JP4651488B2 - エンジンのジェネレータ冷却構造 - Google Patents

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Description

本発明は、オイルによって強制的にジェネレータを冷却するエンジンのジェネレータ冷却構造に関する。
エンジンのジェネレータとして、一般にジェネレータ室にロータとステータコイルとを配置しており、エンジン運転中に発熱するので、通常は、発電効率の低下を防ぐために冷却するようになっている。冷却構造としては、空冷式と液冷式とがあるが、オイルを利用した液冷式の方が冷却効果は優れており、特にエンジンのクランク軸にロータが直結されると共に、ジェネレータカバーによりジェネレータ室を密閉している場合には、前記オイルによる強制冷却構造が採用されている。
従来のオイル式のジェネレータ冷却構造としては、特許文献1に記載された構造がある。図6は特許文献1に記載されたジェネレータ冷却構造であり、クランクケース101のクランク軸103の軸長方向の側壁にジェネレータカバー102を締着することにより、ジェネレータ室104を形成し、該ジェネレータ室104内に、ジェネレータとして、クランク軸103の端部に固着されたロータ106と、ジェネレータカバー102の内面に固着されたステータコイル110を収納している。ジェネレータ冷却用のオイル噴出口111は、クランクケース101の壁内に形成されたオイル通路112の端部に形成されると共に、クランク軸103の軸芯O1よりも上方位置であって、ジェネレータ室104の略上端位置に配置されている。
図6の構造によると、オイル噴出口111からジェネレータ室104の上端部に噴出されたオイルは、ロータ106の回転によりロータ106の外周壁106cの径方向外方部を周回し、周回途中で順次ステータコイル110へ散布される。
特許第2898257号公報
図6において、エンジンのオイルのメインギャラリは、通常、クランク軸103の下方に形成されており、該メインギャラリからクランク軸103の軸受メタルにオイルを供給するようになっているが、クランク軸103より上方のジェネレータ室104の上端部にオイル噴出口111を形成していると、メインギャラリからクランク軸103の軸受メタルまでオイルを押し揚げ、さらに、クランク軸103から上方のオイル噴出口111までオイル通路112を介してオイルを押し揚げなければならず、クランクケース101の壁内のオイル通路112の構造が複雑化すると共に、オイル噴出口111までの揚程が高いため、オイル噴出口111でのオイルの圧力が低下する。特に、低速運転時には、ジェネレータ冷却用のオイルの噴出量が減少し、ジェネレータ冷却性能に影響を及ぼす。
[発明の目的]
本発明は、前記課題に鑑みて為されたものであり、クランクケースの壁内に形成されるオイル通路を複雑化することなく、低速運転時でもジェネレータに十分な冷却用オイルを供給できるエンジンのジェネレータ冷却構造を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、クランクケースのクランク軸長方向の端部にジェネレータ室を設け、クランク軸の軸端部に固着したロータ及びステータコイルを有するジェネレータを、前記ジェネレータ室に収納している、エンジンのジェネレータ冷却構造において、前記クランク軸の軸芯より下方のクランクケース部分に形成されたオイル通路に、前記ジェネレータ室内の下部にオイルを噴出するオイル噴出口を形成し、前記オイル噴出口は前記ロータの径方向外方に位置し、前記ジェネレータ室を覆うジェネレータカバーには、前記オイル噴出口から噴出されるオイルを前記ロータの径方向内方側へガイドするガイド面を形成している
上記構成によると、ジェネレータ室に開口するオイル噴出口を、クランク軸の下方に形成されている既存のメインギャラリに直接連通したり、あるいは、短いオイル通路を介してメインギャラリに連通したりすることができ、ジェネレータ冷却用のオイル通路構造を簡素化でき、しかも、クランク軸の軸芯より低い位置にオイル噴出口が位置していることにより、オイルポンプの吐出口からオイル噴出口までの揚程が低くなり、低速運転時でも、オイル不足を生じることがなく、十分にジェネレータにオイルを供給することができる。
また、上記構成によると、オイル噴出口から噴射されるオイルは、ロータに当たることなく、ジェネレータカバーのガイド面に当接し、該ガイド面によりロータの径方向内方側へ導かれるので、ロータ内に配置されているステータコイルを効率良く冷却することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のエンジンジェネレータ冷却構造において、前記クランク軸の軸芯より下方の前記クランクケース部分の軸線方向外側壁には、オイル排出孔が形成されている
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のエンジンのジェネレータ冷却構造において、前記クランクケースは、前記クランク軸の軸芯を通る平面により、上部クランクケース部材と下部クランクケース部材とに上下に分割されており前記下部クランクケース部材に、オイルポンプからオイルが供給される前記オイル通路と、前記オイル噴出口と、を形成している
上記構成によると、上部クランクケース部材には、ジェネレータ冷却用のオイル通路を形成する必要がなく、下部クランクケース部材にのみ、オイル噴出口及び必要に応じてジェネレータ冷却用のオイル通路を形成するだけで良いので、クランクケースの製作が複雑化しない。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一つに記載のエンジンのジェネレータ冷却構造において、前記エンジンは自動二輪車に搭載されるエンジンであり、前記ガイド面は、軸線方向に外方に向かうにつれて上方に傾斜する外周壁下部に形成されている
上記構成によると、自動二輪車のバンク角を大きく採ることができると共に、バンク角を確保するための斜面を利用して、噴出オイルをロータ内に案内することができる。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一つに記載のエンジンのジェネレータ冷却構造において、前記ジェネレータカバーの側壁の内面の下端部には、前記オイル噴出口に対応する位置の反クランク軸回転方向側の端部から上方に延びるガイドリブが形成されている。
上記構成によると、オイル噴出口に対応する位置に形成されたジェネレータカバーの下端部の反クランク軸回転方向R側に、上方に延びるガイドリブを形成しているので、オイル噴出口から噴出されるオイルを、クランク軸回転方向Rへ無駄なく旋回させることができる。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一つに記載のエンジンのジェネレータ冷却構造において、前記ジェネレータカバーの側壁の内面の上半部には、半円形状のガイドリブが形成されている。
要するに本発明によると、ジェネレータ冷却用のオイル通路を省略し、あるいは短くすることができ、クランクケース内のオイル通路構造を簡素化できると共に、オイル噴出口までのオイルの揚程が低くなり、低速回転時でもオイルの噴出圧の低下を防ぎ、ジェネレータに十分な量のオイルを供給できる。
図1〜図5は、本発明を適用した自動二輪車用エンジンの一例であり、これら図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。
図1は前記エンジンの正面(前面図)であり、クランクケース1は、平面状の合わせ面Bにより、上部クランクケース部材2と下部クランクケース部材3とに上下分割されており、上部クランクケース部材2の上面にシリンダ(シリンダブロック)4が一体に形成され、該シリンダ4の上面にシリンダヘッド5が締結され、該シリンダヘッド5の上面にヘッドカバー6が締着され、下部クランクケース部材3の下面にオイルパン8が締結されている。
本実施の形態では、説明の都合上、クランク軸7の軸長方向を左右方向とし、かつ、エンジンを後方から見た右方及び左方を、それぞれ図に記載のようにエンジンの右方及び左方と称して、以下説明する。
下部クランクケース部材3の前面の左端部にはオイルクーラ17が取り付けられ、オイルパン8の前面の左端近傍部にはオイルフィルター16が取り付けられ、クランクケース1の右側壁1a(2a,3a)に形成されたジェネレータカバー取付部11(11a、11b)には、複数のボルト13によりジェネレータカバー10が締着され、該ジェネレータカバー10内のジェネレータ室14にジェネレータ15が収納されている。
