JP4658411B2 - 流路接続機構及びこれを備えた試薬ホルダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器と分析装置等との間で移動する流体の流路の接続機構に関し、さらに詳細には分析装置の試薬ホルダに収納した容器に流路を接続する流路接続機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、医療環境の変化によって、病院は、安価で効率的な医療の提供、患者本位の医療サービスの提供が求められている。そこで現在注目されているのが、POC(ポイント・オブ・ケア(Point of Care))検査である。
POC検査とは、一般的に、「患者に近いところで」行われる検査の総称である。病院を例に取ると、診察室、ICU(集中治療室)、手術室、緊急検査室など、患者の近くで検査を行うことにより、個々の患者に適した検査を必要なときに実施できるとともに、検査結果を即座に医師が判断し、迅速な処置を行うことができるため、診療の質の向上、さらには患者サービスの質の向上に大きく役立つものと期待されている。また、中央検査室での検査に比べて、検体の運搬や設備にかかるコストや、不要な検査にかかる費用を抑えることができ、トータルな検査費用の削減が可能になるといわれている。そのためPOC検査市場は、病院経営合理化の進む米国では急速に拡大してきており、日本をはじめ世界的にみても成長市場となっていくことが予想される。
ところで、POC検査で使用される分析装置には様々なものがあるが、血液分析装置もその一つに挙げられる。これらの装置には、どこにでも設置でき場所をとらない、携帯できる、操作が簡単で、検査技師だけでなく医師や看護婦でも使いやすいなどの条件が要求される。
これまで、小型の血液分析装置としては、半自動タイプ、つまり血液を採取して測定用試料の調製までを人間が行い、測定のみを装置が行うというものがあった。しかし、試料の調製を人手で行うのは煩雑であり、正確なデータを出すにはそれなりの手技が必要である。また、血液との接触の機会が増えることで病原菌やウイルス等によるバイオハザードの危険性が増大する。従って、血液の採取から測定結果を出すまでを自動で行える全自動分析装置が要望されており、すでにPOC検査向けの小型の全自動血液分析装置が市販されている。
ところで、分析装置では分析試料を調製するために試薬が使用される。例えば血液分析装置においては、白血球数(WBC)、赤血球数(RBC)、血小板数(PLT)、ヘモグロビン量(HGB)、ヘマトクリット(HCT)等が電気抵抗法、光散乱法や吸光光度法を用いて測定されるが、血球測定では試料は希釈剤により適当な希釈倍率に調製した上で測定される。また、白血球測定の際には赤血球を溶血処理する必要があり、そのため溶血剤が使用される。ヘモグロビン量測定においても溶血剤が使用され、赤血球の溶血処理によって赤血球から放出されたヘモグロビンを適当なクロモゲンに変換した上で吸光度が測定される。1つの試料についての分析が終了すると、次の分析の準備としてキャリオーバーを防ぐために試料吸引ラインや検出部等の分析流路を洗浄する必要があり、このときに洗浄剤が使用される(希釈剤が洗浄剤として利用される)。そのため、分析用の希釈剤、溶血剤をあらかじめ容器に充填しておき、必要に応じて供給できるようにする必要がある。また、POC検査用の分析装置では、設置場所を選ばないようにするためには、分析を終えた廃液(血液、希釈剤、溶血剤の混合液)を回収容器に回収することが好ましい。
【0003】
血液分析装置では、希釈剤は溶血剤と比較して大量に使用されるが、試薬交換の手間を考えると、希釈剤と溶血剤を同時に交換できるようにしておくことが好ましい。したがって、試薬の使用量に応じて容器の容量が異なるものを準備しておくことが好ましい。なお、容量が異なる容器を使用することに関して、試薬保管庫内の分割された1区画内に収納される小型の試薬容器と、試薬保管庫内の分割された複数の区画を占有し嵌合的に小型試薬容器と組み合わせて使用することが可能な大型試薬容器と、を混在させるようにした技術が特開平5−256854号公報により開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の小型の全自動血液分析装置は、どこにでも設置できるほど十分小さくはなっていない。また、使用する試薬を分析装置内に内蔵できるようにして省スペース化を図っているものもあるが、このような装置では、装置内に試薬を設置するスペースを取られることによって、装置のメンテナンスを実施しにくい構造になってしまう。さらに、試薬を消耗すると試薬容器を交換する必要が生じるが、簡単に交換できるようになっているとは言いがたい。試薬容器の交換作業は手間がかかるのでできるだけ能率的に交換作業が行えるようにすることが望ましい。
【0005】
また、試薬容器等を間違えて取り付けると分析を失敗し、貴重な血液試料を失うことにつながる。したがって、簡単な作業で、確実に正しく試薬容器等を交換できるようにすることが望ましい。
【0006】
そこで、本発明は容易に試薬容器等の交換を行える流路接続機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた本発明の流路接続機構は、試薬容器の口部から試薬容器内に続く送液ラインと分析装置の送液ラインとを接続する流路接続機構であって、試薬容器の口部に先端側から挿入することにより試薬容器の送液ラインと接続可能であり、他端側が分析装置の送液ラインと接続可能な流路が形成されたノズルと、ノズルが取り付けられる案内機構と、試薬容器を収納する試薬ホルダの壁面または分析装置の筐体の壁面に、案内機構を回転可能に軸支するように水平に設けられた支持部材と、を備え、案内機構は、支持部材を軸とした回転によってノズルの先端を試薬容器の口部に案内可能であることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
容器側の口部から容器内に続く送液ラインは、流体通過孔と空気孔とを有し容器の口を閉じる内フタと、内フタの流体通過孔から流路接続された状態で容器内に吊り下げられるチューブによって構成することができる。流路を接続する際には、容器の内フタに設けられている流体通過孔に案内機構によってノズルが挿入される。流体通過孔から容器内には流路チューブが吊り下げられており、また、内フタには空気孔が設けられているのでノズルを介して容器の底から試薬を吸引することができる。
【0009】
案内機構を支持する支持部材が、試薬容器を収納する試薬ホルダに取り付けられ、試薬ホルダは容器を収納すると案内機構の取り付け位置の下に容器の口部が来るように構成され、支持部材を軸とした回転により容器の口に向けて案内機構に取り付けたノズルを移動するように案内機構を構成してもよい。
あるいは、案内機構を支持する支持部材は分析装置の筐体(壁面)に直接取り付けてもよい。
【0010】
これによれば、容器を試薬ホルダに収納することにより容器の口と案内機構に支持されるノズルとの位置関係が定まるので、案内機構により機械的にノズルを容器の口に取り付けることが可能になる。
【0011】
また、複数の容器を試薬ホルダにセットする場合には、各容器を一つの内ケースに収容してもよい。ここで内ケースは、容器を並べて収容したときにケース内で容器が動かないように固定されるように構成する。具体的には、隣り合う容器の側面が接するように並べて配置したときに、その状態が維持できるように内ケースの内寸法を規定する。さらに、試薬ホルダに内ケースをセットしたときに、ちょうど案内機構の取り付け位置の下に、内ケースに収容された容器の口部が来るように試薬ホルダ内での内ケースの位置が定まるように試薬ホルダを構成してもよい。
これによれば、容器を収納した内ケースを試薬ホルダに取り付ける。これにより、案内機構と容器の口部との位置関係が定まり、案内機構によりノズルを機械的に容器に取り付けることが可能になる。
【0012】
また、案内機構によってノズルが流体通過孔に挿入された状態で案内機構を固定する固定機構をさらに設けてもよい。
これによれば、ノズルが流体通過孔に挿入された状態で案内機構を固定することができるので容器を振動等から保護することができる。
【0013】
固定機構は容器の口の近傍に容器突起部を設け、案内機構に形成される容器突起部と係合するための凹部とにより構成されるようにしてもよい。
【0014】
案内機構は、第1レバーと第2レバーと付勢部材とからなり、第1レバーは第1レバーの一端側にて前記支持部材(第1基軸)を基軸として回動可能に取り付けられ、第2レバーは第1レバーの他端側に取り付けられる第2支持部材(第2基軸)を基軸として回動可能に軸支され、付勢部材は第1レバーを容器の口から遠ざける方向に付勢するために第1レバーと前記試薬ホルダ又は分析装置の壁面との間に取り付けられ、さらに、ノズルは、前記第2レバーに取り付けてもよい。
【0015】
ノズルに支持孔を設け、案内機構の第2支持部材(第2基軸)がノズル支持孔を貫通することによってノズルが案内機構に支持され、支持部材(第1基軸)を軸とする第1レバーの回転運動によって第2支持部材(第2基軸)が容器の口の上部へ近づくことによりノズルが試料通過孔に挿入されるようにしてもよい。
【0016】
さらに第2レバーには容器の口の近傍に設けた容器側突起部に係合するための凹部が形成され、第2支持部材(第2基軸)を軸とする第2レバーの回転動作により容器突起部と第2レバーの凹部とが係合することにより固定されるようにしてもよい。
【0017】
また、第1レバーは第1レバーの長手方向に微動可能となるように支持部材(第1基軸)に長穴にて緩やかに軸支され、第1レバーの回転運動によってノズルが試料通過孔に挿入されるときに支持部材(第1基軸)が長孔内で微動するようにしてノズルが試料通過孔に入りやすくしてもよい。
【0018】
案内機構は、さらに、前記支持部材に軸支される第3レバーを有し、第1レバーが容器の口側に回動することによって第3レバーが容器の口に取り付けられる内フタに当接するように構成してもよい。
このとき、第1レバーと第3レバーとの間に両者を引き離す方向の力に与える第2付勢部材を取り付ければなおよい。
【0019】
これにより内フタを正確に閉じることができ、その結果、ノズルを試料通過孔に通しやすくすることができる。
【0020】
また、第3レバーの他方の端部には第2レバーと当接することにより第2レバーを支持する支持突起が設けられ、(1)第3レバーの支持突起が第2レバーを支持することにより第1レバー、第2レバー、第3レバーが一体となって回転する状態、(2)第3レバーが内フタに当接して回転を停止し、その後、第1レバーが第2付勢部材に抗して支持部材(第1基軸)を軸としてさらに回転するとともに支持突起による第3レバーと第2レバーとの当接状態が解除され、第2レバーが第2支持部材(第2基軸)を軸として回転する状態、(3)第1レバーが第3レバーに当接して回転を停止し、その後、第2レバーが第2支持部材(第2基軸)を軸としてさらに回動する状態、とを経ることによってノズルを流体通過孔に挿入するようにしてもよい。さらには、(4)容器突起部と第2レバーの凹部とが係合する状態、とを経ることによってノズルを流体通過孔に挿入した状態で第2レバーの凹部と容器突起部とを固定するようにしてもよい。
【0021】
【実施例】
以下、本発明について実施例を用いて説明する。図1は本発明の一実施例であって、容器収納ユニットと、容器収納ユニットに収納された容器への流路接続機構、とを含む試薬ホルダの外観構成を示す図である。なお、この試薬ホルダは血液分析装置等の分析装置の試薬供給部として使用される。
【0022】
(1)容器収納ユニット
図1において100は容器収納ユニットであり、内ケース101、略方形の大型容器102,103と小型容器104とによって構成される。内ケース101は図1に示すように上面が開いた直方体形状であり、側面の一部には指を入れて内ケース101を持ちやすくするための取っ手106が形成されている。なお、取っ手106は、取っ手になる部分にミシン目を入れておいて、それを破ることによって形成されるようにしてもよい。
【0023】
内ケース101は、2本の大型容器102,103が収納でき、しかも、この2本の大型容器102,103を内ケース101に入れた状態で、これら容器の内ケース内での位置が定まるようにするため、各大型容器の一面(図1中Sで示す)を接するように並べたときの外形・外寸法に合わせて内ケース101の内形・内寸法が規定されている。なお、試薬ホルダ150に取り付けられた案内機構との位置関係から、大型容器を離して並べる必要があるときは、すべての容器を内ケース101に収容した状態に合わせて内ケース101の内形・内寸法を規定すれば、容器の内ケース101内での位置を定めることができる。内ケース101は、例えば、段ボール紙、プラスチック等で作られる。また、内ケースは、容器を収納した後、フタをできるようにしてもよい。
【0024】
次に、各容器の形状について説明する。図2は大型容器の構成を示す図、図3は小型容器の構成を示す図である。これらの容器は、プラスチック製、例えばHDPE(高密度ポリエチレン)のブロー成形で作られるのものが使用され、取り替え可能で使い捨て可能なものである。この大型容器102,103は試薬を貯蔵するタンク部分(容器本体110という)が略直方体形状にしてあり、容器本体110の上部には、試薬を出し入れするための小径の口部111が設けられている。口部111の側面はネジ溝112が刻まれており、大型容器102、103を密封するときに図示しない外フタでネジ止めできるようになっている。また、大型容器102,103を使用するときには口部111を閉じるように内フタ113が取り付けられる。なお、容器本体は、必ずしも直方体形状である必要はなく、円筒形状でも構わない。
【0025】
図2の大型容器102,103の肩部には肩部突起部123が形成されている。この肩部突起部123は、容器収納ユニットを試薬ホルダにセットする際、セットする方向を間違えないようにするために設けられている。図9の試薬ホルダ150には、3つの案内機構が取り付けられており、各々、例えば、廃液用、溶血剤用、希釈剤用と用途が決まっている。したがって、容器をセットする際には、各々の用途に合うように流路を接続する必要がある。もし、この肩部突起部がないと、容器収納ユニットをセットする方向が逆になって廃液用と希釈剤用とで接続を間違える恐れがある。しかし、肩部突起部123が同じ方向になるように大型容器を内ケースに収容し(図1)、セットする方向を間違えたときに大型容器102,103の肩部突起部123が、試薬ホルダの壁面に内側に向かって設けられた突起部155(大型容器102,103の肩部突起部123と同じ高さ)に引っかかってセットできないようにしておけば容器収納ユニットをセットする方向を間違わないようにすることができる。
【0026】
図4は内フタ113を取り付けた状態の大型容器102,103の断面を示す図である。この内フタ113には柔軟性とともに使用する試薬に対する耐性が要求され、例えばシリコンゴムが好適である。内フタ113には流体通過孔114と空気孔115が形成されており、流体通過孔114を試薬が通過するときに空気孔115から空気が出入りすることができるようにして容器内が減圧または陽圧状態になるのを防いでいる。
【0027】
大型容器102,103の内側(容器本体110内)には、流体通過孔114に接続され流路として働く流路チューブ116が吊り下げられており、この流路チューブ116の先端が容器の底に至るようにすることで、試薬残量が少ないときでも流路チューブ116を介して試薬を吸引できるようにしてある。なお、チューブとしては、ウレタンチューブ、シリコンチューブ、四フッ化エチレンチューブ等が挙げられる。
【0028】
口部111の下には容器を大径に広げるための肩部117が形成され、肩部117の下には容器側面118が続いている。この容器側面118で囲まれる内空間が容器本体110となる。肩部117の一部であって口部111の周囲部分には段部119が形成されている。この段部119は、小型容器104を肩部117に載置した際に小型容器104の側面(後述する小型容器側面部分)が当接するようにして小型容器104を固定するために設けたものであり(図7参照)、小型容器104の外径(外寸法)に合わせて段部119の外径(外寸法)が規定される。また、大型容器の口部111の側面には容器突起部122が形成されているが、これについては後述する。
【0029】
一方、図3に示す小型容器104は、試薬を貯蔵するタンク部分(容器本体131)を形成する容器側面139があり、容器本体131の上部には、試薬を出し入れするための小径の口部132が設けられている。また、図5の断面図に見られるように小型容器104は平面の上に載置できるように底面142を略平面に仕上げてある、但し、この平面の程度は完全な平面とする必要はなく、大型容器102,103の肩部117のうちの小型容器が載置される場所(小型容器載置部124という)との関係で定まるものであり、大型容器側の肩部の小型容器載置部124が多少傾斜していれば、小型容器の底面はその傾斜に合わせるようにする。このように略平面には多少の凹凸、曲面、傾斜があるものも含まれる。なお、小型容器載置部124は、2つの大型容器を並べて配置したときに、大型容器の間に小型容器を配置できればよく、略平面に制限されない。したがって、小型容器の底面も小型容器載置部124の形状に合わせればよく、同様に略平面に制限されない。
【0030】
口部132に設けられるネジ溝133、内フタ134、流体通過孔135、空気孔136や肩部137、流路チューブ138、容器突起部141については、大型容器102,103のものとほぼ同様のものが同様の機能を奏するように構成されているので説明を省路する。
【0031】
小型容器104の容器側面139である略円盤部分の径は、上述したように大型容器102,103の段部119と接触することができるように規定されている(図1参照)。
【0032】
なお、図においては段部119と小型容器104の容器側面139とは略円形状にしてあるがこれに限らず、例えば多角形状であってもよい。その場合は段部119と容器側面139とが接するように寸法が規定される。
【0033】
大型容器102,103の段部119の外側周囲にある肩部117は上述したように略平面形状に仕上げてあり、底面が肩部117に合わせて略平面に構成してある小型容器104がこの上に簡単に載置できるようにしてある。
【0034】
さらに、大型容器102,103の段部119のうちで小型容器104と接することとなる部位には凸部120が形成されている。一方、小型容器104側にもこの凸部120に嵌合可能な凹部140が形成されており、小型容器104を両側から段部119で挟むとともに、凸部120と小型容器104の凹部140とを嵌合させることにより横方向へのずれを制限して確実に固定できるようにしている。
【0035】
なお、肩部117の略平面領域に、小型容器104の外周に合わせたリング状の凸部を形成して横ずれを制限するようにしてもよい。
【0036】
また、大型容器102,103の段部119に設けられた凸部120において、その凸部上側に鍔部121を形成し、この鍔部121が小型容器104の一部にかぶさるようにしておくことで小型容器104が横方向だけでなく上方向に移動するのも防ぐことができるようになる。
【0037】
次に、大型容器102,103と小型容器104とを内ケース101に収納するときの動作手順について説明する。
【0038】
大型容器102と大型容器103とを内ケース101に収納したときに互いに接することになる面(図1において接触面をSで示す)を僅かに離した状態(1cm程度)にして、これら2つの大型容器102,103を並べ置く。
【0039】
続いて、2つの大型容器102,103の肩部117によって中央付近に形成された平面領域上に小型容器104を載せる。
【0040】
大型容器102,103の段部119に形成された凸部120と小型容器104の容器側面139に形成された凹部140とがはまり合うように微調整をしながら、2つの大型容器102,103が接触するまで近づけていく。
【0041】
図6は2つの大型容器102,103が面Sで接触した状態を示す斜視図、図7はその正面図、図8はその平面図である。2つの大型容器102,103が面Sで接した状態では、小型容器104は段部119及び凸部120及び鍔部121により固定されているので、この状態を保ちつつ2つの大型容器102,103を持ち上げて内ケース101内に挿入する。
【0042】
内ケース101と2つの大型容器102,103とは嵌合的に収納されるように寸法が規定されているので、内ケース101内に大型容器102,103が挿入されることにより大型容器102,103の位置が定まり、これによって小型容器104についても位置が定まる。以上のようにして大型容器102,103の肩部117に、小型容器104が載置された状態でこれら容器が収納される。
【0043】
次に、上述した容器収納ユニット100が使用される血液分析装置の試薬ホルダを説明する。図1は、試薬ホルダ(但し容器収納ユニット100を含む)の外観を示す斜視図である。また、図9は試薬ホルダ(但し容器収納ユニット100を外した状態)の外観を示す正面図である、容器収納ユニット100は試薬ホルダ150に収納される。この試薬ホルダ150は、取り付けネジ156,157を用いて図18に示すように血液分析装置に取り付けて使用される。
【0044】
試薬ホルダ150は、直方体を基本とし、直方体を形成する6面のうち正面151は右上側が大きく円弧を描くように切り欠かれ、底面152、壁面153、左側面154が残され、上面及び右側面に相当する面が失われて開口となっている。
【0045】
試薬ホルダ150の内寸は、容器収納ユニット100の内ケース101の外寸に合わせてあり、右側面側から容器収納ユニット100の内ケース101が左側面74に当接する位置まで入れることにより、内ケース101の位置決めができるようになっている。
【0046】
したがって、内ケース101内に嵌合的に収納された大型容器102、103、及び、これによって固定される小型容器104のそれぞれの口部111、132の試薬ホルダ150に取り付けられた案内機構に対する位置関係も定まることになる。
【0047】
そして正面151の切り欠かれた位置に内ケースの取っ手106が現れるようになっており、この取手106に指を入れるようにして簡単に引き出すことができるようにしてある。
【0048】
(2)流路接続機構
次に、容器から血液分析装置(外部装置)へ試薬を供給し、逆に血液分析装置から容器へ廃液を排出するために、容器と血液分析装置とを流路接続する流路接続機構について説明する。
【0049】
流路接続機構は、容器内側にある部分と容器外側にある部分とにより構成される。そのうち、容器内側の部分については図4、図5を用いて既に説明したとおりである。即ち、図4においては流路接続機構の一部として、流体通過孔114、空気孔115を有する内フタ113、内フタ113に吊り下げられる流路チューブ116とが使用され、図5においては流体通過孔135、空気孔136を有する内フタ134、内フタ134に吊り下げられる流路チューブ138とが使用される。
【0050】
容器外側にある流路接続機構については、斜視図を図1に示すとともに、正面図を図9に示す。以下、これらの図及び別図を用いて説明する。この流路接続機構は、ノズル160、案内機構170とにより構成される。
【0051】
案内機構170は試薬ホルダ150の壁面153の上端に形成された切欠188に取り付けられている。なお、図において3つの容器に対応して3つの流路接続機構が取り付けられているが、いずれも同じ構造であるので、大型容器用の流路接続機構の1つについて説明する。
【0052】
図10から図13は、流路接続機構の案内機構170を図1、図9の右側(図中A視)から見たときの構成を示すとともに、案内機構170の動きを説明するための図である。また、図14は案内機構170の中央断面図(後述する図13の位置状態での断面)である。
【0053】
まず、ノズル160について説明する。ノズル160は、案内機構170の内部に取り付けられている。そして、ノズル160は、図14に断面が示されるように内部に流路161が形成された略円筒形状をしている。流路161は一端が流体通過孔114に挿入され、他端が血液分析装置(外部装置)に流路接続される。このうち流体通過孔114に挿入される側のノズル先端部162は、流体通過孔114にはまりやすくするため、テーパ形状に仕上げられている。
【0054】
ノズル160内の流路161は、ノズル途中で直角に折れていて、ノズル160の軸方向中央付近で円筒側面に形成された開口164につながるようになっている。この開口164に血液分析装置と流路接続されるチューブが取り付けられる。ノズル160の後端側には支持孔163が形成されている。この支持孔163には後述する第2基軸173が貫通するようにしてあり、第2基軸173によりノズル160が支持されるようになっている。また、支持孔163がノズル160の後端側に形成されているので自重によりノズル先端部162が鉛直下方向を向くようになっている。
【0055】
次に案内機構170について説明する。案内機構170は、一方の端部で、試薬ホルダ150の壁面153の切り欠き188部分に取り付けられる支持部材(以下、第1基軸という)171を軸として回動可能に軸支される第1レバー172、第1レバー172の他方の端部に取り付けられる第2支持部材(以下、第2基軸という)173を軸として回動可能に軸支される第2レバー174、一方の端部で支持部材(第1基軸)171に第1レバー172とともに軸支される第3レバー175とから構成される。支持部材、第2支持部材の材質としては、例えばSUS303が好適に使用される。また、各レバーの材質は、例えばABS樹脂が好適に使用される。
【0056】
第1レバー172、第2レバー174、第3レバー175は、図1、図9に示されるようにノズル160をレバーの内側で包み込むようにして支持できるようにするとともに、容器の内フタ113にかぶさることができるようにするため、各レバーとも基軸の軸方向に厚みを有する左右対象の形をしており、それぞれレバーが左右2箇所ずつで軸支されるようになっている。そして左右の軸支部分を接続するため各レバー中央には軸方向につながる接続部分が形成されている。
【0057】
この接続部分は第1レバー172、第3レバー175は平板形状になっている、第2レバーは全体がカップ状になっている。そして、第1レバー172と第3レバー175との関係は、第3レバー175が第1レバー172の内側にくるように取り付けられている。また、第1レバー172と第2レバー174との関係は、第2レバー174が内側にくるように取り付けられている。さらに第2レバー174と第3レバー175とは、互いに干渉しないように第3レバー175のレバー先端側の部分が第2レバー174を避けるように内側に段が形成されている。
【0058】
第1レバー172について図9、図10、図14を用いてさらに説明する。第1基軸171が貫通する貫通孔は、第1レバー172の長手方向に偏心可能な長孔187としてあり、第1レバー172は長手方向に微動可能に軸支される。
【0059】
また、第1レバー172が図10(図1の状態)に見られるような引き上げられた状態のときに無制限に回動するのを防ぐため、この状態で背面153に当接するストッパ189が、第1レバー172の長孔187から横方向に少し離れた位置に形成されている。
【0060】
第1レバー172の内側には第3レバー175が第1基軸171で軸支されており、第1レバー172と第3レバー175とが無制限に広がらないようにするため第3レバー175に突起178を形成するとともに、第1レバー172にこの突起178がはまりこむ長孔179が形成されている。したがって第1レバー172と第3レバー175とはこの長孔179内で突起178が移動できる範囲内の角度で広がることができる。
【0061】
そして第1レバー172の左右面をつなぐ幅方向に広がる中央面190は、平板形状に仕上げてある。
【0062】
第2レバー174について図9、図10、図14、を用いてさらに説明する。第2レバー174は第2基軸173により軸支される。
【0063】
第2レバー174はカップ状をなし、その内部に内フタ113が入り込むことができる内空間180(図14)を有しており、内空間180には第2基軸173で支持されたノズル160が取り付けられている。そして内空間180に内フタ113が入り込んだときにノズル先端部162が流体通過孔114(図1参照)に挿入できるようになっている。
【0064】
また、図10に示すように第2レバー174の内壁面には、容器の口部111側面に設けた容器突起部122と係合するための雲形の凹部182が形成されている。この凹部182は第2基軸173を軸として第2レバー174が回転すると容器突起部122が凹部182に入り、回転が進むにつれて凹部182の奥に進むように雲形の曲線形状が形成されている。これにより、容器突起部122との係合により第2レバー174と大型容器102とが固定できるようにしてある。
【0065】
さらに、第2レバー174には第2レバー174を回転するときに操作をしやすくするためのアーム183が形成されている。
【0066】
第3レバー175について図9、図10、図14を用いてさらに説明する。第3レバー175の他方の端部には内フタ113と当接してこれを押える押圧部184(図9、図1参照)、第1レバー172が引き上げられた状態で第2レバー174を支持する支持突起185(図9、図10参照)が形成されている。
【0067】
押圧部184は、第3レバー175の内側にくる内フタ113を押えるようにするため、内側に向けられた突起物により構成されている(図1参照)。これとは逆に支持突起185は、第2レバー174が支持できるように外側に向けられている。
【0068】
なお、この支持突起185は第1レバー172と第3レバー175とが接近すると(長孔179内で突起178が右側に移動することになる)、支持突起185と第2レバー174との接触点の位置が少しずつ移動することになり、その移動した位置で第2レバーを支持することになる。逆に第2レバー174は、接触点の移動とともに反時計回り方向に回転することができるように支持突起当接面R(図14参照)が形成されている。
【0069】
そして第3レバー175の左右面をつなぐ中央面191は、平板形状に仕上げてある。さらに、第3レバー175が引き下げられたときに容器の口部111と衝突しないように口部111を避けるように弧状の切り欠き192(図9参照)が形成されている。
【0070】
また、ノズル160が流体通過孔114に挿入されていない状態で案内機構170を上方に引き上げておくために(図1で示した状態)、第1レバー172と背面153との間に付勢力を与えるための第1基軸171に巻かれたねじりバネ176、同じく案内機構170が上方に引き上げられた状態のときに第1レバー172と第3レバー175とが引き離される方向に付勢力を与えるための第1基軸171に巻かれたねじりバネ177とが取り付けられている。
【0071】
2つのバネは互いに干渉しないような形状に作られている。即ち、図15に示すようにねじりバネ176はコイルが左右に2箇所に分離した形で巻回されるとともに中央部はコイル軸から迂回するようにコイル芯線が延ばされた形にしてある。
【0072】
また、ねじりバネ177は、通常の直線状コイル形状であり、ねじりバネ176の中央部の迂回部分にこのねじりバネ177が取り付けられる。図16、図17に示すように、ねじりバネ176の端部A,Bは第1レバー172の中央面190と壁面153に形成されたコイル固定部193により固定支持される。ねじりバネ177の端部C,Dは第1レバー172の中央面190、第3レバー175の中央面191に当接するようにして支持されている。
【0073】
次に、案内機構の動作について説明する。図10から図13の図は、案内機構170が自由な状態(引き上げられた状態)から徐々に回転し、ノズル160が流体通過孔114に挿入され、さらに容器突起部122と第2レバー174の雲形の凹部182とが係合するまでの状態を順次示したものである。
【0074】
(図10)
図10は、案内機構170が自由な状態に置かれている図である。第1レバー172は、第1基軸171に巻かれたねじりバネ176の付勢力により跳ね上げられ、ストッパ189が背面153に当接する状態で停止している。
【0075】
このとき第3レバー175は、第1基軸171に巻かれたねじりバネ177の付勢力により第1レバー172から離れようとし、突起178が長孔179の端部に当接した状態で停止している。
【0076】
このとき第2レバー174は、第2基軸173を軸として軸支されるとともに第2レバー174の一部が第3レバー175の支持突起185に当接した状態となるので、第2レバー174は自重により支持突起185に支えられる。
【0077】
この状態から作業者が第2レバー174のアーム183を持って矢印X方向に回転させると、しばらくは支持突起185が第2レバー174に当接した状態を維持することになるので第1レバー171、第2レバー174、第3レバー175とが一体となって回転することになる。
【0078】
(図11)
図11は、第3レバー175がほぼ水平方向になるまで回転し、内フタ113に接触した状態の図である。第3レバー175が内フタ113に接触すると、押圧部184により内フタが押される。第3レバー175は内フタ113によりそれ以上の回転ができなくなる。
【0079】
したがって、さらに第2レバー174のアーム183に力を加えると第1レバー174と第3レバー175との間に作用するねじりバネ177の付勢力に抗して第1レバー172が回転を始める。即ち、第1レバー172と第3レバー175との間になす角度が狭まりながら第1レバー172が第3レバー175にかぶさるようになり、やがて第1レバー172が第3レバー175に当接する(第1レバー172が水平方向になる)まで回転が進む。
【0080】
第1レバー172と第3レバー175との間になす角度が狭まり始めると、支持突起185と第2基軸173との距離が縮まる方向に変化し、第2レバー174と支持突起の185との接触点の位置が図14の支持突起当接面Rを移動することになり、接触点の移動とともに第2基軸173を軸とした第2レバー174の回転が可能になる。
【0081】
したがって図11の状態になると、それ以降は第1レバー172の第1基軸171を軸とする回転と第2レバー174の第2基軸173を軸とする回転とが連動する状態になる。
【0082】
また、第1レバー172と第3レバー175との間になす角度が狭まり始めてしばらくするとノズル先端部162が内フタ113に接触する。ノズル先端部162がテーパ形状に仕上げられていることにより、テーパに案内されながらノズル160が流体通過孔114に挿入されていく。
【0083】
なお、このとき第1レバー172の第1基軸171は長孔188により軸支されていることから、第1レバー172は長手方向に多少の自由度(アソビ)を有している。この自由度によって滑らかにノズル160を流体通過孔114に挿入することができる。
【0084】
(図12)
図12は第1レバー172が略水平となるまで回転し、第3レバー175に当接した状態である。この状態でノズル160は完全に流体通過孔114に挿入されている。
【0085】
第1レバー172が第3レバー175に当接すると第1レバー172はそれ以上の回転ができなくなる。支持突起185と第2基軸173とは最も近接した状態になり、第2レバー174と支持突起185は当接状態が解除された状態になる。
【0086】
これ以降は、第2基軸173を軸とする第2レバー174の回転だけが進むようになり、第2レバー174の回転により、容器突起部122が第2レバー174の雲形の凹部182に入るようになる。
【0087】
(図13)
図13は容器突起部122が第2レバー174の雲形の凹部182内で固定された最終状態である。第2レバー174の第2基軸173を軸とする回転が進み、容器突起部122が雲形の凹部182の最深部に当接する。この状態で固定される(図14の状態)。
【0088】
以上のような動作により、案内機構170によってノズル160を流体通過孔114に挿入することができる。この結果、容器内の流路チューブ116、内フタ113の流体通過孔114、ノズル160が流路接続され、血液分析装置につながる流路を確立することができる。
【0089】
なお、上記実施例のように第1レバー172と第3レバー175とが引き離される方向に付勢力を与えるためのねじりバネ177を取り付けるのが望ましいが、図10の状態で第1レバー171、第2レバー174、第3レバー175とを一体となって回転させる機能だけのためには、第3レバー175は自重により第1レバー172から離れる作用があるので、必ずしも必要ではない。
【0090】
(3)容器収納ユニットと試薬ホルダと流路接続機構との関係
図1に示したように試薬ホルダ150の定位置に容器収納ユニット100を収納することにより、大型容器102,103、小型容器104の口部113,132の位置が定まり、この位置に合わせて流路接続機構の案内機構170が取り付けられているので、作業者は単に容器収容ユニットを試薬ホルダ150に置くだけで、案内機構170を回転させてノズル160を内フタ113の流体通過孔114に挿入することができる。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、案内機構によりノズルを内フタに挿入できるようにし、内フタには試料通過孔と空気孔を設けるとともに流路チューブを取り付けたので、流路接続が簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である容器収納ユニットを試薬ホルダに取り付けたときの外観構成を示す図。
【図2】本発明の一実掩例である容器収納ユニットに用いる大型容器の構成を示す図。
【図3】本発明の一実施例である容器収納ユニットに用いる小型容器の構成を示す図。
【図4】内フタを取り付けた大型容器の断面図。
【図5】内フタを取り付けた小型容器の断面図。
【図6】2つの大型容器と小型容器を内ケースに収納するときの状態を示す斜視図。
【図7】2つの大型容器と小型容器を内ケースに収納するときの状態を示す正面図。
【図8】2つの大型容器と小型容器を内ケースに収納するときの状態を示す平面図。
【図9】流路接続機構が取り付けられた試薬ホルダの正面図。
【図10】流路接続機構の案内機構の構成及び動きを説明する図。
【図11】流路接続機構の案内機構の構成及び動きを説明する図。
【図12】流路接続機構の案内機構の構成及び動きを説明する図。
【図13】流路接続機構の案内機構の構成及び動きを説明する図。
【図14】案内機構の中央断面図。
【図15】案内機構で用いられる付勢部材の取り付け状態を説明する図。
【図16】案内機構で用いられる付勢部材の取り付け状態を説明する図。
【図17】案内機構で用いられる付勢部材の取り付け状態を説明する図。
【図18】試薬ホルダが取り付けられた血液分析装置の外観図。
【符号の説明】
100:容器収納ユニット
101:内ケース
102,103:大型容器
104:小型容器
106:取っ手
110、131:容器本体
111、132:口部
113、134:内フタ
114、135:流体通過孔
115、136:空気孔
116、138:流路チューブ
117、137:肩部
118、139:容器側面部
119:段部
120:凸部
121:鍔部
122、141:容器突起部
123:肩部突起部
124:小型容器載置部
140:凹部
142:底面
150:試薬ホルダ
153:壁面
155:壁面突起部
156、157:取り付けネジ
160:ノズル
161:流路
162:ノズル先端部
163:支持孔
170:案内機構
171:第1基軸(支持部材)
172:第1レバー
173:第2基軸(第2支持部材)
174:第2レバー
175:第3レバー
176:コイルバネ(第1レバー〜背面間)
177:コイルバネ(第1レバー〜第3レバー間)
178:突起
179:長孔
180:内空間(第2レバー)
182:凹部(雲形)
183:アーム
18く:押圧部
185:支持突起
187:長孔
188:切欠
189:ストッパ
190:中央面(第1レバー)
191:中央面(第3レバー)
192:切欠(円弧状)
Claims (4)
- 試薬容器の口部から試薬容器内に続く送液ラインと分析装置の送液ラインとを接続する流路接続機構であって、
試薬容器の口部に先端側から挿入することにより試薬容器の送液ラインと接続可能であり、他端側が分析装置の送液ラインと接続可能な流路が形成されたノズルと、
ノズルが取り付けられる案内機構と、
試薬容器を収納する試薬ホルダの壁面または分析装置の筐体の壁面に、案内機構を回転可能に軸支するように水平に設けられた支持部材と、を備え、
案内機構は、支持部材を軸とした回転によってノズルの先端を試薬容器の口部に案内可能であることを特徴とする流路接続機構。 - 案内機構は、第1レバーと第2レバーと付勢部材とからなり、
第1レバーは第1レバーの一端側にて前記支持部材を基軸として回動可能に取り付けられ、
第2レバーは第1レバーの他端側に取り付けられる第2支持部材を基軸として回動可能に軸支され、
付勢部材は第1レバーを試薬容器の口から遠ざける方向に付勢するために第1レバーと前記試薬ホルダ又は分析装置の壁面との間に取り付けられ、
さらに、ノズルは、前記第2レバーに取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の流路接続機構。 - 案内機構は、さらに、前記支持部材に軸支される第3レバーを有し、第1レバーが容器の口側に回動することによって第3レバーが容器の口に取り付けられる内フタに当接するように構成されることを特徴とする請求項2に記載の流路接続機構。
- 分析装置に供給する試薬容器を収容するための試薬ホルダであって、
試薬容器の口部に先端側から挿入することにより試薬容器の送液ラインと接続可能であり、他端側が分析装置の送液ラインと接続可能な流路が形成されたノズルと、
ノズルが取り付けられる案内機構と、
案内機構を回転可能に軸支するように試薬ホルダの壁面に水平に設けられた支持部材と、を備え、
案内機構は、支持部材を軸とした回転によってノズルの先端を試薬容器の口部に案内可能である試薬ホルダ。
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