JP4661762B2 - フィルタ - Google Patents
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Description
本発明の第2の観点に係るフィルタは、互いにインターディジタル結合された一対の1/4波長共振器を少なくとも1組有する第1の共振器と、互いにインターディジタル結合された他の一対の1/4波長共振器を少なくとも1組有し、第1の共振器に電磁結合された第2の共振器と、第1の共振器に接続された一対の平衡端子と、第2の共振器に接続された他の一対の平衡端子と、差動増幅器と、他の差動増幅器とを備え、差動増幅器の入力側に一対の平衡端子が接続されると共に、他の差動増幅器の出力側に他の一対の平衡端子が接続され、一対の1/4波長共振器が、インターディジタル結合していないときの1/4波長共振器の単体での共振周波数をf 0 としたとき、単体での共振周波数f 0 よりも高い第1の共振周波数f 1 で共振する第1の共振モードと単体での共振周波数f 0 よりも低い第2の共振周波数f 2 で共振する第2の共振モードとを有し、かつ、フィルタとしての通過周波数が第2の共振周波数f 2 に設定され、第1の共振器と第2の共振器とが第2の共振周波数f 2 で電磁結合されているものである。
逆に、差動増幅器の出力側に一対の平衡端子を接続した構成の場合には、入力信号のうち、平衡信号のみが差動増幅器で増幅され、コモンモードの信号は入力されても増幅されない。第1の共振器には、差動増幅器によって増幅された平衡信号のみが一対の平衡端子を介して入力される。この場合において、通過周波数に対する高調波ひずみの(平衡信号の)信号成分が差動増幅器から出力されたとしても、第1の共振器では、通過周波数よりも高周波側では(周波数の高い第1の共振モードの作用により)コモンモードの信号のみを伝送するので、その平衡信号の高調波ひずみの信号成分は通過できず、結果的に、通過周波数帯域の平衡信号のみが良好に伝送される。
このような構成とすることで、平衡信号がバランス特性に優れた状態で伝送される。
この場合において、「他端が共振時に短絡端として機能する」とは、他端がグランド電位に接続されているということではなく、共振時における電界分布をみたときに、他端が少なくとも共振時に交流的にゼロ電位となっていること(すなわち他端において共振時に共振周波数成分がゼロ電位となっていること)を意味する。この場合、直流的なバイアス電圧が印加されていたとしても、交流的にゼロ電位となっていれば短絡端として機能する。
また、この場合において、「インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器」とは、一方の1/4波長共振器の開放端と他方の1/4波長共振器の共振時における短絡端とが対向すると共に、一方の1/4波長共振器の共振時における短絡端と他方の1/4波長共振器の開放端とが対向するように配置されることで、互いに電磁結合された共振器のことをいう。
[第1の実施の形態]
図1は、本実施の形態に係るフィルタの第1の基本構成を示している。図2は、本実施の形態に係るフィルタの第2の基本構成を示している。本実施の形態に係るフィルタは、第1の共振器1と、第2の共振器2と、第2の共振器2に接続された不平衡端子3と、第1の共振器1に接続された一対の平衡端子4A,4Bと、一対の平衡端子4A,4Bに接続された差動増幅器7とを備えている。差動増幅器7は、差動信号(平衡信号)を増幅するものであり、一対の入力端子7A,7Bと、一対の出力端子7C,7Dとを有している。
まず、第1および第2の共振器1,2を構成するインターディジタル結合した一対の1/4波長共振器の共振モードについて説明する。まず、図5および図6を参照して、同じ周波数で共振する共振器を2つ結合させた場合の共振モードを考える。共振器同士の距離が離れているときは、共振器同士は全く結合しないので同じ周波数に共振ピークは重なるが、共振器同士を近づけていくと電波の飛び移りが起こるため、共振器は単独で共振することはなくなり、2つの共振器が混じりあった混成共振モードを形成し、共振ピークが2つに分裂する。ここで、混成共振モードにおける2つの共振モードを、第1の共振モード(モード1)と第2の共振モード(モード2)とすると、共振器同士の結合が弱い場合、分裂の度合いが小さいので、図5に示すように、2つの共振モードでの共振ピークの裾野は重なってしまう。このとき、低い共振モードである第2の共振モードの共振周波数f2では、第1の共振モードの共振ピークが重なっているため、第1の共振モードの成分を少し含んだ状態となっている。しかし、強く結合したときには、共振ピークが離れるので、図6に示すように、第2の共振モードが共振する周波数f2では、第1の共振モードの成分が全く無い状態を作り出すことができる。言い換えると、共振器同士の結合を強くさせることで、共振モードの純度を高めることができることを意味する。
[第1の実施の形態の具体的な構成例]
[第2の実施の形態]
[第2の実施の形態の具体的な構成例]
<第1の具体的な構成例>
<第2の具体的な構成例>
[その他の実施の形態]
Claims (8)
- 一端が開放端とされ、他端が共振時に短絡端として機能することにより互いにインターディジタル結合された一対の1/4波長共振器、を少なくとも1組有する第1の共振器と、
前記第1の共振器に接続された一対の平衡端子と、
差動増幅器と、
前記一対の1/4波長共振器の短絡端同士を導通する接続導体と、
前記接続導体に接続され、前記差動増幅器に電源電圧の供給を行う直流電圧印加端子と
を備え、
前記差動増幅器の入力側または出力側のいずれか一方の側に前記一対の平衡端子が接続され、
前記一対の1/4波長共振器が、インターディジタル結合していないときの前記1/4波長共振器の単体での共振周波数をf0としたとき、前記単体での共振周波数f0よりも高い第1の共振周波数f1で共振する第1の共振モードと前記単体での共振周波数f0よりも低い第2の共振周波数f2で共振する第2の共振モードとを有し、かつ、フィルタとしての通過周波数が前記第2の共振周波数f2に設定されている
ことを特徴とするフィルタ。 - 前記第1の共振器は、回転対称軸を有し全体として回転対称な構造とされ、
前記一対の平衡端子の一方の端子と他方の端子とが、前記回転対称軸に対して互いに回転対称となる位置において前記第1の共振器に接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載のフィルタ。 - 前記一対の平衡端子が接続された位置において、
前記第1の共振モードはコモンモードであり、
前記第2の共振モードはディファレンシャルモードである
ことを特徴とする請求項1または2に記載のフィルタ。 - 互いにインターディジタル結合された他の一対の1/4波長共振器を少なくとも1組有し、前記第1の共振器に電磁結合された第2の共振器をさらに備え、
前記第1の共振器と前記第2の共振器とが前記第2の共振周波数f2で電磁結合されている
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のフィルタ。 - 前記第2の共振器に接続された他の一対の平衡端子と、
他の差動増幅器とをさらに備え、
前記差動増幅器の入力側に前記一対の平衡端子が接続されると共に、前記他の差動増幅器の出力側に前記他の一対の平衡端子が接続され、
全体として平衡入力−平衡出力型の構成とされている
ことを特徴とする請求項4に記載のフィルタ。 - 互いにインターディジタル結合された一対の1/4波長共振器を少なくとも1組有する第1の共振器と、
互いにインターディジタル結合された他の一対の1/4波長共振器を少なくとも1組有し、前記第1の共振器に電磁結合された第2の共振器と、
前記第1の共振器に接続された一対の平衡端子と、
前記第2の共振器に接続された他の一対の平衡端子と、
差動増幅器と、
他の差動増幅器とを備え、
前記差動増幅器の入力側に前記一対の平衡端子が接続されると共に、前記他の差動増幅器の出力側に前記他の一対の平衡端子が接続され、
前記一対の1/4波長共振器が、インターディジタル結合していないときの前記1/4波長共振器の単体での共振周波数をf 0 としたとき、前記単体での共振周波数f 0 よりも高い第1の共振周波数f 1 で共振する第1の共振モードと前記単体での共振周波数f 0 よりも低い第2の共振周波数f 2 で共振する第2の共振モードとを有し、かつ、フィルタとしての通過周波数が前記第2の共振周波数f 2 に設定され、
前記第1の共振器と前記第2の共振器とが前記第2の共振周波数f 2 で電磁結合されている
ことを特徴とするフィルタ。 - 前記第1の共振器は、回転対称軸を有し全体として回転対称な構造とされ、
前記一対の平衡端子の一方の端子と他方の端子とが、前記回転対称軸に対して互いに回転対称となる位置において前記第1の共振器に接続されている
ことを特徴とする請求項6に記載のフィルタ。 - 前記一対の平衡端子が接続された位置において、
前記第1の共振モードはコモンモードであり、
前記第2の共振モードはディファレンシャルモードである
ことを特徴とする請求項6または7に記載のフィルタ。
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