JP4651599B2 - 転炉設備 - Google Patents
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Description
この種の精錬方法を採用する転炉設備において、溶湯を受ける取鍋は、高炉設備から搬送されてくる溶湯を受ける払出場と脱りん炉や脱炭炉との間を移動するクレーンや脱りん炉下や脱炭炉下を往復する台車によって搬送される。
ところで、転炉内での溶湯の反応により、炉内のスラグ、地金、ダスト等が落下物となって炉口から炉下やその周囲に向けて落下する場合がある。特に脱りん炉内での溶銑の反応は激しく、該反応によって多量のフォーミングスラグが炉口から噴き出す(スピッティング)等するため、脱りん炉の炉下及びその周囲には多量の落下物が堆積する。また、上記地金等は炉口にも付着し、溶湯の装入や出湯のために脱りん炉を傾けることによって該炉口に付着した地金等が自重によって炉下に落下する場合もある。この様な落下物は台車の移動の妨げとなる虞があるため、操業の合間を見計らってショベル等の重機により除去する必要があるが、これによって操業が停滞してしまう場合もあって効率が悪い。
そこで、本発明の目的は、転炉下を通過して装入側から出湯側に向かう台車の移動に伴って転炉下及びその周囲に落下している落下物を処理することができるばかりでなく、転炉下を通過して出湯側から装入側に向かう台車の移動に伴って前記落下物を処理することができる転炉設備を提供するようにしたものである。
即ち、本発明における課題解決のための技術的手段は、転炉と、該転炉の下方を通過して転炉の装入側と出湯側との間を往復可能な台車と、該台車に配備されて台車の移動に伴って転炉から転炉下及び/又はその周囲に落下する落下物を寄せ集めるスクレーパ装置と、該スクレーパ装置によって寄せ集められた落下物を収容するピットとを備えている転炉設備において、
前記スクレーパ装置は、台車を出湯側に待機させている間に落下してきた落下物を台車の出湯側から装入側への移動に伴って寄せ集める第1スクレーパと、台車を装入側に待機させている間に落下してきた落下物を台車の装入側から出湯側への移動に伴って寄せ集める第2スクレーパとを備え、
前記ピットは、装入側に設けられて前記第1スクレーパに寄せ集められた落下物を収容する装入側ピットと、出湯側に設けられて前記第2スクレーパに寄せ集められた落下物を収容する出湯側ピットとを備えていることを特徴としている。
また、前記台車は、前記転炉の下方で装入側から出湯側に亘って設けられた一対の走行レール上を移動可能に配備されており、前記出湯側ピットは、一対の走行レールの間或いは外側に設けられていることが好ましい。
これによれば、走行レールの配置に拘わらずピットを配備することができる。このため、ピットを転炉の近傍に設けることができ、これによってスクレーパ装置による落下物の押動距離を短縮することができる。
これによれば、斜路を通じてピットの底部にショベル等の重機を搬入することができるため、転炉下に重機を移動させる必要はなく、ピットに一時収容された落下物を重機により取り出す作業を迅速且つ安全に行うことができる。
また、前記出湯側ピットは、少なくとも転炉から出湯される溶湯の全てを受入れ可能な容量を有していることが好ましい。
さらに、前記スクレーパ装置の第1スクレーパと第2スクレーパの何れか一方若しくは両方は、落下物を寄せ集める寄集め姿勢と該寄集め姿勢よりもスクレーパの下端部を上方に位置させた上昇姿勢との間でスクレーパの姿勢を変更可能な姿勢変更手段を介して台車に取り付けられていることが好ましい。
図1及び図2に示す如く、本実施形態の転炉設備1は、複数基(本実施形態においては3基)の転炉21、22、23と、高炉設備(図示省略)から転炉設備1に搬送されてくる溶銑に予備処理を施す予備処理設備3と、転炉21、22、23に溶銑と共に挿入するスクラップを貯めておくスクラップヤード4と、各設備間を移動して溶銑やスクラップを搬送するクレーン装置5と台車装置6とを備えている。
3基の転炉21、22、23は横並びに設けられており、最も予備処理設備3側に設けられている第1の転炉21は脱りん処理を行う転炉であり、該脱りん炉Pに隣り合って設けられている第2の転炉22は脱りん処理又は脱炭炉を行う兼用炉であり、脱炭炉Cに隣り合って設けられている第3の転炉23は脱炭処理を行う転炉である。
なお、以下では、第1の転炉21で脱りん処理を行い、第2の転炉22で脱炭処理を行うものとして説明を進めるものとし、第1の転炉21を脱りん処理を行う脱りん炉Pと称し、第2の転炉2を脱炭処理を行う脱炭炉Cと称することとする。第3の転炉23は炉修中であるものとし、予備の転炉Yと称することとする。
クレーン装置5は、転炉21、22、23に溶湯を装入する装入側に設けられており、3基の転炉21、22、23に沿って直線上に延びるクレーンライン51と、3基のクレーン52、53、54とを備えている。
3基のクレーンは、予備処理設備3側から第1溶銑搬送クレーン52、第2溶銑搬送クレーン53、スクラップ搬送クレーン54であって、溶銑搬送クレーン52、53は、溶銑や溶鋼等の溶湯を収容する取鍋8を搬送し、スクラップ搬送クレーン54は、スクラップを積込み可能なスクラップシュート9を搬送する。
また、予備処理設備3と高炉設備との間には溶銑搬送レール10が敷設されている。該溶銑搬送レール10上には、混銑車11が高炉設備と転炉設備1との間を往復自在に配備されており、該混銑車11により、高炉設備から転炉設備1に溶銑が搬送される。
第1処理ステーション31は、混銑車11内の溶銑を取鍋8に払い出す払出しピット33と、取鍋8に払い出された溶銑に脱硫処理を施す脱硫設備34と、該溶銑のスラグを除去する除滓設備35とを備えている。
払出しピット33は、溶銑搬送レール10よりも低位となる位置に設けられている。また、該払出しピット33には、取鍋8を載置可能な搬送台車36が溶銑搬送レール10の下方からクレーンライン51の下方までの間を往復移動自在に配備されている。
なお、本実施の形態においては、第2処理ステーション32は第1処理ステーション31と同じ構造を有するので、ここでは説明を省略する。
スクラップヤード4は、スクラップシュート9を載置するためのシュート載置場41をクレーンライン51下に備えると共に、クレーンライン51の外方にスクラップを一時的に収容しておくスクラップピット42を備えている。また、該シュート載置場41とスクラップピット42との間には、スクラップシュート9を載置して搬送する搬送台車43がシュート載置場41とスクラップピット42の間を移動自在に配備されている。
クレーンライン51には、予備処理設備3と転炉21との間にクレーンを待避させる待避スペースが設けられている。第2溶銑搬送クレーン53を待避スペースに待避させることにより、スクラップ搬送クレーン54を脱りん炉Pに対向させることが可能となる。
台車装置6は、脱りん炉Pの装入側から該脱りん炉Pの下方を通過して出湯側に延びる第1台車搬送線61と、脱炭炉Cの装入側から該脱炭炉Cの下方を通過して出湯側に延びる第2台車搬送線62と、予備の転炉Yの下方から出湯側に延びる第3台車搬送線63と、それぞれの台車搬送線61、62、63上に配備される台車64とを備えている。
また、第2の転炉22は上述の如く兼用炉であるので、第2台車搬送線62は第1台車搬送線61と同様の構成を備えている。第3台車搬送線63は、第3の転炉2の下方から出湯側に延びる一対の走行レール66と、該一対の走行レール66の間に凹設されたパス67とを備えている。
なお、台車64は出湯側と装入側の間を往復するものであるが、ここでは出湯側から装入側に向かうことを「前進する」とすると共に、装入側から出湯側に向かうことを「後進する」とし、前進するときに先頭となる端部を前端部、後進するときに先頭となる端部を後端部と呼ぶこととする。
第1台車搬送線61上に配備された台車64には、脱りん炉Pからの落下物を寄せ集めるスクレーパ装置80が配備されている。
第1スクレーパ81は、台車64の車体72の前端部に配備されており、該前端部の一側から中央に亘って配備される一対の本体83と、該本体83の外側部に取り付けられて台車64の外方に突出する一対のウイング84とを備えている。また、図5に示す如く、本体83の下端部は、一対の走行レール66及び一対のレール68と対向する位置に切欠き部83aを備えると共に、複数の排障板85が取り付けられている。該排障板85は、一対のウイング84の下端部にも配備されている。
また、該第1スクレーパ81は、姿勢変更手段86を介して台車64に取り付けられている。
図3に示す如く、姿勢変更手段86は、本体83を枢支するヒンジ機構87と、本体83をヒンジ機構87の枢軸を回転軸として揺動させる揺動機構88とを備えている。該揺動機構88は、油圧シリンダや該油圧シリンダと本体83とを連結するリンク機構等を備え、該油圧シリンダを制御することにより本体83が揺動する。これにより、第1スクレーパ81は、排障板85の下端部を走行レール66の上面よりも下方に位置させて落下物を寄せ集める寄集め姿勢と、該排障板85の下端部を走行レール66の上面よりも上方に位置させた上昇姿勢との間で姿勢を第1スクレーパ81の姿勢を変更させることが可能である。
スクレーパ81、82を寄集め姿勢に設定することにより、排障板85により落下物を押動して落下物を寄せ集めることができる。また、台車64を通常よりも高速で移動させる必要が生じた場合等、スクレーパ装置80による落下物処理作業を伴うことなく台車64を移動させたい場合は、スクレーパ81、82を上昇姿勢に設定することにより、排障板85を落下物に接触させることなく台車64を移動させることができる。
また、図2又は図6に示す如く、第1台車搬送線61は、スクレーパ装置80によって寄せ集められた落下物を収容するピット90を備えている。
ピット90は、出湯側に設けられた出湯側ピット91と、装入側に設けられた装入側ピット92とを備えている。
出湯側ピット91は、脱りん炉Pから払い出される出湯を受ける位置に待機させた台車64の後方であって且つ一対の走行レール66の間となる位置に凹設されている。
また、該装入側ピット92は、各走行レール66の一端を基点として走行レール66から離間する方向に向けて凹設されると共に、脱りん炉Pから離間するにつれてピットの底部から上方に延びる斜路92bを備えている。
なお、装入側ピット91は、上記出湯側ピット91と同じようにピット底部を平面状に形成し、該ピット底部に斜路92bを連結した構成とすることも可能である。
なお、第2台車搬送線62も第1台車搬送線61と同様のピット90を備えている。
上記転炉設備1は以上の構成からなる。次に、図1を用いて上記各設備の配置を説明する。説明の便宜上、クレーンライン51を8つの区間(0区〜7区)とスクラップヤード4のシュート載置場41を備えた区間(S区)に区分けし、7区〜S区までの区間は省略する。
また、1区に予備処理設備3の第1処理ステーション31が配置されると共に、2区に第2処理ステーション32が配置されている。これら第1及び第2処理ステーション31、32は、クレーンライン51下に払出しピット33を配置していると共に、該払出しピット33にオーバラップしない位置に搬送台37を配置している。
なお、上述の如く、第1の転炉21(脱りん炉P)で脱りん処理を行い、第2の転炉22(脱炭炉C)で脱炭処理を行うものとする。また、第3の転炉23(転炉Y)炉修中であるものとする。
また、3区は第2処理ステーション32と脱りん炉Pの間に設けられた待避スペースである。
図7(a)のガントチャートは、脱りん炉P、脱炭炉C、及びスクラップヤード4で展開される工程(処理)を1分ごとの時系列で示しており、各工程に要する時間がバーで示されている。
また、折線L1が第1溶銑搬送クレーン52の動きを示し、折線L2が第2溶銑搬送クレーン53の動きを示し、折線L3がスクラップ搬送クレーン54の動きを示し、折線L4が脱りん炉P下を通過する台車64の動きを示している。
上記転炉設備1の操業を時点Aから追いかけていく。時点Aにおいては、前工程での排滓処理を終えて空となった脱りん炉Pにスクラップを装入すべく、第2溶銑搬送クレーン53を3区に待避させると共にスクラップ搬送クレーン54を4区に移動させ、該スクラップ搬送クレーン54によって脱りん炉Pにスクラップを装入する。このころ、前工程の溶銑を収容した取鍋8を載せた台車64が出湯側から装入側、即ち4区に移動(前進)してきている。
脱りん炉Pに溶銑を装入した後、第1溶銑搬送クレーン52を速やかに4区から3区(0区〜3区の何れでも構わない)に移動させて4区を空けさせると共に、該4区に第2溶銑搬送クレーン53を移動させる。
取鍋8を第2溶銑搬送クレーン53によって吊り上げている頃、現工程の脱りん処理を開始する。脱りん処理は8分程度の時間を要し、その間に多量の落下物が脱りん炉Pの下方及びその周囲に落下する。この様に、台車64が装入側の4区に待機している間に、脱りん炉Pからの落下物が第1台車搬送線61上に堆積することとなる。
取鍋8を台車64の載置座71に載置している頃、脱りん炉Pは脱りん処理から調質処理に移行しており、その後、出銑工程に移る。該出銑工程に移行する前に空の取鍋8を脱りん炉Pの出湯側に移行させるべく、台車64を装入側から出湯側に向けて後進させる(時点D)。
この様に、第1台車搬送線61上に堆積していた落下物は、台車64の後端部に取り付けられた第2スクレーパ82により台車64の後進に伴って浚われるため、該落下物によって台車64の移動が妨げられることはなく、台車64を予定した時間内に装入側から出湯側に移動させることが可能となる。
取鍋8を載せた台車64を出湯側に移動させた後、該取鍋8に向けて溶銑処理を終えた現工程の溶銑を払い出す出銑工程を行う。該出銑工程は、脱りん炉Pを台車64上の取鍋8に向けて傾けることにより行うが、脱りん炉Pを傾けることにより炉口に付着した地金等が自重により第1台車搬送線61上に落下する場合がある。この様に、台車64を出湯側に待機させている間にも、第1台車搬送線61上には落下物が堆積することとなる。
本実施の形態によれば、スクレーパ装置80により台車64の往復動に伴って第1台車搬送線61上の落下物は効率良く処理される。このため、台車64が装入側と出湯側の何れか一方で待機している場合にも、該一方から他方に移動するに際し、第1台車搬送線61上に台車64の移動が困難となる程に落下物が堆積する虞はない。これにより、台車64を定刻通りに稼働させることができ、該台車64の遅れに起因した操業の遅れが防止されるばかりでなく、台車を待つことにより操業時間が延長されてしまうことも防止される。
図7(b)は、第1スクレーパ81を台車64の前端部に配備すると共に装入側ピット92を第1台車搬送線61に設けた転炉設備1であって、第2スクレーパ82及び出湯側ピット91を備えていない。また、該第1スクレーパ81は姿勢変更手段86を介して台車64に支持されている。
該転炉設備1においては、脱りん炉Pにて脱りん処理を終えた頃を見計らって台車64を移動させることにより、落下物を処理させることとしている。
上述の如き操業方法によれば、落下物を処理するためだけに台車64を移動させる工程が通常の工程に組み込まれる。かかる工程は図から明らかなように3分程度を要し、脱りん炉Pは出銑可能な状態となっているにも拘わらず台車64が装入側に到達するまで3分程度待たされることとなり、これによって操業全体が3分程度延長されてしまう。
また、図7(c)は、第2スクレーパ82を台車64の後端部に配備すると共に出湯側ピット91を第1台車搬送線61に設けた転炉設備1であって、第1スクレーパ81及び装入側ピット92を備えていない。また、該第2スクレーパ82は姿勢変更手段86を介して台車64に支持されている。
図7(c)中のβで示すように、脱りん炉Pにて排滓処理が終わる頃、台車64は出湯側に位置し、払い出された溶銑を収容した取鍋8を載置座71に載せた状態で待機している。このとき、前工程の脱りん処理により第1台車搬送線61上には落下物が堆積しているが、第2スクレーパ82を上昇姿勢に設定した状態で台車64を出湯側から装入側に後進させることにより、台車64は落下物を処理することなく装入側に移動する。そして、台車64を装入側に移動させた状態で第2スクレーパ82を寄集め姿勢に設定した後、台車64を装入側から出湯側に向けて後進させるのである。これにより、落下物は第2スクレーパ82に寄せ集められ、出湯側ピット91に収容される。
上述の如き操業方法によっても、落下物を落下させるために台車64を移動させる工程が通常の工程に組み込まれる。かかる工程は図から明らかなように3分程度を要する。
これに加え、落下物Lが大きい場合には、台車64の底面に落下物Lが接触して、台車64の移動に支障をきたす場合がある。これを回避するために、台車64を走行させる前に重機Mで落下物Lを取り除く必要がある。
以上により、本実施の形態が台車64の移動回数を必要最小限に抑えても落下物を十分に処理することができる点、台車64の移動回数を最小限に抑えることにより操業時間の延長を防止することができる点において比較例1及び比較例2よりも優れていることが実証された。
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、第2の転炉22にて脱りん処理を行うと共に、第3の転炉2にて脱炭処理を行うこととする場合にも、第1の転炉21にて脱りん処理を行うと共に、第3の転炉2にて脱炭処理を行うこととする場合にも、本実施の形態と同様の効果を奏する。
また、例えば処理ステーション31、32は、払出しピット33のみを備えたものであっても良く、払出しピット33と脱硫設備34とを備えたものであっても、払出しピット33と除滓設備35とを備えたものであっても、除滓設備35と脱硫設備34とを備えたものであっても構わない。処理ステーション31、32での処理を省略された溶銑予備処理は、混銑車11にて搬送中に行う等、処理ステーション31、32に溶銑が搬送される以前に施されている。
2 転炉
3 予備処理設備
4 スクラップヤード
5 クレーン装置
6 台車装置
8 取鍋
9 スクラップシュート
51 クレーンライン
52 第1溶銑搬送クレーン
53 第2溶銑搬送クレーン
54 スクラップ搬送クレーン
61 第1台車搬送線
62 第2台車搬送線
63 第3台車搬送線
64 台車
66 走行レール
80 スクレーパ装置
81 第1スクレーパ
82 第2スクレーパ
86 姿勢変更手段
90 ピット
91 出湯側ピット
92 装入側ピット
Claims (5)
- 転炉と、該転炉の下方を通過して転炉の装入側と出湯側との間を往復可能な台車と、該台車に配備されて台車の移動に伴って転炉から転炉下及び/又はその周囲に落下する落下物を寄せ集めるスクレーパ装置と、該スクレーパ装置によって寄せ集められた落下物を収容するピットとを備えている転炉設備において、
前記スクレーパ装置は、台車を出湯側に待機させている間に落下してきた落下物を台車の出湯側から装入側への移動に伴って寄せ集める第1スクレーパと、台車を装入側に待機させている間に落下してきた落下物を台車の装入側から出湯側への移動に伴って寄せ集める第2スクレーパとを備え、
前記ピットは、装入側に設けられて前記第1スクレーパに寄せ集められた落下物を収容する装入側ピットと、出湯側に設けられて前記第2スクレーパに寄せ集められた落下物を収容する出湯側ピットとを備えていることを特徴とする転炉設備。 - 前記台車は、前記転炉の下方で装入側から出湯側に亘って設けられた一対の走行レール上を移動可能に配備されており、前記出湯側ピットは、一対の走行レールの間或いは外側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の転炉設備。
- 前記出湯側ピットと装入側ピットの何れか一方又は両方は、ピットの底部から前記転炉から離れるにつれて上方に延びる斜路を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の転炉設備。
- 前記出湯側ピットは、少なくとも転炉から出湯される溶湯の全てを受入れ可能な容量を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の転炉設備。
- 前記スクレーパ装置の第1スクレーパと第2スクレーパの何れか一方若しくは両方は、落下物を寄せ集める寄集め姿勢と該寄集め姿勢よりもスクレーパの下端部を上方に位置させた上昇姿勢との間でスクレーパの姿勢を変更可能な姿勢変更手段を介して台車に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の転炉設備。
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