JP2986470B1 - エンジン用ジェネレ―タの冷却装置 - Google Patents

エンジン用ジェネレ―タの冷却装置

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JP2986470B1 JP37734398A JP37734398A JP2986470B1 JP 2986470 B1 JP2986470 B1 JP 2986470B1 JP 37734398 A JP37734398 A JP 37734398A JP 37734398 A JP37734398 A JP 37734398A JP 2986470 B1 JP2986470 B1 JP 2986470B1
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Abstract

【要約】 【課題】 ジェネレータ室内に供給される冷却用オイル
を、コイル全体に均一に散布し、かつ、無駄なく利用で
きるようにすることを目的としている。 【解決手段】 ジェネレータカバー2とロータ6の円筒
状周壁6cとの間の環状空間Sに冷却用オイルを噴出す
るオイル供給口21を、たとえばクランクケース1のカ
バー取付面に形成し、ロータ回転による冷却用のオイル
散布量が少なくなる個所に相当するジェネレータカバー
2の円筒状内周面2a部分に、ロータ回転方向Rと対向
しオイルが衝突する段面26を形成し、コイル部分への
冷却用オイル供給量を増やす。ロータ6の開口に対向す
るジェネレータカバー2の端壁2bの内面に、下方へと
流れるオイルをステータ7のコイル10部分へとガイド
するガイド面29を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明はエンジン用ジェネ
レータを、オイルによって積極的に冷却するエンジン用
ジェネレータの冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン用のジェネレータは、一般にク
ランクケースにジェネレータカバーを固定することによ
りジェネレータ室を形成し、該ジェネレータ室にロータ
とコイル付きステータとを配置しているが、作動中に発
熱するため、通常は、発電効率の低下を防ぐために冷却
装置が設けられている。冷却装置としては、空冷式及び
液冷式があるが、オイルを利用した液冷式の方が冷却効
果が優れており、特にエンジンに直結されて運転される
密閉型のジェネレータでは、上記オイルによる冷却装置
が採用されている。
【0003】従来のオイル式冷却装置は、クランク軸を
冷却するためのオイルを利用し、クランク軸の中心部か
らロータのボスを通してジェネレータ室内にオイルを噴
射する構造となっているが、この構造では重力の作用に
より上下方向の噴射距離に差が生じ、上下のコイル間で
の温度分布のばらつきが大きく、ジェネレータ全体を均
一に冷却することは困難である。
【0004】上記冷却装置に対して本件出願人は、上下
のコイル間での温度分布のばらつきを少なくする冷却装
置として、特開平10−210711号公報に記載され
た冷却装置を開発している。該冷却装置は、図11に示
すようにロータ6の円筒状周壁6cとジェネレータカバ
ー2の円筒状内周面2aとの間で形成される環状空間S
に開口するオイル供給口21を備えており、このオイル
供給口21は円筒状内周面2aの最上端位置P1に配置
してある。該構造によると、上記オイル供給口21から
環状空間S内に噴射されたオイルは、ロータ6の回転に
より上記環状空間S内をロータ回転方向Rに周回し、周
回途中で順次コイルへと散布される。これによりオイル
の散布領域はジェネレータ全周に亘り、上下のコイルの
温度分布のばらつきが減少する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図11の構造を採用す
ると、一応上記のように上下コイルの温度分布のばらつ
きが減少すると共に、構造を簡素化することができる
が、オイル供給口21の位置P1から回転方向R側への
距離の差によって、コイル全体の中で冷却用オイルが十
分に行き渡らない個所が生じる場合がある。たとえば、
図11のオイル供給口21から回転方向Rの終端部付
近、すなわち位置P8から位置P1の範囲では、ジェネ
レータカバー2の円筒状内周面2aを周回するオイル量
が少なくなると共に、矢印で示すように円筒状内周面2
aに沿って素通りするオイルが多いので、位置P8から
位置P1の間で、コイル10の冷却効率が低下する傾向
がある。
【0006】また、図11の冷却装置は、図12に示す
ようにクランクケース1のオイル供給口21から軸方向
と平行にオイルを噴射する構造であるので、図11のオ
イル供給口21の回転方向R側近傍、すなわち位置P1
から位置P2付近では、図12に矢印で示すようにジェ
ネレータカバー2の円筒状内周面2aから端壁2bの内
面へと流れるオイル量が多く、このオイルは、コイル1
0に供給されずに端壁2bの内面を直接流下する。すな
わち、冷却用オイルをコイルの冷却に効率良く利用して
いるとはいえない。
【0007】
【発明の目的】本願発明は、図11及び図12のような
構造の冷却装置において、ロータの回転によりジェネレ
ータカバーの内周面に沿って流れるオイルを、オイル供
給の少ないコイル部分に積極的に導き、あるいはジェネ
レータカバーの端壁内面に沿って流下するオイルを、コ
イル部分に積極的に導くことにより、コイルの冷却用オ
イルをまんべんなく行き渡るようにし、コイル全体をよ
り均一に、かつ、効率良く冷却できるようにすると共
に、ジェネレータ室内に噴射される冷却用オイルを無駄
なく有効に利用できるようにすることを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願請求項1記載の発明は、ジェネレータカバーで
覆われたジェネレータ室内に、ジェネレータカバーの円
筒状内周面に対向する円筒状周壁を有するカップ形のロ
ータと、該ロータの円筒状周壁に径方向の内方から対向
するコイル付きステータを配置してジェネレータを構成
し、ジェネレータカバーとロータの円筒状周壁との間の
環状空間へと冷却用オイルを噴出するオイル供給口を備
えたエンジン用ジェネレータの冷却装置において、ロー
タ回転による冷却用のオイル散布量が少なくなるコイル
部分に概ね対応するジェネレータカバーの円筒状内周面
部分に、ロータ回転方向と対向しオイルが衝突する段面
を形成している。ジェネレータ室内に噴出されるオイル
は、ロータ回転により、環状空間内をジェネレータカバ
ーの内周面に沿って周回すると共に、途中で回転の勢い
により飛散し、コイル全体を冷却する。段面に位置する
コイル部分は、該部分において円筒状内周面に沿って周
回するオイルが段面に衝突し、径方向の内方へと飛散す
ることにより、オイル供給量が増加し、積極的に冷却さ
れることになる。これによりまんべんなくオイルが行き
渡り、効率良く冷却することができる。
【0009】請求項2記載の発明は、ジェネレータカバ
ーで覆われたジェネレータ室内に、ジェネレータカバー
の円筒状内周面に対向する円筒状周壁を有するカップ形
のロータと、該ロータの円筒状周壁に径方向の内方から
対向するコイル付きステータを配置してジェネレータを
構成し、ジェネレータカバーとロータの円筒状周壁との
間の環状空間へと冷却用オイルを噴出するオイル供給口
を備えたエンジン用ジェネレータの冷却装置において、
ロータの開口に対向するジェネレータカバーの軸方向の
端壁であって、回転軸心より上方位置に、カバー内周面
を流下するオイルをステータのコイル部分へとガイドす
るガイド面を形成している。ジェネレータカバーの端壁
内面に沿って下方へと流れるオイルを、ガイド面により
積極的にステータのコイル部分へと供給する。これによ
り、ジェネレータ室内に供給されるオイルを無駄なく、
有効利用することができる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の段
面と請求項2記載のガイド面の両方を備えている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1乃至図4は本願発明を適用し
たエンジン用ジェネレータであり、縦断面図(図1のII
-II断面図)である図2において、ジェネレータカバー
2は円筒状内周面2aを有するカップ形に形成されてお
り、クランクケース1のカバー取付面にボルト等により
固定されることにより、密閉型のジェネレータ室4を形
成している。円筒状内周面2aは、開口側に行くにした
がい僅かに広がっていくように、成形時用の抜け勾配が
付けられている。
【0012】ジェネレータ室4内には、クランクケース
1内から概ね水平なクランク軸3が突入すると共にジェ
ネレータ5が配置されており、該ジェネレータ5は、ク
ランク軸3の端部に固定されたロータ6と、該ロータ6
の径方向内方に配置されたステータ7により構成されて
いる。ロータ6はジェネレータカバー2の端壁2bに向
いて開口するカップ形に形成されており、クランク軸3
にテーパー嵌合してキー8及びボルト11により固定さ
れたボス部6aと、クランク軸3と直角なディスク部6
bと、該ディスク部6bの外周端からジェネレータカバ
ー端壁2b側へと軸方向に延びる円筒状周壁6cを一体
に有し、該円筒状周壁6cは、ジェネレータカバー2の
円筒状内周面2aに対して環状空間Sを隔てて対向して
いる。ロータ6の円筒状周壁6cの内周面には、周方向
に等間隔を置いて複数個の永久磁石14が固定されてい
る。コイル付きステータ7は、磁性体で形成された多数
の円筒状ステータ部材9にコイル10を巻回したもので
あり、ジェネレータカバー2に固定されており、各ステ
ータ部材9は、上記ロータ6の永久磁石14に対し径方
向の内方から所定間隔を隔てて対向している。
【0013】クランクケース1のジェネレータカバー取
付面には、上記環状空間Sの上端部分に開口すると共に
軸方向と略平行に向いたオイル供給口21が形成されて
おり、該オイル供給口21は、噴射ノズル12を介して
クランクケース1のオイル通路20に連通し、該オイル
通路20はククランクケース1内のオイルギャラリ17
を介してオイルポンプ15に連通している。すなわち、
オイルポンプ15からオイルギャラリ17に供給される
加圧オイルの一部を、上記オイル通路20にも供給し、
オイル供給口21から上記環状空間Sの上端部内に、噴
射ノズル12によって軸方向と略平行に噴射するように
なっている。なお、オイルギャラリ17内の大部分の加
圧オイルは、周知のようにクランク軸3のジャーナル軸
受等、クランクケース1内の各注油個所に供給される。
【0014】図2の拡大部分図を示す図4において、ジ
ェネレータカバー2の軸方向の端壁2bに、本願請求項
1に係るガイド面29を有するリブ28が一体に形成さ
れている。該リブ28は、ステータ7の径方向の外周端
に概ね対応する径方向の位置に形成されており、ステー
タ7の外周端部に向かって概ね軸方向に突出しており、
上面のガイド面29は、ステータ側へ行くにしたがい軸
心側へとくるように若干傾斜しており、端壁2bの内面
に沿って流下するオイルを、コイル10部分へと導くよ
うになっている。
【0015】図1は、ジェネレータカバー2をクランク
ケース側(図2の左側)から見た側面図であり、円筒状
内周面2a等の周方向の位置を判り易くするため、前記
オイル供給口21が開口する上端位置をP1とし、該位
置P1からロータ回転方向Rに向けて45°の等間隔で
隔てた各位置を、順次P2、P3、P4、P5、P6、
P7及びP8と記載してある。該図1において、前記リ
ブ28はステータ7の外周端の円周と概ね同一の円周に
沿った円弧形に形成されており、その周方向の形成範囲
は、概ね位置P8から位置P1を経て位置P2に亘って
いる。すなわち、上端位置P1から回転方向Rの前後両
方向にそれぞれ中心角で45°から50°程度の範囲
で、円弧状に延びている。
【0016】ジェネレータカバー2の円筒状内周面2a
には、請求項2記載の発明にしたがって、ロータ回転方
向Rに対向する段面26を有する凹部(切欠き部)25
が形成されており、該凹部25は回転方向Rと反対側へ
行くに従い浅くなり、段面26と反対側の端部は円筒状
内周面2aに滑らかに繋がっている。段面26の周方向
の形成位置は、基本的にはロータ回転によるコイル10
へのオイルの供給が少ない個所であり、本実施の形態で
は、位置P8と位置P1の概ね中間に形成されている。
すなわち、オイル供給口21に対し、回転方向R側と反
対側の近傍位置であって、中心角度で20°〜30°程
度隔てた位置に形成されている。また、段面26の深さ
(段差)は2mm〜4mm程度であり、対応する個所の温度
に応じて、その深さを設定することができる。たとえば
深くすれば位置P8と位置P1との間のコイル11部分
へ強制的に供給するオイル量をさらに増やすことができ
る。
【0017】なお、円筒状内周面2aの上端部位置P1
付近であって、オイル供給口21の回転方向R側の近傍
位置には、下方に向いて突出する庇30が形成されてお
り、オイル供給口21から噴射された直後のオイルが、
ロータ6の円筒状周壁6cの上面側へと案内されるよう
になっている。
【0018】図3は段面26付近の内面展開図であり、
段面26は概ね軸方向と平行に形成されている。
【0019】
【作用】機関運転中、図2のオイルポンプ15によりオ
イルギャラリ17に圧送されるオイルは、クランクケー
ス1内の各注油個所に供給されるが、一部のオイルは、
オイル通路20を通り、オイル供給口21から環状空間
Sの上端部分に噴射される。噴射されたオイルの大部分
は、ロータ6の上面へと注がれ、ロータ6の回転により
環状空間S内を回転方向Rへ周回し、該周回中は遠心力
によりジェネレータカバー2の円筒状内周面2aに沿っ
て流れると共に飛散し、コイルへ供給される。また、オ
イル供給口21から噴射されたオイルの一部は、図2の
ように直接端壁2bの内面に至り、該端壁2bの内面に
沿って流下するが、ガイド面29に当接してガイドされ
ることにより、ステータ7の上部のコイル10部分へと
供給される。
【0020】図1において、円筒状内周面2aに沿って
環状空間S内を周回するオイルは、位置P8と位置P1
の間で段面26に衝突し、径方向の内方へと飛散あるい
はガイドされる。これにより対応するコイル10部分へ
のオイル供給量が増加する。また、位置P8と位置P1
の間にも上記リブ28を形成しているので、上記段面2
6で飛散して図2の端壁2bの内面に付着して流下する
オイルは、リブ28のガイド面29によりコイル10部
分へと効率的にガイドされ、コイル10を冷却する。
【0021】図11の従来例のようにロータ6の回転の
みによるオイルの散布作用では、重力並びにオイル供給
口21からの周方向の距離の相違により、位置P8と位
置P1の間のコイル部分へのオイル供給量が他の部分に
比べて少なく、コイル10の温度が低くなりにくい場合
があるが、図1のように円筒状内周面2aを周回するオ
イルを、段面26に衝突させて積極的に上記位置P8と
位置P1の間のロータ6及びコイル10部分に供給する
ことにより、該コイル10部分の冷却用オイルを確保
し、コイル全体の均一な冷却が行える。
【0022】なお、上記説明から判るように、図1の円
弧状ガイド面29のうち、位置P1から位置P2の間の
部分は、主にオイル供給口21から噴射された直後のオ
イルをガイドし、一方、位置P8から位置P1の間の部
分は、上記段面26によって径方向の内方へと飛散され
たオイルをコイル10部分へとガイドする役目を果た
す。
【0023】
【その他の実施の形態】(1)図5は、ジェネレータカ
バー2の円筒状内周面2aに、周方向に間隔を置いて2
個の段面26,27を形成した例である。1つの段面2
6は図1と同様に位置P8と位置P1の中間に形成さ
れ、もう1つの段面27は、位置P7付近に形成されて
いる。
【0024】図5の構造は、コイルの冷却用オイルの飛
散が位置P8と位置P1の間だけでなく、それよりも下
方の位置P7付近にも生じるようにして、上記各位置の
オイル散布量を十分に補うようにしたものである。位置
P7の段面27の深さは、位置P8と位置P1の間の段
面26の深さよりも浅く形成されており、それにより、
各段面26,27に衝突するオイル量が適切となるよう
に調整されている。
【0025】(2)図6は、ジェネレータカバー2の円
筒状内周面2aに形成される段面26の変形例であっ
て、径方向の内方に突出する突起36を形成し、該突起
36の側面を段面26として利用している。
【0026】(3)図7は、オイル供給口21が、位置
P2付近に形成されたジェネレータの冷却装置に適用
し、かつ、2個の段面26,27を形成した例である。
この場合でも、ジェネレータカバー2の端壁2bに形成
されるガイド面29及びリブ28は、図1の場合と同様
に軸心Oより上方位置であって、位置P8から位置P1
を経て位置P2に至るまで、円弧形に形成されている。
ジェネレータカバー2の円筒状内周面2aに形成される
2個の段面26,27は、一方が前記図1と同様に位置
P8と位置P1との中間に形成され、もう1つの段面2
7は位置P1と位置P2の間であって、オイル供給口2
1よりは回転方向R側と反対側近傍に形成されている。
【0027】(4)図8は、ジェネレータカバー2の円
筒状内周面2aに形成される段面26の変形例を示して
おり、段面26はクランク軸心0に対し、ジェネレータ
カバー2の端壁2b側が回転方向Rの前方側にくるよに
傾斜している。このように段面26を傾斜状に形成して
いると、矢印で示すように段面26に衝突するオイル
は、ガイド面29側(ロータ開口側)へと集められ、こ
のガイド面29を介してコイル部分に供給されるので、
段面26に衝突するオイルを無駄なく、効率良くコイル
部分の冷却に利用できる。
【0028】(5)図9は、ジェネレータカバー2の端
壁2bに形成するガイド面29の変形例であり、端壁2
bに断面三角形状の厚肉部38を形成して、該厚肉部3
8の上面をガイド面29とした例である。
【0029】(6)図10は、ジェネレータカバー2の
端壁2bに形成するガイド面29の別の変形例であり、
端壁2b自体を軸方向のコイル側へ突状となる形状と
し、該突状部分の上面をガイド面29とした例である。
【0030】(7)ジェネレータカバー2の円筒状内周
面2aに形成される段面26の数及び周方向の位置は上
記各実施の形態に示す数及び位置に限定されるものでは
なく、基本的にはロータ回転のみによるコイルへの冷却
用オイル供給だけでは、オイル供給量が少なくなる個所
に、それぞれ形成される。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本願発明によると、
ジェネレータカバー2の円筒状内周面2aに形成された
段面26あるいはジェネレータカバー2の端壁2bに形
成されたガイド面29により、ジェネレータカバー2の
内周面を流れるオイルを、冷却用オイル供給量の少ない
コイル10部分に積極的に供給するようにしているの
で、ジェネレータ室内に供給される冷却用オイルを無駄
なく、有効に利用して、コイル全体を、均一にかつ、効
率良く冷却することができる。
【0032】すなわち、請求項1の発明では、ロータ6
の回転によりジェネレータカバー2の円筒状内周面2a
に沿って周回するオイルを、所望の個所で段面26に衝
突させることにより、径方向の内方へとオイルを飛散し
あるいは流し、それにより冷却用オイル供給量の少ない
コイル10部分に積極的にオイルを供給し、該コイル1
0部分への冷却用オイルを十分に補い、冷却性能の均一
化を達成する。
【0033】請求項2記載の発明では、ジェネレータカ
バー2の端壁2bに沿って流下するオイルを、ガイド面
29によって積極的にコイル10部分に供給するので、
今まで無駄に流下させていたオイルを、コイル冷却に有
効に利用でき、冷却効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用したエンジン用ジェネレータ
及びジェネレータカバーをクランクケース側から見た側
面図(図2のI-I断面相当図)である。
【図2】 図1のII-II断面図である。
【図3】 図1のジェネレータカバーの段面付近の円筒
状内周面を、径方向の内方から見た展開部分図である。
【図4】 図2の拡大部分図である。
【図5】 段面を2箇所に形成した例を示す図1と同様
の側面図である。
【図6】 段面の変形例を示す図1と同様の側面部分図
である。
【図7】 オイル供給口が図1とは異なる位置に配置さ
れたジェネレータに、段面を2箇所に形成した例を示す
図1と同様の側面図である。
【図8】 段面の変形例を示す図3と同じ部分の展開部
分図である。
【図9】 ジェネレータカバーの端壁に形成するガイド
面の変形例を示す図4と同様の縦断面部分図である。
【図10】 ジェネレータカバーの端壁に形成するガイ
ド面の別の変形例を示す図4と同様の縦断面部分図であ
る。
【図11】 従来例であって、図1と同様にクランクケ
ース側から見た側面図である。
【図12】 図10のXII-XII断面図である。
【符号の説明】
1 クランクケース 2 ジェネレータカバー 3 クランク軸 4 ジェネレータ室 5 ジェネレータ 6 ロータ 7 コイル付きステータ 9 ステータ 10 コイル 21 オイル供給口 25 凹部 26 段面 27 段面 28 リブ 29 ガイド面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジェネレータカバーで覆われたジェネレ
    ータ室内に、ジェネレータカバーの円筒状内周面に対向
    する円筒状周壁を有するカップ形のロータと、該ロータ
    の円筒状周壁に径方向の内方から対向するコイル付きス
    テータを配置してジェネレータを構成し、ジェネレータ
    カバーとロータの円筒状周壁との間の環状空間へと冷却
    用オイルを噴出するオイル供給口を備えたエンジン用ジ
    ェネレータの冷却装置において、ロータ回転による冷却
    用のオイル散布量が少なくなるコイル部分に概ね対応す
    るジェネレータカバーの円筒状内周面部分に、ロータ回
    転方向と対向しオイルが衝突する段面を形成しているこ
    とを特徴とするエンジン用ジェネレータカバーの冷却装
    置。
  2. 【請求項2】 ジェネレータカバーで覆われたジェネレ
    ータ室内に、ジェネレータカバーの円筒状内周面に対向
    する円筒状周壁を有するカップ形のロータと、該ロータ
    の円筒状周壁に径方向の内方から対向するコイル付きス
    テータを配置してジェネレータを構成し、ジェネレータ
    カバーとロータの円筒状周壁との間の環状空間へと冷却
    用オイルを噴出するオイル供給口を備えたエンジン用ジ
    ェネレータの冷却装置において、ロータの開口に対向す
    るジェネレータカバーの軸方向の端壁であって、回転軸
    心より上方位置に、カバー内周面を流下するオイルをス
    テータのコイル部分へとガイドするガイド面を形成した
    ことを特徴とするエンジン用ジェネレータの冷却装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の段面と請求項2記載のガ
    イド面を形成したことを特徴とするエンジン用ジェネレ
    ータの冷却装置。
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