JP4661402B2 - ロボットハンドによる把持方法 - Google Patents

ロボットハンドによる把持方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4661402B2
JP4661402B2 JP2005193340A JP2005193340A JP4661402B2 JP 4661402 B2 JP4661402 B2 JP 4661402B2 JP 2005193340 A JP2005193340 A JP 2005193340A JP 2005193340 A JP2005193340 A JP 2005193340A JP 4661402 B2 JP4661402 B2 JP 4661402B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
finger
finger element
gripping
robot hand
gripped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005193340A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007007806A (ja
Inventor
誠 板津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2005193340A priority Critical patent/JP4661402B2/ja
Publication of JP2007007806A publication Critical patent/JP2007007806A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4661402B2 publication Critical patent/JP4661402B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Description

本発明はロボットハンドによる把持方法に関し、特に任意の形状の対象物を把持可能なように把持形態の自由度が高く且つ把持対象物の形状汎用性に優れたロボットハンドによる把持方法に関するものである。
この種のロボットハンドとして例えば特許文献1,2に記載のものが提案されている。同特許文献1,2に記載の技術では、ハンドの主要素となるフィンガーとして複数の指要素をそれぞれ関節にて連結したものを用い、実質的に人間の指の機能に類似した多関節構造のものを採用することで、把持対象物に対する形状自由度もしくは形状の柔軟性を具備させたものである。
特開2002−264066号公報 特開2004−50378号公報
上記のような多関節構造で且つ二指把持タイプのロボットハンドにあっては、把持対象物の形状に対する自由度もしくは柔軟性はそれなりに認められるものの、組立ライン等でのピッキング作業、例えばラインサイドに用意してあるパレット内の部品をピックアップした上でこれを所定位置まで搬送するようなピッキング作業に対応しようとする場合にはなおも改善の余地を残している。
すなわち、上記特許文献1,2に記載のロボットハンドでは、一つのハンドで一つの部品(対象物)を把持することを前提としているため、下記に列挙するような問題がある。
(1)単一のフィンガーを構成している指要素および関節の数が多いため、例えば単純な形状の部品の把持に際してはかえって動作が緩慢となり易いほか、フィンガー長が大きいために部品の荷姿によっては把持し損なうおそれがある。
(2)共通のハンドで異種、異形の部品のほか、複数の部品を把持することができず、汎用性に乏しい。
(3)例えば共通のパレットに収納してある種類や形状の異なる複数の部品を同一箇所まで搬送するようなピッキング形態では、1台のハンドリングロボットに複数のハンドを持たせるか、ハンドリングロボットおよびロボットハンドに同じ動きを何回も行わせる必要があり、サイクルタイムが無用に長くなる。
(4)部品の形状や大きさだけでなく、部品の荷姿、パレットの形状等の周囲環境条件を考慮すると、予め複数のハンドを用意しておいていわゆるハンドチェンジを行う必要があり、把持システム全体の大型化やコストアップのほかサイクルタイムの冗長化が余儀なくされる。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、とりわけコンパクトな構造でありながら把持形態の自由度が高く、しかも把持対象物の形状汎用性に優れたロボットハンドによる把持方法を提供しようとするものである。
