JP4657900B2 - 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ - Google Patents
電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4657900B2 JP4657900B2 JP2005347922A JP2005347922A JP4657900B2 JP 4657900 B2 JP4657900 B2 JP 4657900B2 JP 2005347922 A JP2005347922 A JP 2005347922A JP 2005347922 A JP2005347922 A JP 2005347922A JP 4657900 B2 JP4657900 B2 JP 4657900B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- photosensitive member
- component
- electrophotographic photosensitive
- represent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
(1)光吸収波長域の広さ及び吸収量の大きさ等の光学特性
(2)高感度、安定な帯電特性等の電気的特性
(3)材料の選択範囲の広さ
(4)製造の容易さ
(5)低コスト
(6)無毒性
等が挙げられる。
(1)電荷輸送層に硬化性バインダーを用いたもの(例えば、特許文献1参照)。
(2)高分子型電荷輸送物質を用いたもの(例えば、特許文献2参照)。
(3)電荷輸送層に無機フィラーを分散させたもの(例えば、特許文献3参照)。
(4)多官能のアクリレートモノマー硬化物を含有させたもの(例えば特許文献4参照)。
(5)炭素−炭素二重結合を有するモノマーと、炭素−炭素二重結合を有する電荷輸送材及びバインダー樹脂からなる塗工液を用いて形成した電荷輸送層を設けたもの(例えば、特許文献5参照)。
(6)同一分子内に二つ以上の連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を硬化した化合物を含有させたもの(例えば、特許文献6、7参照)。
また、近年のさらなる高画質化、高耐久化に伴い耐摩耗性や残留電位蓄積性をより高度なレベルで両立させる必要が生じている。
成分A:以下の一般式(1)で示される脂肪族基とラジカル重合性基を含まない電荷輸送性基とが単結合で連結されたラジカル重合性モノマー
(2)「少なくとも下記の成分A、Bをラジカル重合させて得られる硬化被覆組成物を表面に有することを特徴とする電子写真感光体。
成分A:以下の一般式(1)で示される脂肪族基とラジカル重合性基を含まない電荷輸送性基とが単結合で連結されたラジカル重合性モノマー
成分B:ラジカル重合性基を分子内に3個以上有するラジカル重合性モノマー」、
(3)「少なくとも下記の成分A、B、Cをラジカル重合させて得られる硬化被覆組成物を表面に有することを特徴とする電子写真感光体。
成分A:以下の一般式(1)で示される脂肪族基とラジカル重合性基を含まない電荷輸送性基とが単結合で連結されたラジカル重合性モノマー
成分B:ラジカル重合性基を分子内に3個以上有するラジカル重合性モノマー
成分C:光重合開始剤」、
(4)「前記B成分のラジカル重合性基がアクリロイルオキシ基及び/又はメタクリロイルオキシ基であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれかに記載の電子写真感光体」、
(5)「前記A成分が下記一般式(2)で表わされるラジカル重合性モノマーであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)のいずれかに記載の電子写真感光体。
(6)「前記A成分が下記一般式(3)で表されるラジカル重合性モノマーであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいずれかに記載の電子写真感光体。
(7)「前記A成分が下記一般式(4)で表されるラジカル重合性モノマーであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載の電子写真感光体。
(8)「前記A成分が下記一般式(5)で表されるラジカル重合性モノマーであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれか1又は第(7)項に記載の電子写真感光体。
(9)「導電性支持体上に少なくとも電荷発生層、電荷輸送層及び架橋型電荷輸送層を順次積層した電子写真感光体において、該架橋型電荷輸送層が前記第(1)項乃至第(8)項のいずれかに記載の硬化被覆組成物を含むことを特徴とする電子写真感光体」、
(10)「前記架橋型電荷輸送層の膜厚が1μm以上、10μm以下であることを特徴とする前記第(9)項に記載の電子写真感光体」、
(11)「前記架橋型電荷輸送層が有機溶剤に対し不溶性であることを特徴とする前記第(7)項又は第(10)項に記載の電子写真感光体」、
(12)「前記架橋型電荷輸送層に用いられる硬化被覆組成物のB成分のラジカル重合性官能基数に対する分子量の割合(分子量/官能基数)が、250以下であることを特徴とする前記第(7)項乃至(11)項のいずれかに記載の電子写真感光体」により達成される。
また、上記課題は、本発明の(13)「前記第(1)項乃至第(12)項のいずれかに記載の電子写真感光体を用いて、少なくとも帯電、画像露光、現像、転写を繰り返し行なうことを特徴とする画像形成方法」により達成される。
また、上記課題は、本発明の(14)「前記第(1)項乃至第(12)のいずれかに記載の電子写真感光体を有することを特徴とする画像形成装置」により達成される。
また、上記課題は、本発明の(15)「前記第(1)項乃至第(12)項のいずれかに記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段および除電手段よりなる群から選ばれた少なくとも一つの手段を有するものであって、画像形成装置本体に着脱可能としたことを特徴とする画像形成装置用プロセスカートリッジ」により達成される。
また、一般式(4)及び一般式(5)で表わされるA成分を用いた場合は、画像欠陥が少なく、非常に高いレベルで耐摩耗性と電位安定性に優れる感光体の提供が可能になる。
