JP2006113110A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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宏明 城
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Abstract

【課題】 電気光学装置において、システムの複雑化や配線の増加を抑制しつつ、画素回路の駆動精度の低下を抑制することを可能とする。
【解決手段】 電気光学装置は、複数の走査線と、複数のデータ線と、複数の画素回路と、複数の基準電圧線とを備えている。複数の画素回路の各々に対応するデータ線および基準電圧線は、それぞれ複数の画素回路の各々に対応する走査線と交差している部分である交差部を有している。対応する基準電圧線の交差部における対応する走査線とのカップリング容量の大きさは、対応するデータ線の交差部における対応する走査線とのカップリング容量の大きさの80%以上120%以下である。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電気光学装置に関し、特に、電気光学装置の画素回路の駆動精度低下を抑制することを可能とする技術に関する。
近年、有機エレクトロルミネッセンス素子や発光ポリマー素子などと呼ばれる自発光型の有機発光ダイオード素子(Organic Light Emitting Diode素子、以下「OLED素子」と呼ぶ)の電気光学的特性を利用した表示装置が注目されている。このような表示装置には、例えば、走査信号により開閉するスイッチング素子を用いて画素回路を駆動する、いわゆるアクティブマトリクス型の表示装置と呼ばれるものがある。
アクティブマトリクス型の表示装置では、走査信号により各画素回路を走査(選択)し、選択した各画素回路に階調を制御する階調信号を供給することにより、画像の階調表現を行っている。このとき、階調信号を供給するデータ線は、走査信号を供給する走査線と交差するように配置されているので、データ線と走査線との間のカップリング容量を要因とするクロストークにより階調信号が変動し、表示画像の階調表現の精度が低下する場合がある。また、同様に、階調信号の基準となる基準電圧を供給する基準電圧線も走査線と交差するように配置されており、これらの間のクロストークにより基準電圧が変動して表示画像の階調表現の精度が低下する場合がある。
クロストークの発生を抑制したり、クロストークによる階調表現の精度低下を抑制したりするための技術が、種々提案されている(例えば特許文献1および特許文献2)。
特開2004−109825号公報 特開2003−108068号公報
しかし、上記の従来技術では、複雑なシステムが必要であったり、配線数が増加して製造時の歩留まりが低下したり、画素回路の開口率が低下したりするという問題があった。
なお、このような問題は、OLED素子を用いた表示装置に限らず、走査線とデータ線とを用いて画素回路を駆動する電気光学装置に共通の問題であった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、電気光学装置において、システムの複雑化や配線の増加を抑制しつつ、画素回路の駆動精度の低下を抑制することを可能とする技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の電気光学装置は、
複数の走査線と、
複数のデータ線と、
前記走査線と前記データ線との交差に対応して各々設けられた複数の画素回路と、
前記複数の画素回路に階調信号の基準となる基準電圧を供給する複数の基準電圧線と、を備えた電気光学装置であって、
前記複数の画素回路の各々に対応するデータ線と、前記複数の画素回路の各々に対応する基準電圧線とは、それぞれ前記複数の画素回路の各々に対応する走査線と交差している部分である交差部を有し、
前記対応する基準電圧線の前記交差部における前記対応する走査線とのカップリング容量の大きさは、前記対応するデータ線の前記交差部における前記対応する走査線とのカップリング容量の大きさの80%以上120%以下である。
この電気光学装置では、走査線の走査信号の変動に伴うクロストークによる階調信号および基準電圧の変動の大きさを同程度とすることができ、システムの複雑化や配線の増加を抑制しつつ、画素回路の駆動精度の低下を抑制することができる。
上記電気光学装置において、前記複数の画素回路の各々について、前記対応する基準電圧線の前記交差部における前記対応する走査線との距離は、前記対応するデータ線の前記交差部における前記対応する走査線との距離と同じであり、
前記対応する基準電圧線の前記交差部における水平投影面積は、前記対応するデータ線の前記交差部における水平投影面積の80%以上120%以下であるとしてもよい。
この構成によれば、対応する基準電圧線の交差部における対応する基準電圧線と対応する走査線とのカップリング容量の大きさを、対応するデータ線の交差部における対応するデータ線と対応する走査線とのカップリング容量の大きさの80%以上120%以下とすることができる。
上記電気光学装置において、さらに、
前記複数の画素回路に前記画素回路の発光期間を制御するための発光制御信号を供給する複数の発光制御線を備え、
前記複数の画素回路の各々について、前記対応するデータ線と前記対応する基準電圧線とは、それぞれ前記複数の画素回路の各々に対応する発光制御線と交差している部分である交差部を有し、
前記対応する基準電圧線の前記交差部における前記対応する発光制御線とのカップリング容量の大きさは、前記対応するデータ線の前記交差部における前記対応する発光制御線とのカップリング容量の大きさの80%以上120%以下であるとしてもよい。
この構成によれば、電気光学装置が発光制御線を備えている場合でも、発光制御線の発光制御信号の変動に伴うクロストークによる階調信号および基準電圧の変動の大きさを同程度とすることができ、画素回路の駆動精度の低下を抑制することができる。
上記電気光学装置において、前記複数のデータ線と前記複数の基準電圧線とは、互いに平行であって、それぞれが1本ずつ交互に並ぶように配置されているとしてもよい。
この構成によれば、データ線間の干渉による階調信号の変動を、基準電圧線でシールドすることによって低減することができ、画素回路の駆動精度の低下をさらに抑制することができる。
上記電気光学装置において、前記複数の画素回路の各々について、前記対応する基準電圧線が2本存在し、前記対応するデータ線は、2本の前記対応する基準電圧線の間に挟まれるように配置されているとしてもよい。
この構成によれば、対応するデータ線が2本の対応する基準電圧線に挟まれるため、隣接データ線間の干渉による階調信号の変動をより効果的に低減することができ、画素回路の駆動精度の低下をさらに抑制することができる。
上記電気光学装置において、前記複数の画素回路の各々について、前記対応する基準電圧線は、前記交差部を除く部分において、幅が前記交差部における幅よりも大きい部分を有するとしてもよい。
この構成によれば、基準電圧線の抵抗を低減することができ、一定の電流の流通を容易に確保しつつ、データ線の幅をより小さくすることができる。
上記電気光学装置において、前記複数の画素回路の各々について、前記対応するデータ線は、前記交差部において、幅が前記交差部を除く部分における幅よりも大きい部分を有するとしてもよい。
この構成によれば、基準電圧線の長さ方向に沿った幅の変動の程度を小さくすることができる。
上記電気光学装置において、前記複数の画素回路の各々について、前記対応する基準電圧線は、前記交差部を除く部分において、前記対応するデータ線を挟むように2本に分岐している部分を有するとしてもよい。
この構成によれば、対応するデータ線を2本の対応する基準電圧線に挟むことによって、隣接データ線間の干渉による階調信号の変動をより効果的に低減することができ、基準電圧線の抵抗を低減することができると共に、一定の電流の流通を容易に確保しつつ、データ線の幅をより小さくすることができる。
上記電気光学装置において、前記複数の画素回路は、電流が流れると自発光する自発光素子を有するとしてもよい。
この構成によれば、自発光素子を有する画素回路の駆動精度の低下を抑制することができる。
上記電気光学装置において、さらに、
前記複数の画素回路に前記自発光素子の発光時の電源を供給する複数の発光時電源線を備えるとしてもよい。
この構成によれば、データ線および基準電圧線の幅を必要最小限の大きさとすることができ、データ線と走査線とのカップリング容量の大きさと、基準電圧線と走査線とのカップリング容量の大きさとの両者を小さくすることが可能である。従って、走査線の走査信号の変動に伴うクロストークによる階調信号および基準電圧の変動の大きさをより低減することができ、画素回路の駆動精度の低下をさらに抑制することができる。
上記電気光学装置は、電子機器に適用するとしてもよい。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、電気光学装置、表示装置、電気光学装置を備える電子機器、等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.変形例:
A.第1実施例:
図1は、本発明の第1実施例としての電気光学装置の構成を概略的に示すブロック図である。電気光学装置100は、画素領域200と、走査線駆動回路300と、データ線駆動回路400と、制御回路500とを備えている。電気光学装置100は、画素領域200に画像を表示させる画像表示装置である。なお、以下の説明では、図1に示すX方向を行方向とも呼び、Y方向を列方向とも呼ぶものとする。
画素領域200には、X方向に伸びるm本の走査線310が、互いに平行に配設されている。また、画素領域200には、X方向と直交するY方向に伸びるn組のデータ線412と基準電圧線422との組み合わせが、互いに平行に配設されている。そして、任意の1本の走査線310と、任意の1組のデータ線412および基準電圧線422とが交差する部分に対応して、1つの画素回路210が設けられている。すなわち、画素領域200には、m行×n列の画素回路210が設けられている。各画素回路210は、当該画素回路210に対応する走査線310と、データ線412と、基準電圧線422とにそれぞれ接続されている。本明細書では、ある画素回路210に接続されている走査線310、データ線412および基準電圧線422を、それぞれ画素回路210の「対応走査線」、「対応データ線」および「対応基準電圧線」と呼ぶものとする。画素回路210の詳細構成は、後述する。
走査線駆動回路300は、各画素回路210を走査するための走査信号を生成し、生成した走査信号を走査線310を介して各画素回路210に供給するための回路である。走査線駆動回路300は、すべての走査線310と接続されている。走査線駆動回路300は、1行目〜m行目の各走査線310に対応した走査信号Y1〜Ymを生成し、生成した走査信号Y1〜Ymを、それぞれに対応する走査線310に出力する。すなわち、走査信号Yiはi行目の走査線310に出力される。ただし、iは1以上m以下の整数である。なお、走査信号の詳細については、後述する。