請求項1に記載の発明は、対向配置された少なくとも二指以上のフィンガーの掴み動作にて対象物を把持する方式のロボットハンドによる把持方法であって、各フィンガーは複数の指要素を関節で連結した多関節構造のものとなっているとともに、最も根元側の指要素を除くそれぞれの指要素が関節での回転自由度をもってそれよりも一段根元側の指要素に対して折り畳み格納可能で且つその折り畳み格納状態からの繰り出しによる展開が可能となっていて、一対のフィンガーのうち特定の指要素がそれよりも先端側の指要素を折り畳み格納している状態で対象物を把持し、次いで、対象物の把持状態のままで、その対象物を把持している特定の指要素よりも先端側の指要素を繰り出しながら展開して別の対象物を把持することを特徴とする。
より具体的には、請求項2に記載のように、請求項1の記載を前提として、一対のフィンガーのうち特定の指要素がそれよりも先端側の指要素を折り畳み格納している状態で対象物を把持し、次いで、対象物の把持状態のままで、その対象物を把持している特定の指要素からそれよりも先端側の指要素を繰り出しながら展開して別の対象物を把持することをものとする。
また、多数の対象物の同時把持の上では、請求項3に記載のように、指要素数がn個であって、最も根元側の指要素を除くn−1個の指要素の折り畳み格納状態から、n−1回の指要素の繰り出し・展開動作を順次繰り返すことで、合計でn個の対象物を把持することが望ましい。
したがって、少なくとも請求項1に記載の発明では、フィンガーが例えば四つの指要素とそれと同数の関節とをもって構成されている場合に、それぞれの関節の自由度を使ってフィンガー先端側の指要素を順次折り畳み格納すれば、フィンガーは外観的には単一の指要素をもって形成されているものと何ら異ならないものとなる。故に、きわめてコンパクトな構造となる。
そして、各関節においてそれぞれ独立した動きが可能となっているものとすれば、先に述べたように、一対のフィンガーのうち特定の指要素同士が対象物を把持している状態で、別の指要素同士が他の対象物を把持することが可能となる。
具体的には、一対のフィンガーのうち特定の指要素がそれよりも先端側の指要素を折り畳み格納している状態をもって対象物を把持したならば、その対象物を把持している特定の指要素からそれよりも先端側の指要素を繰り出しながら展開して、さらに別の対象物を把持することが可能となる。
請求項1に記載の発明によれば、多関節構造のフィンガーを主要素とするロボットハンドでありながらきわめてコンパクトな構造を実現できるほか、指要素を繰り出しながら展開して対象物を把持することにより、形状の異なる対象物や複数の対象物を同一ハンドで無理なく把持することが可能であり、ロボットハンドとして把持形態の自由度が高く、且つ把持対象物の形状汎用性に著しく優れる等の効果がある。
図1〜3は本発明に係る把持方法で使用されるロボットハンドの具体的な実施の形態として二指把持タイプのものを示す図であり、特に図1はその全体構成と個々のフィンガーの詳細な構造を、図2はフィンガーの折り畳み格納状態を、図3はフィンガーの駆動系の詳細をそれぞれ示している。
図1の(A)に示すように、ロボットハンド1は、一対の多関節構造のフィンガー3,3をハンド本体2に対して互いに対向するように装着したものであり、それら一対のフィンガー3,3同士の接近離間動作をもって所定の把持対象物を把持することが可能となっている。そして、各フィンガー3は人間の指の機能を模して例えばヒンジピン6a〜6d等を主要素とする四つの関節5a〜5dをもってそれと同数の指要素4a,4b,4c,4d同士を順次回転可能に連結することにより多関節構造のものとして構成してある。ここでは、最も根元側の指要素4aを根元側指要素、最も先端側の指要素4dを先端側指要素、それ以外の指要素4b,4cを根元側から順に第1中間指要素、第2中間指要素と称するものとする。
なお、ハンド本体2は図示しない産業用ロボットのアーム先端のリスト部に支持させてある。また、各フィンガー3を構成することになる指要素および関節の数は任意に設定可能、すなわち必要に応じて増減可能である。
それぞれのフィンガー3を構成している指要素4a〜4dは、同図(B),(C)に示すように根元側のものから先端側のものに向かって段階的に形状および全長が小さくなる矩形枠状のものであって、根元側指要素4a以外のそれぞれの指要素4b〜4dはそれよりも一段根元側の指要素4a〜4cに対してそれぞれ折り畳み格納可能となっている。つまり、図1の(B),(C)のほか図2に示すように、根元側指要素4a以外の各指要素4b〜4dを回転させながら段階的にそれぞれ折り畳んで一段根元側の指要素内4a〜4cに収納もしくは格納することにより、最終的には各指要素4b〜4dを根元側指要素4a内に格納することができる構造となっている。また、隣り合う指要素同士をオフセットした状態で接続し、折り畳み格納可能としても良い。
