)の遊技球が入球するか、あるいは所定数(例えば、10個)の遊技球が入球しなくても所定時間(例えば30秒間)が経過すると、閉鎖状態に戻され、1ラウンドが終了する。そして、本実施形態で、かかる可変入賞装置(大入賞装置)31の開閉動作が、所定のインターバルを挟みつつ複数回(16ラウンド)繰り返されると、大当り遊技を終了し、本遊技機1の遊技状態が通常遊技状態に戻される。
d.遊技機1の裏面構造
次に、本実施例の遊技機1の裏面構造について図12を参照して説明する。つまり、遊技機1の裏面構造は、大きな裏パック102の上に各種装置が搭載された構造となっており、裏パック102は、一対のヒンジ103によって中枠3に開閉可能に軸支されている。
裏パック102には、遊技球が蓄えられる賞球タンク105と、賞球の払出を行う賞球払出装置109と、主制御部200Aを構成する主制御基板200が格納された主制御基板ケースと、発射装置ユニットを制御する発射制御基板260が格納された発射装置制御基板ケース130と、賞球払出装置109を制御する払出制御基板240が格納された払出制御基板ケース118と、主制御基板200と各種スイッチ類とを中継する中継端子板などが搭載されている。
賞球タンク105には底部にタンクスイッチが設けられており、球切れを検出することができる。また、賞球タンク105と賞球払出装置109とは、タンクレール106によって接続されている。更に、図12において、タンクレール106の右側には球抜きレバーが設けられ、タンクレール106の下流側には補給球切れ検知スイッチが設けられている。
(2)制御回路の構成
次に、図13及び図14を用いて本実施例の遊技機1の制御回路の構成について説明する。本遊技機1の制御回路は、主制御部200Aと、複数の副制御部(220A、240A、260A)とを含んで構成されている。つまり、主制御基板200を用いて構成されると共に遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否についての制御を司る主制御部200Aと、複数の副制御部(220A、240A、260A)とを備えている。
副制御部としては、(a)演出制御基板220を用いて構成されると共に、「図柄表示、ランプの発光、効果音、可動物の動作等を用いた遊技の各種の演出の制御を司る演出制御部220Aと、(b)払出制御基板240を用いて構成されると共に貸球や賞球を払い出す動作の制御を司る払出制御部240Aと、(c)発射制御基板260を用いて構成されると共に遊技球の発射に関する制御を司る発射制御部260Aを備える。
これらの制御部(200A、220A、240A、260A)を構成する制御基板(200、220、240、260)は、各種論理演算および算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM、周辺機器とのデータのやり取りを行うための周辺機器インターフェース(PIO)、CPUが演算を行うためのクロックを出力する発振器、CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマ、定期的に割り込み信号を発生させるCTC(カウンター・タイマ・サーキット)など、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。尚、図13及び図14の矢印の向きは、データあるいは信号を入出力する方向を表している。また、図13では「主制御基板200以外の制御基板」について、搭載されているCPUや、RAM、ROM等の図示を省略している。
主制御部200A(主制御基板200)は、普通図柄作動ゲート通過検出スイッチ16s、始動入賞検出スイッチ17s、入賞球検出スイッチ40s、41s、43s、44s等から遊技球の検出信号を受け取って、遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否を決定した後、演出制御部200A(演出制御基板220)や、払出制御部240A(払出制御基板240)、発射制御部260A(発射制御基板260)等に向かって、後述する各種のコマンドを出力する。また、主制御部200Aには、発射装置ユニットから発射された遊技球を検出するカウントスイッチ8sも接続されている。また、主制御部200Aは、普通電動役物ソレノイド17cや、大入賞口ソレノイ板31c、左下表示装置50、右下表示装置60、駆動モータ88に信号を出力することにより、これらの動作を直接制御している。
演出制御部220Aは、主制御部200Aからの各種コマンドを受け取ると、コマンドの内容を解析して、その結果に応じた遊技の演出を行う。即ち、中央表示装置(液晶表示装置)27を駆動する演出表示制御基板222やスピーカSP1〜SP4を駆動するアンプ基板224が接続されている。また、演出制御部220Aは、「各種LED4b〜4h搭載された基板」等の各種装飾用基板を駆動する装飾駆動基板226に駆動信号を出力することにより、遊技の演出を行う。尚、操作スイッチSWからの操作信号は、演出ボタン基板228を介して、演出制御部220Aに入力される。
払出制御部240Aは、所謂、貸球や賞球の払い出しに関する各種の制御を司っている。例えば、遊技者が受皿扉体5に設けられた球貸スイッチ5eや返却スイッチ5fを操作すると、この信号は、球貸表示基板242から中継端子板を介して、球貸装置に伝達される。
主制御部200Aが賞球の払出コマンドを出力すると、このコマンドを払出制御部240Aが受け取って、払出モータ109mに駆動信号を出力することによって賞球の払い出しが行われる。また、払い出された賞球は、2つの払出スイッチ(前側払出スイッチ109a、後ろ側払出スイッチ109b)によって検出されて、払出制御部240Aに入力される。更に、払い出された賞球数はカウントスイッチ109cによっても検出されて、主制御部200Aでも計数されている。また、払出制御部240Aは、主制御部200Aの制御の下で、遊技球の発射を許可する信号(発射許可信号)を発射制御部260Aに向かって出力している。そして、発射制御部260Aは、この発射許可信号を受けて遊技球を発射するための各種制御を行っている。
次に、演出制御部220A(演出制御基板220)に対する信号或いはコマンドの入出力関係について説明する。前述のように、演出制御部220A(演出制御基板220)には、演出表示制御基板222と、アンプ基板224、装飾駆動基板226、演出ボタン基板228などの各種基板が接続されている。
演出制御部220Aは、前述のように、主制御部200Aから各種の演出用のコマンドを受け取ると、コマンドの内容を解釈して、(a)中央表示装置27での具体的な表示内容や、(b)スピーカSPで出力する効果音、更には、(c)各種LEDやランプ類4b〜4fの点灯若しくは点滅の具体的な態様を決定する。次いで、中央表示装置27の駆動信号(各種の図柄制御コマンド)を演出表示制御部222Aに出力して、演出用図柄の変動停止表示を行う。このとき、表示されるキャラクタ図柄や背景図柄などの一部データについては、中央表示装置27、或いは、演出表示制御基板222に内蔵された演出表示ROM27rに格納されているデータを使用する。
