JP4205529B2 - 除雪機 - Google Patents

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Description

本発明は除雪機に係り、特に、エンジンをカバー体で覆い、このカバー体の後部に、カバー体内に外気を取り入れて吸気口を設けた除雪機に関する。
除雪機として、機体の前部にオーガ、ブロアおよびシュータを備え、オーガで雪を掻き集め、掻き集めた雪をブロアで跳ね上げ、跳ね上げた雪をシュータで投雪するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特公昭60−38491公報
この公報の除雪機は、機体にエンジンを搭載し、機体の上部にカバーを取り付けて、このカバーでエンジンを覆い、機体の後部とカバーの後部とで隙間を形成し、この隙間から排気管を下方に延ばすことで、排気管の端部をカバーの外側に配置し、排気管の端部にマフラーを備える。
機体の後部とカバーの後部とで形成した隙間は、排気管をカバーの外に導く役割を果たすとともに、カバー内に空気を導いて、カバー内のエンジンを冷却する役割を果たす。
ここで、機体とカバーとで形成した隙間から排気管を下方に延ばし、この排気管の端部にマフラーを備えることで、マフラーが隙間の下方に位置する。
このため、マフラーから放射した熱を、機体の後部とカバーの後部とで形成した隙間からカバー内に直接取り入れることになる。
マフラーから放射した熱を、前記隙間からカバー内に直接取り入れると、カバー内に配置したエンジンを良好に冷却することができないことが考えられる。
本発明は、カバー体内に配置したエンジンを良好に冷却することができる除雪機を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、機体にエンジンを搭載し、このエンジンに気化器を接続し、これらの気化器およびエンジンをカバー体で覆い、このカバー体の後部に、外気を上向きに取り入れて前記気化器に空気を導くための吸気口を設け、この吸気口の下側前方にマフラーを設けた除雪機であって、前記マフラーと吸気口との間に隔壁を介在させたことを特徴とする。
マフラーと吸気口との間に隔壁を介在させることで、隔壁で吸気口をマフラーから隔てる。よって、マフラーから放射した熱を隔壁で遮り、吸気口側に流れることを防ぐ。
これにより、マフラーの放射熱を吸気口からカバー体内に直接的に導くことを防止する。
さらに、請求項に係る発明は、隔壁の上端とカバー体との間に隙間を設けたことを特徴とする。
ここで、除雪機を使用する際に、吸気口からカバー体内に導く空気中に雪粉が含まれていると、空気中の雪粉がカバー体内で着氷(アイシング)することが考えられる。
そこで、請求項2において、隔壁の上端とカバー体との間に隙間を設けることで、この隙間から、マフラーの放射熱を吸気口側に導くようにした。
これにより、マフラーの放射熱で、カバー体のうち、吸気口近傍に付着した雪粉を解かして蒸発することで、雪粉を吸気口からカバー体内に導かないようにする。
請求項1に係る発明では、マフラーの放射熱を吸気口からカバー体内に直接的に導くことを防いで、カバー体内のエンジンを好適に冷却することができるという利点がある。
さらに、請求項に係る発明では、隔壁の上端とカバー体との間の隙間からマフラーの放射熱を吸気口側に導くことで、吸気口近傍の雪粉を蒸発することで、カバー体内で着氷(アイシング)が発生することを防止できるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る除雪機を示す側面図である。
除雪機10は、機体としての伝動ケース11の下部左右側にそれぞれ走行用の電動モータ12,13を取り付け、左右の電動モータ12,13に走行装置14を連結するとともに、走行装置14を伝動ケース11の下部に備え、伝動ケース11の上部にエンジン15を搭載し、エンジン15で駆動する除雪装置16を伝動ケース11の前部に備え、除雪装置16の後部およびエンジン15をカバー体18で覆い、このエンジン15にマフラー45を排気管46を介して接続し、このマフラー45をエンジン15の下方でかつ伝動ケース11の後方に配置し、この伝動ケース11の上部から後上方へ向けて左右の操作ハンドル(操作ハンドル)21,22を延ばし、これら左右の操作ハンドル21,22間に操作盤23を取り付け、作業者が左右の操作ハンドル21,22のグリップ24,25を握った状態で操作盤23の後から連れ歩く、自力走行式の歩行型作業機である。
走行装置14は、左側の電動モータ12の外側、すなわち伝動ケース11の下部左側に左走行部26を備え、右側の電動モータ13の外側、すなわち伝動ケース11の下部右側に右走行部27を備える。
左走行部26は、左側の電動モータ12に連結する左側の駆動輪(駆動輪)31を備え、この駆動輪31の後方に左側の遊転輪32を回転自在に備え、左側の駆動輪31および左側の遊転輪32に左側のクローラベルト33を巻き掛けたものである。
なお、右走行部27は、左走行部26と同一構成部材なので、それぞれの構成部材に同一符合を付して説明を省略する。
また、除雪装置16は、オーガ部35、ブロア部36およびシュータ37などで構成したものである。
この除雪機10によれば、左右の電動モータ12,13を駆動して、左右の駆動モータ12,13で左右の駆動輪(駆動輪)31,31を駆動することにより、左右のクローラベルト33,33を回転する。左右のクローラベルト33,33を回転することで除雪機10が走行する。
この状態において、エンジン15で除雪装置16、すなわちオーガ部35およびブロア部36を駆動して除雪作業をおこなう。
カバー体18は、上カバー部41と下カバー部42とからなり、下カバー部42でエンジン15の底面を覆い、上カバー部41でエンジン15の上方を覆うことで、エンジン15を全体に覆うように構成したものである。
エンジン15は、クランクシャフト48を縦置きにした形式のバーチカルエンジンである。
ブロア部36は、伝動ケース11の前部にブロアハウジング61を取り付け、このブロアハウジング61内にブロア62を配置するとともに、このブロア62を駆動軸46に取り付けたものである。
また、オーガ部35は、ブロアハウジング61の前部にオーガハウジング64を取り付け、このオーガハウジング64内にオーガ65を回転自在に取り付けたものである。
図2は本発明に係る除雪機のマフラーを示す側面図である。
伝動ケース11の上部にエンジン15を搭載するとともに、伝動ケース11の下部左右側に左右の走行部26,27(右走行部27は図3も参照)を備える。
カバー体18を構成する下カバー部42の底部43に開口44を形成して、開口44に排気管46を通すことで、エンジン15に排気管46を介してマフラー45を接続する。
このマフラー45をエンジン15の下方に配置するとともに、伝動ケース11の後方で、かつ左右の走行部26,27間に配置する(図3も参照)。
エンジン15の右側部に気化器51およびエアクリーナ52を接続し(図3も参照)、エンジン15、気化器51およびエアクリーナ52をカバー体18で覆い、このカバー体18、具体的には上カバー部41の後部に吸気口53を下向きに設ける。
エンジン15でクランクシャフト48を回転し、クランクシャフト48で冷却ファン49を回転することで吸気口53から外気(空気)をカバー体18内に取り入れる。
吸気口53からカバー体18内に矢印の如く空気を上向きに取り入れ、取り入れた空気をエアクリーナ52および気化器51に導く。
吸気口53の下側前方にマフラー45を配置する。このマフラー45を、エンジン(バーチカルエンジン)15のシリンダヘッド17の下方に位置する(図3も参照)。
このシリンダヘッド17は、エンジン15のクランクシャフト48後方に配置され、除雪機10の後方に向けて取り付けられている。
マフラー45は、伝動ケース11の幅方向に向けて横置きとし、かつ水平に配置したものである。
マフラー45と吸気口53との間に隔壁55を介在させ、隔壁55の上端56とカバー体18、具体的には下カバー部42の底部43との間に隙間58を鉛直に設けた。
図3は本発明に係る除雪機を示す平面図である。
伝動ケース11の前方に、ブロアハウジング61を介してオーガハウジング64を設け、このオーガハウジング64を伝動ケース11の幅方向に延びるように配置する。
また、伝動ケース11にオーガ65およびブロア62などを駆動するエンジン15を配置し、このエンジン15の排気系にマフラー45を接続し、伝動ケース11の後部から左右の操作ハンドル21,22を後方へ延ばす。
マフラー45にテールパイプ67を備え、このテールパイプ67の先端部68を角度θ分前方に傾斜させる。
テールパイプ67の先端部68を角度θ分前方に傾斜させることで、先端部68を平面視で斜め前方へ延ばし、かつテールパイプ67の先端部68から排気ガス71(想像線で示す)を排出した際に、排気ガス71がオーガハウジング64の左後角部66に当たらないようにした。
ここで、排気ガス71がオーガハウジング64に当たると、排気ガス71の熱でオーガハウジング64内の雪が融ける。この状態で除雪機10の稼働を停止すると、オーガハウジング64内で融けた雪が凍結することが考えられる。
そこで、上述したように、排気ガス71をオーガハウジング64に当たらないようにすることで、オーガハウジング64内に凍結が発生することを防止する。
なお、除雪機10の左横に想像線で示す雪壁114は、オーガ部36で除雪処理を実施した後に残る雪の壁である。
図4は本発明に係る除雪機の要部を示す分解斜視図である。
左走行部26は、左支持体73を前後方向に水平に延ばし、左支持体73の前端部73aに左側の駆動輪31(図2参照)を設け、左支持体73の後端部73bに左側の遊転輪32を設け、左側の駆動輪31および左側の遊転輪32に左側のクローラベルト33を巻き掛けたものである(図2参照)。
また、右走行部27は、左走行部26と同様に、右支持体74を前後方向に水平に延ばし、左支持体74の前端部74aに右側の駆動輪31(図2参照)を設け、右支持体74の後端部74bに右側の遊転輪32を設け、右側の駆動輪31および右側の遊転輪32に右側のクローラベルト33を巻き掛けたものである(図2参照)。
左走行部26の駆動輪31などを支える左支持体73と、右走行部27の駆動輪31などを支える右支持体74とを連結部材75で連結するとともに、この連結部材75をマフラー45の後方に配置する(図2参照)。
さらに、マフラー45を左右の支持体74,75間、すなわち左右の走行部26,27間に配置する(図2、図3参照)。
連結部材75は、左支持体73から右支持体74まで延びた矩形状の後部プレート76と、この後部プレート76の上下辺から前方に折り曲げた上下の折曲片77,78(下折曲片78は図2も参照)と、後部プレート76の左右辺から前方に折り曲げた左右の折曲片81,82とを備え、後部プレート76と上下の折曲片77,78とで略コ字形を形成したものである。
連結部材75の左端部75aを左支持体73の後端部73bに嵌め込み、左端部75aを後端部73bにボルト83・・・(・・・は複数を示す)で取り付ける。
さらに、連結部材75の右端部75bを右支持体74の後端部74bに嵌め込み、右端部75bを後端部74bにボルト83・・・で取り付ける。
後部プレート76の略中央にはブラケット85を備える。このブラケット85は、昇降調整手段86(図1参照)の下端部86aを取り付けるための部材である。
昇降調整手段86は、図2に示す伝動ケース11を、左右の駆動輪31の車軸を軸にして上下方向にスイングするものである。
この連結部材75をマフラー45の後方に配置する(図2参照)。よって、マフラー45を左右の支持体74,75間、すなわち左右の走行部26,27間に配置するとともに(図2、図3参照)、連結部材75の前方に配置する。
マフラー45の左右端部45a,45bを左右の走行部26,27で保護するとともに、マフラー45の後部45cを連結部材75で保護することで、マフラー45の損傷を防ぐ。
さらに、左右の走行部26,27をマフラー45の保護部材として兼用することで、マフラー45を保護する部材を減らすことが可能になる。
マフラー45を略楕円形の筒体に形成し、マフラー45を伝動ケース11(図2参照)の幅方向に向けて水平に配置する。
マフラー45の後部45cから上方に排気管46を延ばし、この排気管46の上端をフランジ47を介してエンジン15の排気系に接続する(図2参照)。
マフラー45は、図2に示す取付ブラケット91を介して伝動ケース11の後部に取り付けられている。
マフラー45をエンジン15のシリンダヘッド17(図2参照)の下方で、かつ左右の走行部26,27間に配置した。
すなわち、エンジン15のシリンダヘッド17の下方で、かつ左右の走行部26,27間には地面108に臨む空間109、いわゆるデッドスペースとなる空間が存在し、この空間109にマフラー45を配置する。
なお、マフラー45を空間109に配置した理由については後述する。
マフラー45の左端部45aからテールパイプ67を左方向に延ばす。
テールパイプ67は、マフラー45の左端部45aから横方向に基端部87を延ばし、基端部45aから上方に中央部88を延ばし、中央部88の上端88aを左側のクローラベルトの上方に配置し、中央部88の上端88aから横方向に先端部68を延ばす。
これにより、テールパイプ67の先端部68を左側のクローラベルトの上方に配置する。
テールパイプ67の先端部68は、図3に示すように、中央部88の上端88a側の半分の部位を横方向に延ばし、排気口89側の半分の部位を、図3に示すように角度θ分前方に傾斜させる。
マフラー45の上後方に隔壁55を備える。
隔壁55は、マフラー45の後部45cと平行に後板95を配置し、後板95の左端から左ブラケット96を前方に向けて折り曲げ、後板95の右端から右ブラケット97を前方に向けて折り曲げることで、平面視で略コ字形に形成したものである。
後板95の左端近傍に左凹部98を形成し、後板95の右端近傍に右凹部99を形成する。左凹部98に左操作ハンドル21を差し込むとともに、右凹部99に右操作ハンドル22を差し込む。
これにより、左操作ハンドルを左ブラケット96の内側に沿わせるとともに、右操作ハンドルを右ブラケット97の内側に沿わせる。
左操作ハンドルと左ブラケット96との間に左サポート部101を配置するとともに、右操作ハンドルと右ブラケット97との間に右サポート部102を配置する。
この状態で、左操作ハンドル21に、左サポート部101および左ブラケット96をボルト103,103で取り付ける。さらに、右操作ハンドル22に、右サポート部102および右ブラケット97をボルト103,103で取り付ける。
これにより、隔壁55を左右の操作ハンドル21,22に取り付ける。なお、左右の操作ハンドル21,22は、それぞれの先端部が、図2に示すように伝動ケース11にボルト104・・・で取り付けられている。
左サポート部101の受け部101aおよび右サポート部102の受け部102aを、図2に示すように下カバー部42の底部43に当接する。
これにより、左サポート部101の受け部101aおよび右サポート部102の受け部102aで、下カバー部42の底部43のうちの水平部43aを支える。
なお、隔壁55を平面視で略コ字形に形成した理由は後述する。
次に、本発明に係る除雪機10の作用を図5〜図7に基づいて説明する。
図5は本発明に係る除雪機のマフラーの放射熱について説明する側面図である。
エンジン15でクランクシャフト48を回転し、クランクシャフト48で冷却ファン49を回転する。これにより、吸気口53から外気(空気)をカバー体18内に矢印Aの如く取り入れる。
吸気口53からカバー体18内に取り入れた空気を、カバー体18内で矢印B、矢印Cの如く冷却ファン49まで導く。
冷却ファン49まで導いた空気の一部を、エアクリーナ52を介して気化器51まで矢印D(破線で示す)の如く導き、気化器51からエンジン15の吸気系に導く。
一方、残りの空気をエンジン15に向けて矢印Eの如く導くことにより、エンジン15を冷却する。エンジン15を冷却した後、冷却に用いた空気を、下カバー部42の開口44から矢印Fの如く下カバー部42の下方の隔壁55の前側に排出する。
隔壁55の前側に排出した空気を、隔壁55で矢印Gの如く下方に案内する。これにより、空気を排気管46に沿って流し、排気管46の熱を空気で冷却する。
このように、マフラー45と吸気口53との間に隔壁55を鉛直に介在させて、カバー体18(下カバー部42)から排出した空気を、隔壁55で矢印Gの如く下方に案内することで、カバー体18から排出した空気が、吸気口53からカバー体18内に導かれることを防ぐ。
カバー体18から排出した空気が、吸気口53からカバー体18内に導かれることを防ぐことで、カバー体18内のエンジン15を好適に冷却する。
さらに、マフラー45と吸気口53との間に隔壁55を介在させて隔壁55で吸気口53をマフラー45から隔てることで、マフラー45の放射熱を隔壁55で遮る。よって、マフラー45の放射熱が吸気口53側に伝わることを防ぎ、マフラー45の放射熱が吸気口53からカバー体18内に直接的に導かれることを防止する。
ところで、除雪機10の稼働中に、吸気口53からカバー体18内に導く空気中に雪粉が含まれていると、空気中の雪粉がカバー体18内で着氷(アイシング)することが考えられる。
そこで、隔壁55の上端56とカバー体18の底部43との間に隙間58を設けることで、この隙間58から、マフラー45の放射熱を必要量だけ吸気口53側に導くようにした。
ここで、必要量だけの放射熱とは、吸気口53の近傍に付着した雪粉106を融かして蒸発することが可能で、かつ吸気口53からカバー体18内に取り入れた際に、エンジン15の冷却に影響を及ぼさない放射熱の量をいう。
このように、マフラー45の放射熱を必要量だけ吸気口53側に導くようにすることで、マフラー45の放射熱で、カバー体18のうち、吸気口53近傍に付着した雪粉106を融かして蒸発する。
これにより、雪粉106が吸気口53からカバー体18内に取り入れることを防止する。
さらに、マフラー45の放射熱で隔壁55を適温に加熱することで、この熱を利用して、隔壁55に付着した雪粉106や、吸気口53近傍に付着した雪粉106を融かして蒸発する。これにより、吸気口53からカバー体18内に雪粉106を取り入れることをより確実に防ぐ。
このように、吸気口53からカバー体18内に雪粉106を取り入れることを防ぐことで、カバー体18内で着氷(アイシング)が発生することを防ぐ。
さらに、除雪機10は、エンジン15の下方で、かつ左右の走行部26,27間にマフラー45を配置した。
エンジン15の下方で、かつ左右の走行部26,27間には地面108に臨む空間109が存在し、この空間109にマフラー45を配置する。
これにより、マフラー45を地面108に近づけた状態で配置することが可能になる。
マフラー45を地面108に近づけることで、マフラー45を操作者から離して配置する。さらに、マフラー45を地面108に臨ませることで、マフラー45から発生した排気騒音(破線の矢印Hで示す)を地面108で吸収する。
このように、マフラー45を操作者から離し、かつマフラー45の排気騒音を地面108で吸収することで、マフラー45の排気騒音を低減する。
さらに、冬季は地面108が低温状態になり、かつ地面108上の雪111も低温状態なので、マフラー45を地面108に近づけることで、マフラー45から放射した熱(破線の矢印Iで示す)を、地面108や地面上の雪111で吸収してマフラー45をより好適に冷却する。
加えて、マフラー45を地面108に近づけることで、マフラー45を操作者の目線より下方に配置する。
これにより、操作者が除雪機10を操作する際に、操作者の前方視界、特にオーガ部35の前方の視認性を好適に確保する。よって、除雪機10で除雪作業をおこなう際に、除雪作業性を高めることができる。
次に、隔壁55を、図4に示すように、平面視で略コ字形に形成した理由を次図で説明する。
図6(a),(b)は本発明に係る除雪機の隔壁による空気の流れを説明する平面図であり、(a)は隔壁200を直線状に形成したものを「比較例」として示し、(b)は図1〜図5に示す実施の形態を「実施例」として示したものである。
(a)において、カバー体内のエンジンを冷却した後、冷却に用いた空気を開口201からカバー体の外部に矢印Jの如く排出する。開口201から排出した空気は隔壁200の左右端202,203を矢印Kの如く回りこんで吸気口204に導かれる。
よって、開口201から排出した空気を、吸気口204からカバー体内に取り入れてしまう。
(b)において、図5に示すカバー体18内のエンジン15を冷却した後、冷却に用いた空気を開口44からカバー体18の外部に矢印Kの如く排出する。開口44から排出した空気は、隔壁55の左右端に備えた左右のブラケット96,97で案内され、矢印Lの如く前方、すなわち吸気口53から離れた方向に向けて導かれる。
このように、開口44から排出した空気を、吸気口53から離れた方向に案内することで、開口44から排出した空気を、吸気口53からカバー体18内に取り入れることを防ぐ。
図7(a),(b)は本発明に係る除雪機のテールパイプから排気ガスを排出する状態を説明する平面図である。
(a)に示すように、マフラー45に備えたテールパイプ67の先端部68を傾斜角θとすることで斜め前方へ延ばし、かつテールパイプ67から排出する排気ガス71がオーガハウジング64の左後角部66に当たらないようにした。
排気ガス71をオーガハウジング64の左後角部66に当たらないようにすることで、排気ガス71がオーガハウジング64の左後角部66に当たって後方に反射することを防ぐ。
さらに、マフラー45のテールパイプ67の先端部68を斜め前方へ延ばすことで、排気ガス71をテールパイプ67の先端部68から斜め前方に向けて排出する。
(b)において、排気ガス71がオーガハウジング64の左後角部66で後方に反射することを防ぎ、かつ排気ガス71を斜め前方に向けて排出することで、排気ガス71の排気音を操作者113により一層伝わり難くする。
排気ガス71の排気音を操作者113に伝わり難くして、排気音の低減を図る。
さらに、排気ガス71をテールパイプ67の先端部68から斜め前方に向けて排出することで、除雪機10の横の雪壁114で反射した排気ガス71が、除雪機10の後方に向けて流れることを防ぐ。
これにより、雪壁114で反射した排気ガス71が操作者113にかかることを防止する。
(a)に戻って、排気ガス71をテールパイプ67で斜め前方に向けて排出することで、除雪機10の横の雪壁114に排気ガス71が当たった際に、雪壁114から飛ばされた雪粉116が、除雪機10の後方に向けて流れることを防ぐ。
(b)において、雪壁114から飛ばされた雪粉116が、除雪機10の後方に向けて流れることを防ぐことで、雪壁114から飛ばされた雪粉116が操作者113にかかることを防止する。
図8(a),(b)はテールパイプの比較例を説明する平面図である。
(a)に示すように、マフラー211にテールパイプ212を備え、テールパイプ212の先端部213を横向きに延ばした。
テールパイプ212の先端部213を横向きに延ばすことで、先端部213から排出した排気ガス214が雪壁215で反射した際に、排気ガス214の一部、すなわち後方側の排気ガス214が除雪機210の後方に向けて反射する。
(b)において、排気ガス214の一部、すなわち後方側の排気ガス214が除雪機210の後方に向けて反射することで、排気ガス214の排気音が操作者216に伝わりやすくなり、排気音の低減を図ることができない。
さらに、雪壁214で反射した排気ガス213の一部が、除雪機210の後方に矢印Mの如く向けて流れる。
ここで、除雪機210は矢印Nの如く前進しているので、除雪機210の後方に矢印Mの如く向けて流れた排気ガス214が操作者216にかかってしまう。
(a)に戻って、排気ガス214をテールパイプ212の先端部213で横向きに排出することで、雪壁215に排気ガス214が当たった際に、雪壁215から飛ばされた雪粉217が、除雪機210の後方に向けて流れる。
(b)において、除雪機210は矢印Nの如く前進しているので、雪壁215から除雪機210の後方に飛ばされた雪粉217が操作者215にかかってしまう。
なお、前記実施の形態では、本発明を、オーガ部35およびブロア部36を備えた除雪機10に適用する例について説明したが、本発明は、これに限らないで、その他の除雪装置を備えた除雪機に適用することも可能である。
また、前記実施の形態では、隔壁55を鉛直に配置した例について説明したが、これに限らないで、隔壁55を斜めに傾斜させて配置することも可能である。
さらに、前記実施の形態では、隔壁55を図4に示すようにように形成した例について説明したが、隔壁55の形状はこれに限定するものではない。
具体的には、前記実施の形態では、隔壁55を、平面視で略コ字形に形成した例について説明したが、例えば隔壁55を平面視で略C字形に形成することも可能である。
加えて、前記実施の形態では、隔壁55の上端56を下カバー部42の底部43から離して、隔壁55の上端56と下カバー部42の底部43との間に隙間58を形成した例について説明したが、これに限らないで、隔壁55の上端56と下カバー部42の底部43との間に隙間58を形成しないように構成することも可能である。
また、前記実施の形態では、隔壁55を左右の操作ハンドル21,22にボルト103・・・で固定した例について説明したが、これに限らないで、例えば隔壁55を下カバー部42に取り付けることも可能である。
さらに、前記実施の形態では、マフラー45を略楕円形の筒体とし、この筒体を横置きとした例について説明したが、マフラー45の形状は任意に決めることが可能である。
加えて、前記実施の形態では、テールパイプ67を、マフラー45から横方向に基端部87を延ばし、基端部45aから上方に中央部88を延ばし、中央部88から横方向に先端部68を延ばすように構成したが、テールパイプ67の形状はこれに限るものではない。
また、前記実施の形態では、連結部材75を、図4に示すように構成した例について説明したが、連結部材75の形状はこれに限定するものではない。
要は、左右の支持体73,74に連結部材75を取り付けることで、マフラー45を保護するように形成されていればよい。
本発明は、エンジンをカバー体で覆い、このカバー体の後部に、カバー体内に外気を取り入れて吸気口を設けた除雪機に好適である。
本発明に係る除雪機を示す側面図である。 本発明に係る除雪機のマフラーを示す側面図である。 本発明に係る除雪機を示す平面図である。 本発明に係る除雪機の要部を示す分解斜視図である。 本発明に係る除雪機のマフラーの放射熱について説明する側面図である。 本発明に係る除雪機の隔壁による空気の流れを説明する平面図である。 本発明に係る除雪機のテールパイプから排気ガスを排出する状態を説明する平面図である。 テールパイプの比較例を説明する平面図である。
符号の説明
10…除雪機、11…伝動ケース(機体)、15…エンジン、51…気化器、18…カバー体、53…吸気口、45…マフラー、55…隔壁、56…隔壁の上端、42…下カバー部、43…底部、58…隙間。

Claims (1)

  1. 機体にエンジンを搭載し、このエンジンに気化器を接続し、これらの気化器およびエンジンをカバー体で覆い、このカバー体の後部に、外気を上向きに取り入れて前記気化器に空気を導くための吸気口を設け、この吸気口の下側前方にマフラーを設けた除雪機であって、
    前記マフラーと吸気口との間に隔壁を介在させ、この隔壁の上端とカバー体との間に隙間を設けたことを特徴とする除雪機。
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