図3は図1の(B),(C)に示したフィンガー3の駆動系の模式図を示しており、この実施の形態ではフィンガー3を構成している指要素4a〜4dの各関節5a〜5d毎に駆動用モータ7a〜7dを独立して設けてあり、各モータ7a〜7dは図1の(A)に示したハンド本体2に装着してある。そして、それぞれのモータ7a〜7dにてワイヤもしくはベルト等の巻掛伝達手段とプーリとを介して各関節5a〜5dが個別に且つ独立して駆動されることになる。
より詳しくは、モータ7aを根元側指要素4a用のものとし、またモータ7bを第1中間指要素4b用のものとすると、モータ7a側においてそのモータ軸に固定したプーリ8と、根元側指要素4aと一体で且つ関節5aの主要素として機能することになるヒンジピン6aに固定したプーリ9との間に巻掛伝達手段10を巻き掛けてあることから、モータ7aの起動により関節5aを介して根元側指要素4aが回転駆動されることになる。なお、ヒンジピン6aは図1に示したハンド本体2に軸受支持されている。
また、ヒンジピン6aには二つ一組の中間プーリ11,12を相対回転可能に設けてあり、モータ7b側においてそのモータ軸に固定したプーリ13と上記中間プーリ11との間に巻掛伝達手段14を巻き掛けてあるとともに、同じく中間プーリ12と第1中間指要素4bと一体で且つ関節5bの主要素として機能することになるヒンジピン6bに固定したプーリ15との間に巻掛伝達手段16を巻き掛けてあることから、モータ7bの起動により関節6bを介して第1中間指要素4bが回転駆動されることになる。
これらの関係は、第2中間指要素4c用のモータ7cおよび先端側指要素4d用のモータ7dについても基本的に同様であって、プーリ17,18間のほか、プーリ19,20間およびプーリ21,22間にはそれぞれに巻掛伝達手段23もしくは24または25をそれぞれ巻き掛けてあることから、モータ7cの起動により第2中間指要素4cが関節5cを介して回転駆動されることになる。また、プーリ26,27間のほか、プーリ28,29間、プーリ30,31間およびプーリ32,33間にはそれぞれに巻掛伝達手段34〜37のいずれかを巻き掛けてあることから、モータ7dの起動により先端側指要素4dが関節5dを介して回転駆動されることになる。
ここで、図3の駆動方式に代えて図4のような駆動方式とすることも可能である。すなわち、図3に示したところのモータ7a,7cを共用化するべく図4のように単一のモータ38aを設ける一方、同様に図3に示したところのモータ7b,7dを共用化するべく図4のように単一のモータ38bを設け、根元側指要素4aと第2中間指要素4cとの駆動切り換え、および第1中間指要素4bと先端側指要素4dとの駆動切り換えは図示しないクラッチにて切り換えるものとする。
この駆動方式を採用した場合には、少なくとも根元側指要素4aと第2中間油部要素4c同士または第1中間指要素4bと先端側指要素4d同士を同時作動させることはできないものの、モータ数を削減してロボットハンド1の一層のコンパクト化とコストダウンを図ることが可能となる。
このように構成されたロボットハンド1によれば、例えば図5に示すように比較的小さな部品、すなわち小物部品W1を把持対象物として把持動作を行う場合には、いずれの指要素4a〜4dも折り畳み格納することなく全ての指要素4a〜4dを展開した上で、各フィンガー3の第2中間指要素4cと先端側指要素4dを使って、いわゆる指先による掴み動作をもって部品W1を抱持するような形態で把持するものとする。特に、図6に示すように所定のパレット(ケース)P内に部品W1,W1‥が整列して収容されていて、且つその部品W1をピッキングするような場合には、上記のようにいわゆる指先による掴み動作をもって部品W1を把持するとパレットPそのものが障害となることなくピッキング作業を安定して行えるようになる。
一方、図7に示すように、小物部品W1よりも大きな中物部品W2を把持対象物として把持する場合には、先端側指要素4dを第2中間指要素4c内に折り畳むようにして格納した上で、第1中間指要素4bと第2中間指要素4cを使って部品W2を把持するものとする。
さらに、図8に示すように、中物部品W2よりも大きな大物部品W3を把持対象物として把持する場合には、先端側指要素4dを第2中間指要素4c内に、その第2中間指要素4cを同じく第1中間指要素4b内にそれぞれ折り畳むようにして格納した上で、根元側指要素4aと第1中間指要素4bを使って部品W3を把持するものとする。
このように、把持対象なる部品W1〜W3の大きさに応じて一部の指要素を折り畳み格納し、実質的に指要素4a〜4dのうちのいずれかを選択的に使い分けて把持動作を行うことにより、小さな部品W1から大きな部品W3まで共通のロボットハンド1にて確実に把持することが可能となる。この場合、一般的には部品形状が大きくなるほど重量もまた大きくなるので、図7,8のように部品形状が大きくなるほど強度および靱性の大きな根元側指要素4aや第1,第2中間指要素4b,4cを積極的に使って把持することが部品W2,W3の安定把持の上で適している。
図9には上記ロボットハンド1による把持形態の別の例を示す。
先に例示したような部品のピッキング作業において、図9の(B)に示すように大きな部品W2と小さな部品W1をセットとしてピックアップした上で所定位置まで搬送したい場合がある。このような場合には、同図(A)に示すように第2中間指要素4cおよび先端側指要素4dを共に一段上の第1中間指要素4b内に折り畳み格納しておき、最初に根元側指要素4aと第1中間指要素4bを使って大きな部品W2を把持する。そして、大きな部品W2を把持したならば、第2中間指要素4cと先端側指要素4dをそれぞれ展開した上で同図(B)に示すように小物部品W1を把持することにより、所期の目的を達成することができる。
図10には上記ロボットハンド1による把持形態のさらに別の例を示す。
この例では、部品の大きさにとらわれることなく異種の部品W11〜W14を4個まで把持しようとするものであり、根元側指要素4a内にそれ以外の三つの指要素4b,4c,4dを予め折り畳み格納しておき、最初に根元側指要素4aをもって第1部品W11を把持する(丸付き数字(1)の状態)。この第1部品W11の把持状態において、丸付き数字(2)で示すように根元側指要素4aから第1中間指要素bを展開させて、第2部品W12を把持する。以降は同様に、第2部品W12の把持状態において、丸付き数字(3)で示すように第1中間指要素4bから第2中間指要素4cを展開させて、第3部品W13を把持する。さらに、第3部品W13の把持状態において、丸付き数字(4)で示すように最後に第2中間指要素4cから先端側指要素4dを展開させて、第4部品W14を把持する。
この把持形態では、上段側にて一旦部品を把持してしまえば、その把持状態においてそれよりも下段側にて次の段の指要素4b〜4dを順次展開しながら別の部品を把持したとしても、上段側で把持済みの部品の把持状態に何ら影響することはないから、無理なく所期の目的を達成できるようになる。
図11は上記と同様の異種部品の多数個同時把持の変形例を示す。
この把持形態では、根元側指要素4a以外の各指要素4b〜4dをその根元側要素4a内に折り畳み格納した上で、その根元側指要素4aにて第1部品W21を把持する。そして、その第1部品W21を把持した状態のままで、第2部品W22が収容されているパレットPにアプローチして(図11の(A))、第1中間指要素4bを展開させながら第2部品W22を把持する(同図(B))。その際に、第1中間指要素4bを展開させながらロボットハンド1全体を上方に移動させることにより、第2部品W22を把持しようとする第1中間指要素4bとパレットPの底部との干渉を未然に回避することができる。
以降は、同様の手順により、第2部品W22を把持したままのフィンガー3を第3部品W23が収容されているパレットPにアプローチ動作させて、第2中間指要素4cを展開させながら第3部品W23を把持する一方(同図(C))、さらに第3部品W23を把持したままのフィンガー3を第4部品W24が収容されているパレットPにアプローチ動作させて、先端側指要素4dを展開させながら第4部品W24を把持する(同図(D))。
このように、使用されることのない指要素が使用される直前まで折り畳まれていて格納状態にあることから、パレットP等との干渉を確実に回避しながら異種部品W21〜W24の多数個同時把持を実現することが可能となる。
なお、図10のほか図11に示したようないわゆる多数個同時把持形態においては、図12に示すように各フィンガー3の把持面に各々の指要素4a〜4dごとに独立した可撓性のある緩衝部材、例えばウレタン等の衝撃吸収材39を指要素格納時の障害とならない位置に設けることが把持対象物の把持を確実にし且つ落下防止を図る上でより望ましいものとなる。
この場合、図13に示すように上記のウレタン等の衝撃吸収材39に代えて、同等位置に吸着部材として負圧吸引式の吸着パッド(バキュームパッド)40を複数並設するようにしても良い。
ここで、上記のような異種部品の多数個同時把持を前提としたピッキング作業時のサイクルタイムの短縮効果を確認してみた。
図14の(A),(B)は共に4種類の部品が収容されているパレットPnから台車41にピッキングロボット42にてそれぞれの種類の部品を搬送する場合であって、同図(A)はそれぞれの種類の部品毎にロボットハンド51による把持と解放とを繰り返す従来の方式である。一方、同図(B)は先の実施の形態で例示したロボットハンド1にて異種部品を多数個同時に把持して搬送する本発明方式である。実験によれば、前者の方式ではサイクルタイムが20.5秒であるのに対して後者の方式では13.0秒となり、約40%のサイクルタイムの短縮効果が認められた。