図2はクランクケース1の左側面図であり、クランクケース1の合わせ面Bは、クランク軸7の軸芯O1及びクランクケース1の後部ミッション室に配置された変速用出力軸26の軸芯O3を通っており、変速用入力軸25は、その軸芯O2が合わせ面Bより下方に位置するように配設され、また、ミッション室の前下端部にオイルポンプ19が配設されている。
クランクケース1の左側壁1aに形成された前記ジェネレータカバー取付部11は、クランク軸7の軸芯O1を中心とした概ね円形状に形成されており、ジェネレータカバー取付部11の下端部には下方へ凹む凹部20が形成され、該凹部20に対応する位置のクランクケース1の左側壁1aに、ジェネレータ冷却用のオイル噴出口21が形成されている。該オイル噴出口21の上方近傍位置のクランクケース1の左側壁1aには、クランク室内を介してオイルパン8に連通するオイル排出孔23が前後1対形成されている。また、ジェネレータカバー取付部11の上端後寄り部分には、概ね上方へ凹むリード線取出用の凹部27が形成されており、該凹部27のクランク軸回転方向R側の端面27aは、ジェネレータカバー取付部11の円形状の内周面から径方向の外方に折れ曲がっており、一方、凹部27の反クランク軸回転方向R側の端面27bは、ジェネレータ取付部11の円形状の内周面に対して接線方向に延びている。
前述のように、クランクケース1が上部クランクケース部材2と下部クランクケース部材3とから構成されていることにより、当然、クランクケース1の左側壁1aも上部クランクケース部材2の左側壁2aと下部クランクケース部材3の左側壁3aとから構成され、また、ジェネレータカバー取付部11も、上部クランクケース部材2に形成されたジェネレータカバー取付部11aと下部クランクケース部材3に形成されたジェネレータカバー取付部11bとから構成されている。したがって、前記下端凹部20は、詳細に述べると、下部クランクケース部材3のジェネレータカバー取付部11bの下端部に形成されており、上端近傍の凹部27は上部クランクケース部材2のジェネレータカバー取付部11aに形成され、また、オイル排出孔23は、下部クランクケース部材3の左側壁3aに形成されている。
[オイル通路の構成]
図3は図2のIIIーIII断面拡大図(前方から見た図)であり、この図3において、クランク軸7はクランク軸長方向に間隔を置いて、左側から順に第1,第2,第3、…の複数のジャーナル部31−1、31−2、31−3、…を有しており、各ジャーナル部31−1、31−2、31−3、…は、第1のジャーナル支持壁の役目を兼ねる下部クランクケース部材3の左側壁3a及び下部クランクケース部材3に一体に形成された第2、第3,…の各ジャーナル支持壁32−2、32−3、…に、それぞれ軸受メタル33−1、33−2、33−3、…を介して回転可能に支持されている。下部クランクケース部材3の左側壁3a及び各ジャーナル支持壁32−2、32−3、…には、上下方向に延びる縦向きオイル孔34−1、34−2、34−3、…がそれぞれ形成されており、各縦向きオイル孔34−1、34−2、34−3、…の上端は、対応するジャーナル部31−1、31−2、31−3、…の軸受メタル33−1、33−2、33−3、…に連通している。
下部クランクケース部材3の底壁には、クランク軸7の各軸受メタル33−1、33−2、33−3、…へオイルを供給するためのメインのオイル通路として、クランク軸7の概ね直下に上下2段のメインギャラリ41、42が形成されている。下段の第1のメインギャラリ41は、左端が下部クランクケース部材3の左側壁3aと第2のジャーナル支持壁32−2との間に位置すると共にプラグ36により閉塞されており、クランク軸7と略平行にクランクケース1の右側壁まで右方に延びている。第1のメインギャラリ41の途中には、前記各ジャーナル支持壁32−2、32−3、…(左側壁3aは除く)の縦向きオイル孔34−2、34−3、…の下端がそれぞれ連通している。また、第1のメインギャラリ41は、左端部がオイルクーラ17及びオイルフィルター16を介してオイルポンプ19の吐出口に連通している。
上段の第2のメインギャラリ42は、該エンジンが搭載される自動二輪車のバンク角θ1を大きくするために、前記第1のメインギャラリ41よりも上方に配置されたものであり、第1のメインギャラリ41よりも小径に形成されており、第2のジャーナル支持壁32−2から下部クランクケース部材3の左側壁3aまでクランク軸7と平行に延び、第2のジャーナル支持壁32−2の縦向きオイル孔34−2及び下部クランクケース部材3の左側壁3aの縦向きオイル孔34−1にそれぞれ連通している。
前記第2のメインギャラリ42の左端が、前記オイル噴出口21としてジェネレータ室14の下端で左方に向いて開口しており、該オイル噴出口21には、絞り孔38を有する筒状の絞り孔形成体39が圧入されている。
図5は第2のメインギャラリ42の左端部の分解断面拡大図であり、第2のメインギャラリ42の左端に形成されたオイル噴出口21は、環状段面21aを介して拡径しており、該拡径されたオイル噴出口21の内周面に前記絞り孔形成体39が圧入されるようになっている。絞り孔形成体39を左右方向に貫通する絞り孔38には、左右端縁に皿状に拡径する面取り部38a、38bがそれぞれ形成されている。また、絞り孔形成体39の外周面の右端(挿入側の端)には、右方に向いて縮径するテーパー状の面取り部40が形成されている。
[ジェネレータ室及びジェネレータの構成]
図3において、密閉状のジェネレータ室14にはクランク軸7が突出しており、該クランク軸7の端部に固定されたロータ45と、ジェネレータカバー10に固定されたステータコイル46によりジェネレータ15を構成している。
ジェネレータカバー10は、ロータ45の径方向の外方を囲む概ね円筒形の外周壁10aと、ロータ45の左側を覆う側壁10bとにより、カップ形に形成されており、自動二輪車のバンク角θ1を大きくするためと、オイル噴出口21からのオイルを上方にガイドするために、外周壁10aの下部には左上がりに傾斜するガイド面47が形成されている。
ロータ45は、クランク軸7にボルト50により固定されたボス部45aと、クランク軸7と直角な平面部(ディスク部)45bと、該平面部45bの外周端から左方に延びる円筒状外周壁45cとから、カップ状に形成されており、ジェネレータカバー10の側壁10bに向いて開口している。円筒状の外周壁45cの内周面には、周方向に等間隔を置いて複数個の永久磁石51が固定されている。
ステータコイル46は、径方向の内方端部が、ジェネレータカバー10の側壁10bに形成された取付ボス部53に複数のボルト54により固定されている。ステータコイル46の外方端は、ロータ45の永久磁石51に対して環状隙間を隔てて径方向の内方から対向している。ステータコイル46に接続された複数(たとえば3本)のリード線55は、ジェネレータ室14の上方へ延び、ジェネレータカバー10の上端部付近に形成されたリード線取出用の凹部56から上方に取り出されている。
図4はジェネレータカバー10の右側面図(内面図)であり、外周壁10aの下端部には、前記オイル噴出口21に対応する位置に、下方に凹む凹部58が形成されており、外周壁10aの上端より少し後方位置に、リード線取出用の前記凹部56が形成されている。前記両凹部58,56の形状は、図2のジェネレータカバー取付部11の凹部20,27の形状にそれぞれ対応している。すなわち、図4において、凹部56のクランク軸回転方向R側の端面56aは、外周壁10aの円形状の内周面から径方向の外方に折れ曲がっており、一方、凹部56の反クランク軸回転方向R側の端面56bは、外周壁10aの円形状の内周面内周面に対して接線方向に延びている。
ジェネレータカバー10の側壁10bの内面の下端部には、前記下端凹部58の反クランク軸回転方向R側の端部から上方に延びるガイドリブ61が形成されており、ジェネレータカバー10の側壁10bの内面の上半部には、半円形状のガイドリブ62が形成されている。該半円形状のガイドリブ62は、リード線取出用の凹部56に対応する位置から、クランク軸回転方向R及びその逆方向に概ね均等に延びており、前記凹部56に対応する位置には、リード線挿通用の切欠き65が形成されている。また、リード線取出用の凹部56の上壁にもリード線55を取り出すための孔66が形成されている。
[作用]
図3において、クランク軸7の軸芯O1より下方に配置されたオイルポンプ19から吐出されるオイルは、オイルフィルター16及びオイルクーラ17を介し、まず、第1のメインギャラリ41の左端部に圧送され、該第1のメインギャラリ41から第2以降の各ジャーナル支持壁32−2、32−3、…内の縦向きオイル孔34−2、34−3、…にそれぞれ圧送され、各軸受メタル33−2、33−3、…に供給される。
第2のジャーナル支持壁32−2の縦向きオイル孔34−2に圧送されたオイルの一部は、第2のメインギャラリ42に圧送され、途中、下部クランクケース部材3の左側壁3aの縦向きオイル孔34−1を介して第1のジャーナル部31−1の軸受メタル33−1に供給されると共に、左端のオイル噴出口21に至り、絞り孔38を通過することにより、ジェネレータ室14内の下端部へ、左方に向いて適正な圧力で噴出される。
オイル噴出口21からジェネレータ室14内の下端部に噴出されたオイルは、ジェネレータカバー10の下端凹部58を通ってジェネレータカバー10の下部の傾斜状ガイド面47に当接し、該傾斜状ガイド面47に沿って上方に移動することにより、ロータ45の外周壁45cよりも径方向内方側にガイドされると共に、ロータ45の回転により、図4に示すように、半円形状のガイドリブ62並びにジェネレータカバー10の外周壁10aの内周面に沿ってクランク軸回転方向Rに旋回し、ステータコイル46(図3)を冷却する。特に、ジェネレータカバー10の外周壁10aの内周面に沿って旋回するオイルは、上端のリード線取出用の凹部56のクランク軸回転方向Rの端面56aに衝突し、リード線55に効率良く供給され、発熱量の大きいリード線55の近傍部分を効率良く冷却する。
冷却に利用後のオイルは、図2のオイル排出孔23からクランク室内を介してオイルパン8へ排出される。
[実施の形態の効果]
(1)図3に示すように、ジェネレータ室14に開口するジェネレータ冷却用のオイル噴出口21を、クランク軸7の軸芯O1よりも下方の下部クランクケース部材3に形成されている既存の第2のメインギャラリ42に形成しているので、ジェネレータ冷却用のオイル通路又はオイル配管を新たに設ける必要はなく、オイル通路構造を簡素化できる。
(2)図3に示すように、クランク軸7の軸芯O1よりも下方にオイル噴出口21を形成しているので、オイルポンプ19からオイル噴出口21までの揚程が低くなり、低速運転時でも十分に高い噴出圧でオイルをジェネレータ室14内に噴出することができ、オイル不足を防止することができる。特に、オイル噴出口21に絞り孔38を備えているので、容易に高い噴出圧を得ることができる。
(3)図3に示すように、ジェネレータカバー10の下部に、オイル噴出口21から噴射されるオイルを、ロータ45の外周壁45cよりも径方向の内方側にガイドするガイド面47を形成しているので、発熱量の多いロータ45内のステータコイル46へ十分にオイルを供給でき、冷却効率が向上する。
(4)図5に示すように、オイル噴出口21が形成される第2のメインギャラリ42の端部を拡径し、該拡径部分に、クランクケース1とは別部材の絞り孔38を有する絞り孔形成体39を嵌着しているので、下部クランクケース部材3の鋳造成形又はダイカスト成形時に、第2のメインギャラリ42を簡単に形成することができる。また、絞り孔38の両開口端に皿状の面取り部38a、38bを形成しているので、絞り孔形成体39の組付時、圧入作業により、あるいは絞り孔形成体39の長さ方向の端部が何かに当たった時の衝撃により、絞り孔形成体39の左右端部が径方向の内方側に変形しても、面取り部38a、38bが縮径するだけであり、絞り孔38の内径自体が縮径されることはなく、製作当初の内径(絞り径)を維持した状態で装着することができる。
(5)図4に示すように、オイル噴出口21に対応する位置に形成されたジェネレータカバー10の下端凹部58の反クランク軸回転方向R側に、上方に延びるガイドリブ61を形成しているので、オイル噴出口21から噴出されるオイルを、クランク軸回転方向Rへ無駄なく旋回させることができる。
[その他の実施の形態]
(1)前記実施の形態では、図5に示すように、オイル噴出口として、下部クランクケース部材とは別体の絞り孔形成体を第2のメインギャラリに嵌着しているが、絞り孔形成体の外周面におねじ部を形成し、第2のメインギャラリの内周面にめねじ部を形成し、絞り孔形成体を第2のメインギャラリに螺着する構造とすることもできる。また、第2のメインギャラリの端部の直径を小さく形成することにより、クランクケースに直接絞り孔を形成する構造とすることもできる。
(2)オイル噴出口の形成位置は、ジェネレータ室の下端部には限定されず、ジェネレータ室の下部、すなわちクランク軸の軸芯よりも下側部分において、適宜選択することができる。
(3)前記実施の形態は、上下2分割構造のクランクケースを備えたエンジンに適用しているが、左右割りのクランクケースを備えたエンジンに適用することもできる。
(4)前記実施の形態では、図3に示すように、第2のメインギャラリの端部にオイル噴出口を形成しているが、オイル噴出口を、短いオイル通路を介して第1のメインギャラリに連通する構造とすることもできる。また、メインギャラリを1本だけ備えているエンジンでは、該1本のメインギャラリの端部にオイル噴出口を形成することもできる。
(5)前記実施の形態におけるジェネレータは、カップ状のロータ内にステータコイルを配置した構造であるが、ロータの径方向の外方にステータコイルを配置したジェネレータを備えたエンジンにも本発明を適用することができる。
本発明は、自動二輪車用エンジンには限定されず、四輪駆動車又は水上滑走艇等の各種乗物用エンジンに利用することができる。
本発明を適用した自動二輪車用エンジンの正面図である。 図1のエンジンのクランクケースの左側面図である。 図2のIIIーIII断面拡大図である。 ジェネレータカバーの内面図である。 オイル噴出口に縦断面拡大図である。 従来例の縦断面図である。
符号の説明
1 クランクケース
2 上部クランクケース部材
3 下部クランクケース部材
3a 下部クランクケース部材の左側壁
7 クランク軸
10 ジェネレータカバー
14 ジェネレータ室
15 ジェネレータ
21 オイル噴出口
38 絞り孔
39 絞り孔形成体
41 第1のメインギャラリ(オイル通路)
41 第2のメインギャラリ(オイル通路)
45 ジェネレータのロータ
46 ジェネレータのステータコイル
47 ガイド面

Claims (6)

  1. クランクケースのクランク軸長方向の端部にジェネレータ室を設け、クランク軸の軸端部に固着したロータ及びステータコイルを有するジェネレータを、前記ジェネレータ室に収納している、エンジンのジェネレータ冷却構造において、
    前記クランク軸の軸芯より下方のクランクケース部分に形成されたオイル通路に、前記ジェネレータ室内の下部にオイルを噴出するオイル噴出口を形成し、
    前記オイル噴出口は前記ロータの径方向外方に位置し、
    前記ジェネレータ室を覆うジェネレータカバーには、前記オイル噴出口から噴出されるオイルを前記ロータの径方向内方側へガイドするガイド面を形成していることを特徴とするエンジンのジェネレータ冷却構造。
  2. 前記クランク軸の軸芯より下方の前記クランクケース部分の軸線方向外側壁には、オイル排出孔が形成されている、請求項1に記載のエンジンのジェネレータ冷却構造。
  3. 前記クランクケースは、前記クランク軸の軸芯を通る平面により、上部クランクケース部材と下部クランクケース部材とに上下に分割されており
    前記下部クランクケース部材に、オイルポンプからオイルが供給される前記オイル通路と、前記オイル噴出口と、を形成している、請求項1又は2に記載のエンジンのジェネレータ冷却構造。
  4. 前記エンジンは自動二輪車に搭載されるエンジンであり、
    前記ガイド面は、軸線方向に外方に向かうにつれて上方に傾斜する外周壁下部に形成されている、請求項1乃至3のいずれか一つに記載のエンジンのジェネレータ冷却構造。
  5. 前記ジェネレータカバーの側壁の内面の下端部には、前記オイル噴出口に対応する位置の反クランク軸回転方向側の端部から上方に延びるガイドリブが形成されている、請求項1乃至4のいずれか一つに記載のエンジンのジェネレータ冷却構造。
  6. 前記ジェネレータカバーの側壁の内面の上半部には、半円形状のガイドリブが形成されている、請求項1乃至5のいずれか一つに記載のエンジンのジェネレータ冷却構造。
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