JP2003083983A - 容器収納ユニット及び容器の配置方法及び容器 - Google Patents

容器収納ユニット及び容器の配置方法及び容器

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JP2003083983A
JP2003083983A JP2001275385A JP2001275385A JP2003083983A JP 2003083983 A JP2003083983 A JP 2003083983A JP 2001275385 A JP2001275385 A JP 2001275385A JP 2001275385 A JP2001275385 A JP 2001275385A JP 2003083983 A JP2003083983 A JP 2003083983A
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container
small
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lever
shoulder
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Yasuhiro Oyama
康浩 大山
Kazuyuki Sakurai
和幸 櫻井
Yoichi Nakamura
洋一 中村
Takayoshi Yoshida
敬祥 吉田
Kazutoshi Tokunaga
一敏 徳永
Hiroharu Kasuya
弘治 糟谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型容器と小型容器とをコンパクトに収納
し、設置面積を小さくするとともに、これら容器の取り
扱い作業を容易にすることができる容器収納ユニットを
提供する。 【解決手段】 2つの大型容器102、103と1つの
小型容器104と内ケース101とからなり、大型容器
102は略平面形状領域を有する肩部117を有し、小
型容器104は略平面形状の底面142を有し、内ケー
ス101は2つの大型容器の小型容器載置部の下に続く
102、103の容器側面部が互いに接する状態でこれ
ら容器を嵌合的に収納し、さらに、小型容器104は2
つの大型容器の互いに接した容器側面部の上の肩部11
7に設けられた小型容器載置部に載置されるようにして
小型容器の外部の設置場所を不要にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分析装置等で使用
される試薬容器や廃液容器を収納する容器収納ユニット
及び容器の配置方法に関し、さらに詳細には大小の容器
をコンパクトに収納するようにした容器収納ユニット及
びそのための配置方法に関する。このような容器収納ユ
ニットは、例えば血液分析装置で使用される試薬である
希釈剤及び溶血剤の収納、廃液の回収に利用される。
【0002】
【従来の技術】近年、医療環境の変化によって、病院
は、安価で効率的な医療の提供、患者本位の医療サービ
スの提供が求められている。そこで現在注目されている
のが、POC(ポイント・オブ・ケア(Point of Care))検
査である。POC検査とは、一般的に、「患者に近いと
ころで」行われる検査の総称である。病院を例に取る
と、診察室、ICU(集中治療室)、手術室、緊急検査
室など、患者の近くで検査を行うことにより、個々の患
者に適した検査を必要なときに実施できるとともに、検
査結果を即座に医師が判断し、迅速な処置を行うことが
できるため、診療の質の向上、さらには患者サービスの
質の向上に大きく役立つものと期待されている。また、
中央検査室での検査に比べて、検体の運搬や設備にかか
るコストや、不要な検査にかかる費用を抑えることがで
き、トータルな検査費用の削減が可能になるといわれて
いる。そのためPOC検査市場は、病院経営合理化の進
む米国では急速に拡大してきており、日本をはじめ世界
的にみても成長市場となっていくことが予想される。と
ころで、POC検査で使用される分析装置には様々なもの
があるが、血液分析装置もその一つに挙げられる。これ
らの装置には、どこにでも設置でき場所をとらない、携
帯できる、操作が簡単で、検査技師だけでなく医師や看
護婦でも使いやすいなどの条件が要求される。これま
で、小型の血液分析装置としては、半自動タイプ、つま
り血液を採取して測定用試料の調製までを人間が行い、
測定のみを装置が行うというものがあった。しかし、試
料の調製を人手で行うのは煩雑であり、正確なデータを
出すにはそれなりの手技が必要である。また、血液との
接触の機会が増えることで病原菌やウイルス等によるバ
イオハザードの危険性が増大する。従って、血液の採取
から測定結果を出すまでを自動で行える全自動分析装置
が要望されており、すでにPOC検査向けの小型の全自動
血液分析装置が市販されている。ところで、分析装置で
は分析試料を調製するために試薬が使用される。例えば
血液分析装置においては、白血球数(WBC)、赤血球
数(RBC)、血小板数(PLT)、ヘモグロビン量
(HGB)、ヘマトクリット(HCT)等が電気抵抗
法、光散乱法や吸光光度法を用いて測定されるが、血球
測定では試料は希釈剤により適当な希釈倍率に調製した
上で測定される。また、白血球測定の際には赤血球を溶
血処理する必要があり、そのため溶血剤が使用される。
ヘモグロビン量測定においても溶血剤が使用され、赤血
球の溶血処理によって赤血球から放出されたヘモグロビ
ンを適当なクロモゲンに変換した上で吸光度が測定され
る。1つの試料についての分析が終了すると、次の分析
の準備としてキャリオーバーを防ぐために試料吸引ライ
ンや検出部等の分析流路を洗浄する必要があり、このと
きに洗浄剤が使用される(希釈剤が洗浄剤として利用さ
れる)。そのため、分析用の希釈剤、溶血剤をあらかじ
め容器に充填しておき、必要に応じて供給できるように
する必要がある。また、POC検査用の分析装置では、設
置場所を選ばないようにするためには、分析を終えた廃
液(血液、希釈剤、溶血剤の混合液)を回収容器に回収
することが好ましい。
【0003】血液分析装置では、希釈剤は溶血剤と比較
して大量に使用されるが、試薬交換の手間を考えると、
希釈剤と溶血剤を同時に交換できるようにしておくこと
が好ましい。したがって、試薬の使用量に応じて容器の
容量が異なるものを準備しておくことが好ましい。な
お、容量が異なる容器を使用することに関して、試薬保
管庫内の分割された1区画内に収納される小型の試薬容
器と、試薬保管庫内の分割された複数の区画を占有し嵌
合的に小型試薬容器と組み合わせて使用することが可能
な大型試薬容器と、を混在させるようにした技術が特開
平5−256854号公報により開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、血液分析装
置をコンパクトな設計にしたときに、装置に使用する試
薬が充填された容器や回収容器についてもできるだけ場
所をとらないコンパクトな配置にすることが望ましい。
また、血液分析装置における希釈液と溶血剤の関係のよ
うに、多量に使用する試薬と少量しか使用しない試薬が
必要な場合には、その使用比率に応じて容器の容量も異
なるようにして量的なバランスを保って用意することが
望ましい。
【0005】また、分析終了後の廃液を容器に回収する
必要があるときは容器とともに回収容器もセットにして
収納することが望ましい。さらには、容器を試薬が供給
される分析装置に接続する際に、複数の容器を個別に移
動させる等の煩雑な作業を省けるようにすることが望ま
しい。
【0006】そこで、本発明は大型の容器(空容器も含
む)と小型の容器とをコンパクトかつ効率的に収納で
き、かつ、これらの取り扱いがしやすくなるように工夫
することによって上記課題を解決した容器収納ユニット
を提供することを目的とする。さらには大型の容器と小
型の容器とをコンパクトに収納できる容器の配置方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明の容器収納ユニットは、2つの大型容
器と1つの小型容器とこれら容器を収納する内ケースと
からなり、大型容器は流体を出し入れするための口部、
口部の下に続く肩部、肩部の一部に設けられた小型容器
を載置するための小型容器載置部、肩部の下に続く容器
側面部、を有し、小型容器は流体を出し入れするための
口部、口部の下に続く肩部、肩部の下に続く容器側面
部、小型容器載置部の形状に合わせた底面、を有し、内
ケースは2つの大型容器の小型容器載置部の下に続く容
器側面部が互いに接する状態でこれら容器を嵌合的に収
納し、さらに、小型容器は2つの大型容器の互いに接し
た容器側面部の上の肩部に設けられた小型容器載置部に
載置するようにしてある。
【0008】この発明によれば、2つの大型容器は内容
積を増大させるために肩部が形成され、少なくともその
一部に小型容器が載置できるような領域(小型容器載置
部)が形成されている。一方、小型容器は底面が小型容
器載置部の形状に合うように形成されている。そして、
小型容器は大型容器の肩部に設けられた小型容器載置部
に載置するようにする。これにより、大型容器2本分の
設置面積内に小型容器も含めて設置することができ、小
型容器の設置面積を余分に取る必要がなくなる。また、
大型容器が内ケース内に嵌合的に収納されることにより
大型容器の口部の位置が内ケース内で固定される。
【0009】また、2つの大型容器の肩部には、小型容
器を固定するための固定部が形成されるようにしてもよ
い。これによれば2つの大型容器をケース内に収容した
際に、各大型容器の固定部の間にできるスペースに小型
容器を載せることによって小型容器の位置を定めること
ができる。
【0010】また、固定部が、2つの大型容器それぞれ
の肩部に設けられた段部によって構成され、2つの大型
容器の段部が小型容器の容器側面を挟持することにより
固定してもよい。
【0011】また、2つの大型容器の段部にさらに凸部
または凹部が形成され、小型容器の容器側面部には前記
段部に形成された凸部または凹部と嵌合する凹部または
凸部が形成されるようにしてもよい。
【0012】また、2つの大型容器の段部には凸部が形
成され、小型容器の容器側面部には前記段部に形成され
た凸部と嵌合する凹部が形成され、かつ、大型容器の段
部に形成された凸部の上側にはさらに鍔部が形成され、
この鍔部が小型容器の一部に重なるようにしてもよい。
これにより、小型容器が横方向とともに上方向に移動す
ることを制限することができる。
【0013】また、2つの大型容器は、一方が試薬充填
容器、他方が空容器としてもよい。これにより、試薬の
供給と廃棄とを一括して管理し、処理できる。
【0014】また、血液分析のために使用する場合、一
方の大型容器には希釈剤が充填され、他方の大型容器は
空容器とされ、小型容器には溶血剤が充填されるように
して、血液分析用に適した容器収納ユニットとしてもよ
い。血液分析装置では希釈剤と溶血剤との使用比率がほ
ぼ定まっているので、その比率に合わせた大型容器と小
型容器を準備することができ、これらをコンパクトに収
納することができる。
【0015】また、2つの大型容器は同一形状にしても
よい。特に一方を試薬充填容器、他方を空容器とし、試
薬充填容器から流路接続機構に接続されたチューブを介
して試薬を分析装置に吸引し、測定が終了した廃液を分
析装置からチューブ、流路接続機構を通って空容器に排
出するようにした場合に、試薬充填容器に充填してある
試薬が消費されて空になると、同時に空容器が満杯状態
になるので同時に一括して交換することができる(小型
容器等の他の廃液も空容器に流れ込むがこれらは少量で
あるため無視できるので、同時に交換できる)。
【0016】また、上記課題を解決するためになされた
本発明の容器の配置方法は、流体を出し入れするための
口部、口部の下に続く肩部、肩部の一部に設けられた小
型容器を載置するための小型容器載置部、肩部の下に続
く容器側面部、を有する2つの大型容器と、流体を出し
入れするための口部と小型容器載置部の形状に合わせた
底面とを有する1つの小型容器と、を有し、2つの大型
容器をそれぞれ容器側面部で互いに接するように配置す