図15にはさらに別の把持形態として、根元側指要素4aと中間指要素4bおよび先端側指要素4dの三つの指要素からなるフィンガー3を主要素とするロボットハンド1の例を示す。
ここでは同図に示すように、把持すべき部品W30の荷姿として、パレットP10内に小さな隙間をもっていくつかの部品W30が並んでいる場合に、パレットP10そのものや隣りの部品W30と干渉することなしにそれぞれの部品W30を順番に且つ確実にピックアップしようとするものである。
具体的には、同図(A)に示すように、先端側指要素4dを中間指要素4b内に折り畳み格納した状態でフィンガー3を真ん中の部品W30にアプローチさせて、同図(B)に示すようにその中間指要素4bにて部品W30を把持した上でそのままリフトアップさせる。この状態で、同図(C)に示すように中間指要素4bから先端側指要素4dを繰り出すようにして展開して、把持している部品W30の底面に当てがう。
こうすることにより、一旦把持した部品W30の荷姿が安定化し、例えば搬送中における部品W30の姿勢変化や落下等を未然に防止できるようになる。
ここで、これまでの実施の形態では二指把持タイプのロボットハンドについて説明したが、三指以上のフィンガーを持つハンドにも本発明を適用可能である。
本発明に係る把持方法で使用されるロボットハンドの概略構成を示す説明図で、(A)はその正面図、(B)は同図(A)のロボットハンドを構成しているフィンガーの詳細を示す平面図、(C)は同図(A)の下面図。 フィンガーを図1(B)の状態から順次折り畳み格納する際の手順を示す説明図。 図1の(A)に示したロボットハンドの駆動系の構成説明図。 図3の駆動系の変形例を示す構成説明図。 図1の(A)に示したロボットハンドによる小物部品の把持形態を示す説明図。 図5に示した部品のパレット収納状態を示す斜視図。 図1の(A)に示したロボットハンドによる中物部品の把持形態を示す説明図。 図1の(A)に示したロボットハンドによる大物部品の把持形態を示す説明図。 図1の(A)に示したロボットハンドによるさらに別の把持形態を示す説明図。 図1の(A)に示したロボットハンドによる多数個同時把持形態を示す説明図。 図10に示した多数個同時把持形態の別の例を示す説明図。 (A)は図1の(A)に示したロボットハンドの変形例を示す説明図で、(B)は同図(A)のロボットハンドを構成しているフィンガーの詳細を示す平面説明図、(C)は同図(B)の下面図。 図12に示したロボットハンドのさらなる変形例を示す説明図。 (A)は従来のロボットハンドによる搬送形態を示す説明図、(B)は本発明の把持方法による搬送形態を示す説明図。 ロボットハンドによるさらに別の把持形態を示す説明図。
符号の説明
1…ロボットハンド
2…ハンド本体
3…フィンガー
4a…根元側指要素
4b…第1中間指要素
4c…第2中間指要素
4d…先端側指要素
5a〜5d…関節
6a〜6d…ヒンジピン
39…衝撃吸収材(緩衝部材)
40…吸着パッド(吸着部材)
W1…部品(把持対象物)
W2…部品(把持対象物)
W3…部品(把持対象物)
W11〜W14…部品(把持対象物)
W21〜W24…部品(把持対象物)
W30…部品(把持対象物)

Claims (3)

  1. 対向配置された少なくとも二指以上のフィンガーの掴み動作にて対象物を把持する方式のロボットハンドによる把持方法であって、
    各フィンガーは複数の指要素を関節で連結した多関節構造のものとなっているとともに、
    最も根元側の指要素を除くそれぞれの指要素が関節での回転自由度をもってそれよりも一段根元側の指要素に対して折り畳み格納可能で且つその折り畳み格納状態からの繰り出しによる展開が可能となっていて、
    一対のフィンガーのうち特定の指要素がそれよりも先端側の指要素を折り畳み格納している状態で対象物を把持し、
    次いで、対象物の把持状態のままで、その対象物を把持している特定の指要素よりも先端側の指要素を繰り出しながら展開して別の対象物を把持することを特徴とするロボットハンドによる把持方法。
  2. 一対のフィンガーのうち特定の指要素がそれよりも先端側の指要素を折り畳み格納している状態で対象物を把持し、
    次いで、対象物の把持状態のままで、その対象物を把持している特定の指要素からそれよりも先端側の指要素を繰り出しながら展開して別の対象物を把持することを特徴とする請求項1に記載のロボットハンドによる把持方法。
  3. 指要素数がn個であって、
    最も根元側の指要素を除くn−1個の指要素の折り畳み格納状態から、n−1回の指要素の繰り出し・展開動作を順次繰り返すことで、合計でn個の対象物を把持することを特徴とする請求項2に記載のロボットハンドによる把持方法。
JP2005193340A 2005-07-01 2005-07-01 ロボットハンドによる把持方法 Expired - Fee Related JP4661402B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005193340A JP4661402B2 (ja) 2005-07-01 2005-07-01 ロボットハンドによる把持方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005193340A JP4661402B2 (ja) 2005-07-01 2005-07-01 ロボットハンドによる把持方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007007806A JP2007007806A (ja) 2007-01-18
JP4661402B2 true JP4661402B2 (ja) 2011-03-30

Family

ID=37746929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005193340A Expired - Fee Related JP4661402B2 (ja) 2005-07-01 2005-07-01 ロボットハンドによる把持方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4661402B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109649610A (zh) * 2018-12-05 2019-04-19 山东大学 自适应并联折叠抓手和水下管道机器人

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5412870B2 (ja) * 2009-02-24 2014-02-12 日本精工株式会社 ロボットフィンガー
JP5487446B2 (ja) * 2009-12-22 2014-05-07 日本精工株式会社 マニピュレータ用関節部
JP5501017B2 (ja) * 2010-02-09 2014-05-21 本田技研工業株式会社 ワークの自動積載方法及びその装置
US8325458B2 (en) * 2010-02-10 2012-12-04 Sri International Electroadhesive gripping
JP5434770B2 (ja) * 2010-04-21 2014-03-05 株式会社Ihi 把持装置と方法
JP5670260B2 (ja) * 2011-06-06 2015-02-18 住友電工焼結合金株式会社 粉末成形体の搬送装置
JP5989540B2 (ja) * 2012-12-27 2016-09-07 株式会社バイナス ワーク回収装置及び当該ワーク回収装置のアタッチメント
JP2014161959A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Seiko Epson Corp ロボットハンド、ロボットアーム、ロボット、およびアクチュエータ
JP6438937B2 (ja) * 2014-03-25 2018-12-19 株式会社Fuji 多関節ロボットアーム
JP6426685B2 (ja) 2016-12-16 2018-11-21 ファナック株式会社 ロボットに取り付けられる把持装置
JPWO2023042338A1 (ja) * 2021-09-16 2023-03-23
JP2023126021A (ja) * 2022-02-28 2023-09-07 川崎重工業株式会社 ハンド

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57180098U (ja) * 1981-05-11 1982-11-15
JPS5880387U (ja) * 1981-11-27 1983-05-31 株式会社明電舎 マニプレ−タを具えた走行台車
JPS59206587A (ja) * 1983-05-06 1984-11-22 サルバド−ル・アリムバウ・マルケス 可変式折り畳み梯子
JPS63176092U (ja) * 1986-10-21 1988-11-15
JPH0386486A (ja) * 1989-08-29 1991-04-11 Hatsuden Setsubi Gijutsu Kensa Kyokai 配管自動検査装置
JPH03113783U (ja) * 1990-03-01 1991-11-21
JP2002264066A (ja) * 2001-03-09 2002-09-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ロボットハンドによる把持方法及び把持機構