本発明は、特定のラジカル重合性モノマーをラジカル重合させて得られる硬化膜を表面に配した電子写真感光体及びそのものを使用した画像形成方法、画像形成装置、画像形成装置用プロセスカートリッジを基本としている。
まずA成分から説明する。
二つのラジカル重合性基を有する脂肪族基とラジカル重合性基を含まない電荷輸送性基とが単結合で連結されたラジカル重合性モノマーについて、ラジカル重合性基としては従来公知のものがいずれも適用できる。例えば、ビニル基、アリル基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、アクリルアミド基等である。
この基は高いラジカル重合硬化性と適当な柔軟性をバランス良く有しており、ラジカル反応硬化性と電荷輸送性の両立に極めて有効である。
さらに、一般式(2)の中で青紫色レーザー書き込み光源にも良く対応出来るものとして前記一般式(3)で表わされるものがより好ましい材料として挙げられる。
Ar1、Ar2の置換基を有しても良いアリール基としては、フェニル基、ナフチル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、ピレニル基、フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリセニル基等が挙げられ、また、下記一般式(6)で表わされる基も挙げることができる。
置換基を有しても良いアリール基としては、フェニル基、ナフチル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、ピレニル基、フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリセニル基等が挙げられ、これらの置換基としては、ハロゲン原子や炭素数1〜6のアルキル基が挙げられる。ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基は、上記記載と同様である。
ここまでのハロゲン原子の具体例として、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げることができる。
ここまでのハロゲン原子の具体例として、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げることができる。
また、一般式(2)及び(3)においてRcとRdは結合してビフェニール環と共に炭素数5〜8の環状炭化水素環を形成しても良い。その際の具体例として下記部分構造が挙げられる。
Raがメチル基、Rbが水素原子の場合、および、Ra、Rbが共に水素原子の場合、およびRa、Rbが共にメチル基の場合も同様に記すことが出来る。
Raがメチル基、Rbが水素原子の場合、および、Raが水素原子、Rbがメチル基の場合、およびRa、Rbが共にメチル基の場合も同様に記すことが出来る。
また、B−1工程におけるエポキシ化合物又は一般式(9)で表わされる化合物の下記加水分解物を経由する次の方法でも合成出来る。
また、B−1‘工程におけるエポキシ化合物又は一般式(10)で表わされる化合物の下記加水分解物を経由する次の方法でも合成出来る。
有機溶媒としては、トルエン等の炭化水素系溶媒やテトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒や酢酸エチル等のエステル系溶媒等が使用できる。
この場合の好ましい溶媒としてN,N−ジメチルアセトアミドが挙げられ、反応温度としては0〜100℃、好ましくは10〜80℃である。
ラジカル重合性基を分子内に3個以上有するラジカル重合性モノマーとしては、例えばトリアリールアミン、ヒドラゾン、ピラゾリン、カルバゾールなどの正孔輸送性構造、例えば縮合多環キノン、ジフェノキノン、シアノ基やニトロ基を有する電子吸引性芳香族環などの電子輸送構造を有しておらず、且つラジカル重合性官能基を3個以上有するモノマーを指す。このラジカル重合性官能基とは、炭素−炭素2重結合を有し、ラジカル重合可能な基であれば何れでもよい。これらラジカル重合性官能基としては、例えば、下記に示す1−置換エチレン官能基、1,1−置換エチレン官能基等が挙げられる。
光重合開始剤としては、ジエトキシアセトフェノン、2 ,2 −ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1 −オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタノン−1 、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−メチル−2−モルフォリノ(4−メチルチオフェニル)プロパン−1−オン、1−フェニル−1 ,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、などのアセトフェノン系またはケタール系光重合開始剤、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、などのベンゾインエーテル系光重合開始剤、ベンゾフェノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、2−ベンゾイルナフタレン、4−ベンゾイルビフェニル、4 −ベンゾイルフェニールエーテル、アクリル化ベンゾフェノン、1,4−ベンゾイルベンゼン、などのベンゾフェノン系光重合開始剤、2−イソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2 ,4−ジメチルチオキサントン、2 ,4−ジエチルチオキサントン、2 ,4−ジクロロチオキサントン、などのチオキサントン系光重合開始剤、その他の光重合開始剤としては、エチルアントラキノン、2 ,4 ,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2 ,4 ,6−トリメチルベンゾイルフェニルエトキシホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシエステル、9,10−フェナントレン、アクリジン系化合物、トリアジン系化合物、イミダゾール系化合物、が挙げられる。
本発明で使用される硬化被覆組成物は、少なくとも成分A又は成分AとB又は成分AとBとCを含む塗工液を作製し、その塗工液を感光体表面に塗工した後、ラジカル重合させて形成される。成分AとBとCの場合は、光重合開始剤の吸収波長に応じた光照射を行い、重合させることで形成される。
1官能のラジカルモノマーとしては、例えば、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート、3−メトキシブチルアクリレート、ベンジルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、イソアミルアクリレート、イソブチルアクリレート、メトキシトリエチレングリコールアクリレート、フェノキシテトラエチレングリコールアクリレート、セチルアクリレート、イソステアリルアクリレート、ステアリルアクリレート、スチレンモノマーなどが挙げられる。2官能のラジカル重合性モノマーとしては、例えば、1,3−ブタンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレートビスフェノールA−EO変性ジアクリレート、ビスフェノールF−EO変性ジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレートなどが挙げられる。
光照射としては主に紫外光に発光波長をもつ高圧水銀灯やメタルハライドランプなどのUV照射光源が利用できるが、ラジカル重合性含有物や光重合開始剤の吸収波長に合わせ可視光光源の選択も可能である。照射光量は50mW/cm2以上、2000mW/cm2以下が好ましく、50mW/cm2未満では硬化反応に時間を要する。2000mW/cm2より強いと反応の進行が不均一となり、架橋型電荷輸送層表面に局部的な皺が発生したり、多数の未反応残基、反応停止末端が生ずる。また、急激な架橋により内部応力が大きくなり、クラックや膜剥がれの原因となる。また、光照射時に窒素置換をして酸素による重合阻害を防止しても良い。また、光照射は、連続して行っても良く、間欠的に複数回に分けて照射してもよい。
ゲル分率(%)=100×(浸漬乾燥後の硬化被覆組成物重量/硬化被覆組成物初期重量)
ゲル分率95%以上の硬化被覆組成物を形成するためには、10J/cm2以上の積算照射エネルギーを照射することが望ましい。
さらに、好ましくはゲル分率97%以上まで硬化させることが望ましい。ゲル分率を上げることで、さらにシリカ等の刺さりを防止できる。この場合、20J/cm2以上の積算照射エネルギーを照射することが望ましい。
光照射により硬化させた後、80℃〜150℃でアニールを行い、電子写真感光体として使用される。アニール時間は、1分〜60分程度である。
本発明の電子写真感光体は、前記硬化被覆組成物を表面に有するものであり、その構成に制限はないが、A成分の好ましいラジカル重合性モノマーとして挙げた一般式(2)及び(3)の化合物特性がホール輸送性のため、負帯電方式の有機感光体表面に形成されるのが好ましい。
図1は、一態様を表わす断面図であり、導電性支持体(31)上に、電荷発生機能を有する電荷発生層(35)と、電荷輸送物機能を有する電荷輸送層(37)とさらに架橋型電荷輸送層(39)が積層された積層構造の感光体である。
導電性支持体(31)としては、体積抵抗10 10 Ω・cm 以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を蒸着またはスパッタリングにより、フィルム状もしくは円筒状のプラスチック、紙に被覆したもの、あるいはアルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレスなどの板およびそれらを押し出し、引き抜きなどの工法で素管化後、切削、超仕上げ、研摩などの表面処理を施した管などを使用することができる。また、特開昭52−36016号公報に開示されたエンドレスニッケルベルト、エンドレスステンレスベルトも導電性支持体(31)として用いることができる。この他、上記支持体上に導電性粉体を適当な結着樹脂に分散して塗工したものについても、本発明の導電性支持体(31)として用いることができる。
(電荷発生層)
電荷発生層(35)は、電荷発生機能を有する電荷発生物質を主成分とする層で、必要に応じてバインダー樹脂を併用することもできる。電荷発生物質としては、無機系材料と有機系材料を用いることができる。無機系材料には、結晶セレン、アモルファス・セレン、セレン−テルル、セレン−テルル−ハロゲン、セレン−ヒ素化合物や、アモルファス・シリコン等が挙げられる。アモルファス・シリコンにおいては、ダングリングボンドを水素原子、ハロゲン原子でターミネートしたものや、ホウ素原子、リン原子等をドープしたものが良好に用いられる。
電荷輸送層(37)は電荷輸送機能を有する層で、電荷輸送機能を有する電荷輸送物質および結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生層(35)上に塗布、乾燥することにより形成させる。電荷輸送物質としては、前記電荷発生層(35)で記載した電子輸送物質、正孔輸送物質及び高分子電荷輸送物質を用いることができる。前述したように高分子電荷輸送物質を用いることにより、架橋型電荷輸送層塗工時の下層の溶解性を低減でき、とりわけ有用である。
本発明の感光体においては、電荷輸送層と架橋型電荷輸送層の間に、架橋型電荷輸送層への電荷輸送層成分混入を抑える又は両層間の接着性を改善する目的で中間層を設けることが可能である。このため、中間層としては架橋型電荷輸送層塗工液に対し不溶性または難溶性であるものが適しており、一般にバインダー樹脂を主成分として用いる。これら樹脂としては、ポリアミド、アルコール可溶性ナイロン、水溶性ポリビニルブチラール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコールなどが挙げられる。中間層の形成法としては、前述のごとく一般に用いられる塗工法が採用される。なお、中間層の厚さは0.05〜2μm程度が適当である。
本発明の感光体においては、導電性支持体(31)と感光層との間に下引き層を設けることができる。下引き層は一般には樹脂を主成分とするが、これらの樹脂はその上に感光層を溶剤で塗布することを考えると、一般の有機溶剤に対して耐溶剤性の高い樹脂であることが望ましい。このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂等が挙げられる。また、下引き層にはモアレ防止、残留電位の低減等のために酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で例示できる金属酸化物の微粉末顔料を加えてもよい。これらの下引き層は、前述の感光層の如く適当な溶媒及び塗工法を用いて形成することができる。
