JP4665476B2 - 電気光学装置、その駆動方法および電子機器 - Google Patents

電気光学装置、その駆動方法および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、電気光学装置、その駆動方法および電子機器に関し、特に、電流プログラム型の電気光学装置において消費電力を低減するための技術に関する。
近年、有機エレクトロルミネッセンス素子や発光ポリマー素子などと呼ばれる自発光型の有機発光ダイオード素子(Organic Light Emitting Diode素子、以下「OLED素子」と呼ぶ)の電気光学的特性を利用した表示装置が注目されている。このような表示装置では、一般に、複数の走査線およびデータ線が配設され、走査線とデータ線との交点に対応してOLED素子を有する画素回路が設けられる。そして、走査線を介して供給される走査信号によって選択された画素回路にデータ線を介して階調信号を供給することにより、階調信号に応じた電流がOLED素子に流れ、OLED素子の発光の階調が制御される。このような表示装置には、階調に応じた電流値を有する階調信号を用いるいわゆる「電流プログラム方式」のものがある。なお、一般に、画素回路に階調信号を供給することを「プログラミング」または「書き込み」と呼ぶ。
電流プログラム方式の表示装置は、プログラミング時に直流電流が流れるため、消費電力が大きくなりやすいという問題がある。そのような問題を解決するための提案の1つに、階調信号の電流値が大きいときは、プログラミングに要する時間が比較的短くてすむため、データ線に電流を流す期間を短くするというものがある(例えば特許文献1)。
特開2002−351402号公報
しかし、上記の従来技術では、個々のデータ線毎にプログラミング期間の長さを制御する回路を設けているため、システムが複雑になるという問題があった。
また、上記の従来技術では、プログラミングの前のデータ線の電位が変動して、プログラミングの精度が低減する場合があった。
なお、このような問題は、OLED素子を用いた表示装置に限らず、走査線とデータ線とを用いて画素回路を駆動する電流プログラム方式の電気光学装置に共通の問題であった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、電流プログラム方式の電気光学装置において、システムの複雑化を抑制しつつ、消費電力を低減することを可能とする技術を提供することを第1の目的とする。
また、電流プログラム方式の電気光学装置において、プログラミングの前のデータ線の電位変動を抑制し、プログラミングの精度の低減を抑制することを可能とする技術を提供することを第2の目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の第1の電気光学装置は、
複数の走査線と、
複数のデータ線と、
前記走査線と前記データ線との交差に対応して各々設けられた複数の画素回路と、
階調に応じた電流値を有する階調信号を生成し、前記複数のデータ線を介して任意の1走査期間において選択される複数の前記画素回路である選択画素回路のそれぞれに供給する駆動回路と、を備えた電気光学装置であって、
前記駆動回路は、
前記データ線上に前記階調信号が供給されている電流プログラミング状態と、前記データ線上に前記階調信号が供給されていない非プログラミング状態とを切り替えるために、前記複数のデータ線のそれぞれに対応して設けられたスイッチ部と、
前記選択画素回路のそれぞれが表現すべき階調を表す階調情報を取得し、取得した複数の前記階調情報に基づき基準階調を設定し、前記基準階調に応じた前記スイッチ部の動作を制御するための制御信号を前記スイッチ部に供給するスイッチ制御部と、を有し、
前記スイッチ制御部は、前記基準階調の値が大きいほど、前記1走査期間の内の前記プログラミング状態が形成される期間が短くなるように前記制御信号を設定する。
この電気光学装置では、基準階調の値が大きいほどプログラミング状態が形成される期間が短くなる。そのため、プログラミング時の消費電力を低減することができる。また、プログラミング状態が形成される期間の長さを基準階調の大きさによって制御しているので、システムの複雑化を抑制することができる。
上記電気光学装置において、前記基準階調は、取得された複数の前記階調情報の表す階調の内、最小の階調であるとしてもよい。
この構成によれば、各画素回路において、プログラミング期間の長さが十分確保されるため、階調表現の精度を低減させることなく、プログラミング時の消費電力を低減することができる。
上記電気光学装置において、前記基準階調は、取得された複数の前記階調情報の表す階調のヒストグラムにおいて、所定値以上の頻度を有する階調の内、最小の階調であるとしてもよい。
この構成によれば、値が小さく、かつ頻度の小さい階調に対応する階調信号が供給される画素回路においては、プログラミング期間の長さが十分ではなくなる場合があるものの、画像全体としての階調表現の精度を維持しつつ、さらに消費電力を低減することができる。
上記電気光学装置において、前記基準階調は、取得された複数の前記階調情報の表す階調の累積ヒストグラムにおいて、所定値以上の累積頻度となる点における階調であるとしてもよい。
この構成によれば、値の小さい方から所定数個の階調に対応する階調信号が供給される画素回路においては、プログラミング期間の長さが十分ではなくなる場合があるものの、画像全体としての階調表現の精度を維持しつつ、さらに消費電力を低減することができる。
上記電気光学装置において、前記駆動回路は、前記1走査期間の内、前記非プログラミング状態が形成される期間において、前記データ線に所定の電圧を供給するプリチャージを実行するとしてもよい。
この構成によれば、プログラミング前のデータ線の電位変動を抑制し、プログラミングの精度の低減を抑制することができる。
また、上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の第2の電気光学装置は、
複数の走査線と、
複数のデータ線と、
前記走査線と前記データ線との交差に対応して各々設けられた複数の画素回路と、
階調に応じた電流値を有する階調信号を生成し、前記複数のデータ線を介して任意の1走査期間において選択される複数の前記画素回路である選択画素回路のそれぞれに供給する駆動回路と、を備えた電気光学装置であって、
前記駆動回路は、
前記データ線上に前記階調信号が供給されている電流プログラミング状態と、前記データ線上に前記階調信号が供給されていない非プログラミング状態とを切り替えるために、前記複数のデータ線のそれぞれに対応して設けられたスイッチ部と、
前記スイッチ部の動作を制御するための制御信号を前記スイッチ部に供給するために、前記複数のデータ線のそれぞれに対応して設けられたスイッチ制御部と、を有し、
前記スイッチ制御部は、前記選択画素回路の内の前記スイッチ部に対応する前記データ線と接続されている前記画素回路が表現すべき階調の値が大きいほど、前記1走査期間の内の前記プログラミング状態が形成される期間が短くなるように前記制御信号を設定し、
前記駆動回路は、前記1走査期間の内、前記非プログラミング状態が形成される期間において、前記データ線に所定の電圧を供給するプリチャージを実行する。
この電気光学装置では、階調に応じて、選択画素回路の内のそれぞれの画素回路に対して個別にプログラミング状態が形成される期間の長さを変化させることができるため、各画素回路において、プログラミング期間の長さを十分確保しつつ、プログラミング時の消費電力をより低減することができる。また、プログラミング前のデータ線の電位変動を抑制し、プログラミングの精度の低減を抑制することができる。
上記電気光学装置において、前記複数の画素回路は、電流が流れると自発光する自発光素子を有するとしてもよい。
この構成によれば、自発光素子を有する画素回路の駆動に伴う消費電力を低減することができる。
上記電気光学装置は、電子機器に適用するとしてもよい。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、電気光学装置、表示装置、電気光学装置を備える電子機器、これらの装置および機器の駆動方法等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.基準階調dsの設定に関する変形例:
C.第2実施例:
D.第3実施例:
E.電子機器への適用例:
F.その他の変形例:
A.第1実施例:
図1は、本発明の第1実施例としての電気光学装置の構成を概略的に示すブロック図である。電気光学装置100は、画素領域200と、走査線駆動回路300と、データ線駆動回路400と、制御回路500と、電源回路600とを備えている。電気光学装置100は、画素領域200に画像を表示させる画像表示装置である。なお、以下の説明では、図1に示すX方向を行方向とも呼び、Y方向を列方向とも呼ぶものとする。
画素領域200には、X方向に伸びるm組の走査線302および発光制御線304の組み合わせが、互いに平行に配設されている。また、画素領域200には、X方向と直交するY方向に伸びるn本のデータ線402が、互いに平行に配設されている。そして、任意の1組の走査線302および発光制御線304と、任意の1本のデータ線402とが交差する部分に対応して、1つの画素回路210が設けられている。すなわち、画素領域200には、m行×n列の画素回路210が設けられている。各画素回路210は、当該画素回路210に対応する走査線302と、発光制御線304と、データ線402とにそれぞれ接続されている。画素回路210の詳細構成は、後述する。
制御回路500は、各種の制御信号を生成して、走査線駆動回路300およびデータ線駆動回路400に供給する。また、制御回路500は、外部から供給される元階調データDoに対し必要によりガンマ補正等の画像処理を施して階調データDを生成し、データ線駆動回路400に出力する。階調データDは、画素領域200において各画素回路210が表示する画像の階調値を示すデジタルデータであり、具体的には、例えば256段階の階調のいずれかを数値(すなわち階調値)によって指定する8ビットのデータである。
走査線駆動回路300は、すべての走査線302および発光制御線304と接続されている。走査線駆動回路300は、各画素回路210を走査するための走査信号Y1〜Ymを生成し、走査線302を介して各画素回路210に供給する。走査信号Yi(iは1以上m以下の整数を表す。以下同じ。)は、i行目の走査線302に出力される。また、走査線駆動回路300は、各画素回路210における発光期間を制御するための発光制御信号V1〜Vmを生成し、発光制御線304を介して各画素回路210に供給する。発光制御信号Viは、i行目の発光制御線304に出力される。なお、走査信号Yiおよび発光制御信号Viの詳細については、後述する。
データ線駆動回路400は、すべてのデータ線402と接続されている。データ線駆動回路400は、制御回路500から供給された階調データDを元に各画素回路210が表現する階調を制御するための階調信号X1〜Xnを生成し、データ線402を介して各画素回路210に供給する。階調信号Xj(jは1以上n以下の整数を表す。以下同じ。)は、j列目のデータ線402に出力される。なお、後述するように、この階調信号Xjは電流信号(Idata)として供給される。すなわち、本実施例の電気光学装置100は、電流プログラム方式を採用している。データ線駆動回路400の詳細構成については、後述する。
電源回路600は、基準電圧線602を介して各画素回路210に基準電圧Velを供給する。
図2は、第1実施例の電気光学装置における画素回路の詳細構成を示す説明図である。図2には、i行目j列目の画素回路210を示している。画素回路210は、自発光素子たるOLED素子212と、駆動素子として機能するpチャネル型のTFT214と、スイッチング素子として機能するnチャネル型のTFT215、TFT216およびTFT217と、容量素子218とを備えている。また、図2には、i行目j列目の画素回路210に接続されるi行目の走査線302および発光制御線304と、j列目のデータ線402と、基準電圧Velが供給される基準電圧線602とを示している。
OLED素子212は、陽極と陰極との間に発光層が狭持されており、順方向電流に応じた輝度で発光する。発光層としては、各画素回路210のOLED素子212の発光色(例えばR、G、Bの3色の内のいずれか1色)に応じた有機EL材料が用いられている。OLED素子212の陰極は、すべての画素回路210に対して共通となっており、その電位は低位(基準)電位となっている。
TFT214のソース電極は基準電圧線602に接続されており、ドレイン電極はTFT216のドレイン電極とTFT217のドレイン電極とTFT215のソース電極とに接続されている。容量素子218の一端はTFT214のソース電極に接続され、他端はTFT214のゲート電極とTFT215のドレイン電極とに接続されている。TFT216のゲート電極は走査線302に接続されており、ソース電極はデータ線402に接続されている。TFT215のゲート電極は走査線302に接続されている。TFT217のゲート電極は発光制御線304に接続され、ソース電極はOLED素子212の陽極に接続されている。
j列目のデータ線402には、階調信号Xjとして、画素回路210内のOLED素子212の発光量を制御する電流信号Idata(以下「階調電流Idata」とも呼ぶ)が供給される。i行目の走査線302には、走査信号Yiが供給され、i行目の発光制御線304には、発光制御信号Viが供給される。
図3は、走査線駆動回路の動作を示すタイミングチャートである。図3には、走査線駆動回路300(図1)が供給する走査信号Y1〜Ymおよび発光制御信号V1〜Vmを示している。
1行目の走査線302(図1)に出力される走査信号Y1は、1垂直走査期間Tf内において、1垂直走査期間Tfの最初のタイミングから1水平走査期間Thの間Hレベルとなり、その他の期間はLレベルとなるパルス信号である。また、2行目の走査線302に出力される走査信号Y2は、走査信号Y1がHレベルからLレベルとなるタイミングから1水平走査期間Thの間Hレベルとなるパルス信号である。このように各走査信号Y1〜Ymは、1垂直走査期間Tf内において、1水平走査期間Thの間だけHレベルとなり、かつHレベルとなる期間が順々にずれているようなパターンを、1垂直走査期間Tf毎に繰り返す信号となっている。後述するように、i行目の走査線302に供給される走査信号YiがHレベルになると、i行目の走査線302に接続されたn個の画素回路210が選択されたことを意味する。従って、走査線駆動回路300(図1)は、走査信号Y1〜Ymによって、最初に1行目の走査線302に接続されたn個の画素回路210を選択し、その後、2行目以降の走査線302に接続された画素回路210を1行ずつ順にm行目まで選択し、以降、1行目に戻って画素回路210の選択を繰り返し行うこととなる。
発光制御信号V1〜Vmは、画素回路210内のOLED素子212(図2)が発光する期間を規定するための信号であり、走査信号Y1〜Ymの論理レベルをそれぞれ反転させた信号となっている。すなわち、各発光制御信号V1〜Vmは、図中に示した発光期間Telの間Hレベルとなり、その他の期間はLレベルとなる。後述するように、発光制御信号Viが発光期間TelにおいてHレベルになると、i行目の発光制御線304に接続されたn個の画素回路210内のOLED素子212が発光する。
図2において、走査線302に供給される走査信号YiがHレベルになると、TFT215がオン状態となるため、TFT214はゲート電極とドレイン電極とが互いに接続されたダイオードとして機能する。また、TFT216もオン状態となるため、基準電圧線602からTFT214、TFT216を経てデータ線402に至る経路に沿って階調電流Idataが流れ、そのとき、TFT214のゲート電極の電位に応じた電荷が容量素子218に蓄積される。なお、このとき発光制御信号ViはLレベルとなっているため、TFT217はオフ状態となっている。
走査信号YiがLレベルになると、TFT215およびTFT216はオフ状態となる。このときTFT214のゲート電極における入力インピーダンスは極めて高いので、容量素子218における電荷の蓄積状態は変化しない。TFT214のゲート−ソース間電圧は、階調電流Idataが流れたときの電圧に保持される。また、走査信号YiがLレベルになると発光制御信号ViがHレベルとなるため、TFT217がオン状態となる。そのため、TFT214のソース−ドレイン間には、そのゲート電圧に応じた電流Ioledが発生する。この電流Ioledは、基準電圧線602からTFT214、TFT217を経て、OLED素子212の陰極に至る経路に沿って流れる。
ここで、OLED素子212に流れる電流Ioledは、TFT214のゲート−ソース間電圧により定まるが、その電圧は、Hレベルの走査信号Yiによって階調電流Idataがデータ線402に流れたときに、容量素子218によって保持された電圧である。そのため、発光制御信号ViがHレベルになったときに、OLED素子212に流れる電流Ioledは、直前に流れた階調電流Idataに略一致する。このように、画素回路210は、階調電流IdataによってOLED素子212の発光階調が規定される。
電気光学装置100においては、走査信号Y1〜Ymに従って、画素回路210の1行毎の選択と、選択された1行(n個)の画素回路210に対する階調信号Xj(階調電流Idata)の供給とが順次実行される。また、発光制御信号V1〜Vmに従って、画素回路210内のOLED素子212が階調電流Idataに応じた階調で発光する。このようにして、画素領域200に階調データDに基づく画像が表示される。なお、本明細書では、画素回路210に階調信号Xjを供給することを「プログラミング」と呼ぶ。
図4は、第1実施例の電気光学装置におけるデータ線駆動回路の詳細構成を示す説明図である。データ線駆動回路400は、シリアルパラレル変換回路410と、n個のDA変換ユニット420(以下「DAC420」と呼ぶ)と、リファレンス電圧制御回路430と、基準階調設定回路442を含むプログラミング期間制御回路440とを備えている。
シリアルパラレル変換回路410は、制御回路500(図1)から供給された階調データDを元に1行分の画素階調データd1〜dnを生成して、n個のDAC420に並列に出力する。なお、画素階調データdj(jは1以上n以下の整数)は、対応する画素回路210内のOLED素子212の発光階調を表す8ビットのデータである。リファレンス電圧制御回路430は、リファレンス電圧Vrefを生成して、n個のDAC420のそれぞれに出力する。プログラミング期間制御回路440は、シリアルパラレル変換回路410から1行分の画素階調データdj(d1〜dn)を取得し、後述の方法でプログラミング期間制御信号Spを生成し、n個のDAC420のそれぞれに出力する。
DAC420は、n本のデータ線402のそれぞれに対応して配設されており、各DAC420は、1本のデータ線402と接続されている。図5は、DACの詳細構成を示す説明図である。図5には、j列目のデータ線402に対応したDAC420を示している。
DAC420は、基本階調電流生成回路422と、オフセット電流生成回路426と、スイッチ428とを備えている。基本階調電流生成回路422とオフセット電流生成回路426とは、スイッチ428の一端に並列に接続されている。また、スイッチ428の他端には、j列目のデータ線402が接続されている。
基本階調電流生成回路422は、スイッチングトランジスタ41と駆動トランジスタ42との直列接続424が、K組分(Kは2以上の整数)並列に接続された構成を有している。本実施例では、Kは8である。8つの駆動トランジスタ42のゲートには、リファレンス電圧制御回路430(図4)から供給されるリファレンス電圧Vrefが印加されている。また、8つの駆動トランジスタ42の利得係数βの比は、1:2:4:8:16:32:64:128に設定されている。なお、利得係数βは、よく知られているように、β=(μ・C・W/L)で定義される。ここで、μはキャリアの移動度、Cはゲート容量、Wはチャネル幅、Lはチャネル長である。8つの駆動トランジスタ42は、定電流源として機能する。トランジスタの電流駆動能力は利得係数βに比例するので、8つの駆動トランジスタ42の電流駆動能力の比は、1:2:4:8:16:32:64:128である。
8つのスイッチングトランジスタ41のオン/オフは、シリアルパラレル変換回路410(図4)から供給される画素階調データdjによって制御される。画素階調データdjの最下位ビットは、利得係数βが最も小さな(すなわち利得係数βの相対値が1の)直列接続424のスイッチングトランジスタ41に供給されており、最上位ビットは利得係数βが最も大きな(すなわち利得係数βの相対値が128の)直列接続424のスイッチングトランジスタ41に供給されている。この結果、基本階調電流生成回路422は、画素階調データdjの値に比例した基本階調電流Itを生成する電流源として機能する。なお、リファレンス電圧Vrefの値を変更すると、画素階調データdjと基本階調電流Itとの関係が変化する。また、DAC420は、基本階調電流Itに、オフセット電流生成回路426が生成したオフセット電流Ioを合わせて、階調電流Idataとして出力する。従って、リファレンス電圧Vrefやオフセット電流Ioを調整することによって、電気光学装置100のピーク輝度の調整や輝度の温度補償等の各種調整を行うことができる。
スイッチ428は、階調信号Xjとしての階調電流Idataのデータ線402への供給を制御する。すなわち、スイッチ428がオン状態のときには、データ線402に階調電流Idataが供給され、スイッチ428がオフ状態のときには、データ線402への階調電流Idataの供給が停止される。スイッチ428のオン/オフ動作は、プログラミング期間制御回路440(図4)から供給されるプログラミング期間制御信号Spによって制御される。
プログラミング期間制御回路440(図4)は、上述したように、プログラミング期間制御信号Spを生成し、n個のDAC420に出力する。まず、プログラミング期間制御回路440は、シリアルパラレル変換回路410から1行分の画素階調データdj(d1〜dn)を取得する。プログラミング期間制御回路440に含まれる基準階調設定回路442は、1行分の画素階調データdjを元に、基準階調dsを設定する。なお、プログラミング期間制御回路440内にメモリ機能を持たせ、制御回路500から供給された階調データDを直接格納するか、または階調データDを加工してから格納するかして、プログラミング期間制御回路440内に保存されたデータを元に基準階調dsを設定するものとしてもよい。本実施例では、基準階調設定回路442は、画素階調データdjの内の最小の階調を基準階調dsとして設定する。
次に、プログラミング期間制御回路440は、設定した基準階調dsに応じたプログラミング期間制御信号Spを生成する。図6は、プログラミング期間制御信号Spの一例を示す説明図である。図6には、プログラミング期間制御信号Spを、走査信号Yi(図3)と比較して示している。図6(a)は、基準階調dsの値が小さいときのプログラミング期間制御信号Spの例を示しており、また、図6(b)は基準階調dsの値が中程度のときの、図6(c)は基準階調dsの値が大きいときのプログラミング期間制御信号Spの例を示している。
本実施例では、プログラミング期間制御信号SpがHレベルになると、DAC420内のスイッチ428(図5)がオン状態となる。このとき、走査信号Yiによって選択されているi行目の画素回路210に対し、階調信号Xjとしての階調電流Idataが供給される。すなわち、プログラミング期間制御信号SpがHレベルとなっている期間は、画素回路210のプログラミングが行われている期間(以下「プログラミング期間Tp」と呼ぶ)となる。なお、画素回路210に階調電流Idataが供給されている状態を「プログラミング状態」と呼ぶ。
一方、プログラミング期間制御信号SpがLレベルになると、DAC420内のスイッチ428(図5)がオフ状態となる。このとき、走査信号Yiによって選択されているi行目の画素回路210に対する階調電流Idataの供給は停止される。このように、プログラミング期間制御信号SpがLレベルとなっている期間は、データ線402上に階調電流Idataが流れていない期間(以下「ハイインピーダンス期間Hiz」と呼ぶ)となる。なお、データ線402上に階調電流Idataが流れていない状態を「非プログラミング状態」と呼ぶ。
基準階調dsの値が小さいときは、図6(a)に示すように、プログラミング期間制御信号Spは、プログラミング期間Tpが比較的長い期間となるように設定される。そして、図6(b)および(c)からわかるように、プログラミング期間制御信号Spは、基準階調dsの値が大きいほどプログラミング期間Tpが短くなるように設定される。また、水平走査期間Thは、プログラミング期間Tpとハイインピーダンス期間Hizとに2分され、ハイインピーダンス期間Hizの後にプログラミング期間Tpが来るようになっている。すなわち、水平走査期間Thの末は、プログラミング期間Tpとなっている。
ここで、プログラミング期間制御信号Spは、プログラミング期間Tpの長さが、基準階調dsに対応する階調電流Idataが画素回路210に供給されたときに画素回路210内の容量素子218(図2)における電荷の蓄積に要する時間以上となるように設定される。一般に、階調電流Idataが小さいほど、容量素子218における電荷の蓄積に要する時間は長くなる。また、階調電流Idataは、画素階調データdjが小さいほど小さくなる。また、本実施例では、基準階調dsは1行分の画素階調データdj(d1〜dn)の内の最小の階調である。従って、上記のようにプログラミング期間制御信号Spを設定すれば、階調信号Xjとしての階調電流Idataの供給先のすべての画素回路210において、プログラミング期間Tp内に、容量素子218における電荷の蓄積が完了することとなる。
プログラミング期間制御回路440は、基準階調dsの値に応じて予め作成されたプログラミング期間制御信号Spのルックアップテーブルを保有しており、設定された基準階調dsに応じたプログラミング期間制御信号Spを選択して出力する。なお、プログラミング期間制御回路440は、設定された基準階調dsに応じて、その都度、プログラミング期間制御信号Spを算出するものとしてもよい。
以上説明したように、本実施例の電気光学装置100では、基準階調dsの値に応じてプログラミング期間Tpの長さを変化させる。具体的には、基準階調dsの値が大きいほどプログラミング期間Tpを短く設定する。そのため、プログラミング時の消費電力を低減することができる。また、プログラミング期間Tpの長さを基準階調dsの大きさによって制御しているので、システムの複雑化を抑制することができる。
B.基準階調dsの設定に関する変形例:
図7は、基準階調dsの設定に関する変形例を示す説明図である。基準階調dsは、図7(a)に示すように、1行分の画素階調データdj(d1〜dn)のヒストグラムにおいて、所定値F以上の頻度を有する階調の内、最小の階調であるとしてもよい。このようにすれば、値が小さく、かつ頻度の小さい画素階調データdjに対応する階調電流Idataが供給される画素回路210においては、プログラミング期間Tpの長さが十分ではなくなる場合があるものの、画像全体としての階調表現の精度を維持しつつ、さらに消費電力を低減することができる。
また、基準階調dsは、図7(b)に示すように、1行分の画素階調データdj(d1〜dn)の累積ヒストグラムにおいて、所定値AF以上の累積頻度となる点における階調であるとしてもよい。このようにすれば、値の小さい方から所定数個の画素階調データdjに対応する階調電流Idataが供給される画素回路210においては、プログラミング期間Tpが十分ではなくなる場合があるものの、画像全体としての階調表現の精度を維持しつつ、さらに消費電力を低減することができる。
なお、図7(a)および(b)には、1階調毎のヒストグラム(または累積ヒストグラム)を用いて基準階調dsを設定する例を示したが、所定の範囲の階調毎のヒストグラムを用いて同様に基準階調dsを設定するとしてもよい。
また、基準階調dsの設定方法は、他にも種々採用可能である。例えば、基準階調dsは、1行分の画素階調データdj(d1〜dn)の平均値であるとしてもよいし、1行分の画素階調データdj(d1〜dn)の内、大きさが下から所定値番目の階調であるとしてもよい。
C.第2実施例:
図8は、第2実施例の電気光学装置におけるデータ線駆動回路の詳細構成を示す説明図である。図4に示した第1実施例との違いは、第2実施例のデータ線駆動回路400aは、プリチャージ回路450を備えている点であり、その他の点は第1実施例と同じである。プリチャージ回路450は、プリチャージ電圧Vpをn本のデータ線402のそれぞれに供給するための回路である。
図9は、プリチャージ電圧Vpの一例を示す説明図である。図9には、プリチャージ電圧Vpを、走査信号Yiおよびプログラミング期間制御信号Sp(図6)と比較して示している。図9に示すように、プログラミング期間Tpにおいては、プリチャージ電圧Vpは印加されず、プリチャージ回路450は各データ線402から切断されている。このとき、各データ線402には階調信号Xjとしての階調電流Idataが供給され、画素回路210はプログラミング状態となる。一方、プログラミング期間Tpを除く期間においては、各データ線402には、プリチャージ回路450からプリチャージ電圧Vpが供給され、各データ線402の電位はプリチャージ電圧Vpに設定される。なお、この期間において、画素回路210は非プログラミング状態となる。
図6に示した第1実施例のように、プログラミング期間Tpを除く期間において、データ線402をハイインピーダンスの状態にすると、データ線402がノイズの影響を受けやすくなり、プログラミング前のデータ線402の電位が変動して、プログラミングの精度が低減する場合がある。第2実施例の電気光学装置100では、プログラミング期間Tpを除く期間において、各データ線402にプリチャージ電圧Vpを供給するので、プログラミング前のデータ線402の電位変動を抑制し、プログラミングの精度の低減を抑制することができる。
なお、プリチャージ電圧Vpの値は、固定値としてもよいし、階調(例えば基準階調ds)に応じた変動値としてもよい。
D.第3実施例:
図10は、第3実施例の電気光学装置におけるデータ線駆動回路の詳細構成を示す説明図である。図8に示した第2実施例との違いは、第3実施例のデータ線駆動回路400bでは、プログラミング期間制御回路440bがデータ線402のそれぞれに対応して設けられている点であり、その他の点は第2実施例と同じである。
各データ線402に対応して設けられたn個のプログラミング期間制御回路440bは、シリアルパラレル変換回路410から画素階調データdjを取得し、画素階調データdjに応じたプログラミング期間制御信号Spjを生成して、DAC420に出力する。従って、各DAC420に供給されるプログラミング期間制御信号Spjは、それぞれ個別に生成されたものとなる。ここで、画素階調データdjとプログラミング期間制御信号Spjとの関係は、図6に示した第1実施例における基準階調dsとプログラミング期間制御信号Spとの関係と同様である。すなわち、プログラミング期間制御信号Spjは、画素階調データdjの値が大きいほどプログラミング期間Tpが短くなるように設定される。
第3実施例の電気光学装置100では、画素階調データdjに応じて、1行の画素回路210に対して個別にプログラミング期間Tpの長さを変化させることができるため、各画素回路210において、プログラミング期間Tpの長さを十分確保しつつ、プログラミング時の消費電力をより低減することができる。また、第3実施例の電気光学装置100は、第2実施例と同様に、プリチャージ回路450を有し、プログラミング期間Tpを除く期間において、各データ線402にプリチャージ電圧Vpを供給するので、プログラミング前のデータ線402の電位変動を抑制し、プログラミングの精度の低減を抑制することができる。
E.電子機器への適用例:
上記各実施例において説明した電気光学装置100は、種々の電子機器に適用することができる。図11は、電気光学装置を適用したモバイル型のパーソナルコンピュータの概略構成を示す説明図である。パーソナルコンピュータ800は、表示ユニットとしての電気光学装置100と、本体部830と、電源スイッチ810と、キーボード820とを備えている。この電気光学装置100は、OLED素子212(図2)を用いているので、視野角が広く見やすい表示ユニットとなる。
電気光学装置100が適用される電子機器としては、他に、携帯電話機、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等が挙げられる。これらの電子機器の表示部として、電気光学装置100が適用可能である。また、光書込型のプリンタや電子複写機などの書込ヘッドにも適用可能である。
F.その他の変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
F−1.変形例1:
上記各実施例における電気光学装置100の各構成要素の配置はあくまで一例であり、他の配置を採用することも可能である。例えば、プログラミング期間制御回路440(図4)が、制御回路500(図1)内に配設されたり、他の回路と独立して配設されたりするとしてもよい。また、プリチャージ回路450(図8)が、他の回路と独立して配設されるとしてもよい。
F−2.変形例2:
上記各実施例では、自発光素子としてOLED素子212を用いた電気光学装置100を例に用いて説明したが、他の自発光素子を用いることも可能である。例えば、自発光素子として、無機EL素子、フィールドエミッション素子(FED)、表面電動型エミッション素子(SED)、弾道電子放出素子(BSD)、発光ダイオード(LED)等を用いてもよい。
F−3.変形例3:
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
本発明の第1実施例としての電気光学装置の構成を概略的に示すブロック図。 第1実施例の電気光学装置における画素回路の詳細構成を示す説明図。 走査線駆動回路の動作を示すタイミングチャート。 第1実施例の電気光学装置におけるデータ線駆動回路の詳細構成を示す説明図。 DACの詳細構成を示す説明図。 プログラミング期間制御信号Spの一例を示す説明図。 基準階調dsの設定に関する変形例を示す説明図。 第2実施例の電気光学装置におけるデータ線駆動回路の詳細構成を示す説明図。 プリチャージ電圧Vpの一例を示す説明図。 第3実施例の電気光学装置におけるデータ線駆動回路の詳細構成を示す説明図。 電気光学装置を適用したモバイル型のパーソナルコンピュータの概略構成を示す説明図。
符号の説明
41...スイッチングトランジスタ
42...駆動トランジスタ
100...電気光学装置
200...画素領域
210...画素回路
212...OLED素子
214...TFT
215...TFT
216...TFT
217...TFT
218...容量素子
300...走査線駆動回路
302...走査線
304...発光制御線
400...データ線駆動回路
402...データ線
410...シリアルパラレル変換回路
420...DAC
422...基本階調電流生成回路
424...直列接続
426...オフセット電流生成回路
428...スイッチ
430...リファレンス電圧制御回路
440...プログラミング期間制御回路
442...基準階調設定回路
450...プリチャージ回路
500...制御回路
600...電源回路
602...基準電圧線
800...パーソナルコンピュータ
810...電源スイッチ
820...キーボード
830...本体部

Claims (9)

  1. 複数の走査線と、
    複数のデータ線と、
    前記走査線と前記データ線との交差に対応して各々設けられた複数の画素回路と、
    階調に応じた電流値を有する階調信号を生成し、前記複数のデータ線を介して任意の1走査期間において選択される複数の前記画素回路である選択画素回路のそれぞれに供給する駆動回路と、を備えた電気光学装置であって、
    前記駆動回路は、
    前記データ線上に前記階調信号が供給されている電流プログラミング状態と、前記データ線上に前記階調信号が供給されていない非プログラミング状態とを切り替えるために、前記複数のデータ線のそれぞれに対応して設けられたスイッチ部と、
    前記選択画素回路のそれぞれが表現すべき階調を表す階調情報を取得し、取得した複数の前記階調情報に基づき基準階調を設定し、前記基準階調に応じた前記スイッチ部の動作を制御するための制御信号を前記スイッチ部に供給するスイッチ制御部と、を有し、
    前記スイッチ制御部は、前記基準階調の値が大きいほど、前記1走査期間の内の前記プログラミング状態が形成される期間が短くなるように前記制御信号を設定し、
    前記基準階調は、取得された複数の前記階調情報の表す階調の内、最小の階調である、電気光学装置。
  2. 複数の走査線と、
    複数のデータ線と、
    前記走査線と前記データ線との交差に対応して各々設けられた複数の画素回路と、
    階調に応じた電流値を有する階調信号を生成し、前記複数のデータ線を介して任意の1走査期間において選択される複数の前記画素回路である選択画素回路のそれぞれに供給する駆動回路と、を備えた電気光学装置であって、
    前記駆動回路は、
    前記データ線上に前記階調信号が供給されている電流プログラミング状態と、前記データ線上に前記階調信号が供給されていない非プログラミング状態とを切り替えるために、前記複数のデータ線のそれぞれに対応して設けられたスイッチ部と、
    前記選択画素回路のそれぞれが表現すべき階調を表す階調情報を取得し、取得した複数の前記階調情報に基づき基準階調を設定し、前記基準階調に応じた前記スイッチ部の動作を制御するための制御信号を前記スイッチ部に供給するスイッチ制御部と、を有し、
    前記スイッチ制御部は、前記基準階調の値が大きいほど、前記1走査期間の内の前記プログラミング状態が形成される期間が短くなるように前記制御信号を設定し、
    前記基準階調は、取得された複数の前記階調情報の表す階調のヒストグラムにおいて、所定値以上の頻度を有する階調の内、最小の階調である、電気光学装置。
  3. 複数の走査線と、
    複数のデータ線と、
    前記走査線と前記データ線との交差に対応して各々設けられた複数の画素回路と、
    階調に応じた電流値を有する階調信号を生成し、前記複数のデータ線を介して任意の1走査期間において選択される複数の前記画素回路である選択画素回路のそれぞれに供給する駆動回路と、を備えた電気光学装置であって、
    前記駆動回路は、
    前記データ線上に前記階調信号が供給されている電流プログラミング状態と、前記データ線上に前記階調信号が供給されていない非プログラミング状態とを切り替えるために、前記複数のデータ線のそれぞれに対応して設けられたスイッチ部と、
    前記選択画素回路のそれぞれが表現すべき階調を表す階調情報を取得し、取得した複数の前記階調情報に基づき基準階調を設定し、前記基準階調に応じた前記スイッチ部の動作を制御するための制御信号を前記スイッチ部に供給するスイッチ制御部と、を有し、
    前記スイッチ制御部は、前記基準階調の値が大きいほど、前記1走査期間の内の前記プログラミング状態が形成される期間が短くなるように前記制御信号を設定し、
    前記基準階調は、取得された複数の前記階調情報の表す階調の累積ヒストグラムにおいて、所定値以上の累積頻度となる点における階調である、電気光学装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電気光学装置であって、
    前記駆動回路は、前記1走査期間の内、前記非プログラミング状態が形成される期間において、前記データ線に所定の電圧を供給するプリチャージを実行する、電気光学装置。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の電気光学装置であって、
    前記複数の画素回路は、電流が流れると自発光する自発光素子を有する、電気光学装置。
  6. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の電気光学装置を備えた電子機器。
  7. 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して各々設けられた複数の画素回路と、階調に応じた電流値を有する階調信号を生成し前記複数のデータ線を介して任意の1走査期間において選択される複数の前記画素回路である選択画素回路のそれぞれに供給する駆動回路と、を備えた電気光学装置の駆動方法であって、
    (a)前記選択画素回路のそれぞれが表現すべき階調を表す階調情報を取得する工程と、
    (b)取得した複数の前記階調情報に基づき基準階調を設定する工程と、
    (c)前記基準階調に応じて、前記データ線上に前記階調信号が供給されている電流プログラミング状態と、前記データ線上に前記階調信号が供給されていない非プログラミング状態とを切り替える工程と、を備え、
    前記工程(c)は、前記基準階調の値が大きいほど、前記1走査期間の内の前記プログラミング状態が形成される期間が短くなるように、前記電流プログラミング状態と前記非プログラミング状態とを切り替える工程であり、
    前記基準階調は、取得された複数の前記階調情報の表す階調の内、最小の階調である、電気光学装置の駆動方法。
  8. 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して各々設けられた複数の画素回路と、階調に応じた電流値を有する階調信号を生成し前記複数のデータ線を介して任意の1走査期間において選択される複数の前記画素回路である選択画素回路のそれぞれに供給する駆動回路と、を備えた電気光学装置の駆動方法であって、
    (a)前記選択画素回路のそれぞれが表現すべき階調を表す階調情報を取得する工程と、
    (b)取得した複数の前記階調情報に基づき基準階調を設定する工程と、
    (c)前記基準階調に応じて、前記データ線上に前記階調信号が供給されている電流プログラミング状態と、前記データ線上に前記階調信号が供給されていない非プログラミング状態とを切り替える工程と、を備え、
    前記工程(c)は、前記基準階調の値が大きいほど、前記1走査期間の内の前記プログラミング状態が形成される期間が短くなるように、前記電流プログラミング状態と前記非プログラミング状態とを切り替える工程であり、
    前記基準階調は、取得された複数の前記階調情報の表す階調のヒストグラムにおいて、所定値以上の頻度を有する階調の内、最小の階調である、電気光学装置の駆動方法。
  9. 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して各々設けられた複数の画素回路と、階調に応じた電流値を有する階調信号を生成し前記複数のデータ線を介して任意の1走査期間において選択される複数の前記画素回路である選択画素回路のそれぞれに供給する駆動回路と、を備えた電気光学装置の駆動方法であって、
    (a)前記選択画素回路のそれぞれが表現すべき階調を表す階調情報を取得する工程と、
    (b)取得した複数の前記階調情報に基づき基準階調を設定する工程と、
    (c)前記基準階調に応じて、前記データ線上に前記階調信号が供給されている電流プログラミング状態と、前記データ線上に前記階調信号が供給されていない非プログラミング状態とを切り替える工程と、を備え、
    前記工程(c)は、前記基準階調の値が大きいほど、前記1走査期間の内の前記プログラミング状態が形成される期間が短くなるように、前記電流プログラミング状態と前記非プログラミング状態とを切り替える工程であり、
    前記基準階調は、取得された複数の前記階調情報の表す階調の累積ヒストグラムにおいて、所定値以上の累積頻度となる点における階調である、電気光学装置の駆動方法。
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