JP2004171900A (ja) * 2002-11-19 2004-06-17 Toshiba Lighting & Technology Corp 照明器具昇降装置、照明装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57180098U (ja) * 1981-05-11 1982-11-15
JPS5880387U (ja) * 1981-11-27 1983-05-31 株式会社明電舎 マニプレ−タを具えた走行台車
JPS59206587A (ja) * 1983-05-06 1984-11-22 サルバド−ル・アリムバウ・マルケス 可変式折り畳み梯子
JPS63176092U (ja) * 1986-10-21 1988-11-15
JPH0386486A (ja) * 1989-08-29 1991-04-11 Hatsuden Setsubi Gijutsu Kensa Kyokai 配管自動検査装置
JPH03113783U (ja) * 1990-03-01 1991-11-21
JP2002264066A (ja) * 2001-03-09 2002-09-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ロボットハンドによる把持方法及び把持機構
JP2004171900A (ja) * 2002-11-19 2004-06-17 Toshiba Lighting & Technology Corp 照明器具昇降装置、照明装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109649610A (zh) * 2018-12-05 2019-04-19 山东大学 自适应并联折叠抓手和水下管道机器人

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007007806A (ja) 2007-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4661402B2 (ja) ロボットハンドによる把持方法
JP4918004B2 (ja) 多指ロボットハンド
KR101989949B1 (ko) 적응형 핑거로봇
JP7121997B2 (ja) 移動可能ロボット
JP2007516854A (ja) 伸縮式の手のひらを有するロボットハンド
JP6484557B2 (ja) 柔軟劣駆動把持具
US11207786B1 (en) Concentric suction cup array for end-of-arm tool
JP2006239811A (ja) ハンド及びハンドリングロボット
EP2704881A1 (en) Robot having soft arms for locomotion and grip purposes
WO2020204202A1 (ja) 保持装置及びそれを備えるロボット
CN111196495A (zh) 转移设备和转移系统
WO2013157119A1 (ja) ロボットシステム
WO2020166335A1 (ja) ロボットハンド
JP4234547B2 (ja) ハンド装置
US20130042715A1 (en) Low-stroke actuation for a serial robot
JP2001277174A (ja) 指関節機構及びそれを用いた把持ユニット
CN107984484A (zh) 末端精确补偿直线平夹自适应机器人手指装置
KR20160096107A (ko) 핸드 기구
JP2019209458A (ja) エンドエフェクタ及び装置
JP6514520B2 (ja) ハンド装置、それを備えたロボットアーム及びロボット
JP2009072895A (ja) スカラロボット
JP7514553B2 (ja) 卵パックの移載ロボットシステム、およびそれを用いた収納方法
CN207522618U (zh) 末端精确补偿直线平夹自适应机器人手指装置
JP2007015029A (ja) マニプレータ及び多関節駆動機構
JP2007237358A (ja) ロボットハンドおよびそのロボットハンドによる把持方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100921

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140114

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees