〔実施形態1〕
本発明の画像形成装置に関する実施の一形態について図1〜図9に基づいて説明すれば以下のとおりである。
(画像形成装置の全体構成)
図2は、本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。画像形成装置100は、外部から伝達された画像データに応じて、用紙等の記録媒体に対して多色および単色の画像を形成する。このため、画像形成装置100は、露光ユニットE、感光体ドラム101(101a〜101d)、現像ユニット102(102a〜102d)、帯電ローラ103(103a〜103d)、クリーニングユニット104(104a〜104d)、中間転写ベルト(この発明の重ね合わせ手段に相当する。)11、中間転写ローラ(この発明の転写部材に相当する。以下、単に転写ローラという。)13(13a〜13d)、2次転写ローラ14、定着装置15、用紙搬送路P1,P2,P3、給紙カセット16、手差し給紙トレイ17及び排紙トレイ18等を備えている。
画像形成装置100は、カラー画像を色分解して得られる減法混色の3原色であるシアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)にブラック(K)を加えた4色の各色相に対応した画像データを用いて画像形成を行う。感光体ドラム101(101a〜101d)、現像ユニット102(102a〜102d)、帯電ローラ103(103a〜103d)、転写ローラ13(13a〜13d)及びクリーニングユニット104(104a〜104d)は、各色相に応じてそれぞれ4個ずつ設けられており、4つの画像形成部Pa〜Pdを構成している。画像形成部Pa〜Pdは、中間転写ベルト11の移動方向(副走査方向)に一列に配列されている。
帯電ローラ103は、感光体ドラム101の表面を所定の電位に均一に帯電させる接触方式の帯電器である。帯電ローラ103に代えて、帯電ブラシを用いた接触方式の帯電器、又は、帯電チャージャを用いた被接触方式の帯電器を用いることもできる。露光ユニットEは、図示しない半導体レーザ、ポリゴンミラー及び反射ミラー等を備えており、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相の画像データによって変調されたレーザビームのそれぞれを感光体ドラム101a〜101dのそれぞれに照射することにより、感光体ドラム101a〜101dの表面に画像データに応じた潜像を形成する。感光体ドラム101a〜101dのそれぞれには、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相の画像データによる潜像が形成される。
ここで、各色のレーザビームは、感光体ドラム101a〜101dに対して、当該感光体ドラム101a〜101dの軸方向(ここでは、主走査方向という)に沿った複数のラインを順次照射し、上記潜像を形成する。
したがって、感光体ドラム101aがモノクロ画像形成時に黒色のトナー像が形成されるこの発明のモノクロ画像用の像担持体であり、感光体ドラム101b〜101dがフルカラー画像形成時に減法混色の3原色のトナー像がそれぞれ形成されるこの発明のカラー画像用の像担持体である。
現像ユニット102は、潜像が形成された感光体ドラム101の表面に現像剤を供給し、潜像をトナー像に顕像化する。現像ユニット102a〜102dのそれぞれは、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相の現像剤を収納しており、感光体ドラム101a〜101dのそれぞれに形成された各色相の潜像をブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相のトナー像に顕像化する。クリーニングユニット104は、現像・画像転写後における感光体ドラム101上の表面に残留したトナーを除去・回収する。
感光体ドラム101の上方に配置されている中間転写ベルト11は、駆動ローラ11aと従動ローラ11bとの間に張架されてループ状の移動経路を形成している。中間転写ベルト11の外周面は、感光体ドラム101d、感光体ドラム101c、感光体ドラム101b及び感光体ドラム101aにこの順に対向する。この中間転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム101a〜101dに対向する位置に、転写ローラ13a〜13dが配置されている。転写ローラ13a〜13dには、感光体ドラム101a〜101dの表面に担持されたトナー像を中間転写ベルト11上に転写するために、トナーの帯電極性と逆極性の転写バイアスが印加される。これによって、感光体ドラム101(101a〜101d)に形成された各色相のトナー像は中間転写ベルト11の外周面に順次重ねて転写され、中間転写ベルト11の外周面にフルカラーのトナー像が形成される。
但し、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの色相の一部のみの画像データが入力
された場合には、4つの感光体ドラム101a〜101dのうち、入力された画像データの色相に対応する一部の感光体101のみにおいて潜像及びトナー像の形成が行われる。例えば、モノクロ画像形成時には、ブラックの色相に対応した感光体ドラム101aのみにおいて潜像の形成及びトナー像の形成が行われ、中間転写ベルト11の外周面にはブラックのトナー像のみが転写される。
各転写ローラ103a〜103dは、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)を素材とする軸の表面を導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により被覆して構成されており、導電性の弾性材によって中間転写ベルト11に均一に高電圧を印加する。転写ローラ103に代えて、ブラシ状の中間転写部材を用いることもできる。
上述のようにして、中間転写ベルト11の外周面に形成されたトナー像は、中間転写ベルト11の回転によって、2次転写ローラ14との対向位置に搬送される。2次転写ローラ14は、画像形成時において、中間転写ベルト11の外周面に所定のニップ圧で圧接されている。給紙カセット16又は手差し給紙トレイ17から給紙された用紙が2次転写ローラ14と中間転写ベルト11との間を通過する際に、2次転写ローラ14にトナーの帯電極性とは逆極性の高電圧が印加される。これによって、中間転写ベルト11の外周面から用紙の表面にトナー像が転写される。
なお、2次転写ローラ14と中間転写ベルト11とのニップ圧を所定値に維持するために、2次転写ローラ14又は駆動ローラ11aの何れか一方を硬質材料(金属等)によって構成し、残る他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラまたは発泡性樹脂ローラ等々)とする。
また、感光体ドラム101から中間転写ベルト11に付着したトナーのうち用紙上に転写されずに中間転写ベルト11上に残存したトナーは、次工程での混色を防止するために、クリーニングユニット12によって回収される。
トナー像を転写された用紙は、定着装置15に導かれ、加熱ローラ15aと加圧ローラ15bとの間を通過して加熱及び加圧を受ける。これによって、トナー像が、用紙の表面に堅牢に定着する。トナー像が定着した用紙は、排紙ローラ18aによって排紙トレイ18上に排出される。
画像形成装置100には、用紙カセット16に収納されている用紙を2次転写ローラ14と中間転写ベルト11との間及び定着装置15を経由して排紙トレイ18に送るための略垂直方向の用紙搬送路P1が設けられている。用紙搬送路P1には、用紙カセット16内の用紙を一枚ずつ用紙搬送路P1内に繰り出すピックアップローラ16a、繰り出された用紙を上方に向けて搬送する搬送ローラr、搬送されてきた用紙を所定のタイミングで2次転写ローラ14と中間転写ベルト11との間に導くレジストローラ19、及び、用紙を排紙トレイ18に排出する排紙ローラ18aが配置されている。
また、画像形成装置100の内部には、手差し給紙トレイ17からレジストローラ19に至る間に、ピックアップローラ17a及び搬送ローラrを配置した用紙搬送路P2が形成されている。さらに、排紙ローラ18aから用紙搬送路P1におけるレジストローラ19の上流側に至る間には、用紙搬送路P3が形成されている。
排紙ローラ18aは、正逆両方向に回転自在にされており、用紙の片面に画像を形成する片面画像形成時、及び、用紙の両面に画像を形成する両面画像形成における第2面画像形成時に正転方向に駆動されて用紙を排紙トレイ18に排出する。一方、両面画像形成における第1面画像形成時には、排出ローラ18aは、用紙の後端が定着装置15を通過するまで正転方向に駆動された後、用紙の後端部を挟持した状態で逆転方向に駆動されて用紙を用紙搬送路P3内に導く。これによって、両面画像形成時に片面のみに画像が形成された用紙は、表裏面及び前後端を反転した状態で用紙搬送路P1に導かれる。
レジストローラ19は、用紙カセット16若しくは手差し給紙トレイ17から給紙され、又は、用紙搬送路P3を経由して搬送された用紙を、中間転写ベルト11の回転に同期したタイミングで2次転写ローラ14と中間転写ベルト11との間に導く。このため、レジストローラ19は、感光体ドラム101や中間転写ベルト11の動作開始時には回転を停止しており、中間転写ベルト11の回転に先立って給紙又は搬送された用紙は、前端をレジストローラ19に当接させた状態で用紙搬送路P1内における移動を停止する。この後、レジストローラ19は、2次転写ローラ14と中間転写ベルト11とが圧接する位置で、用紙の前端部と中間転写ベルト11上に形成されたトナー像の前端部とが対向するタイミングで回転を開始する。
(プリント処理の制御に関する構成)
次に、本実施形態の画像形成装置100における、印刷処理の制御システムについて説明する。図3は、当該プリント処理の制御システムの構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、画像形成装置100は、操作パネル31と、CCD32と、NIC33と、動作制御部34と、駆動制御ドライバ35と、モータ・クラッチ36と、画像処理ユニット(PCU)37と、画像メモリ38と、LSU制御ユニット(LCU)39と、レーザダイオードユニット(LD)40とを備えている。
操作パネル31は、ユーザ入力を受け付けるユーザインターフェイスであり、例えば、タッチパネルや各種のハードキーから構成される。
CCD32は、結像された光像を順次光電変換して電気信号として出力するものである。CCD32は、白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、R(赤)、G(緑)、およびB(青)の各色成分に色分解したラインデータを出力することのできる3ラインのカラーCCDである。このCCD32により電気信号に変換された画像データは、後述する画像処理ユニット37に転送されて所定の画像データ処理が施される。
NIC33は、外部の装置(コンピュータやデジタルカメラなど)と通信可能であり、当該外部の装置から画像データを受け入れるための通信インターフェイス手段である。NIC33は、外部の装置から入力された画像データを、画像処理ユニット37に出力する。
動作制御部34は、操作パネル31から受けた情報に応じて、駆動制御ドライバ35および画像処理ユニット37に対して適切な指示を出力するものであり、CPUから構成される。
図4は、動作制御部34の内部構成を示すブロック図である。図4に示されるように、動作制御部34は、入力情報受付部341、色判定部342、色変換部343、画像出力指示部344、駆動指示部345を備えている。
入力情報受付部341は、操作パネル31から、印刷モードを示す印刷モード情報を受け付ける。ここで、印刷モードには、白黒印刷を示す「白黒印刷モード」、BK(ブラック)とRGBとの全ての色を表現可能なフルカラー印刷を示す「カラー印刷モード」、2色(本実施形態では、BK(ブラック)とB(ブルー))印刷を示す「2色印刷モード」とがある。
入力情報受付部341は、「白黒印刷モード」および「カラー印刷モード」を示す印刷モード情報を受け付けると、当該印刷モード情報を画像出力指示部344および駆動指示部345に出力する。一方、入力情報受付部341は、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報を受け付けた場合、色判定部342に対して色判定処理の開始を指示する。
色判定部342は、印刷対象となる画像データ、すなわち、NIC33が外部の装置から受信した画像データまたはCCD32が読み取った画像データのカラーコードに基づいて、当該画像データにおけるBK(ブラック)以外の色がB(ブルー)のみであるか否かを判定するものである。
色判定部342は、B(ブルー)のみであると判定した場合、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報を画像出力指示部344および駆動指示部345に出力する。一方、色判定部342は、BK(ブラック)以外の色がB(ブルー)のみではないと判定した場合、色変換部343に対して色変換指示を出力する。
色変換部343は、色判定部342から色変換指示を受けると、操作パネル31から、BK(ブラック)以外の色をB(ブルー)に変換するか否かを示すユーザ色変換指示を受け付け、当該ユーザ色変換指示に応じた処理を行うものである。
具体的には、色変換部343は、B(ブルー)に変換する旨のユーザ色変換指示を受け付けた場合、印刷対象となる画像データ、すなわち、NIC33が外部の装置から受信した画像データまたはCCD32が読み取った画像データにおけるBK(ブラック)以外の色を全てB(ブルー)に変換し、変換した画像データを印刷対象の画像データとして画像処理ユニット37に出力する。そして、色変換部343は、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報を画像出力指示部344および駆動指示部345に出力する。
一方、色変換部343は、B(ブルー)に変換しない旨のユーザ色変換指示を受け付けた場合、「カラー印刷モード」を示す印刷モード情報を画像出力指示部344および駆動指示部345に出力する。
画像出力指示部344は、画像処理ユニット37に対して画像出力の指示を行うものである。画像出力指示部344は、「カラー印刷モード」を示す印刷モード情報を受けた場合には、CMYKの全ての色を用いたカラー印刷指示を画像処理ユニット(PCU)37に出力する。また、画像出力指示部344は、「白黒印刷モード」を示す印刷モード情報を受けた場合には、Kのみの色を用いた白黒印刷指示を画像処理ユニット(PCU)37に出力する。
また、画像出力指示部344は、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報を受けた場合には、CMYKのうちYを除く色を用いた2色印刷指示を画像処理ユニット(PCU)37に出力する。
駆動指示部345は、駆動制御ドライバ35に対して駆動条件を通知するものである。
具体的には、駆動指示部345は、「白黒印刷モード」または「2色印刷モード」を示す印刷モード情報を受けた場合、感光体および転写ベルトの回転速度を高速度V2に設定する。
一方、駆動指示部345は、「カラー印刷モード」を示す印刷モード情報を受けた場合、感光体および転写ベルトの回転速度を低速度V1(V1=V2/2)に設定する。
モータ・クラッチ36は、感光体ドラム、転写ベルトなどの各種のハードウェアを回転駆動するためのモータおよびクラッチである。
駆動制御ドライバ35は、動作指示部34から受けた駆動条件に従って、モータ・クラッチ36の駆動を制御するものである。
画像処理ユニット37は、印刷対象となる画像データ、すなわち、NIC33またはCCD32から入力された画像データ、または、上記色変換部343で変換された画像データ、であるRGB信号を、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)およびK(ブラック)の色成分ごとのCMYK信号に変換し、その後、各色変換テーブルに基づいてカラー画像信号の各色を調整する色補正処理、設定されている倍率に基づいて入力された画像データを倍率変換するズーム処理処理、モアレなどのノイズを除去するとともに画像データに応じて平滑化、高域強調、バンド強調などを行う空間フィルタ処理、および多値誤差拡散や多値ディザなどの階調性を表現するための中間調処理などを行うものである。
なお、画像処理ユニット37が生成するCMYK信号は、感光体ドラム101a〜101dに潜像を形成するための複数のラインの各々ごとに分割されている。
画像処理ユニット37は、上記の画像処理を行ったCMYKの各色の信号を画像メモリ38に格納し、適切なタイミングで、各色の信号をラインごとに順次LSU制御ユニット39に出力する。
なお、画像処理ユニット37は、動作制御部34からカラー印刷指示を受けた場合には、印刷対象となる画像データであるRGB信号からCMYK信号を生成し、生成した各色の信号をラインごとに順次出力する。このとき、画像処理ユニット37は、全てのラインのK信号をK1信号として出力する。
また、画像処理ユニット37は、動作制御部34から白黒印刷指示を受けた場合には、印刷対象となる画像データであるRGB信号からK信号のみを生成し、生成したK信号のうち、奇数番目のラインに対応するK信号をK1信号とし、偶数番目のラインに対応するK信号をK2信号として、K1信号およびK2信号をそれぞれ独立してラインごとに順次出力する。
また、画像処理ユニット37は、動作制御部34から2色印刷指示を受けた場合、印刷対象となる画像データのBK(ブラック)以外の色がブルー(B)のみであるため、当該画像データであるRGB信号から、Yを除くCMK信号を生成することとなる。そして、画像処理ユニット37は、白黒印刷指示を受けた場合と同様に、生成したK信号のうち、奇数番目のラインに対応するK信号をK1信号とし、偶数番目のラインに対応するK信号をK2信号として、K1信号およびK2信号をそれぞれ独立してラインごとに順次出力する。さらに、画像処理ユニット37は、生成したC信号のうちの奇数番目のラインのC信号のみを順次出力するとともに、生成したM信号うちの偶数番目のラインのM信号のみを順次出力する。
さらに、画像処理ユニット37は、LSU制御ユニット39が備えるセレクタ(後述する)の切替指示を示すSEL信号を、当該LSU制御ユニット39に対して出力する。具体的には、画像処理ユニット37は、動作制御部34からカラー印刷指示を受けた場合には、「カラー」を示すSEL信号を出力する。一方、動作制御部34から白黒印刷指示または2色印刷指示を受けた場合には、「BK(ブラック)」を示すSLE信号を出力する。
画像メモリ38は、4基のハードディスク(回転記憶媒体:HD)と、半導体メモリからなる遅延バッファメモリとを備えている。ハードディスクは、画像処理ユニット37で色ごとに処理された画像データを順次受け取り、記憶管理する。遅延バッファメモリは、各画像形成部Pa・Pb・Pc・Pdの位置が異なるため、各色画像データを一旦記憶し、画像データを出力する時間をそれぞれずらすことにより、レーザダイオードユニット40に画像データを送るタイミングを合わせて色ずれを防止するものである。
次に、図3に示したレーザダイオードユニット40およびLSU制御ユニット39について、図5を参照しながら説明する。図5は、本実施形態におけるレーザダイオードユニット40およびLSU制御ユニット39の構成を示すブロック図である。
レーザダイオードユニット40は、KCMYの各色の信号に応じて変調されたドット光を発するレーザダイオードを備えている。本実施形態では、K(ブラック)に対応する2つのレーザダイオード40−K1・40−K2と、C,M,Yのそれぞれに対応するレーザダイオード40−C・40−M・40−Yとを備えている。レーザダイオード40−K1・40−K2の両者は、同時に発光することが可能である。すなわち、レーザダイオード40−K1・40−K2は、感光体ドラム101aの表面に2ライン分のトナー画像を並行して形成することができる。
LSU制御ユニット39は、画像処理ユニット37からの各色の信号に基づいてパルス幅変調を行うものである。図5に示されるように、LSU制御ユニット39は、上記パルス幅変調の処理を行う4つの変調部391・392・393・394を備えている。
変調部391は、画像処理ユニット37から受けたK1信号のパルス幅変調を行い、K1信号用のレーザダイオード40−K1に出力する。変調部392は、画像処理ユニット37から受けたC信号のパルス幅変調を行い、C信号用のレーザダイオード40−Cに出力する。変調部393は、画像処理ユニット37から受けたM信号のパルス幅変調を行い、M信号用のレーザダイオード40−Mに出力する。
一方、変調部394は、セレクタ395a・395bと接続されている。セレクタ395aは、変調部394の入力端子を、画像処理ユニット37のY信号出力端子およびK2信号出力端子の何れかに接続するものである。また、セレクタ395bは、変調部394の出力端子を、Y信号用のレーザダイオード40−YおよびK2信号用のレーザダイオード40−K2の何れかに接続するものである。
セレクタ395a・395bは、「BK」を示すSEL信号を画像処理ユニット37から受けたとき、画像処理ユニット37のK2信号出力端子と、K2信号用のレーザダイオード40−K2とが、変調部394を介して接続されるようにする。すなわち、セレクタ395aが、変調部394の入力端子を画像処理ユニット37のK2信号出力端子に接続するとともに、セレクタ395bが、変調部394の出力端子をK2信号用のレーザダイオード40−K2に接続する。
また、セレクタ395a・395bは、「カラー」を示すSEL信号を画像処理ユニット37から受けたとき、画像処理ユニット37のY信号出力端子と、Y信号用のレーザダイオード40−Yとが、変調部394を介して接続されるようにする。すなわち、セレクタ395aが、変調部394の入力端子を画像処理ユニット37のY信号出力端子に接続するとともに、セレクタ395bが、変調部394の出力端子をY信号用のレーザダイオード40−Yに接続する。
次に、本実施形態の特徴的な処理である2色印刷モードでの処理の流れについて説明する。図8は、当該処理の流れを示すフローチャートである。
まず、画像処理ユニット37がNIC33またはCCD32から印刷対象となる画像データを取得するとともに、操作パネル31に2色印刷指示が入力される。そして、動作制御部34の入力情報受付部341は、当該2色印刷指示を受け付けると、色判定部342に対して、色判定指示を出力する。色判定指示を受けた色判定部342は、印刷対象となる画像データのRGB信号に基づいて、BK(ブラック)以外の色がB(ブルー)のみであるか否かを判定する(S1)。この判定は、画像データのカラーコードを確認することで実行される。
BK(ブラック)以外の色がB(ブルー)のみであると判定した場合(S1でYes)、色判定部342は、画像出力指示部344および駆動指示部345に対して、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報を出力する。そして、S4の処理に移行する。
一方、色判定部342によりBK(ブラック)以外の色がB(ブルー)のみではないと判定した場合(S1でNo)、色判定部342は、色変換部343に対して、色変換処理の開始指示を出力する。そして、色変換部343は、操作パネル31上に、BK(ブラック)以外の色を全てB(ブルー)に変換するか否かを示すユーザ色変換指示の入力を促す画面を表示させ、操作パネル31からユーザ色変換指示を取得し、取得したユーザ色変換指示を確認する(S2)。
B(ブルー)に変換する旨のユーザ色変換指示が入力された場合(S2でYes)、色変換部343は、印刷対象となる画像データのRGB信号におけるBK(ブラック)以外の色を全てB(ブルー)に変換させ、画像処理ユニット37に出力する(S3)。また、このとき、色変換部343は、画像出力指示部344および駆動指示部345に対して、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報を出力する。その後、S4の処理に移行する。
また、B(ブルー)に変換しない旨のユーザ色変換指示が入力された場合(S2でNo)、色変換部343は、画像出力指示部344および駆動指示部345に対して、「カラー印刷モード」を示す印刷モード情報を出力する。その後、フルカラー印刷処理を実行する。なお、フルカラー印刷処理は、CMYKの全てのトナーを用いた印刷処理であり、従来の方法と同様であるため、ここでは、詳細な説明を省略する。
続いて、S4において、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報を受けた駆動指示部345は、感光体ドラム、転写ベルトの回転速度を高速度のV2に設定し、当該設定条件を駆動制御ドライバ35に指示する。これにより、駆動制御ドライバ35は、モータおよびクラッチを制御して、感光体ドラム、転写ベルトを高速度V2で回転させる。
次に、S5において、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報を受け画像出力指示部344は、CMYKのうちYを除く色を用いた2色印刷指示を画像処理ユニット37に出力する。
これにより、2色印刷指示を受けた画像処理ユニット37は、LSU制御ユニット39に対してSEL信号「BK」を出力するとともに、印刷対象となる画像データ、つまり、NIC33またはCCD32から取得した画像データもしくは色変換部343によって色変換処理がなされた画像データのRGB信号からY信号を除くCMK信号を生成する。そして、画像処理ユニット37は、奇数番目のラインのK信号をK1信号とし、偶数番目のラインのK信号をK2信号としてLSU制御ユニット39に出力する。また、画像処理ユニット37は、C信号について、奇数番目のラインのみを出力し、M信号について、偶数番目のラインのみを出力する。
図7は、2色印刷モードのときのLSU制御ユニット39の構成を示すブロック図である。「BK」を示すSEL信号を受信したLSU制御ユニット39では、図7に示されるように、セレクタ395aは、変調部394の入力端子を画像処理ユニット37のK2信号出力端子に接続し、セレクタ395bは、変調部394の出力端子をK2用のレーザダイオード40−K2に接続する。これにより、K2信号は、変調部394によってドットパルス信号に変調されることとなる。なお、K1、C、Mは、それぞれ、変調部391・392・393によって変調される。
図1は、本実施形態における2色印刷モードのときの感光体ドラム101a〜101dへの潜像の書き込みの様子を示す図である。図中、C1、C3とは、奇数番目のラインのC(シアン)の画像を示している。また、M2,M4とは、偶数番目のラインのM(マゼンタ)の画像を示している。そして、K1、K3とは、奇数番目のラインのK(ブラック)の画像を示しており、K2,K4とは、偶数番目のラインのK(ブラック)の画像を示している。
図1に示されるように、レーザダイオードユニット40は、K1信号とK2信号とに対応するレーザビームを独立して発光させる。そのため、K信号の奇数番目のラインと偶数番目のラインとを並行して書き込むことができる。また、Cの感光体ドラム101bには、奇数番目のラインのみが書き込まれる。一方、Mの感光体ドラム101cには、偶数番目のラインのみが書き込まれる。このように、2つのレーザダイオード40−K1・40−K2を有するK(ブラック)については、奇数および偶数番目のラインを並行して書き込み、1つのレーザビームにより潜像が形成されるC(シアン)、M(マゼンタ)については、奇数または偶数番目のラインが書き込まれることで、CおよびMの感光体ドラム101b・101cとKの感光体ドラム101aとの回転速度を同一の高速度V2にしても、K,C,Mの潜像の書き込みが可能である。
図9は、2色印刷を行ったときのプリント例を示す図である。図9の上段は、用紙の搬送方向を副走査方向とし、感光体ドラムへの画像の書き込み方向を主走査方向としていることを示している。そして、図中の中段は、奇数番目のラインには、K1によるブラックの画像と、C信号によるシアン画像とを形成することができ、偶数番目のラインには、K2によるブラックの画像と、M信号によるマゼンタ画像とを形成することができることを示している。
そして、図9の下段がプリント例である。なお、図9の下段は、概略を示すものであり、各ドットの間隔や大きさを拡大して描画している。また、図中の各ドットは、実際にプリントされるドットの中心部のみを示しており、隣接するCのドットとMのドットとは重なりあっている。そして、この重なり合う部分において、CとMとが合成され、B(ブルー)の色となる。CまたはMのみの領域も一部残るが、全体としてみれば、B(ブルー)の色が再現され、高画質の要求が少ない2色印刷においては問題になることがない。
このように、本実施形態によれば、C,M,Y用のレーザダイオードの数を増やすことなく、2色印刷モードにおいても高速印刷を実現することが可能となる。
なお、本実施形態では、図9の下段に示されるように、奇数番目のラインをK2(ブラック)とし、偶数番目のラインをM(マゼンタ)とすることもできる。これにより、マゼンタとブラックとの混色を実現することも可能である。同様に、偶数番目のラインをK2(ブラック)とし、奇数番目のラインをC(マゼンタ)とすることもできる。これにより、マゼンタとブラックとの混色を実現することも可能である。
本実施形態の画像形成装置100において、白黒印刷モードのときには、画像処理ユニット37は、SEL信号「BK」を出力する。これにより、LSU制御ユニット39では、図6の上段に示されるように、K1信号およびK2信号を変調する。その結果、Kの感光体ドラムにK1信号およびK2信号に対応するレーザビームを並行して照射することができ、感光体ドラムを高速度V2で回転させることができる。
一方、カラー印刷モードのときには、画像処理ユニット37は、SEL信号「カラー」を出力する。これにより、LSU制御ユニット39では、図6の下段に示されるように、K1、C,M、Y信号を変調する。その結果、各色の感光体ドラムを低速度V1で回転させることで、全ての色の潜像を感光体ドラムに形成することができ、カラー画像を出力することができる。
このような白黒印刷モードおよびカラー印刷モードが実現可能なLSU制御ユニット39は、K(ブラック)に対する書き込みレーザを2ビームとし、他の色(C,M,Y)に対する書き込みレーザを1ビームとする従来の画像形成装置でも使用可能なものである。そのため、当該従来の画像形成装置と、本実施形態の画像形成装置100とで、LSU制御ユニット39を共通のものにすることができる。
以上のように、画像形成装置100は、感光体ドラム(第1感光体)101a、感光体ドラム(第2感光体)101bおよび感光体ドラム(第3感光体)101cと、感光体ドラム101aに光を照射して、第1表色系(CMYK)のK(ブラック)トナー像を形成するレーザダイオード(第1画像形成手段)40−Kと、感光体ドラム101bに光を照射して、C(シアン)トナー像を形成するレーザダイオード(第2画像形成手段)40−Cと、感光体ドラム101cに光を照射して、M(マゼンタ)トナー像を形成するレーザダイオード(第3画像形成手段)40−Mと、K,C,Mのトナー像を重ね合わせる転写ベルト(重ね合わせ手段)11とを備える。
ここで、Kトナー像により第2表色系(RGB)のBK(ブラック)(第1色画像)が表され、Cトナー像とMトナー像との合成により第2表色系(RGB)のB(ブルー)(第2色画像)が表される。
また、レーザダイオード40−Kは、2つのレーザダイオード(レーザ発光部)40−K1・40−K2を備えており、レーザダイオード40−C・40−Mは、1つのレーザダイオードである。そのため、レーザダイオード40−Kが単位時間あたりに照射可能なライン数Mと、レーザダイオード40−C・40−Mの各々が単位時間あたりに照射可能なライン数Nとの比は、M:N=2:1となる。
そして、画像形成の対象となる画像データ(対象画像)がBK(ブラック)およびB(ブルー)のみを含む場合に、レーザダイオード40−C・40−Mの各々は、当該対象画像のうちのB(ブルー)画像の奇数ラインまたは偶数ラインのみの光を照射する。すなわち、B(ブルー)画像の1/2の部分に光を照射する。
この構成により、レーザダイオード40−C・40−Mの各々は、全ラインの多くとも1/2だけ走査することとなる。よって、レーザダイオード40−C・40−Mの各々が感光体ドラム101b・101cにトナー像を書き込む時間は、レーザダイオード40−K(40−K1・40−K2)が感光体ドラム101aにトナー像を書き込む最短の時間と同じになる。そのため、全ての感光体ドラム101a〜101dを高速(V2)で回転させることができる。
また、レーザダイオード40−C・40−Mは、B画像の1/2の部分(奇数ラインまたは偶数ライン)に光を照射する。しかしながら、Cトナー像とMトナー像との合成によってB(ブルー)が表されるため、Cトナー像とMトナー像との合成部分が多くなるように、レーザダイオード40−C・40−Mがトナー像を形成する領域を適宜選択することで、B(ブルー)を表現することが可能である。
すなわち、上述したように、Cトナー像とMトナー像とをラインごとに交互に形成することで、隣接するCトナー像とMトナー像とが混じりあい、全体として第2色画像を表現することができる。
これにより、コストアップを生じさせることなく、高速の2色印刷を実現することができる。
なお、B(ブルー)画像の画質をそれほど気にしない場合には、Cトナー像とMトナー像とを形成するラインを、奇数ラインまたは偶数ラインの全てではなく、Cトナー像とMトナー像とが混じりあい、全体として第2色画像を表現可能な範囲で、間引くこともできる。
なお、本実施形態の画像形成装置100は、感光体ドラム(第4感光体)101dと、感光体ドラム101aに光を照射して、第1表色系(YMCK)のYトナー像を形成するレーザダイオード(第4画像形成手段)40−Yとを備える。そして、Cトナー像とYトナー像との合成により第2表色系(RGB)のG(グリーン)が表され、Mトナー像とYトナー像との合成によりR(レッド)が表される。そして、BK(ブラック)とB(ブルー)のみの2色印刷を行う場合に、感光体ドラム101a〜101d及び転写ベルト11の駆動速度を、BKとRGBとのカラー印刷を行う場合に比べて速くできる。
また、画像形成装置100は、画像データから生成されたKトナー像に対応するK信号を、レーザダイオード40−K1を駆動するための信号に変換する変調部(第1変換手段)391と、画像データから生成されたCトナー像に対応するC信号を、レーザダイオード40−Cを駆動するための信号に変換する変調部(第2変換手段)392と、画像データから生成されたMトナー像に対応するM信号を、レーザダイオード40−Mを駆動するための信号に変換する変調部(第3変換手段)393とを備える。さらに、画像形成装置100は、K2信号、および、画像データから生成されたYトナー像に対応するY信号の何れか一方を選択するセレクタ(切替手段)395a・395bと、セレクタ395a・395bが、SEL信号として「BK」を受け、K2信号を選択した場合、当該K信号を、レーザダイオード40−K2を駆動するための信号に変換し、セレクタ395a・395bが、SEL信号として「カラー」を受け、Y信号を選択した場合、当該Y信号を、レーザダイオード40−Yを駆動するための信号に変換する変調部(第4変換手段)394とを備える。そして、セレクタ395a・395bは、対象画像がBK(ブラック)およびBブルー)のみを含む場合にK2信号を選択する。
これにより、Y信号が生成されない場合、レーザダイオード40−Kが備える全てのレーザダイオード40−K1・40−K2を使用することができ、高速化を図ることができる。
そして、K2信号を、レーザダイオード40−K2を駆動するための信号に変換するための専用の変調部(変換手段)を変調部391〜394と別に備える構成に比べて、回路規模の削減を図ることができる。
〔実施形態2〕
上記実施形態1では、変調部394のみにセレクタ395a・395bが接続されており、白黒印刷、および、BK(ブラック)とB(ブルー)の2色印刷のときのみ高速回転を可能とする構成であった。本実施形態は、BK(ブラック)とB(ブルー)との2色印刷以外にも、BK(ブラック)とR(レッド)、もしくは、BK(ブラック)とG(グリーン)の2色印刷においても高速印刷を可能とする形態である。
図10は、本実施形態におけるLSU制御ユニット139とレーザダイオードユニット40との構成を示すブロック図である。図10に示されるように、レーザダイオードユニット40は、実施形態1と同じ構成である。
一方、本実施形態のLSU制御ユニット139は、実施形態1と比較して、変調器393と接続されたセレクタ396a・396bと、変調器392と接続されたセレクタ397a・397bとを備えている点で異なる。
セレクタ397aは、変調器392の入力端子を、画像処理ユニット37のK2信号出力端子およびC信号出力端子の何れかに接続するものであり、セレクタ397bは、変調器392の出力端子を、K2信号用のレーザダイオード40−K2およびC信号用のレーザダイオード40−Cの何れかに接続するものである。セレクタ397a・397bは、画像処理ユニット37からSEL−C信号を受信し、当該信号に応じて接続の切替を行う。具体的には、画像処理ユニット37から受けるSEL−C信号が「BK」を示している場合に、セレクタ397aが変調器392の入力端子をK2信号出力端子に接続し、セレクタ397bが変調器392の出力端子をK2信号用のレーザダイオード40−K2に接続する。一方、画像処理ユニット37から受けるSEL−C信号が「カラー」を示している場合に、セレクタ397aが変調器392の入力端子をC信号出力端子に接続し、セレクタ397bが変調器392の出力端子をC信号用のレーザダイオード40−Cに接続する。なお、図10は、SEL−C信号が「BK」の場合を示している。
また、セレクタ396aは、変調器393の入力端子を、画像処理ユニット37のK2信号出力端子およびM信号出力端子の何れかに接続するものであり、セレクタ396bは、変調器393の出力端子を、K2信号用のレーザダイオード40−K2およびM信号用のレーザダイオード40−Mの何れかに接続するものである。セレクタ396a・396bは、画像処理ユニット37からSEL−M信号を受信し、当該信号に応じて接続の切替を行う。具体的には、画像処理ユニット37から受けるSEL−M信号が「BK」を示している場合に、セレクタ396aが変調器393の入力端子をK2信号出力端子に接続し、セレクタ396bが変調器393の出力端子をK2信号用のレーザダイオード40−K2に接続する。一方、画像処理ユニット37から受けるSEL−M信号が「カラー」を示している場合に、セレクタ396aが変調器393の入力端子をM信号出力端子に接続し、セレクタ396bが変調器393の出力端子をM信号用のレーザダイオード40−Mに接続する。
なお、セレクタ395a・395bは、実施形態と同様の機能を有するものである。すなわち、SEL−Y信号が「BK」を示している場合に、セレクタ395aが変調器394の入力端子をK2信号出力端子に接続し、セレクタ395bが変調器394の出力端子をK2信号用のレーザダイオード40−K2に接続する。一方、SEL−Y信号が「カラー」を示している場合に、セレクタ395aが変調器394の入力端子をY信号出力端子に接続し、セレクタ395bが変調器394の出力端子をY信号用のレーザダイオード40−Yに接続する。
また、本実施形態の動作制御部34は、実施形態1で示した図4と同様の構成を有する。ただし、色判定部342、色変換部343、画像出力指示部344は、上記実施形態1と異なり、以下の機能を有する。
色判定部342は、印刷対象となる画像データにおけるBK(ブラック)以外の色がR、G、またはBの何れかのみであるか否かを判定する。そして、色判定部342は、印刷対象となる画像データにおけるBK(ブラック)以外の色がR,G,Bの何れかのみである場合、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報を画像出力指示部344および駆動指示部345に出力する。このとき、色判定部342は、印刷対象となる画像データにおけるBK(ブラック)以外の色を示す色情報を印刷モード情報とともに、画像出力指示部344に出力する。また、色判定部342は、BK(ブラック)以外の色がR、G、またはRの何れかのみではない場合、色変換部343に色変換指示を出力する。
また、色変換部343は、色変換指示を受けた場合、R,G,Bのいずれかへの色変換を行うか否か、ならびに、色変換を行う場合にはR,G,Bのいずれに変換するかを示すユーザ色変換指示の入力をユーザに促す画面を操作パネル31に表示し、当該ユーザ色変換指示を受け付ける。
ユーザ色変換指示が色変換を行うことを示す場合、色変換部343は、BK(ブラック)以外の色をユーザ色変換指示で指定された色に変換した画像データを生成し、画像処理ユニット37に出力する。さらに、色変換部343は、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報を画像出力指示部344および駆動指示部345に出力する。このとき、色変換部343は、ユーザ色変換指示で指定された色を示す色情報を印刷モード情報とともに、画像出力指示部344に出力する。
一方、色変換部343は、色変換を行わない旨のユーザ色変換指示を受けた場合には、「カラー印刷モード」を示す印刷モード情報を画像出力指示部344および駆動指示部345に出力する。
画像出力指示部344は、実施形態1と比較して、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報を受けた場合の処理が異なる。
具体的には、画像出力指示部344は、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報とともに、色情報として「B(ブルー)」を受けた場合には、CMYKのうちYを除く色を用いた2色印刷指示を画像処理ユニット37に出力する。また、画像出力指示部344は、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報とともに、色情報として「R(レッド)」を受けた場合には、CMYKのうちCを除く色を用いた2色印刷指示を画像処理ユニット37に出力する。さらに、画像出力指示部344は、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報とともに、色情報として「G(グリーン)」を受けた場合には、CMYKのうちMを除く色を用いた2色印刷指示を画像処理ユニット37に出力する。
また、本実施形態における画像処理ユニット37は、実施形態1の機能と比較して、以下の点で相違する。
具体的は、本実施形態の画像処理ユニット37は、動作制御部34からCMYKのうちYを除く色を用いた2色印刷指示を受けた場合、印刷対象となる画像データのBK(ブラック)以外の色がブルー(B)のみであるため、当該画像データであるRGB信号から、Yを除くCMK信号を生成することとなる。そして、画像処理ユニット37は、白黒印刷指示を受けた場合と同様に、生成したK信号のうち、奇数番目のラインに対応するK信号をK1信号とし、偶数番目のラインに対応するK信号をK2信号として、K1信号およびK2信号をそれぞれ独立してラインごとに順次出力する。さらに、画像処理ユニット37は、生成したC信号のうちの奇数番目のラインのC信号のみを順次出力するとともに、生成したM信号うちの偶数番目のラインのM信号のみを順次出力する。このとき、画像処理ユニット37は、「BK」を示すSEL−Y信号と、「カラー」を示すSEL−C,M信号をLSU制御ユニット139に出力する。
また、本実施形態の画像処理ユニット37は、動作制御部34からCMYKのうちCを除く色を用いた2色印刷指示を受けた場合、印刷対象となる画像データのブラック以外の色がR(レッド)のみであるため、当該画像データであるRGB信号から、Cを除くMYK信号を生成することとなる。そして、画像処理ユニット37は、白黒印刷指示を受けた場合と同様に、生成したK信号のうち、奇数番目のラインに対応するK信号をK1信号とし、偶数番目のラインに対応するK信号をK2信号として、K1信号およびK2信号をそれぞれ独立してラインごとに順次出力する。さらに、画像処理ユニット37は、生成したM信号のうちの奇数番目のラインのM信号のみを順次出力するとともに、生成したY信号うちの偶数番目のラインのY信号のみを順次出力する。このとき、画像処理ユニット37は、「BK」を示すSEL−C信号と、「カラー」を示すSEL−M,Y信号をLSU制御ユニット139に出力する。
さらに、本実施形態の画像処理ユニット37は、動作制御部34からCMYKのうちMを除く色を用いた2色印刷指示を受けた場合、印刷対象となる画像データのブラック以外の色がG(グリーン)のみであるため、当該画像データであるRGB信号から、Mを除くCYK信号を生成することとなる。そして、画像処理ユニット37は、白黒印刷指示を受けた場合と同様に、生成したK信号のうち、奇数番目のラインに対応するK信号をK1信号とし、偶数番目のラインに対応するK信号をK2信号として、K1信号およびK2信号をそれぞれ独立してラインごとに順次出力する。さらに、画像処理ユニット37は、生成したC信号のうちの奇数番目のラインのC信号のみを順次出力するとともに、生成したY信号うちの偶数番目のラインのY信号のみを順次出力する。このとき、画像処理ユニット37は、「BK」を示すSEL−M信号と、「カラー」を示すSEL−C,Y信号をLSU制御ユニット139に出力する。
なお、画像処理ユニット37は、白黒印刷指示を受けたとき、SEL−C,M,Y信号の何れか1つ(ここでは、SEL−Y信号とする)のみを「BK」とし、残りを「カラー」とする。また、画像処理ユニット37は、カラー印刷指示を受けたとき、SEL−C,M,Y信号の全てを「カラー」とする。
次に、本実施形態の特徴的な処理である2色印刷モードでの処理の流れについて説明する。図11は、当該処理の流れを示すフローチャートである。
まず、画像処理ユニット37がNIC33またはCCD32から印刷対象となる画像データを取得するとともに、操作パネル31に2色印刷指示が入力される。そして、動作制御部34の入力情報受付部341は、当該2色印刷指示を受け付けると、色判定部342に対して、色判定指示を出力する。色判定指示を受けた色判定部342は、印刷対象となる画像データのRGB信号に基づいて、BK(ブラック)以外の色がR(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)のいずれかのみであるか否かを判定する(S11)。この判定は、画像データのカラーコードを確認することで実行される。
BK(ブラック)以外の色がR(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)のいずれかのみであると判定した場合(S11でYes)、色判定部342は、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報を画像出力指示部344および駆動指示部345に出力するとともに、BK(ブラック)以外の色を示す色情報を画像出力指示部344に出力する。そして、S14の処理に移行する。
一方、BK(ブラック)以外の色がR(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)のいずれかのみではないと判定した場合(S11でNo)、色判定部342は、色変換部343に対して、色変換処理の開始指示を出力する。そして、色変換部343は、操作パネル31上に、BK(ブラック)以外の色をR,G,Bのいずれかへの色変換を行うか否か、ならびに、色変換を行う場合にはR,G,Bのいずれに変換するか、を示すユーザ色変換指示の入力を促す画面を表示させ、操作パネル31からユーザ色変換指示を取得し、取得したユーザ色変換指示を確認する(S12)。
R,G,Bのいずれかへの色変換する旨のユーザ色変換指示が入力された場合(S12でYes)、色変換部343は、印刷対象となる画像データのRGB信号におけるBK(ブラック)以外の色を、ユーザ色変換指示で指定された色(R,G,Bのいずれか)に変換させ、画像処理ユニット37に出力する(S13)。また、このとき、色変換部343は、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報を画像出力指示部344および駆動指示部345に出力するとともに、ユーザ色変換指示で指定された色を示す色情報を画像出力指示部344に出力する。その後、S14の処理に移行する。
また、R,G,Bのいずれにも色変換しない旨のユーザ色変換指示が入力された場合(S12でNo)、色変換部343は、画像出力指示部344および駆動指示部345に対して、「カラー印刷モード」を示す印刷モード情報を出力する。その後、フルカラー印刷処理を実行する。なお、フルカラー印刷処理は、従来の方法と同様であるため、ここでは、詳細な説明を省略する。
続いて、S14において、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報を受けた駆動指示部345は、感光体ドラム、転写ベルトの回転速度を高速度のV2に設定し、当該設定条件を駆動制御ドライバ35に指示する。これにより、駆動制御ドライバ35は、モータおよびクラッチを制御して、感光体ドラム、転写ベルトを高速度V2で回転させる。
次に、S15において、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報と色情報とを受けた画像出力指示部344は、当該色情報に応じた2色印刷指示を画像処理ユニット37に出力する。
例えば、色情報が「B(ブルー)」を示している場合、画像出力指示部344は、CMYKのうちYを除く色を用いた2色印刷指示を画像処理ユニット37に出力する。これにより、画像処理ユニット37は、LSU制御ユニット139に対して、SEL信号−Y「BK」、SEL−C,M信号「カラー」を出力する。また、画像処理ユニット37は、印刷対象となる画像データのRGB信号からY信号を除くCMK信号を生成し、奇数番目のラインのK信号をK1信号とし、偶数番目のラインのK信号をK2信号としてLSU制御ユニット139に出力する。さらに、画像処理ユニット37は、C信号について、奇数番目のラインのみを出力し、M信号について、偶数番目のラインのみを出力する。これにより、図12(a)に示されるように、Kの感光体ドラム101aには、2つのレーザビームが照射され、奇数ラインおよび偶数ラインの画像が並行して書き込まれる。このとき、感光体ドラムは高速度V2で回転させることができる。一方、C,Mの感光体ドラム101b・101cは、1つのレーザビームで照射されるが、奇数ラインおよび偶数ラインのいずれかのみの画像が書き込まれるため、Kの感光体ドラム101aと同じ高速度V2で回転させることができる。
また、色情報が「G(グリーン)」を示している場合、画像出力指示部344は、CMYKのうちMを除く色を用いた2色印刷指示を画像処理ユニット37に出力する。これにより、画像処理ユニット37は、LSU制御ユニット139に対して、SEL信号−M「BK」、SEL−C,Y信号「カラー」を出力する。また、画像処理ユニット37は、印刷対象となる画像データのRGB信号からM信号を除くCYK信号を生成し、奇数番目のラインのK信号をK1信号とし、偶数番目のラインのK信号をK2信号としてLSU制御ユニット139に出力する。さらに、画像処理ユニット37は、C信号について、奇数番目のラインのみを出力し、Y信号について、偶数番目のラインのみを出力する。これにより、図12(b)に示されるように、Kの感光体ドラム101aには、2つのレーザビームが照射され、奇数ラインおよび偶数ラインの画像が並行して書き込まれるとともに、C,Yの感光体ドラム101b・101dは、1つのレーザビームで照射されるが、奇数ラインおよび偶数ラインのいずれかのみの画像が書き込まれる。その結果、図12(a)と同様に、各感光体ドラム101a〜101dを高速度V2で回転させることができる。
さらに、色情報が「R(レッド)」を示している場合、画像出力指示部344は、CMYKのうちCを除く色を用いた2色印刷指示を画像処理ユニット37に出力する。これにより、画像処理ユニット37は、LSU制御ユニット139に対して、SEL信号−C「BK」、SEL−M,Y信号「カラー」を出力する。また、画像処理ユニット37は、印刷対象となる画像データのRGB信号からC信号を除くMYK信号を生成し、奇数番目のラインのK信号をK1信号とし、偶数番目のラインのK信号をK2信号としてLSU制御ユニット139に出力する。さらに、画像処理ユニット37は、M信号について、奇数番目のラインのみを出力し、Y信号について、偶数番目のラインのみを出力する。これにより、図12(c)に示されるように、Kの感光体ドラム101aには、2つのレーザビームが照射され、奇数ラインおよび偶数ラインの画像が並行して書き込まれるとともに、M,Yの感光体ドラム101c・101dは、1つのレーザビームで照射されるが、奇数ラインおよび偶数ラインのいずれかのみの画像が書き込まれる。その結果、図12(a)と同様に、各感光体ドラム101a〜101dを高速度V2で回転させることができる。
本実施形態の画像形成装置は、上記実施形態1の機能に加えて、画像データがBK(ブラック)およびG(グリーン)のみを含む場合に、レーザダイオード40−Cおよびレーザダイオード40−Yの各々は、G(グリーン)画像のうちの奇数ラインまたは偶数ラインの部分に光を照射する。また、画像データがBK(ブラック)およびR(レッド)のみを含む場合に、レーザダイオード40−Mおよびレーザダイオード40−Yの各々は、R(レッド)画像のうちの奇数ラインまたは偶数ラインの部分に光を照射する。
これにより、画像データがBK(ブラック)およびB(ブルー)のみを含む場合と同様に、いずれの2色印刷においても、高速化を図ることができる。で実現することができる。
また、本実施形態の画像形成装置は、K2信号およびC信号の何れか一方を選択するセレクタ(第1切替手段)397a・397bと、セレクタ397a・397bがK2信号を選択した場合、K2信号を、レーザダイオード40−K2を駆動するための信号に変換し、セレクタ397a・397bがC信号を選択した場合、C信号を、レーザダイオード40−Cを駆動するための信号に変換する変調部(第2変換手段)392と、K2信号およびM信号の何れか一方を選択するセレクタ(第2切替手段)396a・396bと、セレクタ396a・396bがK2信号を選択した場合、K2信号を、レーザダイオード40−K2を駆動するための信号に変換し、セレクタ396a・396bがM信号を選択した場合、M信号を、レーザダイオード40−Mを駆動するための信号に変換する変調部(第3変換手段)393と、K2信号およびY信号の何れか一方を選択するセレクタ(第3切替手段)395a・395bと、セレクタ395a・395bがK2信号を選択した場合、K2信号を、レーザダイオード40−K2を駆動するための信号に変換し、セレクタ395a・395bがY信号を選択した場合、Y信号を、レーザダイオード40−Yを駆動するための信号に変換する変調部(第3変換手段)393とを備えている。そして、セレクタ397a・397bは、対象となる画像データがBK(ブラック)およびR(レッド)のみを含む場合にK2信号を選択し、セレクタ396a・396bは、対象となる画像データがBK(ブラック)およびG(グリーン)のみを含む場合にK2信号を選択し、セレクタ395a・395bは、対象となる画像データがBK(ブラック)およびB(ブルー)のみを含む場合にK2信号を選択する。
上記の構成によれば、C,M,Y信号のいずれかが生成されない場合、レーザダイオード40−Kが備える全てのレーザダイオード(レーザ発光部)を使用することができ、高速化を図ることができる。
そして、K2信号を、レーザダイオード40−K2を駆動するための信号に変換するための専用の変調部(変換手段)を、変調部391〜394とは別に備える構成に比べて、回路規模の削減を図ることができる。
〔変形例〕
(変形例1)
上記説明では、レーザダイオードユニット40は、K(ブラック)に対応するレーザダイオード40−K1・40−K2を2つ備え、残りの色に対応するレーザダイオード40−C・40−M・40−Yを各々1つ備える構成とした。これに限らず、K(ブラック)に対応するレーザダイオードを1つとし、当該レーザダイオードの発光光線を走査させるためのポリゴンミラーのモータを高速回転可能とし、他の色のレーザダイオードの発光光線を走査させるためのポリゴンミラーを、上記高速回転可能なモータよりも低速で回転するモータとしてもよい。この場合でも、2色印刷モードのとき、K(ブラック)以外の色については、一部のラインのみを書き込みことで、全ての感光体ドラムをKの感光体ドラムの回転速度に合せることができ、高速化を図ることができる。また、高速回転可能なモータは、全ての色に対して必要ではなく、K用に1つだけ備えれていればよい。そのため、高速回転による騒音増大を抑えるための防音構造に要するコストの増大も最小限に抑えることができる。
(変形例2)
実施形態2における上記説明では、色変換部343は、ユーザ色変換指示に従って、BK(ブラック)以外の色をR,G,Bのいずれに変換するかを決定するものとした。しかしながら、これに限らず、色変換部343は、印刷対象となる画像データのカラーコードに基づいて、BK(ブラック)以外の色に最も近いR,G,Bのいずれかの色に変換すると決定してもよい。例えば、色変換部343は、印刷対象となる画像データにおいて、BK(ブラック)以外の色のカラーコードの平均値と、R,G,Bの各々のカラーコードの値とを比較し、当該平均値と最も近いカラーコードの値を有する色に変換すると決定する。
この場合の2色印刷モードでの処理の流れについて説明する。図13は、当該処理の流れを示すフローチャートである。
まず、上記S11と同様に、色判定部342は、印刷対象となる画像データのRGB信号に基づいて、BK(ブラック)以外の色がR(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)のいずれかのみであるか否かを判定する(S21)。
BK(ブラック)以外の色がR(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)のいずれかのみであると判定した場合(S21でYes)、色判定部342は、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報を画像出力指示部344および駆動指示部345に出力するとともに、BK(ブラック)以外の色を示す色情報を画像出力指示部344に出力する。そして、S24の処理に移行する。
一方、BK(ブラック)以外の色がR(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)のいずれかのみではないと判定した場合(S21でNo)、色判定部342は、色変換部343に対して、色変換処理の開始指示を出力する。そして、色変換部343は、操作パネル31に自動変換指示が入力されたか否かを判断する(S22)。
自動変換指示が入力された場合(S22でYes)、色変換部343は、印刷対象となる画像データのカラーコードに基づいて、BK(ブラック)以外の色に最も近いR,G,Bのいずれかの色に変換すると決定する(S23)。その後、S24の処理に移行する。
また、自動変換指示が入力されない場合(S22でNo)、色変換部343は、上記S12と同様の処理を行い(S25)、その後、S24またはフルカラー印刷処理に移行する。
続いて、S24において、色変換部343は、S23で決定した色、または、S23で入力されたユーザ色変換指示で指定された色に、印刷対象となる画像データにおけるBK(ブラック)以外の色を変換する。
その後、S26において、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報を受けた駆動指示部345は、感光体ドラム、転写ベルトの回転速度を高速度のV2に設定し、当該設定条件を駆動制御ドライバ35に指示する。これにより、駆動制御ドライバ35は、モータおよびクラッチを制御して、感光体ドラム、転写ベルトを高速度V2で回転させる。
次に、S27において、「2色印刷モード」を示す印刷モード情報と色情報とを受けた画像出力指示部344は、当該色情報に応じた2色印刷指示を画像処理ユニット37に出力する。
(その他)
上記説明では、レーザダイオードユニット40において、K信号用のレーザダイオード40−K1・40−K2が2つであり、その他の色のレーザダイオード40−C・40−M・40−Yを1つずつとした。しかしながら、レーザダイオードの個数はこれに限られない。例えば、K信号用のレーザダイオードを4つとし、その他の色のレーザダイオードを2つずつとしてもよい。この場合、全ての色のレーザダイオードの個数を1つのみとした場合と比較して、2色印刷モードの感光体ドラムおよび転写ドラムの回転速度を約4倍にすることができる。ただし、レーザダイオードの個数は、全ての色について4つにする必要がなく、Kを除く色については2つだけでよく、コストアップを防ぐことができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。