また、疑似図柄の変動停止表示に合わせて、音声信号をアンプ基板224に出力することによって、スピーカSP1〜SP4から効果音を出力する。加えて、装飾駆動基板226に信号を供給し、装飾駆動基板226から、各種LED4b〜4hの駆動信号を出力することによって、各種LED4b〜4hやランプ類の点灯・点滅動作等を制御する。更に、上皿部材5の前面側に設けられた操作スイッチSWを遊技者が操作すると、この操作信号が演出制御部220Aに供給される。そして、演出制御部220Aは、供給された操作信号に基づいて、中央表示装置27を初めとする各種の演出内容に操作結果を反映させることが可能に構成されている。
(3)主制御部200Aによる遊技制御の概要
主制御部200Aを構成する主制御基板200に搭載されたCPU201は、以下のような制御(遊技制御)を行う。つまり、このCPU201は、所定の制御準備開始処理を終了すると、遊技機1の遊技制御を開始する。
図15は、主制御基板200に搭載されたCPU201が実行する遊技制御処理の大まかな流れを示すフローチャートである。この遊技制御処理では、普通図柄遊技処理(S150)、普通電動役物遊技処理(S200)、特別図柄遊技処理(S400)、特別電動役物遊技処理(S900)等の各処理が繰り返し実行されている。尚、図15の一周の処理に要する時間は、ほぼ4msecとなっているため、これらの処理は約4msec毎に繰り返し実行される。
また、前述のCTC(カウンター・タイマ・サーキット)は、約2msec毎に割込を発生させるように設定されており、CTCによる割込が発生すると、各種乱数値の更新や、各種の遊技球検出用スイッチなどの状態を検出する処理などが行われる。そして、図15に示す遊技制御では、制御が一周する間に、ほぼ2回ずつ割込を発生させて各種乱数の更新や遊技状態の検出を行いつつ、普通図柄遊技処理(S150)、普通電動役物遊技処理(S200)、特別図柄遊技処理(S400)、特別電動役物遊技処理(S900)を実施する。そして、これら各処理中で、演出制御基板220を初めとする各種制御基板に向けて各種の信号を送信する。こうすることにより、遊技機1全体の遊技が進行することになる。以下、図15のフローチャートに従って、遊技制御処理について説明する。
a.賞球払出処理
主制御基板200に搭載されたCPU101は、遊技球を賞球として払い出す処理(賞球払出処理)を行う(S10)。すなわち、始動入賞検出用スイッチ17sの状態を検出して遊技球が入球したか否かを判断する。そして、遊技球が入球していた場合は、この情報を、主制御基板200に搭載されているRAM202の所定領域に記憶する。そして、RAM202上に記憶されている情報に基づいて、賞球の払出信号を払出制御基板240に向かって出力する。また、RAM202上に、始動入賞検出用スイッチ17sへの入賞情報が既に記憶されていた場合には、先に記憶されていた情報を含めて適切な払出個数を指定して、払出信号を出力する。
主制御部200Aから払出制御部240Aへ払出信号を出力するに際しては、先ず、払出制御部240A(払出制御基板240)に向かってストローブ信号を出力し、続いて信号データを出力する。これに対して、払出制御部240Aを構成する払出制御基板240に搭載されたCPUは、払出信号を受け取ると信号の内容を解釈し、賞球払出装置109に搭載された払出モータ109mに駆動信号を出力して賞球の払い出しを行う。そして、賞球払出装置109には、払い出された遊技球を検出する2つの払出スイッチ(前側払出スイッチ109a、後側払出スイッチ109b)が設けられているので、これらスイッチで遊技球を1球ずつ検出しながら、払出信号で指定された個数の賞球を払い出す処理を行う。
b.普通図柄遊技開始判断処理
次いで、主制御基板200に搭載されたCPU201は、普通図柄遊技処理(S150)を開始するか否かを判断する(S100)。そして、CPU201が、図15の遊技制御処理を繰り返し行ううちに、普通図柄遊技を開始すると判断すると(S100:YES)、以下に説明する普通図柄遊技処理(S150)を開始する。尚、普通図柄作動ゲート16の通過に起因して行われた当否抽選の結果を示す停止図柄について、図柄変動開始条件が成立すると、S100の処理において肯定的な判断がなされる。
c.普通図柄遊技処理
普通図柄遊技処理(S150)が開始されると、左下表示装置50の普通図柄表示部56において普通図柄の変動表示を開始させる。そして、CPU201は、図15の遊技制御処理を繰り返し行ううちに、普通図柄の変動表示の実行時間が経過した判断すると、普通図柄の停止図柄の停止表示を行う。この停止表示には、前述の当否抽選の結果が当たりの場合の当り図柄(普通図柄表示部56を構成するランプ装置56aを点灯させることを内容とする。)と、当否抽選の結果が外れの場合の外れ図柄(普通図柄表示部56を構成するランプ装置56aを消灯させることを内容とする。)とがある。
CPU201は、図15の遊技制御処理を繰り返し行ううちに、「普通図柄表示部56に外れ図柄が停止表示され、しかも停止表示の実行時間を経過した」判断すると、普通図柄遊技処理(S150)を終了させる。一方、CPU201は、図15の遊技制御処理を繰り返し行ううちに、「普通図柄表示部56に当り図柄が停止表示され、しかも、停止表示の実行時間を経過した」判断すると、普通電動役物17dの作動を開始し、普通図柄遊技処理(S150)を終了させる。本遊技機1では普通電動役物17dが作動すると、内部に設けられた普通電動役物ソレノイド17cが駆動され、普通電動役物17dを構成する第2の始動入賞部17bの一対の翼片部が外側に回動して、第2の始動入賞部17bが開放状態となる。
d.普通電動役物遊技処理
CPU201が、図15の遊技制御処理を繰り返し行ううちに、普通電動役物17dが作動中であると判断すると(S190;YES)、普通電動役物遊技処理(S200)を開始する。そして、CPU201は、図15の遊技制御処理を更に繰り返し行ううちに、普通電動役物17dの作動時間が所定時間を経過したと判断すると、普通電動役物17dの作動を停止させ、普通電動役物遊技処理を終了させる。尚、普通電動役物17dが作動を停止すると、第2の始動入賞部17bの一対の翼片部が「直立した通常の状態」に復帰する。
但し、CPU201が、普通電動役物17d(第2の始動入賞部17b)の開放中に始動入賞装置17(第1の始動入賞17aであっても、第1の始動入賞17bであってもよい。)に規定数(例えば、8個)の遊技球が入球したと判断すると、前述の所定時間(開放時間が設定時間)に達していない場合でも、普通電動役物17dの作動を停止させ、普通電動役物遊技処理を終了させる。
図15に示すように、遊技制御処理では、普通電動役物遊技処理(S200)から復帰すると、特別図柄遊技処理を開始するか否かを判断する(S300)。その結果、特別図柄遊技処理を開始しないと判断された場合には(S300;NO)、特別図柄遊技処理(S400)をスキップし、逆に、特別図柄遊技処理を開始すると判断された場合には(S300;YES)、特別図柄遊技処理(S400)を行う。
e.特別図柄遊技開始判断処理
特別図柄遊技開始判断処理は、特別図柄遊技処理を行うか否かを判断するための処理である(S300)。この特別図柄遊技開始判断処理について、図16を用いて説明する。
