JP6148208B2 - 回転電機用ロータ - Google Patents
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Description
特許文献1の構成では、エンドプレートはカシメ部材によってロータコアと共締めされることにより、軸方向に位置決めされてロータシャフトに固定されている。
また、エンドプレートをロータシャフトに圧入することにより所望の固定力を得るには、エンドプレートやロータシャフト等の圧入に関与する部品に高い成形精度が必要となるため、コスト高となる。
該ロータシャフトの外周に設けられる環状のロータコアと、
上記ロータシャフトの外周において上記ロータコアの軸方向の少なくとも一方に配置される環状のエンドプレートと、
を備え、
上記ロータシャフトには、上記ロータコアを軸方向に挟持して固定する一対のコア保持部が、上記ロータコアの軸方向の両側にそれぞれ設けてあり、
上記ロータシャフトと上記エンドプレートとは、互いに螺合しており、
上記エンドプレートは、少なくとも上記ロータシャフト側へ開口したプレート内空間を有し、
上記ロータシャフトは、冷却媒体を噴出する冷媒噴出口を、上記プレート内空間に向かって開口させてなり、
上記エンドプレートは、上記プレート内空間の内壁面の一部として形成された冷媒受け面を有し、該冷媒受け面は、上記冷媒噴出口よりも、上記ロータシャフトの回転方向であるロータ回転方向の遅れ位相側の位置に、該ロータ回転方向を向いて形成されており、
上記ロータシャフトに対して上記エンドプレートが上記ロータ回転方向と反対向きに回転したときに上記エンドプレートが軸方向に移動する側に、上記エンドプレートに対向する支承部が設けてあることを特徴とする回転電機用ロータにある。
上記回転電機用ロータの実施例につき、図1〜図8を用いて説明する。
本例の回転電機用ロータ1は、図1に示すごとく、ロータシャフト2と、ロータシャフト2の外周に設けられる環状のロータコア3と、ロータシャフト2の外周においてロータコア3の軸方向Xの少なくとも一方に配置される環状のエンドプレート4とを備えている。
ロータシャフト2とエンドプレート4とは、互いに螺合している。
エンドプレート4は、少なくともロータシャフト2側へ開口したプレート内空間42を有する。
エンドプレート4は、プレート内空間42の内壁面の一部として形成された冷媒受け面43を有する。冷媒受け面43は、冷媒噴出口25よりも、ロータシャフト2の回転方向であるロータ回転方向Y1の遅れ位相側の位置に、ロータ回転方向Y1を向いて形成されている。
なお、ロータシャフト2(インナシャフト22及びアウタシャフト23)とコア保持部52とは、互いに同種の金属からなることが好ましく、例えば鉄からなる。一方、エンドプレート4は、ロータコア3からの磁束漏れを防ぐために、アルミニウム、マグネシウム等の非磁性金属からなる。
一方、図1〜図3、図8に示すごとく、エンドプレート4の内周面には、ロータシャフト2の雄ネジ部21に螺合する雌ネジ部41が形成されている。そして、雄ネジ部21と雌ネジ41とが螺合して、エンドプレート4がロータシャフト2に螺合している。
周方向Yの2箇所に形成された冷媒噴出口25は、互いに周方向Yに180°ずれた位置に配置されている。同じく、周方向Yの2箇所に形成されたプレート内空間42は、互いに周方向Yに180°ずれた位置に配置されている。
そして、回転電機用ロータ1は、図示しないステータの内周側に回転可能に配置され、回転電機を構成する。この回転電機は、例えば、ハイブリッド自動車、電気自動車等に用いるモータ、ジェネレータ、モータジェネレータとして用いることができる。
回転電機用ロータ1においては、以下のように、冷却媒体が流れると共に、エンドプレート4に力を及ぼす。
すなわち、回転電機用ロータ1が回転駆動すると、冷媒流路26から冷媒吐出口221(図1、図5参照)を介して冷却媒体が、遠心力によって径方向外側へ向かって吐出される。これにより、冷却媒体は、冷媒保持部236に到達して、保持される。冷媒保持部236に保持された冷却媒体は、さらに、遠心力によって冷媒噴出口25を通じてプレート内空間42に噴出する。
本例は、図9、図10に示すごとく、ロータシャフト2が、エンドプレート4におけるロータコア3と反対側の面に対向する鍔部24を有する例である。
本例においては、鍔部24が支承部11となる。すなわち、回転電機用ロータ1が回転したとき、エンドプレート4は、鍔部24に押し付けられることとなる。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
また、上記実施例においては、冷媒受け面43及び冷媒噴出口25を周方向Yの2箇所に設けた例を示したが、冷媒受け面及び冷媒噴出口の個数は特に限定されるものではなく、1個でもよいし、3個以上でもよい。ただし、冷媒受け面及び冷媒噴出口は、周方向の複数箇所に設けてあることが好ましく、複数の冷媒受け面及び冷媒噴出口は周方向において等間隔に設けてあることが好ましい。
また、実施例において、プレート内空間42は、径方向外側に開口した構造を有するが、例えば、プレート内空間は径方向外側を閉塞されている構造であってもよい。また、実施例において、プレート内空間42は、ロータコア3側に開口しているが、ロータコア3と反対側に開口した構成とすることもできる。すなわち、プレート内空間は、内壁面の一部として冷媒受け面を形成することができる構造であれば、特にその形状が限定されるものではない。なお、冷媒噴出口に対する冷媒受け面の位置、軸方向、径方向、周方向に対する冷媒受け面の角度等は、冷媒噴出口から噴出する冷却媒体から効果的に力を受けることができるように、適宜設計することができる。
11 支承部
2 ロータシャフト
25 冷媒噴出口
3 ロータコア
4 エンドプレート
42 プレート内空間
43 冷媒受け面
51、52 コア保持部
C 冷却媒体
X 軸方向
Y 周方向
Y1 ロータ回転方向
Claims (3)
- ロータシャフトと、
該ロータシャフトの外周に設けられる環状のロータコアと、
上記ロータシャフトの外周において上記ロータコアの軸方向の少なくとも一方に配置される環状のエンドプレートと、
を備え、
上記ロータシャフトには、上記ロータコアを軸方向に挟持して固定する一対のコア保持部が、上記ロータコアの軸方向の両側にそれぞれ設けてあり、
上記ロータシャフトと上記エンドプレートとは、互いに螺合しており、
上記エンドプレートは、少なくとも上記ロータシャフト側へ開口したプレート内空間を有し、
上記ロータシャフトは、冷却媒体を噴出する冷媒噴出口を、上記プレート内空間に向かって開口させてなり、
上記エンドプレートは、上記プレート内空間の内壁面の一部として形成された冷媒受け面を有し、該冷媒受け面は、上記冷媒噴出口よりも、上記ロータシャフトの回転方向であるロータ回転方向の遅れ位相側の位置に、該ロータ回転方向を向いて形成されており、
上記ロータシャフトに対して上記エンドプレートが上記ロータ回転方向と反対向きに回転したときに上記エンドプレートが軸方向に移動する側に、上記エンドプレートに対向する支承部が設けてあることを特徴とする回転電機用ロータ。 - 上記支承部は上記ロータコアであることを特徴とする請求項1に記載の回転電機用ロータ。
- 上記ロータシャフトは、上記エンドプレートにおける上記ロータコアと反対側の面に対向する鍔部を有し、該鍔部が上記支承部であることを特徴とする請求項1に記載の回転電機用ロータ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014122493A JP6148208B2 (ja) | 2014-06-13 | 2014-06-13 | 回転電機用ロータ |
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Family Applications (1)
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