JP5502421B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、永久磁石形の回転子を備えた回転電機に関する。
永久磁石形の回転子を備えた回転電機は、固定子とその界磁空間に配置された回転子とから構成され、回転子は、中空状の回転子軸と、外周に永久磁石が配置された回転子鉄心とから構成され、固定子は、固定子鉄心と、該固定子鉄心に巻装された固定子巻線とから構成されている。
油(冷却液体)が循環する冷却回路は、回転子鉄心に形成されて永久磁石の径方向内側を軸方向に貫通する軸方向油路と、該油路に油を供給する供給手段とから構成され、該供給手段から回転子軸内に供給される油は、遠心力で回転子軸内に形成された油路から回転子鉄心に形成された軸方向油路に供給されて回転子鉄心を冷却することにより永久磁石を冷却し、その後、固定子巻線の端部(コイルエンド)に供給されてその端部を冷却することにより固定子巻線全体を冷却するとしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−182374号公報
しかしながら、上記構成では、冷却用の油は、回転子鉄心に形成された軸方向油路を流れた後に、コイルエンドに供給される。このため、軸方向油路から噴出された油がコイルエンドに充分に供給されるか否か不明であり、また、供給されたとしても、軸方向油路によって温められた油がコイルエンドに供給されるため、コイルエンド、延いては固定子巻線全体を充分に冷却することができなかった。
本発明は、上記問題を解消するため、回転子鉄心に配設された永久磁石と固定子鉄心に巻装された固定子巻線との両方を効果的に冷却可能な回転電機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の回転電機は、機枠と、この機枠の内周部に固定され、固定子巻線を有する固定子と、この固定子の界磁空間に配設された永久磁石形の回転子とを具備してなり、前記回転子は、電磁鋼板を積層してなる回転子鉄心と、この前記回転子鉄心の軸方向の両端面に配置された端板と、これらの端板及び回転子鉄心の中央部に挿通固定され、両端部が軸受を介して前記機枠に支持された中空状の回転子軸と、この回転子軸に設けられ、該回転子軸内にその反負荷側の端部から供給された冷却液体を回転遠心力により前記回転子鉄心内面に噴射させる回転子鉄心用噴射孔部と、前記回転子軸と前記端板の外面とに設けられ、前記回転子軸内に供給された冷却液体を回転遠心力により前記端板の外周側に案内して前記固定子巻線の端部に向け飛散させる案内路と、を備えて構成され、前記回転子軸は、負荷側の端部が中実状に形成され、前記回転子軸の反負荷側の端部内周には、段部が形成されていて、この段部と前記機枠に設けられた冷却液体投入用の投入口部とで該反負荷側の端部側の軸受に臨む空隙路が形成されていることを特徴とする(請求項1の発明)。
上記手段によれば、回転子軸に形成された回転子鉄心用噴射孔部から回転軸の回転遠心力により回転子鉄心に噴射される冷却液体が永久磁石を冷却し、回転子鉄心の軸方向の両端面に配置された端板の外周側を案内された冷却液体が固定子巻線の端部を冷却するため、永久磁石と固定子巻線との両方を効率良く冷却することができる。
本発明の第1実施例を示す回転電機の縦断側面図 端板の拡大正面図 図1に示す回転電機の右端部上半部の拡大図 本発明の第2実施例を示す図1相当図 本発明の第3実施例を示す端板の縦断側面図
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1実施例について、図1乃至図3を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施例の回転電機は、その外郭を形成する有底円筒状の機枠1と、この機枠1の一部をなすべくその開口部1aを閉塞する蓋板2と、機枠1の内周部に圧入固定されている固定子3と、固定子3の内周部にあって界磁空間に回転自在に配置された永久磁石形の回転子4とを備える。
回転子4は、電磁鋼板(例えば、珪素鋼板)をプレス機により打抜き形成した円環状の多数枚の鉄心抜板を積層してなる回転子鉄心5を有する。回転子鉄心5の外周部には、複数個の永久磁石(磁極)6(図1中1個のみ図示)が等角度を存して埋設されている。そして、回転子鉄心5の軸方向の両端面には、図2に示す円環状の端板7、8が配置されている。回転子軸9は中空状をなすもので、その一方の端部たる反負荷側の端部(図1中左端部)の外周には、鍔部10が一体に形成されている。
ここで、回転子軸9に回転子鉄心5、端板7及び8を組み込み固定する手順について述べる。まず、回転子軸9に一方の端板7をその他方の端部(図1中右端部)側から嵌め込んで鍔部10に当接するまで移動させる。次に、回転子軸9に回転子鉄心5を嵌め込んでその左端面が端板7に当接するまで移動させる。そして、回転子軸9の右端部に他方の端板8を嵌め込んだ後、回転子軸9に締結部材、例えばナット11を螺合させて締め付け、以て、回転子4の組立を完了する。
なお、図示はしないが、回転子軸9の外周面に等角度を存して2本のキーが軸方向に一体に延設形成されている。端板7、8及び回転子鉄心5の中央部には回転子軸9と略同じ大きさの貫通孔が形成され、この貫通孔の内周面に該キーに対応するキー溝が形成されており、該キーと該キー溝が係合されて、回転子軸9と端板7、8及び回転子鉄心5とが一体に回転する。
回転子軸9は、機枠1の内部に位置する中空部と外部(負荷側)に位置する中実部とから構成されている。該中空部はその一端(図1中左側)が開口されており後述する冷却液体が、該開口から該中空部に注入される。なお、回転子軸9の中実部端部の外周面には、スプライン18が施されており、回転子軸9と図示しない負荷装置との連結(嵌合)に用いられる。
さて、端板7、8において回転子鉄心5の軸方向の左右両端面と接する面の反対側の面(外面)には、図2に示すように、内周7a、8aから外周7b、8b側に延びる断面矩形凹状の2つの溝7c、8cが等角度たる180度の角度を存して形成されている。該溝7c、8cの外周7b、8b側の開口は周方向に拡がり、断面矩形凹状の扇形開口部7d、8dが形成されている。
回転子軸9には、その中空部内を前記各2つの溝7c、8cに連通させる各2つの導入孔9a、9bが形成されている。従って、前記溝7c、8c及び導入孔9a、9bは、回転子軸9の中空部を端板7、8の外周側に連通させる案内路12a、12bを構成する。また、回転子軸9の外周部には、導入孔9aと導入孔9bとの略中間部に位置して回転子軸9の中空部内と連通する回転子鉄心用噴射孔部9cが等角度を存して2個形成されている。
固定子3は、円環状の多数枚の電磁鋼板を積層してなる固定子鉄心13と、この固定子鉄心13の図示しないスロット内にスロット絶縁紙14を介して収納して巻装された固定子巻線15とを備えている。なお、スロット絶縁紙14の径方向の開口部には、楔絶縁紙(図示せず)が配置されている。そして、回転子4は、固定子3の界磁空間に配置されて、その回転子軸9の両端が後述する軸受16a、16bに支承されるようになっており、以て、永久磁石形の回転電機が構成される。
機枠1の閉塞端部の中央部には回転子軸9が貫通する貫通孔1bが形成されている。この貫通孔1bと回転子軸9との隙間には、後述する冷却液体が機枠1外に漏出するのを防止するためのシール材17が装着されている。貫通孔1bより機枠1の軸方向内側には軸受16aが装着されている。軸受16aと貫通孔1bとの間に位置する回転子軸9の外周部には、回転子軸9の中空部内と連通する軸受用噴射孔部9dが等角度を存して2個形成されている。
機枠1の開口部1aには、この開口部1aを閉塞する蓋板2が、複数本のボルト24(図1中2本のみ示す)により固定されている。蓋板2の中央部には、後述する冷却液体の投入用の投入口部19が形成されている。投入口部19は、蓋板2の裏側(機枠1側)にあって、その開口外周部に軸方向に突設した円環状の突設部20が一体に形成されている。蓋板2の裏側には、該突設部20より軸方向内側には軸受16bが装着され、軸受16bは、軸受16aとともに回転子軸9の中空部の両端部を回転自在に支持している。
回転子軸9の中空部開口端部内周には、内径が他部より径大となる段部21が形成され、該段部21の内周部に投入口部19の突設部20が配置され、該段部21と該突設部20との間の間隙は、回転子軸9の中空部内部と連通し軸受16bに臨む空隙路22を形成する。蓋板2の下部には、機枠1の下部に溜まった冷却液体を外部に排出するための排出口部23が形成されている。
次に、本実施例の作用につき説明する。
本実施例の永久磁石形の回転電機は、例えば、電気自動車(ハイブリッドカーを含む)の駆動電動機として用いられるもので、高速回転で運転されるようになっており、運転中は、機枠1内に貯留された冷却液体たる冷却油は、図示しないポンプにより排出口部23から汲み上げられ、図示しない例えばラジエータで冷却された後、投入口部19より回転子軸9の中空部内に供給される循環経路を流通するようになっている。
固定子3の固定子巻線15に通電されて回転子4が回転すると、回転子軸9の中空部内に供給された冷却油が、回転遠心力により回転子鉄心用噴射孔部9cから回転子鉄心5の内面に噴射される。噴射された該冷却油は、回転遠心力により電磁鋼板が積層してなる回転子鉄心5の内部に生じる隙間に浸透し、回転子鉄心5の外周部に埋設されている永久磁石6を直接冷却し、また、回転子鉄心5を冷却することにより間接的に永久磁石6を冷却する。
一方、固定子3の固定子巻線15に通電されて回転子4が回転すると、回転子軸9の中空部内に供給された冷却油は、回転遠心力により案内路12a及び12bに案内される。具体的には、冷却油は、導入孔9a及び9bから端板7及び8の溝7c及び8c内に導入され、更に、溝7c及び8cに案内され扇形開口部7d及び8dより固定子巻線15の端部(コイルエンド)15aに向けて噴射飛散される。即ち、該冷却油は、扇形開口部7d及び8dにより回転子4の回転周方向に拡がりながらコイルエンド15aへ向かって飛散される。このため、冷却油は、運転中は常に広範囲に飛散されるためコイルエンド15aを均一に冷却することが可能である。
図3に示すように、固定子鉄心13の図示しないスロットに挿入されたスロット絶縁紙14は、固定子鉄心13の軸方向右側端面より軸方向外方に寸法Aだけ突出している。回転子鉄心5の軸方向右側端面は、固定子鉄心13の軸方向右側端面より軸方向外方に寸法B(本実施例では2〜3ミリ)だけ突出している。回転子鉄心5の軸方向右側端面から端板8の溝8cの底部までの距離は寸法Cである。寸法Bと寸法Cとの和は、寸法Aより大きくなるように設定されている((B+C)>A)。
従って、スロット絶縁紙14の軸方向右側端部から端板8の溝8cの底部までの軸方向距離は寸法(B−A+C)となり正の値となる((B−A+C)>0)。このため、端板8の溝8cの底部は、軸方向のコイルエンド15aの存する範囲内に位置することとなり、案内路12bから噴射飛散された冷却油が、端板8の溝8cの底部から該寸法(B−A+C)を越えて軸方向内側に飛散されてスロット絶縁紙14に衝突するようなことはない。従って、衝突により絶縁紙14を摩耗、損傷させるというようなことはなく、スロット絶縁紙14の摩耗、損傷による固定子巻線15の絶縁を低下させることはない。
なお、回転電機の左端部についても、図示はしないが、上述した回転電機の右端部と同様の寸法構成となっている。即ち、スロット絶縁紙14は、固定子鉄心13の軸方向左側端面より寸法Aだけ突出している。回転子鉄心5の軸方向左側端面は、固定子鉄心13の軸方向左側端面より寸法B(本実施例では約2〜3ミリ)だけ突出している。固定子鉄心13の軸方向左側端面から端板7の溝7cの底部までの距離は寸法Cである。寸法Bと寸法Cとの和は、寸法Aより大きくなるように設定されている((B+C)>A)。
従って、スロット絶縁紙14の軸方向左側端部から端板7の溝7cの底部までの距離は寸法(B−A+C)となり正の値となる((B−A+C)>0)。このため、端板7の溝7cの底部は、軸方向のコイルエンド15aの存する範囲内に位置することとなり、案内路12aから噴射飛散された冷却油が、端板7の溝7cの底部から該寸法(B−A+C)を越えて軸方向内側に飛散されスロット絶縁紙14に衝突してこれらを摩耗、損傷させるというようなことはなく、スロット絶縁紙14の摩耗、損傷による固定子巻線15の絶縁を低下させることはない。
また、固定子3の固定子巻線15に通電されて回転子4が回転すると、回転子軸9の中空部内に供給された冷却油が、回転遠心力により軸受用噴射孔部9dから軸受16aに噴射飛散される。このことにより、軸受16aに充分な潤滑油を与えることができ、軸受16aの摩耗、焼き付き等の損傷を防止することができる。
尚、固定側の蓋板2の投入口部19を回転側の回転子軸9とは非連結状態にあるので、投入口部19から回転子軸9の中空部内に供給された冷却油は、両者の間の隙間から外方に流出して回転子軸9の中空部内に充分に供給されなくなる虞がある。しかしながら、本実施例では、投入口部19の突設部20と回転子軸9の段部21とで形成される空隙路22が、回転子軸9の回転にともなって空気流を生じてラビリンスシールを形成するようになり、従って、冷却油が不用意に外部に流出することはない。
但し、回転子軸9の中空部内に冷却油が充満した場合には、前述したラビリンスシール効果はなくなり、冷却油は空隙路22を経て軸受16bに至り、これを冷却して外方に流出する。
このような本実施例によれば、固定子3の固定子巻線15に通電されて回転子4が回転すると、回転子軸9の中空部内に供給された冷却油は、回転遠心力により回転子軸9の導入孔9a及び9bから案内路12a及び12bに案内されコイルエンド15aへ向かって飛散され、コイルエンド15a延いては固定子巻線15全体を冷却することができる。この場合、回転子鉄心用噴射孔部9cからも冷却油が噴射され、該冷却油は、回転子鉄心5内に生じた隙間に浸透して永久磁石6をも冷却する。従って、従来とは異なり、永久磁石6と固定子巻線15との両方を効率良く冷却することができる。
上記実施例に対し、図4及び図5は、本発明の第2及び第3実施例を示すもので、上記第1実施例と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる点につき説明する。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2実施例について図4を参照しながら説明する。
本実施例は、機枠1に代わる機枠31は、下部に矩形容器状の油溜まり33を下方に延設形成した点において、上記第1実施例の構成と異なる。
図4に示すように、本実施例の回転電機は、その外郭を形成する有底円筒状の機枠31と、この機枠31の開口部31aを閉塞する蓋板32と、機枠31の内周部に圧入固定されている固定子3と、固定子3の内周部にあって界磁空間に回転自在に配設された永久磁石形の回転子4とを備える。
油溜まり33は、機枠31の下部であって固定子3の下側に配設されている。蓋板32は、その中央部に回転子軸9の中空部に連通する投入口部34が形成され、その下部には油溜まり33に溜まった冷却油を外部に排出するための排出口部35が形成されている。
油溜まり33に貯留された所定量の冷却油は、図示しないポンプにより排出口部35から汲み上げられ、例えばラジエータで冷却された後、投入口部34より機枠1内に注入される。該冷却油は、その後、回転子軸9の中空部内に供給され、回転遠心力により回転子軸9から噴射された冷却油は再び油溜まり33に貯留される。
このような本実施例によれば、上記した第1実施例と同様の効果を得ることができ、更に以下の効果を得ることができる。
機枠31の下部には、油溜まり33が形成されているので、回転子軸9から機枠31内に噴射された冷却油は、最終的には油溜まり33に流下貯留されるようになり、従って、循環経路に円滑に吸入されて流通するようになる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3実施例について図5を参照しながら説明する。
本実施例は、回転子鉄心5の軸方向の両端面に、図5に示す円環状の端板41、42が配置されている。端板41、42は、第1実施例の端板7、8に相当するものであり、外径、内径、及び厚さは端板7、8と略同一である。
端板41、42の回転子鉄心5の軸方向の左右両端面と接する面の反対側の面部(外面)には、図5に示すように、内周41a、42aから外周41b、42b側に延びる断面矩形凹状の2つの溝41c、42cが等角度を存して形成されている。該溝41c、42cの外周41b、42b側の開口は、第1実施例の端板7、8と同様に、周方向に拡がり断面矩形凹状の扇形開口部が形成されている(図示せず)。
溝41c、42cの底部の肉厚は、内周41a、42a側では寸法Cとなり、第1実施例の端板7、8と同様であるが、外周41b、42b側へ向かうにつれ肉厚は厚くなるように形成されている。即ち、溝41c、42cは軸方向外方に指向する傾斜状に形成されている。
このような本実施例によれば、上記した第1実施例と同様の効果を得ることができ、更に以下の効果を得ることができる。
端板41、42の扇形開口部から噴射飛散された冷却油は、回転周方向に拡がり、更に、軸方向外方へも拡がりながらコイルエンド15aへ向かって飛散される。このため、冷却油はコイルエンド15aの広範囲に亘って散布されるため、より効率良く固定子巻線15を冷却することができる。
尚、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、本願発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実施できる。
例えば、第3実施例を第2実施例に適用してもよい。
上記した第1、及び第2実施例の端板7、8、及び端板41、42は、夫々等角度を存して2本の溝7c、8c、及び溝41c、42cが形成されているが、これに限ることはなく、端板の外面に等角度を存して3本以上の溝が形成されてもよい。
上記実施例として示した電気自動車の回転電機としては、発電機兼用の駆動電動機として用いてもよく、更には電気自動車用に限らず、本発明は回転電機全般に適用可能である。
図面中、1、31は機枠、3は固定子、4は回転子、5は回転子鉄心、6は永久磁石、7、8、41、42は端板、9は回転子軸、9a、9bは導入孔、9cは回転子鉄心用噴射孔部、9dは軸受用噴射孔部、12a、12bは案内路、13は固定子鉄心、15は固定子巻線、15aは端部、16a、16bは軸受、19、34は投入口部、21は段部、及び22は空隙路を示す。

Claims (2)

  1. 機枠と、この機枠の内周部に固定され、固定子巻線を有する固定子と、この固定子の界磁空間に配設された永久磁石形の回転子とを具備してなり、
    前記回転子は、
    電磁鋼板を積層してなる回転子鉄心と、
    この前記回転子鉄心の軸方向の両端面に配置された端板と、
    これらの端板及び回転子鉄心の中央部に挿通固定され、両端部が軸受を介して前記機枠に支持された中空状の回転子軸と、
    この回転子軸に設けられ、該回転子軸内にその反負荷側の端部から供給された冷却液体を回転遠心力により前記回転子鉄心内面に噴射させる回転子鉄心用噴射孔部と、
    前記回転子軸と前記端板の外面とに設けられ、前記回転子軸内に供給された冷却液体を回転遠心力により前記端板の外周側に案内して前記固定子巻線の端部に向け飛散させる案内路と、
    を備えて構成され
    前記回転子軸は、負荷側の端部が中実状に形成され、
    前記回転子軸の反負荷側の端部内周には、段部が形成されていて、この段部と前記機枠に設けられた冷却液体投入用の投入口部とで該反負荷側の端部側の軸受に臨む空隙路が形成されていることを特徴とする回転電機。
  2. 回転子軸には、該回転子軸内に供給された冷却液体を回転遠心力により軸受に噴射させる軸受用噴射孔部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
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