JP4655269B2 - 導電性ボールの搭載方法および搭載装置 - Google Patents

導電性ボールの搭載方法および搭載装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4655269B2
JP4655269B2 JP2005121233A JP2005121233A JP4655269B2 JP 4655269 B2 JP4655269 B2 JP 4655269B2 JP 2005121233 A JP2005121233 A JP 2005121233A JP 2005121233 A JP2005121233 A JP 2005121233A JP 4655269 B2 JP4655269 B2 JP 4655269B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
mounting
arrayed
conductive ball
conductive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005121233A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006303103A (ja
Inventor
元通 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Metals Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP2005121233A priority Critical patent/JP4655269B2/ja
Publication of JP2006303103A publication Critical patent/JP2006303103A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4655269B2 publication Critical patent/JP4655269B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Landscapes

  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Description

本発明は、BGA(Ball Grid Array)タイプ又はFC(Flip Chip)タイプなどエリアアレイ型の接続バンプ構造を有する半導体部品又はウエハ、パッケージに導電性ボールを搭載する搭載方法および搭載装置に関するものである。
近年、携帯端末機器やノート型パソコンの高速化と高機能化、及び軽量化、小型化と薄型化が進むにつれ、それらに内蔵される半導体部品や半導体部品を実装するウエハに対しては、その小型化、薄型化と接続端子数の増加という相反する性能が要求されている。その要求に応ずるものとして、BGAタイプ或いはFCタイプなどエリアアレイ型の接続バンプをパッド状の電極に形成した半導体部品、基板、ウエハまたはパッケージ(以下半導体部品、基板、ウエハおよびパッケージなどを総して電子部品と称する。)が採用されている。
例えば半田や銅など導電材を用いて接続バンプを形成する方法としては、導電材を含んだペーストを電極に印刷するペースト方式、導電性を有するボール(導電性ボール)を電極に搭載する導電性ボール方式、導電材をメッキや蒸着する膜付け方式などがある。多端子化のため電極の配列は高密度化し、それに伴い接続バンプの大きさも小型化する傾向にある。小型の接続バンプを形成する場合には、接続バンプの配列精度や生産性の面で有利な導電性ボール方式が採用される場合が多い。
導電性ボール方式によれば、前記接続バンプは、少なくとも、電極上に薄くフラックス等を塗布する工程と、フラックス等が塗布された電極に導電性ボールを搭載する搭載工程と、その導電性ボールを加熱して接続バンプを形成するバンプ形成工程を経て製造される。
導電性ボールを電極に搭載する方法として、負圧を利用した吸着ヘッドで半田(導電性)ボールを吸着、電極へ移送して搭載する吸着方式が周知である。ここで、吸着方式では、吸着ヘッドの吸着力で導電性ボールが変形するという問題があるだけでなく、吸着力を解除しても吸着ヘッドから導電性ボールが分離されず搭載不良が生じるという問題があった。さらに、吸着時に空気中を移動した導電性ボールが帯電して、静電気で凝集した導電性ボールの集合体が電極に搭載されたり、或いは余剰の導電性ボール(いわゆる余剰ボール)が電極以外の電子部品の表面に付着し短絡の原因となるという問題があった。この問題は、特に導電性ボールの径小化に伴い顕著となってきている。
