JP4663770B2 - 弾性波デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、弾性波デバイスに関する。
近年、携帯電話機等の移動通信端末の小型化、軽量化の要求に伴い、移動通信端末に搭載される部品の小型化、軽量化が要求されている。さらに、複数の機能を備えた部品も要求されている。このような状況において、通過帯域外の減衰量が大きいフィルタや複数のフィルタ回路を有したデュプレクサが開発されている。
特許文献1には、共通化した入出力端子とグランドとの間にインダクタンス素子を設けた弾性表面波フィルタが記載されている。これにより、通過帯域の高域側ごく近傍の急峻性を高めることができる。
特開2002−76838号公報
しかしながら、特許文献1の弾性表面波フィルタでは、通過帯域の低域側の減衰量に対する考慮がなされていない。そのため、特許文献1の弾性表面波フィルタが使用されるシステムによっては、通過帯域の低域側の減衰量が問題となる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、弾性波デバイスの通過帯域の高域側、及び、低域側の減衰量を共に大きく確保することを目的とする。
本発明は、第1端子と第2端子との間に接続される第1フィルタ回路と、前記第1端子と前記第2端子との間に前記第1フィルタ回路と並列に接続される第1インダクタと、前記第1端子と前記第2端子との間に前記第1インダクタと直列に接続される第2インダクタと、前記第1インダクタと前記第2インダクタとの間のノードとグランドとの間に接続され、基板上に金属パターンで形成された第3インダクタと、を有することを特徴とする弾性波デバイス。である。
本発明によれば、第1、第2、及び、第3インダクタのインダクタンス値を調整することにより、通過帯域の高域側、及び、低域側の減衰量を共に大きく確保することができる。
上記構成において、前記第3インダクタのインダクタンス値は、前記第1インダクタ及び第2インダクタのインダクタンス値より小さい構成とすることができる。
上記構成において、前記第1端子と第3端子との間に接続される第2フィルタ回路を有する構成とすることができる。これにより、通過帯域の高域側、及び、低域側の減衰量を共に大きく確保することができることに加え、第1フィルタ回路の出力端子と第2フィルタ回路の出力端子とのアイソレーション特性を高めることができる。
上記構成において、前記第1端子と前記第2端子との間に接続される第2フィルタ回路と、前記第1端子と前記第1フィルタ回路との接続、及び、前記第1端子と前記第2フィルタ回路との接続のいずれか一方を選択する第1スイッチと、 前記第2端子と前記第1フィルタ回路との接続、及び、前記第2端子と前記第2フィルタ回路との接続のいずれか一方を選択する第2スイッチと、を有する構成とすることができる。これにより、弾性波デバイスは、通過帯域の高域側及び低域側の減衰量を共に大きく確保することができることに加え、2つのフィルタ回路を切り換えて使用することができる。
本発明によれば、弾性波デバイスの通過帯域の高域側、及び、低域側の減衰量を共に大きく確保することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
以下では、携帯電話機等の移動通信端末のアンテナ分波器に用いられる弾性波デバイスを一例として説明する。携帯電話機のアンテナでは、例えば、携帯電話回線の送受信信号の周波数帯域と、GPS(Global Positioning System)信号の周波数帯域とが共用される。アンテナ分波器は、アンテナの後段に設けられ、弾性波デバイスを有する。弾性波デバイスは、特定の周波数帯域の信号を通過させるフィルタ回路を有する。アンテナ分波器は、フィルタ回路により、アンテナで送受信する信号を、携帯電話回線の受信信号、携帯電話回線の送信信号、及び、GPS信号に分離する。以下の説明では、受信信号、送信信号、及び、GPS信号の中心周波数の大小関係は、受信信号>送信信号>GPS信号とする。
本発明の実施例との比較のため、図1及び2を参照に、比較例1の弾性波デバイスを説明する。
図1は、比較例1の弾性波デバイス10の構成を示す図である。図1を参照に、弾性波デバイス10は、アンテナ端子11と送信信号端子Txとの間に接続されるフィルタ回路12と、フィルタ回路12とグランドGNDとの間に接続されるインダクタLと、を有する。アンテナ端子11はアンテナAntと接続される。フィルタ回路12は、送信信号帯域に対応する帯域通過型の特性を有し、送信信号端子Txを介して入力された信号から送信信号と、それ以外の信号と、を分離する。送信信号端子Txはフィルタ回路12に送信信号を入力する。インダクタLのインダクタンス値を調整することにより、フィルタ回路12の通過帯域外の減衰量を調整することができる。
図2は、図1に示す弾性波デバイス10の周波数特性の測定調査結果を示すグラフである。図2の横軸が周波数、縦軸が送信信号の減衰量を示す。測定調査において、フィルタ回路12は、FBAR型フィルタであり、中心周波数は1950MHzである。インダクタLのインダクタンス値Lは0.08nHである。図2の実線20(図中ではLなしと示す。)は図1においてインダクタLを接続しない場合の測定調査結果を示す。破線22(図中ではLありと示す。)は、図1のようにインダクタLを接続する場合の測定調査結果を示す。
比較例1では、受信信号帯域は2110.0MHzから2170.0MHzまでである。図2を参照に、周波数が2110.0MHz(図2の値26)の場合、実線20では、減衰量が−45.630dBである。一方、破線22では、減衰量が−48.327dBである。また、周波数が2170.0MHz(図2の値28)の場合、実線20では、減衰量が−43.721dBである。一方、破線22では、減衰量が−49.192dBである。以上より、インダクタLにより、送信信号帯域の高域側である受信信号帯域の減衰量が改善している。よって、弾性波デバイス10は、送信信号と受信信号との分離に適している。
比較例1では、GPS信号帯域の中心周波数は1575.5MHzである。図2を参照に、周波数が1575.5MHz(図2の値24)の場合、実線20では、減衰量が−38.577dBである。一方、破線22では、減衰量が−34.119dBである。以上より、送信信号帯域の低域側であるGPS信号帯域の減衰量は改善していない。よって、弾性波デバイス10は、送信信号とGPS信号との分離に不適である。
このように、比較例1の弾性波デバイスでは、インダクタLのインダクタンス値Lを調整することにより、通過帯域の高域側、および、低域側のいずれか一方の減衰量しか改善できないという課題がある。
以下、比較例1の課題を解決する本発明の実施の形態について、図を参照に詳細に説明する。比較例1と同じ構成要素については説明を省略する。
図3は、実施例1の弾性波デバイス30の構成を示す図である。
図3を参照に、弾性波デバイス30は、フィルタ回路12と、第1インダクタL1と、第2インダクタL2と、第3インダクタL3と、を有する。フィルタ回路12は、アンテナ端子11と送信信号端子Txとの間に接続される。第1インダクタL1は、アンテナ端子11と送信信号端子Txとの間にフィルタ回路12と並列に接続される。第2インダクタL2は、アンテナ端子11と送信信号端子Txとの間に第1インダクタL1と直列に接続される。第3インダクタL3は、第1インダクタL1と第2インダクタL2との間のノードNと、グランドGNDとの間に接続される。第1及び第3インダクタL1、L3はアンテナ端子11側のインピーダンスマッチング用である。第2及び第3インダクタL2、L3は送信信号端子Tx側のインピーダンスマッチング用である。以下、第1及び第3インダクタL1、L3のインダクタンス値L1、L3の和をLant、第2及び第3インダクタL2、L3のインダクタンス値L2、L3の和をLtxと記す。フィルタ回路12は、ラダータイプのFBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)型フィルタである。
図4及び図5は、図3に示す弾性波デバイス30の周波数特性のシミュレーション結果を示すグラフである。実施例1のシミュレーションでは、フィルタ回路12の中心周波数を1950MHzとしている。第1、第2、及び、第3インダクタL1〜L3のインダクタンス値L1〜L3は、Lantが6.00nH、Ltxが8.20nHとなるように定めている。
図4(a)の実線40、破線42及び44は、表1に示す第1、第2、及び、第3インダクタL1〜L3のインダクタンス値L1〜L3の組み合わせにより周波数特性のシミュレーションを行った結果である。図4(b)は、図4(a)の破線の楕円部分46周辺の拡大図である。図4(a)及び(b)の横軸が周波数、縦軸が送信信号の減衰量を示す。実線40、破線42及び44は、それぞれ、表1の第3インダクタL3のインダクタンス値が0.00nH、0.05nH、0.10nHの場合に対応する(図中に符号とインダクタンス値L3を併記する。)。表1に示すように、第3インダクタL3のインダクタンス値L3は、第1及び第2インダクタL1、L2のインダクタンス値L1、L2より小さくなるように定めている。実線40は、第3インダクタL3を接続しない場合に対応する。
Figure 0004663770
図4(a)及び(b)を参照に、破線42及び44は、実線40と比較して、受信信号帯域2110MHzから2170MHzまで(図4(b)の矢印で示す区間49)における減衰量が大きくなっている。また、GPS信号帯域1574MHzから1577MHzまで(図4(a)の破線の楕円部分48)における減衰量が大きくなっている。よって、弾性波デバイス30は、送信信号と受信信号の分離、及び、送信信号とGPS信号の分離の両方に適する。
図5の実線41及び43は、第3インダクタL3のインダクタンス値L3の変化に対する送信信号の減衰量のシミュレーションを行った結果である。図5の横軸が第3インダクタL3のインダクタンス値L3、縦軸が送信信号の減衰量を示す。三角記号を結ぶ実線41は受信信号帯域の周波数1950MHzにおける減衰量の変化、四角記号を結ぶ実線43はGPS信号帯域の周波数1577MHzにおける減衰量の変化を示す。なお、図5では、減衰量の正負を逆に示している。実線41及び43における第1及び第2インダクタL1、L2のインダクタンス値L1、L2は、図4の場合と同様に、Lantが6.00nH、Ltxが8.20nHとなるように定めた値である。
図5の実線41を参照に、受信信号帯域の周波数1950MHzにおける減衰量は、第3インダクタL3のインダクタンス値L3が0.00nHの場合に比べて、0.09nHの場合の方が大きいが、0.18nHの場合は、0.00nHの場合よりも小さい。図5の実線43を参照に、GPS信号帯域の周波数1577MHzにおける減衰量は、第3インダクタL3のインダクタンス値L3が0.00nHの場合に比べて、0.09nHの場合の方が大きく、さらに、0.18nHの場合の方がより大きくなる。以上より、第3インダクタL3のインダクタンス値L3を0.09nHから0.18nHの間で調整して最適な値とすることにより、受信信号帯域及びGPS信号帯域の減衰量を共に大きくすることができる。
実施例1によれば、弾性波デバイスは、第1、第2、及び、第3インダクタを有する。第1、第2、及び、第3インダクタのインダクタンス値を調整することにより、通過帯域である送信信号帯域の高域側である受信信号帯域、及び、低域側であるGPS信号帯域の減衰量を共に大きく確保することができる。
実施例2の弾性波デバイスの構成は、図3において、フィルタ回路12をDMS(Double Mode Surface Acoustic Wave)フィルタとし、その他は同様とする構成である。以下、図3と同じ符号を用いて説明する。各部の説明は省略する。
図6及び図7は、実施例2の弾性波デバイス30の周波数特性のシミュレーション結果を示すグラフである。実施例2のシミュレーションでは、フィルタ回路12の中心周波数を1880MHzとしている。また、第1、第2、及び、第3インダクタL1〜L3のインダクタンス値L1〜L3は、Lantが10.0nH、Ltxが50.0nHとなるように定めた値である。
図6(a)の実線50、破線52及び54は、表2に示す第1、第2、及び、第3インダクタL1〜L3のインダクタンス値L1〜L3の組み合わせにより周波数特性のシミュレーションを行った結果である。図6(b)は、図6(a)の破線の楕円部分56周辺の拡大図である。図6(a)及び(b)の横軸が周波数、縦軸が送信信号の減衰量を示す。実線50、破線52及び54は、それぞれ、表2の第3インダクタL3のインダクタンス値が0.00nH、0.30nH、0.60nHの場合に対応する(図中に符号とインダクタンス値L3を併記する。)。表2に示すように、第3インダクタL3のインダクタンス値L3は、第1及び第2インダクタL1、L2のインダクタンス値L1、L2より小さくなるように定めている。実線50は、第3インダクタL3を接続しない場合に対応する。
Figure 0004663770
図6(a)及び(b)を参照に、破線52及び54は、実線50と比較して、受信信号帯域1930MHzから1990MHzまで(図6(b)の矢印で示す区間59)における減衰量が大きくなっている。また、GPS信号帯域1574MHzから1577MHzまで(図6(a)の破線の楕円部分58)における減衰量が大きくなっている。よって、弾性波デバイス30は、送信信号と受信信号の分離、及び、送信信号とGPS信号の分離の両方に適する。
図7の実線51及び53は、第3インダクタL3のインダクタンス値L3の変化に対する送信信号の減衰量のシミュレーションを行った結果である。図7の横軸が第3インダクタL3のインダクタンス値L3、縦軸が送信信号の減衰量を示す。三角記号を結ぶ実線51は受信信号帯域の周波数1960MHzにおける減衰量の変化、四角記号を結ぶ実線53はGPS信号帯域の周波数1577MHzにおける減衰量の変化を示す。なお、図7では、減衰量の正負を逆に示している。実線51及び53における第1及び第2インダクタのインダクタンス値は、図6の場合と同様に、Lantが10.0nH、Ltxが50.0nHとなるように定めた値である。
図7の実線51を参照に、受信信号帯域の周波数1960MHzにおける減衰量は、第3インダクタL3のインダクタンス値L3が0.00nHの場合に比べて、0.30nHの場合の方が大きいが、0.60nHの場合は、0.00nHの場合よりも小さい。図7の実線53を参照に、GPS信号帯域の周波数1577MHzにおける減衰量は、第3インダクタL3のインダクタンス値L3が0.00nHの場合に比べて、0.30nHの場合の方が大きく、さらに、0.60nHの場合の方がより大きくなる。以上より、第3インダクタL3のインダクタンス値L3を0.30nHから0.60nHの間で調整して最適な値とすることにより、受信信号帯域及びGPS信号帯域の減衰量を共に大きくすることができる。
実施例2によれば、弾性波デバイスは、第1、第2、及び、第3インダクタを有する。第1、第2、及び、第3インダクタのインダクタンス値を調整することにより、通過帯域である送信信号帯域の高域側である受信信号帯域、及び、低域側であるGPS信号帯域の減衰量を共に大きく確保することができる。
実施例3の弾性波デバイスの構成は、フィルタ回路12を実施例2と同じDMSフィルタとし、その他は同様とする構成である。以下、図3と同じ符号を用いて説明する。各部の説明は省略する。
図8は、実施例3の弾性波デバイス30の周波数特性のシミュレーション結果を示すグラフである。実施例3のシミュレーションでは、フィルタ回路12の中心周波数を1733MHzとしている。第1、第2、及び、第3インダクタL1〜L3のインダクタンス値L1〜L3は、Lantが6.00nH、Ltxが15.2nHとなるように定めた値である。
図8の実線60及び破線62は、表3に示す第1、第2、及び、第3インダクタL1〜L3のインダクタンス値L1〜L3の組み合わせにより周波数特性のシミュレーションを行った結果である。図8の横軸が周波数、縦軸が送信信号の減衰量を示す。実線60、破線62は、それぞれ、表1の第3インダクタL3のインダクタンス値が0.00nH、0.50nHの場合に対応する(図中に符号とインダクタンス値L3を併記する。)。表3に示すように、第3インダクタL3のインダクタンス値は、第1及び第2インダクタL1、L2のインダクタンス値より小さくなるように定めている。実線60は、第3インダクタL3を接続しない場合に対応する。
Figure 0004663770
図8を参照に、破線62は、実線60と比較して、受信信号帯域2110MHzから2170MHzまで(図8の破線部分64)における減衰量が大きくなっている。また、GPS信号帯域1574MHzから1577MHzまで(図8の破線部分66)における減衰量が大きくなっている。よって、弾性波デバイス30は、送信信号と受信信号の分離、及び、送信信号とGPS信号の分離の両方に適する。
実施例3によれば、弾性波デバイスは、第1、第2、及び、第3インダクタを有する。第1、第2、及び、第3インダクタのインダクタンス値を調整することにより、通過帯域である送信信号帯域の高域側である受信信号帯域、及び、低域側であるGPS信号帯域の減衰量を共に大きく確保することができる。
図9は、実施例4の弾性波デバイス70の構成を示す図である。弾性波デバイス70はデュプレクサである。
図9を参照に、弾性波デバイス70は、第1フィルタ回路72と、第2フィルタ回路74と、第1インダクタL1と、第2インダクタL2と、第3インダクタL3と、を有する。実施例1から3の弾性波デバイス30との違いは、弾性波デバイス70が、アンテナ端子11と受信信号端子Rxとの間に接続される第2フィルタ回路74と、を有する点である。第1フィルタ回路72は、弾性波デバイス30のフィルタ回路12と同様に、送信信号帯域に対応する帯域通過型の特性を有し、送信信号端子Txを介して入力された信号から送信信号と、それ以外の信号と、を分離する。第2フィルタ回路74は、受信信号帯域に対応する帯域通過型の特性を有し、アンテナ端子11を介して入力された信号から受信信号と、それ以外の信号と、を分離する。受信信号端子Rxは第2フィルタ回路74で分離された受信信号を出力する。第1フィルタ回路72及び第2フィルタ回路74は、実施例1と同様のラダータイプのFBAR型フィルタである。その他の構成については、実施例1から3の弾性波デバイス30と同様のため、説明を省略する。
図10及び11は、実施例4の弾性波デバイス70の周波数特性の測定調査結果を示すグラフである。実施例4の測定調査では、第1フィルタ回路72の中心周波数を1950MHzとしている。第2フィルタ回路74の中心周波数を2140MHzとしている。第1、第2、及び、第3インダクタL1〜L3のインダクタンス値L1〜L3は、Lantが6.00nH、Ltxが8.20nHとなるように定めている。
図10の実線80及び破線82は、表4に示す第1、第2、及び、第3インダクタL1〜L3のインダクタンス値L1〜L3の組み合わせにより送信信号の減衰量の測定調査を行った結果である。図10の横軸が周波数、縦軸が減衰量を示す。実線80、破線82は、それぞれ、表1の第3インダクタL3のインダクタンス値が0.00nH、0.03nHの場合に対応する(図中に符号とインダクタンス値L3を併記する。)。表4に示すように、第3インダクタL3のインダクタンス値L3は、第1及び第2インダクタL1、L2のインダクタンス値L1、L2より小さくなるように定めている。実線80は、第3インダクタL3を接続しない場合に対応する。
Figure 0004663770
図10を参照に、破線82は、実線80と比較して、受信信号帯域2110MHzから2170MHzまで(図10の破線部分84)における減衰量が大きくなっている。また、GPS信号帯域1574MHzから1577MHzまで(図10の破線部分86)における減衰量が大きくなっている。
図11の実線90及び破線92は、表4に示す第1、第2、及び、第3インダクタのインダクタンス値の組み合わせにより送信信号端子Txと受信信号端子Rxのアイソレーション特性の測定調査を行った結果である。図11の横軸が周波数、縦軸がアイソレーション特性を示す。実線90、破線92は、それぞれ、表1の第3インダクタL3のインダクタンス値が0.00nH、0.03nHの場合に対応する(図中に符号とインダクタンス値L3を併記する。)。
図11を参照に、破線92は、実線90と比較して、受信信号帯域2110MHzから2170MHzまで(図11の破線部分94)におけるアイソレーション特性が優れており、送信信号端子Txから受信信号端子Rxへの信号の漏れが少ない。
実施例4によれば、弾性波デバイスは、第1フィルタ回路、第1、第2、及び、第3インダクタに加え、第2フィルタ回路を有する。これにより、通過帯域である送信信号帯域の高域側である受信信号帯域、及び、低域側であるGPS信号帯域の減衰量を共に大きく確保することができる。また、送信信号端子と受信信号端子とのアイソレーション特性を高めることができる。
実施例5は、実施例1の弾性波デバイス30の変形例である。図12は、弾性波デバイス130の構成を示す図である。図9を参照に、弾性波デバイス130は、第1フィルタ回路132と、第2フィルタ回路134と、第1インダクタL1と、第2インダクタL2と、第3インダクタL3と、第1スイッチSW1と、第2スイッチSW2と、を有する。実施例1の弾性波デバイス30との違いは、弾性波デバイス130が、第2フィルタ回路134と、第1スイッチSW1と、第2スイッチSW2と、を有する点である。第2フィルタ回路134は、アンテナ端子11と送信信号端子Txとの間に、第1フィルタ回路132と並列に接続される。第1フィルタ回路132と第2フィルタ回路134とは、互いに異なる周波数特性を有する。第1スイッチSW1は、アンテナ端子11と第1フィルタ回路132との接続と、アンテナ端子11と第2フィルタ回路134との接続と、のいずれか一方を選択する。第2スイッチSW2は、アンテナ端子11と第1フィルタ回路132との接続と、アンテナ端子11と第2フィルタ回路134との接続と、のいずれか一方を選択する。
弾性波デバイス130では、第1スイッチSW1がアンテナ端子11と第1フィルタ回路132との接続を選択する場合、第2スイッチSW2はアンテナ端子11と第1フィルタ回路132との接続を選択する。第1スイッチSW1がアンテナ端子11と第2フィルタ回路134との接続を選択する場合、第2スイッチSW2はアンテナ端子11と第2フィルタ回路134との接続を選択する。以上により、弾性波デバイス130は、異なる周波数特性を有する2つのフィルタ回路を切り換えて使用することができる。
実施例5によれば、弾性波デバイスは、異なる周波数特性を有する2つのフィルタ回路との接続を選択する第1スイッチ及び第2スイッチを有する。これにより、弾性波デバイスは、通過帯域の高域側及び低域側の減衰量を共に大きく確保することができることに加え、異なる周波数特性のフィルタ回路を切り換えて使用することができる。
図13は、実施例1の弾性波デバイス30が実装されるプリント基板109の表面に形成される金属パターンの一例を示す図である。図13を参照に、実線でハッチングされた部分が金属パターンを示す。実線部122にはビアが設けられ、ビアを経由して裏面のグランド層と接続される。第1インダクタL1、及び、第2インダクタL2に対応するチップインダクタが破線部112及び114に接続される。アンテナ端子11が実線部119に接続される。フィルタ回路12は、一方のアンテナ端子11側の端子が実線部120に接続され、他方の送信信号端子Tx側の端子が実線部118に接続される。第3インダクタL3は金属パターンで形成され、実線部116に対応する。第3インダクタL3のインダクタンス値L3は、実施例1と同様に、第1及び第2インダクタL1、L2のインダクタンス値L1、L2より小さくなるように定めている。
実施例6によれば、第3インダクタはプリント基板に金属パターンで形成される。これにより、通過帯域の高域側及び低域側の減衰量を共に大きく確保することができる弾性波デバイスを、低コストで実現することができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
図1は、比較例1に係る弾性波デバイスの構成を示す図である。 図2は、比較例1に係る弾性波デバイスの周波数特性の測定調査結果を示すグラフである。 図3は、実施例1に係る弾性波デバイスの構成を示す図である。 図4は、実施例1に係る弾性波デバイスの周波数特性のシミュレーション結果を示すグラフである。 図5は、実施例1に係る弾性波デバイスの周波数特性のシミュレーション結果を示すグラフである。 図6は、実施例2に係る弾性波デバイスの周波数特性のシミュレーション結果を示すグラフである。 図7は、実施例2に係る弾性波デバイスの周波数特性のシミュレーション結果を示すグラフである。 図8は、実施例3に係る弾性波デバイスの周波数特性のシミュレーション結果を示すグラフである。 図9は、実施例4に係る弾性波デバイスの構成を示す図である。 図10は、実施例4に係る弾性波デバイスの周波数特性の測定調査結果を示すグラフである。 図11は、実施例4に係る弾性波デバイスのアイソレーション特性の測定調査結果を示すグラフである。 図12は、実施例5に係る弾性波デバイスの構成を示す図である。 図13は、実施例6に係るプリント基板に形成される金属パターンを示す図である。
符号の説明
10 弾性波デバイス
11 アンテナ端子
12 フィルタ回路
30 弾性波デバイス
70 弾性波デバイス
72 第1フィルタ回路
74 第2フィルタ回路
130 弾性波デバイス
132 第1フィルタ回路
134 第2フィルタ回路
Ant アンテナ
GND グランド
L インダクタ
L1 第1インダクタ
L2 第2インダクタ
L3 第3インダクタ
N ノード
Rx 受信信号端子
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ
Tx 送信信号端子

Claims (4)

  1. 第1端子と第2端子との間に接続される第1フィルタ回路と、
    前記第1端子と前記第2端子との間に前記第1フィルタ回路と並列に接続される第1インダクタと、
    前記第1端子と前記第2端子との間に前記第1インダクタと直列に接続される第2インダクタと、
    前記第1インダクタと前記第2インダクタとの間のノードとグランドとの間に接続され、基板上に金属パターンで形成された第3インダクタと、
    を有することを特徴とする弾性波デバイス。
  2. 前記第3インダクタのインダクタンス値は、前記第1インダクタ及び第2インダクタのインダクタンス値より小さいことを特徴とする請求項1記載の弾性波デバイス。
  3. 前記第1端子と第3端子との間に接続される第2フィルタ回路を有することを特徴とする請求項1記載の弾性波デバイス。
  4. 前記第1端子と前記第2端子との間に接続される第2フィルタ回路と、
    前記第1端子と前記第1フィルタ回路との接続、及び、前記第1端子と前記第2フィルタ回路との接続のいずれか一方を選択する第1スイッチと、
    前記第2端子と前記第1フィルタ回路との接続、及び、前記第2端子と前記第2フィルタ回路との接続のいずれか一方を選択する第2スイッチと、
    を有することを特徴とする請求項記載の弾性波デバイス。
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