JP5989540B2 - ワーク回収装置及び当該ワーク回収装置のアタッチメント - Google Patents

ワーク回収装置及び当該ワーク回収装置のアタッチメント Download PDF

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本発明は、一のパレット上に戴置された複数のワークを回収して、他のパレット上に積み重ねて戴置するようにしたワーク回収装置、及び複数のワークを積み重ねて回収するワーク回収装置のアタッチメントに関する。
従来、所定の経路を往復しつつ当該経路上でワークを回収するワーク回収装置は、ロボットアームとその先端に取り付けられたアタッチメントからなり、当該アタッチメントが一のパレット上で把持したワークを所定の他のパレットへ移送する一回の回収動作につき一つのワークを回収するように形成されている。これによりワーク回収装置はパレット上にランダムに配された複数個のワークを回収している。そして、当該ワークの回収動作をさらに高速化して回収効率を良くするため、一回の回収動作につき複数個のワークを積み重ねて回収するようにしたワーク回収装置が知られている。
当該ワーク回収装置は、図8に示すように、アタッチメントが一のワークを保持しているとき(図8(d))、当該一のワークを次に回収する他のワークへ積み重ねた後(図8(e)〜図8(g))、最下段にある他のワークを把持してから(図8(h))、アタッチメントは引き上げられる(図8(i))。その後、ワーク回収装置は、同様の動作で次のワークを回収する。当該回収動作を繰り返すことによって、ワーク回収装置は、一のパレット上にランダムに配されている複数個のワークを回収すると共に、回収した複数個のワークを安定して積み重ねることができる。
引用なし
しかしながら、先に回収した一のワーク又は二以上のワークからなるワーク群を他のワークの上へ一度完全に置いて積み重ねる上記工程は、次に回収する他のワークの位置を把握し、崩れないように丁寧に積み重ねることを要するので、当該回収工程の高速化が阻害されるおそれがある。そして、高速化が阻害された場合には、ワーク回収装置が単位時間当たりに回収するワークの個数、いわゆるワークの回収効率が落ちるおそれがある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、一回の回収工程につき複数のワークを積み重ねて回収する際に、当該回収工程を高速化して高効率化を図ることができるようにしたワーク回収装置及び当該ワーク回収装置のアタッチメントを提供することである。
請求項1に記載のワーク回収装置は、水平方向及び垂直方向に自在に動くロボットアームと、当該ロボットアームの先端に取り付けられた開閉自在なアタッチメントとからなり、
当該アタッチメントで一のパレット上に戴置された複数のワークを回収して、他のパレット上に当該ワークを積み重ねて戴置するように前記ロボットアームと前記アタッチメントを制御する制御手段を有するワーク回収装置であって、
前記制御手段は、
前記ロボットアームの垂直方向の動作を制御して前記アタッチメントの上下動を制御する垂直動作制御手段と、
前記アタッチメントを開閉させて前記ワークを把持する動作を制御する把持制御手段とを有し、
少なくとも一の前記ワークを保持している前記アタッチメントが、他の前記ワークを回収するとき、
前記把持制御手段が、前記アタッチメントを開放して前記一のワークを放すと略同時に、
前記垂直動作制御手段が、前記一のワークの自由落下速度よりも速い速度で、前記アタッチメントを前記他のワークに向けて下降させ、
前記一のワークが前記アタッチメントから脱落する前に、前記他のワークを前記アタッチメント内に収めるようにして、
当該アタッチメント内で前記一のワークと回収した前記他のワークとを積み重ねて回収するようにしたことを特徴とする。
請求項2に記載のワーク回収装置は、水平方向及び垂直方向に自在に動くロボットアームと、当該ロボットアームの先端に取り付けられた開閉自在なアタッチメントとからなり、
当該アタッチメントで一のパレット上に戴置された複数のワークを回収して、他のパレット上に当該ワークを積み重ねて戴置するように前記ロボットアームと前記アタッチメントを制御する制御手段を有するワーク回収装置であって、
前記制御手段は、
前記ロボットアームの垂直方向の動作を制御して前記アタッチメントの上下動を制御する垂直動作制御手段と、
前記アタッチメントを開閉させて前記ワークを把持する動作を制御する把持制御手段とを有し、
少なくとも一の前記ワークを保持している前記アタッチメントが、他の前記ワークを回収するとき、
前記把持制御手段が、前記アタッチメントを開放して前記一のワークを放すと略同時に、
前記垂直動作制御手段は、前記アタッチメントが保持する前記一のワークに対して上向きの加速度を与えてから、前記アタッチメントを前記他のワークに向けて下降させる制御をし、
前記一のワークが前記アタッチメントから脱落する前に、前記他のワークを前記アタッチメント内に収めるようにして、
当該アタッチメント内で前記一のワークと回収した前記他のワークとを積み重ねて回収するようにしたことを特徴とする。
請求項3に記載のワーク回収装置のアタッチメントは、一のパレット上に戴置された複数のワークを回収して、他のパレット上に当該ワークを積み重ねて戴置するワーク回収装置において、
水平方向及び垂直方向に自在に動くロボットアームの先端に取り付けられる前記ワーク回収装置のアタッチメントであって、
当該アタッチメントは、
中空状の枠体からなる前記ワークを把持するクリップ部と、
当該クリップ部に連接して形成された少なくとも一の前記ワークを収納保持可能なホルダ部と、
前記ワークの外側面に沿って当該ワークの移動を案内し、互いに対向する一対のアウターガイド部と、
前記ワークの内側面に沿って当該ワークの移動を案内するインナーガイド部とからなることを特徴とする。
請求項4に記載のワーク回収装置のアタッチメントは、前記クリップ部及び前記ホルダ部に前記ワークを保護する緩衝材を貼着したことを特徴とする請求項3に記載のワーク回収装置のアタッチメント。
請求項1に記載のワーク回収装置によれば、当該ワーク回収装置が有する制御手段は、アタッチメントが保持している少なくとも一のワークの自由落下速度よりも速い速度で当該アタッチメントを下降させて、他のワークを回収する制御を行うようにして、少なくとも一のワークを保持しているアタッチメントが、他のワークを回収するとき、一のワークがアタッチメントから脱落するよりも速くアタッチメント内に他のワークを収めるようにした。
これにより、ワーク回収装置は、先に回収した一のワークを次に回収する他のワークの上に一度置く工程を省くことができるので、ワークの回収を高速化することができ、当該高速化に伴い、単位時間内当たりのワークの回収効率を高めることができる。
さらに、アタッチメント内に保持されている少なくとも一のワークは、アタッチメントを開放したとき、自由落下するように構成した。
これにより、回収したワークは慣性にしたがって積み重ねられたまま落下するので、積み直す手間を省くことができ、複数個のワークを回収するために積み重ねたワークを整えてバランスを取り直さなくても良くなるので、ワークの回収効率を高めることができる。
請求項2に記載のワーク回収装置によれば、当該ワーク回収装置が有する制御手段は、アタッチメントが保持するワークに対して上向きの加速度を加えてから、次の回収目標であるワークを回収する制御を行うようにして、少なくとも一のワークを保持しているアタッチメントが、他のワークを回収するとき、一のワークがアタッチメントから脱落するよりも速くアタッチメント内に他のワークを収めるようにした。
これにより、ワーク回収装置は、先に回収した一のワークを次に回収する他のワークの上に一度置く工程を省くことができるので、ワークの回収を高速化することができ、当該高速化に伴い、単位時間内当たりのワークの回収効率を高めることができる。
さらに、アタッチメント内に保持されている少なくとも一のワークは、アタッチメントを開放したとき、与えられた上向きの加速度によって、所定時間滞空するように構成した。
これにより、回収したワークは慣性にしたがって積み重ねられたまましばらく空中に留まり、その後アタッチメントの天井に対して付勢されて或いはそのまま落下するので、積み直す手間を省くことができ、複数個のワークを回収するために、積み重ねたワークを整えてバランスを取り直さなくても良くなるので、ワークの回収効率を高めることができる。
請求項3に記載のワーク回収装置のアタッチメントによれば、クリップ部で回収するワークを把持すると共に、当該クリップ部に連接形成されたホルダ部で少なくとも一のワークを保持するようにした。これにより、ホルダ部は複数個のワークを保持することができるので、一回の回収作業で複数個のワークを回収することができる。そのため、ワーク回収に費やす時間を短縮することができ、高速化を図ることができる。
また、アウターガイド部及びインナーガイド部がホルダ部で保持する少なくとも一のワークを整列するようにした。これにより、回収作業と同時に積み重ねた複数個のワークを整列することができるので、ワーク回収作業の高効率化を図ることができる。
請求項4に記載のワーク回収装置のアタッチメントによれば、クリップ部及びホルダ部にワークを保護する緩衝材を貼着した。
これにより、回収するワークに傷がつくことを防止することができ、クリップ部の開閉動作を高速化することができる。そのため、単位時間内当たりに回収するワークの個数を増やすことができ、ワーク回収作業の高速化と高効率化を実現することができる。
第1実施例に係るワーク回収装置を示す斜視図である。 第1実施例に係るワークイ回収装置のアタッチメントを示す斜視図である。 第1実施例に係るワーク回収装置の構成の概略を示すブロック図である。 第1実施例に係るワーク回収装置の動作を説明するフローチャート図である。 第1実施例に係るワーク回収装置のアタッチメントの動きを説明する説明図である。 第2実施例に係るワーク回収装置の動作を説明するフローチャート図である。 第2実施例に係るワーク回収装置のアタッチメントの動きを説明する説明図である。 従来のワーク回収装置の動作を説明する説明図である。
本発明に係るワーク回収装置の実施例を添付した図面にしたがって説明する。図1は、本実施例に係るワーク回収装置を示す斜視図である。図2は、本実施例に係るワーク回収装置のアタッチメントを示す斜視図である。図3は、本実施例に係るワーク回収装置の構成の概略を示すブロック図である。
ワーク回収装置10は、図1に示すようにロボットアーム11と、当該ロボットアームの先端に取り付けるアタッチメント12と、ロボットアーム11及びアタッチメント12の動作を制御する制御盤13とからなる。
ロボットアーム11は、複数本のロッド14a,14bを組み合わせて伸縮及び折曲可能に形成された3組のメインアーム14と、複数本の径の異なるパイプを入れ子状に挿嵌して伸縮可能に形成された一本のサブアーム15からなり、メインアーム14とサブアーム15は、その先端が第1フランジ16によって連結されている。当該第1フランジ16の下面側には、アタッチメント12が取り付けられている。メインアーム14とサブアーム15は互いに協働して動作し、ロボットアーム11先端の第1フランジ16は垂直方向及び水平方向へ自在に移動することができる。したがって当該第1フランジ16に取り付けたアタッチメント12は、上下方向及び前後左右方向に自在に移動することができる。
なお、本実施例に係るロボットアーム11は、第1フランジ16に取り付けるアタッチメント12を取り換えることによって多様な動作が可能な汎用機であるが、これに限定されることなく、アタッチメント12を自在に移動させることができるものであれば良い。
また、ワーク回収装置10のロボットアーム11とアタッチメント12は、コンベア1上の所定位置に設置される。そして、ワーク回収装置10は、コンベア1上を移動するパレット2上にランダムに置かれた複数個のワーク5を回収して、当該コンベア1脇に設置された戴置台3上に配置されたパレット4上に回収したワーク5を所定の個数ずつ積み重ねて置くように形成されている。
アタッチメント12は、図2に示すように、第2フランジ20と、ホルダ部21と、クリップ部22と、アウターガイド部23と、インナーガイド部24とからなる。
第2フランジは、第1フランジ16に取付可能に形成されている。第2フランジ20の第1フランジ16への取付構造は、第1フランジ16及び第2フランジ20に貫通孔16aを設けて、当該貫通孔16aへピン(図示略)を挿嵌するように形成されている。なお、当該貫通孔16aへボルトを挿通させて当該ボルトをナットで締結する等他の取付構造にしても良い。これによりアタッチメント12をロボットアーム11の先端に固定することができる。
ホルダ部21,21は、開閉可能に形成された略U字状の一対の半筒体からなり、当該半筒体は、互いに対向する内側面が弧状に折り曲げられ、回収したワーク5に干渉しないように形成されている。これによって回収したワーク5に傷がつくことを防止することができる。なお、ホルダ部21,21の内側面にウレタン等の合成樹脂からなる緩衝材を貼着しても良い。これによって回収したワーク5を積み重ねたときにズレることを防止すると共に、傷がつくことを防止することができる。
また、ホルダ部21,21は、開閉ギヤ(図示略)を介して係合されたホルダブラケット21aによって開閉可能に形成されている。開閉ギヤは空気圧又は油圧によって駆動するように形成されている。ホルダ部21,21及びホルダブラケット21aは肉抜き加工が施されて軽量化が図られている。これにより開閉ギヤへの負担を軽減すると共にロボットアーム11に係る負荷を軽減することができる。
クリップ部22は、ホルダ部21,21の先端部にそれぞれ連接形成されている。当該クリップ部22は、ホルダ部21,21の先端で当該ホルダ部21,21の内側へ向かって突出形成されたプレートからなる。当該プレートの縁部は弧状の切り欠け部が形成されている。当該切り欠け部をワーク5の外側面の上端縁部に形成された顎部6に係合させることによって、クリップ部22はワーク5を把持することができる。切り欠け部の形状は回収する対象のワーク5の外形に合わせて形成されている。これによって、クリップ22がワーク5を把持したとき、当該ワーク5は切り欠け部に沿って摺動するので、当該ワーク5の向きが多少ずれていた場合であっても当該ワーク5の向きを揃えることができる。これにより先に回収した一のワーク5又は二以上のワーク5からなるワーク群との向きを揃えることができるので、アタッチメント12は、ワーク5を積み重ねると同時に当該ワーク5を整列することができる。
また、切り欠け部及び縁部にウレタン等の合成樹脂からなる緩衝材を貼着しても良い。これによって回収したワーク5に傷がつくことを防止することができる。
なお、本実施例において、クリップ部22の切り欠け部は弧状に形成されているが、これに限定するものでは無く、把持するワーク5の周縁部形状に合わせて任意の形状に形成することができる。
また、本実施例においては、ホルダ部21,21を開閉させるとこれに連動してクリップ部22が開閉するように形成されているが、これに限定するものでは無く、ホルダ部21,21とクリップ部22とを分割形成して、クリップ部22が独立して開閉するように形成しても良い。
アウターガイド部23は、互いに対向する一対の平板からなる。当該平板の下端は、ワーク5を嵌入させやすいように外側に向かって折り曲げられ、舌片23aが形成されている。アウターガイド部23は、ホルダ部21,21で保持するワーク5の外側面側に当接するように形成されている。これにより、クリップ部22で把持したワーク5は、アウターガイド部23に沿ってホルダ部21,21内部に侵入し、ホルダ部21,21にワーク5が収納保持される。
インナーガイド部24は、ワーク5の内側面に差込可能に形成された平板からなる。
本実施例においては、一枚の平板からなるがこれに限定するものでは無く、複数枚の平板の所定箇所に所定の長さの切れ込みを入れ、当該切れ込みを嵌め合わせて、回収する対象のワーク5の内側面形状に合致するように平板を組み合わせて形成しても良い。また、インナーガイド部24がワーク5に差し込まれたとき、当該ワーク5の内側面と係合する形状に合成樹脂・木等を用いて形成しても良い。これにより、ホルダ部21,21でワークを保持したとき、当該ワークがズレることを防ぐことができる。なお、回収するワーク5が中空状の枠体ではない場合には、インナーガイド部24を外しても良い。
また、アウターガイド部23とインナーガイド部24は、平板を打ち抜いて肉抜き加工することが好ましい。これによって、アタッチメント12を軽量化することができるので、ロボットアーム11に掛かる負担を軽減することができる。
ワーク5が、次々にクリップ部22で把持されてホルダ部21,21内に収められると、当該ワーク5は、アウターガイド部23及びインナーガイド部24に沿ってホルダ部21,21内へ侵入する。これによって、回収されたワーク5は、向きが揃えられてホルダ部21,21内で積み重ねられる。そのため、アタッチメント12が一のパレット2から他のパレット4へ回収した複数個のワーク5を移送させたとき、一のパレット2上でランダムに置かれていたワーク5は他のパレット4上では所定個数ずつ積み重ねてまとめられる。これによって、ワーク5の整理整頓をすることができ、当該ワーク5の戴置場所を省スペース化すると共に回収したワーク5の個数を容易に把握することができる。
制御盤13は、図3に示すように、ロボットアーム11とアタッチメント12の動作を総合的に制御する制御手段30を有し、当該制御手段30は、垂直動作制御手段31と、把持制御手段32と、水平動作制御手段33とからなる。
垂直動作制御手段31は、第1メインアーム制御手段34と第1サブアーム制御手段35とからなる。
第1メインアーム制御手段34は、ロボットアーム11のメインアーム14を構成する複数のロッド14a,14bについてチルト方向の動きを制御して、当該メインアーム14を折り曲げたり、伸ばしたりして制御するように形成されている。
第1サブアーム制御手段35は、ロボットアーム11のサブアーム15を構成するパイプを伸縮し、又は当該サブアーム15の基部を回動する動作を制御して、当該サブアーム15のメインアーム14に対する補助動作を制御するように形成されている。
そして、第1メインアーム制御手段34と第1サブアーム制御手段35とが協働することによって、垂直動作制御手段31は、ロボットアーム11の先端に配した第1フランジ16の垂直方向の動作を制御するように形成されている。
これによって、当該第1フランジ16に固定された第2フランジ20を有するアタッチメント12は、上下方向に動作することができる。
把持制御手段32は、開放制御手段36と閉鎖制御手段37とからなる。
開放制御手段36は、アタッチメント12のホルダ部21,21が有する開閉ギヤを開く方向へ駆動させて、ホルダブラケット21aを開く制御をするように形成されている。これにより、ホルダ部21,21は開放され、当該ホルダ部21,21に連接形成されたクリップ部22もまた連動して開かれる。
閉鎖制御手段37は、アタッチメント12のホルダ部21,21の開閉ギヤを閉じる方向へ駆動させて、ホルダブラケット21aを閉じる制御をするように形成されている。これにより、ホルダ部21,21は閉じられ、当該ホルダ部21,21に連接形成されたクリップ部22もまた連動して閉じられる。
そして、開放制御手段36と閉鎖制御手段37とを適宜繰り返すことによって、把持制御手段32は、クリップ部22の開閉動作を制御することができる。これにより当該クリップ部22でワーク5を把持する動作を制御し、併せてホルダ部21,21で回収したワーク5を収納保持する動作を制御することができる。
水平動作制御手段33は、第2メインアーム制御手段38と第2サブアーム制御手段39とからなる。
第2メインアーム制御手段38は、ロボットアーム11のメインアーム14を構成する複数のロッド14a,14bについてパン方向の動きを制御して、当該メインアーム14を折り曲げたり、伸ばしたりして制御するように形成されている。
第2サブアーム制御手段39は、ロボットアーム11のサブアーム15を構成するパイプを伸縮し、又は当該サブアーム15の基部を回動する動作を制御して、当該サブアーム15のメインアーム14に対する補助動作を制御するように形成されている。
そして、第2メインアーム制御手段38と第2サブアーム制御手段39とが協働することによって、水平動作制御手段33は、ロボットアーム11の先端に配した第1フランジ16の水平方向の動作を制御するように形成されている。
これによって、当該第1フランジ16に固定された第2フランジ20を有するアタッチメント12は、前後左右方向に動作することができる。
上記の構成を有するワーク回収装置10は、次に説明するように一回の回収工程で複数個のワーク5を回収する。当該ワーク回収装置10の動作を添付した図面にしたがって説明する。図4は、本実施例に係るワーク回収装置10によるワーク5の回収を説明するフローチャート図である。図5は、本実施例に係るワーク回収装置10のアタッチメント12がワーク5を回収する動作を説明する説明図である。
なお、本実施例において、ワーク回収装置10が回収するワーク5は、パン7の焼型を例に挙げて説明する。
ステップ100は、ワーク5を回収する工程を開始する処理を行うステップである。本ステップに係る処理に先立ち、最初に回収するワーク(以下「第1ワーク」という)5aの位置をカメラで撮像した画像に基づいてマーキングする処理が行われているものとする。なお、当該カメラで撮像したパレット上の画像に基づいて、ステップ130で後述するように複数個のワーク5に係る回収ルートが定められる。
ステップ105は、水平動作制御手段33がアタッチメント12を第1ワーク5aの上空に移動させる処理を行うステップである。この処理によって図5(a)に示すように、第1ワーク5aの上空にアタッチメント12が配される。
ステップ110は、把持制御手段32がアタッチメント12を開く処理を行うステップである。
これにより、ホルダ部21,21のホルダブラケット21aは第1ワーク5a上空で拡開され、アタッチメント12は第1ワーク5aを回収するために待機するスタンバイ状態に移行する。これによって、アタッチメント12をそのまま下降させると、ホルダ部21,21の先端に設けたクリップ部22の間に第1ワーク5aを収めることができる。
なお、ステップ105とステップ110の処理を並行させても良い。この場合は、アタッチメント12を第1ワーク5aの上空に配したとき、既に第1ワーク5aの回収準備を終了させておくことができる。そのため、ワーク5の回収工程を高速化することができる。
ステップ115は、垂直動作制御手段31がアタッチメント12を第1ワーク5aに向かって下降させる処理を行うステップである。図5(b)に示すように、ステップ115に係る処理が終了したとき、アタッチメント12のクリップ部22は第1ワーク5aを挟む準備が終了するように形成されている。このとき、図2に示すように、アウターガイド部23の舌片23aとインナーガイド部24の間に形成された隙間にワーク5が配される。これによって、クリップ部22を閉じたとき、ワーク5はクリップ部22によって把持される。
ステップ120は、把持制御手段32がアタッチメント12を閉じる処理を行うステップである。このとき、図5(c)に示すように、第1ワーク5aはアタッチメント12で把持される。
ステップ125は、垂直動作制御手段31がアタッチメント12を引き上げる処理を行うステップである。図5(d)に示すように、第1ワーク5aはアタッチメント12で図1に示すパレット2上から引き上げられる。これによって第1ワーク5aはワーク回収装置10で回収される。
上記の第1ワーク5aを回収するステップ100乃至ステップ125に係る処理は、従来のワーク回収装置10によって行われる処理と略同じである。
ステップ130は、次に回収するワーク(以下「第2ワーク」という)5bを決定する処理を行うステップである。この処理には、図1に示すパレット2上を上空から監視するカメラ(図示略)で撮像した画像が利用される。当該画像に基づいて、第2ワーク5bは選定される。なお、カメラが撮像する画像は、静止画でも良いし、動画であっても良い。
当該第2ワーク5bの選定について、たとえば、ロボットアーム11の第1フランジ16近傍にカメラを設置し、当該カメラで撮像した画像が第1ワーク5aを中心に撮像したものである場合、当該画像の領域内に映り込んでいるワーク5、すなわち第1ワーク5aから最も近距離のワーク5を第2ワーク5bとして選定する方法がある。
また、たとえば、ロボットアーム11の基台部にカメラを下向きに設置し、当該カメラで撮像した画像がパレット2全体を俯瞰して撮像したものである場合、当該パレット2上でランダムに配されている複数個のワーク5を最短経路で回収するように経路探索を行い、探索された経路上にあって、第1ワーク5aに隣接するワーク5を第2ワーク5bとして選定する方法がある。
なお、ステップ130による回収するワークの選定処理は、パレット2上に配されている全てのワーク5を回収する前に行っても良いし、また、ワーク5を回収する度に行うようにしても良い。
そして次段のステップ135は、ステップ130で選定された第2ワーク5b上空へアタッチメント12を水平移動制御手段33で移動させる処理を行うステップである。ステップ135によって、図5(e)に示すように、アタッチメント12は第1ワーク5aをホルダ部21,21へ収納保持したまま第2ワーク5b上空へ移動させられる。続いて、第2ワーク5bを回収する工程に移行する。
第2ワーク5bを回収するステップ140とステップ145は、並行に処理するステップである。
ステップ140は、垂直動作制御手段31がアタッチメント12を第2ワーク5bに向けて下降させる処理を行うステップである。そしてステップ145は、把持制御手段32がホルダ部21,21のホルダブラケット21aを開くように処理を行うステップである。
ここで、ホルダ部21,21を開放したとき、当該ホルダ部21,21へ収納保持されている第1ワーク5aがホルダ部21,21から脱落するおそれが生じる。
そこで、図5(e)から図5(g)に亘って示すように、垂直動作制御手段31がアタッチメント12を下降させる速度を、ホルダ部21,21で収納保持している第1ワーク5aの自由落下速度よりも速い速度とする。これにより、ステップ145でホルダ部21,21が開かれたとき、慣性にしたがった第1ワーク5aがホルダ部21,21内で瞬間的に滞空する状態を作り出すことができる。そして、ホルダ部21,21内で第1ワーク5aが一時的に滞空している間に、アタッチメント12を第2ワーク5bへ向かって下降させることによって、当該第1ワーク5aがホルダ部21,21から脱落することを防ぐことができる。
また、ステップ145でホルダ部21,21を開くタイミングは、ホルダ部21,21が収納保持するワーク5の個数に合わせて調整されている。具体的には、ホルダ部21,21が収納保持している一のワーク5又は二以上のワーク5からなるワーク群の重さによってホルダ部21,21を開くタイミングは調整される。
ホルダ部21,21を開くタイミングが早ぎると、第1ワーク5aはホルダ部21,21から脱落するおそれがある。
一方、ホルダ部21,21を開くタイミングが遅れると、ステップ140でアタッチメント12を下降させているので、クリップ部22が、第2ワーク5b上端に衝突するおそれがある。
そのため、クリップ部22が第2ワーク5b上端縁部に触れる直前でホルダ部21,21が開くように把持制御手段32を調整し、図5(f)に示すように、ホルダ部21,21を開くと略同時に第2ワーク5b上空に第1ワーク5aが配されることが好ましい。
ステップ150は、把持制御手段32がホルダ部21,21のホルダブラケット21aを閉じる処理を行うステップである。これにより、図5(h)に示すように、第1ワーク5aと第2ワーク5bの向きが揃えられる。そして、瞬間的に第1ワーク5aはホルダ部21,21内で滞空していることから、その後ホルダ部21,21を閉じたとき、第1ワーク5aは第2ワーク5b上空から第2ワーク5bに向かってアウターガイド部とインナーガイド部に沿って落下する。
ステップ155は、垂直動作制御手段31がアタッチメント12を引き上げる処理を行うステップである。これにより、第1ワーク5aと第2ワーク5bを積み重ねて回収することができる。なお、前段のステップ150とステップ155とを同時並行で処理しても良い。この場合には、アタッチメント12を引き上げる速さを第1ワーク5aの自由落下速度よりも速くした場合、クリップ部22が把持する第2ワーク5bがホルダ部21,21内を落下する第1ワークに向かって相対的に引き寄せられることになる。
ステップ150とステップ155とを順に処理する場合であっても、また同時並行で処理する場合であっても、第1ワーク5aと第2ワーク5bが積み重ねられたときには、アウターガイド部23とインナーガイド部24とによってワーク5a,5bの向きは揃えられ整えられて積み重ねられる。
これにより、ホルダ部21,21内でワーク5a,5bを収納保持すると共にワーク5a,5bの向きを整えて積み重ねることができる。
ステップ160は、アタッチメント12が回収したワーク5の個数を判定する処理を行うステップである。本実施例においては、ホルダ部21,21内には4個のワーク5を収納保持することができるので、ホルダ部21,21が収納保持するワークが4個に満たない場合には、ステップ130へ移行する。そして、同様の処理を繰り返し行わせることによって、第1ワーク5a及び第2ワーク5bを含む二以上のワーク5からなるワーク群を回収することができる。
ここで、パレット2上に配されている複数個のワーク5をアタッチメント12が次々に回収していく場合に、ステップ140とステップ145に係るホルダ部21,21の開閉タイミングは、当該ホルダ部21,21が保持するワーク群の重さの変化、すなわちホルダ部21,21が保持するワーク5の個数の変化に伴って漸次調整される。これによって、ホルダ部21,21に収納保持されているワーク群に含まれるワーク5が増加した場合であっても、一のワーク5を保持しているときと同様に、次に回収するワーク5の上端縁部をクリップ部22がかすめるようにホルダ部21,21が開くようにすることができる。そのため、ホルダ部21,21に収納保持されているワーク5が、ホルダ部21,21から脱落することを防止することができる。
なお、本実施例ではアタッチメント12が回収する複数個のワーク群は最大4個のワーク5を含むように形成されているが、これに限定されるものでは無く、パレット2上にランダムに配されるワーク5の数、ロボットアーム11及びアタッチメント12の耐荷重によってワーク群を構成するワーク5の数は任意に設定可能である。
ステップ160でホルダ部21,21が収納保持するワークが4個であると判定された場合には、ステップ165へ移行する。
ステップ165は、水平動作制御手段33が、図1に示すように、積み重ねたワーク群をコンベア1のパレット2上から戴置台3のパレット4上へ移送する処理を行うステップである。
そして、ステップ170は、垂直動作制御手段31が戴置台3のパレット4上に回収したワーク群を並べて置き、把持制御手段32がホルダ部21,21を開いて、当該ホルダ部21,21が保持しているワーク群をパレット4上に開放する処理を行うステップである。これによって、ワーク回収装置10によるワーク5の回収工程は終了し、続いて回収する複数個のワーク5がある場合、たとえば、図1に示すように次に回収する複数個のワークの列がパレット2上にある場合には、同様の回収工程をステップ100から繰り返し、無い場合にはワーク回収装置10は停止する。
本実施例に係るワーク回収装置10によれば、ホルダ部21,21が一のワーク5又は二以上のワーク5からなるワーク群を保持しているときに次のワーク5を回収する場合に、アタッチメント12の降下速度を、ホルダ部21,21が保持するワーク5又はワーク群の自由落下速度よりも速くするようにした。これにより、第2ワーク5bを回収すると同時に当該第2ワーク5b上端に先に回収した第1ワーク5aを重ねることができる。
そのため、第1ワーク5aを第2ワーク5bの上に一度置いて、重ね合わせたワーク5の向きを整えてから引き揚げる工程を省くことができるので、ワークの回収速度を高速化することができる。
そして、ワーク5の回収速度を高速化することによって、単位時間当たりに回収することができるワーク5の数を増加することができるので、ワーク5の回収効率を高効率化することができる。
ここで、短時間でより多くのワーク5を回収することができると、パレット2上にランダムに配される複数個のワーク5をより短時間で回収することができ、単位時間当たりに処理可能なパレット2の枚数を増やすことができる。そのため、例えばワーク5がパン7の焼型である場合には、単位時間あたりに製造するパン7の個数を増やすことができるので、当該パン7の製造コストを抑えることができる。
次に、本願発明に係るワーク回収装置及び当該ワーク回収装置のアタッチメントについて、他の実施例を添付した図面にしたがって説明する。
第2実施例に係るワーク回収装置10の構成と、当該ワーク回収装置のアタッチメント12の構成は、第1実施例と同様であるから説明を省略する。
上記第1実施例と同様の構成を有するワーク回収装置10は、次に説明するようにワーク5を回収する。当該ワーク回収装置10の動作を添付した図面にしたがって説明する。図6は、本実施例に係るワーク回収装置10によるワーク5の回収を説明するフローチャート図である。図7は、本実施例に係るワーク回収装置10のアタッチメント12がワークを回収する動作を説明する説明図である。
ステップ100乃至ステップ135は、図7(a)乃至図7(d)に示すように、第1実施例に係るワーク5の回収方法と同様であるから説明を省略する。
第2ワーク5bを回収するステップ200とステップ205は、並行に処理するステップである。
ステップ200は、垂直動作制御手段31がアタッチメント12を第2ワーク5bに向けて下降させる処理を行うステップである。そしてステップ205は、把持制御手段32がホルダ部21,21のホルダブラケット21aを開くように処理を行うステップである。
ここで、ホルダ部21,21を開放したとき、当該ホルダ部21,21へ収納保持されている第1ワーク5aがホルダ部21,21から脱落するおそれが生じる。
そこで、図7(e)から図7(g)に亘って示すように、垂直動作制御手段31はアタッチメント12に瞬間的に上向きの加速度を加えてホルダ部21,21に収納保持されている第1ワーク5aに上向きの加速度を伝えてから(図7(e))、把持制御手段32がホルダ部21,21を開いて、垂直動作制御手段31がアタッチメント12を下降させる(図7(f))ようにする。
これにより、ステップ145でホルダ部21,21が開かれたとき、慣性にしたがった第1ワーク5aがホルダ部21,21内で瞬間的に滞空する状態を作り出すことができる。そして、ホルダ部21,21内で第1ワーク5aが一時的に滞空している間に、アタッチメント12を第2ワーク5bへ向かって下降させる。このとき、垂直動作制御手段31がアタッチメント12を下降させる速度は、滞空している第1ワーク5aが再度下降するときの自由落下速度よりも速い速度である。これによって、当該第1ワーク5aがホルダ部21,21から脱落することを防ぐことができる。
また、ステップ200で垂直動作制御手段31がアタッチメント12に加える上向きの加速度は、ホルダ部21,21が収納保持するワーク5の個数に合わせて調整されている。具体的には、ホルダ部21,21が収納保持している一のワーク5又は二以上のワーク5からなるワーク群の重さによってアタッチメント12に加える上向き加速度の強さは調整される。
加速度の強さが強いと、ホルダ部21,21に収納保持される第1ワーク5aは空中で静止せずに上昇を続け、ホルダブラケット21aに衝突するおそれがある。
一方、加速度の強さが弱いと、第1ワークは空中で静止せずに落下し、ホルダ部21,21から脱落するおそれがある。
そのため、ホルダ部21,21に収納保持されている一のワーク5又は二以上のワーク5からなるワーク群の重さに依拠する自由落下速度と上向きの加速度が平衡するように、垂直動作制御手段31はアタッチメント12に上向きの加速度を加えることが好ましい。
なお、本実施例においては、第1ワーク5aが空中に静止する状態を例示したが、これに限定するものでは無く、たとえば、複数個のワーク5からなるワーク群をホルダ部21,21が収納保持している場合に、強く上向きの加速度を加えることで、当該ワーク群をホルダブラケット21aに付勢させて積み重ねたワークが崩れないようにしても良い。
そして、ステップ205でホルダ部21,21を開くタイミングもまた、ホルダ部21,21が収納保持するワーク5の個数に合わせて調整されている。具体的には、ホルダ部21,21が収納保持している一のワーク5又は二以上のワーク5からなるワーク群の重さによってホルダ部21,21を開くタイミングは調整される。
ホルダ部21,21を開くタイミングが早ぎると、第1ワーク5aに対して上向きの加速度が伝わらないので、当該第1ワーク5aはホルダ部21,21から脱落するおそれがある。
一方、ホルダ部21,21を開くタイミングが遅れると、ステップ200でアタッチメント12を下降させているので、クリップ部22が、第2ワーク5b上端に衝突するおそれがある。
そのため、クリップ部22が第2ワーク5b上端縁部に触れる直前でホルダ部21,21が開くように把持制御手段32を調整し、図7(f)に示すように、ホルダ部21,21を開くと略同時に第2ワーク5b上空に第1ワーク5aが配されることが好ましい。
ステップ210は、把持制御手段32がホルダ部21,21のホルダブラケット21aを閉じる処理を行うステップである。これにより、図7(h)に示すように、第1ワーク5aと第2ワーク5bの向きが揃えられる。そして、瞬間的に第1ワーク5aはホルダ部21,21内で滞空していることから、その後ホルダ部21,21を閉じたとき、第1ワーク5aは第2ワーク5b上空から第2ワーク5bに向かってアウターガイド部とインナーガイド部に沿って落下する。
ステップ215は、垂直動作制御手段31がアタッチメント12を引き上げる処理を行うステップである。これにより、第1ワーク5aと第2ワーク5bを積み重ねて回収することができる。なお、前段のステップ210とステップ215とを同時並行で処理しても良い。この場合には、アタッチメント12を引き上げる速さを第1ワーク5aの自由落下速度よりも速くした場合、クリップ部22が把持する第2ワーク5bがホルダ部21,21内を落下する第1ワークに向かって相対的に引き寄せられることになる。
ステップ210とステップ215とを順に処理する場合であっても、また同時並行で処理する場合であっても、第1ワーク5aと第2ワーク5bが積み重ねられたときには、アウターガイド部23とインナーガイド部24とによってワーク5a,5bの向きは揃えられ整えられて積み重ねられる。
これにより、ホルダ部21,21内でワーク5a,5bを収納保持すると共にワーク5a,5bの向きを整えて積み重ねることができる。
ステップ220は、アタッチメント12が回収したワーク5の個数を判定する処理を行うステップである。本実施例においては、ホルダ部21,21内には4個のワーク5を収納保持することができるので、ホルダ部21,21が収納保持するワークが4個に満たない場合には、ステップ130へ移行する。そして、同様の処理を繰り返し行わせることによって、第1ワーク5a及び第2ワーク5bを含む二以上のワーク5からなるワーク群を回収することができる。
ここで、パレット2上に配されている複数個のワーク5をアタッチメント12が次々に回収していく場合に、ステップ200とステップ205に係るホルダ部21,21の開閉タイミングは、当該ホルダ部21,21が保持するワーク群の重さの変化、すなわちホルダ部21,21が保持するワーク5の個数の変化に伴って漸次調整される。これによって、ホルダ部21,21に収納保持されているワーク群に含まれるワーク5が増加した場合であっても、一のワーク5を保持しているときと同様に、次に回収するワーク5の上端縁部をクリップ部22がかすめるようにホルダ部21,21が開くようにすることができる。そのため、ホルダ部21,21に収納保持されているワーク5が、ホルダ部21,21から脱落することを防止することができる。
なお、本実施例ではアタッチメント12が回収する複数個のワーク群は最大4個のワーク5を含むように形成されているが、これに限定されるものでは無く、パレット2上にランダムに配されるワーク5の数、ロボットアーム11及びアタッチメント12の耐荷重によってワーク群を構成するワーク5の数は任意に設定可能である。
ステップ220でホルダ部21,21が収納保持するワークが4個であると判定された場合には、ステップ165へ移行する。
ステップ165及びステップ170は第1実施例と同様であるから説明を省略する。
本実施例に係るワーク回収装置10によれば、ホルダ部21,21が一のワーク5又は二以上のワーク5からなるワーク群を保持しているときに次のワーク5を回収する場合に、アタッチメント12に上向きの加速度を加え、ホルダ部21,21に収納保持されているワーク5又はワーク群に上向きの加速度を伝えて、当該ワーク又はワーク群を一時的に空中に静止させるようにした。
ここで、第1実施例と異なり、回収するワークの重量が本実施例に示すパンの焼型よりも比較的重いワークであっても、ワーク又はワーク群を一時的に滞空させているので、アタッチメント12を下降させるときの時間的余裕を作り出すことができる。
これにより、余裕をもって第2ワーク5bを回収すると同時に当該第2ワーク5b上端に先に回収した第1ワーク5aを重ねることができる。
そして、第1実施例及び第2実施例に係るワーク回収装置10によれば、アタッチメント12のホルダ部21,21を開いたときに、いずれも当該ホルダ部21,21に収納保持されている一のワーク5又は二以上のワーク5からなるワーク群を瞬間的に空中に静止させるワーク5又はワーク群の滞空状態を作り出すようにした。
これにより、当該ワーク又はワーク群がホルダ部21,21から脱落することを防止すると共に、積み重ねられているワーク群は慣性にしたがって積み重ねられた状態のまま滞空するので、崩れることを防止することができる。
また、アウターガイド部23とインナーガイド部24でワーク5がズレないように抑えることができるので、ロボットアーム11の水平方向の動作が強い場合であっても、ホルダ部21,21を開いたときに滞空状態のワークが水平方向に流れて、積み重ねられたワーク群が崩れることを防止することができる。
10…ワーク回収装置、11…ロボットアーム、12…アタッチメント、13…制御盤
14…メインアーム、14a,14b…ロッド、15…サブアーム、16…第1フランジ、16a…貫通孔、
20…第2フランジ、21…ホルダ部、21a…ホルダブラケット、22…クリップ部、23…アウターガイド部、23a…舌片、24…インナーガイド部、
30…制御手段、31…垂直動作制御手段、32…把持動作制御手段、33…水平動作制御手段、
34…第1メインアーム制御手段、35…第1サブアーム制御手段、
36…開放制御手段、37…閉鎖制御手段、
38…第2メインアーム制御手段、39…第2サブアーム制御手段。
1…コンベア、2,4…パレット、3…戴置台、5…ワーク、6…顎部、7…パン。

Claims (4)

  1. 水平方向及び垂直方向に自在に動くロボットアームと、当該ロボットアームの先端に取り付けられた開閉自在なアタッチメントとからなり、
    当該アタッチメントで一のパレット上に戴置された複数のワークを回収して、他のパレット上に当該ワークを積み重ねて戴置するように前記ロボットアームと前記アタッチメントを制御する制御手段を有するワーク回収装置であって、
    前記制御手段は、
    前記ロボットアームの垂直方向の動作を制御して前記アタッチメントの上下動を制御する垂直動作制御手段と、
    前記アタッチメントを開閉させて前記ワークを把持する動作を制御する把持制御手段とを有し、
    少なくとも一の前記ワークを保持している前記アタッチメントが、他の前記ワークを回収するとき、
    前記把持制御手段が、前記アタッチメントを開放して前記一のワークを放すと略同時に、
    前記垂直動作制御手段が、前記一のワークの自由落下速度よりも速い速度で、前記アタッチメントを前記他のワークに向けて下降させ、
    前記一のワークが前記アタッチメントから脱落する前に、前記他のワークを前記アタッチメント内に収めるようにして、
    当該アタッチメント内で前記一のワークと回収した前記他のワークとを積み重ねて回収するようにしたことを特徴とするワーク回収装置。
  2. 水平方向及び垂直方向に自在に動くロボットアームと、当該ロボットアームの先端に取り付けられた開閉自在なアタッチメントとからなり、
    当該アタッチメントで一のパレット上に戴置された複数のワークを回収して、他のパレット上に当該ワークを積み重ねて戴置するように前記ロボットアームと前記アタッチメントを制御する制御手段を有するワーク回収装置であって、
    前記制御手段は、
    前記ロボットアームの垂直方向の動作を制御して前記アタッチメントの上下動を制御する垂直動作制御手段と、
    前記アタッチメントを開閉させて前記ワークを把持する動作を制御する把持制御手段とを有し、
    少なくとも一の前記ワークを保持している前記アタッチメントが、他の前記ワークを回収するとき、
    前記把持制御手段が、前記アタッチメントを開放して前記一のワークを放すと略同時に、
    前記垂直動作制御手段は、前記アタッチメントが保持する前記一のワークに対して上向きの加速度を与えてから、前記アタッチメントを前記他のワークに向けて下降させる制御をし、
    前記一のワークが前記アタッチメントから脱落する前に、前記他のワークを前記アタッチメント内に収めるようにして、
    当該アタッチメント内で前記一のワークと回収した前記他のワークとを積み重ねて回収するようにしたことを特徴とするワーク回収装置。
  3. 一のパレット上に戴置された複数のワークを回収して、他のパレット上に当該ワークを積み重ねて戴置するワーク回収装置において、
    水平方向及び垂直方向に自在に動くロボットアームの先端に取り付けられる前記ワーク回収装置のアタッチメントであって、
    当該アタッチメントは、
    中空状の枠体からなる前記ワークを把持するクリップ部と、
    当該クリップ部に連接して形成された少なくとも一の前記ワークを収納保持可能なホルダ部と、
    前記ワークの外側面に沿って当該ワークの移動を案内し、互いに対向する一対のアウターガイド部と、
    前記ワークの内側面に沿って当該ワークの移動を案内するインナーガイド部とからなることを特徴とするワーク回収装置のアタッチメント。
  4. 前記クリップ部及び前記ホルダ部に前記ワークを保護する緩衝材を貼着したことを特徴とする請求項3に記載のワーク回収装置のアタッチメント。
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