また、本発明においては、耐環境性の改善のため、とりわけ、感度低下、残留電位の上昇を防止する目的で、架橋型電荷輸送層、電荷輸送層、電荷発生層、下引き層、中間層等の各層に酸化防止剤を添加することができる。
(フェノール系化合物)
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス[3,3’−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)ブチリックアッシド]クリコ−ルエステル、トコフェロール類など。
N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ジ−t−ブチル−p−フェニレンジアミンなど。
2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン、2,6−ジドデシルハイドロキノン、2−ドデシルハイドロキノン、2−ドデシル−5−クロロハイドロキノン、2−t−オクチル−5−メチルハイドロキノン、2−(2−オクタデセニル)−5−メチルハイドロキノンなど。
ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジテトラデシル−3,3’−チオジプロピオネートなど。
トリフェニルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリクレジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキシ)ホスフィンなど。これら化合物は、ゴム、プラスチック、油脂類などの酸化防止剤として知られており、市販品を容易に入手できる。本発明における酸化防止剤の添加量は、添加する層の総重量に対して0.01〜10重量%である。
本発明の架橋型電荷輸送層の膜厚は、好ましくは1μm以上、10μm以下、さらに好ましくは3μm以上、10μm以下である。10μmより厚い場合、クラックや膜剥がれが発生しやすくなり、光開始剤の光開裂によるラジカル重合開始が深部で起こりにくくなるため、架橋密度の高い膜を形成することができにくくなる。一方、ラジカル重合反応は酸素阻害を受けやすく、すなわち大気に接した表面では酸素によるラジカルトラップの影響で架橋が進まなかったり、不均一になりやすい。この影響が顕著に現れるのは表層1μm以下で、この膜厚以下の架橋型電荷輸送層は耐摩耗性の低下や不均一な摩耗が起こりやすい。また、架橋型電荷輸送層塗工時において下層の電荷輸送層成分の混入が生ずる。架橋型電荷輸送層の塗布膜厚が薄いと層全体に混入物が拡がり、硬化反応の阻害や架橋密度の低下をもたらす。これらの理由から、本発明の架橋型電荷輸送層は1μm以上の膜厚で高密度な架橋体を形成でき、白斑点防止になる。また、繰り返しの使用において摩耗による膜厚減少は、局部的な帯電性や感度変動を起しやすく、長寿命化の観点から架橋型電荷輸送層の膜厚を3μm以上にすることが望ましい。
次に、図面に基づいて本発明の画像形成方法ならびに画像形成装置を詳しく説明する。本発明の画像形成方法ならびに画像形成装置とは、耐摩耗性及び耐傷性が非常に高く、且つクラックや膜剥がれが生じにくい架橋型電荷輸送層を表面に有する積層型感光体を用い、例えば少なくとも感光体に帯電、画像露光、現像の過程を経た後、画像保持体(転写紙)へのトナー画像の転写、定着及び感光体表面のクリーニングというプロセスよりなる画像形成方法ならびに画像形成装置である。場合により、静電潜像を直接転写体に転写し現像する画像形成方法等では、感光体に配した上記プロセスを必ずしも有するものではない。
(4,4’−ジメチルトリフェニルアミンの調製)
かき混ぜ装置、温度計、冷却管をつけた反応容器に、アニリン(東京化成品製)18.63g、p−ヨードトルエン89.39g、炭酸カリウム66.34g、銅紛1.27gを入れ、窒素気流下、210℃で25時間反応を行った。冷却後、シクロヘキサン200mlで反応液を希釈し、活性白土とシリカゲルで吸着処理をした後、濃縮して目的物結晶29.82gを得た。(融点109℃)
かき混ぜ装置、温度計、滴下漏斗をつけた反応容器に、4,4’−ジメチルトリフェニルアミン14.53g、ジオキサン30mlを入れ、窒素気流下、ジオキサン50mlに臭素9.34gを室温でゆっくり滴下し作製した液を室温でゆっくり滴下し、さらに同温度で1時間反応を行った。その後、トルエン50ml、水100mlを加え、有機層を取り出した。
炭酸水素ナトリウム溶液及び水で洗浄後シリカゲルで吸着処理をし、濃縮して目的物結晶を得た。(収量15.78g、融点102.0〜103.0℃)
かき混ぜ装置、温度計、冷却管をつけた反応容器に、4−ブロモ−4’,4’’−ジメチルトリフェニルアミン4.66g、4−メトキシフェニルボロン酸2.04g、トルエン26ml、2規定の炭酸カリウム水溶液26ml、エタノール13mlを入れ、窒素気流下超音波にて脱気処理を行なった後、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム0.6gを加えて70℃で6時間反応させた。その後、取り出した有機層を水洗し、濃縮して粗収物を得た。それをシリカゲルを用いたカラムクロマトにより精製し、さらにヘキサン/トルエン混合溶媒にて再結晶精製して目的物を得た。(収量4.28g、融点142.0〜142.5℃)
かき混ぜ装置、温度計、滴下漏斗をつけた反応容器に、4−メトキシ−4’−N,N−ジ−p−トリルアミノビフェニル15.2g、塩化メチレン60mlを入れ、氷冷下で三臭化ホウ素の塩化メチレン溶液26mlを滴下し、さらに同温度で4時間反応を行った。その後、反応液を氷水にあけ、塩化メチレンを加えて抽出し、炭酸水素ナトリウム水溶液及び水で洗浄し、濃縮して目的物を得た。(収量14.7g、非晶質)
<質量分析結果>
大気圧化学イオン化法によりイオン化してポジティブで求めた単位電荷あたりの質量(m/z)値は366であり、分子量+1(プロトン付加)の値に一致した。
かき混ぜ装置、温度計、冷却管、滴下漏斗をつけた反応容器に、4−ヒドロキシ−4’−N,N−ジ−p−トリルアミノビフェニル6.0g、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム1.8g、テトラヒドロフラン40mlを入れ、窒素気流下室温でグリシジルメタクリレート3.3ml/テトラヒドロフラン10mlの溶液を滴下した。その後、40時間加熱還流した。
反応終了後、酢酸エチルで希釈し、シリカゲルを通してから溶媒を留去して粗収物8gを得た。さらに、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフ(溶媒:ヘキサン/酢酸エチル(2/1))により目的物を得た。(収量1.5g、無色結晶)IR測定データを図5に示す。
また、反応副生物である構造類似体である2−ヒドロキシメチル−2−(4−(4’−N,N−ジ−p−トリルアミノ)ビフェニルオキシ)エチルメタクリレートとの混合物を得た。(収量3.5g、無色結晶)IR測定データを図11に示す。
<質量分析結果>
大気圧化学イオン化法によりイオン化してポジティブで求めた単位電荷あたりの質量(m/z)値は508であり、分子量+1(プロトン付加)の値にいずれも一致した。
かき混ぜ装置、温度計、滴下漏斗をつけた反応容器に、2−ヒドロキシ−3−(4−(4’−N,N−ジ−p−トリルアミノ)ビフェニルオキシ)プロピルメタクリレート 5.2g、テトラヒドロフラン50ml、トリエチルアミン2gを入れ、窒素気流下15℃で塩化アクリロイル1.9gとテトラヒドロフラン5mlの混合溶液を滴下した。その後、室温で5時間反応させた。反応終了後、トルエン100mlにて希釈し、水洗して有機層を得た。その濃縮液をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフ(溶媒:ヘキサン/酢酸エチル(3/1))により目的物を得た。(収量3.1g、無色オイル)
IR測定データを図6に示す。
<質量分析結果>
大気圧化学イオン化法によりイオン化してポジティブで求めた単位電荷あたりの質量(m/z)値は562であり、分子量+1(プロトン付加)の値に一致した。
また、上記4−メトキシ−4’−N,N−ジ−p−トリルアミノビフェニルに相当するメトキシ体からその後の反応を同様にして他の具体例についても合成することができる。
例示化合物2と下記一般式(13)で示される化合物との混合物の合成
混合組成物のIRデータを図7に示す。
<質量分析結果>
大気圧化学イオン化法によりイオン化してポジティブで求めた単位電荷あたりの質量(
m/z)値は562であり、分子量+1(プロトン付加)の値に一致した。
下記式(14)で示される化合物の合成
1、2−ジヒドロキシ−3−(4−(4’−N,N−ジ−p−トリルアミノ)ビフェニルオキシ)プロパンの調製)
かき混ぜ装置、温度計、冷却管、滴下漏斗をつけた反応容器に、4−ヒドロキシ−4’−N,N−ジ−p−トリルアミノビフェニル5.0g、水酸化ナトリウム1.8gと水8gからなる水溶液、テトラヒドロフラン30mlを入れ、窒素気流下室温でグリシジルメタクリレート1.9ml/テトラヒドロフラン10mlの溶液を滴下した。その後、50℃で10時間反応させた。
反応終了後、酢酸エチルで希釈し、水洗してから溶媒を留去して粗収物7gを得た。さらに、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフ(溶媒:酢酸エチル)により下記一般式(15)で表わされる目的物を得た。(収量4g、無色結晶)
かき混ぜ装置、温度計、冷却管、滴下漏斗をつけた反応容器に、4−ヒドロキシ−4’−N,N−ジ−p−トリルアミノビフェニル5.0g、水酸化ナトリウム1.8gと水8gからなる水溶液、テトラヒドロフラン30mlを入れ、窒素気流下室温でグリシジルメタクリレート1.9ml/テトラヒドロフラン10mlの溶液を滴下した。その後、50℃で10時間反応させた。
反応終了後、酢酸エチルで希釈し、水洗してから溶媒を留去して粗収物7gを得た。さらに、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフ(溶媒:酢酸エチル)により下記一般式(15)で表わされる目的物を得た。(収量4g、無色結晶)
<質量分析結果>
大気圧化学イオン化法によりイオン化してポジティブで求めた単位電荷あたりの質量(m/z)値は440であり、分子量+1(プロトン付加)の値に一致した。融点:146−147℃。
かき混ぜ装置、温度計、滴下漏斗をつけた反応容器に、1,2−ジヒドロキシ−3−(4−(4’−N,N−ジ−p−トリルアミノ)ビフェニルオキシ)プロパン 4.6g、テトラヒドロフラン20ml、トリエチルアミン5gを入れ、窒素気流下15℃で塩化アクリロイル3.5gとテトラヒドロフラン5mlの混合溶液を滴下した。その後、室温で5時間反応させた。反応終了後、トルエン100mlにて希釈し、水洗して有機層を得た。その濃縮液をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフ(溶媒:ヘキサン/酢酸エチル(3/1))により精製して目的物を得た。(収量4.6g)
IR測定データを図8に示す。
<質量分析結果>
大気圧化学イオン化法によりイオン化してポジティブで求めた単位電荷あたりの質量(
m/z)値は548であり、分子量+1(プロトン付加)の値に一致した。
4−メトキシベンジルクロリドと亜リン酸トリエチルを150℃で5時間反応させた。
その後、減圧蒸留により、過剰な亜リン酸トリエチルと副生物のエチルクロリドを留去し、4−メトキシベンジルホスホン酸ジエチルを得た。
<質量分析結果>
大気圧化学イオン化法によりイオン化してポジティブで求めた単位電荷あたりの質量(m/z)値は259であり、分子量+1(プロトン付加)の値に一致した。
等モルの4−メトキシベンジルホスホン酸ジエチルと4−(ジ−p−トリルアミノ)ベンズアルデヒドをN,N−ジメチルホルムアミドに溶解し、水冷下撹拌しながらtert−ブトキシカリウムを少しずつ添加した。室温で5時間撹拌後、水を添加し、酸性にして析出した目的物の粗収物を得た。さらに、シリカゲルによるカラムクロマトグラフにより精製して目的物の4−メトキシ−4’−(ジ−p−トリルアミノ)スチルベンを得た。
<質量分析結果>
大気圧化学イオン化法によりイオン化してポジティブで求めた単位電荷あたりの質量(m/z)値は406であり、分子量+1(プロトン付加)の値に一致した。融点:157−157.5℃。
4−メトキシ−4’−(ジ−p−トリルアミノ)スチルベンと二倍当量のナトリウムエタンチオラートとをN,N−ジメチルホルムアミドに溶解させ、130℃で5時間反応させた。その後、冷却して水に空け、塩酸で中和し、酢酸エチルで目的物を抽出した。抽出液を水洗、乾燥、溶媒留去して粗収物を得た。さらに、シリカゲルによるカラムクロマトグラフにより精製して目的物の4−ヒドロキシ−4’−(ジ−p−トリルアミノ)スチルベンを得た。
<質量分析結果>
大気圧化学イオン化法によりイオン化してポジティブで求めた単位電荷あたりの質量(m/z)値は392であり、分子量+1(プロトン付加)の値に一致した。融点:152−155℃。
かき混ぜ装置、温度計、冷却管、滴下漏斗をつけた反応容器に、4−ヒドロキシ−4’−(ジ−p−トリルアミノ)スチルベン11.75g、グリシジルメタクリレート4.35g、トルエン8mlを入れ、90℃に昇温した後、トリエチルアミン0.16gを加え、95℃で8時間加熱撹拌した。その後、トルエン16ml、10%水酸化ナトリウム水溶液20mlを加え、さらに95℃で8時間加熱撹拌した。
反応終了後、酢酸エチルで希釈し、酸洗浄後水洗してから溶媒を留去して粗収物19gを得た。さらに、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフ(溶媒:酢酸エチル)により下記一般式(17)の目的物を得た。(収量9.85g、黄色結晶、融点127〜128.7℃)
<質量分析結果>
大気圧化学イオン化法によりイオン化してポジティブで求めた単位電荷あたりの質量(
m/z)値は466であり、分子量+1(プロトン付加)の値に一致した。
かき混ぜ装置、温度計、滴下漏斗をつけた反応容器に、1、2−ジヒドロキシ−3−[4’−(ジ−p−トリルアミノ)スチルベン−4−イルオキシ]プロパン 1.0g、N,N−ジメチルアセトアミド10mlを入れ、窒素気流下3℃で3−クロロプロパン酸クロリド1.09gを滴下した。その後、室温で8時間反応させた。次に、トリエチルアミン1.74gを加え、さらに60℃で4時間反応させた。終了後、塩化メチレンで抽出し、水洗して有機層を得た。その濃縮液をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフ(溶媒:ヘキサン/酢酸エチル(2/1))により精製して目的物を得た。(収量1.1g、黄色オイル)IR測定データを図10に示す。
<質量分析結果>
大気圧化学イオン化法によりイオン化してポジティブで求めた単位電荷あたりの質量(m/z)値は574であり、分子量+1(プロトン付加)の値に一致した。
以上のように4−メトキシベンジルホスホン酸ジエチル又はその誘導体と種々のベンズアルデヒド誘導体とを反応させて4−メトキシスチルベン誘導体を合成し、その後は上記と同様に行なうことで他の具体例についても合成することができる。
<実施例1>
φ30mmのアルミニウムシリンダー上に、下記組成の下引き層用塗工液、電荷発生層用塗工液、電荷輸送層用塗工液を順次、塗布、乾燥することにより、3.5μmの下引き層、0.2μmの電荷発生層、18μmの電荷輸送層を形成した。この電荷輸送層上に下記組成の架橋型電荷輸送層用塗工液をスプレー塗工し、20分自然乾燥した後、メタルハライドランプ:160W/cm 、照射距離:110mm、照射強度:750mW/cm2、照射時間:240秒の条件で光照射を行ない塗布膜を硬化させた。更に130℃で20分乾燥を加え5.0μmの架橋型電荷輸送層を設け、本発明の電子写真感光体を得た。
アルキッド樹脂 6部
(ベッコゾール1307−60−EL 、大日本インキ化学工業製)
メラミン樹脂 4部
(スーパーベッカミンG−821−60、大日本インキ化学工業製)
酸化チタン 40部
メチルエチルケトン 50部
下記構造式(I)のビスアゾ顔料 2.5部
ビスフェノールZ ポリカーボネート 10部
(パンライトTS−2050、帝人化成製)
下記構造式(II)の低分子電荷輸送物質(D−1) 7部
A成分 10部
(例示化合物No.2)
B成分 10部
トリメチロールプロパントリアクリレート(KAYARAD TMPTA、日本化薬製)
分子量:296、官能基数:3官能、分子量/官能基数=99
C成分 1部
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン
(イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製)
溶媒 テトラヒドロフラン 100部
実施例1のA成分を例示化合物No.2と前記一般式(13)との混合物に代えた他は同様にして電子写真感光体を作製した。
実施例1のA成分を前記一般式(14)に代えた他は同様にして電子写真感光体を作製した。
実施例3において架橋型電荷輸送層の膜厚を1μmとした他は同様にして電子写真感光体を作製した。
実施例3において架橋型電荷輸送層の膜厚を2μmとした他は同様にして電子写真感光体を作製した。
実施例3において架橋型電荷輸送層の膜厚を7μmとした他は同様にして電子写真感光体を作製した。
実施例3において架橋型電荷輸送層の膜厚を10μmとした他は同様にして電子写真感光体を作製した。
実施例3において架橋型電荷輸送層の膜厚を12μmとした他は同様にして電子写真感光体を作製した。
実施例1においてA成分を前記一般式(16)に代えた他は同様にして電子写真感光体を作製した。
合成例3及び合成例4と同様にして得られた例示化合物No.3のメタクリルオキシ基をアクリルオキシ基に変えた化合物、例示化合物No.9のメタクリルオキシ基をアクリルオキシ基に変えた化合物、例示化合物No.38のメタクリルオキシ基をアクリルオキシ基に変えた化合物、追加例示化合物のNo.11、追加例示化合物のNo.28をA成分として実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
実施例1においてA成分を一般式(18)に代えた他は同様にして電子写真感光体を作製した。
実施例1においてA成分を下記一般式(19)に代えた他は同様にして電子写真感光体を作製した。
実施例1においてA成分を下記一般式(20)に代えた他は同様にして電子写真感光体を作製した。
実施例1においてA成分を下記一般式(21)化合物に代えた他は同様にして電子写真感光体を作製した。
実施例1においてA成分を下記一般式(22)に代えた他は同様にして電子写真感光体を作製した。
実施例1においてA成分を下記一般式(23)に代えた他は同様にして電子写真感光体を作製した。
実施例1においてA成分を下記一般式(24)に代えた他は同様にして電子写真感光体を作製した。
実施例1においてA成分を下記一般式(25)に代えた他は同様にして電子写真感光体を作製した。
2 除電ランプ
3 帯電チャージャ
4 イレーサ
5 画像露光部
6 現像ユニット
7 転写前チャージャ
8 レジストローラ
9 転写紙
10 転写チャージャ
11 分離チャージャ
12 分離爪
13 クリーニング前チャージャ
14 ファーブラシ
15 クリーニングブレード
31 導電性支持体
33 感光層
35 電荷発生層
37 電荷輸送層
39 架橋型電荷輸送層
101 感光ドラム
102 帯電装置
103 露光
104 現像装置
105 転写体
106 転写装置
107 クリーニングブレード
Claims (15)
- 前記B成分のラジカル重合性基がアクリロイルオキシ基及び/又はメタクリロイルオキシ基であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 導電性支持体上に少なくとも電荷発生層、電荷輸送層及び架橋型電荷輸送層を順次積層した電子写真感光体において、該架橋型電荷輸送層が請求項1乃至8のいずれかに記載の硬化被覆組成物を含むことを特徴とする電子写真感光体。
- 前記架橋型電荷輸送層の膜厚が1μm以上、10μm以下であることを特徴とする請求項9に記載の電子写真感光体。
- 前記架橋型電荷輸送層が有機溶剤に対し不溶性であることを特徴とする請求項7又は10に記載の電子写真感光体。
- 前記架橋型電荷輸送層に用いられる硬化被覆組成物のB成分のラジカル重合性官能基数に対する分子量の割合(分子量/官能基数)が、250以下であることを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 請求項1乃至12のいずれかに記載の電子写真感光体を用いて、少なくとも帯電、画像露光、現像、転写を繰り返し行なうことを特徴とする画像形成方法。
- 請求項1乃至12のいずれかに記載の電子写真感光体を有することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1乃至12のいずれかに記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段および除電手段よりなる群から選ばれた少なくとも一つの手段を有するものであって、画像形成装置本体に着脱可能としたことを特徴とする画像形成装置用プロセスカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005347922A JP4657900B2 (ja) | 2004-12-21 | 2005-12-01 | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004369123 | 2004-12-21 | ||
JP2005164996 | 2005-06-06 | ||
JP2005347922A JP4657900B2 (ja) | 2004-12-21 | 2005-12-01 | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007017933A JP2007017933A (ja) | 2007-01-25 |
JP4657900B2 true JP4657900B2 (ja) | 2011-03-23 |
Family
ID=37755121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005347922A Expired - Fee Related JP4657900B2 (ja) | 2004-12-21 | 2005-12-01 | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4657900B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4912223B2 (ja) * | 2007-06-07 | 2012-04-11 | 株式会社リコー | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
JP6035994B2 (ja) * | 2011-08-22 | 2016-11-30 | 富士ゼロックス株式会社 | 新規化合物、電荷輸送性膜、及び光電変換デバイス |
CN106232651B (zh) * | 2014-04-25 | 2019-08-13 | 科思创德国股份有限公司 | 作为全息光聚合物组合物中的书写单体的芳族二醇醚 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4225692A (en) * | 1975-09-22 | 1980-09-30 | Xerox Corporation | Electron acceptor monomers and polymers |
JP2001166516A (ja) * | 1999-12-13 | 2001-06-22 | Canon Inc | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
JP2004002610A (ja) * | 2002-04-26 | 2004-01-08 | Sekisui Chem Co Ltd | アクリル系重合体及び電荷輸送材料 |
JP2004126136A (ja) * | 2002-10-01 | 2004-04-22 | Canon Inc | 電子写真感光体、それを有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
JP2004302451A (ja) * | 2003-03-20 | 2004-10-28 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
-
2005
- 2005-12-01 JP JP2005347922A patent/JP4657900B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4225692A (en) * | 1975-09-22 | 1980-09-30 | Xerox Corporation | Electron acceptor monomers and polymers |
JP2001166516A (ja) * | 1999-12-13 | 2001-06-22 | Canon Inc | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
JP2004002610A (ja) * | 2002-04-26 | 2004-01-08 | Sekisui Chem Co Ltd | アクリル系重合体及び電荷輸送材料 |
JP2004126136A (ja) * | 2002-10-01 | 2004-04-22 | Canon Inc | 電子写真感光体、それを有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
JP2004302451A (ja) * | 2003-03-20 | 2004-10-28 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007017933A (ja) | 2007-01-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4497969B2 (ja) | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4248483B2 (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、それを使用した画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP2007241158A (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP2007178570A (ja) | 感光体及びその製造方法 | |
JP2006010757A (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP5418012B2 (ja) | 電子写真感光体、及びこれを用いた画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ | |
JP4878932B2 (ja) | アクリル酸エステル及びヒドロキシ化合物、該アクリル酸エステルの(共)重合体、それを用いた電子写真感光体、画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4668148B2 (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JP4937713B2 (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JP4883787B2 (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4248531B2 (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4657900B2 (ja) | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4195418B2 (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4546896B2 (ja) | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4813092B2 (ja) | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP5064875B2 (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JP4887188B2 (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、それを用いた画像形成方法、画像形成装置および画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP5163239B2 (ja) | 電子写真感光体、電荷輸送層形成材料、電子写真方法、電子写真装置およびプロセスカートリッジ | |
JP2006138951A (ja) | 電子写真感光体、及びそれを用いた電子写真装置、電子写真装置用プロセスカートリッジ | |
JP2007279288A (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、それを用いた画像形成方法、画像形成装置および画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP2006038978A (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP5102852B2 (ja) | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP5106194B2 (ja) | 電子写真感光体、製造方法、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4912137B2 (ja) | アクリル酸エステル化合物及びヒドロキシ化合物、該アクリル酸エステルの(共)重合体、それを用いた電子写真感光体、画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP2006047638A (ja) | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081120 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100716 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100909 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101216 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101222 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4657900 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |