JP6732371B2 - レーザアニール装置 - Google Patents

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本発明は、シリコンウエハの浅い領域と深い領域とにそれぞれ注入されているドーパントの活性化アニールを行うレーザアニール装置に関する。
シリコンウエハにドーパントをイオン注入し、その後レーザアニールを行うことにより、ドーパントの活性化が行われる。相対的に浅い領域に注入されたドーパントと、相対的に深い領域に注入されたドーパントとを活性化するために、パルス幅が相対的に長いパルスレーザビームと、パルス幅が相対的に短いパルスレーザビームとを用いてアニールを行う技術が下記の特許文献1、2に開示されている。
特開2012−164921号公報 特開2014−36110号公報
本願発明者の種々の評価実験の結果、パルス幅が相対的に長いパルスレーザビームと、パルス幅が相対的に短いパルスレーザビームとのレーザ照射条件を最適化しても、浅い領域のドーパントの活性化率を高めることが困難であることが判明した。浅い領域のドーパントの活性化率が低い場合、浅い領域において、活性化したドーパントの濃度を目標とする濃度にするために、ドーズ量を変えて評価実験を繰り返すことにより、実際のドーズ量の値を絞りこまなければならない。
本発明の目的は、相対的に浅い領域に注入されているドーパントの活性化率を考慮して実際のドーズ量を決定することができるレーザアニール装置を提供することである。
本発明の一観点によると、
パルスレーザビームを出力するレーザ光源と、
前記レーザ光源から出力されたパルスレーザビームが入射する位置に、ドーパントが注入されたシリコンウエハを保持するステージと、
前記レーザ光源を制御する制御装置と、
前記制御装置にデータを入力する入力装置と、
前記制御装置の処理結果を出力する出力装置と
を有し、
前記制御装置に、相対的に浅い第1の層のドーパントとしてのボロンのドーズ量と相対的に深い第2の層のドーパントとしてのリンまたはヒ素のドーズ量との比と、前記第1の層のドーパントの活性化率を考慮した実効ドーズ量と前記第2の層のドーズ量との比との対応関係が記憶されており、
前記制御装置は、作製すべき半導体素子の特性から求められる前記第1の層のドーパントの実効ドーズ量、及び前記第2の層のドーパントのドーズ量が、前記入力装置を通して入力されると、前記対応関係に基づいて、前記第1の層の実際のドーズ量を求め、求められたドーズ量を前記出力装置に出力するレーザアニール装置が提供される。
出力装置に出力されたドーズ量から、相対的に浅い領域に注入されるドーパントの活性化率を考慮した実際のドーズ量を容易に決定することができる
図1は、実施例による活性化アニール方法に用いられるレーザアニール装置の概略図である。 図2Aは、実施例による方法を用いて製造される半導体装置の例として示される絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)の断面図であり、図2Bは、レーザアニールを行う段階のシリコンウエハの断面図である。 図3Aは、シリコンウエハに入射するレーザパルス波形の概略を示すグラフであり、図3Bは、シリコンウエハの第2の面におけるレーザパルスの入射領域の平面図である。 図4は、相対的に深い第2の層の第2のドーパントのドーズ量に対する相対的に浅い第1の層の第2のドーパントのドーズ量の比(以下、「ドーズ量比」という。)と、アニール後の第1の層の第1のドーパントの活性化率との関係を示すグラフである。 図5は、ドーズ量比と、第1のドーパントの活性化率と、実効ドーズ量比との関係を示すグラフである。
図1に、実施例による活性化アニール方法に用いられるレーザアニール装置の概略図を示す。このレーザアニール装置には、レーザ光源として、レーザダイオード21と固体レーザ発振器31とが装備されている。レーザダイオード21が、例えば波長808nmの準連続発振(QCW)の第1のパルスレーザビームを出力する。なお、波長800nm以上950nm以下のパルスレーザビームを出力するレーザダイオードを用いてもよい。固体レーザ発振器31が、緑色の波長域の第2のパルスレーザビームを出力する。固体レーザ発振器31には、例えば第2高調波を出力するNd:YAGレーザ、Nd:YLFレーザ、Nd:YVOレーザ等が用いられる。
レーザダイオード21から出力された第1のパルスレーザビーム及び固体レーザ発振器31から出力された第2のパルスレーザビームが、伝搬光学系27を経由して、アニールの対象のシリコンウエハ50に入射する。
次に、伝搬光学系27の構成及び作用について説明する。レーザダイオード21から出力された第1のパルスレーザビームが、アッテネータ22、ビームエキスパンダ23、ホモジナイザ24を経由し、ダイクロイックミラー25で反射され、その後、集光レンズ26を経由して、シリコンウエハ50に入射する。
固体レーザ発振器31から出力された第2のパルスレーザビームが、アッテネータ32、ビームエキスパンダ33、ホモジナイザ34、ベンディングミラー35を経由し、ダイクロイックミラー25を透過し、その後集光レンズ26を経由して、シリコンウエハ50に入射する。
ビームエキスパンダ23、33は、それぞれ入射した第1のパルスレーザビーム及び第2のパルスレーザビームをコリメートするとともに、ビーム径を拡大する。ホモジナイザ24、34及び集光レンズ26は、シリコンウエハ50の表面におけるビーム断面を長尺形状に整形するとともに、ビーム断面内の光強度分布を均一化する。レーザダイオード21から出力された第1のパルスレーザビームと、固体レーザ発振器31から出力された第2のパルスレーザビームとは、シリコンウエハ50の表面において、ほぼ同一の長尺領域に入射する。
シリコンウエハ50はステージ41に保持されている。シリコンウエハ50の表面に平行な面をXY面とし、シリコンウエハ50の表面の法線方向をZ方向とするXYZ直交座標系を定義する。ステージ41は、制御装置20からの制御を受けて、シリコンウエハ50をX方向及びY方向に移動させる。制御装置20は、レーザダイオード21及び固体レーザ発振器31を制御する。
入力装置45を通して、制御装置20に種々のデータ、指令等が入力される。制御装置20は、出力装置46に、データ処理結果を出力する。
図2Aに、実施例による方法を用いて製造される半導体素子の例として、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)の断面図を示す。IGBTは、n型のシリコンウエハ50の一方の面(以下、「第1の面」という。)50Tにエミッタとゲートとを形成し、もう一方の面(以下、「第2の面」という。)50Bにコレクタを形成することで作製される。
エミッタとゲートを形成する面の構造は、一般的なMOSFETの作製工程と同様の工程で作製される。例えば、図2Aに示すように、シリコンウエハ50の第1の面50Tの表層部に、p型のベース領域51、n型のエミッタ領域52、ゲート電極53、ゲート絶縁膜54、エミッタ電極55が配置される。ゲート−エミッタ間の電圧で、電流のオンオフ制御を行うことができる。
シリコンウエハ50の第2の面50Bの表層部に、p型のコレクタ層57及び低濃度のn型のバッファ層56が形成されている。バッファ層56は、コレクタ層57よりも深い領域に配置される。コレクタ層57及びバッファ層56は、それぞれp型の第1のドーパント及びn型の第2のドーパントをイオン注入して活性化することにより形成される。第1のドーパントとして、例えばボロン(B)が用いられ、第2のドーパントとして、例えばリン(P)、ヒ素(As)等が用いられる。この活性化アニールに、図1に示したレーザアニール装置が適用される。コレクタ電極58が、活性化アニールの後に、コレクタ層57の表面に形成される。
第2の面50Bからコレクタ層57とバッファ層56との界面までの深さは、例えば約0.2μm〜0.5μmの範囲内である。第2の面からバッファ層56の最も深い位置までの深さは、例えば1μm〜5μmの範囲内である。
図2Bに、レーザアニールを行う段階のシリコンウエハ50の断面図を示す。シリコンウエハ50の第2の面50Bの表層部の第1の層57aに、第1のドーパントがイオン注入されている。第1の層57aより深い第2の層56aに、第2のドーパントがイオン注入されている。第1の層57a内の第1のドーパント、及び第2の層56a内の第2のドーパントは、この時点では活性化されていない。第1の層57aの第1のドーパントのドーズ量は、第2の層56aの第2のドーパントのドーズ量より高い。
第2のドーパント(例えばPまたはAs)はシリコンより重く、第1のドーパント(例えばB)はシリコンより軽い。ここで、「重い」及び「軽い」は、それぞれ「質量数が大きい」及び「質量数が軽い」ことを意味する。シリコンより重いイオンをドーパントとして注入すると、注入されたイオンは、主としてシリコンウエハを構成するシリコン原子と衝突(核的衝突)することによって、イオンの飛程のほぼ全域に亘って格子欠陥が発生する。これに対し、シリコンより軽いイオンをドーパントとして注入すると、注入されたイオンは、主として電子と衝突(電子的衝突)する。その結果、注入されたイオンの運動エネルギが失われて停止する位置の近傍、言い換えるとドーパント濃度が極大値を示す深さの近傍に格子欠陥が生じる。
図2Bに示した例では、第2のドーパントの注入によって、シリコンウエハ50の第2の面50Bから第2の層56aの最深部までのほぼ全域に格子欠陥が生じる。第1のドーパントの注入によって、第1の層57aの最深部近傍に格子欠陥が生じる。シリコンウエハ50の第1の面50Tには、図2Aに示した素子構造が形成されている。
図3Aに、シリコンウエハ50(図2B)に入射するレーザパルス波形の概略を示す。図3Aでは、パルス波形を長方形で表しているが、実際のパルス波形は、パルスの立ち上がり、減衰、及び立ち下がり等の部分を含む。図3Aに示されたパルス波形の出力タイミングは、制御装置20(図1)がレーザダイオード21及び固体レーザ発振器31を制御することにより決定される。
時刻t1に、レーザダイオード21からの第1のレーザパルスLP1が立ち上がる。時刻t1の後の時刻t2に、固体レーザ発振器31からの第2のレーザパルスLP2立ち上がる。第1のレーザパルスLP1と第2のレーザパルスLP2とが入射する領域は、ほぼ重なる。第2のレーザパルスLP2のピークパワーは、第1のレーザパルスLP1のピークパワーより高く、第2のレーザパルスLP2のパルス幅PW2は、第1のレーザパルスLP1のパルス幅PW1より短い。時刻t3で、第2のレーザパルスLP2が立ち下がる。その後、時刻t4で、第1のレーザパルスLP1が立ち下がる。
図3Aに示した第1のレーザパルスLP1と第2のレーザパルスLP2の、時間軸上の相対位置関係は一例であり、その他の相対位置関係としてもよい。例えば、第2のレーザパルスLP2の立上り時点を、第1のレーザパルスLP1の立ち上がり時点(時刻t1)に一致させてもよいし、第1のレーザパルスLP1の立ち下がり時点(時刻t4)に一致させてもよい。さらに、第1のレーザパルスLP1が立ち下がった後に、第2のレーザパルスLP2を立ち上げてもよい。
第1のレーザパルスLP1のパルス幅PW1は、例えば10μs以上である。第2のレーザパルスLP2のパルス幅PW2は、例えば1μs以下である。一例として、パルス幅PW1が10μs〜30μsの範囲内であり、パルス幅PW2が100ns〜200nsの範囲内である。第2のレーザパルスLP2のパルス幅PW2を、第1のレーザパルスLP1のパルス幅PW1の1/10以下とすることが好ましい。
図3Bに、シリコンウエハ50(図2B)の第2の面50Bにおけるレーザパルスの入射領域の平面図を示す。第1のレーザパルスLP1(図3A)及び第2のレーザパルスLP2(図3A)は、シリコンウエハ50の第2の面50B(図2B)において、X方向に長い同一のビーム入射領域40に入射する。例えば、ビーム入射領域40の好適な長さL及び幅Wtは、それぞれ2mm〜4mm及び200μm〜400μmである。
アニール中は、シリコンウエハ50(図2B)をY方向に移動させながら、第1のレーザパルスLP1及び第2のレーザパルスLP2(図3A)を、一定の繰り返し周波数でシリコンウエハ50に入射させる。第1のレーザパルスLP1及び第2のレーザパルスLP2の繰り返し周波数の1周期の間にシリコンウエハ50が移動する距離をWoで表す。時間軸上で隣り合う2つの第1のレーザパルスLP1のビーム入射領域40は、相互に部分的に重なる。両者の重複率Wo/Wtは、例えば50%である。
図3Aでは、第1のパルスレーザビームと第2のパルスレーザビームとを同時に出力させながらアニールを行う例を示したが、その他に、レーザダイオード21から出力される第1のパルスレーザビームでシリコンウエハ50の全域のアニールを行い、その後、固体レーザ発振器31から出力される第2のパルスレーザビームでシリコンウエハ50の全域のアニールを行なってもよい。逆に、固体レーザ発振器31から出力される第2のパルスレーザビームでシリコンウエハ50の全域のアニールを行い、その後、レーザダイオード21から出力される第1のパルスレーザビームでシリコンウエハ50の全域のアニールを行なってもよい。
相対的にパルス幅の短い第2のパルスレーザビームによって、主として相対的に浅い第1の層57a(図2B)の第1のドーパントが活性化される。相対的にパルス幅の長い第1のパルスレーザビームによって、主として相対的に深い第2の層56a(図2B)の第2のドーパントが活性化される。
図4に、相対的に深い第2の層56a(図2B)の第2のドーパントのドーズ量D2と相対的に浅い第1の層57a(図2B)の第1のドーパントのドーズ量D1との比(以下、「ドーズ量比」という。)と、第1のドーパントの活性化率Arとの関係を示す。図4の横軸はドーズ量比D1/D2を対数目盛りで表し、縦軸は第1のドーパントの活性化率Arを単位「%」で表す。図4では、第1のパルスレーザビームと第2のパルスレーザビームとのパルスエネルギ密度、入射タイミング、パルス幅等の種々のアニール条件を変えて評価実験を行なった結果を示している。この評価実験においては、図1に示したレーザダイオード21からの第1のパルスレーザビームと、固体レーザ発振器31からの第2のパルスレーザビームとをシリコンウエハ50に入射させた。
図4の評価実験の結果から、ドーズ量比D1/D2が大きくなるに従って、第1のドーパントの活性化率Arが高くなっていることがわかる。ドーズ量比D1/D2が1のとき、第1のドーパントの活性化率Arは10%〜30%程度である。ドーズ量比D1/D2が1のとき、50%以上の活性化率を得ることは困難であることがわかる。
ドーズ量比D1/D2が10以上になると、第1のパルスレーザビームによるアニール条件を好適な条件に設定することにより、第1のドーパントの活性化率Arを50%以上にすることが可能になる。以下、ドーズ量比D1/D2と第1のドーパントの活性化率Arとの関係について考察する。
活性化アニール前のシリコンウエハ中の格子欠陥は、活性化アニール時におけるドーパントの活性化を妨げる。実施例においては、相対的に浅い第1の層57a(図2B)には、第1の層57aに第1のドーパントを注入する時に発生した格子欠陥のみならず、第2の層56aに第2のドーパントを注入する時に発生した格子欠陥も発生している。このため、第1の層57aの格子欠陥密度は、第1のドーパントのみを注入した場合よりも高くなる。その結果、第1の層57a内の第1のドーパントの活性化率Arの向上が妨げられる。
第1の層57a内の格子欠陥密度に対して第1のドーパントの濃度を高くすると、第1のドーパントの活性化率が高くなることが予測される。図4に示した評価実験の結果は、この予測が正しいことを示唆している。
実際の半導体プロセスにおいては、ドーパントの活性化率を50%以上にすることが望まれる。図4に示した評価実験の結果からわかるように、第1の層57aの第1のドーパントの活性化率Arを50%以上にするために、第1のドーパントのドーズ量D1を第2のドーパントのドーズ量D2の10倍以上にすることが好ましい。
次に、図5を参照して、第1の層57aのドーズ量D1を決定する方法について説明する。
図5に、ドーズ量比D1/D2と、第1のドーパントの活性化率Arと、実効ドーズ量比との関係を示す。横軸はドーズ量比D1/D2を表し、左縦軸は第1のドーパントの活性化率Arを単位「%」で表し、左縦軸は実効ドーズ量比を単位「%」で表す。図5の細い実線が第1のドーパントの活性化率Arを示す、太い実線が、実効ドーズ量比を示す。
ここで、実効ドーズ量比は、(Ar×D1)/D2と定義される。すなわち、実効ドーズ量比は、実際に注入された第1のドーパントのうち活性化される第1のドーパントに対応したドーズ量と、第2のドーパントのドーズ量D2との比である。ドーズ量比D1/D2と実効ドーズ量比(Ar×D1)/D2との対応関係が、予め制御装置20に記憶されている。
半導体プロセスにおいては、作製する半導体素子に求められる特性から、ドーパントのドーズ量が決定される。ところが、実際に注入したドーパントの一部分しか活性化されない場合には、目標とする特性が得られない。目標とする特性が得られるまで、ドーズ量を変えて評価試験を繰り返すことにより、最終的なドーズ量を決定することができる。このため、評価試験に時間及びコストを要する。
実施例においては、まず、半導体素子に求められる特性から、第1のドーパントの活性化率Arを考慮した実効ドーズ量Ar×D1と第2のドーパントのドーズ量D2とを決定する。オペレータは、決定された実効ドーズ量Ar×D1とドーズ量D2とを、入力装置45(図1)を通して制御装置20に入力する。
制御装置20は、入力された実効ドーズ量Ar×D1とドーズ量D2とから実効ドーズ量比(Ar×D1)/D2を算出する。この算出結果を、実効ドーズ量比とドーズ量比との対応関係に適用することにより、ドーズ量比D1/D2を求める。入力されたドーズ量D2と、求められたドーズ量比D1/D2とから、ドーズ量D1が算出される。算出されたドーズ量D1を出力装置46に出力する。オペレータは、出力されたドーズ量D1を、実際のイオン注入で注入すべきドーズ量とすればよい。
上記実施例では、予測される活性化率を考慮して第1のドーパントのドーズ量D1が決定されるため、所望の特性を得るための評価実験の繰り返し回数を削減することができる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
20 制御装置
21 レーザダイオード
22 アッテネータ
23 ビームエキスパンダ
24 ホモジナイザ
25 ダイクロイックミラー
26 集光レンズ
27 伝搬光学系
31 固体レーザ発振器
32 アッテネータ
33 ビームエキスパンダ
34 ホモジナイザ
35 ベンディングミラー
40 ビーム入射領域
41 ステージ
45 入力装置
46 出力装置
50 シリコンウエハ
50T 第1の面
50B 第2の面
51 p型のベース領域
52 n型のエミッタ領域
53 ゲート電極
54 ゲート絶縁膜
55 エミッタ電極
56 バッファ層
56a 第2の層
57 コレクタ層
57a 第1の層
58 コレクタ電極

Claims (1)

  1. パルスレーザビームを出力するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出力されたパルスレーザビームが入射する位置に、ドーパントが注入されたシリコンウエハを保持するステージと、
    前記レーザ光源を制御する制御装置と、
    前記制御装置にデータを入力する入力装置と、
    前記制御装置の処理結果を出力する出力装置と
    を有し、
    前記制御装置に、相対的に浅い第1の層のドーパントとしてのボロンのドーズ量と相対的に深い第2の層のドーパントとしてのリンまたはヒ素のドーズ量との比と、前記第1の層のドーパントの活性化率を考慮した実効ドーズ量と前記第2の層のドーズ量との比との対応関係が記憶されており、
    前記制御装置は、作製すべき半導体素子の特性から求められる前記第1の層のドーパントの実効ドーズ量、及び前記第2の層のドーパントのドーズ量が、前記入力装置を通して入力されると、前記対応関係に基づいて、前記第1の層の実際のドーズ量を求め、求められたドーズ量を前記出力装置に出力するレーザアニール装置。
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