JP6497887B2 - 撮像装置、撮像装置の制御方法、プログラム - Google Patents

撮像装置、撮像装置の制御方法、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置、撮像装置の制御方法、プログラム、記録媒体に関する。特には、撮影画像の方向を修正して記録する撮像装置と、この撮像装置の制御方法と、この撮像装置を制御するためのプログラムと、このプログラムが格納された記録媒体に関する。
従来の撮像装置には、撮像した画像に撮像装置の姿勢情報を付加して記録媒体に記録し、画像を再生する際に前記画像に付加されている姿勢情報に基づいて前記画像の回転処理を行うものがある。また、特許文献1には、撮影モード選択手段により選択された撮影モードごとに、撮像手段により出力された画像に姿勢検出手段から出力される姿勢情報を付加するか否かを選択する構成が開示されている。
特開2003−259295号公報
しかしながら、撮像装置の姿勢を検出し、その検出結果に応じて画像データの上下方向を決定する構成では、次のような問題が生じることがある。すなわち、撮像装置の撮影方向が上下方向に平行に近いと、そうでない姿勢と比較して、使用者等の意図している画像データの上下方向と検出された姿勢に基づく上下方向とが一致しなくなりやすい。このため、画像データの上下方向が、使用者等の意図しない方向に乱雑に変化し、視聴しにくくなってしまうという課題があった。
上記課題を解決するために、本発明は、画像を撮像する撮像手段と、重力方向を検出する重力方向検出手段と、前記撮像手段により撮像された画像の上下方向に関する情報を決定する制御手段と、を有し、前記制御手段は、撮影方向が所定の範囲外である場合には、前記重力方向検出手段により検出した重力方向に基づいて前記情報を決定し、前記撮影方向が所定の範囲内にある場合には、前記撮像手段により撮像された前記画像に対して画像認識を行い、前記画像認識により前記画像を認識できたときは、前記画像認識の結果に基づいて前記情報を決定し、前記画像認識により前記画像を認識できなかったときは、前記撮影方向が所定の範囲内となる直前に前記重力方向検出手段により検出した重力方向に基づいて前記情報を決定する、ことを特徴とする。
本発明によれば、撮影方向が所定の範囲内にある場合には、画像の内容に応じて画像の上下方向が決定される。このため、画像の方向が乱雑に変化することが抑制される。
本実施形態に係る撮像装置の第1の姿勢の例を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る撮像装置の第2の姿勢の例を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る撮像装置の第3の姿勢の例を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る撮像装置の表示部側の外観斜視図である。 本実施形態による撮像装置の構成例を示す機能ブロック図である。 本実施形態の重力方向を基準とした所定の範囲を示す図である。 本実施形態に係る撮像装置の制御の例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る撮像装置の制御の他の例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る撮像装置のハードウェア構成例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の本発明の実施形態では、撮像装置の例としてデジタルカメラを示す。ただし、本発明が適用できる撮像装置はデジタルカメラに限定されるものではない。
図1A〜図1Dは、本発明の実施形態に係る撮像装置100の構成例を模式的に示す外観斜視図である。なお、図1Aと図1Bは撮像装置100を前面側から見た図であり、図1Cは撮像装置100を上面側から見た図であり、図1Dは撮像装置100を背面側から見た図である。図1A〜図1Dに示すように、撮像装置100の本体101には、操作部206として機能する電源釦104、シャッター釦103およびタッチパネル613と、撮像部201として機能する撮影光学系102と、表示部204として機能する表示装置612とが設けられる。
図1Aと図1Dは撮像装置100の第1の姿勢を示し、図1Bは撮像装置100の第2の姿勢を示し、図1Cは撮像装置100の第3の姿勢を示す。図1A〜図1Dにおいて、矢印V1,V2,V3は、それぞれの姿勢における撮影方向を示す。なお、撮影方向とは、撮影の際に撮像装置100を被写体に向ける向き(撮影光学系102の光軸の方向)である。また、図1A〜図1Dにおいて、図中の矢印Gは重力方向(鉛直下向き)を示す。第1の姿勢と第2の姿勢は、それぞれ撮影方向V1,V2が略水平方向である姿勢の例である。そして、第1の姿勢と第2の姿勢とは、撮像装置100の本体101の向きが撮影光学系102の光軸回りに互いに90°異なる(光軸回りに90°回転している)。第3の姿勢は、撮影方向V3が重力方向Gと略平行な姿勢である。
図2は、本実施形態に係る撮像装置100の機能構成の例を示すブロック図である。本実施形態に係る撮像装置100は、制御部202と、記憶部207と、撮像部201と、重力方向検出部203と、表示部204と、記録部205と、操作部206とを有する。
制御部202は、撮像装置100を制御する。制御部202には、CPU601とROM602とRAM603を有するコンピュータ600が適用される(後述)。ROM602には、撮像装置100を制御するためのコンピュータプログラムや、撮像装置100の制御に用いられる各種設定(定数や変数)があらかじめ格納されている。CPU601は、ROM602に格納されるコンピュータプログラムを読み出し、RAM603に展開して(RAM603をワークエリアとして用いて)実行する。この際、CPU601は、ROM602に格納される各種設定を適宜読み出して使用する。これによりコンピュータ600は、撮像装置100を制御する制御部202として機能し、後述する処理が実現する。
記憶部207は、撮像部201が出力した画像データや、制御部202が生成したデータなど、各種データを格納することができる。例えば、前述のコンピュータ600のRAM603が、記憶部207の例として機能する。
撮像部201は、撮影光学系102と、撮像素子611と、A/D変換器610とを含む(図1および図6参照)。撮影光学系102は、所定の数の撮影レンズ群により構成される。撮像素子611は、撮影光学系102の撮像レンズ群により結像した被写体の光学像から、アナログ形式の電気信号(画像データ)を生成する。撮像素子611には、入射した光を電気信号に変換するCCDやCMOSなどの光電変換素子を有する固体撮像素子が適用される。A/D変換器610は、撮像素子611が出力したアナログ形式の電気信号を、コンピュータで処理できるデジタル形式の電気信号である画像データに変換する。A/D変換器610が変換した画像データは、制御部202に出力される。なお、撮像部201を構成する撮影光学系102、撮像素子611およびA/D変換器610の構成は、特に限定されるものではなく、従来公知の各種構成が適用できる。要は、撮像部201は被写体の光学像から電気信号(画像データ)を生成して出力できる構成であればよい。説明の便宜上、撮像部201が出力する画像データのうち、後述する撮影処理において出力する画像データを「第2の画像データ」と称する。第2の画像データは、使用者等による撮影指示に応じて出力される画像データである。また、使用者等による撮影指示に応じ出力される画像データ以外の画像データ(例えば、ライブビューの実行中に出力する画像データ)を「第1の画像データ」と称する。
重力方向検出部203は、重力方向Gを検出する。重力方向検出部203による重力方向の検出結果は、制御部202に出力される。重力方向検出部203には、例えば加速度センサが適用できる。
表示部204は、制御部202による制御にしたがい、撮像部201が出力する画像データの内容を表示する。表示部204が表示する画像データには、ライブビューの実行中に取得される第1の画像データと、撮影処理により取得され制御部202により特定の処理が行われた第2の画像データが含まれる。また、表示部204は、制御部202による制御にしたがい、撮像装置100を操作するための操作メニューなども表示する。表示部204には、液晶表示パネルや有機EL等といった公知の各種表示装置が適用できる。
記録部205は、制御部202により特定の処理が施された第2の画像データを記録する。記録部205は、第2の画像データを記録するための記録媒体615である。記録部205の例としての記録媒体615には、メモリーカードなどの半導体メモリや磁気ディスクや磁気テープや光ディスクなどといった公知の各種記録媒体が適用できる。要は、記録部205は、制御部202により特定の処理が施された第2の画像データを記録できる記録媒体であればよく、その構成は特に限定されるものではない。
操作部206は、撮像装置100を制御するために操作される部分である。本実施形態においては、操作部206には、電源釦104と、シャッター釦103と、表示装置612およびタッチパネル613が含まれる。電源釦104とシャッター釦103は、撮像装置100の本体101に設けられる。ここでは、電源釦104が本体101の上面に設けられる構成を示す。電源釦104は、撮像装置100の電源ON/OFFの操作を行うための部材である。制御部202は、使用者等による電源釦104の操作を検出すると、撮像装置100の電源のON/OFFを行う。シャッター釦103は、使用者等が撮像装置100に対して撮影指示を与えるための操作部である。シャッター釦103は、半押しでONになる第1のシャッタースイッチと、全押しでONになる第2のシャッタースイッチとを有する。制御部202は、シャッター釦103が半押しされて第1のシャッタースイッチがONになったことを検出すると、撮影準備処理(後述)を実行する。さらに、制御部202は、シャッター釦103が全押しされて第2のシャッタースイッチがONになったことを検出すると、撮影処理を開始する。撮影処理は、撮像部201が出力した第2の画像データを取得して記憶部207に記憶し、記憶部207に記憶させた第2の画像データに対して特定の処理を実行し、特定の処理を実行した第2の画像データを記録部205に記録するまでの一連の処理をいう。
タッチパネル613は、表示部204として機能する表示装置612(液晶表示パネルや有機EL)の表面に重畳して設けられる。使用者等によるタッチパネル613の操作は制御部202に出力される。制御部202は、表示部204に所定のアイコンを表示し、その状態でタッチパネル613への操作(タッチなど)を検出すると、タッチ等された位置に表示しているアイコンに対応する処理を実行する。このように、表示装置612とタッチパネル613とは、操作部206の例である各種機能釦として機能する。機能釦としては、例えば、撮影モードを切り替える撮影モード切替釦、ズームを行うズーム釦、各種メニューを表示するメニュー釦などが挙げられる。例えば、使用者等は、ズーム釦として機能するアイコンをタッチすることにより、ズーム機能を実行して所望の画角に調整することができる。このように、使用者等は、表示部204の例である表示装置612に表示されたアイコンを操作(正確には、表示装置612の表面に設けられるタッチパネル613を操作)することにより、直感的に各種設定や動作を行うことができる。
このほか、撮像装置100には、駆動用の電力の供給源である電源部や、外部機器との間で音声を入出力する音声入出力部や、被写体に向けて光を発して被写体輝度を調整する発光部などが設けられる。これらには従来公知の構成が適用できるため、図示および詳細な説明を省略する。
ここで、撮像部201が出力する第1および第2の画像データの上下方向の決定について説明する。撮像装置100は重力方向検出部203を有し、制御部202は、重力方向検出部203による重力方向Gの検出結果から、撮影方向(特に、重力方向と撮影方向との角度)を算出する。そして、制御部202は、撮影方向が所定の範囲内にある場合と所定の範囲外にある場合とで、第1および第2の画像データの上下方向決定手段を変更する。
図3は、前述の所定の範囲を模式的に示す図である。「所定の範囲」とは、撮影方向が重力方向に平行に近い範囲をいう。図3中において、矢印Gは重力方向(鉛直下向き)を示す。図3に示すように、本実施形態では、重力方向Gに対してある角度θ内の範囲(すなわち、図3中の円錐面301の内側)を「所定の範囲」とする。そして、この角度θが、第1および第2の画像データの上下方向を決定する方法の変更の閾値となる。すなわち、この所定の範囲は、重力方向Gに対してある角度θを閾値とし、重力方向Gに対する角度がこの閾値以内となる方向である。
図3中、矢印V1は、撮像装置100が第1の姿勢である場合の撮影方向を示す。矢印V2は、撮影方向が第2の姿勢である場合の撮影方向を示す。ここでは、第1の姿勢の撮影方向と第2の姿勢の撮影方向が略水平方向である例を示す。なお、図3中において第1の姿勢の撮影方向V1と第2の姿勢の撮影方向V2とが異なる場合を示すが、同じ方向である場合もある。図3に示すように、撮影方向V1,V2は所定の範囲外にある。このような場合には、制御部202は、第1の上下方向決定手段として機能し、重力方向検出部203による重力方向Gの検出結果に基づいて第1および第2の画像データの上下方向を決定する。すなわち、第1の上下方向決定手段は、撮影方向が所定の範囲外にある姿勢で取得した第1および第2の画像データについては、検出した重力方向Gを基準として上下方向を決定する。具体的には例えば、重力方向Gを第1および第2の画像データの下側とし、その反対側を上側とする。
図3中、矢印V3は、撮像装置100が第3の姿勢である場合の撮影方向を示す。第3の姿勢の撮影方向V3は、重力方向Gに略平行な方向であり、前述の所定の範囲内(図3の円錐面301の内側)にある。第3の姿勢で撮影を行う場合とは、例えば、机上に置かれた書類を上方から撮影する場合などが挙げられる。このような場合において、重力方向検出部203による重力方向Gの検出結果に基づいて第1および第2の画像データの上下方向を決定する方法では、撮影方向が変動すると、第1および第2の画像データの上下方向も変化することがある。また、使用者等は真上から撮影しているつもりであっても、撮像装置100の本体101の姿勢の変化によって画像の上下方向が変化することがある。したがって、第1および第2の画像データの上下方向が、使用者等の意図する方向と異なる場合が生じやすくなる。また、このような場合に同じ被写体に対して複数回にわたって撮影を行うと、使用者等は同じ被写体を同じ方向から撮影したつもりであるにもかかわらず、撮像装置100の本体101の姿勢の変動により、第2の画像データごとに上下方向が異なる場合が生じ得る。
そこでこの場合には、制御部202は、第2の上下方向決定手段として機能し、第1の画像データに対してその内容(写っているオブジェクト)を認識するための画像認識を実行し、その画像認識の結果に基づいて第1の画像データの上下方向を決定する。すなわち、第2の上下方向決定手段は、第1の画像データの内容(写り込んでいるオブジェクトとその向き)に応じて、第1の画像データの上下方向を決定する。本実施形態では、制御部202は、画像認識の例として、顔認識と文字認識の少なくとも一方を実行し、その結果に基づいて第1の画像データの上下方向を決定する。より具体的には、制御部202は、第1の画像データに対して顔認識を実行し、画像データに人間等の顔が写っていると認識できた場合には、認識できた顔の方向を基準として第1の画像データの上下方向を決定する。また、制御部202は、第1の画像データに対して文字認識を実行し、第1の画像データに文字が写っていると認識できた場合には、認識できた文字の方向を基準として第1の画像データの上下方向を決定する。そして、制御部202は、第2の画像データの上下方向を、第1の画像データの上下方向と同じ方向に決定する。
なお、所定の範囲の閾値となる角度θは、使用者等が撮影方向を重力方向Gに平行な方向に向けたとみなせる角度が適用できる。ただし、この角度θの具体的な値は特に限定されない。また、使用者等がこの角度θを設定できる構成であってもよい。なお、この角度θは、あらかじめコンピュータ600のROM602に格納されている。
制御部202は、第1の画像データの上下方向の決定において、複数の画像認識のうち、いずれの画像認識の結果を優先するかを、撮影モードによって変更する。本実施形態では、複数の画像認識として、顔検出と文字認識が適用される。そして、顔検出の検出結果を優先するか、文字認識の認識結果を優先するかを、撮影モードによって変更する。具体的には、撮像装置100は、第1の画像データの上下方向の決定に顔検出の検出結果を優先して用いる第1の撮影モード群と、文字認識の認識結果を優先して用いる第2の撮影モード群を有する。第1の撮影モード群は、例えば、ポートレイト撮影モード、マクロ撮影モード、美肌撮影モード等である。第2の撮影モード群は、例えば、文書撮影モード、ホワイトボード撮影モード等である。
なお、第1の画像データの内容(写っているオブジェクト)によっては、画像認識ができないことがある。すなわち、第1の画像データに対する顔検出により顔が検出できず、かつ、文字認識により文字が認識できない場合がある。この場合には、制御部202は、重力方向検出部203により検出された重力方向Gを基準として、第1の画像データの上下方向を決定する。さらに、重力方向検出部203により重力方向が検出されない場合には、制御部202は、あらかじめ設定されている上下方向を、第1の画像データの上下方向に決定する。そして、制御部202は、第2の画像データの上下方向を、このように決定した第1の画像データの上下方向と同じ方向に決定する。
次に、本発明の実施形態に係る撮像装置100の制御方法について説明する。図4は、本実施形態に係る撮像装置100の制御方法の処理を示すフローチャートである。このフローチャートに示す制御を実行するためのコンピュータプログラムは、あらかじめ撮像装置100のコンピュータ600のROM602に格納されている。そして、CPU601がROM602に格納されているこのコンピュータプログラムを読み出し、RAM603に展開して実行する。これにより、コンピュータ600が撮像装置100の制御部202として機能し、図4に示す制御方法が実現される。
ステップS401において、制御部202は撮像装置100の制御を開始する。なお、ステップS401の時点において、撮像装置100の電源はOFFであるものとする。
ステップS402において、制御部202は、電源釦104に対して電源をONにする操作が行われたかの判断を行う。制御部202は、撮像装置100の電源がOFFである場合に電源釦104の操作(押下)を検出すると、電源釦104に対して電源をONにする操作があったと判断する。電源釦104に対する電源をONにする操作がないと判断した場合には、操作が検出されるまでこのステップS402で待機する。電源釦104に対して電源をONにする操作があったと判断した場合には、ステップS403へ進む。
ステップS403においては、制御部202は、撮像部201が出力する画像データを取得して記憶部207へ記憶する。なお、このステップで取得される画像データは、使用者等による撮影指示によらずに取得される画像データであり、「第1の画像データ」の例である。そして、ステップS404に進む。
ステップS404においては、制御部202は、重力方向検出部203による重力方向Gの検出結果を取得し、取得した検出結果の情報を含むデータ(以下、「重力方向データ」と称する)を生成する。そして、制御部202は、生成した重力方向データを記憶部207に記憶させる。そして、ステップS405に進む。
ステップS405においては、制御部202は、記憶部207に記憶させた重力方向データから、撮像装置100の撮影方向を算出する。そして、制御部202は、算出結果から、撮像装置100の撮影方向(換言すると、撮像装置100の本体101の姿勢)を示すデータ(以下、「撮影方向データ」と称する)を生成し、生成した撮影方向データを記憶部207に記憶させる。そして、ステップS406に進む。
ステップS406においては、制御部202は、ステップS405で記憶部207に記憶させた撮影方向データから、撮像装置100の撮影方向が所定の範囲内にあるか範囲外にあるかを判断する。撮像装置100の撮影方向が所定の範囲外にある場合には、ステップS407に進む。一方、撮像装置100の撮影方向が所定の範囲内(重力方向Gに対する角度が閾値以内)にある場合には、ステップS416に進む。
ステップS407においては、制御部202は、記憶部207に記憶される撮影方向データと重力方向データに基づいて、第1の画像データの上下方向を決定する。すなわち、重力方向データに含まれる重力方向Gを基準として、第1の画像データの上下方向を決定する。例えば、制御部202は、重力方向Gを第1の画像データの下側とし、その反対側を上側とする。そして、制御部202は、決定した第1の画像データの上下方向を示すデータ(以下、「上下方向データ」と称する)」を記憶部207に記憶させる。
ステップS408においては、制御部202は、記憶部207に記憶した第1の画像データを表示部204に表示する。さらに、制御部202は、記憶部207に記憶させた上下方向データに基づいて、第1の画像データの上下方向を表示部204に重ねて表示する。たとえば、制御部202は、上下方向を示すアイコンなどを、表示部204に第1の画像データに重ねて表示する。これにより、使用者等は、現在の姿勢で撮影を行った場合に、撮影される画像のいずれの方向が上下方向になるかを確認することができる。
ステップS409においては、制御部202は、シャッター釦103が操作されたか否かを判断をする。シャッター釦103が操作されたと判断した場合には、ステップS410に進む。そうでない場合には、ステップS410〜S413を経ずにステップS415に進む。
ステップS410では、制御部202は、使用者等による撮影指示に応じて(シャッター釦103の操作に応じて)、撮影準備処理を実行し、撮影処理を開始する。具体的には、シャッター釦103が半押しされて第1のシャッタースイッチがONになると、制御部202は、撮影準備処理を実行する。撮影準備処理には、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が含まれる。さらにシャッター釦103が全押しされて第2のシャッターボタンがONになると、制御部202は、撮影処理を開始する。このステップS411では、制御部202は、撮影処理の一部として、撮像部201から画像データを取得する。そして、取得した画像データを記憶部207に記憶させる。このステップS411で取得される画像データは、使用者等による撮影指示に応じて撮影されて生成される画像データであり、「第2の画像データ」の例である。
ステップS411においては、制御部202は、ステップS407、S418、S420、S422、S424、S426、S427のいずれかで記憶部207に記憶させた上下方向データに基づき、取得した第2の画像データの上下方向を決定する。具体的には、第2の画像データの上下方向を、直前に取得された第1の画像データと同じ方向に決定する。そして、制御部202は、決定した第1の画像データの上下方向の情報を含む上下方向データを生成し、生成した上下方向データを、記憶部207に記憶させる。
ステップS412においては、制御部202は、処理手段の例として機能し、第2の画像データに現像処理などの画像処理、及び、記憶部207に記憶された上下方向データに基づく特定の処理を行う。ここでいう特定の処理とは、第2の画像データに対して、回転、切り出し、上下方向データ(上下方向の情報、画像の向きを示す属性情報)の付加、を行う処理の中で、少なくとも一つ以上の処理である。例えば制御部202は、第2の画像データを、ステップS411で決定した上下方向を向くように回転させる。回転処理を行った場合は、回転処理に応じて記憶部207に記憶された上下方向データを修正しても良い。例えば、画像の上下方向データが90度(右回りに90、すなわち、回転前の画像の右側が上という情報)を示すものであった場合には、このステップで画像を270度回転(左周りに90度回転)し、画像の上下方向データは0度に修正する。これにより、回転後の画像の向きが正しい、という意味となる。なお、このステップでは特に上下方向に基づく特定の処理(回転など)を行わないものとしても良い。
ステップS413においては、制御部202は、記憶部207に格納した第2の画像データを、表示部204に所定時間(例えば2秒)、表示する(クイックレビュー、レックレビュー表示)。この際、表示部204に表示する第2の画像データの向きを、この第2の画像データに対応する上下方向データに含まれる上下方向と一致するように表示する。なおこの処理は省いても良い。
ステップS414においては、制御部202は、一連の撮影処理の残りの一部として、前述の特定の処理を施した第2の画像データを、記録部205に記録する。ここで行う残りの特定の処理としては、例えば、記憶部207に記憶された上下方向データが示す上下方向の情報を、第2の画像データの画像ファイルに画像の向きを示す属性情報(例えばExifファイルのOrientaion情報)として記録する処理がある。この情報により、ステップS412で回転処理を施していない場合でも、再生時に回転させて正しい向きで表示させることができる。以上で、一連の撮影処理が完了する。
ステップS415においては、制御部202は、電源釦104に対して電源をOFFにする操作があったか否かの判断を行う。制御部202は、撮像装置100の電源がONである場合に電源釦104の操作を検出すると、電源をOFFにする操作があったと判断する。電源釦104へ電源をOFFにする操作が無かったと判断した場合には、ステップS403へ戻り、ステップS403以降の処理を繰り返す。電源釦104へ電源をOFFにする操作があったと判断した場合には、ステップS428へ進む。
ステップS428では、制御部202は図4のフローチャートに示す処理を終了する。たとえば制御部202は、所定の終了処理を実行し、撮像装置100の電源をOFFにする。
このように、電源がONの間は、ステップS415からS403に戻る。このため、制御部202は、使用者等による撮影指示によらず、第1の画像データの取得と、取得した第1の画像データの上下方向を決定する処理を継続的に実行する。そして、制御部202は、使用者等による撮影指示があった場合(シャッター釦103の操作を検出した場合)には、撮影準備処理および撮影処理を実行する。この際、制御部202は、撮影処理において取得した第2の画像データの上下方向を、その直前に決定して記憶した上下方向に決定する。
また、電源がONになっており、第1の画像データを継続的に取得している間は、ステップS408が実行されることにより、第1の画像データの上下方向がリアルタイムで継続的に表示部204に表示される。前述のとおり、第2の画像データの上下方向は、その直前に取得した第1の画像データの上下方向と同じ方向に決定される。したがって、使用者等は、現在の撮像装置100の本体101の姿勢で撮影した場合の第2の画像データの上下方向を、リアルタイムで把握することができる。
次に、ステップS406において撮影方向が所定の範囲にあると判断された場合の処理を説明する。この場合には、ステップS406からステップS416に進む。
ステップS416においては、制御部202は、現在設定されている撮影モードが第1の撮影モード群であるか第2の撮影モード群であるかを判断する。現在設定されている撮影モードが第1の撮影モード群である場合には、ステップS417へ進む。第1の撮影モード群は、第1の画像データの上下方向の決定において、文字認識の認識結果よりも顔検出の検出結果を優先する撮影モードである。現在設定されている撮影モードが第2の撮影モード群である場合には、ステップS421へ進む。
ステップS417においては、制御部202は、撮像部201から出力されて記憶部207に記憶させた第1の画像データに対して、顔検出を実行する。顔検出の実行の結果、人間の顔が検出された場合にはステップS418に進む。人間の顔が検出されなかった場合にはステップS419に進む。なお、このステップで実行する顔検出のアルゴリズムは特に限定されるものではなく、従来公知の各種顔検出のアルゴリズムが適用できる。したがって、説明は省略する。
ステップS418においては、制御部202は、顔検出の検出結果に基づき、第1の画像データの上下方向を決定する。具体的には、第1の画像データに写っている顔(検出された顔)の上下方向を基準として、第1の画像データの上下方向を決定する。例えば、検出された顔の上側を、この第1の画像データの上側に決定する。そして、制御部202は、第1の画像データの上下方向の情報を含む上下方向データを生成し、生成した上下方向データを記憶部207に記憶させる。そして、ステップS408に進む。ステップS408以降の処理は、前述のとおりである。
ステップS419においては、制御部202は、第1の画像データに対して、文字認識を実行する。文字認識の結果、文字が認識できた場合にはステップS420に進む。文字認識ができなかった場合には、ステップS425に進む。なお、このステップで実行する文字認識のアルゴリズムは特に限定されるものではなく、公知の各種文字認識のアルゴリズムが適用できる。したがって説明を省略する。
ステップS420においては、制御部202は、文字認識の認識結果に基づき、認識された文字の上下方向を基準として第1の画像データの上下方向を決定する。例えば、認識された文字の上側を、第1の画像データの上側に決定する。そして、制御部202は、第1の画像データの上下方向の情報を含む上下方向データを生成し、生成した上下方向データを記憶部207に格納する。そして、ステップS408に進む。ステップS408以降は、前述のとおりである。
ステップS417の顔検出で人間の顔が検出されず、かつ、ステップS419の文字認識で文字が認識できなかった場合には、ステップS425へ進む。すなわち、第1の画像データに対する複数の画像認識がいずれもできなかった場合には、ステップS425に進む。ステップS425においては、制御部202は、記憶部207に上下方向データが記憶されているか否かを判断する。記憶されている場合には、ステップS426に進む。なお、記憶部207に記憶される上下方向データは、ステップS407において記憶部207に記憶させた上下方向データである。
ステップS426においては、制御部202は、記憶部207に記憶される上下方向データに基づいて、第1の画像データの上下方向を決定する。そして、この上下方向データを、この第1の画像データに対応する上下方向データとして、記憶部207に記憶させる。そして、ステップS408に進む。ステップS408以降は前述したので割愛する。
記憶部207に上下方向データが記憶されていない場合には、ステップS427へ進む。ステップS427においては、制御部202は、予め設定されている上下方向データを、この第1の画像データに対応する上下方向データとして記憶部207に記憶する。予め設定されている上下方向データとしては、最も使用されると考えられる撮像装置100の姿勢に基づいたデータとする。例えば、第1の姿勢(第1および第2の画像データが横長になる姿勢)で撮影された第1および第2の画像データの上下方向を基準とする。なお、この上下方向データは、「設定方向」としてあらかじめROM602に格納されている。また、この上下方向は、使用者等によって設定できる構成であってもよい。そして、ステップS408に進む。ステップS408以降は前述したので割愛する。
このように、第1の撮影モード群に設定されている場合には、制御部202は第1の画像データに対して顔検出を実行し、顔が検出された場合には、検出された顔の方向を基準として第1の画像データの上下方向を決定する。そして、顔検出により顔が検出されなかった場合には、制御部202は、文字認識を実行し、認識された文字の方向を基準として第1の画像データの上下方向を決定する。顔検出により顔が検出されず、かつ、文字認識により文字が認識されなかった場合には、制御部202は、重力方向検出部203により検出される重力方向Gを基準として、第1の画像データの上下方向を決定する。さらに、重力方向検出部203により検出された重力方向が存在しない場合には、あらかじめ設定された方向を基準に用いる。そして、制御部202は、第2の画像データの上下方向を、記憶された第1の画像データの上下方向と同じ方向に決定する。
次に、撮影モードが第2の撮影モード群に設定されている場合について説明する。第2の撮影モード群は、第1の画像データの上下方向を決定に当たり、顔検出の検出結果よりも文字認識の認識結果を優先して用いる撮影モード群である。ステップS416において、撮影モードが第2の撮影モード群に設定されていると判断された場合には、ステップS421に進む。
ステップS421においては、制御部202は、記憶部207に記憶される第1の画像データに対して文字認識を実行する。文字認識の結果、文字が認識できた場合にはステップS422に進む。文字が認識できなかった場合には、ステップS423に進む。
ステップS422においては、制御部202は、文字認識により認識された文字の方向を基準として第1の画像データの上下方向を決定する。すなわち、第1の画像データに写っている文字(認識された文字)の上下方向を、第1の画像データの上下方向に決定する。そして、制御部202は、決定した上下方向の情報を含む上下方向データを生成し、生成した上下方向データをこの第1の画像データに対応する上下方向データとして記憶部207に記憶させる。そして、ステップS408に進む。ステップS408以降は、前述のとおりである。
ステップS423においては、制御部202は、記憶部207に記憶される第1の画像データに対して、顔検出を実行する。顔検出の結果、人間の顔が検出された場合には、ステップS424へ進む。人間の顔が検出されなかった場合には、ステップS425に進む。
ステップS424においては、制御部202は、第1の画像データに写っている顔の方向(検出された顔の方向)を基準として、第1の画像データの上下方向を決定する。そして、制御部202は、決定した上下方向の情報を含む上下方向データを生成し、生成した上下方向データをこの第1の画像データに対応する上下方向データとして記憶部207へ記憶させる。そして、ステップS408に進む。ステップS408以降は、前述のとおりである。ステップS423における文字認識で文字が検出されず、かつ、ステップS423の顔検出で顔が検出されなかった場合には、S425へ進む。ステップS425以降は前述のとおりである。したがって説明を省略する。
このように、ステップS406からステップS416に進み、その後ステップS411に至った場合には、制御部202は、第2の画像データの上下方向を、第1の画像データに対する画像認識の結果に基づいて決定する。この場合には、制御部202は、第2の上下方向決定手段の例として機能する。
以上のように、本実施形態によれば、撮影方向が重力方向に平行に近くなった場合には、第1の画像データに写っている被写体(オブジェクト)に応じて第1および第2の画像データの上下方向が決定される。このため、第2の画像データの上下方向が乱雑に変化することを抑制し、使用者等の意図する画像の上下方向での視聴が可能になる。すなわち、特定の処理として第2の画像データを上下方向に応じて回転させる処理が適用される場合には、表示部204には、回転させた後の第2の画像データが表示される。また、特定の処理として第2の画像データに上下方向データを付加する処理が適用される場合には、表示部204に表示させる際に、第2の画像データを付加された上下方向データに応じて回転させることができる。
なお、上述の説明では、撮影処理において取得される第2の画像データの上下方向を、その直前に取得される第1の画像データの上下方向を基準に用いて決定する構成を示したが、この構成に限定されない。例えば、撮影処理(ステップS410)において取得した第2の画像データに対して画像認識を実行し、その結果に基づいて当該第2の画像データの上下方向を決定してもよい。図5は、第2の画像データに対して画像認識を行う場合の処理を示すフローチャートである。なお、図4と同じステップには同じ符号を付してある。また、図4と共通するステップについては一部を省略してある。
図5に示すように、ステップS411に代えて、ステップS501〜S515が挿入される。これらステップS501〜S515は、図4のステップS404〜S406、S416〜S427のそれぞれに対応する。ただし、ステップS501においては、制御部202は、第2の画像データを取得する際(シャッター釦103が操作された時点)の重力方向Gを検出する。そして、制御部202は、ステップS502において、第2の画像データを取得するの際の撮像装置100の撮影方向を算出し、ステップS503において、その際の撮影方向が所定の範囲外であるか範囲内であるかを判断する。また、図4のステップS416〜S427においては、ステップS403で取得した第1の画像データに対して画像認識を実行し、その結果に基づいて第2の画像データの上下方向を決定する。これに対し、図5に示すステップS504〜S515においては、ステップS410で取得した第2の画像データに対して画像認識を実行し、その結果に基づいて第2の画像データの上下方向を決定する。このため、ステップS503からS504以降に進み、その後S412に至った場合には、制御部202は、撮影処理で取得した第2の画像データに対して実行した画像認識の結果に基づいて、当該第2の画像データの上下方向を決定することになる。
このように、制御部202は、撮影処理を実行する前に取得される第1の画像データの内容に基づいて、撮影処理において取得される第2の画像データの上下方向を決定してもよい。また、制御部202は、撮影処理において取得される第2の画像データの内容に基づいて、この第2の画像データの上下方向を決定してもよい。いずれの構成であっても、同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態では、画像認識の例として顔検出と文字認識を示したが、画像認識はこれらに限定されるものではない。画像認識としては、このほか、動物、建物、植物等を認識する画像認識であってもよい。そしてこの場合には、第1および第2の画像データの上下方向を決定するために用いる画像認識の優先順位によって、撮影モード群を増やしてもよい。撮影モード群を増やした場合には、例えばステップS416〜ステップS420のような、撮影モード群を判断する処理を増やせば良い。このように、撮影モード群における画像認識方法や、撮影モード群の数は限定されない。また、本発明の撮影画像処理は静止画、動画によらず処理が可能であり、撮影形態により限られない。
さらに、撮影方向が所定の範囲内にあると判断され(ステップS406において「NO」)、かつ、画像認識によりオブジェクトが認識できない場合(ステップS417,419で「NO」)には、ステップS425に進む。このような構成であれば、制御部202は、第2の画像データの上下方向を、撮影方向が所定の範囲内に入る直前の上下方向を基準として決定する。これにより、撮影方向が上下方向に平行な向きに近くなった場合には、第2の画像データの上下方向は、撮影方向が所定の範囲内に入る直前の上下方向に固定される。したがって、第2の画像データの上下方向が乱雑に変化することなく、第2の画像データの視聴が可能となる。
ここで、撮像装置100のハードウェア構成例について、図6を参照して説明する。図6は、撮像装置100のハードウェア構成例を模式的に示す図である。図6に示すように、撮像装置100は、CPU601とROM602とRAM603とデータ入出力回路604とを有するコンピュータ600を有する。ROM602は、電気的に消去と記録が可能なメモリであり、例えばEEPROMなどが適用される。ROM602には、CPU601の動作用の定数や変数、CPU601が実行するコンピュータプログラムなどが格納されている。ここでいうコンピュータプログラムには、前述の処理を含む撮像装置100を制御するためのコンピュータプログラムが含まれる。CPU601は、ROM602からコンピュータプログラムを読み出し、RAM603に展開して(RAM603をワークエリアに用いて)実行する。また、この際、CPU601は、ROM602に格納される変数や定数を、RAM603に適宜展開してコンピュータプログラムの実行に用いる。これにより、コンピュータ600は撮像装置100を制御する制御部202として機能し、前述の処理が実現する。また、RAM603は、記憶部207の例として機能し、撮像部201が出力した第1および第2の画像データや、制御部202が生成した重力方向データや、上下方向データや、特定の処理を行った第2の画像データを記憶する。
A/D変換器610、表示装置612、タッチパネル613、インターフェース614、電源釦104、シャッター釦103は、データ入出力回路604を介してCPU601、ROM602、RAM603に接続される。データ入出力回路604は、CPU601、ROM602、RAM603と他の機器との間でのデータの入出力を制御する。第1および第2の画像データを記録する記録媒体615は、インターフェース614を介してデータ入出力回路604に着脱可能に接続される。記録媒体615は、記録部205の例である。記録媒体615には、公知の各種記録媒体が適用できる。インターフェース614は、記録媒体615を着脱可能であり、コンピュータ600は、インターフェース614に接続された記録媒体615とデータの送受信を行う。
なお、図6は撮像装置100のハードウェア構成の一例であり、本発明の撮像装置100のハードウェア構成は図6に示す構成に限定されない。例えば、制御部202の制御は単一のハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。また、撮像装置100を制御するためのコンピュータプログラムがROM602に格納される構成を示すが、このコンピュータプログラムが格納される記録媒体はROM602に限定されない。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、上述した実施形態においては、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例に示して説明したが、これはこの例に限定されず、撮像部201と重力方向検知手段を有する機器であれば適用可能である。すなわち、本発明は、撮像部201と重力方向検知手段を有する機器であれば、パーソナルコンピュータ、PDA、携帯電話端末、携帯型の画像ビューワ、ゲーム機などにも適用可能である。
(他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記録媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (18)

  1. 画像を撮像する撮像手段と、
    重力方向を検出する重力方向検出手段と、
    前記撮像手段により撮像された画像の上下方向に関する情報を決定する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、
    撮影方向が所定の範囲外である場合には、前記重力方向検出手段により検出した重力方向に基づいて前記情報を決定し、
    前記撮影方向が所定の範囲内にある場合には、前記撮像手段により撮像された前記画像に対して画像認識を行い、前記画像認識により前記画像を認識できたときは、前記画像認識の結果に基づいて前記情報を決定し、前記画像認識により前記画像を認識できなかったときは、前記撮影方向が所定の範囲内となる直前に前記重力方向検出手段により検出した重力方向に基づいて前記情報を決定する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 画像を撮像する撮像手段と、
    重力方向を検出する重力方向検出手段と、
    前記撮像手段により撮像された画像の上下方向に関する情報を決定する制御手段であって、撮影方向が所定の範囲外である場合には、前記重力方向検出手段により検出した重力方向に基づいて前記情報を決定し、前記撮影方向が所定の範囲内にある場合には、前記撮像手段により撮像された画像に対して画像認識を行い、前記画像認識の結果に基づいて前記情報を決定する制御手段と、を有し、
    前記画像認識では、顔検出または文字認識を行い、
    前記制御手段は、前記顔検出により顔が検出できた場合には、前記顔検出の検出結果に基づいて前記情報を決定し、前記顔検出により顔が検出できなかった場合には、前記文字認識の認識結果に基づいて前記情報を決定することを特徴とする撮像装置。
  3. 画像を撮像する撮像手段と、
    重力方向を検出する重力方向検出手段と、
    前記撮像手段により撮像された画像の上下方向に関する情報を決定する制御手段であって、撮影方向が所定の範囲外である場合には、前記重力方向検出手段により検出した重力方向に基づいて前記情報を決定し、前記撮影方向が所定の範囲内にある場合には、前記撮像手段により撮像された画像に対して画像認識を行い、前記画像認識の結果に基づいて前記情報を決定する制御手段と、を有し、
    前記画像認識では、顔検出または文字認識を行い、
    前記制御手段は、前記文字認識により文字を認識できた場合には、前記文字認識の認識結果に基づいて前記情報を決定し、前記文字認識により文字を認識できなかった場合には、前記顔検出の検出結果に基づいて前記情報を決定することを特徴とする撮像装置。
  4. 前記画像認識において文字認識よりも顔検出を優先する第1の撮影モードと、前記画像認識において顔検出よりも文字認識を優先する第2の撮影モードと、を有し、
    前記制御手段は、
    前記第1の撮影モードにおいては、前記顔検出により顔が検出できた場合には、前記顔検出の検出結果に基づいて前記情報を決定し、前記顔検出により顔が検出できなかった場合には、前記文字認識の認識結果に基づいて前記情報を決定し、
    前記第2の撮影モードにおいては、前記文字認識により文字を認識できた場合には、前記文字認識の認識結果に基づいて前記情報を決定し、前記文字認識により文字を認識できなかった場合には、前記顔検出の検出結果に基づいて前記情報を決定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 使用者による撮影指示に応じて撮像された前記画像に特定の処理を実行する処理手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記処理手段は、前記特定の処理として、前記画像の回転、前記画像の切り出し、決定された前記情報の前記画像への属性情報としての付加の、少なくとも一つを行うことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  7. 前記画像を表示する表示手段をさらに有し、
    前記表示手段は、決定された上下方向に応じた向きで前記画像を表示することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記制御手段は、前記撮影方向が所定の範囲内にある場合に、使用者による撮影指示よりも前に前記撮像手段により撮像された前記画像に対して画像認識を行い、前記画像認識の結果に基づいて、使用者による撮影指示に応じて撮像された前記画像の上下方向に関する情報決定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記制御手段は、前記撮影方向が所定の範囲内にある場合に、使用者による撮影指示に応じて撮像された前記画像に対して画像認識を行い、前記画像認識の結果に基づいて、使用者による撮影指示に応じて撮像された前記画像の上下方向に関する情報を決定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記画像認識は、顔検出と文字認識の少なくとも一方であることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  11. 前記所定の範囲は、撮影方向の重力方向に対する角度が閾値以内の方向であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 画像を撮像する撮像手段を有する撮像装置の制御方法であって、
    重力方向を検出する重力方向検出ステップと、
    前記撮像手段により撮像された画像の上下方向に関する情報を決定する制御ステップと、を有し、
    前記制御ステップでは、
    撮影方向が所定の範囲外である場合には、前記重力方向検出ステップにおいて検出した重力方向に基づいて前記情報を決定し、
    前記撮影方向が所定の範囲内にある場合には、前記撮像手段により撮像された前記画像に対して画像認識を行い、前記画像認識により前記画像を認識できたときは、前記画像認識の結果に基づいて前記情報を決定し、前記画像認識により前記画像を認識できなかったときは、前記撮影方向が所定の範囲内となる直前に前記重力方向検出ステップにおいて検出した重力方向に基づいて前記情報を決定する、
    ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  13. 画像を撮像する撮像手段を有する撮像装置の制御方法であって、
    重力方向を検出する重力方向検出ステップと、
    前記撮像手段により撮像された画像の上下方向に関する情報を決定するステップであって、撮影方向が所定の範囲外である場合には、前記重力方向検出ステップにおいて検出した重力方向に基づいて前記情報を決定し、前記撮影方向が所定の範囲内にある場合には、前記撮像手段により撮像された画像に対して画像認識を行い、前記画像認識の結果に基づいて前記情報を決定する制御ステップと、を有し、
    前記画像認識では、顔検出または文字認識を行い、
    前記制御ステップでは、前記顔検出により顔が検出できた場合には、前記顔検出の検出結果に基づいて前記情報を決定し、前記顔検出により顔が検出できなかった場合には、前記文字認識の認識結果に基づいて前記情報を決定することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  14. 画像を撮像する撮像手段を有する撮像装置の制御方法であって、
    重力方向を検出する重力方向検出ステップと、
    前記撮像手段により撮像された画像の上下方向に関する情報を決定するステップであって、撮影方向が所定の範囲外である場合には、前記重力方向検出ステップにおいて検出した重力方向に基づいて前記情報を決定し、前記撮影方向が所定の範囲内にある場合には、前記撮像手段により撮像された画像に対して画像認識を行い、前記画像認識の結果に基づいて前記情報を決定する制御ステップと、を有し、
    前記画像認識では、顔検出または文字認識を行い、
    前記制御ステップは、前記文字認識により文字を認識できた場合には、前記文字認識の認識結果に基づいて前記情報を決定し、前記文字認識により文字を認識できなかった場合には、前記顔検出の検出結果に基づいて前記情報を決定することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  15. 前記制御ステップでは、
    前記画像認識において文字認識よりも顔検出を優先する第1のモードにおいては、前記顔検出により顔が検出できた場合には、前記顔検出の検出結果に基づいて前記情報を決定し、前記顔検出により顔が検出できなかった場合には、前記文字認識の認識結果に基づいて前記情報を決定し、
    前記画像認識において顔検出よりも文字認識を優先する第2のモードにおいては、前記文字認識により文字を認識できた場合には、前記文字認識の認識結果に基づいて前記情報を決定し、前記文字認識により文字を認識できなかった場合には、前記顔検出の検出結果に基づいて前記情報を決定する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の撮像装置の制御方法。
  16. 前記制御ステップでは、前記撮影方向が所定の範囲内にある場合に、使用者による撮影指示よりも前に前記撮像手段により撮像された前記画像に対して画像認識を行い、前記画像認識の結果に基づいて、使用者による撮影指示に応じて撮像された前記画像の上下方向に関する情報を決定することを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法。
  17. 前記制御ステップでは、前記撮影方向が所定の範囲内にある場合に、使用者による撮影指示に応じて撮像された前記画像に対して画像認識を行い、前記画像認識の結果に基づいて、使用者による撮影指示に応じて撮像された前記画像の上下方向に関する情報を決定することを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法。
  18. 画像を撮像する撮像手段を有する撮像装置のコンピュータに、請求項12乃至17のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法を実行させるプログラム。
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