JP4651928B2 - 半導体素子の評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体素子を有するデバイスに関する。詳しくは、半導体膜中のドーパントの密度や活性化率の評価方法に関し、これらを踏まえた半導体デバイスの設計管理システム(生産管理システム)を提供する。更に本発明は、コンピュータにドーパントの活性化率を求めさせ、ドーズ量を制御させるプログラムを提供する。
電界効果型トランジスタ(以下、FETと表記する)、FETの一例である薄膜トランジスタ(以下、TFTと表記する)、その他の半導体素子において、しきい値電圧は動作点を決定する重要なパラメータである。このしきい値電圧は、注入されたドーパント(不純物)の活性化率(以下、ドーパント活性化率と表記する)やキャリアの濃度分布(以下、キャリア密度と表記する)に起因して決定される。
すなわち、半導体素子が所定の特性を得るためには、ドーパント活性化率やキャリア密度を制御することが必要となる。なおドーパント活性化率とは、半導体膜に注入されたドーパントの量と、実際に活性化されたドーパントの量との比で表される。またキャリア密度とは、実際にチャネル領域を流れるキャリアの量であり、印加電圧の有無によっても変化する。特に、ドーパント活性化率が100%のとき、ドーパントの密度と、キャリア密度とは等しくなる。
従来、キャリア密度は、ホール測定法、CV測定法(容量測定法)、又はSIMS分析を用いて求めていた。
上記キャリア密度の測定方法であるSIMS分析を利用した例として、導電型不純物が導入された半導体膜の表面に、該表面に帯電が起こるような条件で一次イオンを照射し、表面から放出される特定のエネルギーを有する二次イオンの強度を一次イオンの照射時間の経過に従って順次測定して、二次イオンの強度に相当するキャリアの濃度と一次イオンの照射時間に対応する半導体膜のエッチング量とにより、半導体膜中の深さ方向のキャリア濃度分布を取得する方法があった(特許文献1参照)。
特開平7−66258
しかし上記のホール測定法では、TFTやSOIといった膜厚の薄い試料の測定は難しかった。これは膜厚が小さくなると膜の抵抗が上昇し、ホール電流が小さくなり、キャリア密度を求めることは非常に困難となるためである。また特にガラス基板上に形成された半導体素子の場合、基板を接地とする必要のあるCV測定法は使用できなかった。
更に、ホール測定法やCV測定法には、デバイスとは異なったある特定の測定用TEGを用意する必要があり、TEGのキャリア密度を測定していた。そして、TEGは実際のデバイスプロセスの熱履歴とは異なった条件で作製されるため、デバイス内のキャリア密度やドーパント活性化率とは異なってしまう可能性があった。
また実際のデバイスにおいて、キャリアに寄与するドーパント密度、つまり、活性化されたドーパント密度は、半導体膜が非晶質や多結晶のとき、膜中の欠陥密度が大きいため、半導体膜の状態によって大きく異なってしまった。
一方、欠陥密度の少ない単結晶ウェハでさえ、求められたキャリア密度が実際のデバイスの値と同じであるとは限らなかった。これは、ホール測定法、CV測定法、又はSIMS分析によってTEGのドーパントの活性化率が求められたとしても、デバイスが完成するまでの段階で幾つかの熱工程を経るため、デバイスの半導体膜中のドーパント活性化率とずれる可能性が高いためである。
またホール測定法やCV測定法を用いて精度良くキャリア密度を求めるためには、できるだけ大きな容量(CV測定の場合)やホール電流(ホール測定の場合)を測定する必要がある。そのため、ホール測定やCV測定用のTEGはデバイスから比べるとかなり大きなものになってしまった。その結果、得られるキャリア密度は広範囲な領域における平均値となり、微少領域のデバイスの値を評価することができなかった。
そこで本発明は、正確、且つ簡便にデバイスのドーパント活性化率を求める新たな方法を提供する。そして、本発明は求められた活性化率を基に、適切なしきい値電圧制御、つまりドーズ量の制御を行ったデバイスの製造方法を提供する。
また本発明は、ドーピング装置のドーピング量を適切な値とし、効率よく所望の特性を有するデバイスを設計する設計管理システム(生産管理システム)を提供する。
更に本発明は、実施者の経験に頼らず、短時間で、一定結果となるドーズ量を得ることができるプログラムを提供する。
なおデバイスとは、FETを代表とする半導体素子が複数集まり、ある機能を有するもの(シフトレジスタや駆動用トランジスタ等)を指す。そして複数のデバイスが集まり、液晶表示装置、EL表示装置、その他の表示装置を構成する。
以上の課題を鑑み本発明者は、デバイスのしきい値電圧とフラットバンド電圧から半導体膜の活性化されたドーパント密度(第1のドーパント密度)を求め、SIMS分析法(2次イオン質量分析法、Secondary Ion Mass Spectrometry)から求めた注入されたドーパント密度(第2のドーパント密度)との比からドーパント活性化率を求める方法を導きだした。
なおSIMS分析でなくとも、注入されたドーパント密度を求められる物理的分析手法や化学分析法を用いてもよい。例えばドーパントが注入された膜を剥がし、溶媒に溶かし、質量比により注入されたドーパント密度を求めることができる。
具体的に本発明は、デバイスのVg-Id(ゲート電圧に対するドレイン電流)曲線からしきい値電圧とフラットバンド電圧とを求める。そして、本発明の理論式を使って、活性化されたドーパント密度を変数とし、Vg-Id曲線から求めたしきい値電圧とフラットバンド電圧との差が所定の値と一致するようにドーパント密度を求める。これが活性化されたドーパント密度である。次いで、活性化されたドーパント密度を、SIMS分析から求める注入されたドーパント密度で割ることによりドーパント活性化率を求めることを特徴とする。
フラットバンド電圧とは、デバイスのVg-Id特性においてバンドがフラットになるときのゲート電圧で定義される。フラットバンド電圧からゲート電圧を正又は負に大きくしていくとバンドが反転に近づき電流が流れ出す。従って、フラットバンド電圧はVg-Id曲線のオフ電流とオン電流との変極点とみなすことができる。
なお、本発明により求められるドーパント活性化率は半導体膜、すなわち、チャネル領域だけでなく、ソース領域、ドレイン領域、又はLDD領域など(合わせて不純物領域と表記する)において求めることができる。例えば、LDD領域のドーパント活性化率は以下のようにして求めることができる。
まず、半導体膜にLDD領域と同等のドーパントの注入を行う。例えば、絶縁膜を半導体膜上に成膜した後に、ドーパントの注入を行い、その後、半導体膜上の絶縁膜をエッチング除去し、半導体膜を所望の大きさの素子となるようにパターニングし、ゲート絶縁膜とゲート電極を半導体膜上に形成し半導体素子を作製すればよい。
そして、作製された半導体素子のVg-Id曲線からしきい値電圧とフラットバンド電圧を求め、LDD領域の活性化されたドーパント密度を求めることができる。更に、SIMS分析データと併せればソース領域又はドレイン領域におけるドーパントの活性化率を求めることができる。
また本発明の理論式から得られたドーパント活性化率等をデータベース化してもよい。そして、デバイスを構成する半導体素子のチャネル領域や、不純物領域のしきい値電圧及びフラットバンド電圧と比較することにより、注入されたドーパント密度の情報を得ることができる。また逆に、注入されたドーパント密度とドーパント活性化率により、しきい値電圧及びフラットバンド電圧を見積もることもできる。このようにデータベース化することにより、複数のサンプルから所定のドーズ量を設定していた従来の方法と比べ、ドーズ量を素早く設定することが可能となる。
このような本発明の評価方法により、デバイスのチャネル領域や不純物領域のドーパント活性化率を簡便に求めることができる。すなわち本発明により、測定用TEGでなく、デバイスの半導体素子を測定することが可能となる。またデバイスにおいて、数μmオーダーの領域のドーパント活性化率を求めることができるため微少領域のデバイスの値や、その値のバラツキも調べることが可能となる。そして本発明の測定方法は、膜厚の小さいデバイスにおいても評価することが可能となる。
そして更に本発明は、求めたドーパント活性化率を基にして、適切なドーピング量(ドーズ量、注入量)を決定するデバイスの設計管理システムを行うことができる。例えば、最もドーパント活性化率が高くなるドーパント密度が得られ、このときのドーズ量をドーピング装置へフィードバックすることができる。更には、ドーピング装置の修理や立ち上げ時にも、ドーパント活性化率を利用し、ドーズ量の微調整を行うともできる。
なお評価する目的に応じて、ドーパント活性化率や活性化されたドーパント密度を利用すればよい。例えば、半導体膜の結晶化状態を評価する場合ドーパント活性化率を利用し、ドーズ量を求める場合は活性化されたドーパント密度から求めればよい。但し、単にドーズ量を設定するのみでは活性化の温度や時間を考慮していないことが考えられるため、効率よくドーピング(不純物注入)を行うためには、ドーパント活性化率を使用する方が好ましい。
そして適切なドーズ量に制御して形成された本発明のデバイスは、従来のドーピング装置で作製したデバイスと比べ、高い電気特性を有することができる。特に本発明のデバイス設計管理システムにより、しきい値電圧のバラツキが低減されたデバイスを提供することができる。すなわち本発明により、量産効率よく製品を製造することが可能となる。
また更に、同一基板内の半導体素子間でのしきい値電圧のバラツキを低減することもできる。これは活性化率が低い場合、半導体素子が受けるしきい値電圧のバラツキの要因(加熱工程等)の影響を受けやすいが、本発明を用いドーパント活性化率をある程度高く制御することにより、しきい値電圧のバラツキの要因の影響を低減することができるためである。
また、本発明の方法は、システム又はプログラムとして把握することも可能である。そして、プログラムはハードディスク、CD−ROM、光記録装置又は磁気記憶装置等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録できる。
なお、半導体素子とは、TFTやFETを代表とする電界効果型トランジスタや、バイポーラトランジスタ等の接合型トランジスタが含まれる。但し接合型トランジスタの場合、測定用の電界効果型トランジスタが必要となる。
以上のように本発明は、半導体素子の電気特性の安定性、及び信頼性の向上を得る正確且つ簡便な評価方法を提供することができる。そして、本発明のデバイスを備えた信頼性の高い液晶表示装置、EL表示装置、その他の表示装置を提供することができる。
本発明による新たな半導体素子の評価方法により、簡便にデバイスのドーパント活性化率を求めることができる。そして、得られたドーパント活性化率から、適切なしきい値電圧制御、つまりドーズ量の制御を行ったデバイスの作製方法を提供することができる。
また本発明により、ドーピング装置のドーズ量を適切な値とすることができるため、効率よく所望の特性を有するデバイスを提供することができる。更に本発明は、該デバイスの設計管理システムを提供することができる。
更に本発明は、実施者の経験に頼らず、一定結果を短時間でドーズ量を得ることができるプログラム又はコンピュータ読み取り可能媒体を提供することができる。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の理論式について、まず活性層の膜厚が比較的大きい場合に成り立つ部分空乏型FETを例にして説明する。ただし部分空乏とは、強反転状態においても活性層が部分的にしか空乏化しない状態をいう。
FETのしきい値電圧、フラットバンド電圧をそれぞれVth、Vfbとおく。また、FETの絶縁膜容量をCox、空乏層に蓄えられる電荷をQとおく。更に表面ポテンシャルをVsとおく。このとき次式がなりたつ。
Vg-Vfb=Q/Cox+ Vs (1)
ここで、VgはFETのゲート電極に印加する電圧を表す。この式からVg=Vthのとき次式が成り立つ。
Vth=Vfb+Q/Cox+ Vs (2)
Q=e・Nd・Wmax (3)
Vs =(e・Nd・Wmax2)/(2ε0・εSi)=2Vf (4)
ただし、Ndは活性化されたドーパント密度を表し、eは電子の電荷を表す。また、Wmax は空乏層幅を表す。また、ポテンシャルVfは絶縁膜界面から離れたバルク領域におけるフェルミレベルEfと真性フェルミレベルEiとの差で与えられ、(5)式のように表される。
Vf=(Ef−Ei)/e (5)
更にniを真性キャリア密度とおけば次式が成り立つ。
Nd=ni・exp((Ef-Ei)/kT) (6)
(4)、(5)、(6)式より次式が導かれる。
Vs =(2kT/e)・ln(Nd/ni)=(e・Nd・Wmax2)/(2ε0・εSi) (7)
ただし、ε0とεSiはそれぞれ真空の誘電率と半導体の比誘電率を表す。(7)式からWmaxは次式のようになる。
Wmax=[(4ε0・εSi・kT)/(e2・Nd)・ln(Nd/ni)]1/2 (8)
よって(2)、(3)、(7)、(8)式より次式が得られる。
Vth-Vfb=(e・Nd/Cox)・[(4ε0・εSi・kT)/(e2・Nd)・ln(Nd/ni)]1/2+(2kT/e)・ln(Nd/ni) (9)
(9)式からわかるように、VthとVfbが与えられれば活性化されたドーパント密度Ndを求めることができる。ただし、(9)式は解析的には解けないので数値計算により解かなければならない。また、Ndとniは指数で表される大きな値であるため、数値計算の際は次式のように変形すると変数の次数が下がり計算が容易になる。
Vth-Vfb=(e・ni/Cox)(Nd/ni)・[(4ε0・εSi・kT)/(e2・(Nd/ni)・ni)・ln(Nd/ni)]1/2+(2kT/e)・ln(Nd/ni) (10)
実際の計算では、Nd/niを変数として(10)式の左辺と右辺が等しくなるようにNd/niを決める。
次に活性層の膜厚が小さい場合に成り立つ完全空乏型FETにおける本発明の理論式について説明する。完全空乏型では反転状態での空乏層の幅は活性層の厚さに等しい。そこで活性層の厚さをtSiとおくと完全空乏型FETの場合には次式が成り立つ。
Vth-Vfb=(e・Nd・tSi)/Cox+2Vf=(e・(Nd/ni)・ni・tSi)/Cox+(2kT/e) ・ln(Nd/ni) (11)
以上、活性層の膜厚に応じて計算式を変える必要がある。なお、部分空乏型か完全空乏型かの判断は次式を用いておおよその判断をすることができ、tSi > [(4ε0・εSi・Vf)/(e・Nd)]1/2が成り立てば部分空乏型、tSi < [(4ε0・εSi・Vf)/(e・Nd)]1/2が成り立てば完全空乏型と考えることができる。
このように半導体素子のしきい値電圧とフラットバンド電圧との差から活性化されたドーパント密度(Nd)を求めることができ、そして注入されたドーパント密度(Nc)とからドーパント活性化率を求めることができる。なお実際の半導体素子について活性化されたドーパント密度を得るには、上記式において補正項を考慮する場合もある。
また、計算に必要なしきい値電圧VthはFETのVg-Id曲線から求めることができる。グラデュアルチャネル近似から飽和領域でのドレイン電流は次式で与えられる。
Id=(W/2L)・Cox・uFE・(Vg-Vth)2 (12)
また、WとLはそれぞれチャネル領域の幅と長さを表す。そしてCoxとuFEは絶縁膜容量と電界効果移動度を表す。(12)式からわかるように、(12)式の両辺に平方をとればIdの平方とVgは線形な関係にある。そしてこの線形な直線とx軸との交点がしきい値電圧Vthを与える。
上記の式と、デバイスの電気特性(Vg-Id曲線)から求まるしきい値電圧(Vth)及びフラットバンド電圧(Vfb)より、活性化されたドーパント密度(Nd)が決定される。そしてSIMS分析から求まる注入されたドーパント密度Ncとによりドーパント活性化率(Nd/Nc)を簡便に求めることができる。
また本発明より求められたドーパント活性化率やその加熱条件、ドーピング条件をデータベース化しておき、しきい値電圧及びフラットバンド電圧が得られた測定試料に対して、注入されたドーパント密度(Nc)を求めることもできる。
また更に、注入されたドーパント密度(Nc)が得られた測定試料に対して、測定した試料を基に作製されるFETのしきい値電圧及びフラットバンド電圧を求めることもできる。但し、各測定試料において加熱条件やドーピング条件が同一であることが必要である。
なお、本実施の形態では一例としてFETを用いて説明したが、本発明の理論式が成立するデバイスであればよく、例えばTFTであってもよい。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1のように求められたドーパント活性化率を、デバイスを作製する工程にフィードバックする設計管理システムについて、図1を用いて説明する。
図1(A)、(B)はそれぞれ、設計管理システムの構成図、設計管理システムのフローチャートを示す。
まず、デバイスとなる半導体素子を作製し、該デバイスを測定試料101とし、Vg-Id特性測定器102及びSIMS分析装置103により測定を行う。そして、Vg-Id特性より求められたしきい値電圧(Vth)及びフラットバンド電圧(Vfb)とを、コンピュータ105へ入力し、本発明の理論式に基づいて活性化されたドーパント密度(Nd)を算出させる。そして更に、SIMS分析から求められた注入されたドーパント密度(Nc)と、理論式から求められた活性化されたドーパント密度(Nd)とにより、コンピュータにドーパント活性化率を算出させる。
次いで、求められたドーパント活性化率に基づいて、しきい値電圧を考慮した最適なドーズ量(例えば、最も活性化率の高いドーズ量)を決定し、そのドーズ量となるようドーピング装置106を制御する。すなわち、ドーパント活性化率をフィードバックし、ドーピング装置のドーズ量を設定する。
更に、コンピュータ105とドーピング装置106との間にデバイスシミュレーターを設けてもよい。デバイスシミュレーターは、回路に必要とされるデバイスサイズを計算するため、チャネル領域、ソース領域又はドレイン領域の活性化されたドーパント密度(Nd)を入力する必要がある。そして活性化されたドーパント密度(Nd)は、しきい値電圧とフラットバンド電圧から求めることができる。また、デバイスの信頼性の向上に必要なLDD部のドーパント密度をデバイスシミュレーターで計算し、所望の値になるようなドーズ量をデータベース用のパソコンから検索し、そして得られたドーズ量をドーピング装置へ送れば信頼性の高いデバイスを効率良く作製することが可能となる。
また本実施の形態の設計管理システムは、チャネル領域及び不純物領域のいずれのドーパント活性化率を用いても実施することができる。
このように、ドーパント活性化率からドーズ量を決定することにより、最適なしきい値電圧に制御されたデバイスを効率よく作製することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、実施の形態2とは異なり、ドーパント活性化率をデータベース化して蓄積している場合の設計管理システムについて、図2を用いて説明する。
図2(A)は、設計管理システムの構成図を示し、図2(B)は設計管理システムのフローチャートを示す。また本実施の形態は、測定試料に対して、Vg-Id特性測定を行ったか、SIMS分析を行ったかにより、二つの経路(i)、(ii)に分けられる。
最初に経路(i)について説明する。まず、半導体素子を有する測定試料A201に対して、Vg-Id特性測定器202を用いて測定を行う。そしてコンピュータ205に、得られたしきい値電圧及びフラットバンド電圧とから、活性化されたドーパント密度(Nd)を算出させる。そして、蓄積されているドーパント活性化率と、活性化されたドーパント密度(Nd)をコンピュータ205に比較させる。その結果、測定試料A201の注入されたドーパント密度(Nc)が求められる。
そして、得られる注入されたドーパント密度(Nc)及びそのときのドーパント活性化率に基づき、ドーピング装置のドーズ量を制御する。すなわち、注入されたドーパント密度(Nc)をフィードバックし、ドーピング装置のドーズ量を設定する。
また経路(ii)は、半導体素子を有する測定試料B211に対して、SIMS分析装置203を使用して測定を行う場合である。SIMS分析により得られる注入されたドーパント密度(Nc)と、蓄積されているドーパント活性化率とをコンピュータ205に比較させる。その結果、測定試料B211の活性化されたドーパント密度(Nd)、しきい値電圧又はフラットバンド電圧が求められる。
そして、得られる活性化されたドーパント密度(Nd)及びそのときのドーパント活性化率に基づき、ドーピング装置のドーズ量を制御する。すなわち、しきい値電圧及びフラットバンド電圧をフィードバックし、ドーピング装置のドーズ量を設定する。
なお、実施の形態1と同様にコンピュータ205とドーピング装置206との間にデバイスシミュレーターを設けてもよい。
以上のように、複数の半導体素子における、しきい値電圧、フラットバンド電圧、それぞれのドーパント密度(Nd、Nc)及びドーパント活性化率をデータベース化することができる。その結果、半導体素子に対してVg-Id特性測定及びSIMS分析のいずれかを行えば、最適なドーズ量を決定することが可能となる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、ドーズ量を制御するためのコンピュータシステムに関して、図3を用いて説明する。
なお、コンピュータは、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、メインフレームコンピュータ等各種のコンピュータが含まれる。そしてコンピュータは中央演算処理装置(CPU)、主記憶装置(メインメモリ:RAM)、コプロセッサ、画像アクセラレータ、キャッシュメモリ、入出力制御装置(I/O)等、一般的なコンピュータに備えられるハードウェア手段を備えている。また、ハードディスク装置等の外部記憶装置、インターネット等の通信手段を備えることができる。
図3は、コンピュータシステムの構成図を示し、端末301と、ドーピング装置302と、コンピュータ311と、測定手段321とを有している。
端末301は、半導体素子の作製条件やデバイスの設計条件等を入力する手段を有している。なお端末301は、携帯情報端末(PDA)や、コンピュータ等を利用すればよい。そして、端末301とドーピング装置302は、デバイスを作製する場所(例えばクリーンルーム)に設けられている。
コンピュータ311は、測定手段321から入力されるしきい値電圧(Vth)、フラットバンド電圧(Vfb)及び注入されたドーパント密度(Nc)とからドーズ量を算出する手段(演算手段312)と、演算手段から得られるドーズ量をドーピング装置に設定する手段(設定手段315)と、を有している。なおコンピュータ311は、ドーズ量を印刷や表示により出力することもできる出力手段を有している。
またコンピュータ311は、演算手段312から得られた各しきい値電圧(Vth)、フラットバンド電圧(Vfb)、注入されたドーパント密度(Nc)、半導体素子の作製条件、デバイスの設計条件等を記録する記憶手段313を有していてもよい。
更にコンピュータ311は、半導体素子の作製条件やデバイスの設計条件等に基づき、記憶手段313から適切なドーズ量を選択する判断手段314を有していてもよい。更に好ましくは、記憶手段313に各ドーピング装置の固有条件を記録しておき、判断手段314により最良なドーズ量を選択させるとよい。
そしてコンピュータ311は、デバイスを作製する場所に設けても、別の場所に設けてもよい。別の場所に設けるときは、端末301での各条件を、ネットワークを介して判断手段314へ入力すればよい。
測定手段321は、デバイスの電気特性であるVg-Id特性を測定し、しきい値電圧(Vth)と、フラットバンド電圧(Vfb)とを求める。また、デバイスの注入されたドーパント密度(Nc)を求めるため、SIMS分析測定を行う。そして、測定手段321は、デバイスを作製する場所に設けても、別の場所に設けてもよい。別の場所に設けるときは、測定手段での各結果を、ネットワークを介して演算手段312へ入力すればよい。また測定手段321と、コンピュータ311とを同一の場所に設けてもよい。
次に、図3(B)を用いてシステムの二つの経路について説明する。演算手段312から設定手段315、そしてドーピング装置へ情報が流れる経路(i)と、記憶手段313から判断手段314により選択された情報がドーピング装置へ流れる経路(ii)とがある。
経路(i)は、演算手段312に入力されるデバイスのしきい値電圧(Vth)と、フラットバンド電圧(Vfb)により活性化されたドーパント密度(Nd)を求める。そして、入力される注入されたドーパント密度(Nc)により、ドーパント活性化率を算出させる。そして更に、ドーパント活性化率からドーズ量を算出させる。次いで、設定手段315によりドーズ量を設定させ、該ドーズ量をドーピング装置へ出力する。
経路(ii)は、記憶手段313に記録されているデータベースから、判断手段314により半導体素子の作製条件やデバイスの設計条件に適するドーパント活性化率が選択され、注入されたドーパント密度(Nc)が決定される。
更に、各ドーピング装置により所定のドーパント密度を得るためのドーズ量が異なってくることがある。その場合、記憶手段313に記録させておいた各ドーピング装置の固有条件を参照し、所定のドーパント密度を得るための最適なドーズ量を決定し、ドーピング装置へ出力する。
次に、ドーズ量制御プログラムのルーチンフローの一例として、図3(B)の(ii)で説明した経路を、図12を用いて説明する。
まず、測定する半導体素子の電気特性から得られたVth、Vfbを入力し、本発明の理論式から活性化されたドーパント密度(Nd)を計算させる。また、デバイスの設計条件(形成する箇所や半導体素子の構成等)や半導体素子の作製条件(半導体膜の活性化条件等)を入力する。そして、デバイスの設計条件に最適なドーパント活性化率を、活性化されたドーパント密度(Nd)と半導体素子の作製条件を考慮して算出(演算)させる。このとき、データベースに保存されているデバイスの設計条件、半導体素子の作製条件、及びドーパント活性化率の条件とを参照し、最適なドーパント活性化率を判断させる。
次いで、ドーパント活性化率に基づいて、注入されたドーパント密度(Nc)を算出させる。なおドーピング装置は、一定のドーズ量を注入することができる安定性は必要であるが、各ドーピング装置における所定のドーズ量が注入できる条件をデータベース化しておいてもよい。つまり、各ドーピング装置の条件が記録されたデータベースを参照し、所定のドーパント密度を得るためのドーズ量を判断させる。
そして得られたドーズ量の結果を表示させる。その後、ドーズ量をドーピング装置へ出力したり、印刷したりして出力すればよい。そして更に、得られたドーズ量等のデータを保存させ、データベースに記録させる。
以上のようなドーズ量を制御するためのコンピュータシステムにより、効率よくドーズ量の決定を行うことができる。更に、実施者の経験に頼らず、一定結果を短時間でドーズ量を得ることができる。
(実施例1)
本実施例では、デバイスのチャネル領域におけるドーパント活性化率を求めた結果を説明する。なお、ドーパントはボロン(B)を使用した。
まず、測定試料の断面(A)及びSIMS分析用試料の断面(B)について、図4を用いて説明する。
図4(i)に示すように、絶縁基板400上に半導体膜401を形成する。そして、半導体膜をレーザ結晶化、熱結晶化又は結晶化を助長する金属元素を用いた結晶化法を用いて結晶化させる。なお、本実施例では加熱により半導体膜を結晶化した。
そして図4(ii)に示すように、結晶化された半導体膜401にボロンを注入する。この時、ドーズ量を6条件とし、表1に示すように測定試料1〜6を形成した。
またSIMS試料では、半導体膜の結晶化後、パターニングせずに1×1013/cm2、30kV、5Wの条件でボロンを注入した。これでSIMS試料は完成する。
次に図4(iii)に示すように、測定試料のみ半導体膜を所望の形状にパターニングし、L/W=8/8μmとした。そして、測定試料及びSIMS試料の半導体膜を覆ってゲート絶縁膜402を形成した。
その後図4(iv)に示すように、第1の導電膜403と第2の導電膜404とが積層したゲート電極を形成した。そして、ゲート電極をマスクとしてリン(P)を注入し、ソース及びドレイン領域405、第1の低濃度不純物領域406、ゲート電極と重なる第2の低濃度不純物領域407、を形成し、nチャネル型TFTを完成させた。
なお、デバイスの各試料1〜6、とSIMS試料とは、同一基板に形成しても、別基板に形成してもよい。なお、別基板にSIMS試料を形成する場合は、Siウェハを用いてもよい。そしてドーピング装置が安定しているならば、予めSIMS試料用の基板を作製し、SIMS分析を行えばよい。すなわち、基板毎又はロット毎に注入条件(GI膜厚、注入エネルギーなど)を変えるのでなければ、基板毎又はロット毎にSIMS分析を行う必要はない。
そして、測定試料1〜6のVg-Id特性測定を行った。結果を図9に示す。図9より測定試料1〜6のしきい値電圧Vth(V)と、フラットバンド電圧を求めた。その結果を表2に示す。
そして得られた結果から、図5にボロンドーズ量と、しきい値電圧との関係を示す。図5より、ボロンドーズ量が増すにつれ、しきい値電圧が上昇することがわかる。但し図5は、ボロンドーズ量としきい値電圧との関係であり、活性化したボロンとしきい値電圧との関係を表してはいない。
次に、SIMS試料におけるボロンの深さ分布に対するSIMS分析結果を、図6に示す。本実施例ではSIMS試料に、測定試料とは別基板であるSiウェハ上に絶縁膜1μmを形成したものを使用した。SIMS試料の半導体膜(Si膜を用いる)の膜厚は50nmなので、ボロン密度は約4×1018/cm3と見積もることができる。また、ドーズ量とSIMSから得られるボロン濃度は線形に比例すると仮定することができ、1×1013/cm2以外のドーズ量は、図6の結果から単純に見積もることができる。例えば5.0×1013/cm2注入した際の半導体膜に存在するボロン濃度は、(5.0×1013/1.0×1013)×4×1018/cm3と計算される。
また表3には、Vg-Id曲線から求めたしきい値電圧とフラットバンド電圧を理論式へ代入して求めた活性化されたドーパント密度(Nd)と、SIMS分析から得られた注入されたドーパント密度(Nc)と、ドーパント活性化率(Nd/Nc)との結果を示す。
表3から、ドーズ量と、活性化されたドーパント密度(Nd)との関係を、図7に示す。図7からわかるように、ドーズ量と活性化されたドーパント密度との関係は直線(線形)にならない。これは、ドーパントの活性化率がドーズ量によって変わることを示している。
また図8には、ドーズ量と、ドーパント活性化率との関係を示す。図8からドーズ量と活性化率とは直線的(線形的)にならないことがわかる。そして、ドーズ量を増やすと活性化率が低下する領域が見られる。
これは、一般に、膜中の欠陥密度が多い程、活性化率は低くなるため、ある領域ではドーズ量に対する欠陥密度の発生の割合が高くなり、活性化率は低下すると考えられる。そして更にドーズ量を増やせば欠陥密度の発生よりも、注入されるドーパントの密度が高いために活性化率が向上すると考えられる。
このように、ドーパント活性化率から半導体膜中の欠陥密度との相対比較をも求めることができる。
以上のように、ドーズ量とドーパント活性化率とには特定の関係がないため、ドーズ量又はプロセスの変更毎にドーパント活性化率を求め、しきい値電圧の制御を行うことが必要となる。また、上記実施の形態で説明したようにドーパント活性化率からしきい値電圧やフラットバンド電圧、SIMS分析から得られる不純物注入量を求めることも可能である。
なお、本発明は全ての構造のFET、例えばSingle drain構造、一部の不純物領域がゲート電極と重なっているGold構造、低濃度不純物領域を有するLDD構造、一つの半導体膜に二つのゲート電極設けられたDual Gate構造、一つの半導体膜に二つ以上のゲート電極が設けられたMulti Gate構造、半導体膜を介して上下にゲート電極が設けられたDouble Gate構造のFETに適用することができる。
ゲート絶縁膜としては、熱酸化膜、TEOS膜、SiON膜、窒化膜などの単層膜およびそれらの組み合わせによる多層膜を使うことができる。ゲート電極としてはPoly-Siのほかタングステン、アルミニウム、チタン、タンタル等の単層膜およびそれらの組み合わせによる多層膜を使うことができる。
半導体膜を形成する基板としては半導体ウェハ、ガラス又は石英を使用することができる。また半導体膜は単結晶、多結晶およびアモルファスのいずれでも適用することができる。また、半導体膜の材料としてはSi, Geなどの単体のほかGaAs, InP, SiC, ZnSe, GaNなどのような化合物半導体でも適用することができる。更にSiGe, AlxGaAs1-xのような混晶半導体でも適用することができる。
更に全てのn型、p型のドナー(Phosphorus, Arsenide, Sb)又はアクセプター(Boron, Sn, Alなど)として働くドーパントに関して適用できる。実施例ではNチャネル型のTFTを用いてp型のドーパントであるボロンの活性化率を求めたが、Pチャネル型のFETを用いればn型のドーパントの活性化率を求めることができる。例えば活性層にドナーとして働くn型のドーパントを注入しP型FETのVg-Id曲線からしきい値電圧とフラットバンド電圧を求めれば同様にn型ドーパントの活性化率を求めることができる。
(実施例2)
本実施例では、測定試料1及び5に対して、しきい値電圧(Vth)、フラットバンド電圧(Vfb)及び本発明の理論式から求められる活性化されたドーパント密度(Nd)の面内分布を測定した結果を示す。
なお面内分布とは、同一基板内におけるしきい値電圧(Vth)、フラットバンド電圧(Vfb)及び活性化されたドーパント密度(Nd)のバラツキを測定したものである。そしてまず、同一基板上に形成される測定試料に(1、1)、(1、2)・・・と番号を付す。そして各番号の測定試料のバラツキを求める。
図10に測定試料1、図11に測定試料5の結果を示す。なおX軸、Y軸は測定試料に付された番号((0、0)〜(9、9))であり、測定試料は10×10個設けられている。
このように、本発明は従来の方法と異なり、基板内の微少領域のデバイスの値、更にその値のバラツキまでを評価することができる。
本発明の設計管理システムの一例を示す図。 本発明の設計管理システムの一例を示す図。 本発明のコンピュータシステムの一例を示す図。 本発明の測定試料を示す図。 本発明の実験結果を示す図。 本発明の実験結果を示す図。 本発明の実験結果を示す図。 本発明の実験結果を示す図。 本発明の実験結果を示す図。 本発明の実験結果を示す図。 本発明の実験結果を示す図。 本発明のソフトウェアルーチンのフロー図。

Claims (5)

  1. 半導体素子を評価する方法において、
    前記半導体素子のゲート電圧に対するドレイン電流特性を測定し、前記ゲート電圧に対するドレイン電流特性からしきい値電圧及びフラットバンド電圧を求めるステップと、
    前記しきい値電圧及び前記フラットバンド電圧から活性化されたドーパント密度を求めるステップと、
    前記半導体素子の注入されたドーパント密度を求めるステップと、
    前記活性化されたドーパント密度と前記注入されたドーパント密度とからドーパント活性化率を求めるステップと、を有し、
    前記活性化されたドーパント密度は、前記半導体素子が部分空乏型の場合、
    Vth−Vfb=(e・ni/Cox)(Nd/ni)・[(4ε ・ε Si ・kT)/(e ・(Nd/ni)・ni)・ln(Nd/ni)] 1/2 +(2kT/e)・ln(Nd/ni)
    (但し、Vth:しきい値電圧、Vfb:フラットバンド電圧、e:電子の電荷、ni:真性キャリア密度、Cox:半導体素子の絶縁膜容量、Nd:活性化されたドーパント密度、ε :真空の誘電率、ε Si :半導体の比誘電率、k:ボルツマン定数、T:絶対温度である)によって算出することを特徴とする半導体素子の評価方法。
  2. 半導体素子を評価する方法において、
    前記半導体素子のゲート電圧に対するドレイン電流特性を測定し、前記ゲート電圧に対するドレイン電流特性からしきい値電圧及びフラットバンド電圧を求めるステップと、
    前記しきい値電圧及び前記フラットバンド電圧から活性化されたドーパント密度を求めるステップと、
    前記半導体素子の注入されたドーパント密度を求めるステップと、
    前記活性化されたドーパント密度と前記注入されたドーパント密度とからドーパント活性化率を求めるステップと、を有し、
    前記活性化されたドーパント密度は、前記半導体素子が完全空乏型の場合、
    Vth−Vfb=(e・Nd・tSi)/Cox+2Vf=(e・(Nd/ni)・ni・tSi)/Cox+(2kT/e)・ln(Nd/ni)
    (但し、Vth:しきい値電圧、Vfb:フラットバンド電圧、e:電子の電荷、ni:真性キャリア密度、tSi:活性層の厚さ、Cox:半導体素子の絶縁膜容量、Nd:活性化されたドーパント密度、k:ボルツマン定数、T:絶対温度である)によって算出することを特徴とする半導体素子の評価方法。
  3. 請求項1又は2において、二次イオン質量分析法分析により前記半導体素子の注入されたドーパント密度を求めることを特徴とする半導体素子の評価方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一において、前記半導体素子のチャネル形成領域における前記活性化されたドーパント密度及び前記注入されたドーパント密度を求めることを特徴とする半導体素子の評価方法。
  5. 請求項1乃至3のいずれか一において、前記半導体素子の不純物領域における前記活性化されたドーパント密度及び前記注入されたドーパント密度を求めることを特徴とする半導体素子の評価方法。
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