そこで吸着方式の問題を解決する方法として、特許文献1、2で例示されるように、電極の配列パターンに対応した位置決め開口部が形成された平板状のマスクを用い、導電性ボールをマスク上に供給し、導電性ボールを移動させて位置決め開口部に装入し、位置決め開口部を通して電極に搭載する、いわゆる振込方式がある。
特開2002−171054号公報(段落番号0034〜0036) 特開平9−162533号公報(段落番号0042)
上記特許文献1、2に例示される振込方式では、導電性ボールの搭載は重力の作用で行われるので、導電性ボールの変形や搭載不良を防止できる。また、導電性ボールが帯電した場合でも、位置決め開口部の大きさの規制により凝集した導電性ボールは電極に搭載されず、加えて電極以外の電子部品の表面はマスクで遮蔽されているので余剰ボールが電極以外の部分に付着する恐れが少ない。しかし、最近ではバンプの数は膨大となってその配列は高密度化され、導電性ボールも100μm以下というような小径のものも使用されるようになってきたため、新たに次のような問題がでてきた。
は、フレーム90に張設されたマスク91を用い従来の振込方式で導電性ボールBを被配列体であるウエハWに搭載している状態を示す模式図である。導電性ボールBの直径が100μm程度と小さい場合には、それに対応してマスク91の厚みも100μm前後となる。そのようなマスク91は剛性が低いため反りなどの変形が生じやすく、そのようなマスク91とウエハWを合わせた場合にはそれらの間に隙間ができ、図(a)に示すように、振り込まれた導電性ボールBがその隙間に入り込んで余剰ボールが生じる場合がある。そこでその隙間を無くすために、図(b)に示すように、マスク91を保持しているフレーム90をウエハWの方向に押し付けてマスク91をウエハWに密着させようとすると、ウエハWの外周部に相当するマスク91の一部が変形して生じた隙間に導電性ボールBが入り込んでしまい、余剰ボールが生じるという問題が生じる。
本発明は、上記した従来技術の問題を鑑みてなされたものであり、マスクを使用して被配列体に導電性ボールを搭載するにあたり、マスクと被配列体との密着性を改善し余剰ボールが生じ難い搭載方法および搭載装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、所定の配列パターンで被配列体に導電性ボールを搭載する搭載方法であって、前記被配列体をテーブルの載置部に載置し、マスクを被配列体に位置合わせをし、載置方向から見て前記被配列体の外周縁の少なくとも一部が含まれるよう前記テーブルに開口して配設されたマスク吸引部からマスクを吸引し、所定の配列パターンで形成されたマスクの位置決め開口部に導電性ボールを装入し、導電性ボールを被配列体に搭載することを特徴とする導電性ボールの搭載方法である。かかる搭載方法によれば、導電性ボールが搭載される被配列体の搭載面に位置合わせされたマスクを載置方向から見て被配列体の外周縁の少なくとも一部が含まれるようテーブルに開口して配設されたマスク吸引部から吸引することにより、マスクは被配列体の外側から吸引されるので、被配列体に位置合わせしたときに比較的変形しやすく密着度が悪いマスクの被配列体の外周部に相当する部分が、良好に被配列体の搭載面と密着する。したがって、マスクと被配列体との間には隙間が生じ難く、その後、マスクの位置決め開口部に導電性ボールを装入したとき余剰ボールが生じる問題を回避できる。なお、載置方向から見て被配列体の外周縁が含まれないようテーブルに開口して配設されたマスク吸引部からマスクを吸引することが、好ましくない理由は次のとおりである。すなわち、被配列体の外周縁を含まない外周縁の内側のテーブルに開口して配設されたマスク吸引部から吸引する場合または被配列体の外周縁を含まない外周縁の外側のテーブルに開口して配設されたマスク吸引部からマスクを吸引する場合には、マスクの被配列体の外周縁(外周縁近傍を含む)に相当する部分の密着性が確保されがたく、マスクと被配列体の外周縁との間に隙間が生じてしまうからである。
なお、被配列体に位置合わせされたマスクは例えば電磁気的に吸引してもよいが、マスクの被配列体側に存する流体を吸引すれば、被配列体の中央部に相当する部分に存する流体が同時に吸引され、被配列体の中央部および外周部、すなわち被配列体の搭載面全体とマスクとが良好に密着するので好ましい。
