JP4668756B2 - エアコン室外機の屋根置台 - Google Patents

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Description

本発明は、エアコン室外機の屋根置台に関し、特に、屋根の高い側に取り付けられる後座板と屋根の低い側に取り付けられる前座板との間隔を一定とするものに関する。
従来のエアコン室外機の屋根置台として、エアコン室外機を取り付けるベースの、屋根の低い側の端部に取り付けられるステーの長さを調節自在とすることで、屋根の高い側に取り付けられる後座板と屋根の低い側に取り付けられる前座板との間隔を一定としたものが知られている。このようなものとしては例えば、非特許文献1に記載されたものがある。これを図10乃至図14に基づき説明する。
図10の据付状態の斜視図に示すように、この屋根置台は、傾斜する屋根100の高い側、すなわち山側(以下山側と称するときは傾斜する屋根の高い側をいうものとする)に配置されて、屋根100の傾斜方向と直角方向を長手方向として配置される後座板101、後座板101から水平方向に前座板103側へ延びる一対のベース102、屋根100の低い側、すなわち谷側(以下谷側と称するときは傾斜する屋根の低い側をいうものとする)に配置されて、屋根100の傾斜方向と直角方向を長手方向として配置される前座板103、各ベース102の前座板103側から前座板103に架けて配置される一対のステー104、ベース102の後座板側端部とステー104の下端部との間に架け渡される一対の補強部材105などを有している。一対のベース102は、エアコン室外機の長手方向が建物の壁面に沿うように、エアコン室外機を載置させるためのものであって、設置されるエアコン室外機の取付ボルトの位置に合わせて配置されている。
後座板101は、図10に示すように、底壁111と、底壁111の両端部から、すなわち、底壁111の山側端部及び谷側端部から立ち上げられた側壁112と、両側壁112の上端から対向する側壁に向けて延設される山側及び谷側の上壁114とを有し、両上壁114間にはスリット116が形成されている。このように、後座板101には底壁111と上壁114との間には、屋根100の傾斜方向と直角方向に一定高さのスライド溝117が形成されている。また、このスライド溝117は、底壁111が屋根100に当接するように配置させた場合に、スリット116を通じて上方に開放されている。
また、このスライド溝117には、図11及び図13に示すように、スライド溝117に山側連結部材106が摺動自在に取り付けられている。山側連結部材106は、スリット116の上に位置する部分がベース支持部161であり、下方は後座板101に取り付けられる脚部162である。ベース支持部161は、図13に示すように、ベース102の山側端部の両側を挟み込む支持壁161a、161bを有し、この支持壁161a、161bによりボルト163を支軸としてベース102の山側端部を回動自在に支持している。脚部162は、図11からよく分かるように、両上壁114の下面に沿うように配置された平面部162aと、スライド溝117を形成する側壁112の内側に沿うように平面部162aの山側及び谷側が下方に折り曲げられた垂下壁162b、162cとを有している。このように形成された脚部162は、平面部162aが上壁114の下面に沿うようにスライド溝117に対し側方から挿入されると、平面部162aの上面が上壁114の下面に沿い、垂下壁162b、162cが側壁112の内面に沿い、垂下壁162b、162cの下端面がスライド溝117の底壁111で支持される状態となる。脚部162は、このように、スライド溝117内に摺動自在に収納されて、山側連結部材106が後座板101に取り付けられる。なお、脚部162は、スリット116を通じてベース支持部161に連結されている。
ベース102は、図10に示すように、後座板101に取り付けられた山側連結部材106に対しベース102の後座板側端部が回動自在に連結されることにより、後座板101に対し、自由な角度を取り得るように連結され、惹いては、種々の傾斜角度の屋根100に対して常に水平となるように調整可能とされている。また、ベース102は、谷側端部においては、ステー104と回動自在に連結されて支持されている。
このベース102は、上面と上面から垂下された側面を備えた形状であり、上面には、エアコン室外機を取り付けるための防振ゴム121が取り付けられている。防振ゴム121は、ベース102の上面に形成された長手方向に長い飛び長孔122に対し、スライド可能に取り付けられて入る。したがって、防振ゴム121は、エアコン室外機の取付ボルトの位置に対応してベース102の長手方向に調整可能に取り付けられている。
ステー104は、図10に示すように、上端部でベース102に回動自在に連結され、下端部において後述する谷側連結部材107を介して前座板103に回動自在に連結されている。また、ステー104は、ベース102に回動自在に連結される上ステー141と、前座板103に回動自在に連結される下ステー142とに分離されて形成されている。また、両者は略同形、異サイズに形成されてなり、結合部分では重ね合わされ、この重ね合わせ寸法を可変とするように形成されている。具体的には、上ステー141も下ステー142も断面が略逆U字型に形成され、下ステー142が上ステー141に対し谷側からスライド可能に重ね合わされ、重ね合わされた寸法を変化させることができる構成となっている。また、両者141、142を所定の重ね合わせ寸法位置で固定させることができるように、この重ね合わせ部分における谷側に面する壁部には、連結孔としての長孔143が設けられている。そして、ステー104は、長孔143にボルト144を挿通し、このボルト144にナット(図示せず)を締結することにより、所定長さに保持できるように構成されている。
前座板103は、後座板101と同様の構造を成している。すなわち、図10に示すように、前座板103は、底壁131と、底壁131の山側端部及び谷側端部から立ち上げられた側壁132と、両側壁132の上端から対向する側壁132に向けて延設された山側及び谷側の上壁134とを有し、両上壁134間にはスリット136が形成されている。また、底壁131と上壁134との間には、屋根100の傾斜方向と直角方向に一定高さのスライド溝137が形成されている。そして、このスライド溝137は、底壁131が屋根に当接するように配置された場合に、スリット136を通じて上方に開放されている。
さらに、スライド溝137には、谷側連結部材107が摺動自在に取り付けられている。谷側連結部材107は、図12及び図14に示すように、スリット136の上に位置する部分がステー支持部171であり、下方は前座板103に取り付けられる脚部172を成している。ステー支持部171は、図14に示すように、下ステー142の下端部の両側を挟み込む支持壁171a、171bを有し、この支持壁171a、171bによりボルト173を支軸として下ステー142の下端部を回動自在に支持している。
脚部172は、図12に示すように、両上壁134の下面に沿うように配置された平面部172aと、スライド溝137を形成する側壁132の内側に沿うように平面部172aの山側及び谷側が下方に折り曲げられた垂下壁172b、172cとを有している。このように形成された脚部172は、平面部172aが上壁134の下面に沿うようにスライド溝137に対し側方から挿入されると、平面部172aの上面が上壁134の下面に沿い、垂下壁172b、172cが側壁132に沿い、垂下壁172b、172cの下端面がスライド溝137の底壁131で支持される状態となる。脚部172は、このように、スライド溝137内に摺動自在に収納されて、谷側連結部材107が前座板103に取り付けられる。スライド溝137内を摺動自在となるように前座板103に取り付けられる。なお、脚部172は、スリット136を通じてステー支持部171に連結されている。
補強部材105は、図10に示されるが、断面L字型の長尺部材であり、側面部151の山側端部がベース102の山側端部に固定されている。この固定は、図13に示すように、ベース102を回動可能に軸支するボルト163により、山側連結部材106に対しベース102の山側端部と共締めされて固定されている。また、補強部材105の谷側端部は、側面部151の谷側端部が下ステー142の下端部に固定されている。この固定は、図14に示すように、下ステー142を回動可能に軸支するボルト173により、谷側連結部材107に対し下ステー142と共締めされて固定されている。
上記のように構成されたエアコン室外機の屋根置台は、次のように組み立てられていた。なお、ベース102とステー104とは、ステー104の上端部とベース102の谷側端部との間で予め回動自在に組みつけられて梱包されていた。また、この梱包状態においては、この組みつけられたものは、回動自在に連結されている部分で二つ折り状態にして設置場所に運ばれていた。
設置場所においては、まず、一対の山側連結部材106の脚部162が後座板101のスライド溝117に対し側方からスライド式に挿入される。一対の山側連結部材106の取付位置は、ベース102上の防振ゴム121とエアコン室外機の取付ボルト位置とが合致するように定められる。位置決めされた山側連結部材106は、小ねじにより固定されるが、この部分の詳細構造については図示を省略する。同様に、一対の谷側連結部材107の脚部172を、前座板103の側方からスライド式に挿入して、略所定位置に位置させる。次いで、小ねじにより谷側連結部材107を前座板103に固定する(図示せず)。
次に、一対のベース102とステー104との組み付け品を、梱包状態の折りたたみ状態から据え付け時の状態に広げる。そして、ベース102の山側端部を、上記のように取り付けられた山側連結部材106のベース支持部161においてボルト163を支軸として回動可能に固定する。また、ステー104の下端部を、谷側連結部材107のステー支持部171においてボルト173を支軸として回動可能に固定する。このとき一対の補強部材105の山側を、ボルト163によりベース102の山側端部と共締めして、山側連結部材106に固定する。また、補強部材105の谷側を、ボルト173により下ステー142の下端部と共締めして、谷側連結部材107に固定する。
このようにして、ベース102、ステー104、後座板101、前座板103及び補強部材105を組み付け状態にした後、設置しようとする屋根の傾斜角度に合うように、ベース102の水平出しを行う。この水平出しは、ステー4の長さを調整することにより行われる。ステー4の長さの調整は、上ステー141と下ステー142の重なり寸法を調整し、調整された位置で上ステー141と下ステー142との間をボルト144にナット(図示せず)を締結することにより行われる。このようにして組み立てられた屋根置台は、屋根100の上に載せて、図10に示すように、建物の壁内の柱61にヒートン釘62を留め、このヒートン釘62と後座板101との間に針金63を渡して引き留めるように設置されている。
オーケースカイキーパ屋根直角置台据付説明書 オーケー器材株式会社 2003年
しかしながら、このような従来のエアコン室外機用の壁面取付型屋根においては、山側連結部材106及び谷側連結部材107を後座板101及び前座板103に差し込む作業が厄介であった、特に屋根100の上でこの位置を調節する必要が生じた場合は、ベース102、ステー104、山側連結部材106及び谷側連結部材107を組み合わせたものをスライドさせて位置調整する作業が必要となるが、この作業が容易にできないという問題があった。また、山側連結部材106や谷側連結部材107を必要とするため部品点数が多く、コストアップの要因ともなっていた。
本発明は、上記従来技術における問題点に鑑み成されたものであり、据付作業を容易に行えるようにするとともに、連結部材を使用しない構造とすることにより部品点数を削減したエアコン室外機の屋根置台を提供することにある。
本発明に係るエアコン室外機の屋根置台は、傾斜屋根の高い側に配置されて、屋根の傾斜方向と直角の方向を長手方向として配置される後座板と、傾斜屋根の低い側に配置されて、屋根の傾斜方向と直角の方向を長手方向として配置される前座板と、エアコン室外機を載置するものであって、後座板から水平方向に前座板側へ延びるベースと、ベースの前座板側端部から前座板に架けて配置されるステーと、後座板と前座板との距離を略一定とするようにベースの後座板側端部とステーの下端部との間に架け渡される補強部材とを有し、前記後座板は、ベースの後座板側端部を取り付けるベース取付面部と屋根に支持される後支持面部とが一体に形成されたものであって、このベース取付面部は、後座板の長手方向に直交する方向からベースを所定の取付位置に位置させることが可能な形状であり、後支持面部は、傾斜屋根の高い側の端部における水平線を基準として傾斜屋根側の低い方向に低くなるように傾斜して形成され、前座板は、ステーの下端部を取り付けるステー取付面部と屋根に支持される前支持面部とが一体に形成されたものであって、このステー取付面部は、前座板の長手方向に直交する方向からステーの下端部を所定の取付位置に位置させることが可能な形状であり、前支持面部は、傾斜屋根の低い側の端部における水平線を基準として傾斜屋根側の高い方向に高くなるように傾斜して形成され、ベースは、後座板側端部がベース取付面部に直接固定され、前座板側端部がステーの上端部に回動自在に支持され、このステーは、伸縮自在に形成されるとともに、下端部が前座板のステー取付面部に直接固定されてなることを特徴とする。
このように構成された本発明に係るエアコン室外機の屋根置台によれば、補強部材により後座板と前座板との間隔が一定とされているので、ベースの水平出しは、ステーの長さを調節してステーの傾斜角度を変化させることにより行うことができる。すなわち、屋根の傾斜角度が大きいときはステーを長くして水平線に対するステーの傾斜角度を大きくし、屋根の傾斜角度が小さいときはステーを短くして水平線に対するステーの傾斜角度を小さくすることにより行うことができる。このとき、後座板ではベース取付面部にベースの後座板側端部が直接固定されているので、後座板は屋根の傾斜角度に関係なく常に一定の方向で設置される。一方、前座板は、ステー取付面部にステーの下端部が直接固定されているので、ステーの傾斜角度とともに前支持面部の向きが変化する。したがって、ベースの水平出しは、従来必要としていた山側及び谷側の連結部材を必要としない。この結果、部品工数を削減することができ、簡略な構成とすることができる。また、ベースの後座板側端部又はステーの下端部は、後座板のベース取付面部及び前座板のステー取付面部に対し、所定位置において後座板又は前座板の長手方向に直交する方向から固定することができるので、組立作業が容易化され効率化される。また、本発明では、後座板の後支持面部が傾斜屋根の高い側の端部における水平線を基準として傾斜屋根の低い方向に低くなるように傾斜して形成されているので、後支持面部が屋根の傾斜に略沿う状態となる。また、前座板の前支持面部が傾斜屋根の低い側の端部における水平線を基準として傾斜屋根の高い方向に高くなるように傾斜して形成されているので、前支持面部が屋根の傾斜に略沿う状態となる。したがって、後座板及び前座板を安定して設置することができる。
また、前記後座板は、ベース取付面部と後支持面部とこれらを連結する後連結面部とを有し、断面で見て、ベース取付面部は後連結面部に対し略L字状に形成され、後支持面部は、後連結面部に対し略L字状に形成されるとともに、ベース取付面部に略対向して形成されてなる構成としてもよい。同様に、前座板も、ステー取付面部と前支持面部とこれらを連結する前連結面部とを有し、断面で見て、ステー取付面部は前連結面部に対し略L字状に形成され、前支持面部は、前連結面部に対し略L字状に形成されるとともに、ステー取付面部に略対向して形成されてなる構成としてもよい。このように構成すれば、後座板1及び前座板2の断面経数が大きくなって強度が向上する。
また、上記後座板において、後支持面部を、ベース取付面部に対し後連結面部から遠くなるに従い開き気味に形成し、さらに、前座板において、前支持面部を、ステー取付面部に対し前連結面部から遠くなるに従い開き気味に形成してもよい。このようにすれば、ベースの後座板側端部をベース取付面部と後支持面部との間に差し入れして、ベースをベース取付面部に容易に固定することができる。また、ステーの下端部をステー取付面部と前支持面部との間に差し入れして、ステーをステー取付面部に容易に固定することができる。また、このように、ベースの後座板側端部及びステーの下端部を固定することにより、これら固定周りの見栄えが良好となる。
また、前記後座板において、後支持面部は、後連結面部に近い部分(根元部分)では水平面に対する角度が大きく、後連結面部から遠い部分(先端部分)では水平面に対する角度が小さくなるように2分され、さらに、前記前座板において、前支持面部は、前連結面部に近い部分(根元部分)では水平面に対する角度が大きく、前連結面部から遠い部分(先端部分)では水平面に対する角度が小さくなるように2分されている形状としてもよい。このようにすれば、後座板及び前座板において、傾斜角度の大きい屋根では底壁に近い部分(根元部分)が屋根の傾斜面に接し、傾斜角度の小さい屋根では底壁に遠い部分(先端部分)が屋根の傾斜面に接するようになるので、種々の傾斜角度の屋根に対して適用することができる。
また、前記後座板及び前座板において、後連結面部又は前連結面部に近い部分の水平方向に対する角度が約30度であり、後連結面部又は前連結面部に遠い部分の水平方向に対する角度が約11度であるのが好ましい。屋根の角度は、積雪の有無あるいは多少により異なっている。積雪量の多いところでは約30度であり、積雪のほとんどないところでは約11度とされている。したがって、上記のように、後座板及び前座板における後支持面部及び前支持面部を設定することにより、本屋根置台を大半の屋根に適用できるようになる。
また、前記後座板は、ベース取付面部にベースの後座板側端部を固定するための飛び長孔が形成され、前記前座板は、ステー取付面部にステーの下端部を固定するための飛び長孔が形成されるようにしてもよい。このように構成することにより、ベース又はステーの取付位置を後座板及び前座板の長手方向に調整することができる。したがって、ベースの取付位置を、容易にエアコン室外機の取付ボルトの位置に合わせることができる。
また、前記前座板と前記後座板とは、長手方向の中心線に対し対称的に形成されることにより、相互間で共通化するようにしてもよい。このようにすれば、部品の共通化が図れ、コスト軽減を行うことができる。
また、前記前座板、前記後座板、前記ステー及び前記補強部材は、それぞれ軽金属合金により長手方向に押出成型されてなるように形成してもよい。このようにすれば、屋根置台が軽量化されて作業性が向上するとともに、屋根置台の見栄えを向上させることができる。
本発明に係るエアコン室外機の屋根置台によれば、従来必要としていた山側及び谷側の連結部材を使用しないでベースの水平出しを行うことができるので、部品工数を削減することができ、簡略な構成とすることができる。また、ベースの後座板側端部又はステーの下端部を、後座板又は前座板の長手方向の所定位置で、後座板及び前座板の長手方向に直交する方向から固定することができるので、組立作業が容易化され効率化される。また、後支持面部及び前支持面部が傾斜屋根に沿う状態となるので、後座板及び前座板を安定して設置することができる。
以下、本発明を具体化した実施の形態に係るエアコン室外機の屋根置台を図1〜図5に基づいて説明する。
本実施の形態に係るエアコン室外機の屋根置台は、エアコン室外機を、長手方向が屋根の傾斜方向と直角の方向に設置するものであって、図1の本実施の形態に係るエアコン室外機の据付状態の斜視図に示すように、屋根100の山側(屋根の高い側)に配置されて、屋根100の傾斜方向と直角の方向を長手方向として配置される後座板1と、屋根100の谷側(屋根の低い側)に配置されて、屋根100の傾斜方向と直角の方向を長手方向として配置される前座板2と、エアコン室外機を載置するものであって、後座板1から水平方向に前座板2側へ延びるベース3と、ベース3の前座板側端部から前座板2に架けて配置されるステー4と、後座板1と前座板2との距離を略一定とするようにベース3の後座板側端部とステー4の下端部との間に架け渡される補強部材5とを有している。
前記後座板1は、図1及び図2に示すように、後連結面部11を介してベース取付面部12と後支持面部13とが一体に形成されたものである。ベース取付面部12はベース3の後座板側端部を取り付ける面部である。後支持面部13は、屋根100上に支持される面部である。また、後座板1は、断面で見て、ベース取付面部12が後連結面部11に対し略L字状に形成され、後支持面部13が後連結面部11に対し略L字状に形成されている。
そして、ベース取付面部12は、略水平となるように形成されている。また、後支持面部13は、ベース取付面部12に対し後連結面部11から離れるに従い開き気味に対向して形成されている。また、この後支持面部13は、傾斜屋根の高い側の端部、すなわち、後連結面部11側の端部における水平線を基準として、傾斜屋根側の低い方向に低くなるように傾斜して形成されている。このように、ベース取付面部12の下面には、後座板1の長手方向に直交する方向からベース3の山側端部の上面をベース取付面部12の下面に接触させることができるように形成されている。
また、後座板1の後支持面部13は、後連結面部11に近い部分、すなわち根元部分13aでは水平面に対する角度が大きく、後連結面部11から遠い部分、すなわち先端部分13bでは水平面に対する角度が小さくなるように2分されている。この傾斜角度は、概ね屋根100の傾斜角度を考慮して定められている。具体的には、屋根100の傾斜角度は11度〜30度であるので、根元部分13aの傾斜角度を30度とし、先端部分13bの傾斜角度を11度としている。このようにすると、屋根角度が30度の場合には根元部分13aが屋根100に接し、屋根角度が11度の場合には先端部分13bが屋根100に接し、その中間の場合は、根元部分13aと先端部分13bとの境界部で接するようになる。このため、境界部はやや丸みを付けた形状にするのが望ましい。
また、後座板1においてベース取付面部12には、ベース3を固定するための飛び長孔14が形成されている。また、後連結面部11には、建物壁面へ屋根置台を引き留める針金を固定するための飛び長孔15が形成されている。また、この後座板1は、長手方向の中心線を対称軸として対称的に製作されている。
前座板2は、後座板1の向きを反転し、傾斜屋根に載置して使用するものであるが、以下載置された状態に基づいて説明する。前座板2は、図1及び図3に示すように、前連結面部21を介してステー取付面部22と前支持面部23とが一体に形成されたものである。ステー取付面部22はステー4の下端部を取り付ける面部である。前支持面部23は、屋根100上に支持される面部である。また、前座板2は、断面で見て、ステー取付面部22が前連結面部21に対し略L字状に形成され、前支持面部23が前連結面部21に対し略L字状に形成されている。
そして、ステー取付面部22は、ステー4の前面と平行になるように形成されている。また、前支持面部23は、ステー取付面部22に対し前連結面部21から離れるに従い開き気味に対向して形成されている。さらに、前支持面部23は、傾斜屋根の低い側の端部、すなわち前連結面部21側の端部、における水平線を基準として、傾斜屋根側の高い方向に高くなるように傾斜して形成されている。このように、前座板2の長手方向に直交する方向からステー4の下端部の前面を、ステー取付面部22の山側の面に接触させることができるように形成されている。
また、前座板2の前支持面部23は、前連結面部21に近い部分、すなわち根元部分23aでは、水平面に対する角度が大きく、前連結面部21から遠い部分、すなわち先端部分23bでは、水平面に対する角度が小さくなるように2分されている。この傾斜角度は、屋根100の傾斜角度を考慮して定められている。具体的には、屋根100の傾斜角度は概ね11度〜30度であるので、根元部分23aの角度を略30度とし、先端部分23bの角度を略11度としている。このようにすると、屋根角度が30度の場合には根元部分23aが屋根100に接し、屋根角度が11度の場合には先端部分23bが屋根100に接し、その中間の場合は、根元部分23aと先端部分23bとの境界部で接するようになる。このため、境界部はやや丸みを付けた形状にするのが望ましい。
また、図1に示すように、前座板2のステー取付面部22には、ステー4を固定するための飛び長孔24が形成されている。また、前連結面部21には、前座板2として使用される場合に、建物壁面へ屋根置台を引き留める針金を固定するための飛び長孔25が形成されている。この飛び長孔25は、前座板2として使用するときには不要のものである。以上の如く、前座板2は、後座板1の向き、すなわち、後座板1の谷側を山側とするように向きを変更して取り付けたものであって、部品としては後座板1と同一形状及び構造である。したがって、この前座板2における符号21、22、23、23a、23b、24、25の部分は、後座板1における符号11、12、13、13a、13b、14、15の部分に対応する。
ベース3は、図1に示すように、上面31、側面32、33を備えた溝形状であって、上面31に長手方向に長い長孔34、35を備えている。この長孔34、35は、エアコン室外機を取り付けるための防振ゴム36の取付孔を成す。また、ベース3の後座板側端部は、図2に示すように、その上面31が、後座板1の長手方向と直交する方向の山側から、ベース取付面部12の下面に接触するように差し込まれる。また、図2に示すように、ベース3の後座板側端部にはボルト孔37が形成され、このボルト孔の下面にはねじ座(図示せず)が取り付けられている。そして、ベース取付面部12の長孔14からボルト孔37を介してボルト16が挿入され、このボルト16がボルト孔37裏面の上記ねじ座(図示せず)螺合されることにより、ベース3の後座板側端部が後座板1に固定されている。一方、ベース3の谷側端部は、ステー4により回動自在に支持されている。
ステー4は、図1に示されるが、伸縮自在に形成されるとともに、上端部がベース3に対し回動自在に連結され、下端部がステー取付面部22の山側面に固定されている。ステー4は、ベース3に回動可能に連結される上ステー41と、前座板2に固定される下ステー42とに分離されて形成されている。両者41、42は、略同形、異サイズに形成されてなり、図1に示すように結合部分では重ね合わされ、この重ね合わせ寸法を可変とすることにより伸縮自在とするように形成されている。具体的には、上ステー41も下ステー42も断面が略逆U字型に形成され、下ステー42が上ステー41の谷側からスライド可能に重ね合わされ、重ね合わせ寸法を変化させることができる構成となっている。この点の構造は従来のものと同様であるが、両者41、42を所定の重ね合わせ寸法位置で固定させることができるように、この重ね合わせ部分における谷側に面する前面壁部43に、連結孔としての長孔44が設けられている。そして、この長孔44にボルト45を挿通し、ナットで締結することにより、ステー4を所定長さに保持できるように構成されている。
また、下ステー42の下端部は、図3に示すように、前座板2に対し、所定位置において、その前面壁部43がステー取付面部22の山側面に接触するように、ステー4の長手方向に直交する方向の山側から取り付けられる。下ステー42の前面壁部43の下端部には、ボルト孔46が形成されており、その山側面にはねじ座(図示せず)が取り付けられている。下ステー42を固定するときは、ステー取付面部22の長孔24からボルト26をボルト孔46に挿通し、このボルト26をボルト孔46の山側面のねじ座(図示せず)に螺合している。
補強部材5は、断面L字型の長尺部材であって、側面の山側端部がベース3の山側端部にボルト51により固定され、側面の谷側端部が下ステー42の下端部にボルト52により固定されている。補強部材5がこのように取り付けられることにより、後座板1と前座板2との間隔が略一定に維持される。
以上のように構成された後座板1、前座板2、ベース3、ステー4及び補強部材5は、それぞれ、アルミニウム又はアルミニウム合金により長手方向を押出方向として押出成型されている。
次に、このように構成されたエアコン室外機の屋根置台の取り付け手順について説明する。
まず、後座板1、前座板2、ベース3とステー4を回動自在に組み付けた一対の組み付け品、一対の補強部材5などを用意する。次に、ベース3とステー4を回動自在に組み付けた組み付け品に補強部材5を取り付ける。この取付は、図1に示すように、補強部材5の側面の山側端部をベース3の山側端部に対しボルト51で回動可能に固定し、補強部材5の側面の谷側端部を下ステー42の下端部に対しボルト52で回動可能に固定する。
次に、補強部材5の取り付けられた組み付け品を後座板1と前座板2に固定する。後座板1との固定は、図2に示すように、ベース3の後座板側端部を、後座板1の長手方向の所定の位置で、ベース3の長手方向と直交する方向の谷側から後座板1のベース取付面部12の下面に沿わせる。次いで、ベース3の上面31に形成されたボルト孔37を、所定の長手方向の位置で飛び長孔14に合わせる。そして、飛び長孔14からボルト孔37に対してボルト16を挿通し、ボルト孔37の裏面に設けられたねじ座(図示せず)に螺合する。これによりベース3の後座板側端部が後座板1に固定される。
また、前記補強部材5の取り付けられた組み付け品と前座板2との固定は、図3に示すように、下ステー42の下端部を所定の位置で、ステー4の長手方向と直交する方向の山側から前座板2のステー取付面部22の背面に沿わせる。次いで、下ステー42の前面壁部43に形成されたボルト孔46を、所定の長手方向の位置で飛び長孔24に合わせる。そして、飛び長孔24からボルト孔46に対してボルト26を挿通し、このボルト26をボルト孔37の裏面に設けられたねじ座(図示せず)に螺合する。これにより下ステー42の下端部が前座板2に固定される。
以上のようにして、組み立てられた屋根置台に対して、図1に示すように、後座板1及び前座板2における屋根に接する部分に、プラスチック製の屋根脚1a、2aを、取り付ける。この屋根脚1a、2aは、屋根に対するクッション材として機能する。次に、図4(a)に示すように屋根の上に引き上げる。そして、図4(b)に示すように、ベース3の水平出しを行う。ベース3の水平出しは、上ステー41と下ステー42との重ね合わせ寸法を調節して行う。上ステー41と下ステー42との重ね合わせ寸法が、地上において予め調節されており、屋根100の上に引き上げた状態でベース3の水平度に狂いがなければこの調整は行う必要がない。なお、図4においては、前述の屋根脚1a、2aは省略して図示している。
次に、ベース3の水平出しが完了した屋根置台を、建物の壁内の柱61に引き留める作業を行う。これには図1に示すように、まず建物の壁内の柱61にヒートン釘62を打ち付けて固定する。次いで、屋根置台を引っ張る針金63の一端部をヒートン釘62にしっかり巻き付けて固定する。また、この針金63の反対側端部を、後座板1の後連結面部11に設けられた飛び長孔15の適宜の位置にしっかり巻き付ける。このような針金63による引き留めは、ベース3が後座板1に固定されている付近において行うのが効果的である。
以上のように構成されたエアコン室外機の屋根置台によれば、次の効果を奏することができる。
(1)ベース3の水平出しは、補強部材5により後座板1と前座板2との間隔が一定とされているので、ステー4の長さを調節してステー4の傾斜角度を変化させることにより行うことができる。具体的には、屋根100の傾斜角度が大きいときはステー4を長くして水平線に対するステー4の傾斜角度を大きくし、屋根100の傾斜角度が小さいときはステー4を短くして水平線に対するステー4の傾斜角度を小さくする。このとき、後座板1ではベース取付面部12にベース3の後座板側端部が直接固定されているので、後座板1は屋根の傾斜角度に関係なく常に一定の方向で設置される。一方、前座板2は、ステー取付面部22にステー4の下端部が直接固定されているので、ステー4の傾斜角度とともに前支持面部23の向きが変化する。このように、ベース3の水平出しは、従来必要としていた山側及び谷側の連結部材を必要としないので、部品工数を削減することができ、簡略な構成とすることができる。
(2)また、ベース3と、ステー4と、補強部材5とを組み上げた組立品の後座板1及び前座板2への取付は、ベース3の後座板側端部又はステー4の下端部を後座板1又は前座板2の長手方向における所定の位置において、後座板1又は前座板2の長手方向に直交する方向から取付位置に接触させて固定することができるので、組立作業が容易化され、効率化される。
(3)また、後座板1の後支持面部13は、後連結面部11の端部(傾斜屋根の高い側の端部)における水平線を基準として、傾斜屋根の低い方向に低くなるように傾斜して形成されているので、屋根100の傾斜に略沿う状態となる。また、前座板2の前支持面部23は、後連結面部11の端部(傾斜屋根の低い側の端部)における水平線を基準として傾斜屋根の高い方向に高くなるように傾斜して形成されているので、屋根100の傾斜に略沿う状態となる。したがって、後座板1及び前座板2を安定して設置することができる。
(4)また、後座板1は、断面で見て、ベース取付面部12が後連結面部11に対し略L字状に形成され、後支持面部13が後連結面部11に対し略L字状に形成されるとともにベース取付面部12に略対向して形成されている。また、前座板2も同様の構成であって、断面で見て、ステー取付面部22が前連結面部21に対し略L字状に形成され、前支持面部23が前連結面部21に対し略L字状に形成されるとともにステー取付面部22に略対向して形成されている。また、ステー取付面部22に略対向して形成されている。したがって、後座板1及び前座板2の断面経数が大きくなって強度が向上する。
(5)また、後座板1の後支持面部13が、ベース取付面部12に対し後連結面部11から遠くなるに従い開き気味に形成され、さらに、前座板2の前支持面部23が、ステー取付面部22に対し前連結面部21から遠くなるに従い開き気味に形成されているので、ベース3をベース取付面部と後支持面部13との間に差し入れして、ベース3をベース取付面部12に容易に固定することができる。また、ステー4をステー取付面部22と前支持面部23との間に差し入れして、ステー4をステー取付面部22に容易に固定することができる。また、このように、ベース3の後座板側端部及びステー4の下端部を固定することにより、これら固定周りの見栄えが良好となる。
(6)また、後座板1及び前座板2において、後支持面部13び前支持面部23は、根元部分13a、23aでは水平面に対する角度が大きく、先端部分13b、23bでは水平面に対する角度を小さくしているので、傾斜角度の大きい屋根100では根元部分13a、23aが屋根100の傾斜面に接し、傾斜角度の小さい屋根100では先端部分13b、23bが屋根100の傾斜面に接するようになり、種々の傾斜角度の屋根100に対して適用することができるようになる。因みに、図4(b)の設置状態は、屋根100の傾斜角度が30度の場合であり、根元部分13a、23aが屋根100の傾斜面に接している。図5の設置状態は、屋根100の傾斜角度が11度の場合であって、先端部分13b、23bが屋根100の傾斜面に接している。
(7)また、後支持面部13の根元部分13aの水平面に対する角度を約30度とし、先端部分13bの水平面に対する角度を約11度としたので、本屋根置台を大半の屋根100に適用することができる。すなわち、屋根100の角度は、積雪の有無あるいは多少により異なっているが、積雪量の多いところでは約30度であり、積雪のほとんどないところでは約11度とされている。したがって、上記のように後座板1及び前座板2における後支持面部13及び前支持面部23を設定することにより、本屋根置台を大半の屋根に適用できるようになる。
(8)また、後座板1のベース取付面部12にベース3の後座板側端部を固定するための飛び長孔14が形成され、前座板2のステー取付面部22にステー4の下端部を固定するための飛び長孔24が形成されているので、ベース3又はステー4の取付位置を後座板1及び前座板2の長手方向に調整することができる。したがって、ベース3の取付位置を、容易にエアコン室外機の取付ボルト位置に合わせることができる。
(9)また、後座板1及び前座板2は、長手方向の中心線に対し対称的に形成されているので、両者の共通化が図れ、部品の共通化によりコストを低減することができる。
(10)後座板1、前座板2、ベース3、ステー4及び補強部材5は、それぞれアルミニウム又はアルミニウム合金により長手方向を押出方向として押出成型されているので、屋根置台が軽量化され作業性が向上するとともに、屋根置台の見栄えが向上する。
以上説明した本実施の形態に係るエアコン室外機の屋根置台は、一例を示すものであり、本発明の範囲内において適宜変更できるものである。例えば、次のように変形することができる。
(1)前記実施の形態における後座板1の後連結面部11を、図6に示すような曲面の後連結面部11Aに変更してもよい。なお、図6は。後座板1の後連結面部11の変形例を図示するものであって、この図においては、前記実施の形態と同一或いは対応する部分には同一の符号を付している。
(2)前記実施の形態における前座板2の前連結面部21を、図7に示すような曲面の前連結面部21Aに変更してもよい。なお、図7は。前座板2の前連結面部21の変形例を図示するものであって、この図においては、前記実施の形態と同一或いは対応する部分には同一の符号を付している。
(3)また、前記実施の形態におけるベース3の山側端部、特に後座板1に固定する部分を、図8に示す変形例のようにしてもよい。以下これを説明する。なお、図8において、前記実施の形態と同一或いは対応する部分には同一の符号を付している。この変形例では、ベース3の山側端部において、上面31を折り曲げた折曲面部31Bが形成されている。この折曲面部31Bには、ボルト孔31Cが形成されている。また、折曲面部31Bにおけるボルト孔31Cの谷側面には、ねじ座31Dが溶接されている。一方、後座板1は、前記の後連結面部11に相当する部分がベース取付面部11Bとして形成されている。このベース取付面部11Bには前記飛び長孔14の機能をする飛び長孔11Cが形成されている。また、前記のベース取付面部12に相当する部分が補強面部12Bとして形成されている。したがって、この変形例では、次のように固定される。後座板1の長手方向と直交する方向の谷側から、ベース3の山側端部をベース取付面部11Bに当接するように差し込む。そして、ベース取付面部11Bの飛び長孔11Cに対し山側からボルト16を挿通させ、折曲面部31Bのボルト孔31Cを介してねじ座31Dに、このボルト16を螺合する。これにより、ベース3が後座板1に固定される。なお、この変形例の場合には、飛び長孔11Cを利用して針金63の一端を固定するようにしてもよい。
(4)また、前記実施の形態におけるステー4の下端部、特に前座板2に固定する部分を、図9に示す変形例のようにしてもよい。なお、図9においては、前記実施の形態と同一或いは対応する部分には同一の符号を付している。この変形例では、ステー4の下端部において、前面壁部43を折り曲げた折曲面部43Bが形成されている。この折曲面部43Bには、ボルト孔43Cが形成されている。また、折曲面部43Bにおけるボルト孔43Cの山側面には、ねじ座43Dが溶接されている。一方、前座板2は、前記の前連結面部21に相当する部分がステー取付面部21Bとして形成されている。このステー取付面部21Bには前記飛び長孔24の機能をする飛び長孔21Cが形成されている。また、前記のステー取付面部22に相当する部分が補強面部22Bとして形成されている。したがって、この変形例では、次のように固定される。前座板2の長手方向と直交する方向の上方から、ステー4の下端部をステー取付面部21Bに当接するように差し込む。そして、ステー取付面部21Bの飛び長孔21Cに対し谷側からボルト26を挿通させ、折曲面部43Bのボルト孔43Cを介してねじ座43Dにこのボルト26を螺合する。これにより、ステー4が前座板2に固定される。
(5)前記実施の形態においては、後座板1と前座板2とを共通化しているが、必ずしもそのようにする必要はない。この場合には後座板1と前座板2とにおける後支持面部13及び前支持面部23の形状を変更して、後支持面部13及び前支持面部23の傾斜角度を屋根100に対しより一層密接するようにしてもよい。
(6)前記実施の形態においては、エアコン室外機を、エアコン室外機の長手方向が屋根の傾斜方向に直交する方向に設置される例で示しているが、エアコン室外機を、エアコン室外機の長手方向が屋根100の傾斜方向に一致する方向に設置する屋根置台に変更することもできる。
(7)後座板1、前座板2、ベース3、ステー4及び補強部材5をアルミニウム又はアルミニウム合金製ではなく、他の軽金属材料や鉄系金属製とすることもできる。
(8)ステー4は、前記実施の形態においては断面形状が略U字状に形成されていたが、スライドできる形状であればC字状などの他の形状としてもよい。
(9)ベース3の水平出しが完了した屋根置台は、次のようにして建物の壁内の柱61に引き留めることもできる。すなわち、水平出しが完了した屋根置台における後座板1の後連結面部11を建物の壁内の柱61に当接させる。そして、後連結面部11の谷側面からヒートン釘62を長孔15を挿通させて柱61に打ち付ける。このようにすると、針金63を使用せずに後座板1を柱61に直接固定することができる。
本発明に係るエアコン室外機の屋根置台は、屋根の上に設置されるエアコン室外機の置台として利用される。エアコン室外機は、家庭用、業務用を問わない。
本発明の実施の形態に係るエアコン室外機の屋根置台の据付状態の斜視図である。 同屋根置台におけるベースと後座板との固定要領図である。 同屋根置台におけるステーと前座板との固定要領図である。 同屋根置台を地上で組み立てて屋根上に設置した状態図であって、(a)はベースの水平出し前の状態図であり、(b)はベースの水平出しを行った後の状態図である。 同屋根置台を、傾斜角度が小さい屋根上に設置した状態図である。 同前記実施の形態における後座板の後連結面部の変形例である。 同前記実施の形態における前座板の前連結面部の変形例である。 同実施の形態におけるベースの山側端部を後座板に固定する部分の変形例である。 同実施の形態におけるステーの下端部を前座板に固定する部分の変形例である。 従来例に係るエアコン室外機の屋根置台の据付状態の斜視図である。 同屋根置台におけるベースと後座板との結合部の側面図である。 同屋根置台におけるステーと前座板との結合部の側面図である。 図11におけるAーA断面図である。 図12におけるBーB断面図である。
符号の説明
1 後座板、2 前座板、3 ベース、4 ステー、5 補強部材、11、11A 後連結面部、11B,12 ベース取付面部、13 後支持面部、13a、23a (根元)部分、13b、23b (先端)部分、21 前連結面部、21B、22 ステー取付面部、23 前支持面部、100 屋根

Claims (8)

  1. 傾斜屋根の高い側に配置されて、屋根の傾斜方向と直角の方向を長手方向として配置される後座板と、傾斜屋根の低い側に配置されて、屋根の傾斜方向と直角の方向を長手方向として配置される前座板と、エアコン室外機を載置するものであって、後座板から水平方向に前座板側へ延びるベースと、ベースの前座板側端部から前座板に架けて配置されるステーと、後座板と前座板との距離を略一定とするようにベースの後座板側端部とステーの下端部との間に架け渡される補強部材とを有し、
    前記後座板は、ベースの後座板側端部を取り付けるベース取付面部と屋根に支持される後支持面部とが一体に形成されたものであって、このベース取付面部は、後座板の長手方向に直交する方向からベースを所定の取付位置に位置させることが可能な形状であり、後支持面部は、傾斜屋根の高い側の端部における水平線を基準として傾斜屋根側の低い方向に低くなるように傾斜して形成され、
    前座板は、ステーの下端部を取り付けるステー取付面部と屋根に支持される前支持面部とが一体に形成されたものであって、このステー取付面部は、前座板の長手方向に直交する方向からステーの下端部を所定の取付位置に位置させることが可能な形状であり、前支持面部は、傾斜屋根の低い側の端部における水平線を基準として傾斜屋根側の高い方向に高くなるように傾斜して形成され、
    ベースは、後座板側端部がベース取付面部に直接固定され、前座板側端部がステーの上端部に回動自在に支持され、前記ステーは、伸縮自在に形成されるとともに、下端部が前座板のステー取付面部に直接固定されてなる
    ことを特徴とするエアコン室外機の屋根置台。
  2. 前記後座板は、ベース取付面部と後支持面部とこれらを連結する後連結面部とを有し、断面で見て、ベース取付面部は後連結面部に対し略L字状に形成され、後支持面部は、後連結面部に対し略L字状に形成されるとともに、ベース取付面部に略対向して形成され、さらに、前座板は、ステー取付面部と前支持面部とこれらを連結する前連結面部とを有し、断面で見て、ステー取付面部は前連結面部に対し略L字状に形成され、前支持面部は、前連結面部に対し略L字状に形成されるとともに、ステー取付面部に略対向して形成されてなることを特徴とする請求項1記載のエアコン室外機の屋根置台。
  3. 前記後座板において、後支持面部は、ベース取付面部に対し後連結面部から遠くなるに従い開き気味に形成され、さらに、前記前座板において、前支持面部は、ステー取付面部に対し前連結面部から遠くなるに従い開き気味に形成されていることを特徴とする請求項2記載のエアコン室外機の屋根置台。
  4. 前記後座板において、後支持面部は、後連結面部に近い部分では水平面に対する角度が大きく、後連結面部から遠い部分では水平面に対する角度が小さくなるように2分され、さらに、前記前座板において、前支持面部は、前連結面部に近い部分では水平面に対する角度が大きく、前連結面部から遠い部分では水平面に対する角度が小さくなるように2分されていることを特徴とする請求項3記載のエアコン室外機の屋根置台。
  5. 前記後座板及び前座板において、後支持面部及び前支持面部は、後連結面部又は前連結面部に近い部分の水平方向に対する角度が約30度であり、後連結面部又は前連結面部に遠い部分の水平方向に対する角度が約11度であることを特徴とする請求項4記載のエアコン室外機の屋根置台。
  6. 前記後座板は、ベース取付面部にベースの後座板側端部を固定するための飛び長孔が形成され、前記前座板は、ステー取付面部にステーの下端部を固定するための飛び長孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載のエアコン室外機の屋根置台。
  7. 前記前座板と前記後座板とは、長手方向の中心線に対し対称的に形成されることにより、相互間で共通化されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のエアコン室外機の屋根置台。
  8. 前記前座板、前記後座板、前記ベース、前記ステー及び前記補強部材は、軽金属又は軽金属合金製であって、長手方向を押出方向として押出成型されてなることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のエアコン室外機の屋根置台。
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