JP4669308B2 - トラクタ - Google Patents
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前記原動部のエンジンボンネット内空間を前記エンジンの後方で前記運転部の居住空間と仕切るパネルに、エンジン冷却風を前記エンジンボンネット内空間に取り入れる吸気口を設け、
前記エンジンボンネット内空間の前記エンジンと前記吸気口との間に、後隔壁を設けるとともに、前記後隔壁に冷却風供給口を設け、前記エンジンから後向きに延出された出力軸に冷却ファンを一体回転自在に連結して、前記吸気口からのエンジン冷却風を前記冷却風供給口を介して前記冷却ファンにより前方の前記エンジンに供給するように構成し、
車体フレームの前部よりも上側において前記エンジンの前側に排気マフラーを支持し、
前記エンジンの下方に前記エンジンの下側を覆うエンジン下隔壁を設け、
前記エンジンの前方でエンジンに向かって開口する導入口、及び、前車輪よりも前方において前記エンジンボンネットの配置高さよりも低い配置高さで車体前方向きに開口する排気口を備え、かつ、前記エンジンに供給されたエンジン冷却風を前記導入口によって導入して前記排気口から排出する送風ガイドを、前記エンジンの前方に設けて、前記排気マフラーを前記送風ガイドの内部に配置し、
前記送風ガイドは、前記排気マフラーに後方から供給されたエンジン冷却風を下向きに案内するもので且つ前記排気マフラーに支持された主ガイド体と、前記主ガイド体よりも幅広に形成され且つ前記主ガイド体の前側に位置する状態で配備された前ガイド体と、前記主ガイド体よりも幅広に形成され且つ前記主ガイド体の下側に位置する状態で配備された下ガイド体とに分割された分割ガイドで構成され、
前記主ガイド体は、前記排気マフラーの上側を覆う斜め前方下方に傾斜した上傾斜ガイド板部と、前記排気マフラーの前側を覆う前ガイド板部と、前記排気マフラーの左右横側を覆う左右の横ガイド板部とで前記排気マフラーを収容するマフラー収容室を形成し、
前記冷却風供給口及び冷却ファンからのエンジン冷却風が、前記エンジン下隔壁の上側を車体前方に通過して前記エンジン及び排気マフラーを冷却し、前記主ガイド体によって下向きに案内され、前記前ガイド体及び下ガイド体により前方向きに案内されて、車体前方向きに排出されるように構成してある。
排気マフラーが送風ガイドによってカバーされ、送風ガイドに流入したエンジン冷却風が排気マフラーの周囲を流動して排気マフラーに冷却作用する。これにより、送風ガイドが排気マフラーの放熱のために温度上昇することを抑制しながら排気マフラーを送風ガイドによってカバーすることができる。
送風ガイドをカバー手段に利用して、かつ、エンジン冷却風をカバー手段の昇温防止手段に利用して構造の簡略化を図りながら、排気マフラーを温度上昇しにくいカバー手段によってカバーすることができる。
図1に示すように、左右一対の操向操作及び駆動自在な前車輪1、左右一対の駆動自在な後車輪2を備えた自走車体の前側に、自走車体の車体フレーム3の前部に配置されたエンジン4及びエンジンボンネット5を有した原動部Aを設け、前記自走車体の後側に、前記原動部Aの後方で、かつ、自走車体の車体フレーム3の後端部に配置された運転座席6を有した運転部Bを設けて、トラクタを構成してある。このトラクタの自走車体の前後輪1,2間に、リンク機構7を介して草刈り装置10を連結するとともに、前記エンジン4からの駆動力を自走車体の後部に位置する伝動装置8から回転軸9を介して草刈り装置10に伝達するように構成して、草刈り機を構成してある。
すなわち、車体フレーム3に支持された下側エンジンボンネット5a、及び、この下側エンジンボンネット5aに対して上下に揺動開閉自在な上側エンジンボンネット5bを備えて成る前記エンジンボンネット5の内部に位置する空間であり、かつ、前記下側エンジンボンネット5aの車体後方側に配置して車体フレーム3に支持されたパネル20によって運転部Bの居住空間と仕切られたエンジンボンネット内空間21の車体前後方向での中央部に空冷式のガソリンエンジンで成る前記エンジン4を配置し、前記エンジンボンネット内空間21の前記エンジン4よりも車体前方側に、前記エンジン4のための排気マフラー22を配置し、前記エンジンボンネット内空間21の前記エンジン4のよりも車体後方側に電源用のバッテリー23を配置して構成してある。
すなわち、エンジン4の駆動力によって回転駆動される冷却ファン24,25の吸引及び送風作用により、エンジンボンネット5外の空気をパネル20の吸気口26からエンジンボンネット内空間21の後隔壁27よりも車体後方側に位置する部位に吸引してエンジン冷却風を発生させ、このエンジン冷却風を後隔壁27の冷却風供給口27cからエンジンボンネット内空間の後隔壁27よりも車体前方側に位置する部位に導入してエンジン4に供給する。このとき、車体下方の比較的温度が高い空気や塵埃を下隔壁28によって冷却風供給口27cに流入しにくくする。エンジン4に供給されたエンジン冷却風は、エンジン4の周囲でエンジン4と熱交換することによってエンジン冷却を行う。エンジン冷却処理を行なって温度上昇したエンジン冷却風を、パネル20の吸気口26に逆流することを後隔壁27よって抑制しながら、かつ、エンジンボンネット内空間21から車体下方側に流出することをエンジン下隔壁29によって抑制しながらエンジンボンネット内空間21を車体前方側に流動させて送風ガイド30の導入口34に流入させ、送風ガイド30によって前車輪1よりもやや車体前方側で、かつ、エンジンボンネット5の配置高さよりも低い配置高さの部位に流動させ、この部位において送風ガイド30の排気口35から車体前方向きに排出する。すなわち、原動部Aから排出される熱気が草刈り装置10による作業後の箇所に流れにくいように、エンジン冷却風を前車輪1よりも前方側で車体前方向きに排出する。さらに、排気口35から熱気が排出された地面上箇所に運転部Bが車体走行のために移動してきた際、熱気が運転部Bに流入しにくくなるように、エンジン冷却風をエンジンボンネット5の配置高さよりも低い配置高さの部位に排出する。
3 車体フレーム
4 エンジン
4a 出力軸
5 エンジンボンネット
6 運転座席
20 パネル
21 エンジンボンネット内空間
22 排気マフラー
25 冷却ファン
26 吸気口
27 後隔壁
27c 冷却風供給口
29 エンジン下隔壁
30 送風ガイド
31 主ガイド体
31a 前ガイド板部
31b 上傾斜ガイド板部
31c 横ガイド板部
32 前ガイド体
33 下ガイド体
34 導入口
35 排気口
A 原動部
B 運転部
Claims (1)
- 車体前部に配置されたエンジンを有する原動部、及び、前記原動部の後方に配置された運転座席を有する運転部を備えたトラクタであって、
前記原動部のエンジンボンネット内空間を前記エンジンの後方で前記運転部の居住空間と仕切るパネルに、エンジン冷却風を前記エンジンボンネット内空間に取り入れる吸気口を設け、
前記エンジンボンネット内空間の前記エンジンと前記吸気口との間に、後隔壁を設けるとともに、前記後隔壁に冷却風供給口を設け、前記エンジンから後向きに延出された出力軸に冷却ファンを一体回転自在に連結して、前記吸気口からのエンジン冷却風を前記冷却風供給口を介して前記冷却ファンにより前方の前記エンジンに供給するように構成し、
車体フレームの前部よりも上側において前記エンジンの前側に排気マフラーを支持し、
前記エンジンの下方に前記エンジンの下側を覆うエンジン下隔壁を設け、
前記エンジンの前方でエンジンに向かって開口する導入口、及び、前車輪よりも前方において前記エンジンボンネットの配置高さよりも低い配置高さで車体前方向きに開口する排気口を備え、かつ、前記エンジンに供給されたエンジン冷却風を前記導入口によって導入して前記排気口から排出する送風ガイドを、前記エンジンの前方に設けて、前記排気マフラーを前記送風ガイドの内部に配置し、
前記送風ガイドは、前記排気マフラーに後方から供給されたエンジン冷却風を下向きに案内するもので且つ前記排気マフラーに支持された主ガイド体と、前記主ガイド体よりも幅広に形成され且つ前記主ガイド体の前側に位置する状態で配備された前ガイド体と、前記主ガイド体よりも幅広に形成され且つ前記主ガイド体の下側に位置する状態で配備された下ガイド体とに分割された分割ガイドで構成され、
前記主ガイド体は、前記排気マフラーの上側を覆う斜め前方下方に傾斜した上傾斜ガイド板部と、前記排気マフラーの前側を覆う前ガイド板部と、前記排気マフラーの左右横側を覆う左右の横ガイド板部とで前記排気マフラーを収容するマフラー収容室を形成し、
前記冷却風供給口及び冷却ファンからのエンジン冷却風が、前記エンジン下隔壁の上側を車体前方に通過して前記エンジン及び排気マフラーを冷却し、前記主ガイド体によって下向きに案内され、前記前ガイド体及び下ガイド体により前方向きに案内されて、車体前方向きに排出されるように構成してあるトラクタ。
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- 2005-03-14 JP JP2005070845A patent/JP4669308B2/ja not_active Expired - Fee Related
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