データ線駆動回路400は、画素回路210が表示する階調を制御するための階調信号を生成して各画素回路210に供給すると共に、階調信号の基準となる基準電圧を各画素回路210に供給するための回路である。データ線駆動回路400は、階調信号生成回路410と、電源回路420と、バッファ430とを備えている。
バッファ430は、m行×n列の画素回路210のそれぞれについての階調データDを一時的に記憶するための記憶領域である。階調データDは、画素領域200において画素回路210が表示する画像の階調値を示すデジタルデータであり、具体的には、例えば256段階の階調のいずれかを数値(すなわち階調値)によって指定するデータである。
階調信号生成回路410は、階調データDから階調信号を生成し、生成した階調信号をデータ線412を介して画素回路210に供給するための回路である。階調信号生成回路410は、すべてのデータ線412と接続されている。階調信号生成回路410は、バッファ430に記憶された階調データDを取得し、階調データDが示す階調値に応じた階調信号X1〜Xnを生成する。階調信号X1〜Xnは、各画素回路210の発光量を指示する電圧信号である。階調信号生成回路410は、生成した階調信号X1〜Xnを、それぞれ1列目〜n列目のデータ線412に出力する。すなわち、階調信号Xjはj列目のデータ線412に出力される。ただし、jは1以上n以下の整数である。
電源回路420は、すべての基準電圧線422と接続されており、基準電圧線422を介して各画素回路210に基準電圧Velを供給する。
制御回路500は、各種の制御信号を生成して、走査線駆動回路300およびデータ線駆動回路400に出力する。また、制御回路500は、外部から供給される元階調データDoに対し、必要によりガンマ補正等の画像処理を施して階調データDを生成し、データ線駆動回路400に出力する。
図2は、第1実施例の画素回路の詳細構成を示す説明図である。図2には、i行目j列目の画素回路210を示している。画素回路210は、自発光素子たるOLED素子212と、駆動素子として機能するpチャネル型のTFT214と、スイッチング素子として機能するnチャネル型のTFT216と、容量素子218とを備えている。また、図2には、i行目j列目の画素回路210の対応走査線であるi行目の走査線310と、対応データ線であるj列目のデータ線412と、対応基準電圧線であるj列目の基準電圧線422とを示している。
OLED素子212は、陽極と陰極との間に発光層が狭持されており、順方向電流に応じた輝度で発光する。発光層としては、各画素回路210のOLED素子212の発光色(例えばR、G、Bの3色の内のいずれか1色)に応じた有機EL材料が用いられている。OLED素子212の陰極は、すべての画素回路210に対して共通となっており、その電位は低位(基準)電位となっている。
TFT214のソース電極は基準電圧線422に接続されており、またドレイン電極はOLED素子212の陽極に、ゲート電極はTFT216のドレイン電極に、それぞれ接続されている。容量素子218の一端はTFT214のソース電極に接続され、他端はTFT214のゲート電極とTFT216のドレイン電極とに接続されている。TFT216のゲート電極は走査線310に接続されており、ソース電極はデータ線412に接続されている。
図3は、走査線駆動回路の動作を示すタイミングチャートである。上述したように、走査線駆動回路300(図1)が生成する走査信号Y1〜Ymは、それぞれ1行目〜m行目の走査線310に出力される信号である。1行目の走査線310に出力される走査信号Y1は、1垂直走査期間(1F)内において、1垂直走査期間(1F)の最初のタイミングから1水平走査期間(1H)の間Hレベルとなり、その他の期間はLレベルとなるパルス信号である。また、2行目の走査線310に出力される走査信号Y2は、走査信号Y1がHレベルからLレベルとなるタイミングから1水平走査期間(1H)の間Hレベルとなるパルス信号である。このように走査信号Y1〜Ymは、1垂直走査期間(1F)内において、1水平走査期間(1H)の間だけHレベルとなり、かつHレベルとなる期間が順々にずれているようなパターンを、1垂直走査期間(1F)毎に繰り返す信号となっている。後述するように、i行目の走査線310に供給される走査信号YiがHレベルになると、i行目の走査線310に接続された画素回路210が選択されたことを意味する。従って、走査線駆動回路300は、走査信号Y1〜Ymによって、最初に1行目の走査線310に接続されたn個の画素回路210を選択し、その後、2行目以降の走査線310に接続された画素回路210を1行ずつ順にm行目まで選択し、以降、1行目に戻って画素回路210の選択を繰り返し行うこととなる。
図2において、走査線310から供給される走査信号YiがHレベルになると、nチャネル型のTFT216がオン状態となる。そのため、Hレベルに相当する電圧値が十分に高い値であれば、接続点Qの電圧値は、データ線412に供給される階調信号Xjの電圧Vdataの値と等しくなる。また、容量素子218の接続点Qとは反対側の端子には、基準電圧線422に供給される基準電圧Velが印加されている。従って、容量素子218には(Vel−Vdata)に相当する電荷が蓄積される。
その後、1水平走査期間(1H)が経過して走査信号YiがLレベルになると、TFT216はオフ状態となるが、TFT214のゲート電極における入力インピーダンスは極めて高いので、容量素子218における電荷の状態は変化しない。そのため、TFT214のゲート−ソース間電圧の値は、(Vel−Vdata)に保持される。TFT214を飽和領域で動作させれば、OLED素子212に流れる電流IoledはTFT214のゲート−ソース間電圧によって定まるので、OLED素子212には電圧Vdataに応じた電流が流れ、OLED素子212が発光することとなる。このように、画素回路210は、階調信号Xjの電圧Vdataによって発光量(輝度)を規定する電圧プログラム方式の回路である。
電気光学装置100において、走査信号Y1〜Ymによる画素回路210の1行毎の選択と、選択された1行(n個)の画素回路210に対する階調信号X1〜Xnの供給とが順次実行されることにより、画素領域200に階調データDに基づく画像が表示される。
図4は、第1実施例の画素回路の走査線とデータ線および基準電圧線との交差部分を拡大して示す説明図である。図4には、図2のA部を拡大して示している。図4に示すように、データ線412および基準電圧線422は、それぞれ走査線310と交差している。ここで、本実施例の電気光学装置100では、基準電圧線422の走査線310との交差部分(以下「基準電圧線交差部」と呼ぶ)の水平投影面積は、データ線412の走査線310との交差部分(以下「データ線交差部」と呼ぶ)の水平投影面積の80%以上120%以下となっている。また、基準電圧線交差部における基準電圧線422と走査線310との距離は、データ線交差部におけるデータ線412と走査線310との距離と同じとなっている。そのため、基準電圧線交差部における基準電圧線422と走査線310とのカップリング容量の大きさは、データ線交差部におけるデータ線412と走査線310とのカップリング容量の大きさの80%以上120%以下となっている。従って、走査線310の走査信号Yiの変動に伴うクロストークによる階調信号Xjおよび基準電圧Velの変動の大きさを同程度とすることができ、画素回路210の駆動精度の低下を抑制することができる。より具体的には、例えば、階調データDが256階調のデータである場合、本実施例の電気光学装置100では、クロストークが発生しても画素回路210に表示する階調のずれの発生を抑制することができる。その根拠を以下に示す。
本実施例の電気光学装置100において、データ線412に供給される階調信号Xjの最大電圧幅(階調値255に対応するVdataと階調値0に対応するVdataとの差)は約5Vである。そのため、1階調あたりの電圧の幅は、約20mVである(5×1/256×1000)。また、図3に示した走査信号Y1〜Ymの振幅を約30Vとしたとき、走査線310の走査信号Yiの変動に伴うクロストークにより、データ線412の階調信号Xjの電圧Vdataは約100mV変動する。しかし、走査線310の走査信号Yiの変動に伴うクロストークにより、基準電圧線422の基準電圧Velも同時に100mV変動すれば、容量素子218に蓄積される電荷は、クロストークを受けない時と等しくなる。つまり、基準電圧線422の基準電圧Velの電圧変動と、データ線412の階調信号Xjの電圧Vdataの電圧変動との差が、1階調あたりの電圧幅(20mV)より小さければ、階調逆転は起こらない。換言すると、基準電圧線422の基準電圧Velの変動が100mV±20mV(=80mV〜120mV)の範囲であれば階調のずれが発生しないこととなる。本実施例の電気光学装置100では、基準電圧線422と走査線310とのカップリング容量の大きさは、データ線412と走査線310とのカップリング容量の大きさの80%以上120%以下となっているため、クロストークによる基準電圧線422の基準電圧Velの変動は約80mV〜120mVとなる。従って、階調のずれの発生を抑制することができる。
さらに、本実施例の電気光学装置100では、図1に示すように、データ線412と基準電圧線422とが1本ずつ交互に並ぶように配置されている。そのため、あるデータ線412と、それに隣接する他のデータ線412との間には、必ず1本の基準電圧線422が配置されていることとなる。従って、特に隣接するデータ線412間の階調信号値に大きな差があるときに発生しやすいデータ線412間の干渉による階調信号の変動を、基準電圧線422でシールドすることによって低減することができ、画素回路210の駆動精度の低下をさらに抑制することができる。
B.第2実施例:
図5は、本発明の第2実施例としての電気光学装置の構成を概略的に示すブロック図である。図1に示した第1実施例との違いは、第2実施例の電気光学装置100aでは、階調信号の基準となる基準電圧Vrefを供給する電源と、画素回路210aにおける発光時の発光電圧Velを供給する電源とが独立している点である。すなわち、第2実施例の電気光学装置100aにおけるデータ線駆動回路400aは、第1実施例における電源回路420の代わりに、基準電圧Vrefを供給する基準電源回路440を備えており、さらに独立して発光電圧Velを供給する発光電源回路600を備えている。
基準電源回路440は、基準電圧線422を介して、画素回路210aに基準電圧Vrefを供給する。一方、発光電源回路600は、発光電圧線610を介して、画素回路210aに発光電圧Velを供給する。
図6は、第2実施例の画素回路の詳細構成を示す説明図である。図6には、i行目j列目の画素回路210aを示している。図2に示した第1実施例の画素回路210との違いは、第2実施例の画素回路210aは、TFT214のソース電極と容量素子218との接続点Rと基準電圧線422とを結ぶ経路の間にnチャネル型のTFT222を備えている点と、発光電圧線610と接続点Rとの間にpチャネル型のTFT224を備えている点である。TFT222およびTFT224は、スイッチング素子としての機能を有しており、それぞれのゲート電極は走査線310と接続されている。なお、走査線310に供給される走査信号(Y1〜Ym)は、図3に示した第1実施例のものと同じである。
図7は、第2実施例の画素回路の動作を示す説明図である。図6において、走査線310から供給される走査信号YiがHレベルになると、nチャネル型のTFT216およびTFT222がオン状態となり、pチャネル型のTFT224がオフ状態となる。そのため、画素回路210aは、図7(a)に示す状態となる。従って、第1実施例と同様に、容量素子218には(Vref−Vdata)に相当する電荷が蓄積される。
その後、1水平走査期間(1H)が経過して走査信号YiがLレベルになると、TFT216およびTFT222はオフ状態となり、TFT224がオン状態となる。そのため、画素回路210aは、図7(b)に示す状態となる。従って、発光電圧線610からOLED素子212の陰極に向けて、電圧Vdataに応じた電流Ioledが流れ、OLED素子212が発光する。
ここで、第2実施例の電気光学装置100aの画素回路210aの走査線310とデータ線412および基準電圧線422との交差部分(図6のA部)の構成は、図4に示した第1実施例と同様である。そのため、第2実施例の電気光学装置100aにおいても、第1実施例と同様に、基準電圧線422の基準電圧線交差部の水平投影面積は、データ線412のデータ線交差部の水平投影面積の80%以上120%以下となっており、基準電圧線交差部における基準電圧線422と走査線310とのカップリング容量の大きさは、データ線交差部におけるデータ線412と走査線310とのカップリング容量の大きさの80%以上120%以下となっている。従って、走査線310の走査信号Yiの変動に伴うクロストークによる階調信号Xjおよび基準電圧Vrefの変動の大きさを同程度とすることができ、画素回路210aの駆動精度の低下を抑制することができる。また、第2実施例の電気光学装置100aにおいても、第1実施例と同様に、データ線412と基準電圧線422とが交互に1本ずつ並ぶように配置されており、隣接データ線412間の干渉による階調信号の変動を低減することができ、画素回路210aの駆動精度の低下をさらに抑制することができる。
さらに、第2実施例の電気光学装置100aでは、発光に必要な一定の電流の流通を確保するため抵抗を小さくすべきとの要請のある発光時の電流経路が、図7(b)に示すように、データ線412および基準電圧線422とは独立した経路となっている。そのため、データ線412および基準電圧線422の幅を、容量素子218への電圧値の書込に必要な最小限の大きさとすることができる。従って、基準電圧線交差部(図4)における基準電圧線422と走査線310とのカップリング容量の大きさと、データ線交差部(図4)におけるデータ線412と走査線310とのカップリング容量の大きさとの両者を小さくすることが可能である。従って、走査線310の走査信号Yiの変動に伴うクロストークによる階調信号Xjおよび基準電圧Vrefの変動の大きさをより低減することができ、画素回路210aの駆動精度の低下をさらに抑制することができる。
C.第3実施例:
図8は、本発明の第3実施例としての電気光学装置の構成を概略的に示すブロック図である。図1に示した第1実施例との違いは、第3実施例の電気光学装置100bでは、画素回路210bの対応基準電圧線422が2本に分割されている点である。そして、第3実施例の電気光学装置100bでは、データ線412が2本の基準電圧線422の間に挟まれるように配置されており、各画素回路210bは、1本のデータ線412と、2本の基準電圧線422とのそれぞれと接続されている。
図9は、第3実施例の画素回路の詳細構成を示す説明図である。図9には、i行目j列目の画素回路210bを示している。図2に示した第1実施例との違いは、対応基準電圧線としての2本の基準電圧線422がTFT214のソース電極と、容量素子218とに接続されている点だけであり、この画素回路210bの駆動の様子は第1実施例と同様である。
図10は、第3実施例の画素回路の走査線とデータ線および基準電圧線との交差部分を拡大して示す説明図である。図10には、図9のAb部を拡大して示している。図10に示すように、データ線412および2本の基準電圧線422は、それぞれ走査線310と交差している。本実施例の電気光学装置100bでは、2本の基準電圧線422のそれぞれの走査線310との交差部分(基準電圧線交差部)の水平投影面積の合計は、データ線412の走査線310との交差部分(データ線交差部)の水平投影面積の80%以上120%以下となっている。そのため、2本の基準電圧線422の基準電圧線交差部における基準電圧線422と走査線310とのカップリング容量の大きさの合計は、データ線交差部におけるデータ線412と走査線310とのカップリング容量の大きさの80%以上120%以下となっている。従って、走査線310の走査信号Yiの変動に伴うクロストークによる階調信号Xjおよび基準電圧Velの変動の大きさを同程度とすることができ、画素回路210bの駆動精度の低下を抑制することができる。
また、第3実施例の電気光学装置100bでは、対応データ線412が、2本の対応基準電圧線422に挟まれているため、隣接データ線412間の干渉による階調信号の変動をより効果的に低減することができ、画素回路210bの駆動精度の低下をさらに抑制することができる。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D−1.変形例1:
上記各実施例では、図4および図10に示すように、データ線412および基準電圧線422の幅が長さ方向に均一となっている例を用いて説明したが、データ線412または基準電圧線422の幅を長さ方向に沿って変化させることも可能である。図11は、データ線または基準電圧線の幅を長さ方向に沿って変化させた変形例としての画素回路の走査線とデータ線および基準電圧線との交差部分を拡大して示す説明図である。図11(a)および(b)は、図2のA部に対応する部分の拡大図であり、図11(c)は、図9のAb部に対応する部分の拡大図である。図11(a)〜(c)の例では、上記各実施例と同様に、基準電圧線422の基準電圧線交差部の水平投影面積は、データ線412のデータ線交差部の水平投影面積の80%以上120%以下となっており、基準電圧線交差部における基準電圧線422と走査線310とのカップリング容量の大きさは、データ線交差部におけるデータ線412と走査線310とのカップリング容量の大きさの80%以上120%以下となっている。そのため、図11の変形例においても画素回路210の駆動精度の低下を抑制することができる。さらに、図11(a)および(b)の例では、基準電圧線422の基準電圧線交差部を除く部分の幅が、基準電圧線交差部の幅と比較して大きくなっている。また、図11(c)の例では、基準電圧線422の基準電圧線交差部を除く部分が、データ線412を挟むように2本に分岐している。そのため、図11(a)〜(c)の例では、基準電圧線422の抵抗を低減することができ、OLED素子212の発光に必要な一定の電流の流通を容易に確保しつつ、データ線412の幅をより小さくすることができる。また、図11(b)の例では、基準電圧線422の長さ方向に沿った幅の変動の程度を小さくすることができる。
また、上記各実施例では、基準電圧線422の基準電圧線交差部の水平投影面積が、データ線412のデータ線交差部の水平投影面積の80%以上120%以下となっている例を用いて説明したが、必ずしもそのようになっている必要は無い。すなわち、基準電圧線交差部における基準電圧線422と走査線310とのカップリング容量の大きさが、データ線交差部におけるデータ線412と走査線310とのカップリング容量の大きさの80%以上120%以下となっていれば、水平投影面積が上記の範囲内に設定されている必要はない。例えば、基準電圧線交差部における基準電圧線422と走査線310との距離が、データ線交差部におけるデータ線412と走査線310との距離と異なる場合には、水平投影面積が上記の範囲内に設定されていなくても、カップリング容量の大きさを上記の範囲内に設定することが可能である。
D−2.変形例2:
電気光学装置がマルチプレクス機能を有するとする変形も可能である。図12は、マルチプレクス機能を有する変形例としての電気光学装置の構成を概略的に示すブロック図である。図12に示す変形例としての電気光学装置100cは、マルチプレクス機能を有するデータ線駆動回路400cを備えていると共に、デマルチプレクサ700を備えている。この構成によれば、例えば、データ線駆動回路400cが階調信号X1〜Xnを時分割して2倍速で出力し、デマルチプレクサ700において各データ線412にパラレルに出力することが可能である。
D−3.変形例3:
上記各実施例では、基準電圧を基準電圧線422に供給するための電源回路がデータ線駆動回路400に含まれている例を用いて説明したが、基準電圧を供給する電源回路が独立した構成とすることも可能である。図13は、基準電圧を供給する電源回路が独立した変形例としての電気光学装置の構成を概略的に示すブロック図である。図13に示す変形例としての電気光学装置100dは、電源回路420dをデータ線駆動回路400dとは独立して有しており、電源回路420dは基準電圧線422に基準電圧Velを供給している。
D−4.変形例4:
上記各実施例では、電圧プログラム方式を用いた電気光学装置の例を用いて説明したが、電気光学装置が電流プログラム方式を用いるとしてもよい。図14は、電流プログラム方式を用いた変形例としての電気光学装置の画素回路の詳細構成を示す説明図である。図14には、電流プログラム方式を用いた変形例としての電気光学装置のi行目j列目の画素回路210eを示している。画素回路210eは、OLED素子212と、駆動素子として機能するpチャネル型のTFT214と、スイッチング素子として機能するnチャネル型のTFT216、TFT211およびTFT213と、容量素子218とを備えている。
また、電流プログラム方式を用いた変形例としての電気光学装置は、走査線310と平行に配設されたm本の発光制御線320を備えており、i行目の発光制御線320は、i行目のすべての画素回路210eと接続されている。
TFT214のソース電極は基準電圧線422に接続されており、ドレイン電極はTFT216のドレイン電極とTFT213のドレイン電極とTFT211のソース電極とに接続されている。容量素子218の一端はTFT214のソース電極に接続され、他端はTFT214のゲート電極とTFT211のドレイン電極とに接続されている。TFT216のゲート電極は走査線310に接続されており、ソース電極はデータ線412に接続されている。TFT211のゲート電極は走査線310に接続されている。TFT213のゲート電極は発光制御線320に接続され、ソース電極はOLED素子212の陽極に接続されている。
データ線412には、階調信号X1〜Xnとして、各画素回路210eの発光量を指示する電流信号(Idata)が階調信号生成回路410(図1)から供給される。また発光制御線320には、発光制御信号V1〜Vmが、走査線駆動回路300(図1参照)から供給される。発光制御信号V1〜Vmは、画素回路210e内のOLED素子212が発光する期間を規定するための信号であり、例えば、走査信号Y1〜Ym(図3)の論理レベルをそれぞれ反転した信号である。
