JP4660323B2 - 画像撮像装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、画像撮像装置、プログラムおよび記録媒体に関し、特に、撮像した画像をデジタルデータとして処理する画像撮像装置、プログラムおよび記録媒体に関する。
近年、デジタルカメラを始めとした電子的に画像を撮像する画像撮像装置が普及している。画像撮像装置では、電子的に画像を保存する利点を生かし、これまでのフィルムカメラにはない新しい機能の付与や、様々な応用が行なわれている。
応用例の一つとして、撮像画像の天地方向を自動的に決定する機能(以下、天地方向自動決定機能ともいう)がある。天地方向自動決定機能の具体的な利用シーンとして、
・一覧表示の際、天地方向を統一して表示
・画像認識への適用
が挙げられる。
以下、これらの利用シーン、および、従来の天地方向判定技術について説明する。最初に、一覧表示の際、天地方向を統一して表示するとは、以下のようなことである。
従来のフィルムカメラと同様に、デジタルカメラ、あるいは、カメラ付き携帯電話等の電子的画像撮像装置も、多くの場合、撮像画像は、縦横比1:1ではなく、縦長、あるいは、横長の長方形である。そのため、利用者は、撮像対象を縦長画像に撮像したいか、横長画像に撮像したいかによって、画像撮像装置を正対、あるいは、左または右に90°回転させて撮像している。
電子的に撮像した多数の画像データを、縮小して一覧表示した場合、上述したように、撮像時の画像撮像装置の状態(正対、90°回転)が同じでない場合、一覧表示した画像も天地方向が統一されておらず、利用者にとって見やすい一覧とならない。
もし、撮像時に自動的に天地方向判定が行われていれば、画像保存時に天地方向に沿って画像の表示が行われるよう必要であれば回転させて保存する、あるいは、天地方向の情報を画像データに付与し表示の際天地方向に沿って表示する、といったことが可能である。これにより、上述した一覧表示の際、画像の天地方向が統一されないといった問題を解決することが可能である。
この問題を解決するために、撮像時に天地方向を自動判定する方法として、たとえば、特開2004−229260号公報(特許文献1)では、デジタルカメラ(画像撮像装置)の撮像時の傾きに応じて、内蔵された傾斜計により、記録する画像の天地方向を決定し、決定した天地方向に対応させた画像ファイル生成して記録する技術(以下、従来技術Aともいう)が開示されている。
次に、画像認識への応用とは、以下のようなことである。文字認識の場合、名刺を撮像後、名刺に記載された文字を名刺項目分類機能付き文字認識装置にて読み取ることにより、読み取った項目付き認識結果を用いて、容易に住所録を作成することが可能である。
また顔認識の場合では、大勢の(人物の)顔が映っている大量の画像データから、ある特定の(人物の)顔が映っているものだけを探し出すといった利用が考えられる。
この場合でも、上述したように、撮像時の画像撮像装置の状態(正対、90°回転)によって、一般に天地方向が不明の場合が多い。利用者がその都度、撮像画像の天地方向を指定することは不便であり、大量の画像データの場合利用者の負担が非常に大きい。そのため、画像認識処理を行う前に、撮像画像の天地方向判定処理が必要となってくる。
この問題を解決するために、上述の撮像時に天地方向を自動判定する方法ではなく、撮像した画像を元に天地方向を自動判定する方法として、たとえば、特開平8−274980号公報(特許文献2)では、文字の認識率の高低によって天地方向を判定する技術(以下、従来技術Bともいう)が開示されている。
また、特開2005−202477号公報(特許文献3)では、目、口を検出し、目の位置に対する対する口の位置によって、顔画像の天地方向を判定する技術(以下、従来技術Cともいう)が開示されている。
特開2004−229260号公報 特開平8−274980号公報 特開2005−202477号公報
しかしながら、特開2004−229260号公報(特許文献1)に開示されている技術では、図17のように、水平に設置されている撮像対象物701を撮像する場合、画像撮像装置10000の撮像部が、撮像対象物701の真正面にあると、軸方向DI401,DI402にかかる重力加速度の大きさは、ほぼ0となり、内蔵された傾斜計では、撮像対象物701の天地方向を判定することができない。ここで、撮像対象物701は、「XYZ株式会社」の文字が縦方向に印刷された紙である。
なお、画像撮像装置10000に内蔵されている傾斜計が、僅かな重力加速度(傾斜)を検出できる程、非常に高性能なものであったとする。この場合、画像撮像装置10000の左端を、撮像対象物701から遠くするために方向D701に上げ、画像撮像装置10000の右端を、撮像対象物701に近くするために方向D702に下げる。これにより、撮像対象物701の撮像結果に影響がない程度に、画像撮像装置10000は、撮像対象物701に対し僅かな傾斜を生じることができる。その結果、傾斜計は、天地方向が判定可能となる。
しかしながら、このように僅かな傾斜で天地判定を行うには、以下の問題点がある。
(1)画像撮像装置10000を固定せずに、ユーザが手で持って撮像を行う場合、図17のように、水平に近い状態を保持しようとすると、画像撮像装置10000にユーザの手ぶれが伝わる可能性がある。この場合、画像撮像装置10000の傾斜方向がふらつき、傾斜計は、正確な天地判定ができないという問題が生じる。
(2)撮像対象物701の撮像結果に影響がない程度に、撮像対象物701の天地方向が正しく判定されるよう、ユーザが画像撮像装置10000を手で持って傾斜させたとする。この場合、ユーザが画像撮像装置10000のシャッターボタンを押す操作により手ぶれが生じ、画像撮像装置10000の傾斜方向が変わってしまう可能性がある。この場合、傾斜計は、正確な天地判定ができないという問題が生じる。
また、水平に置かれた撮像対象物701に対し、画像撮像装置10000を僅かに傾けて撮像しなければならないため、ユーザに心理的負担を与えることも考えられる。
さらに、コストの面等で、常に、画像撮像装置10000に僅かな重力加速度を検出できる高性能な傾斜計を取り付けることが可能とは限らない。この場合、僅かな傾斜では、傾斜計は、天地方向を判定できない。そのため、図17のように、ほぼ水平状態で撮像し、かつ、撮像対象物の天地方向を判定することは不可能となる。
なお、従来技術B、従来技術Cを適用すると、ほぼ水平状態で撮像した文字、または、顔を含む撮像対象物の天地方向を判定することは可能である。
しかしながら、文字を含む画像であれば文字用の天地判定処理(従来技術Bなど)、顔を含む画像であれば顔用の天地判定処理(従来技術Cなど)を適用する必要があるため、撮像した画像に応じて、利用者が、どの判定処理を適用するかを指定しなければならず面倒であるという欠点がある。さらに大きな欠点は、文字または顔を含まない画像には、従来技術Bまたは従来技術Cは適用できないということである。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、水平に置かれた撮像対象の天地方向を正確に算出可能な画像撮像装置を提供することである。
本発明の他の目的は、水平に置かれた撮像対象の天地方向を正確に算出可能なプログラムを提供することである。
本発明のさらに他の目的は、水平に置かれた撮像対象の天地方向を正確に算出可能なプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
上述の課題を解決するために、この発明のある局面に従う画像撮像装置は、撮像対象を撮像する画像撮像手段と、画像撮像装置の傾斜の角度を示す傾斜度を測定する傾斜度測定手段と、傾斜度測定手段により測定された傾斜度に基づいて、画像撮像装置の天地方向を算出する天地方向算出手段と、傾斜度測定手段により測定された傾斜度および天地方向算出手段により算出された天地方向の少なくとも一方の情報を記憶する傾斜情報記憶手段と、撮像対象に対する画像撮像装置の正対方向を決定する正対方向決定手段とを備え、傾斜度測定手段による画像撮像装置の傾斜度の測定処理と、測定された傾斜度が所定値以上の場合に傾斜度および天地方向算出手段により算出された天地方向の少なくとも一方の情報が傾斜情報記憶手段に記憶される処理とが、正対方向決定手段により正対方向が決定されるまでの期間、繰返し行なわれる。
好ましくは、天地方向算出手段は、測定された傾斜度が所定値より小さい場合、傾斜情報記憶手段に記憶されている最新の傾斜度または天地方向の情報に基づいて、画像撮像装置の天地方向を算出する。
好ましくは、画像撮像装置の傾斜度および天地方向算出手段により算出された天地方向の少なくとも一方の情報を報知する報知手段をさらに備える。
好ましくは、報知手段は、傾斜度測定手段により測定された傾斜度が所定値以上の場合、画像撮像装置の傾斜度および天地方向算出手段により算出された天地方向の少なくとも一方の情報を報知する。
好ましくは、報知手段は、傾斜度測定手段により測定された傾斜度が所定値より小さい場合、傾斜情報記憶手段に記憶されている傾斜度および天地方向の少なくとも一方の情報を報知する。
好ましくは、報知手段は、画像撮像装置の撮像対象を表示する表示装置であって、
報知手段は、撮像対象とともに、画像撮像装置の傾斜度および天地方向算出手段により算出された天地方向の少なくとも一方の情報の表示を行なう。
好ましくは、ユーザからの指示入力を受付ける入力手段をさらに備え、正対方向決定手段は、入力手段が受付けた指示入力に応じて、撮像対象に対する画像撮像装置の正対方向を決定する。
好ましくは、画像撮像手段が撮像した撮像画像を保存する画像保存手段をさらに備え、画像保存手段は、入力手段が受付けた指示入力に応じて、撮像画像を保存する。
好ましくは、撮像画像は、正対方向決定手段により決定された画像撮像装置の正対方向に基づいて、画像保存手段に保存される。
好ましくは、傾斜度測定手段は、重力加速度を測定するセンサーを有する。
好ましくは、画像を認識する認識手段をさらに備え、認識手段は、画像撮像手段が撮像した撮像画像を、正対方向決定手段により決定された画像撮像装置の正対方向に基づいて認識する。
この発明の他の局面に従うと、画像撮像装置内のコンピュータに撮像処理を実行させるためのプログラムであって、プログラムは、撮像対象を撮像するステップと、画像撮像装置の傾斜の角度を示す傾斜度を測定するステップと、傾斜度を測定するステップにより測定された傾斜度に基づいて、画像撮像装置の天地方向を算出するステップと、傾斜度を測定するステップにより測定された傾斜度および天地方向を算出するステップにより算出された天地方向の少なくとも一方の情報を画像撮像装置内の記憶部に記憶させるステップと、撮像対象に対する画像撮像装置の正対方向を決定するステップとをコンピュータに実行させる。
好ましくは、天地方向を算出するステップは、測定された傾斜度が所定値より小さい場合、記憶部に記憶されている最新の傾斜度または天地方向の情報に基づいて、画像撮像装置の天地方向を算出する。
この発明のさらに他の局面に従うと、記録媒体は、プログラムを記録した媒体である。
本発明に係る画像撮像装置は、画像撮像装置の傾斜度の測定処理と、測定された傾斜度が所定値以上の場合に傾斜度および天地方向の少なくとも一方の情報が記憶される処理とが、撮像対象に対する画像撮像装置の正対方向が決定されるまで、繰返し行なわれる。
したがって、水平に置かれた撮像対象の天地方向を正確に算出することができるという効果を奏する。
本発明に係るプログラムは、測定された画像撮像装置の傾斜度および算出された画像撮像装置の天地方向の少なくとも一方の情報を画像撮像装置内の記憶部に記憶させる。
したがって、水平に置かれた撮像対象の天地方向を正確に算出することができるという効果を奏する。
本発明に係る記録媒体は、プログラムを記録する。プログラムは、測定された画像撮像装置の傾斜度および算出された画像撮像装置の天地方向の少なくとも一方の情報を画像撮像装置内の記憶部に記憶させる。
したがって、水平に置かれた撮像対象の天地方向を正確に算出することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本実施の形態における画像撮像装置1000の外観図を示す図である。図1(A)は、画像撮像装置1000の正面を示す図である。図1(A)を参照して、画像撮像装置1000は、筐体100と、レンズ群110と、シャッターボタン120とを備える。レンズ群110は、筐体100の正面に設けられる。シャッターボタン120は、筐体100の上部に設けられる。レンズ群110は、複数の光学レンズを含む。
図1(B)は、画像撮像装置1000の背面を示す図である。図1(B)を参照して、画像撮像装置1000は、表示部150を備える。表示部150は、ユーザに各種情報を、文字や画像等で表示する機能を有し、報知手段として動作する。表示部150は、液晶ディスプレイ(LCD(Liquid Crystal Display))、FED(Field Emission Display)、有機ELディスプレイ(Organic Electro luminescence Display)、ドットマトリクス等その他の画像表示方式の表示機器のいずれであってもよい。表示部150には、撮像時に、撮像対象の画像が逐次表示される。
図2は、本実施の形態における画像撮像装置1000の内部構成を示すブロック図である。図2を参照して、画像撮像装置1000は、画像撮像部210と、データバス280とを備える。
画像撮像手段としての画像撮像部210は、被写体像をデジタル画像データに変換する撮像処理を行なう。画像撮像部210は、データバス280に接続されている。
図3は、本実施の形態における画像撮像部210の構成を示すブロック図である。図3を参照して、画像撮像部210は、レンズ群110と、撮像素子212と、A/D変換部214と、撮像制御部216と、一時記憶部217と、入出力インターフェース部218とを含む。
撮像素子212は、レンズ群110を介して、入力された撮像対象の像をアナログ信号に変換する機能を有する。撮像素子212は、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子である。撮像素子212は、変換したアナログ信号を、A/D変換部214へ送信する。
A/D変換部214は、受信したアタログ信号をデジタル信号に変換し、当該デジタル信号を、撮像制御部216へ送信する。
一時記憶部217は、データを一時的に記憶する機能を有する。一時記憶部217は、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SDRAM(Synchronous DRAM)、DDR−SDRAM(Double Data Rate SDRAM)、RDRAM(Rambus Dynamic Random Access Memory)、Direct−RDRAM(Direct Rambus Dynamic Random Access Memory)、その他、データを揮発的に記憶保持可能な構成を有する回路のいずれであってもよい。
撮像制御部216は、画像撮像部210内の各部を制御する機能を有する。撮像制御部216は、入力されたデジタル信号に基づくデータを、一時記憶部217へ記憶させる。
撮像制御部216は、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、プログラミングすることができるLSI(Large Scale Integration)であるFPGA(Field Programmable Gate Array)、特定の用途のために設計、製造される集積回路であるASIC(Application Specific Integrated Circuit)、その他の演算機能を有する回路のいずれであってもよい。
入出力インターフェース部218は、撮像制御部216と、データバス280との間でデータの送受信を行なう。
以上の構成を有する画像撮像部210は、所定時間(たとえば、0.1秒)毎に、一時記憶部217に、レンズ群110を介して入力された撮像対象の像の画像データを上書き記憶させる。
再び、図2を参照して、画像撮像装置1000は、さらに、制御部220と、入力部230と、一時記憶部240と、記憶部245と、傾斜測定部250とを備える。
データバス280には、制御部220、入力部230、一時記憶部240、記憶部245、表示部150、傾斜測定部250、傾斜情報記憶部260および記録媒体アクセス部270が接続されている。
記憶部245は、制御部220に後述する処理を行なわせるためのプログラム246、その他各種プログラムおよびデータ等が記憶されている。記憶部245は、制御部220によってデータアクセスされる。記憶部245は、データを不揮発的に保持可能なフラッシュメモリである。
制御手段としての制御部220は、記憶部245に記憶されたプログラム246に従って、画像撮像装置1000内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。制御部220は、前述の撮像制御部216と同様なものである。
入力手段としての入力部230は、ユーザによるシャッターボタン120の押下操作を検知し、制御部220へその旨を示す信号(以下、押下検知信号ともいう)を送信する。すなわち、入力手段は、画像撮像装置1000に対するユーザからの指示入力を受付ける。なお、入力部230は、ユーザによる図示されないボタンの押下操作を検知し、制御部220へその旨を示す信号を送信してもよい。
制御部220は、天地方向算出手段222、正対方向決定手段224および認識手段226として動作する。天地方向算出手段222は、後述する傾斜測定部250が算出した重力加速度の方向および大きさに基づいて、画像撮像装置1000の天地方向を算出する。
正対方向決定手段224は、入力部230からの押下検知信号(ユーザからの指示入力)に応じて、撮像対象に対する画像撮像装置1000の正対方向を決定する。認識手段226は、後述する文字認識、顔認識等を行なう。
また、画像撮像部210は、入力部230からの押下検知信号に応じて、撮像処理を行なう。
一時記憶部240は、データを一時的に記憶する機能を有する。一時記憶部240は、一時記憶部217と同様なものである。一時記憶部240は、制御部220によってデータアクセスされ、ワークメモリとして動作する。
