JP4660330B2 - 梱包装置 - Google Patents

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本発明は、梱包装置に関する。
従来より、冷蔵庫等を梱包するための梱包装置としては、特許文献1記載のものが知られている。このものは、被梱包物を載置するための下台と、下面が開放されて被梱包物の上部に被着される上部箱体とを備え、下台及び上部箱体により被梱包物を上下から挟んだ状態でそれらの外側に締め付けベルトを掛け渡して締め付けるようになっている。上述した上部箱体の左右両側縁部の内面には、発泡スチロール等で製造されると共に前後方向に細長い形状をなす柱状の2つの緩衝材が取付けられている。この緩衝材の内面は、締め付けベルトが掛け渡された状態で被梱包物の外面と当接するようになっており、被梱包物を移送時の振動等から保護するようになっている。
特開2002−53194公報
しかしながら上記の構成によると、緩衝材は上部箱体の左右両側縁部の内面に前後方向に延びて配設されることから、緩衝材が大型化し製造コストがかかるという問題点がある。そこで、比較的小型の緩衝材を複数個組み合わせて上部箱体の内面に取付ける構成の梱包装置が考えられる。
この種の梱包装置の一例として図10を示す。この梱包装置においては、詳細には図示しないが上部箱体1の四隅部の内面にそれぞれ2つの緩衝材2が貼着されている。図10における上部箱体の右側壁1Bの内面には、板状をなす側壁緩衝材2Bが上部箱1体の天井壁1Aに下方から当接した状態で貼着されており、一方、天井壁1Aの内面には、側壁緩衝材2Bの厚さ寸法の分だけ内方に引っ込んだ位置に、板状をなす天井壁緩衝材2Aが側壁緩衝材2Bに内方から当接した状態で貼着されている。そして冷蔵庫3が図示しない下台に載置されると共に冷蔵庫3の上部に上部箱体1が被着された状態で、上部箱体1のうち両緩衝材2A,2Bと対応する部位に締め付けベルト4が掛け渡されている。
ところで、例えば被梱包物が冷蔵庫3等の重量物である場合には、移送中に被梱包物が位置ズレしないように締め付けベルトを大きな力で締付ける必要がある。このような場合上記の構成によると、締め付けベルト4から上部箱体1のうち天井壁1Aと右側壁1Bとの境界部分の稜部に対して、図10に示すように左斜め下向きの力(図中5で示す矢線)が加わる。この力は天井壁1Aに当接した状態で側壁1Bに貼着された側壁緩衝材2Bのみに加わることになるから、図11に示すように側壁緩衝材2Bには下向きの力(図中6で示す矢線)が加わり、側壁緩衝材2Bが下方に位置ズレすることで、側壁緩衝材2Bと貼着された右側壁1Bが内方へ変形することが懸念される。さらに、側壁緩衝材2Bが下方に位置ズレすることにより、図11における天井壁緩衝材2Aの右端縁に対して締め付けベルト4から天井壁1Aを介して下向きの力が加えられる。すると、冷蔵庫3の右上端部を支点として天井壁緩衝材2Aがてこのように揺動し、天井壁緩衝材2Aの左端縁が上方(図中7で示す矢線で示す方向)に変位し、天井壁1Aが上方に盛り上がるように変形する。さらに、上記のように右側壁1Bが内方に変形すると共に天井壁1Aが上方に膨出するように変位することにより、図中二点鎖線で示すように、紙面の手前側に位置する側壁1Cが紙面の手前側に膨出するように変形する。このように上記の構成に係る梱包装置によると、大きな締付け力で締め付けベルト4を締付けた場合に、側壁緩衝材2Bのみに締付け力が加わる結果、側壁緩衝材2Bが位置ズレし、これに起因して上部箱体1が変形することが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、締め付けベルトの締め付け力により緩衝材が位置ズレすることを防止した梱包装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、被梱包物を載置するための下台と、下面が開放されて前記被梱包物の上部に被着される上部箱体とを備え、前記下台及び前記上部箱体により前記被梱包物を上下から挟んだ状態でそれらの外側に締め付けベルトを掛け渡して締め付ける梱包装置において、前記上部箱体は、天井壁と、前記天井壁の側縁から下方に垂下された側壁とを備えてなり、前記上部箱体の側壁の内面には、側壁緩衝材が前記天井壁の内面と離間した状態で配され、前記天井壁の内面には、前記側壁緩衝材の厚さ寸法と略同じ寸法だけ前記側壁の内面と離間した状態で天井壁緩衝材が配されており、前記上部箱体には、前記天井壁緩衝材の前記被梱包物とは反対側の稜部と前記側壁緩衝材の前記被梱包物とは反対側の稜部とに接して両者の間を傾斜状態で連ねる傾斜ベルト受け部が設けられており、前記上部箱体が前記被梱包物に被着された状態で、前記側壁緩衝材の内面及び前記天井壁緩衝材の内面は、前記被梱包物の外面と当接していることを特徴とする。
従来技術に係る梱包装置においては、上述したように締め付けベルトからの締め付け力は、上部箱体の天井壁と側壁との境界部分である稜部に加わる。この稜部においては天井壁と側壁とは略直角をなしており、この稜部に加わる力は図13に示すように、締め付けベルト4の張力Aの合力Bとなっている。この合力Bが側壁緩衝材に集中することになる。
一方図6に示すように、請求項1の発明においては、締め付けベルト13の締付け力は、上部箱体の天井壁と傾斜ベルト受け部との境界部分である稜部、及び、傾斜ベルト受け部と側壁との境界部分である稜部に加わる。そして、各稜部に加わる力は締め付けベルト13の張力Cの合力Dとなっている。請求項1の発明においては、天井壁と側壁とは傾斜ベルト受け部により傾斜状態で連なるようになっているから、各稜部における天井壁と傾斜ベルト受け部とのなす角度、及び傾斜ベルト受け部と側壁とのなす角度は、図6に示すように鈍角になっている。このため、仮に締め付けベルト13の張力が従来技術と同一である場合、合力Dは、従来技術における合力Bに比べて小さなものとなる。さらにこの合力Dがそれぞれ、天井壁緩衝材及び側壁緩衝材に分散して加わることになる。このように請求項1の発明によれば、両緩衝材に加わる力を従来技術におけるよりも小さくすることができるから、天井壁緩衝材又は側壁緩衝材が位置ズレすることを防止できる。
請求項2の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記傾斜ベルト受け部は、前記上部箱体の天井壁及び側壁に所定間隔を隔てて並行するように延びる一対のスリットを形成し、そのスリット間を溝状に陥没させることにより形成されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載のものにおいて、前記一対のスリット間には、前記両スリット間をつなぐ連結スリットが形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記天井壁緩衝材及び前記側壁緩衝材は段ボール製であり、前記天井壁緩衝材及び前記側壁緩衝材を構成する前記段ボールの目方向(波形をなす中芯の段頂部が延びる方向)は、前記締め付けベルトの掛け渡し方向と略直交するように配されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記上部箱体のうち隣り合う前記側壁同士は、一方の側壁の端縁から延出された折返し壁が、他方の側壁に向かって折り曲げられると共に、前記他方の側壁に対して遊びがある状態で取付けられるようになっていることを特徴とする。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、締め付けベルトの締付け力は、上部箱体の天井壁と傾斜ベルト受け部との境界部分である稜部、及び、傾斜ベルト受け部と側壁との境界部分である稜部に加わる。そして、各稜部に加わる力は締め付けベルトの張力の合力となる。天井壁と側壁とを傾斜状態で連ねる傾斜ベルト受け部により、各稜部における天井壁と傾斜ベルト受け部とのなす角度、及び傾斜ベルト受け部と側壁とのなす角度は鈍角になっている。このため、各稜部に加わる合力は、従来技術に係る梱包装置に比べて小さなものとなる。さらに、この合力がそれぞれ、天井壁緩衝材のうち被梱包物と反対側の稜部及び側壁緩衝材のうち被梱包物と反対側の稜部に分散して加えられることになるから、天井壁緩衝材又は側壁緩衝材が位置ズレすることを防止できる。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、スリット間を溝状に陥没させることで傾斜ベルト受け部を形成できる。この結果、上部箱体を形成する壁面で傾斜ベルト受け部を構成する場合に比べて、上部箱体の展開構造を簡素化することが可能となる。
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、一対のスリット間は連結スリットにより連結されている。これにより、一対のスリット及び連結スリットに囲まれた領域は、一方の端部が天井壁又は側壁と連なると共に他方の端部が自由端となり、一方の端部を支点として上部箱体の内方に折れ曲がり可能となる。その結果、一対のスリット間の領域のうち、自由端となった部分を上部箱体の内方に押し込むことで、容易に傾斜ベルト受け部を形成できる。
<請求項4の発明>
請求項4の発明によれば、両緩衝材を構成する段ボールの目方向を、締め付けベルトの掛け渡し方向と略直交する方向になるようにして配したから、緩衝材を構成する段ボールの目方向を、締め付けベルトの掛け渡し方向と略平行な方向になるように配した場合よりも、両緩衝材の端縁部が上部箱体の内方に潰れ変形しやすくなっている。これにより、締め付けベルトの締付け力により両緩衝材の端縁部が上部箱体の内方に潰れ変形して曲面が形成され、この曲面により締付け力が分散されるから、両緩衝材が変位することを一層防止できる。
<請求項5の発明>
従来、隣り合う側壁のうちの一方の側壁に設けられた折返し壁8と、他方の側壁(図中1Bで示す)とは、図12に示すように、ステープル9により4箇所で強固に固定されて、折返し壁8と他方の側壁1Bとの間に遊びが設けられていない場合があった。すると、図12に示すように締め付けベルト4に押圧されることで他方の側壁1Bが変形した場合、他方の側壁1Bに固定された折返し壁8が変位し、この折返し壁8に連なる一方の側壁(図中1Cで示す)が外方に変形することが懸念される。また詳細には図示しないが、例えば折返し壁8に乗り上げた状態で締め付けベルト4が掛け渡された場合、上記のように折返し壁8と他方の側壁1Bとが遊びのない状態で取り付けられていると、折返し壁8に連なる一方の側壁1Cと、折返し壁8に取付けられた他方の側壁1Bの双方が変形することが懸念される。
請求項5の発明によれば、折返し壁と側壁とを遊びがある状態で取付ける構成としたから、仮に他方の側壁が変形した場合でも、他方の側壁の変形は遊びに吸収されて折返し壁には伝わらないようになっている。このため、折返し壁に連なる一方の側壁が変形することを防止できる。また同様に、折返し壁に乗り上げる状態で締め付けベルトが掛け渡された場合でも、折返し壁の変形は、遊びに吸収されて他方の側壁には伝わらないようになっている。
このように請求項5の発明によれば、仮に隣り合う側壁の一方が変形した場合でも、他方が変形することを防止できる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1に係る梱包装置を図1ないし図6を参照して説明する。本実施形態は、冷蔵庫10(本発明に係る被梱包物に相当)を載置するための下台11と、冷蔵庫10の上部に被着される上部箱体12と、下台11及び上部箱体12により冷蔵庫10を上下から挟んだ上体でそれらの外側に掛け渡される締め付けベルト13とを備えてなる。
下台11は木製であって、ベース材14の上面のうち左右両端に角材15を前後方向に差し差渡して固定し、この角材15の上部に載置板16を載置して固定してなる。
冷蔵庫10は、全体として縦長のボックス形状をなし、本体と、本体の前面に配された4枚の扉18と、本体前面の上部に取付けられた前面パネル19とを備えてなる。
上部箱体12は段ボール製であると共に下面が開放された箱状をなし、略矩形状をなす天井壁20と、天井壁20の前端縁から下方に垂下する前壁21(請求項1の発明に係る側壁に相当、また、請求項5の発明に係る他方の側壁に相当)と、後端縁から下方に垂下する後壁22(請求項5の発明に係る他方の側壁に相当)と、左右の側縁からそれぞれ下方に垂下する左側壁23及び右側壁24(請求項5の発明に係る一方の側壁に相当)とを備えてなる。左側壁23及び右側壁24の前端部は前方に延出されると共に内方に折り返されることで前壁21に対して前方から取付けられるようになっており、折返し壁25とされる。また同様に、左側壁23及び右側壁24の後端部は後方に延出されると共に内方に折り返されることで後壁22に対して後方から取付けられるようになっており、折返し壁25とされる。図1に示すように、各折返し壁25は、前壁21及び後壁22に対してステープル26により取付けられている。このステープル26は、折返し壁25のうち、左右両側壁23,24との境界部分から最も離れた端部寄りであって、且つ下端部寄りの位置に1つ装着されている。これにより、折返し壁25と、前壁21又は後壁22とは、遊びがある状態で取付けられている。
図3に示すように、後壁22(図3における下側の壁部)の内面のうち左右両端部には、板状をなすと共に段ボール製の後壁緩衝材27が、図示しない接着剤又は接着シート等により接着されている。詳細には図示しないが、後壁緩衝材27の上端部は、天井壁20の内面に下方から当接するようになっている。また、天井壁20の内面のうち後端部寄りの位置(図3における下方)には、左右両端部に、板状をなすと共に段ボール製の後部天井壁緩衝材28が、図示しない接着剤又は接着シート等により接着されている。後部天井壁緩衝材28の後端部は、後壁緩衝材27に前方から当接するように配されている。なお、各緩衝材27,28は、複数枚の段ボール紙を積層して形成されている。
締め付けベルト13は合成樹脂製であって、下台11と上部箱体12との間に冷蔵庫10が挟み付けられた状態で、下台11及び上部箱体12の左右両端部寄りの位置に、上部箱体12の天井壁20の外面、上部箱体12の前壁21の外面、下台11の載置板16の下面、及び上部箱体12の後壁22の外面に掛け渡されるようになっている。
さて、図3に示すように、上部箱体12の前壁21(図3における上側の壁部)の内面のうち左右両端部には、板状をなすと共に段ボール製の前壁緩衝材29(本発明に係る側壁緩衝材に相当)が、図示しない接着剤又は接着シート等により接着されている。この前壁緩衝材29の上端部は、天井壁20の内面から離間した状態で配されている(図4参照)。また、天井壁20の内面のうち前端部寄りの位置(図3における上方)には、左右両端部に、板状をなすと共に段ボール製の前部天井壁緩衝材30(本発明に係る天井壁緩衝材に相当)が、図示しない接着剤又は接着シート等により接着されている。前部天井壁緩衝材30の前端部は、前壁21と離間した状態で配されている(図4参照)。なお、各緩衝材29,30は、複数枚の段ボール紙を積層して形成されている。
天井壁20のうち前部天井壁緩衝材30の前端縁に対応する部位と、前壁21のうち前壁緩衝材29の上端縁に対応する部位との間の領域には、前後方向(天井壁20と前壁21との境界線に略直交する方向)に並行して延びる一対のスリット31が形成されている。このスリット31同士の間隔は締め付けベルト13の幅寸法よりもやや大きく設定されている。スリット31同士は、天井壁20と前壁21との境界部分である稜部において左右方向に延びる連結スリット32により連結されており、全体として略H字状をなしている(図5参照)。これにより、各スリット31に囲まれた領域は、一方の端部が天井壁20又は前壁21と連結する固定端となると共に、他方の端部が自由端となっており、固定端側を支点として上部箱体12の内方に折れ曲がり可能になっている。
締め付けベルト13は、上部箱体12のうち、前部及び後部天井壁緩衝材30,28が配設された領域と、前壁及び後壁緩衝材29,27が配設された領域とに掛け渡されるようになっている。各スリット31、32に囲まれた領域は、固定端側を支点として上部箱体12の内方に折り曲げられることで溝状に陥没し、前部天井壁緩衝材30のうち上面と前面との境界部分の稜部33(冷蔵庫10とは反対側の稜部)と、前壁緩衝材29のうち上面と前面との境界部分の稜部34(冷蔵庫10と反対側の稜部)とに接して両者の間を傾斜状態で連ねる傾斜ベルト受け部35とされる。これにより締め付けベルト13が掛け渡された状態では、締め付けベルト13は溝状に陥没した部位に収容されることで、天井壁20のうち前部天井壁緩衝材30の前端縁に対応する部位と、前壁21のうち前壁緩衝材29の上端縁に対応する位置との間に斜めに掛け渡されるようになっている。なお、図中では、各スリット31、32に囲まれた領域は上部箱体12の内方に略直角に折り曲げられた形態となっているが、締め付けベルト13が、天井壁20のうち前部天井壁緩衝材30の前端縁に対応する部位と、前壁21のうち前壁緩衝材29の上端縁に対応する位置との間に斜めに掛け渡されるようになっていれば、任意の角度で折り曲げ可能である。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。まず、下台11の載置台の上に冷蔵庫10を載置する。続いて冷蔵庫10の上部に、上部箱体12を、開口を下方に向けた状態で、上方から被着する。このとき、後壁緩衝材27の前面を冷蔵庫10の後面と後方から当接させた状態で位置合わせする。そして、締め付けベルト13を、下台11及び上部箱体12の左右両端部寄りの位置であって、上部箱体12の天井壁20の外面、上部箱体12の前壁21の外面、下台11の載置板16の下面、及び上部箱体12の後壁22の外面に掛け渡す。このとき締め付けベルト13は、上部箱体12のうち各緩衝材27,28,29,30と対応する部位に掛け渡すと共に、一対のスリット31及び連結スリット32に囲まれた領域に掛け渡す。すると、各スリット31,32に囲まれた領域は、締め付けベルト13により内方に押圧されることで、固定端側の端部を支点として自由端側の端部が上部箱体12の内方に折り曲げられて溝状に陥没する。これにより傾斜ベルト受け部35が形成される。この溝状に陥没した傾斜ベルト受け部35内に締め付けベルト13が収容されることで、締め付けベルト13は天井壁20のうち前部天井壁緩衝材30の前端縁に対応する部位と、前壁21のうち前壁緩衝材29の上端縁に対応する部位との間で斜めに掛け渡される。そして、締め付けベルト13を所定の力で締付けることで、冷蔵庫10を、下台11と上部箱体12との間に挟み付けられた状態で固定する。この状態では、上部箱体12の内面に取付けられた各緩衝材27,28,29,30の内面が冷蔵庫10の外面と外方から当接することで、冷蔵庫10が輸送中における振動等から保護されるようになっている。
以上説明したように、本実施形態によれば、締め付けベルト13の締付け力は、上部箱体12の天井壁20と傾斜ベルト受け部35との境界部分である稜部38、及び、傾斜ベルト受け部35と側壁との境界部分である稜部39に加わる。そして、図6に示すように、各稜部38、39に加わる力は締め付けベルト13の張力Cの合力Dとなる。そして、天井壁20と前壁21とは傾斜ベルト受け部35により傾斜状態で連なるようになっているから、各稜部38、39における天井壁20と傾斜ベルト受け部35とのなす角度、及び傾斜ベルト受け部35と前壁21とのなす角度は、図6に示すように鈍角になっている。このため、仮に締め付けベルト13の張力が従来技術と同一である場合、合力Dは、従来技術のように天井壁と前壁とが略直角となす場合に稜部に加わる合力Bに比べて小さなものとなる(図13参照)。さらに本実施形態においては、この合力Dがそれぞれ、前部天井壁緩衝材30の前端縁のうち冷蔵庫10と反対側の稜部33及び前壁緩衝材29の上端縁のうち冷蔵庫10と反対側の稜部34に分散してかかることになる。このように本実施形態によれば、両緩衝材29,30に加わる力を従来技術におけるよりも小さくすることができるから、前壁緩衝材29が下方に位置ズレすることを防止できる。これにより、前壁緩衝材29が位置ズレすることに起因する上部箱体12の変形を防止できる。
そして、傾斜ベルト受け部35は、締め付けベルト13を上部箱体12に掛け渡す際に、各スリット31、32に囲まれた領域が締め付けベルト13に押圧されることで、固定端側の端部を支点として自由端側の端部が上部箱体12の内方に折り曲げられて溝状に陥没することにより、容易に形成できる。
さらに、折返し壁25と前壁21とを遊びがある状態で取付ける構成としたから、仮に前壁21が変形した場合でも、前壁21の変形は遊びに吸収されて左右の両側壁23.24には伝わらないようになっている。同様に、仮に後壁22が変形した場合でも、後壁22の変形は左右の両側壁23.24には伝わらないようになっている。このように本実施形態によれば、前壁21又は後壁22が変形した場合でも、前壁21又は後壁22に取付けられた折返し壁25に連なる左右の両側壁23,24が変形することを防止できる。一方、仮に、折返し壁25に乗り上げた状態で締め付けベルト13が掛け渡された場合でも、折返し壁25の変形は、遊びに吸収されて前壁21又は後壁22には伝わらないようになっている。このように本実施形態によれば、折返し壁25が変形した場合でも、折返し壁25が取付けられた前壁21又は後壁22が変形することを防止できる。
また、折返し壁25は前壁21又は後壁22に対して1つのステープル26により取付けられているから、従来のように4つのステープル26により固定されていた場合に比べて、作業工数を減少させると共に材料コストを低減させることができる。さらに、梱包装置を廃却する際に、上部箱体12を平板形状へ展開する作業が容易になる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図7を参照して説明する。本実施形態においては、天井壁20のうち前部天井壁緩衝材30の前端縁に対応する部位と、前壁21のうち前壁緩衝材29の上端縁に対応する部位との間の領域は、天井壁20及び前壁21に対して前方に下がり勾配に傾斜して形成されている。この傾斜部分が、前部天井壁緩衝材30のうち上面と前面との境界部分の稜部33(冷蔵庫10とは反対側の稜部)と、前壁緩衝材29のち上面と前面との境界部分の稜部34(冷蔵庫10と反対側の稜部)とに接して両者の間を傾斜状態で連ねる傾斜ベルト受け部35とされる。上記以外の構成については実施形態1と略同一であるから、同一部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
このように予め上部箱体12に傾斜面を形成し、この傾斜面を傾斜ベルト受け部35とすることによっても、実施形態1と同様の作用効果を得ることができ、前壁緩衝材29が位置ズレすることを防止できる。
<実施形態3>
図8及び図9は本発明の実施形態3を示す。本実施形態においては、前部天井壁緩衝材30を構成する段ボールの目方向、すなわち、波形をなす中芯36の段頂部37の延びる方向が、締め付けベルト13が掛け渡される方向と略直交するように配されている(図8参照)。また、図には詳細に示さないが、前壁緩衝材29を構成する段ボールの目方向も、締め付けベルト13が掛け渡される方向と略直交するように配されている。上記以外の構成については実施形態2と略同一であるから、同一部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態によれば、両緩衝材29,30を構成する段ボールの目方向を、締め付けベルト13の掛け渡し方向と略平行な方向になるように配した場合よりも、両緩衝材29,30の稜部33,34が上部箱体12の内方に潰れ変形しやすくなっている。これにより、締め付けベルト13の締付け力により両緩衝材29,30の稜部33、34が上部箱体12の内方に潰れ変形して曲面が形成され、この曲面により締付け力が分散されるから、両緩衝材29,30が締付け力により変位することを一層防止できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本実施形態では、各緩衝材27,28,29,30は段ボール製としたが、これに限られず、所定の強度を得られるものであれば、木材、プラスチック、金属等、任意の材料を用いることができる。
(2)本実施形態では、上部箱体12の前部に取付けられた緩衝材(前部天井壁緩衝材30及び前壁緩衝材29)のみに本発明が適用されたが、これに限られず、前部及び後部の双方の緩衝材(前部及び後部天井壁緩衝材30,28並びに前壁及び後壁緩衝材29,27)に対して本発明が適用されてもよい。また、後部の緩衝材(後部天井壁緩衝材28及び後壁緩衝材27)に対してのみ本発明が適用されてもよい。
(3)本実施形態では、上部箱体12の前壁21及び後壁22に対して締め付けベルト13が掛け渡される構成としたが、これに限られず、左右両側壁23,24に対して締め付けベルト13が掛け渡される構成としてもよい。その場合には、側壁緩衝材は、上部箱体12の左右両側壁23,24に取付けられる。
(4)実施形態1では、一対のスリット31は連結スリット32により連結されて略H字状をなす構成としたが、上部箱体12を構成する材料が容易に折り曲げ可能である場合など、一対のスリット31間を内方に陥没させやすい場合には連結スリット32を省略してもよい。
(5)実施形態1では、折返し壁25は、前壁21又は後壁22に対して、左右両側壁23,24との境界部分から離れた端部のうち下端部寄りの位置において、各折返し壁25毎にステープル26により1箇所だけで取付けられる構成としたが、これに限られず、折返し壁25と前壁21又は後壁22とは、遊びがある状態で取り付け可能であれば、折返し壁25の任意の位置において任意の数のステープル26により取付けることができる。また、折返し壁25の反力に抗して、折返し壁25と前壁21又は後壁22とを取付け可能であれば、ステープル26以外の任意の取付け手段を用いることができる。
(6)実施形態1では、一対のスリット31及び連結スリット32に囲まれた領域は、締め付けベルト13を上部箱体10に掛け渡す際に上部箱体10の内方に陥没させたが、これに限られず、締め付けベルト13を上部箱体10に掛け渡す工程の前に、予め、指や治具等により上部箱体10の内方に陥没させるようにしてもよい。
(7)実施形態3では、前部天井壁緩衝材30及び前壁緩衝材29を構成する段ボールの目方向は、締め付けベルト13が掛け渡される方向に略直交するように配される構成としたが、これに限られず、両緩衝材29,30の目方向を、締め付けベルト13が掛け渡される方向に対して略平行になるように配する構成としてもよい。
実施形態1に係る梱包装置を示す正面図 梱包装置及び冷蔵庫を示す分解斜視図 上部箱体の底面図 梱包装置及び冷蔵庫の一部拡大断面図 上部箱体に形成されたスリットを示す一部拡大断面図 実施形態1において上部箱体に加わる力を示す模式図 実施形態2に係る梱包装置及び冷蔵庫を示す一部拡大断面図 実施形態3に係る上部箱体の一部切欠底面図 同じく梱包装置及び冷蔵庫の一部拡大断面図 従来例に係る梱包装置及び冷蔵庫を示す一部拡大断面図 従来例において上部箱体が変形した状態を示す一部拡大断面図 従来例において側壁が変形した状態を示す一部拡大正面図 従来例において上部箱体に加わる力を示す模式図
符号の説明
10…冷蔵庫(被梱包物) 11…下台 12…上部箱体 13…締め付けベルト 20…天井壁 21…前壁(他方の側壁) 22…後壁(他方の側壁) 23…左側壁(一方の側壁) 24…右側壁(一方の側壁) 25…折返し壁 29…前壁緩衝材(側壁緩衝材) 30…前部天井壁緩衝材(天井壁緩衝材) 31…スリット 32…連結スリット 35…傾斜ベルト受け部

Claims (5)

  1. 被梱包物を載置するための下台と、下面が開放されて前記被梱包物の上部に被着される上部箱体とを備え、前記下台及び前記上部箱体により前記被梱包物を上下から挟んだ状態でそれらの外側に締め付けベルトを掛け渡して締め付ける梱包装置において、
    前記上部箱体は、天井壁と、前記天井壁の側縁から下方に垂下された側壁とを備えてなり、
    前記上部箱体の側壁の内面には、側壁緩衝材が前記天井壁の内面と離間した状態で配され、前記天井壁の内面には、前記側壁緩衝材の厚さ寸法と略同じ寸法だけ前記側壁の内面と離間した状態で天井壁緩衝材が配されており、
    前記上部箱体には、前記天井壁緩衝材の前記被梱包物とは反対側の稜部と前記側壁緩衝材の前記被梱包物とは反対側の稜部とに接して両者の間を傾斜状態で連ねる傾斜ベルト受け部が設けられており、
    前記上部箱体が前記被梱包物に被着された状態で、前記側壁緩衝材の内面及び前記天井壁緩衝材の内面は、前記被梱包物の外面と当接していることを特徴とする梱包装置。
  2. 前記傾斜ベルト受け部は、前記上部箱体の天井壁及び側壁に所定間隔を隔てて並行するように延びる一対のスリットを形成し、そのスリット間を溝状に陥没させることにより形成されていることを特徴とする請求項1記載の梱包装置。
  3. 前記一対のスリット間には、前記両スリット間をつなぐ連結スリットが形成されていることを特徴とする請求項2記載の梱包装置。
  4. 前記天井壁緩衝材及び前記側壁緩衝材は段ボール製であり、
    前記天井壁緩衝材及び前記側壁緩衝材を構成する前記段ボールの目方向(波形をなす中芯の段頂部が延びる方向)は、前記締め付けベルトの掛け渡し方向と略直交するように配されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の梱包装置。
  5. 前記上部箱体のうち隣り合う前記側壁同士は、一方の側壁の端縁から延出された折返し壁が、他方の側壁に向かって折り曲げられると共に、前記他方の側壁に対して遊びがある状態で取付けられるようになっていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の梱包装置。
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