走査線310に供給される走査信号YiがHレベルになると、TFT211がオン状態となるため、TFT214はゲート電極とドレイン電極とが互いに接続されたダイオードとして機能する。また、TFT216もオン状態となるため、基準電圧線422からTFT214、TFT216を経てデータ線412に至る経路に沿って電流Idataが流れ、そのとき、TFT214のゲート電極の電位に応じた電荷が容量素子218に蓄積される。
走査信号YiがLレベルになると、TFT211およびTFT216はオフ状態となる。このときTFT214のゲート電極における入力インピーダンスは極めて高いので、容量素子218における電荷の蓄積状態は変化しない。TFT214のゲート−ソース間電圧は、電流Idataが流れたときの電圧に保持される。また、走査信号YiがLレベルになると発光制御信号ViがHレベルとなるため、TFT213がオン状態となる。そのため、TFT214のソース−ドレイン間には、そのゲート電圧に応じた電流Ioledが発生する。この電流Ioledは、基準電圧線422からTFT214、TFT213を経て、OLED素子212の陰極に至る経路に沿って流れる。
ここで、OLED素子212に流れる電流Ioledは、TFT214のゲート−ソース間電圧により定まるが、その電圧は、Hレベルの走査信号Yiによって電流Idataがデータ線412に流れたときに、容量素子218によって保持された電圧である。そのため、発光制御信号ViがHレベルになったときに、OLED素子212に流れる電流Ioledは、直前に流れた電流Idataに略一致する。このように、画素回路210eにおいては、電流IdataによってOLED素子212の発光輝度が規定される。しかし、TFT214のゲート−ソース間電圧は、データ線412を流れる電流Idataによって充電されて変化するので、データ線412の電圧(=TFT214のゲート電圧)、または基準電圧線422の電圧(=TFT214のソース電圧)のうち一方のみがクロストークにより大きく電圧変動すると、充電する電位差が大きくなり、充電が完了しない状態のまま走査信号YiがLレベルに変化してしまうことがある。つまり、輝度変動を抑制するには、基準電圧線422の電圧変動と、データ線412の電圧変動とを同程度にすることが必要となる。
図15は、電流プログラム方式を用いた変形例の画素回路の走査線および発光制御線とデータ線および基準電圧線との交差部分を拡大して示す説明図である。図15には、図14のAe部を拡大して示している。本変形例の画素回路210eにおいても、上記各実施例の画素回路210と同様に、基準電圧線422の走査線310との交差部分の水平投影面積は、データ線412の走査線310との交差部分の水平投影面積の80%以上120%以下となっており、基準電圧線422と走査線310とのカップリング容量の大きさは、データ線412と走査線310とのカップリング容量の大きさの80%以上120%以下となっている。また、データ線412および基準電圧線422は、発光制御線320に対しても同様の条件を満たしている。すなわち、基準電圧線422の発光制御線320との交差部分(基準電圧線交差部)の水平投影面積は、データ線412の発光制御線320との交差部分(データ線交差部)の水平投影面積の80%以上120%以下となっており、基準電圧線422と発光制御線320とのカップリング容量の大きさは、データ線412と発光制御線320とのカップリング容量の大きさの80%以上120%以下となっている。従って、本変形例の画素回路210eでは、走査線310の走査信号Yiの変動に伴うクロストークによる階調信号Xjおよび基準電圧Velの変動の大きさを同程度とすることができ、画素回路210eの駆動精度の低下を抑制することができる。
D−5.変形例5:
上記各実施例において説明した電気光学装置100は、電子機器に適用することができる。図16は、電気光学装置を適用したモバイル型のパーソナルコンピュータの概略構成を示す説明図である。パーソナルコンピュータ800は、表示ユニットとしての電気光学装置100と、本体部830と、電源スイッチ810と、キーボード820とを備えている。この電気光学装置100は、OLED素子212(図2)を用いているので、視野角が広く見やすい表示ユニットとなる。
電気光学装置100が適用される電子機器としては、他に、携帯電話機、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等が挙げられる。これらの電子機器の表示部として、電気光学装置100が適用可能である。また、光書込型のプリンタや電子複写機などの書込ヘッドにも適用可能である。
D−6.変形例6:
上記各実施例では、自発光素子としてOLED素子212を用いた電気光学装置100を例に用いて説明したが、他の自発光素子を用いることも可能である。例えば、自発光素子として、有機EL素子、無機EL素子、フィールドエミッション素子(FED)、表面電動型エミッション素子(SED)、弾道電子放出素子(BSD)、発光ダイオード(LED)等を用いてもよい。
本発明の第1実施例としての電気光学装置の構成を概略的に示すブロック図。 第1実施例の画素回路の詳細構成を示す説明図。 走査線駆動回路の動作を示すタイミングチャート。 第1実施例の画素回路の走査線とデータ線および基準電圧線との交差部分を拡大して示す説明図。 本発明の第2実施例としての電気光学装置の構成を概略的に示すブロック図。 第2実施例の画素回路の詳細構成を示す説明図。 第2実施例の画素回路の動作を示す説明図。 本発明の第3実施例としての電気光学装置の構成を概略的に示すブロック図。 第3実施例の画素回路の詳細構成を示す説明図。 第3実施例の画素回路の走査線とデータ線および基準電圧線との交差部分を拡大して示す説明図。 データ線または基準電圧線の幅を長さ方向に沿って変化させた変形例としての画素回路の走査線とデータ線および基準電圧線との交差部分を拡大して示す説明図。 マルチプレクス機能を有する変形例としての電気光学装置の構成を概略的に示すブロック図。 基準電圧を供給する電源回路が独立した変形例としての電気光学装置の構成を概略的に示すブロック図。 電流プログラム方式を用いた変形例としての電気光学装置の画素回路の詳細構成を示す説明図。 電流プログラム方式を用いた変形例の画素回路の走査線および発光制御線とデータ線および基準電圧線との交差部分を拡大して示す説明図。 電気光学装置を適用したモバイル型のパーソナルコンピュータの概略構成を示す説明図。
符号の説明
100...電気光学装置
200...画素領域
210...画素回路
211...TFT
212...OLED素子
213...TFT
214...TFT
216...TFT
218...容量素子
222...TFT
224...TFT
300...走査線駆動回路
310...走査線
320...発光制御線
400...データ線駆動回路
410...階調信号生成回路
412...データ線
420...電源回路
422...基準電圧線
430...バッファ
440...基準電源回路
500...制御回路
600...発光電源回路
610...発光電圧線
700...デマルチプレクサ
800...パーソナルコンピュータ
810...電源スイッチ
820...キーボード
830...本体部

Claims (11)

  1. 複数の走査線と、
    複数のデータ線と、
    前記走査線と前記データ線との交差に対応して各々設けられた複数の画素回路と、
    前記複数の画素回路に階調信号の基準となる基準電圧を供給する複数の基準電圧線と、を備えた電気光学装置であって、
    前記複数の画素回路の各々に対応するデータ線と、前記複数の画素回路の各々に対応する基準電圧線とは、それぞれ前記複数の画素回路の各々に対応する走査線と交差している部分である交差部を有し、
    前記対応する基準電圧線の前記交差部における前記対応する走査線とのカップリング容量の大きさは、前記対応するデータ線の前記交差部における前記対応する走査線とのカップリング容量の大きさの80%以上120%以下である、電気光学装置。
  2. 請求項1記載の電気光学装置であって、
    前記複数の画素回路の各々について、前記対応する基準電圧線の前記交差部における前記対応する走査線との距離は、前記対応するデータ線の前記交差部における前記対応する走査線との距離と同じであり、
    前記対応する基準電圧線の前記交差部における水平投影面積は、前記対応するデータ線の前記交差部における水平投影面積の80%以上120%以下である、電気光学装置。
  3. 請求項1記載の電気光学装置であって、さらに、
    前記複数の画素回路に前記画素回路の発光期間を制御するための発光制御信号を供給する複数の発光制御線を備え、
    前記複数の画素回路の各々について、前記対応するデータ線と前記対応する基準電圧線とは、それぞれ前記複数の画素回路の各々に対応する発光制御線と交差している部分である交差部を有し、
    前記対応する基準電圧線の前記交差部における前記対応する発光制御線とのカップリング容量の大きさは、前記対応するデータ線の前記交差部における前記対応する発光制御線とのカップリング容量の大きさの80%以上120%以下である、電気光学装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電気光学装置であって、
    前記複数のデータ線と前記複数の基準電圧線とは、互いに平行であって、それぞれが1本ずつ交互に並ぶように配置されている、電気光学装置。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電気光学装置であって、
    前記複数の画素回路の各々について、前記対応する基準電圧線が2本存在し、前記対応するデータ線は、2本の前記対応する基準電圧線の間に挟まれるように配置されている、電気光学装置。
  6. 請求項2記載の電気光学装置であって、
    前記複数の画素回路の各々について、前記対応する基準電圧線は、前記交差部を除く部分において、幅が前記交差部における幅よりも大きい部分を有する、電気光学装置。
  7. 請求項6記載の電気光学装置であって、
    前記複数の画素回路の各々について、前記対応するデータ線は、前記交差部において、幅が前記交差部を除く部分における幅よりも大きい部分を有する、電気光学装置。
  8. 請求項6記載の電気光学装置であって、
    前記複数の画素回路の各々について、前記対応する基準電圧線は、前記交差部を除く部分において、前記対応するデータ線を挟むように2本に分岐している部分を有する、電気光学装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の電気光学装置であって、
    前記複数の画素回路は、電流が流れると自発光する自発光素子を有する、電気光学装置。
  10. 請求項9記載の電気光学装置であって、さらに、
    前記複数の画素回路に前記自発光素子の発光時の電源を供給する複数の発光時電源線を備える、電気光学装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の電気光学装置を備えた電子機器。
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