特別図柄遊技処理を開始するか否かの判断に当たっても、先ず初めに、特別図柄の保留数に関わる処理を行う。具体的には、始動入賞装置17に遊技球が入球したか否かを判断する(S302)。つまり、主制御基板200のCPU201は、「始動入賞検出用スイッチ17sが遊技球の通過を検出したか否か」を判断することによって、このS302の処理が行われる。
始動入賞装置17への入賞を生じている場合は(S302;YES)、特別図柄の保留数が4以上か否かを判断する(S304)。ここで、主制御基板200に搭載されたRAM202の所定アドレス(図20の特別図柄保留数メモリ202bである。)には、特別図柄保留数のデータが書き込まれており、S304では、このアドレスに設定されているデータを読み出して、特別図柄の保留数が4以上か否かの判断を行う。尚、特別図柄保留数メモリ202bは、「保留数記憶手段」の具体例を構成する。
そして、特別図柄の保留数が4に達していなければ(S304;NO)、特別図柄の保留数を1つ加算し(S305)、特別図柄の当否判定用の乱数を取得(発生・読み込み)して、この乱数値をRAM202の所定アドレス(図20の特別図柄当否判定乱数メモリ202aである。)に記憶し(S307)、S309の処理に移行する。また、S307の処理は、「判定用乱数の発生手段」としての処理を示すものであり、「特別図柄当否判定乱数メモリ202a」は「判定用の乱数値を記憶するための記憶手段」の具体例を構成する。
ここで、S305による保留数加算および後述のS752による保留数減算に伴って行われる特別図柄の保留数表示について説明する。即ち、図11(a)に示す「特別図柄保留表示部53」において、特別図柄の保留数が4個であれば2個のLEDを点滅させ、特別図柄の保留数が3個であれば、1個のLEDを点滅させ、もう1個のLEDを点灯させる。また、特別図柄の保留数が2個であれば2個のLEDを点灯させ、特別図柄の保留数が1個であれば、1個のLEDを点灯させ、もう1個のLEDを消灯させる。更に、特別図柄の保留数が0個であれば、2個のLEDを消灯させる。
尚、当否判定は、S307処理で記憶された当否判定用の乱数(乱数値)に基づいて行われる。また、特別図柄の当否判定用乱数についても、前述した普通図柄の当否抽選乱数と同様に、乱数発生用のプログラムによってソフトウェア的に発生させてもよいし、乱数発生用の専用ICを用いてハードウェア的に発生させてもよい。また、特別図柄当否判定乱数メモリ202a(図20を参照)は、読み込んだ判定用乱数値を始動入賞の時系列にシフトメモリ形式で記憶している。そして、この特別図柄当否判定乱数メモリ202aは、図20(c)に示すように、「領域0」、「領域1」、「領域2」及び「領域3」の4つの記憶領域を備えている。そして、判定用乱数値を、「領域0」、「領域1」、「領域2」、「領域3」の順序で記憶可能となっている。つまり、最も古いタイミングで記憶された判定用乱数値が、「領域0」に記憶される。また、特別図柄当否判定乱数メモリ202aに、同時に記憶できる判定用乱数値の数(つまり、特定数)は領域の数に限定される。更に、現に生じている判定用乱数値の数が特定数を下回る場合には、判定用乱数値が記憶されていない空きの領域が存在する。そして、各判定用乱数値に対応する「特別図柄の変動表示」が実行される毎に、「領域0」の記憶データ(判定用乱数値であって、最古のもの)がクリアーされると共に、「領域1」、「領域2」、「領域3」のそれぞれの記憶データ(存在する場合のみであって、領域1〜領域3の全てに存在する場合と、領域1及び領域2に存在する場合と、領域1のみに存在する場合と、領域1〜領域3の全てに存在しない場合とがある。)が、「領域0」に向けて「1領域ずつ」シフトされる。
S304の処理において、特別図柄の保留数が4に達していると判断されると(S304;YES)、S305の処理やS307の処理を行わずにS310の処理に移行する。
このようにして特別図柄の保留に関わる処理を終了したら、「大当り遊技中フラグ」が設定されている否かが判断される(S310)。つまり、「大当り遊技実行手段(制御プログラムであって、ROM203に格納されている。)」が作動中であるか否か、換言すると、「大当り遊技」を実行中であるかが判断される(図18のS780)。
主制御基板200に搭載されたCPU201は、S310の処理において、「大当り遊技中フラグ」が設定されていると判断されれば(S310;YES)、重ねて特別遊技(つまり、大当り遊技)を開始することを避けるため、特別図柄遊技は開始しないと判断する(即ち、S300;YES)。一方、「大当り遊技中フラグ」が設定されていない場合は(S310;NO)、特別図柄遊技を開始すると判断する(S300;YES)。
図15に示した遊技制御処理のステップS300では、以上のようにして、特別図柄遊技を開始するか否かを判断する。そして、特別図柄遊技を開始すると判断した場合は(S300;YES)、以下に説明する特別図柄遊技処理(S400)を開始する(S320)。
f.特別図柄遊技処理
図17,18は、特別図柄遊技処理(S400)の流れを示したフローチャートである。この特別図柄遊技処理(S400)を開始すると、先ず初めに、特別図柄が変動中か否かを判断する(S404)。つまり、前述の特別図柄表示部62a〜62gにおいて、「ランプ装置の点滅表示を利用した変動表示」を実行中か否かが判断される(S404)。
特別図柄が変動中でない場合は(S404;NO)、特別図柄が未だ変動していないか、若しくは変動表示後に停止図柄で停止表示されているかの、いずれかであると考えられる。そこで、特別図柄の停止図柄を表示させる停止表示時間中(本実施例では、この停止表示時間を0.6秒とする。)であるか否かを判断する(S410)。そして、特別図柄が変動表示されておらず、且つ、特別図柄の停止図柄を表示している停止表示時間中でもない場合は(S410;NO)、変動表示を開始できるか否かを判断する(S500)。つまり、保留数が「ゼロ」でない場合(S500;YES)、S600の判断を経て特別図柄の当否判定処理(S610若しくはS620)を行う。
S600の処理では、遊技機1が高確率状態にあるか否か(遊技機1の遊技モードが確率変動モードであるか否か)が判断され、高確率状態にないときには(S600;NO)、「低確率時のデータテーブル」を用いて、この当否判定が行われる(S620)。一方、遊技機1が高確率状態にあるときには(S600;YES)、「高確率時のデータテーブル」を用いて、この当否判定が行われる(S610)。尚、S610若しくはS620の処理は、当否判定手段としての処理を示している。
当否判定(S610、S620)においては、「当否判定」を行うと共に、「特別図柄の変動後に確定表示する停止図柄(確定図柄)」を決定する処理が行われる。つまり、特別図柄当否判定乱数メモリ202aから記憶している最も古い先頭の判定用乱数値を読み出し、ROM203内の大当り番号メモリ482a(図20を参照)から大当り番号(当り用判定値)を読み出し、上記当否判定用乱数値との比較を行い、両者が一致していれば大当り判定がなされ、一致していなければ外れ判定がなされる。
当否判定(S610、S620)において、大当り判定がなされる場合、大当り本図柄(当りを示すための図柄であって、特別図柄表示部62a〜62gにおいて、点灯表示を実行するランプ装置の数によって特定される。)を、乱数を用いて決定する処理と、「大当りフラグ」を特別図柄判定結果メモリ202iにセットする処理が行われる。尚、「大当りフラグ」は、当否判定の結果が「大当り」であったことを示すフラグである。また、決定される大当り本図柄には、「確変当りを示す大当り本図柄」と、「非確変当りを示す大当り本図柄」とが存在する。
ここで、「大当り本図柄」として「確変当りを示す大当り本図柄」が選択される場合、当該「大当り」に係る大当り遊技が終了すると、遊技機1の遊技モードが確変遊技モード(確率変動状態ともいう。)に変更され、確変遊技が開始される。この確変遊技では、当否判定に際して「高確率時のデータテーブル」が用いられ(S610)、大当り判定が行われる確率が高確率(本実施形態では約1/7〜1/10の確率)に変動する。また、本遊技機1では、この確率モードの開始とともに開放時間延長モードも開始される。この開放時間延長モードは、普通電動役物17dとしての第2の始動入賞部17bの開放時間が通常よりも延長される状態である。例えば、通常の開放時間は、約0.1秒間であるのに対して、開放時間延長モードでは、約4秒間に延長される。
この確変遊技モード(確変遊技)は、次回大当りが発生するまでの間継続されるが、規定回数の特別図柄の変動表示が行われるまでの間(つまり、規定回数の当否判定が行われるまでの間)に限定して継続するものとすることもできる。また、確変遊技モードにおいては、特別図柄及び普通図柄の変動時間が短くされ、かつ第2の始動入賞部17b(普通電動役物17d)の開放延長機能が作動する。そして、確変遊技モードの終了後は、大当りに移行する確率が、通常遊技状態と同一の予め定められた低確率状態となるとともに、規定回数(例えば、50回)だけ特別図柄及び普通図柄の変動時間が短くされ、かつ第2の始動入賞部17b(普通電動役物17d)の開放延長機能が作動する時短遊技モード(時短遊技状態)となる。
当否判定(S610、S620)において外れ判定がなされる場合、外れ本図柄を、乱数を用いて決定する処理が行われる。
以上のように、特別図柄の当否判定処理(S600)を行ったら、今度は、特別図柄の変動パターン、つまり、変動パターン指定信号(CHP)を設定する処理を行う(S700)。ここで、図19は、特別図柄遊技処理の中で特別図柄の変動パターンを設定する処理(特別図柄変動パターン設定処理)の流れを示すフローチャートである。かかる処理も特別図柄遊技処理と同様に、主制御基板200のCPU201によって実行されている。尚、以下に説明する各「変動パターンテーブル」は、主制御基板200に搭載されたROM203に予め設定されている。
主制御基板200のCPU201は、特別図柄変動パターン設定処理において、先ず、特別図柄判定結果メモリ202iに大当りフラグがセットされているか否かを判断する(S7000)。そして、大当りフラグがセットされている場合には(S7000;YES)、現在の遊技状態が時短中であるか否かを判断し(S7002)、時短中であれば(S7002;YES)、「当否判定結果が大当りで且つ時短中の場合に用いられる変動パターンテーブル(当り・時短用変動パターンテーブル)」を選択する(S7004)。そして、この変動パターンテーブル(当り・時短用変動パターンテーブル)」を用いつつ、乱数抽選によって変動パターンを決定して(S7010)、特別図柄の変動パターン設定処理を終了する。なお、ここで、図19中の「時短中」とは、変動時間短縮機能(時短機能)が作動している状態を指すもので、「確変遊技中」と「確変遊技の実行後に行われる時短遊技」において変動時間短縮機能(時短機能)が作動する。
これに対して、大当りフラグがセットされているが(S7000;YES)、時短中でない場合は(S7002;NO)、「当否判定結果が大当りで且つ時短中ではない場合に用いられる変動パターンテーブル(当り・非時短用変動パターンテーブル)」を選択する(S7006)。そして、変動パターンテーブル(当り・非時短用変動パターンテーブル)」を用いた乱数抽選によって変動パターンを決定して(S7010)、特別図柄の変動パターン設定処理を終了する。
図21(b)は、「当り・時短用の変動パターンテーブル」を概念的に示した説明図であり、この変動パターンテーブルには「特別図柄変動乱数の値」に対応付けて、特別図柄の変動パターンが設定されている。ここで、特別図柄変動乱数とは、特別図柄の変動パターンを決定するために用いられる乱数である。また、それぞれの変動パターンには、特別図柄の変動時間が予め設定されている。
また、図21(a)は、「当り・非時短用の変動パターンテーブル」を概念的に示した説明図であり、前述の「当り・時短用の変動パターンテーブル」と同様に、当り・非時短用の変動パターンテーブルについても、特別図柄変動乱数に対応付けて、特別図柄の変動パターンと変動時間とが設定されている。
特別図柄判定結果メモリ202iに大当りフラグがセットされていない場合(S7000;NO)も、現在の遊技状態が時短中であるか否かを判断し(S7020)、時短中であれば(S7020;YES)、「当否判定結果が外れで且つ時短中の場合に用いられる変動パターンテーブル(外れ・時短用変動パターンテーブル)」を選択する(S7024)。一方、大当りフラグがセットされておらず(S7000;NO)、しかも、時短中でない場合は(S7020;NO)、「当否判定結果が外れで且つ時短中ではない場合に用いられる変動パターンテーブル(外れ・非時短用変動パターンテーブル)」を選択する(S7026)。
S7024の処理若しくはS7026の処理を経た後、リーチ演出の実行の有無を決定する(S7030)。但し、本実施例では、リーチ演出を実行する旨の決定を行う確率が低くされている(例えば、1/30)。
そして、S7030で肯定判断される場合(S7040;YES)、「外れ・時短用変動パターンテーブル」若しくは外れ・非時短用変動パターンテーブル」を用いて、「リーチ演出有りの変動パターン」を決定して(S7044)、特別図柄の変動パターン設定処理を終了する。一方、S7030で否定判断される場合(S7040;NO)、「外れ・時短用変動パターンテーブル」若しくは外れ・非時短用変動パターンテーブル」を用いて、「リーチ演出無しの変動パターン」を決定して(S7046)、特別図柄の変動パターン設定処理を終了する。
図22(b)は「外れ・時短用の変動パターンテーブル」を概念的に示した説明図であり、図22(a)は外れ・非時短用の変動パターンテーブルを概念的に示した説明図である。ここで、当否判定の結果が外れの場合には、リーチ演出を経ること無く変動表示を完了する場合、リーチ演出を経て変動表示を完了する場合が存在するため、外れの場合の変動パターンテーブルには、リーチ演出のない場合とリーチ演出がある場合のそれぞれの場合について設定されている。
例えば、「外れ・時短用の変動パターンテーブル」には、リーチ演出を行わない場合として「パターン31」〜「パターン34」の4つの変動パターンが設定され、特別図柄の保留数によって各パターンが選択される。つまり、保留数が「ゼロ」の場合、特別図柄の変動時間が13.4秒のパターン31が、保留数が「1」の場合、特別図柄の変動時間が12.4秒のパターン32が、保留数が「2」の場合、特別図柄の変動時間が11.4秒のパターン33が、保留数が「3」の場合及び「4」の場合、特別図柄の変動時間が2.4秒のパターン34が選択される。つまり、「当否判定結果が外れで且つ時短中」においては、保留数が3以上となると、変動時間の短縮化され、変動時間が10秒以下とされる。
「当否判定結果が外れで且つ時短中」でリーチ演出を行う場合は、保留数に関わらず、特別図柄の変動時間が20.1秒のパターン35が自動的に選択される。このように、本実施例では、「当否判定結果が外れで且つ時短中」においてリーチ演出を行う場合は、たとえ、保留数が「3」以上であっても、変動時間の短縮化を行われることはない。
「外れ・非時短用の変動パターンテーブル」には、リーチ演出を行わない場合として「パターン21」〜「パターン24」の4つの変動パターンが設定され、特別図柄の保留数によって各パターンが選択される。つまり、保留数が「ゼロ」の場合、特別図柄の変動時間が18.4秒のパターン21が、保留数が「1」の場合、特別図柄の変動時間が16.4秒のパターン22が、保留数が「2」の場合、特別図柄の変動時間が15秒のパターン23が、保留数が「3」の場合及び「4」の場合、特別図柄の変動時間が2.4秒のパターン24が選択される。つまり、「当否判定結果が外れで且つ非時短中」においても、保留数が3以上となると、変動時間の短縮化が図られる。
「当否判定結果が外れで且つ非時短中」でリーチ演出を行う場合は、保留数に関わらず、特別図柄の変動時間が20.1秒のパターン25か、特別図柄の変動時間が81.5秒のパターン26が乱数抽選によって選択される。このように、本実施例では、「当否判定結果が外れで且つ非時短中」においてリーチ演出を行う場合は、たとえ、保留数が「3」以上であっても、変動時間の短縮化が行われることはない。
図17及び図23に示すように、主制御基板200のCPU201は、特別図柄の変動パターンを設定すると、演出制御基板220に向かって「変動パターン指定信号(CHP)」を出力した後(S740)、特別図柄停止情報指定信号(CJS)を出力し(S744)、右下表示装置60の「特別図柄表示部62a〜62g」において、特別図柄の変動表示(点滅表示)を開始する(S748)。そして、「特別図柄の保留数を「1」減算する処理(S752)を行う。ここで、S752において行われる「特別図柄の保留数を減算する処理」は、保留数減算手段としての処理の具体例を構成する。
ここで、S740で出力される変動パターン指定信号(CHP)は、S700の特別図柄変動パターン設定処理中で設定された変動パターンを指定する信号であり、演出制御基板220を介して演出表示制御基板222に転送される。また、S744で出力される特別図柄停止情報指定信号(CJP)は、特別図柄の停止図柄の態様(大当り図柄、通常外れ図柄、リーチ外れ図柄等の停止図柄の態様)を指定する信号であり、演出制御基板220を介して演出表示制御基板222に転送される。
変動パターン指定信号(CHP)及び特別図柄停止情報指定信号(CJS)は、図23(a)に示したように、ストローブ信号とともに演出制御基板220に向かって出力される。このストローブ信号は、演出制御基板220に搭載されたCPUの割り込み端子に接続されており、演出制御基板220側のCPUは、ストローブ信号が入力されると直ちに各指定信号を受け取って、指定信号の内容を解析する。詳細な説明は省略するが、変動パターンは、リーチ演出を行うか否か、特別図柄を停止表示させる図柄が確変図柄等の種々の条件を考慮して決定されており、変動パターンが分かれば、特別図柄が変動表示する時間を決定することができる。また、特別図柄停止情報指定信号を解析すれば、特別図柄が確変図柄で停止するのか、更には外れ図柄で停止するのかを知ることができる。
演出制御基板220に搭載されたCPU220aは、これらの情報に基づいて、中央表示装置27での演出態様を決定した後、演出表示制御基板222に対して疑似図柄の表示制御信号を出力し、疑似図柄の変動・停止表示等を行う。また、特別図柄の変動時間(変動パターン指定信号)に基づいて、中央表示装置27でいわゆるリーチ演出を行うか否か、更にはどのような種類のリーチ演出とするかも決定する。そして、演出制御基板220は、こうして決定した演出内容に従って、演出表示制御基板222や、アンプ基板224、装飾駆動基板226などを制御することにより、決定した内容の演出を行うことになる。
主制御基板200のCPU201は、以上のようにして、特別図柄の変動パターンと特別図柄の停止図柄とを決定し、これらに対応する変動パターン指定信号と特別図柄停止情報指定信号とを出力したら、図17に示した特別図柄遊技処理を終了して、図15に示す遊技制御処理に復帰する。
一方、特別図柄遊技処理(S400)を開始した直後の「S404の処理」で、特別図柄が変動中であると判断された場合は(S404;YES)、既に、特別図柄の変動パターンと停止図柄とが決定されて、特別図柄の変動が開始されているものと考えられる。そこで、特別図柄変動時間が経過したか否かを判断する(S756)。
即ち、特別図柄の変動時間は変動パターンに応じて予め定められているので、特別図柄の変動を開始すると同時にタイマをセットすることにより、所定の変動時間が経過したかを判断するのである。そして、未だ変動時間が経過していない場合は(S756;NO)、そのまま特別図柄遊技処理(S400)を終了して、図15に示す遊技制御処理に復帰する。これに対して、変動時間が経過したと判断された場合は(S756;YES)、演出制御基板220に向かって、中央表示装置27で変動表示されている疑似図柄の演出停止指定信号(CZE)を出力すると共に、「特別図柄表示部62a〜62g」において変動表示(点滅表示)している特別図柄を停止表示する(S760)。なお、演出停止指定信号(CZE)は、演出制御基板220を介して演出表示制御基板222に転送される。そして、中央表示装置27上で特別図柄を停止表示させる表示時間を設定した後(S772)、設定した表示時間が経過したか否かを判断する(S776)。
S776の処理で、特別図柄の停止表示時間が経過していないと判断されれば(S776;NO)、そのまま特別図柄遊技処理(S400)を終了して、図15に示す遊技制御処理に復帰する。一方、特別図柄の停止表示時間が経過した場合は(S776;YES)、停止表示が大当りを示す表示(つまり、大当り図柄)か否かを判断する(図18のS778)。
S778の処理で肯定的な判断がなされると、主制御基板200のCPU201は、「大当り遊技中フラグ」を設定する(S780)。この「大当り遊技中フラグ」の設定により、遊技機1の遊技状態は「大当り遊技状態」に移行する。こうして「大当り遊技中フラグ」を設定することにより(つまり、大当り遊技実行手段が作動を開始することにより)、特別図柄遊技処理(S400)を抜けて図15の遊技制御処理に復帰すると特別電動役物遊技処理が開始され、特別遊技状態が開始されることになる。尚、主制御基板200のCPU201は、このS780の処理に先立ち、「大当り開始演出指定信号(CIS)」を、演出制御基板220に向かって送信する(図23を参照)。この大当り開始演出指定信号(CIS)は演出制御基板220から演出表示制御基板222に転送されるもので、これにより、大当り遊技の開始を遊技者に報知する演出表示(ファンファーレ表示)が中央表示装置27にて行われる。
ところで、本実施例の遊技機1では、「大当り遊技中フラグ」の設定中(つまり、大当り遊技実行手段の作動中)は、確変機能や時短機能は働かないこととしている。このため、S780の処理において、「大当り遊技中フラグ」を設定したら、現在の遊技状態(大当り遊技中フラグの設定時の遊技状態)が確変中か否かを判断する(S782)。そして、確変中であれば(S782;YES)、確変機能(確率変動手段)及び時短機能(時短手段)が作動しているので、これら機能(手段)を停止させる(S790)。一方、現在の遊技状態(大当り遊技中フラグの設定時の遊技状態)が確変中でなかった場合は(S782;NO)、時短中か否かを確認し(S786)、時短中であった場合は(S786;YES)、時短機能(時短手段)を停止させる(S788)。
また、本実施例では、確変中である場合(S782;YES)や、時短中である場合(S786;YES)には、普通電動役物開放時間の延長機能(開放延長手段)も働いているので、S792の処理で、普通電動役物開放時間の延長機能(開放延長手段)も停止させた後(S792)、図17及び図18に示した特別図柄遊技処理(S400)を抜けて、図15の遊技制御処理に復帰する。一方、S780の処理で大当り遊技中フラグを設定したときの遊技状態が確変中でも時短中でもなかった場合は(S786;NO)、そのまま特別図柄遊技処理(S400)を抜けて、遊技制御処理に復帰する。
S778の処理で否定的な判断がなされると、つまり、「特別図柄表示部62a〜62g」において停止表示された特別図柄が「外れ図柄」の場合(S778;NO)、以下のような処理を行う。
先ず、現在の遊技状態が確変中か否かを判断する(S794)。このS794の処理で肯定的な判断がなされる場合(S794;YES)、「遊技機1が現在実行中の確変状態に移行した後に、S778の処理で肯定的な判断を得ることなく、実行された特別図柄の変動回数(累積回数)」が計数(インクリメント)される(S796)。そして、この変動回数(累積回数)が、上限回数(本実施例では、4回)に到達していない場合は(S798;NO)、確変状態を維持したまま、図24及び図25に示した特別図柄遊技処理を抜けて、図15の遊技制御処理に復帰する。
一方、この変動回数(累積回数)が、上限回数(本実施例では、4回)に到達した場合(S798;YES)、主制御基板200のCPU201は、遊技機1の遊技モードを確変遊技モードから時短モードに移行させた後(S800,S802)、図17及び図18に示した特別図柄遊技処理を抜けて、図15の遊技制御処理に復帰する。
S794の処理において現在の遊技状態が確変中ではないと判断された場合は(S794;NO)、現在の遊技状態が時短中か否かを判断する(804)。このS804の処理で肯定的な判断がなされる場合(S804;YES)、「遊技機1が現在実行中の時短状態に移行した後に、S778の処理で肯定的な判断を得ることなく、実行された特別図柄の変動回数(累積回数)」が計数(インクリメント)される(S806)。そして、この変動回数(累積回数)が、上限回数(例えば、46回)に到達していない場合は(S808;NO)、時短状態を維持したまま、図17及び図18に示した特別図柄遊技処理を抜けて、図15の遊技制御処理に復帰する。
一方、S808の処理で計数される変動回数(累積回数)が、上限回数(例えば、46回)に到達した場合(S808;YES)、主制御基板200のCPU201は、遊技機1の遊技モードを時短モードから通常モード戻し(S810)、更に、普通電動役物開放時間の延長機能(開放延長手段)を停止させた後(S812)、図17及び図18に示した特別図柄遊技処理を抜けて、図15の遊技制御処理に復帰する。
g.特別電動役物遊技処理
主制御基板200に搭載されたCPU201が、図15の遊技制御処理を繰り返し行ううちに、「大当り遊技中フラグ」が設定されていると判断すると(S880;YES)、特別電動役物遊技処理を開始させ(S900)、所謂「大当り遊技(特別遊技)」が実現される。つまり、S900の処理は「特別遊技状態発生手段」としての処理である。尚、本明細書の「特別電動役物」とは、大入賞口31dを備えた役物を意味し、本実施例では、可変入賞装置31が相当する。大入賞口31dは他の入賞口に比べて大きく開口するため、大入賞口31dが開放されると、遊技球が高い確率で入球することになる。
CPU201は、図15の遊技制御処理を更に繰り返し行ううちに、大入賞口31dの開放と閉鎖とを繰り返したら、「大当り遊技(特別遊技)」を終了する。つまり、本遊技機1の遊技状態が大当り遊技状態(特別遊技状態)に移行すると、主制御部200Aが大入賞口ソレノイド31cを駆動し、起立姿勢にある開閉板31bを前傾姿勢とし、閉鎖状態とされていた大入賞口31aを開放状態に変化させ、大当り遊技が開始される。この開放された大入賞口31aは、所定の開放時間(本実施例では、30秒)が経過するか、或いは、所定数(例えば、10球)の遊技球が入球すると一旦閉鎖されるが、所定の閉鎖時間が経過すると再び開放状態となる。そして、大入賞口31aが開放してから閉鎖するまでの遊技は、「ラウンド」と呼ばれる。こうしたラウンドを繰り返して、所定回数のラウンド(本実施例では、16ラウンド)を消化したら「大当り遊技(特別遊技)」が終了し、大当り遊技を終了し、本遊技機1の遊技状態が通常遊技状態に戻される。
そして、大当り遊技を終了すると、大当り遊技中フラグを解除する。尚、当該終了した大当り遊技に係る大当りが、「通常当り」である場合、そのまま特別電動役物遊技処理(S900)を終了するが、「確変当り」である場合、確変機能(確変手段)と、普通電動役物開放時間延長機能(開放延長手段)の作動を開始した後、特別電動役物遊技処理(S900)を終了する。
(4)試射試験
次に、本実施例に係る遊技機1の性能を評価するために行った試験の結果について説明する。
a.試験方法
本試射試験では、左側装飾部材21q周囲の障害釘を甘めに調節し、ステージ本体部81上に遊技球が進入し易い状態とするとともに、普通電動役物ソレノイド17c(図13参照)を作動しない状態とし、普通電動役物を閉鎖状態(一対の翼片部が立設する状態)に維持する。つまり、遊技領域11の遊技球がステージ本体部81上に進入し易い状態とするとともに、始動入賞装置17への入賞(始動入賞)は専らステージ本体部81(特別排出経路81S、通常排出経路82T)から流下したもの(第1の始動入賞部17aの入口にその鉛直上方より落下したもの)に限定されるようにする。
かかる条件の下、上皿部材5に遊技球を連続的に供給するとともに、発射ハンドル9を「遊技球を発射する状態」に固定し、遊技球を遊技領域11に向かって連続的に発射した。そして、試験開始後、30分が経過したところで、データの収集を開始し、その結果を図24に図示する。尚、データの収集開始時には、特別図柄の保留数が上限値「4」になっていた。
この図24、後述する図25、図26及び図28においては、横軸に時間の経過を示し、最上段に遊技球の特別排出経路81Sへの進入時を図示している。また、これらの図において、上から2段目に「可動体87が停留解除状態となるときの可動体87及び裏通路86a(遊技球貯留領域)を模式的に示す模式図」を図示している(但し、図25においては省略されている。)。尚、最上段及び上から2段目の「丸付き数字」は、データの収集を開始後に特別排出経路81Sへの進入した遊技球の順番(データの収集を開始後において、何番目に特別排出経路81Sへ進入したか)を示している。
図24、後述する図25、図26及び図28において、更にその1つ下段には、遊技球が特別排出経路81S外に排出されることによって生ずる始動入賞の発生のタイミング(始動入賞検出スイッチ17sが出力する検出信号)が図示されている。また、これらの図において、その更に下段には、特別図柄の変動表示と停止表示とが図示され、最下段には特別図柄の保留数を示す模式図を示している。つまり、1個の白抜き表示が1個の保留数を示し、例えば、保留数4の状態で変動表示を開始すると、「4個の白抜き表示」が「3個の白抜き表示と、一個のハッチング表示」となり、この変動表示若しくはそれに続く停止表示の段階で新たな始動入賞を生ずると、再び「4個の白抜き表示」となる。尚、前述のように、本実施例、後述する各変形例及び比較例では、停止図柄の停止表示時間は一律に「0.6秒」とされるが、特別図柄の保留数が4若しくは3のときに、短縮変動が行われ、変動時間が「2.4秒」とされる。また、データの収集中においては、「リーチ演出無しの外れ変動」のみが行われた。
b.評価
本試射試験では、ステージ本体部81上に進入し易い状態を意図的に作り出しているのも関わらず、特別排出経路81Sに立て続けに進入する時間帯(以下、「前者の時間帯」という。)と、特別排出経路81Sに進入しない時間帯(以下、「後者の時間帯」という。)とを生じている。そして、仮に、特別排出経路81Sに進入する遊技球が、特別排出経路81S上に停留することなく、特別排出経路81S外に排出されるならば、「前者の時間帯」に特別排出経路81Sに進入した遊技球の多くは保留情報として取り扱われず、所謂「オーバーフロー球」となる。つまり、比較のために示す図25のように、特別排出経路81Sに多くの遊技球が進入しているにも関わらず、その後、「後者の時間帯」を生ずることにより、特別図柄の保留数が大きく減少する。
一方、本実施例では、「前者の時間帯」に特別排出経路81Sに進入した遊技球を裏通路部86(遊技球貯留領域)に貯留可能であるとともに、可動体87が「3秒間隔」で特別排出経路81S外に遊技球を排出するため、特別図柄の保留数が高水準に維持される状態(「3」と「4」の間を行ったり来たりする状態)を実現できる可能性が高くなる。
(5)実施例の効果
本実施例の遊技機1によると、ステージ本体部81に付設された特別排出経路81Sに遊技球を停滞させる停留状態と、停留状態を解除する停留解除状態とに変化可能な可動体87を配設している。しかも、停留解除状態を無作為に実現させるのではなく、「短縮変動時における総表示時間(本実施例では3.0秒)」で生じさせるため、「特別保留情報の数」のムラを生ずる可能性を低くできる。
すなわち、本実施例の遊技機1では、可動体87を停留状態とすることによって特別排出経路81S上に少なくとも2個の遊技球を停留させることができる。しかも、特別排出経路81S上で停留している遊技球が特別排出経路81S外に排出されるタイミングは「短縮変動時の総表示時間」とされるため、前述のように、保留数が上限数4個に一端近づいた場合、「保留数増減のムラ」を生ずる可能性を低くできる。また、始動入賞の所謂「オーバーフロー」を抑制する効果も発揮することができる。例えば、図柄変動・停止表示中に保留数が上限数となった段階で、停留球が特別排出経路81S外に排出され、無効球を生ずることを抑制できるからである。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
先ず、変形例1として請求項2の発明の具体例を説明する。この変形例1においては、実施例と同様に、特別図柄の保留数が上限数の4個のときに、「リーチ演出無しの外れ変動」に係る変動時間が「2.4」に短縮化され、停止図柄の停止表示時間は「0.6秒」とされる。但し、(a)特別図柄の保留数が3個のときに、「リーチ演出無しの外れ変動」に係る変動時間が「3.4」に短縮化される点と、(b)可動体87が停留解除状態を実現する周期を「5秒」とする点が実施例と異なる。その他の点に関しては、変形例1においても、実施例と同様である。
この変形例1においても、実施例と同様に、保留数が上限数4個に一端近づいた場合、「保留数増減のムラ」を生ずる可能性を従来の遊技機に比べて低くできる。つまり、図26に示すように、「5秒」周期で停留解除状態を実現する可動体87の作用で保留数が4から3に減じたところで、特別図柄の保留数を4に戻したり、特別図柄の保留数が3から2に減じたところで、特別図柄の保留数を3に戻したりする可能性を従来の遊技機に比べて高くできる。
次に、変形例2として請求項3の発明の具体例を説明する。この変形例3においては、(c)特別図柄の保留数が上限数の4個のときに、「リーチ演出無しの外れ変動」に係る変動時間が乱数抽選によって選択される点と、(d)この乱数抽選によって選択される変動時間に対応して「可動体87が停留解除状態を実現する周期S」が変動する点とが実施例と異なる。この変形例2においては、図27に示すように、特別図柄の保留数が上限数の4個のときの「リーチ演出無しの外れ変動」に係る変動時間が、「1.4秒」、「2.4秒」、「3.4秒」のうちから選択され、特別図柄の保留数が上限数の3個のときの「リーチ演出無しの外れ変動」に係る変動時間が「3.4秒」とされている。その他の点に関しては、変形例2においても、実施例と同様である。
この変形例2において主制御基板200に搭載されたCPU201は、特別図柄の保留数が上限数の4個のときの「リーチ演出無しの外れ変動」を開始させる際(開始すると同時)に、自ら乱数抽選を行って選択した変動時間の長短に応じて周期Sの長短が変動する。つまり、変動時間が、「1.4秒」であると、周期Sとして「2秒」が選択され、変動時間が、「2.4秒」であると、周期Sとして「3秒」が選択され、「3.4秒」であると、周期Sとして「4秒」が選択され、これら以外の場合(特別図柄の保留数が2個未満の場合、当り変動の場合、リーチ演出有りの外れ変動の場合)は、周期Sとして「4秒」が選択される。
このように、変動短縮時の変動時間が変動する変形例2においても、変動時間の変動に応じて周期Sを変動させることで、「特別保留情報の数」」のムラを生ずる可能性を低くできる。つまり、図28に示すように、保留数が上限数4個に一端近づいた場合、「保留数増減のムラ」を生ずる可能性を低くできる。
可動体87の態様は実施例に示すものに限定されず、例えば、シャッタータイプの可動体87を例示することもできる。つまり、周期Sに合わせて特別排出経路81Sの経路途中で出没する可動体87を配設する。そして、(i)特別排出経路81Sの経路途中に現れ、この経路途中を封鎖して可動体87の上流側に遊技球を停留させる停留状態と、(ii)この経路途中から退避して上流側に停留した遊技球のうちの1個を特別排出経路81Sの外部に排出させる停留解除状態と、を実現させてもよい。この場合、可動体87の構造の簡略化等を図ることができる。
本発明は、遊技機を製造、販売等する分野において利用できる。
本発明の実施例に係る遊技機を示す斜視図である。 本発明の実施例に係る遊技機を示す正面図である。 本発明の実施例に係る遊技機において本体枠等を説明するための概略的な説明図である。 本発明の実施例に係る遊技機において遊技盤を示す正面図である。 ステージ装置を示す概略的な断面図である。 ステージ装置の概略的な平面図である。 図6の1−1断面図である。 図6の2−2断面図である。 (a)は可動体を説明するためのす概略的な断面図であり、(b)は可動体の概略的な正面図である。 ステージ装置を示す概略的な断面図である。 (a)は左下表示装置の概略的な正面図であり、(b)は右下表示装置の概略的な正面図である。 本発明の実施例に係る遊技機を示す裏面図である。 本発明の実施例に係る電子制御装置を示すブロック図である。 本発明の実施例に係る電子制御装置を示すブロック図である。 本発明の実施例に係る遊技機において遊技制御処理を示すフロー図である。 本発明の実施例に係る遊技機において特別図柄遊技開始判断処理を示すフロー図である。 本発明の実施例に係る遊技機において特別図柄遊技処理を示すフロー図である。 本発明の実施例に係る遊技機において特別図柄遊技処理を示すフロー図である。 本発明の実施例に係る遊技機において変動パターン設定処理を示すフロー図である。 (a)は本発明の実施例に係る遊技機において、主制御部の説明図であり、(b)は本発明の実施例に係る遊技機において、主制御部の内蔵RAMに格納された各種メモリ等の代表例を示す説明図であり、(c)は本発明の実施例に係る遊技機において、特別図柄判定用乱数メモリを説明するための説明図である。 (a)及び(b)は実施例に係る変動パターンテーブルの内容を示す説明図である。 (a)及び(b)は実施例に係る変動パターンテーブルの内容を示す説明図である。 (a)及び(b)は実施例に係る遊技機において、主制御部から信号が出力される様子を概念的に示した説明図である。 実施例に係る遊技機の性能を説明するための説明図である。 実施例の比較例を説明するための説明図である。 変形例1に係る遊技機の性能を説明するための説明図である。 変形例2に係る変動パターンテーブルの内容を示す説明図である。 変形例2に係る遊技機の性能を説明するための説明図である。
符号の説明
1;遊技機(弾球遊技機)、
2;外枠、
3;本体枠、
4;前面枠、
11;遊技領域、
17;始動入賞装置、
27;中央表示装置(可変表示装置)、
31;可変入賞装置、
80;ステージ装置、
81S;特別排出経路{裏通路86a、空間部81k(可動体87の球保持孔87a)、誘導路85a}、
82T;通常排出経路、
86;裏通路部(遊技球貯留領域)、
裏通路部86の上流側の端部86b;球受入部位、
誘導路85aの下流側の端部85m;球排出部位、
87;可動体、
200;主制御制御部(特別遊技状態発生手段、保留数加算手段、保留数減算手段、駆動制御手段)。

Claims (3)

  1. 遊技領域に配設される始動入賞装置と、
    該始動入賞装置へ遊技球が入賞することに起因して特別図柄の変動表示を開始し、所定の時間が経過すると遊技の結果を示す停止図柄を停止表示する可変表示装置と、
    前記可変表示装置に停止表示された停止図柄が特定図柄である場合、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、
    前記変動表示の開始が保留されている回数を示す保留数を記憶するための保留数記憶手段と、
    前記変動表示若しくは前記停止表示の実行中に前記始動入賞装置への遊技球の入賞を生ずると、特定の上限数を限度として前記保留数記憶手段に記憶されている保留数を加算する保留数加算手段と、
    前記保留記憶手段に記憶されている保留数が1以上であることを前提として前記変動表示を開始する毎に、前記保留記憶手段に記憶されている保留数を減算する保留数減算手段と、
    前記遊技領域を流下する遊技球を受け入れ可能な状態に配設されるとともに、前記遊技領域から受け入れた遊技球を前記遊技領域に排出するための排出経路として、前記始動入賞装置への入賞率が低い通常排出経路と前記始動入賞装置への入賞率が高い特別排出経路とが設けられたステージ装置と、
    を具備し、
    前記保留数記憶手段に記憶されている保留数が所定数以上となることを前提として変動短縮条件が成立すると、前記特別図柄の変動表示の実行時間を短くした短縮変動を行う遊技機であって、
    前記特別排出経路における球受入部位と球排出部位との間の特定部位に設けられ、少なくとも2個の遊技球を貯留可能な遊技球貯留領域と、
    前記特別排出経路における前記遊技球貯留領域と前記球排出部位との間の所定部位に設けられ、前記遊技球貯留領域を経て到達する遊技球を前記特別排出経路に停留させるための停留状態と、1個の遊技球の停留を解除して前記特別排出経路外に排出させるための停留解除状態とに変化可能な可動体と、
    前記短縮変動時における前記特別図柄の変動表示の実行時間と前記停止図柄の停止表示の実行時間とを加えた時間に準じた周期で前記停留解除状態を実現するように前記可動体を連続的に作動させる駆動制御手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記保留数記憶手段に記憶されている保留数の上限数がN(但し、Nは4以上の自然数)であり、前記保留数記憶手段に記憶されている保留数が(N−1)以上であることを前提として前記短縮変動を行う遊技機であって、
    前記保留数記憶手段に記憶されている保留数がNであることを前提として前記短縮変動を行う場合における前記特別図柄の変動表示の実行時間と前記停止図柄の停止表示の実行時間とを加えた時間をL、
    前記保留数記憶手段に記憶されている保留数が(N−1)であることを前提として前記短縮変動を行う場合における前記特別図柄の変動表示の実行時間と前記停止図柄の停止表示の実行時間とを加えた時間をM、
    前記可動体が前記停留解除状態を実現する周期をSとする場合に、
    L≦S<(L+M)の関係を満足することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記保留数記憶手段に記憶されている保留数が上限数であるときに前記短縮変動を行う場合、前記特別図柄の変動表示の実行時間として、長さの異なる複数の実行時間のうちの何れかが選択されるとともに、
    該選択された実行時間が長くなると前記停留解除状態が実現される周期が長くされ、該選択された実行時間が短くなると前記停留解除状態が実現される周期が短くされるように、前記駆動制御手段は前記可動体を作動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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