さらに、被配列体と相対する面に形成されたマスクの溝部を通じてマスクを吸引すれば、該溝部を通じてマスクを吸引することにより、被配列体の全体とマスクとがより良好に密着するので好ましい。
本発明の一態様は、所定の配列パターンで被配列体に導電性ボールを搭載する搭載装置であって、前記配列パターンに対応し前記導電性ボールが挿通可能な位置決め開口部を備えたマスクと、前記被配列体が載置される載置部と載置方向から見て前記被配列体の外周縁の少なくとも一部が含まれるようテーブルに開口して配設されたマスク吸引部とを備えたテーブルとを有することを特徴とする導電性ボールの搭載装置である。かかる搭載装置によれば、上記態様の搭載方法を好適に実施することができる。
前記マスク吸引部は前記載置部において前記被配列体が載置される載置面の側に開口した開口端を有する流体通路であり、前記流体通路に接続され流体を吸引する吸引手段を有する構成とすれば好ましい。かかる構成の搭載装置によれば、上記好ましい態様の搭載方法を好適に実施できる。
さらに、前記マスクは少なくとも前記マスク吸引部に対応する位置まで伸びた溝部を前記被配列体と相対する面に有していれば好ましい。かかる構成の搭載装置によれば、上記好ましい態様の搭載方法を好適に実施できる。
さらに、また、前記テーブルは前記被配列体を収納可能な枠部を備え、前記枠部は前記被配列体の導電性ボールが搭載される搭載面と略同一の高さの一面を備えていれば、マスクを吸引して被配列体に密着させるときに、マスクの変形を防止することができ、被配列体の搭載面にマスクを確実に密着することができる。
さらにさらに、また、前記載置部は前記載置面に開口した開口端を有する流体通路を備えた被配列体固定部を有し、前記被配列体吸引部と前記マスク吸引部との流体通路は連結されている構成とすれば、載置部に載置された被配列体が動かないように固定できるとともに被配列体固定部とマスク吸引部とを通じて被配列体とマスクを一の吸引手段で吸引することができ好ましい。
本発明によれば、テーブルの載置部に載置された被配列体にマスクを位置合わせするとときに、導電性ボールが搭載される被配列体の搭載面全体とマスクとが良好に密着する。したがって、被配列体の搭載面に導電性ボールを搭載するときに、マスクと被配列体の搭載面との間に導電性ボールが入り込むことがなく、余剰ボールの発生を未然に防止することが可能となる。
本発明について、その実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、以下の各実施形態の説明においては導電性ボールとして半田ボールを対象としているが、例えば、Sn又はCu、Au、Ag、W、Ni、Mo、Alなど金属を主体とした導電性ボールは本発明に含まれる。同様に、ポリプロピレン又はポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、酢酸セルロース、ポリエステル系などの樹脂を主体としたボールの表面に半田などの導電性金属をコーティングした導電性ボールは本発明に含まれる。さらに、被配列体としてウエハを対象としているが、例えば、半導体装置(チップ)、基板、ウエハ又はパッケージ、その他電子部品など接続バンプとして導電性ボールが採用される電子部品は本発明の被配列体に含まれる。また、電子部品に接続バンプを形成するための部材、例えば導電性ボールを電子部品に搭載するため該導電性ボールが配置される部材も本発明で言う被配列体に含まれる。
[実施形態1]
本発明の第1態様について図1〜4を参照し説明する。図1は第1態様の搭載装置の概略構成図、図2は図1の搭載装置の動作を説明するための図、図3は図1の搭載装置の断面図、図4は図1の搭載装置に組込まれたテーブルの平面図である。
第1態様の搭載装置で半田ボールを搭載する対象となるウエハWは、図1に示すように、複数の半導体装置(チップ)がSiなどの基板に形成されてなる略円形状のものであって、個々の半導体装置に対応し所定の配列パターンで配列された電極Qが一面(搭載面)に配設されている。なお、ウエハWには、信号が送信される外部導体や内部導体および半導体装置を保護するための保護膜等が形成されているが、図1では省略している。