るとともに、この2つの大型容器の互いに接した容器側
面部の上の肩部に設けられた小型容器載置部に前記小型
容器を載置してなる。
【0017】この配置方法の発明によれば、小型容器は
大型容器の肩部に形成された小型容器載置部に載置され
ることとなる。これにより、大型容器2本分の設置面積
内に小型容器も含めて設置することができ、小型容器の
設置面積を余分に取る必要がなくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明について実施例を用
いて説明する。図1は本発明の一実施例であって、容器
収納ユニットと、容器収納ユニットに収納された容器へ
の流路接続機構、とを含む血液分析装置の試薬ホルダの
外観構成を示す図である。なお、この試薬ホルダは血液
分析装置等の分析装置の試薬供給部として使用される。
【0019】(1)容器収納ユニット 図1において100は容器収納ユニットであり、内ケー
ス101、略方形の大型容器102,103と小型容器
104とによって構成される。内ケース101は図1に
示すように上面が開いた直方体形状であり、側面の一部
には指を入れて内ケース101を持ちやすくするための
取っ手106が形成されている。なお、取っ手106
は、取っ手になる部分にミシン目を入れておいて、それ
を破ることによって形成されるようにしてもよい。
【0020】内ケース101は、2本の大型容器10
2,103が収納でき、しかも、この2本の大型容器1
02,103を内ケース101に入れた状態で、これら
容器の内ケース内での位置が定まるようにするため、各
大型容器の一面(図1中Sで示す)を接するように並べ
たときの外形・外寸法に合わせて内ケース101の内形
・内寸法が規定されている。なお、試薬ホルダ150に
取り付けられた案内機構との位置関係から、大型容器を
離して並べる必要があるときは、すべての容器を内ケー
ス101に収容した状態に合わせて内ケース101の内
形・内寸法を規定すれば、容器の内ケース101内での
位置を定めることができる。内ケース101は、例え
ば、段ボール紙、プラスチック等で作られる。また、内
ケースは、容器を収納した後、フタをできるようにして
もよい。
【0021】次に、各容器の形状について説明する。図
2は大型容器の構成を示す図、図3は小型容器の構成を
示す図である。これらの容器は、プラスチック製、例え
ばHDPE(高密度ポリエチレン)のブロー成形で作ら
れるのものが使用され、取り替え可能で使い捨て可能な
ものである。この大型容器102,103は試薬を貯蔵
するタンク部分(容器本体110という)が略直方体形
状にしてあり、容器本体110の上部には、試薬を出し
入れするための小径の口部111が設けられている。口
部111の側面はネジ溝112が刻まれており、大型容
器102、103を密封するときに図示しない外フタで
ネジ止めできるようになっている。また、大型容器10
2,103を使用するときには口部111を閉じるよう
に内フタ113が取り付けられる。なお、容器本体は、
必ずしも直方体形状である必要はなく、円筒形状でも構
わない。
【0022】図2の大型容器102,103の肩部には
肩部突起部123が形成されている。この肩部突起部1
23は、容器収納ユニットを試薬ホルダにセットする
際、セットする方向を間違えないようにするために設け
られている。図9の試薬ホルダ150には、3つの案内
機構が取り付けられており、各々、例えば、廃液用、溶
血剤用、希釈剤用と用途が決まっている。したがって、
容器をセットする際には、各々の用途に合うように流路
を接続する必要がある。もし、この肩部突起部がない
と、容器収納ユニットをセットする方向が逆になって廃
液用と希釈剤用とで接続を間違える恐れがある。しか
し、肩部突起部123が同じ方向になるように大型容器
を内ケースに収容し(図1)、セットする方向を間違えた
ときに大型容器102,103の肩部突起部123が、
試薬ホルダの壁面に内側に向かって設けられた突起部1
55(大型容器102,103の肩部突起部123と同
じ高さ)に引っかかってセットできないようにしておけ
ば容器収納ユニットをセットする方向を間違わないよう
にすることができる。
【0023】図4は内フタ113を取り付けた状態の大
型容器102,103の断面を示す図である。この内フ
タ113には柔軟性とともに使用する試薬に対する耐性
が要求され、例えばシリコンゴムが好適である。内フタ
113には流体通過孔114と空気孔115が形成され
ており、流体通過孔114を試薬が通過するときに空気
孔115から空気が出入りすることができるようにして
容器内が減圧または陽圧状態になるのを防いでいる。
【0024】大型容器102,103の内側(容器本体
110内)には、流体通過孔114に接続され流路とし
て働く流路チューブ116が吊り下げられており、この
流路チューブ116の先端が容器の底に至るようにする
ことで、試薬残量が少ないときでも流路チューブ116
を介して試薬を吸引できるようにしてある。なお、チュ
ーブとしては、ウレタンチューブ、シリコンチューブ、
四フッ化エチレンチューブ等が挙げられる。
【0025】口部111の下には容器を大径に広げるた
めの肩部117が形成され、肩部117の下には容器側
面118が続いている。この容器側面118で囲まれる
内空間が容器本体110となる。肩部117の一部であ
って口部111の周囲部分には段部119が形成されて
いる。この段部119は、小型容器104を肩部117
に載置した際に小型容器104の側面(後述する小型容
器側面部分)が当接するようにして小型容器104を固
定するために設けたものであり(図7参照)、小型容器
104の外径(外寸法)に合わせて段部119の外径
(外寸法)が規定される。また、大型容器の口部111
の側面には容器突起部122が形成されているが、これ
については後述する。
【0026】一方、図3に示す小型容器104は、試薬
を貯蔵するタンク部分(容器本体131)を形成する容
器側面139があり、容器本体131の上部には、試薬
を出し入れするための小径の口部132が設けられてい
る。また、図5の断面図に見られるように小型容器10
4は平面の上に載置できるように底面142を略平面に
仕上げてある、但し、この平面の程度は完全な平面とす
る必要はなく、大型容器102,103の肩部117の
うちの小型容器が載置される場所(小型容器載置部12
4という)との関係で定まるものであり、大型容器側の
肩部の小型容器載置部124が多少傾斜していれば、小
型容器の底面はその傾斜に合わせるようにする。このよ
うに略平面には多少の凹凸、曲面、傾斜があるものも含
まれる。なお、小型容器載置部124は、2つの大型容
器を並べて配置したときに、大型容器の間に小型容器を
配置できればよく、略平面に制限されない。したがっ
て、小型容器の底面も小型容器載置部124の形状に合
わせればよく、同様に略平面に制限されない。
【0027】口部132に設けられるネジ溝133、内
フタ134、流体通過孔135、空気孔136や肩部1
37、流路チューブ138、容器突起部141について
は、大型容器102,103のものとほぼ同様のものが
同様の機能を奏するように構成されているので説明を省
路する。
【0028】小型容器104の容器側面139である略
円盤部分の径は、上述したように大型容器102,10
3の段部119と接触することができるように規定され
ている(図1参照)。
【0029】なお、図においては段部119と小型容器
104の容器側面139とは略円形状にしてあるがこれ
に限らず、例えば多角形状であってもよい。その場合は
段部119と容器側面139とが接するように寸法が規
定される。
【0030】大型容器102,103の段部119の外
側周囲にある肩部117は上述したように略平面形状に
仕上げてあり、底面が肩部117に合わせて略平面に構
成してある小型容器104がこの上に簡単に載置できる
ようにしてある。
【0031】さらに、大型容器102,103の段部1
19のうちで小型容器104と接することとなる部位に
は凸部120が形成されている。一方、小型容器104
側にもこの凸部120に嵌合可能な凹部140が形成さ
れており、小型容器104を両側から段部119で挟む
とともに、凸部120と小型容器104の凹部140と
を嵌合させることにより横方向へのずれを制限して確実
に固定できるようにしている。
【0032】なお、肩部117の略平面領域に、小型容
器104の外周に合わせたリング状の凸部を形成して横
ずれを制限するようにしてもよい。
【0033】また、大型容器102,103の段部11
9に設けられた凸部120において、その凸部上側に鍔
部121を形成し、この鍔部121が小型容器104の
一部にかぶさるようにしておくことで小型容器104が
横方向だけでなく上方向に移動するのも防ぐことができ
るようになる。
【0034】次に、大型容器102,103と小型容器
104とを内ケース101に収納するときの動作手順に
ついて説明する。
【0035】大型容器102と大型容器103とを内ケ
ース11に収納したときに互いに接することになる面
(図1において接触面をSで示す)を僅かに離した状態
(1cm程度)にして、これら2つの大型容器102,
103を並べ置く。
【0036】続いて、2つの大型容器102,103の
肩部117によって中央付近に形成された平面領域上に
小型容器104を載せる。
【0037】大型容器102,103の段部119に形
成された凸部120と小型容器104の容器側面139
に形成された凹部140とがはまり合うように微調整を
しながら、2つの大型容器102,103が接触するま
で近づけていく。
【0038】図6は2つの大型容器102,103が面
Sで接触した状態を示す斜視図、図7はその正面図、図
8はその平面図である。2つの大型容器102,103
が面Sで接した状態では、小型容器104は段部119
及び凸部120及び鍔部121により固定されているの
で、この状態を保ちつつ2つの大型容器102,103
を持ち上げて内ケース101内に挿入する。
【0039】内ケース101と2つの大型容器102,
103とは嵌合的に収納されるように寸法が規定されて
いるので、内ケース101内に大型容器102,103
が挿入されることにより大型容器102,103の位置
が定まり、これによって小型容器104についても位置
が定まる。以上のようにして大型容器102,103の
肩部117に、小型容器104が載置された状態でこれ
ら容器が収納される。
【0040】次に、上述した容器収納ユニット100が
使用される血液分析装置の試薬ホルダを説明する。図1
は、試薬ホルダ(但し容器収納ユニット100を含む)
の外観を示す斜視図である。また、図9は試薬ホルダ
(但し容器収納ユニット100を外した状態)の外観を
示す正面図である、容器収納ユニット100は試薬ホル
ダ150に収納される。この試薬ホルダ150は、取り
付けネジ156,157を用いて図18に示すように血
液分析装置に取り付けて使用される。
【0041】試薬ホルダ150は、直方体を基本とし、
直方体を形成する6面のうち正面151は右上側が大き
く円弧を描くように切り欠かれ、底面152、壁面15
3、左側面154が残され、上面及び右側面に相当する
面が失われて開口となっている。
【0042】試薬ホルダ150の内寸は、容器収納ユニ
ット100の内ケース101の外寸に合わせてあり、右
側面側から容器収納ユニット100の内ケース101が
左側面74に当接する位置まで入れることにより、内ケ
ース101の位置決めができるようになっている。
【0043】したがって、内ケース101内に嵌合的に
収納された大型容器102、103、及び、これによっ
て固定される小型容器104のそれぞれの口部111、
132の試薬ホルダ150に取り付けられた案内機構に
対する位置関係も定まることになる。
【0044】そして正面151の切り欠かれた位置に内
ケースの取っ手106が現れるようになっており、この
取手106に指を入れるようにして簡単に引き出すこと
ができるようにしてある。
【0045】(2)流路接続機構 次に、容器から血液分析装置(外部装置)へ試薬を供給
し、逆に血液分析装置から容器へ廃液を排出するため
に、容器と血液分析装置とを流路接続する流路接続機構
について説明する。
【0046】流路接続機構は、容器内側にある部分と容
器外側にある部分とにより構成される。そのうち、容器
内側の部分については図4、図5を用いて既に説明した
とおりである。即ち、図4においては流路接続機構の一
部として、流体通過孔114、空気孔115を有する内
フタ113、内フタ113に吊り下げられる流路チュー
ブ116とが使用され、図5においては流体通過孔13
5、空気孔136を有する内フタ134、内フタ134
に吊り下げられる流路チューブ138とが使用される。
【0047】容器外側にある流路接続機構については、
斜視図を図1に示すとともに、正面図を図9に示す。以
下、これらの図及び別図を用いて説明する。この流路接
続機構は、ノズル160、案内機構170とにより構成
される。
【0048】案内機構170は試薬ホルダ150の壁面
153の上端に形成された切欠188に取り付けられて
いる。なお、図において3つの容器に対応して3つの流
路接続機構が取り付けられているが、いずれも同じ構造
であるので、大型容器用の流路接続機構の1つについて
説明する。
【0049】図10から図13は、流路接続機構の案内
機構170を図1、図9の右側(図中A視)から見たと
きの構成を示すとともに、案内機構170の動きを説明
するための図である。また、図14は案内機構170の
中央断面図(後述する図13の位置状態での断面)であ
る。
【0050】まず、ノズル160について説明する。ノ
ズル160は、案内機構170の内部に取り付けられて
いる。そして、ノズル160は、図14に断面が示され
るように内部に流路161が形成された略円筒形状をし
ている。流路161は一端が流体通過孔114に挿入さ
れ、他端が血液分析装置(外部装置)に流路接続され
る。このうち流体通過孔114に挿入される側のノズル
先端部162は、流体通過孔114にはまりやすくする
ため、テーパ形状に仕上げられている。
【0051】ノズル160内の流路161は、ノズル途
中で直角に折れていて、ノズル160の軸方向中央付近
で円筒側面に形成された開口164につながるようにな
っている。この開口164に血液分析装置と流路接続さ
れるチューブが取り付けられる。ノズル160の後端側
には支持孔163が形成されている。この支持孔163
には後述する第2基軸173が貫通するようにしてあ
り、第2基軸173によりノズル160が支持されるよ
うになっている。また、支持孔163がノズル160の
後端側に形成されているので自重によりノズル先端部1
62が鉛直下方向を向くようになっている。
【0052】次に案内機構170について説明する。案
内機構170は、一方の端部で、試薬ホルダ150の壁
面153の切り欠き188部分に取り付けられる支持部
材(第1基軸)171を軸として回動可能に軸支される
第1レバー172、第1レバー172の他方の端部に取
り付けられる第2支持部材(第2基軸)173を軸とし
て回動可能に軸支される第2レバー174、一方の端部
で第1基軸171に第1レバー172とともに軸支され
る第3レバー175とから構成される。支持部材、第2
支持部材の材質としては、例えばSUS303が好適に使
用される。また、各レバーの材質は、例えばABS樹脂が
好適に使用される。
【0053】第1レバー172、第2レバー174、第
3レバー175は、図1、図9に示されるようにノズル
160をレバーの内側で包み込むようにして支持できる
ようにするとともに、容器の内フタ113にかぶさるこ
とができるようにするため、各レバーとも基軸の軸方向
に厚みを有する左右対象の形をしており、それぞれレバ
ーが左右2箇所ずつで軸支されるようになっている。そ
して左右の軸支部分を接続するため各レバー中央には軸
方向につながる接続部分が形成されている。
【0054】この第1レバー172、第3レバー175
の接続部分はは平板形状になっている、第2レバーは全
体がカップ状になっている。そして、第1レバー172
と第3レバー175との関係は、第3レバー175が第
1レバー172の内側にくるように取り付けられてい
る。また、第1レバー172と第2レバー174との関
係は、第2レバー174が内側にくるように取り付けら
れている。さらに第2レバー174と第3レバー175
とは、互いに干渉しないように第3レバー175のレバ
ー先端側の部分が第2レバー174を避けるように内側
に段が形成されている。
【0055】第1レバー172について図9、図10、
図14を用いてさらに説明する。第1基軸171が貫通
する貫通孔は、第1レバー172の長手方向に偏心可能
な長孔187としてあり、第1レバー172は長手方向
に微動可能に軸支される。
【0056】また、第1レバー172が図10(図1の
状態)に見られるような引き上げられた状態のときに無
制限に回動するのを防ぐため、この状態で背面153に
当接するストッパ189が、第1レバー172の長孔1
87から横方向に少し離れた位置に形成されている。
【0057】第1レバー172の内側には第3レバー1
75が第1基軸171で軸支されており、第1レバー1
72と第3レバー175とが無制限に広がらないように
するため第3レバー175に突起178を形成するとと
もに、第1レバー172にこの突起178がはまりこむ
長孔179が形成されている。したがって第1レバー1
72と第3レバー175とはこの長孔179内で突起1
78が移動できる範囲内の角度で広がることができる。
【0058】そして第1レバー172の左右面をつなぐ
幅方向に広がる中央面190は、平板形状に仕上げてあ
る。
【0059】第2レバー174について図9、図10、
図14、を用いてさらに説明する。第2レバー174は
第2基軸173により軸支される。
【0060】第2レバー174はカップ状をなし、その
内部に内フタ113が入り込むことができる内空間18
0(図14)を有しており、内空間180には第2基軸
173で支持されたノズル160が取り付けられてい
る。そして内空間180に内フタ113が入り込んだと
きにノズル先端部162が流体通過孔114(図1参
照)に挿入できるようになっている。
【0061】また、図10に示すように第2レバー17
4の内壁面には、容器の口部111側面に設けた容器突
起部122と係合するための雲形の凹部182が形成さ
れている。この凹部182は第2基軸173を軸として
第2レバー174が回転すると容器突起部122が凹部
182に入り、回転が進むにつれて凹部182の奥に進
むように雲形の曲線形状が形成されている。これによ
り、容器突起部122との係合により第2レバー174
と大型容器102とが固定できるようにしてある。
【0062】さらに、第2レバー174には第2レバー
174を回転するときに操作をしやすくするためのアー
ム183が形成されている。
【0063】第3レバー175について図9、図10、
図14を用いてさらに説明する。第3レバー175の他
方の端部には内フタ113と当接してこれを押える押圧
部184(図9、図1参照)、第1レバー172が引き
上げられた状態で第2レバー174を支持する支持突起
185(図9、図10参照)が形成されている。
【0064】押圧部184は、第3レバー175の内側
にくる内フタ113を押えるようにするため、内側に向
けられた突起物により構成されている(図1参照)。こ
れとは逆に支持突起185は、第2レバー174が支持
できるように外側に向けられている。
【0065】なお、この支持突起185は第1レバー1
72と第3レバー175とが接近すると(長孔179内
で突起178が右側に移動することになる)、支持突起
185と第2レバー174との接触点の位置が少しずつ
移動することになり、その移動した位置で第2レバーを
支持することになる。逆に第2レバー174は、接触点
の移動とともに反時計回り方向に回転することができる
ように支持突起当接面R(図14参照)が形成されてい
る。
【0066】そして第3レバー175の左右面をつなぐ
中央面191は、平板形状に仕上げてある。さらに、第
3レバー175が引き下げられたときに容器の口部11
1と衝突しないように口部111を避けるように弧状の
切り欠き192(図9参照)が形成されている。
【0067】また、ノズル160が流体通過孔114に
挿入されていない状態で案内機構170を上方に引き上
げておくために(図1で示した状態)、第1レバー17
2と背面153との間に付勢力を与えるための第1基軸
171に巻かれたねじりバネ176、同じく案内機構1
70が上方に引き上げられた状態のときに第1レバー1
72と第3レバー175とが引き離される方向に付勢力
を与えるための第1基軸171に巻かれたねじりバネ1
77とが取り付けられている、
【0068】2つのバネは互いに干渉しないような形状
に作られている。即ち、図15に示すようにねじりバネ
176はコイルが左右に2箇所に分離した形で巻回され
るとともに中央部はコイル軸から迂回するようにコイル
芯線が延ばされた形にしてある。
【0069】また、ねじりバネ177は、通常の直線状
コイル形状であり、ねじりバネ176の中央部の迂回部
分にこのねじりバネ177が取り付けられる。図16、
図17に示すように、ねじりバネ176の端部A,Bは
第1レバー172の中央面190と壁面153に形成さ
れたコイル固定部193により固定支持される。ねじり
バネ177の端部C,Dは第1レバー172の中央面1
90、第3レバー175の中央面191に当接するよう
にして支持されている。
【0070】次に、案内機構の動作について説明する。
図10から図13の図は、案内機構170が自由な状態
(引き上げられた状態)から徐々に回転し、ノズル16
0が流体通過孔114に挿入され、さらに容器突起部1
22と第2レバー174の雲形の凹部182とが係合す
るまでの状態を順次示したものである。
【0071】(図10)図10は、案内機構170が自
由な状態に置かれている図である。第1レバー172
は、第1基軸171に巻かれたねじりバネ176の付勢
力により跳ね上げられ、ストッパ189が背面153に
当接する状態で停止している。
【0072】このとき第3レバー175は、第1基軸1
71に巻かれたねじりバネ177の付勢力により第1レ
バー172から離れようとし、突起178が長孔179
の端部に当接した状態で停止している。
【0073】このとき第2レバー174は、第2基軸1
73を軸として軸支されるとともに第2レバー174の
一部が第3レバー175の支持突起185に当接した状
態となるので、第2レバー174は自重により支持突起
185に支えられる。
【0074】この状態から作業者が第2レバー174の
アーム183を持って矢印X方向に回転させると、しば
らくは支持突起185が第2レバー174に当接した状
態を維持することになるので第1レバー171、第2レ
バー174、第3レバー175とが一体となって回転す
ることになる。
【0075】(図11)図11は、第3レバー175が
ほぼ水平方向になるまで回転し、内フタ113に接触し
た状態の図である。第3レバー175が内フタ113に
接触すると、押圧部184により内フタが押される。第
3レバー175は内フタ113によりそれ以上の回転が
できなくなる。
【0076】したがって、さらに第2レバー174のア
ーム183に力を加えると第1レバー174と第3レバ
ー175との間に作用するねじりバネ177の付勢力に
抗して第1レバー172が回転を始める。即ち、第1レ
バー172と第3レバー175との間になす角度が狭ま
りながら第1レバー172が第3レバー175にかぶさ
るようになり、やがて第1レバー172が第3レバー1
75に当接する(第1レバー172が水平方向になる)
まで回転が進む。
【0077】第1レバー172と第3レバー175との
間になす角度が狭まり始めると、支持突起185と第2
基軸173との距離が縮まる方向に変化し、第2レバー
174と支持突起の185との接触点の位置が図14の
支持突起当接面Rを移動することになり、接触点の移動
とともに第2基軸173を軸とした第2レバー174の
回転が可能になる。
【0078】したがって図11の状態になると、それ以
降は第1レバー172の第1基軸171を軸とする回転
と第2レバー174の第2基軸173を軸とする回転と
が連動する状態になる。
【0079】また、第1レバー172と第3レバー17
5との間になす角度が狭まり始めてしばらくするとノズ
ル先端部162が内フタ113に接触する。ノズル先端
部162がテーパ形状に仕上げられていることにより、
テーパに案内されながらノズル160が流体通過孔11
4に挿入されていく。
【0080】なお、このとき第1レバー172の第1基
軸171は長孔188により軸支されていることから、
第1レバー172は長手方向に多少の自由度(アソビ)
を有している。この自由度によって滑らかにノズル16
0を流体通過孔114に挿入することができる。
【0081】(図12)図12は第1レバー172が略
水平となるまで回転し、第3レバー175に当接した状
態である。この状態でノズル160は完全に流体通過孔
114に挿入されている。
【0082】第1レバー172が第3レバー175に当
接すると第1レバー172はそれ以上の回転ができなく
なる。支持突起185と第2基軸173とは最も近接し
た状態になり、第2レバー174と支持突起185は当
接状態が解除された状態になる。
【0083】これ以降は、第2基軸173を軸とする第
2レバー174の回転だけが進むようになり、第2レバ
ー174の回転により、容器突起部122が第2レバー
174の雲形の凹部182に入るようになる。
【0084】(図13)図13は容器突起部122が第
2レバー174の雲形の凹部182内で固定された最終
状態である。第2レバー174の第2基軸173を軸と
する回転が進み、容器突起部122が雲形の凹部182
の最深部に当接する。この状態で固定される(図14の
状態)。
【0085】以上のような動作により、案内機構170
によってノズル160を流体通過孔114に挿入するこ
とができる。この結果、容器内の流路チューブ116、
内フタ113の流体通過孔114、ノズル160が流路
接続され、血液分析装置につながる流路を確立すること
ができる。
【0086】なお、上記実施例のように第1レバー17
2と第3レバー175とが引き離される方向に付勢力を
与えるためのねじりバネ177を取り付けるのが望まし
いが、図10の状態で第1レバー171、第2レバー1
74、第3レバー175とを一体となって回転させる機
能だけのためには、第3レバー175は自重により第1
レバー172から離れる作用があるので、必ずしも必要
ではない。
【0087】(3)容器収納ユニットと試薬ホルダと流
路接続機構との関係 図1に示したように試薬ホルダ150の定位置に容器収
納ユニット100を収納することにより、大型容器10
2,103、小型容器104の口部113,132の位
置が定まり、この位置に合わせて流路接続機構の案内機
構170が取り付けられているので、作業者は単に容器
収容ユニットを試薬ホルダ150に置くだけで、案内機
構170を回転させてノズル160を内フタ113の流
体通過孔114に挿入することができる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2つの大型容器は内容積を増大させるために肩部が形成
され、少なくともその一部に平面領域が形成されている
ので、小型容器は大型容器の肩部に形成された平面領域
部に載置することができ、これにより、大型容器2本分
の設置面積内に小型容器も含めて設置することができ、
小型容器の設置面積を余分に取る必要がなくなる。
【0089】また、血液分析装置における希釈液と溶血
剤の関係のように、多量に使用する試薬と少量しか使用
しない試薬が必要な場合にその使用比率に応じて容器の
容量も異なるようにして量的なバランスを保って用意す
ることができる。
【0090】また、2つの大型容器は、一方が試薬充填
容器、他方が空容器とすることにより、試薬の供給と廃
棄とを一括して管理し、処理できる。
【0091】また、一方の大型容器には希釈剤が充填さ
れ、他方の大型容器は空容器とされ、小型容器には溶血
剤が充填されるようにして、血液分析用に適した容器収
納ユニットとすることにより、血液分析装置では希釈剤
と溶血剤との使用比率がほぼ定まっているので、その比
率に合わせた大型容器と小型容器を準備することがで
き、これらをコンパクトに収納することができる。
【0092】また、2つの大型容器は同一形状にし、一
方を試薬充填容器、他方を空容器とし、試薬充填容器か
ら流路接続機構に接続されたチューブを介して試薬を分
析装置に吸引し、測定が終了した廃液を分析装置からチ
ューブ流路接続機構を通って空容器に搬出するようにし
た場合に、試薬充填容器に充填してある試薬が消費され
て空になると、同時に空容器が満杯状態になるので同時
に一括して交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である容器収納ユニットを試
薬ホルダに取り付けたときの外観構成を示す図。
【図2】本発明の一実施例である容器収納ユニットに用
いる大型容器の構成を示す図。
【図3】本発明の一実施例である容器収納ユニットに用
いる小型容器の構成を示す図。
【図4】内フタを取り付けた大型容器の断面図。
【図5】内フタを取り付けた小型容器の断面図。
【図6】2つの大型容器と小型容器を内ケースに収納す
るときの状態を示す斜視図。
【図7】2つの大型容器と小型容器を内ケースに収納す
るときの状態を示す正面図。
【図8】2つの大型容器と小型容器を内ケースに収納す
るときの状態を示す平面図。
【図9】流路接続機構が取り付けられた試薬ホルダの正
面図。
【図10】流路接続機構の案内機構の構成及び動きを説
明する図。
【図11】流路接続機構の案内機構の構成及び動きを説
明する図。
【図12】流路接続機構の案内機構の構成及び動きを説
明する図。
【図13】流路接続機構の案内機構の構成及び動きを説
明する図。
【図14】案内機構の中央断面図。
【図15】案内機構で用いられる付勢部材の取り付け状
態を説明する図。
【図16】案内機構で用いられる付勢部材の取り付け状
態を説明する図。
【図17】案内機構で用いられる付勢部材の取り付け状
態を説明する図。
【図18】試薬ホルダが取り付けられた血液分析装置の
外観図。
【符号の説明】
100:容器収納ユニット 101:内ケース 102、103:大型容器 104:小型容器 106:取っ手 110、131:容器本体 111、132:口部 113、134:内フタ 114、135:流体通過孔 115、136:空気孔 116、138:流路チューブ 117、137:肩部 118、139:容器側面部 119:段部 120:凸部 121:鍔部 122、141:容器突起部 140:凹部 142:底面 150:試薬ホルダ 153:背面 160:ノズル 161:流路 162:ノズル先端部 163:支持孔 170:案内機構 171:第1基軸(支持部材) 172:第1レバー 173:第2基軸(第2支持部材) 174:第2レバー 175:第3レバー 176:コイルバネ(第1レバー〜背面間) 177:コイルバネ(第1レバー〜第3レバー間) 178:突起 179:長孔 180:内空間(第2レバー) 182:凹部(雲形) 183:アーム 184:押圧部 185:支持突起 187:長孔 188:切欠 189:ストッパ 190:中央面(第1レバー) 191:中央面(第3レバー) 192:切欠(円弧状)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 洋一 神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5番1号 シスメックス株式会社内 (72)発明者 吉田 敬祥 神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5番1号 シスメックス株式会社内 (72)発明者 徳永 一敏 神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5番1号 シスメックス株式会社内 (72)発明者 糟谷 弘治 大阪府富田林市川面町2丁目4番3号 株 式会社アーク内 Fターム(参考) 2G058 AA09 CE02 CE03 3E006 AA03 BA01 EA05 GA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの大型容器と1つの小型容器とこれ
    ら容器を収納する内ケースとからなり、 大型容器は流体を出し入れするための口部、口部の下に
    続く肩部、肩部の一部に設けられた小型容器を載置する
    ための小型容器載置部、肩部の下に続く容器側面部、を
    有し、 小型容器は流体を出し入れするための口部、口部の下に
    続く肩部、肩部の下に続く容器側面部、小型容器載置部
    の形状に合わせた底面、を有し、 内ケースは2つの大型容器の小型容器載置部の下に続く
    容器側面部が互いに接する状態でこれら容器を嵌合的に
    収納し、さらに、小型容器は2つの大型容器の互いに接
    した容器側面部の上の肩部に設けられた小型容器載置部
    に載置されることを特徴とする容器収納ユニット。
  2. 【請求項2】 2つの大型容器の肩部には、小型容器を
    固定するための固定部が形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の容器収納ユニット。
  3. 【請求項3】 固定部は、2つの大型容器のそれぞれの
    肩部に設けられた段部によって構成され、2つの大型容
    器の段部が小型容器の容器側面を挟持することにより固
    定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の容
    器収納ユニット。
  4. 【請求項4】 2つの大型容器の段部にはさらに凸部ま
    たは凹部が形成され、小型容器の容器側面部には前記段
    部に形成された凸部または凹部と嵌合する凹部または凸
    部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の
    容器収納ユニット。
  5. 【請求項5】 2つの大型容器の段部には凸部が形成さ
    れ、 小型容器の容器側面部には前記段部に形成された凸部と
    嵌合する凹部が形成され、 大型容器の前記凸部の上側にはさらに鍔部が形成され、 この鍔部が小型容器の一部に重なるようにしたことを特
    徴とする請求項3に記載の容器収納ユニット。
  6. 【請求項6】 2つの大型容器は、同一形状、同一容量
    となるように形成され、一方が希釈剤を収容する容器、
    他方が廃液を回収する容器である請求項1に記載の容器
    収納ユニット。
  7. 【請求項7】 小型容器は溶血剤を収容する容器である
    請求項6に記載の血液分析用の容器収納ユニット。
  8. 【請求項8】 流体を出し入れするための口部、口部の
    下に続く肩部、肩部の一部に設けられた小型容器を載置
    するための小型容器載置部、肩部の下に続く容器側面
    部、を有する2つの大型容器と、 流体を出し入れするための口部と小型容器載置部の形状
    に合わせた底面とを有する1つの小型容器と、を用い
    て、 2つの大型容器をそれぞれ容器側面部で互いに接するよ
    うに配置するとともに、この2つの大型容器の互いに接
    した容器側面部の上の肩部に設けられた小型容器載置部
    に前記小型容器を載置する容器の配置方法。
  9. 【請求項9】 流体を出し入れするための口部、口部の
    下に続く肩部、肩部の下に続く容器側面部を有し、肩部
    には別の容器を固定するための固定部が形成されている
    ことを特徴とする容器。
  10. 【請求項10】 固定部は、肩部に設けられた段部によ
    って構成され、段部にはさらに凸部または凹部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項9記載の容器。
  11. 【請求項11】 前記段部には凸部が形成され、前記凸
    部の上側にはさらに鍔部が形成されていることを特徴と
    する請求項10記載の容器。
  12. 【請求項12】 大型容器の肩部に設けられた段部に形
    成された凸部または凹部と嵌合する凹部または凸部を容
    器側面部に有することを特徴とする小型容器。
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