傾斜測定手段としての傾斜測定部250は、2方向の重力加速度を検出することにより、画像撮像装置1000の傾斜を測定する機能を有する。傾斜測定部250は、重力加速度センサーである。
重力加速度センサーは、重力加速度を検出する1以上の方向を有する。この検出方向を軸と呼ぶ。1個の軸を有する重力加速度センサーを、1軸の重力加速度センサーと呼ぶ。2個および3個の軸を有する重力加速度センサーを、それぞれ、2軸の重力加速度センサーおよび3軸の重力加速度センサーと呼ぶ。重力加速度センサーが有する2個以上の軸は、互いに直交する。本実施の形態における傾斜測定部250は、2軸の重力加速度センサーである。
次に、傾斜測定部250による傾斜測定方法について説明する。
図4は、平面P301の傾斜度の測定方法を説明するための図である。傾斜度とは、傾斜の角度を示す。図4を参照して、方向D301,D302は、平面P301の傾斜度を測定するために用いる重力加速度センサーの軸方向を表す。方向D303は方向D301の正反対の方向を表す。また、方向D304は、方向D302の正反対の方向を表す。なお、重力加速度センサーの軸としては、方向D301と、方向D303とは同じ軸上にある。また、方向D302と、方向D304とは同じ軸上にある。
ベクトルV301は、方向と大きさを持つ重力加速度ベクトルである。重力加速度の大きさ(の標準値)は、9.8m/sである。以下においては、重力加速度を、一般的な記号g(g=9.8m/s)で表すことにする。
P302は、水平面を表す。方向D303と水平面P302とが成す角度をθ(シータ)とする。
方向D303と、重力加速度ベクトルV301とが成す角度をλ(ラムダ)とする。また、重力加速度ベクトルV301の先端から、平面P301上の方向D303への垂線を、L301とする。また、重力加速度ベクトルV301の平面P301上の方向D303への射影ベクトルをV302とする。また、重力加速度ベクトルV301と、垂線L301とが成す角度をA303とする。
射影ベクトルV302は、方向D301,D303の軸方向にかかる重力加速度ベクトルを表す。したがって、以下の式(1)が成立する。
sin(角度A303の大きさ)=|V302|/|V301|・・・(1)
なお、式(1)の|x|は、ベクトルxの大きさを表す。
角度A303は、180―90―λよりθとなる。また、|V301|は定数gであるので、式(1)は、以下の式(2)となる。
sinθ=|V302|/g ・・・(2)
式(2)を変形すると、以下の式(3)となる。
θ=sin−1(|V302|/g) ・・・(3)
重力加速度センサー(傾斜測定部250)は、軸方向にかかる重力加速度の大きさを測定することが可能である。すなわち、図4では、重力加速度センサーは、重力加速度ベクトルV302の大きさを測定することができる。
したがって、式(3)より、θの値を算出することができる。すなわち、重力加速度センサーは、平面P301の傾斜度を測定することができる。そのため、θの値が90未満の場合、方向D301が天地方向の天であり、方向D303が天地方向の地であると判定できる。また、この場合の水平面P302と、平面P301との傾斜度も算出可能となる。
また、図4の例とは、逆に、方向D301が天地方向の地であり、方向D303が天地方向の天となる場合でも、上記の方法により、天地判定および傾斜度の算出が可能となる。
次に、画像撮像装置1000に内蔵された傾斜測定部250による、画像撮像装置1000の天地方向の判定方法について説明する。
図5は、画像撮像装置1000に内蔵された2軸の重力加速度センサーである傾斜測定部250の2軸の方向を示す図である。図5を参照して、傾斜測定部250の2軸の各々の方向は、方向D401および方向D402であるとする。
天地方向を判定する場合、方向D401にかかる重力加速度が重力加速度定数gに近く、方向D402にかかる重力加速度がほぼ0であれば、天地方向算出手段222は、画像撮像装置1000の上部が天地方向の天で、下部が天地方向の地であることを判定する。以下においては、図5の方向D401の軸を第1軸という。また、方向D402の軸を第2軸という。
また、方向D401にかかる重力加速度がほぼ0であり、方向D402にかかる重力加速度が重力加速度定数gに近い値であれば、画像撮像装置1000の状態は図6のようになっていると判定できる。
すなわち、天地方向算出手段222は、傾斜測定部250が算出した重力加速度の方向および大きさに基づいて、画像撮像装置1000の天地方向を判定する。
再び、図2を参照して、画像撮像装置1000は、さらに、傾斜情報記憶部260を備える。
傾斜情報記憶手段としての傾斜情報記憶部260は、データを一時的に記憶する機能を有する。傾斜情報記憶部260は、一時記憶部217と同様なものである。傾斜情報記憶部260は、傾斜測定部250が算出した重力加速度の方向および大きさ、天地方向算出手段222が判定した天地方向の情報を一時的に記憶する。
図7は、傾斜情報記憶部260に記憶されるデータを示す図である。図7を参照して、傾斜情報記憶部260には、重力加速度方向データDT10と、重力加速度大きさデータDT20と、傾斜度データDT30と、天地方向データDT40とが記憶される。
重力加速度方向データDT10は、図5の第1軸の重力加速度の方向および第2軸の重力加速度の方向のデータである。たとえば、図5において、方向D401に重力加速度がかかっていたら、重力加速度の方向は、正である。また、図5において、方向D401と逆の方向に重力加速度がかかっていたら、重力加速度の方向は、負である。
重力加速度大きさデータDT20は、第1軸の重力加速度の大きさおよび第2軸の重力加速度の大きさのデータである。第1軸の重力加速度の大きさおよび第2軸の重力加速度の大きさは、前述したように、第1および第2軸にかかる大きさである。単位は、g(g=9.8m/s)である。
傾斜度データDT30は、第1軸と水平面とが成す角度および第2軸と水平面とが成す角度のデータである。以下においては、第1軸と水平面とが成す角度を第1傾斜度ともいう。また、第2軸と水平面とが成す角度を第2傾斜度ともいう。第1軸と水平面とが成す角度および第2軸と水平面とが成す角度の各々は、前述したように、重力加速度の方向と、重力加速度の大きさとから算出可能である。
したがって、第1軸と水平面とが成す角度および第2軸と水平面とが成す角度のデータは、必要に応じて、重力加速度の方向および大きさから算出すれば、傾斜情報記憶部260に記憶しなくてもよい。
天地方向データDT40は、画像撮像装置1000の天地方向を示すデータである。天地方向算出手段222は、第1軸と水平面とが成す第1傾斜度が所定の閾値(たとえば、10度)以上であれば、第1軸の方向が天地方向と判断する。また、天地方向算出手段222は、第2軸と水平面とが成す第2傾斜度が所定の閾値以上であれば、第2軸の方向が天地方向と判断する。
また、天地方向算出手段222は、軸のどの方向が天地方向の天または地であるかを、軸に沿った重力加速度の方向により判定する。
したがって、天地方向データDT40は、第1軸の方向が天地方向、第2軸の方向が天地方向および第1および第2軸の方向は天地方向でないといった3つの状態のいずれかを示す。
なお、天地方向データDT40は、必要に応じて、重力加速度の方向および大きさから算出すれば、傾斜情報記憶部260に記憶しなくてもよい。なお、表示部150に、画像撮像装置1000の天地方向のみ表示する場合は、傾斜情報記憶部260には、天地方向データDT40のみを記憶させてもよい。
再び、図2を参照して、画像撮像装置1000は、さらに、記録媒体アクセス部270と、記録媒体272とを備える。
記録媒体272には、前述したプログラム246が記録されている。
記録媒体アクセス部270は、プログラム246が記録された記録媒体272から、プログラム246を読出す機能を有する。記録媒体272に記憶されているプログラム246は、制御部220の動作(インストール処理)により、記録媒体アクセス部270から読み出され、記憶部245に記憶される。
このインストール処理用プログラムは、予め、記憶部245に格納されており、インストール処理は、制御部220が、インストール処理用プログラムに基づいて行なう。
なお、記憶部245には、プログラム246が記憶されていなくてもよい。この場合、制御部220は、記録媒体アクセス部270を介して、記録媒体272に記憶されたプログラム246を読み出して、プログラム246に基づいた所定の処理を行なう。
記録媒体272は、画像撮像装置1000から着脱可能な媒体である。すなわち、記録媒体272に記録されているプログラム246は、媒体等に記録されてプログラム製品として流通される。また、記録媒体272もプログラム製品として流通される。
記録媒体272は、フロッピー(登録商標)ディスク、CF(Compact Flash) カード、SM(Smart Media(登録商標))、MMC(Multi Media Card)、SD(Secure Digital)メモリーカード、メモリースティック(登録商標)、xDピクチャーカード、その他不揮発性メモリのいずれであってもよい。
また、記録媒体272には、画像撮像装置1000が撮像した画像データが記憶される。
表示部150には、詳細は後述するが、傾斜測定部250により算出された第1傾斜度,第2傾斜度または天地方向についての情報が表示される。
図8は、画像撮像装置1000を右に90度回転させた場合の表示部150に表示される画像500の一例を示す。図8を参照して、画像500には、天地方向算出手段222による画像撮像装置1000の天地方向の算出結果が、「上,下,左,右」の文字で表示されている。また、画像500の「上,下,左,右」の文字は、画像撮像装置1000の天地方向の算出結果に応じて、回転して表示されている。画像500の「上」が、天地方向の天に対応し、画像500の「下」が、天地方向の地に対応する。したがって、ユーザは、画像500を参照することで、画像撮像装置1000の天地方向を容易に知ることができる。画像500には、撮像対象となる画像と、「上,下,左,右」の文字とが同時に表示される。
なお、水平面に対し、画像撮像装置1000を斜めに傾けた場合、天地方向の判定結果を、文字ではなく、記号等で表した方が、ユーザが直感的に天地方向を判別できる。
図9は、水平面P302に対し、画像撮像装置1000を斜めに傾けた場合の表示部150に表示される画像510の一例を示す。図9を参照して、画像510には、記号として矢印512が表示される。矢印512が示すのは、画像撮像装置1000の天地方向の「天」となる。画像510には、撮像対象となる画像と、矢印512とが同時に表示される。
なお、本実施の形態では、報知手段(表示部150)による報知は、画像の表示である。しかしながら、報知手段による報知は、画像の表示ではなく、音声による報知であってもよい。
次に、画像撮像装置1000で行なわれる処理について説明する。なお、以下に説明する処理は、画像撮像装置1000の電源オン時に開始される。
図10は、画像撮像装置1000で行なわれる処理のフローチャートである。図10を参照して、ステップS110では、傾斜測定部250が、前述したように、画像撮像装置1000の傾斜度を示す第1傾斜度および第2傾斜度を測定する。その後、ステップS120に進む。
ステップS120では、天地方向算出手段222が、第1傾斜度および第2傾斜度のいずれかが、所定値A以上であるか否かを判定する。ここで、所定値Aは、傾斜測定部250(重力加速度センサー)の性能、ユーザにとっての適切な傾斜度等を考慮して決定される値である。所定値Aは、たとえば、30〜60の範囲の値である。
ステップS120において、YESならば、ステップS122に進む。一方、ステップS120において、NOならば、ステップS132に進む。
ステップS122では、天地方向算出手段222が、傾斜測定部250が測定した第1傾斜度および第2傾斜度に基づいて、画像撮像装置1000の天地方向の算出を行なう。すなわち、撮像対象の天地方向が算出される。その後、ステップS124に進む。
ステップS124では、制御部220が、画像撮像装置1000の天地方向の算出結果に基づく情報を表示した画像(以下、報知画像ともいう)を生成し、報知画像を、表示部150に表示させる。報知画像は、たとえば、図9の画像500である。報知画像には、撮像対象となる画像と、傾斜度としての第1傾斜度または第2傾斜度の情報および天地方向の情報の少なくとも一方とが表示される。
図11は、一例としての報知画像520を示す図である。図11を参照して、報知画像520は、「上,下,左,右」の文字により、天地方向の情報を表示している。報知画像520には、撮像対象となる画像と、「上,下,左,右」の文字とが同時に表示される。また、図11は、第1傾斜度または第2傾斜度が、所定値A以上の場合の画像撮像装置1000の状態を示す。
図12は、画像撮像装置1000が、右に30度傾いた状態である場合の、報知画像600を示す図である。図12を参照して、報知画像600には、文字列を表示する文字画像610が配置されている。文字画像610には、画像撮像装置1000が水平面P302に対し右に30度傾いている旨を示す文字列が表示されている。なお、報知画像600には、撮像対象となる画像と、文字画像610とが同時に表示される。
図12のように表示部150に報知画像600を表示することにより、画像撮像装置1000を傾きのない状態にするように、ユーザに注意を促すことが可能となる。そのために、さらに、「左へ30度傾けて、傾きのない状態にしてください」といった、ユーザへの指示を報知画像に表示するようにしてもよい。
図13は、画像撮像装置1000が、右に30度傾いた状態である場合の、報知画像600Aを示す図である。図13を参照して、報知画像600Aには、報知画像600に、さらに、天地方向の情報を示す矢印512が表示された画像である。
再び、図10を参照して、ステップS124の処理が終了すると、ステップS126に進む。
ステップS126では、天地方向算出手段222が、ステップS110により測定された第1傾斜度および第2傾斜度に基づいて、前述した傾斜度データDT30を、傾斜情報記憶部260に記憶させる。なお、既に、傾斜情報記憶部260に傾斜度データDT30が記憶されている場合、天地方向算出手段222は、最新の傾斜度データDT30を傾斜情報記憶部260に上書き記憶させる。
また、天地方向算出手段222は、ステップS122により算出された天地方向の情報に基づいて、前述した天地方向データDT40を、傾斜情報記憶部260に記憶させる。なお、既に、傾斜情報記憶部260に天地方向データDT40が記憶されている場合、天地方向算出手段222は、最新の天地方向データDT40を傾斜情報記憶部260に上書き記憶させる。その後、ステップS150に進む。
ステップS150では、正対方向決定の指示があるか否かが判定される。具体的には、正対方向決定手段224が、入力部230から、押下検知信号を受信したか否かを判定する。ステップS150において、YESならば、後述するステップS152に進む。ステップS150において、YESと判定されるのは、以下の場合である。すなわち、ユーザが、表示部150に表示された報知画像の天地方向の情報を参照し、当該天地方向に対応する画像撮像装置1000の正対方向を決定するために、ユーザがシャッターボタン120の押下操作を行なった場合である。
一方、ステップS150において、NOならば、再度、ステップS110の処理が行なわれる。
前述のステップS120において、NOならば、ステップS132に進む。
ステップS132では、ステップS122と同様に、天地方向算出手段222が、傾斜測定部250が測定した第1傾斜度および第2傾斜度に基づいて、画像撮像装置1000の天地方向の算出を行なう。すなわち、撮像対象の天地方向が算出される。
なお、画像撮像装置1000が、水平面に対し平行である場合、天地方向算出手段222は、傾斜測定部250が測定した第1傾斜度および第2傾斜度に基づいて、画像撮像装置1000の天地方向の判定はできない。
図14は、画像撮像装置1000が、水平面P302に対し平行である状態を示した図である。図14を参照して、水平面P302上には、撮像対象物701が置かれている。
なお、画像撮像装置1000が図14の状態になる前に、必ず1度は、ステップS120において、YESと判定される。すなわち、画像撮像装置1000の電源オン時に、画像撮像装置1000が図14の状態となっていることは、ユーザが意図的にしない限り発生しない。なぜなら、ユーザは撮像処理の前に、画像撮像装置1000の調整(フォーカス等)などの操作を行なうのが一般的であるからである。このとき、画像撮像装置1000は、天地方向が判定できる状態であり、画像撮像装置1000が全くの水平状態でユーザが操作を開始することは、あまりないと考えられる。この後、ユーザは、水平に置かれた撮像対象物701を撮像するために、画像撮像装置1000を水平状態に持っていく。
そのため、画像撮像装置1000が図14の状態になる前に、必ず1度は、ステップS126の処理が行われる。したがって、傾斜情報記憶部260には、傾斜度データDT30および天地方向データDT40が記憶されている。
この場合、天地方向算出手段222は、傾斜情報記憶部260に記憶されている傾斜度データDT30および天地方向データDT40の少なくとも一方に基づいて、画像撮像装置1000の天地方向の判定を行なう。その後、ステップS134に進む。
ステップS134では、制御部220が、画像撮像装置1000の天地方向の算出結果に基づく情報を表示した報知画像を生成し、報知画像を、表示部150に表示させる。
図15は、画像撮像装置1000が、水平面P302に対し平行である場合の、一例としての報知画像700を示す図である。図15を参照して、報知画像700は、「上,下,左,右」の文字により、天地方向の情報を表示している。報知画像700には、撮像対象物701の画像と、「上,下,左,右」の文字とが同時に表示される。
図16は、画像撮像装置1000が、水平面P302に対し平行である場合の、一例としての報知画像700Aを示す図である。図16を参照して、報知画像700Aには、画像撮像装置1000の天地方向の情報を示す矢印710と、画像撮像装置1000が撮像対象物701(水平面P302)に対し平行である旨が文字により表示されている。なお、報知画像700Aには、さらに、撮像対象物701の画像も表示される。
再び、図10を参照して、ステップS134の処理が終了すると、前述したステップS150に進む。ステップS150において、YESならば、ステップS152に進む。
ステップS152では、正対方向決定手段224が、現時点で傾斜情報記憶部260に記憶されている傾斜度データDT30および天地方向データDT40を、撮像対象物701の上下の向きを基準とした画像撮像装置1000の正対方向の情報として決定する。具体的には、正対方向決定手段224が、傾斜情報記憶部260に記憶されている傾斜度データDT30および天地方向データDT40の更新を不可にする。その後、ステップS154に進む。
ステップS154では、画像補正処理が行なわれる。画像補正処理では、制御部220が、現時点で、一時記憶部217に記憶されている画像データを読み出すための読出制御指示を、画像撮像部210へ送信する。画像撮像部210内の撮像制御部216は、読出制御指示を受信すると、現時点で一時記憶部217に記憶されている画像データを制御部220へ送信する。
制御部220は、画像撮像部210から送信された画像データを受信する。以下においては、制御部220が、画像撮像部210から受信した画像データを撮像画像データとも称する。
制御部220は、画像撮像装置1000の正対方向の情報である天地方向データDT40に基づいて、受信した画像データ(撮像画像データ)の天地方向を修正する必要がある場合、回転等の処理により、天地方向を修正した画像(以下、修正画像ともいう)を生成する。たとえば、画像撮像装置1000が、図8のような状態のときに、ユーザによるシャッターボタン120の押下操作があった場合、修正画像は、「上」と表示された部分が、画像の上部分となる、縦方向に長い画像となる。
なお、制御部220は、天地方向データDT40に基づいて、受信した画像データの天地方向を修正する必要がない場合は、受信した画像の修正は行なわない。
次に、制御部220は、生成した修正画像のデータまたは画像データの天地方向を修正する必要がない場合は受信した画像データ(撮像画像データ)を、一時記憶部240に記憶させる。その後、ステップS156に進む。
ステップS156では、認識処理が行なわれる。認識処理では、認識手段226が、一時記憶部240に記憶された画像に基づいて、文字認識または顔認識を行なう。すなわち、認識手段226は、天地方向を修正する必要がある場合、修正画像に基づいて文字認識または顔認識等の処理を行なう。言い換えれば、認識手段226は、天地方向を修正する必要がある場合、正対方向決定手段224により決定された画像撮像装置1000の正対(天地)方向の情報に基づいて、撮像画像の文字認識または顔認識等の処理を行なう。
なお、文字認識または顔認識を行なうのに必要なデータは、記憶部245に予め記憶されている。その後、認識手段226は認識結果を、記憶部245に記憶させる。その後、ステップS160に進む。
ステップS160では、制御部220は、一時記憶部240に記憶された画像データ(修正画像データまたは撮像画像データ)を、記録媒体272に記憶させる。すなわち、制御部220は、天地方向を修正する必要がある場合、正対方向決定手段224により決定された画像撮像装置1000の正対方向の情報に基づいて、撮像画像データを、記録媒体272に記憶させる。すなわち、制御部220は、天地方向を修正する必要がある場合、算出された撮像対象の天地方向の情報に基づいて、撮像画像データを、記録媒体272に記憶させる。その後、この処理は終了する。
本実施の形態では、ステップS150において、正対方向決定の指示があると判定されると、ステップS152において、正対方向決定手段224が画像撮像装置1000の正対方向を確定していた。
しかしながら、本実施の形態は、正対方向決定の指示がなくても実施可能である。この場合、たとえば、画像撮像装置1000が、ある一定時間、水平状態であったら、正対方向決定手段224が、傾斜情報記憶部260に記憶されている傾斜度データDT30を、撮像対象物701の上下の向きを基準とした画像撮像装置1000の正対方向の情報として決定する。
以上説明したように、本実施の形態では、水平に置かれた撮像対象物701を撮像する場合でも、傾斜した状態での天地情報を保持し、画像撮像装置1000が水平に近くなった場合、傾斜した状態での天地情報を利用することにより、水平に置かれた撮像対象物701でも正確に天地方向を算出することができる。
さらに、画像撮像装置1000を持つユーザは、撮像処理の前に、画像撮像装置1000の電源オン、カメラの調整(フォーカス等)などの操作を行なうのが一般的である。このとき、画像撮像装置1000は、天地方向が判定できる状態であり、画像撮像装置1000が全くの水平状態でユーザが操作を開始することは、あまりないと考えられる。この後、ユーザは、水平に置かれた被写体を撮像する場合、画像撮像装置1000を水平状態に持っていく。
本発明で天地方向判定に必要なある程度の画像撮像装置1000の傾斜度は、このときの撮像の流れの中で自然に取得することができるため、利用者に負担が少ない。
また、本実施の形態では、表示部150に被写体と共に、天地方向の情報を逐次表示する。そのため、ユーザは被写体と天地方向を同時に確認しながら撮像をすることが可能である。したがって、撮像対象と天地方向の表示とを視線を大きく動かすことなく確認でき、撮像を行ないやすい。
また、本実施の形態では、判定された天地方向に基づいた画像を生成し、認識処理を行なう。したがって、より正確に文字または顔等の認識を行なうことが可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態における画像撮像装置の外観図を示す図である。 本実施の形態における画像撮像装置の内部構成を示すブロック図である。 本実施の形態における画像撮像部の構成を示すブロック図である。 平面P301の傾斜度の測定方法を説明するための図である。 画像撮像装置に内蔵された2軸の重力加速度センサーである傾斜測定部の2軸の方向を示す図である。 画像撮像装置に内蔵された2軸の重力加速度センサーである傾斜測定部の2軸の方向を示す図である。 傾斜情報記憶部に記憶されるデータを示す図である。 画像撮像装置を右に90度回転させた場合の表示部に表示される画像の一例を示す。 水平面に対し、画像撮像装置を斜めに傾けた場合の表示部に表示される画像の一例を示す。 画像撮像装置で行なわれる処理のフローチャートである。 一例としての報知画像を示す図である。 画像撮像装置が、右に30度傾いた状態である場合の、報知画像を示す図である。 画像撮像装置が、右に30度傾いた状態である場合の、報知画像を示す図である。 画像撮像装置が、水平面に対し平行である状態を示した図である。 画像撮像装置が、水平面に対し平行である場合の、一例としての報知画像を示す図である。 画像撮像装置が、水平面に対し平行である場合の、一例としての報知画像を示す図である。 画像撮像装置が、撮像対象物に対し平行である状態を示した図である。
符号の説明
110 レンズ群、120 シャッターボタン、150 表示部、210 画像撮像部、220 制御部、230 入力部、246 プログラム、272 記録媒体、 1000 画像撮像装置。

Claims (14)

  1. 画像撮像装置であって、
    撮像対象を撮像する画像撮像手段と、
    前記画像撮像装置の傾斜の角度を示す傾斜度を測定する傾斜度測定手段と、
    前記傾斜度測定手段により測定された前記傾斜度に基づいて、前記画像撮像装置の天地方向を算出する天地方向算出手段と、
    前記傾斜度測定手段により測定された前記傾斜度および前記天地方向算出手段により算出された前記天地方向の少なくとも一方の情報を記憶する傾斜情報記憶手段と、
    前記撮像対象に対する前記画像撮像装置の正対方向を決定する正対方向決定手段とを備え、
    前記傾斜度測定手段による前記画像撮像装置の前記傾斜度の測定処理と、前記測定された前記傾斜度が所定値以上の場合に前記傾斜度および前記天地方向算出手段により算出された前記天地方向の少なくとも一方の情報が前記傾斜情報記憶手段に記憶される処理とが、前記正対方向決定手段により前記正対方向が決定されるまでの期間、繰返し行なわれる、画像撮像装置。
  2. 前記天地方向算出手段は、前記測定された前記傾斜度が前記所定値より小さい場合、前記傾斜情報記憶手段に記憶されている最新の前記傾斜度または前記天地方向の情報に基づいて、前記画像撮像装置の前記天地方向を算出する、請求項1に記載の画像撮像装置。
  3. 前記画像撮像装置の前記傾斜度および前記天地方向算出手段により算出された前記天地方向の少なくとも一方の情報を報知する報知手段をさらに備える、請求項1または請求項2に記載の画像撮像装置。
  4. 前記報知手段は、前記傾斜度測定手段により測定された前記傾斜度が前記所定値以上の場合、前記画像撮像装置の前記傾斜度および前記天地方向算出手段により算出された前記天地方向の少なくとも一方の情報を報知する、請求項3に記載の画像撮像装置。
  5. 前記報知手段は、前記傾斜度測定手段により測定された前記傾斜度が前記所定値より小さい場合、前記傾斜情報記憶手段に記憶されている前記傾斜度および前記天地方向の少なくとも一方の情報を報知する、請求項3に記載の画像撮像装置。
  6. 前記報知手段は、前記画像撮像装置の前記撮像対象を表示する表示装置であって、
    前記報知手段は、前記撮像対象とともに、前記画像撮像装置の前記傾斜度および前記天地方向算出手段により算出された前記天地方向の少なくとも一方の情報の表示を行なう、請求項3に記載の画像撮像装置。
  7. ユーザからの指示入力を受付ける入力手段をさらに備え、
    前記正対方向決定手段は、前記入力手段が受付けた前記指示入力に応じて、前記撮像対象に対する前記画像撮像装置の正対方向を決定する、請求項1または請求項2に記載の画像撮像装置。
  8. 前記画像撮像手段が撮像した撮像画像を保存する画像保存手段をさらに備え、
    前記画像保存手段は、前記入力手段が受付けた前記指示入力に応じて、前記撮像画像を保存する、請求項7に記載の画像撮像装置。
  9. 前記撮像画像は、前記正対方向決定手段により決定された前記画像撮像装置の正対方向に基づいて、前記画像保存手段に保存される、請求項8に記載の画像撮像装置。
  10. 前記傾斜度測定手段は、重力加速度を測定するセンサーを有する、請求項1または請求項2に記載の画像撮像装置。
  11. 画像を認識する認識手段をさらに備え、
    前記認識手段は、前記画像撮像手段が撮像した撮像画像を、前記正対方向決定手段により決定された前記画像撮像装置の正対方向に基づいて認識する、請求項1または請求項2に記載の画像撮像装置。
  12. 画像撮像装置内のコンピュータに撮像処理を実行させるためのプログラムであって、
    撮像対象を撮像するステップと、
    前記画像撮像装置の傾斜の角度を示す傾斜度を測定するステップと、
    前記傾斜度を測定するステップにより測定された前記傾斜度に基づいて、前記画像撮像装置の天地方向を算出するステップと、
    前記傾斜度を測定するステップにより測定された前記傾斜度および前記天地方向を算出するステップにより算出された前記天地方向の少なくとも一方の情報を前記画像撮像装置内の記憶部に記憶するステップと、
    前記撮像対象に対する前記画像撮像装置の正対方向を決定するステップと、をコンピュータに実行させ、
    コンピュータに、前記傾斜度測定するステップによる前記画像撮像装置の前記傾斜度の測定処理と、前記測定された前記傾斜度が所定値以上の場合に前記傾斜度および前記天地方向算出するステップにより算出された前記天地方向の少なくとも一方の情報を前記記憶部に記憶する処理とを、前記正対方向決定するステップにより前記正対方向が決定されるまでの期間、繰返し実行させる、プログラム。
  13. 前記天地方向を算出するステップは、前記測定された前記傾斜度が前記所定値より小さい場合、前記記憶部に記憶されている最新の前記傾斜度または前記天地方向の情報に基づいて、前記画像撮像装置の前記天地方向を算出する、請求項12に記載のプログラム。
  14. 請求項12または請求項13に記載のプログラムを記録した、記録媒体。
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