ウエハWの電極Qに半田ボールBを搭載する第1態様の搭載装置1は、図1〜3に示すように、ウエハWの電極Qの配列パターンに対応し半田ボールBが挿通可能な位置決め開口部111を備えたマスク11と、ウエハWが載置される載置部123と載置部123に載置されたウエハWの外周縁を包含可能に配設されたマスク吸引部121とを備えたテーブル12とを有しており、さらに、載置部123に載置されたウエハWを固定するためのウエハ(被配列体)吸引部122と、マスク11の上面に供給された半田ボールBを効率的に位置決め開口部111に振り込むための振込手段10とを有している。以下、マスク11、テーブル12、振込手段10の順に詳細に説明する。
[マスク]
マスク11は、金属、樹脂又はセラミックスを主体とする平板状の基体に位置決め開口部111が形成されたものであり、その平面視の大きさはウエハWより大きく、微小な半田ボールBの直径とほぼ等しい厚さを有している。そのように薄く面積の広いマスク11はそのままでは変形しやすいので、弾性を有する布(紗という。)などで平面方向に張力を加えた状態で不図示のフレームなどに固定されている。マスク11の位置決め開口部111は、具体的には貫通孔であり、半田ボールBが挿通可能なように略円柱状に形成されている。なお、位置決め開口部111の形状は特に図示に限定されることなく、その半径方向の断面形状は、略円形状や略矩形状、略三角形状、略長孔状、略瓢箪状或いはそれらの組み合わせなど適宜選択することができ、さらに軸心方向の断面形状も、長方形状又は台形状、上下に台形が組み合わされた鼓形状或いはそれらの組み合わせなど適宜選択することができる。また、マスク11においてウエハWと相対する面は、必ずしも平坦な面である必要がなく、例えば図2(b)に示すマスク11´ように、電極Qに塗布されるフラックスと接触しないように底面が掘り込まれた凹部112が形成されていてもよい。
[テーブル]
テーブル12の載置部123は、ウエハWを水平な姿勢で載置可能な平坦な載置面1231を有している。テーブル12には、載置部123に載置されたウエハWを固定する好ましい構成として、載置面1231に一方の端が開口するとともにテーブル12を貫通してなる流体通路1221を備えたウエハ固定部122が形成され、該流体通路1221の他方の端には吸引手段である不図示の真空ポンプと接続されている。したがって、載置部123の載置面1231にウエハWを載置した後に真空ポンプを作動させると、流体通路1221を通じてウエハWは吸引され水平な姿勢を保持したまま固定される。なお、被配列体が軟磁性を有する場合には被配列体固定部52は磁石等で構成し磁気的に被配列体を固定してもよく、また、被配列体が誘電性を有する場合には、被配列体固定部52は電気的に一の極性(正極または負極)に印圧される電極で構成し静電気的に固定してもよく、さらにまた、粘着性を有する粘着部材等を配設し被配列体を粘着して固定してもよく、さらにさらにまた、被配列体を冶工具等で機械的に固定してもよい。
本態様のマスク吸引部121は、図4(a)において示すように、載置面1231の側に開口した開口端を有する流体通路1211である。すなわち、マスク吸引部121は、テーブル12の上面において、図において点線Sで示すウエハWの外周縁に沿い外周縁の内側と外側に側壁が形成された円環状の溝1212と該溝1212の底面から下方に伸びテーブル12を貫通した貫通孔1213とからなる流体通路1211で構成されている。貫通孔1213の下方端には、吸引手段である不図示の真空ポンプが接続されている。なお、吸引手段は、被配列体が酸化防止のためにアルコール等の液体中に浸漬される場合には、液体を吸引できる適宜なポンプ等が使用される。
かかる構成のマスク吸引部121によれば、流体通路1211に接続された真空ポンプを作動させると、ウエハWに対し位置合わせされたマスク11の下方の空気が、ウエハWの外周縁に沿い配設された溝1212を通じて吸引され、マスク11の下方は負圧の状態となる。すると、マスク11のウエハWの載置面に対応しない部分(以下マスクの外周部という。)がテーブル12の上面に密着し、マスク11の下面、ウエハWの外周面及びテーブル121の上面によりなる密閉空間Pが形成される。その後、該密閉空間Pの中の空気が流体通路1211を通じてさらに吸引され負圧が高まることにより、マスク11のウエハWの外周縁に対応する部分(以下マスクの外周縁部という。)と中央部に対応する部分(以下マスクの中央部という。)が、ともにウエハ11の搭載面に密着する。
流体通路1211は、図4(b)に示すように、載置面1231の側に開口する開口端がウエハWの外周縁の一部を包含可能なように、該開口端から下方にテーブル12を貫通し形成された一または複数の貫通孔であってもよい。すなわち、流体通路1211は、マスク11とウエハWの大きさの関係や吸引手段の能力により適宜に構成することができ、少なくとも載置部123に載置されたウエハWの外周縁を包含できるように開口端が配設されていればよい。なお、ウエハ固定部122とマスク吸引部121との流体通路1221、1211を連結した構成とすれば、該流体通路に接続した一の吸引手段でウエハWを固定できるとともにマスク11をウエハWに密着させることができるので、搭載装置1の構造を簡略にすることが可能となり好ましい。
マスク吸引部121としては、上記マスク11の下方の流体を吸引する構成のものの他に、例えばマスク11が金属製で軟磁性を有する場合には磁石を使用することができる。すなわち、載置部123に載置されたウエハWの外周縁の少なくとも一部を包含可能な大きさを有する平板状の電磁石を、テーブル12の当該外周縁を包含可能な位置に組込むようにしてもよい。かかる構成により、載置部123に載置されたウエハWにマスク11を位置合わせをし、次いで当該電磁石を作動させることにより、マスク11の外周部は磁力により下方に吸引されるとともに、その吸引により緊張されたマスク11の外周縁部および中央部もウエハWの搭載面に密着することとなる。
[振込手段]
振込手段10は、ウエハWに位置合わせされたマスク11の上面に対し平行に配設された複数のワイヤー103の束が一対の支持部材102に支持された振込部材101と、ワイヤー103をマスク11の上面に当接させつつ振込部材10をマスク11の上面に対し略水平方向に移動させる不図示の移動手段とを有している。なお、半田ボールBに直接当接するワイヤー101は、半田ボールBが帯電しないように導電性のあるものを使うとよい。また、振込み部材101としては、例えばブラシ、ゴム板または樹脂板などを用いたスクレーパー、若しくはマスク11の上面に対して鉛直方向にワイヤーを配したブラシであってもよい。
かかる構成の振込手段10によれば、マスク11の上面に供給された半田ボールBは、振込手段10で掃引されつつ移動されて位置決め開口部111に装入される。位置決め開口部111に装入されなかった余剰の半田ボールBは、位置決め開口部111の形成領域外へ掃き出されて回収される。なお、振込手段10としては、供給された半田ボールBを転動させるよう、マスク11とともにテーブル121を傾動する構成を採用することもできる。
第1態様の搭載装置1の動作について、図3を参照しつつ説明する。まず、半田ボールBの搭載面が上方を向き露出した状態となるようにウエハWをテーブル12の載置部123の載置面1231にセットする。次いで、ウエハ固定部122の流体通路1221に接続された真空ポンプを作動させ、該流体通路1221を通じてウエハWを吸引し、載置部123に固定する。次いで、位置決め開口部111が電極Qに対してほぼ一致するようにマスク11をウエハWに位置合わせをする。このとき、マスク11の下面がウエハWの搭載面とほぼ全面的に接触するように、マスク11をウエハWに重ね合わせる。ウエハWに位置合わせされたマスク11は、図3(a)に示すように、その中央部はウエハWの搭載面と密着しているものの、その外周縁部は搭載面と完全に密着していない状態になっている。
マスク吸引部121の流体通路1211に接続された真空ポンプを作動させる。すると、マスク11の下方に存する空気が流体通路1211を通じて吸引され、その後、図3(b)に示すように、マスク11の下面、テーブル121の上面およびウエハWの外周面で形成された密閉空間Pの空気が吸引され負圧が高まり、外周縁部も含めてマスク11はウエハWの搭載面全体に密着した状態となる。
次いで、位置決め開口部111の個数以上の半田ボールBをマスク11の上面に供給し、マスク11の上面にワイヤー103を当接させながら振込部材10を水平移動することにより半田ボールBを掃引し、半田ボールBを位置決め開口部111へ装入する。このとき、上記したようにマスク11とウエハWとの間には隙間がないので、マスク11とウエハWとの間に半田ボールBが入り込み、余剰ボールが生じることはない。
上記した第1態様の変形例について図5を参照し説明する。図5は、搭載装置1の変形例である搭載装置1´の概略構成図であり、上記第1態様の搭載装置1と同様な構成については同一符号を付している。
搭載装置1´は、図5に示すように、上記搭載装置1と同様に配設されたマスク吸引部121を有するとともに、マスク11とウエハWの密着性を更に向上させるため、ウエハWを収納可能でウエハWとほぼ同一の厚みを備えた枠部13をテーブル12の上面に有している。この枠部3を有する搭載装置1´によれば、図5(b)に示すように、マスク吸引部121を通じてマスク11を吸引したときに、マスク11の外周部が枠部13に支持されるので、マスク11をウエハWに位置合わせしたときにおけるマスク11の外周縁部の変形が抑制され、マスク11とウエハWの密着性を更に高めることができる。また、マスク11がウエハWに位置合わせされたとき、マスク11の下面、テーブル121の上面、枠部122の内周面及びウエハWの外周面で密閉空間Rが形成されるので、この密閉空間Rを通じてマスク11が吸引され、より確実にマスク11をウエハWに密着させることができる。
[実施形態2]
本発明の第2態様について図6を参照し説明する。図6は、第2態様の搭載装置の平面図と断面図である。なお、第2態様の搭載装置2は、第1態様の搭載装置1と同様な振込手段10を有するが図6では省略しており、また、第1態様の搭載装置1と同様な構成については同一符号を付している。
第2態様の搭載装置2は、第1態様とほぼ同様の構成であるが、図6()に示すように、マスク吸引部121に対応する位置まで伸びた溝部213がウエハWと相対する面に形成されたマスク21を有する点で相異する。すなわち、本態様の溝部213は、位置決め開口部111のないマスク11の非開口部のウエハWに対し相対するマスク11の一面に、マスク11の中央部から外周縁部付近まで、取り扱うときのマスク11の変形を考慮しマスク11が所定の剛性を有するような大きさで形成されたものであり、具体的には、直径が100μmの半田ボールBを搭載するために使用する厚みが100μm前後のマスク11の場合には、深さが30μm以下、幅が1mm以下で形成されている。
上記搭載装置2の動作について説明する。ウエハWをテーブル12の載置部123に載置し、ウエハ固定部122に接続された真空ポンプを作動させて載置部123にウエハWを固定する。次いで、ウエハWの搭載面にマスク21が密着するようにウエハWに対してマスク11を位置合わせをする。次いで、マスク吸引部121に接続された真空ポンプを作動させて、流体通路1211を通じてマスク21の下方に存する空気を吸引し、マスク21の下方を負圧の状態にする。
その後、上記第1態様の搭載装置1の場合と同様に、マスク21は、マスク21の下面、ウエハWの外周面及びテーブル121の上面により形成された密閉空間Pの中の空気が流体通路1211を通じてさらに吸引される負圧が高まるが、同時に、マスク21の中央部に存する空気も、マスク21の溝部213を通じて吸引され該中央部の負圧も高まるので、第1態様の搭載装置1に比べて、マスク21の外周縁部のみならず、マスク21の中央部とウエハWの搭載面との密着性がさらに改善され、ウエハWの搭載面とマスク21の中央部との間に形成された隙間に半田ボールBが入り込み余剰ボールが生じることを防止できる。
本発明に係る第1態様の搭載装置の概略構成図である。 図1の部分拡大断面図である。 図1の搭載装置の動作を説明する図である。 図1の搭載装置に組み込まれたテーブルの平面図である。 図1の搭載装置の変形態様である。 本発明に係る第2態様の搭載装置の平面図及び断面図である。 従来のマスクを使用した導電性ボールの搭載方法を説明する図である。
符号の説明
1(1´、2) 搭載装置
10 振込手段
101 振込部材
102 支持部材
103 ワイヤー
11(21) マスク
111 位置決め開口部
112 凹部
213 溝部
12 テーブル
121 マスク吸引部
122 ウエハ固定部
123 載置部
13 枠部
W ウエハ
Q 電極
B 半田ボール

Claims (8)

  1. 所定の配列パターンで被配列体に導電性ボールを搭載する搭載方法であって、被配列体をテーブルの載置部に載置し、マスクを被配列体に位置合わせをし、載置方向から見て被配列体の外周縁の少なくとも一部が含まれるようテーブルに開口して配設されたマスク吸引部からマスクを吸引し、所定の配列パターンで形成されたマスクの位置決め開口部に導電性ボールを装入し、導電性ボールを被配列体に搭載することを特徴とする導電性ボールの搭載方法。
  2. 被配列体に位置合わせされたマスクの該被配列体側に存する流体を吸引することを特徴とする請求項1に記載の導電性ボールの搭載方法。
  3. 被配列体と相対する面に形成されたマスクの溝部を通じてマスクを吸引することを特徴とする請求項2に記載の導電性ボールの搭載方法。
  4. 所定の配列パターンで被配列体に導電性ボールを搭載する搭載装置であって、前記配列パターンに対応し前記導電性ボールが挿通可能な位置決め開口部を備えたマスクと、前記被配列体が載置される載置部と載置方向から見て前記被配列体の外周縁の少なくとも一部が含まれるよう開口して配設されたマスク吸引部とを備えたテーブルとを有することを特徴とする導電性ボールの搭載装置。
  5. 前記マスク吸引部は前記載置部において前記被配列体が載置される載置面の側に開口した開口端を有する流体通路であり、前記流体通路に接続され流体を吸引する吸引手段を有することを特徴とする請求項4に記載の導電性ボールの搭載装置。
  6. 前記マスクは少なくとも前記マスク吸引部に対応する位置まで伸びた溝部を前記被配列体と相対する面に有することを特徴とする請求項5に記載の導電性ボール搭載装置。
  7. 前記テーブルは前記被配列体を収納可能な枠部を備え、前記枠部は前記被配列体の導電性ボールが搭載される搭載面と略同一の高さの一面を備えることを特徴とする請求項5又は6のいずれかに記載の導電性ボールの搭載装置。
  8. 前記載置部は前記載置面に開口した開口端を有する流体通路を備えた被配列体固定部を有し、前記被配列体固定部と前記マスク吸引部との流体通路は連結されていることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の導電性ボールの搭載装置。
JP2005121233A 2005-04-19 2005-04-19 導電性ボールの搭載方法および搭載装置 Expired - Fee Related JP4655269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005121233A JP4655269B2 (ja) 2005-04-19 2005-04-19 導電性ボールの搭載方法および搭載装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005121233A JP4655269B2 (ja) 2005-04-19 2005-04-19 導電性ボールの搭載方法および搭載装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006303103A JP2006303103A (ja) 2006-11-02
JP4655269B2 true JP4655269B2 (ja) 2011-03-23

Family

ID=37471056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005121233A Expired - Fee Related JP4655269B2 (ja) 2005-04-19 2005-04-19 導電性ボールの搭載方法および搭載装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4655269B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4930776B2 (ja) * 2007-01-30 2012-05-16 澁谷工業株式会社 ボール配列マスク
JP4822128B2 (ja) * 2007-01-30 2011-11-24 澁谷工業株式会社 ボール配列マスクの支持装置
JP4975664B2 (ja) * 2008-03-18 2012-07-11 日本特殊陶業株式会社 多数個取り配線基板の製造方法、及び多数個取り配線基板の中間製品

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09162533A (ja) * 1995-12-04 1997-06-20 Sony Corp はんだ供給装置
JP2002151539A (ja) * 2000-11-10 2002-05-24 Hitachi Ltd バンプ形成方法およびその装置
JP2002171054A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Hitachi Via Mechanics Ltd はんだボールの搭載方法、及びはんだボールの搭載装置
JP2002231751A (ja) * 2001-02-02 2002-08-16 Tamura Seisakusho Co Ltd バンプ形成材料搭載方法およびバンプ形成材料搭載装置
JP2003258016A (ja) * 2002-03-06 2003-09-12 Hitachi Ltd バンプ形成装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09162533A (ja) * 1995-12-04 1997-06-20 Sony Corp はんだ供給装置
JP2002151539A (ja) * 2000-11-10 2002-05-24 Hitachi Ltd バンプ形成方法およびその装置
JP2002171054A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Hitachi Via Mechanics Ltd はんだボールの搭載方法、及びはんだボールの搭載装置
JP2002231751A (ja) * 2001-02-02 2002-08-16 Tamura Seisakusho Co Ltd バンプ形成材料搭載方法およびバンプ形成材料搭載装置
JP2003258016A (ja) * 2002-03-06 2003-09-12 Hitachi Ltd バンプ形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006303103A (ja) 2006-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4221728B2 (ja) 導電性ボールの配列用マスクおよびそれを用いた導電性ボール配列装置
JP4393538B2 (ja) 磁性はんだボールの配列装置および配列方法
JP2002289635A (ja) ボール転写装置およびボール整列装置
KR20000035748A (ko) 콘택트 구조물을 제조하는 방법
US7866534B2 (en) Conductor ball mounting apparatus, conductor ball mounting method, mask used for mounting conductor ball, and mask manufacturing method
JP7179526B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
TW201505109A (zh) 無芯積體電路封裝系統及其製造方法
US20110169107A1 (en) Method for manufacturing a component, method for manufacturing a component system, component, and component system
JP4162058B2 (ja) 半導体装置の支持装置、半導体装置の固定方法及び半導体装置の支持装置からの離脱方法
JP4271241B2 (ja) マイクロボール搭載装置
JP4655269B2 (ja) 導電性ボールの搭載方法および搭載装置
US7900807B2 (en) Conductive ball mounting apparatus and conductive ball mounting method
JP4930776B2 (ja) ボール配列マスク
JP4348696B2 (ja) 導電性ボールの配列用マスクおよびそれを用いた配列装置
JP4427793B2 (ja) 導電性ボールの搭載装置
JP4060329B2 (ja) 試験用キャリア、及び試験用キャリアへの半導体装置の取付方法
JP3955394B2 (ja) 球状半導体装置の製造方法
JP2008091633A (ja) 導電性ボールの搭載方法および搭載装置
JP2007090188A (ja) 印刷材料塗布方法および印刷材料塗布装置
JP2006054341A (ja) 導電性ボールの搭載装置
JP3994389B2 (ja) 導電性ボールの搭載装置及び搭載方法
JP4849136B2 (ja) 導電性ボールの搭載方法
JP4822128B2 (ja) ボール配列マスクの支持装置
JP4552204B2 (ja) 導電性ボールの搭載装置
JP2005347673A (ja) 導電性ボールの搭載方法および搭載装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100910

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101209

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees