JP2013174161A - エンジン用ウォータポンプ - Google Patents

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Dai Sonezaki
大 曽根崎
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Abstract

【課題】加工工数や部品点数を低減して生産性を向上することが可能なエンジン用ウォータポンプを提供する。
【解決手段】一端部にインペラ10、他端部にプーリ12が取付けられた回転軸11をベアリング13で回転自在に支持し、インペラ室9とベアリング13をシール部材19で仕切り、上側取付ボス部20に上側ボルト用ボス孔21を貫通し、下側取付ボス部22に下側ボルト用ボス孔23を貫通し、ベアリング13とシール部材19の間に水蒸気及び凝縮水が流入する空間部25を形成し、水蒸気を空間部25から上側ボルト用ボス孔21に流出させる蒸気抜き孔26を形成し、水蒸気を外部に排出する蒸気抜き通路27を上側ボルト用ボス孔21に開口し、凝縮水を空間部25から下側ボルト用ボス孔23に流出させる水抜き孔29を形成し、凝縮水を外部に排出する水抜き通路30を下側ボルト用ボス孔23に開口する。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両用エンジンに取付けて用いられるエンジン用ウォータポンプに関し、特にエンジン本体部のインペラ室内にインペラを収容するエンジン用ウォータポンプに好適なものである。
この種のエンジン用ウォータポンプは、軸方向一端部にインペラが取付けられた回転軸の軸方向他端部にプーリを取付け、ベアリングを介して回転軸をポンプハウジングに回転自在に支持する。プーリ及び回転軸及びインペラはベルトを介してクランクシャフトによって回転される。ポンプハウジングのフランジ部はボルトを介してエンジン本体部に接合されると共にエンジン本体部のインペラ室を閉塞する。ポンプハウジングには、回転軸用のベアリングを収容するベアリング室を備えた軸受ハウジング部が設けられている。そして、インペラ室とベアリング室とを仕切るシール部材がフランジ部又は軸受ハウジング部に配置される。
このようなエンジン用ウォータポンプでは、シール部材と回転軸との接触部で水蒸気及び凝縮水が発生する虞がある。そこで、下記特許文献1では、発生した水蒸気及び凝縮水が流入する空間部をベアリングとシール部材との間に形成する。空間部の上方には、空間部から上向きに立ち上がり、途中から回転軸の軸方向と平行に折り曲がった蒸気抜き通路を形成する。空間部内の水蒸気は蒸気抜き通路から外部に排出される。また、空間部の下方には、空間部から下向きの水抜き通路と、水抜き通路を通じて流下した凝縮水を貯留する貯留部とを形成する。貯留部の出口はプラグで閉塞される。
特開2000−213349号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載されるエンジン用ウォータポンプでは、蒸気抜き通路の形状が複雑であり、蒸気抜き通路を加工成形する場合や、貯留部を加工成形する場合には加工工数が増加する。また、貯留部を閉塞するプラグを必要とし、部品点数が増加する。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、加工工数や部品点数を低減して生産性を向上することが可能なエンジン用ウォータポンプを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、発明の一態様は、軸方向一端部にインペラが取付けられ軸方向他端部にプーリが取付けられた回転軸と、ベアリングを介して前記回転軸を回転自在に支持するポンプハウジングと、前記ポンプハウジングに設けられボルトを介してエンジン本体部に接合されると共に前記インペラが収容されるエンジン本体部のインペラ室を閉塞するフランジ部と、前記ポンプハウジングに設けられ前記ベアリングを収容するベアリング室を備えた軸受ハウジング部と、前記フランジ部又は前記軸受ハウジング部に配置され前記インペラ室と前記ベアリング室とを仕切るシール部材とを備えたエンジン用ウォータポンプにおいて、前記フランジ部の上部に形成された上側取付ボス部と、前記上側取付ボス部に形成され前記回転軸の軸方向と平行に貫通された上側ボルト用ボス孔と、前記フランジ部の下部に形成された下側取付ボス部と、前記下側取付ボス部に形成され前記回転軸の軸方向と平行に貫通された下側ボルト用ボス孔と、前記ベアリングと前記シール部材との間に形成され前記シール部材と前記回転軸との接触部で発生する水蒸気及び凝縮水が流入する空間部と、前記空間部及び前記上側ボルト用ボス孔に開口し前記水蒸気を前記空間部から前記上側ボルト用ボス孔に流出させる蒸気抜き孔と、前記空間部及び前記下側ボルト用ボス孔に開口し前記凝縮水を前記空間部から前記下側ボルト用ボス孔に流出させる水抜き孔と、前記上側ボルト用ボス孔に開口し前記水蒸気を外部に排出する蒸気抜き通路と、前記下側ボルト用ボス孔に開口し前記凝縮水を外部に排出する水抜き通路とを備えたエンジン用ウォータポンプである。
また、前記ボルトの頭部が接触する前記上側取付ボス部及び前記下側取付ボス部のボルト座面位置を前記空間部への蒸気抜き孔の開口位置及び前記空間部への水抜き孔の開口位置よりもプーリ側としたことを特徴とするエンジン用ウォータポンプである。
また、前記回転軸を前記ポンプハウジングに支持した状態で前記プーリの径方向内側のポンプハウジング側面に凹部が設けられている場合、前記ボルトの頭部が接触する前記上側取付ボス部及び前記下側取付ボス部の少なくとも上側取付ボス部のボルト座面を前記プーリの凹部内に位置させたことを特徴とするエンジン用ウォータポンプである。
また、前記蒸気抜き通路として前記ボルトの頭部が接触する前記上側取付ボス部のボルト座面に形成され前記上側ボルト用ボス孔と外部とを接続する溝状の凹部を備えたことを特徴とするエンジン用ウォータポンプである。
また、前記蒸気抜き通路及び前記蒸気抜き孔及び前記水抜き孔を同一軸上に形成したことを特徴とするエンジン用ウォータポンプである。
而して、発明の一態様によれば、フランジ部の上部の上側取付ボス部に回転軸の軸方向と平行な上側ボルト用ボス孔を貫通し、フランジ部の下部の下側取付ボス部に回転軸の軸方向と平行な下側ボルト用ボス孔を貫通した。また、ベアリングとシール部材との間にシール部材と回転軸との接触部で発生する水蒸気及び凝縮水が流入する空間部を形成した。また、水蒸気を空間部から上側ボルト用ボス孔に流出させる蒸気抜き孔を空間部及び上側ボルト用ボス孔に開口し、凝縮水を空間部から下側ボルト用ボス孔に流出させる水抜き孔を空間部及び下側ボルト用ボス孔に開口した。そして、水蒸気を外部に排出する蒸気抜き通路を上側ボルト用ボス孔に開口し、凝縮水を外部に排出する水抜き通路を下側ボルト用ボス孔に開口した。この構成により、上側ボルト用ボス孔が水蒸気の蒸気抜き孔及び蒸気抜き通路の一部を構成し、下側ボルト用ボス孔が凝縮水の貯留部を構成する。従って、加工工数や部品点数を低減することができ、生産性が向上する。
また、ボルトの頭部が接触する上側取付ボス部及び下側取付ボス部のボルト座面位置を空間部への蒸気抜き孔の開口位置及び空間部への水抜き孔の開口位置よりもプーリ側とした。これにより、ボルトの長さを長くすることができることからポンプハウジングのフランジ部のエンジン本体部への接合面とボルトの頭部との距離を長くすることができる。そのため、フランジ部とエンジン本体部との接合面における面圧分布の偏りが少なくなり、ポンプハウジングとエンジン本体部との接合面のシール性を高めることができる。
また、回転軸をポンプハウジングに支持した状態でプーリの径方向内側のポンプハウジング側面に凹部が設けられている場合、ボルトの頭部が接触する上側取付ボス部及び下側取付ボス部の少なくとも上側取付ボス部のボルト座面をプーリの凹部内に位置させた。これにより、蒸気抜き通路の外部開口部をプーリの凹部内に位置させることが可能となり、蒸気抜き通路からの異物の侵入を抑制することができる。
また、上側ボルト用ボス孔と外部とを接続する溝状の凹部をボルトの頭部が接触する上側取付ボス部のボルト座面に蒸気抜き通路として形成した。これにより、蒸気抜き通路を迷路化することが可能となり、蒸気抜き通路からの異物の侵入を抑制することができる。
また、蒸気抜き通路及び蒸気抜き孔及び水抜き孔を同一軸上に形成したことにより、加工工数を低減して生産性を向上することができる。
本発明のエンジン用ウォータポンプが適用されたエンジンの一例を示す正面図である。 図1のエンジンの側面図である。 本発明のエンジン用ウォータポンプの第1実施形態を示す一部断面斜視図である。 図3のウォータポンプの断面斜視図である。 図3のウォータポンプのボルトを外した状態の拡大一部断面斜視図である。 図3のウォータポンプの縦断面図である。 本発明のエンジン用ウォータポンプの第2実施形態を示す断面斜視図である。 図7のウォータポンプの蒸気抜き孔及び蒸気抜き通路の縦断面図である。
次に、本発明のエンジン用ウォータポンプの第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態のエンジン用ウォータポンプが適用されたエンジンの一例を示す正面図、図2は、図1のエンジンの側面図である。エンジン本体部1は、シリンダブロック2、シリンダヘッド3、シリンダヘッドカバー4、クランクケース5などで構成される。本実施形態のウォータポンプ6はエンジン本体部1を構成するシリンダブロック2に取付けるようにして使用される。ウォータポンプ6はクランク軸7によって駆動され、ウォータポンプ6とクランク軸7は駆動力伝達ベルト8で連結されている。
図3は、本実施形態のウォータポンプの一部断面斜視図、図4は、図3のウォータポンプの断面斜視図、図5は、図3のウォータポンプのボルトを外した状態の拡大一部断面斜視図、図6は、図3のウォータポンプの縦断面図である。図6エンジン本体部1を構成するシリンダブロック2には、冷却液(クーラント)が流入・流出するインペラ室9が形成されている。インペラ室9には、冷却液を加圧するインペラ10が収納されている。インペラ10は回転軸11の一方の端部に取付けられている。回転軸11の他方の端部にはウォータポンププーリ(以下、プーリ)12が取付けられている。プーリ12には駆動力伝達ベルト8が巻き掛けられている。
回転軸11はベアリング13を介してウォータポンプ6のポンプハウジング14に回転自在に支持されている。ポンプハウジング14には、取付用のボルト15を介してシリンダブロック2(エンジン本体部1)に接合されると共にシリンダブロック2(エンジン本体部1)のインペラ室9を閉塞するフランジ部16が形成されている。また、ポンプハウジング14には、ベアリング13を収容するベアリング室17を備えた軸受ハウジング部18も形成されている。フランジ部には、インペラ室9とベアリング室17を仕切るシール部材19が配置されている。なお、シール部材19は軸受ハウジング部18に配置されるようにしてもよい。また、回転軸11をポンプハウジング14に支持した状態でプーリ12の径方向内側のポンプハウジング14側面には凹部12aが設けられている。
ポンプハウジング14のフランジ部16の径方向外側には等間隔に取付ボス部が形成されている。それらの取付ボス部にボルト用ボス孔を貫通形成し、各ボルト用ボス孔にボルト15を差し込んでシリンダブロック2にネジ止めする。これにより、フランジ部16がシリンダブロック2に接合し、インペラ室9が閉塞される。これらの取付ボス部のうち、フランジ部16の上部には上側取付ボス部20が形成され、上側取付ボス部20には回転軸11の軸方向と平行に上側ボルト用ボス孔21が貫通形成されている。また、フランジ部16の下部には下側取付ボス部22が形成され、下側取付ボス部22には回転軸11の軸方向と平行に下側ボルト用ボス孔23が貫通形成されている。なお、回転軸11をポンプハウジング14に支持した状態で、ボルト15の頭部24が接触する上側取付ボス部20及び下側取付ボス部22のボルト座面はプーリ12の凹部12a内に位置している。
ポンプハウジング14内では、ベアリング13とシール部材19の間に空間部25が形成されている。この空間部25は、シール部材19と回転軸11の接触部で発生する水蒸気及び凝縮水が流入する空間である。この空間部25の上方には、当該空間部25及び上側ボルト用ボス孔21に開口し、両者を連通する蒸気抜き孔26が形成されている。この蒸気抜き孔26は、空間部25内の水蒸気を当該空間部25から上側ボルト用ボス孔21に流出させるためのものである。本実施形態では、蒸気抜き孔26の空間部25への開口位置に対し、蒸気抜き孔26の上側ボルト用ボス孔21への開口位置が回転軸11の軸方向でプーリ12側になるように斜めに蒸気抜き孔26を形成している。
また、上側取付ボス部20には、上側ボルト用ボス孔21に開口し、当該上側ボルト用ボス孔21に流入した水蒸気を外部に排出する蒸気抜き通路27が設けられている。この蒸気抜き通路27は、ボルト15の頭部24が接触する上側取付ボス部20のボルト座面に形成されており、上側ボルト用ボス孔21と外部とを接続する溝状の凹部28からなる。本実施形態の溝状の凹部28は、車両の上下方向に向いておらず、例えば車両の前後方向に溝の長手が一致する。この溝状の凹部28からなる蒸気抜き通路27は、ボルト15の頭部24が上側取付ボス部20のボルト座面に接触しても上側ボルト用ボス孔21と外部とを接続する。
空間部25内の水蒸気は、蒸気抜き孔26から上側ボルト用ボス孔21のボルト15との隙間に流入し、更に溝状の凹部28からなる蒸気抜き通路27から外部に排出される。上側ボルト用ボス孔21は蒸気抜き孔26及び蒸気抜き通路27の一部を構成する。この構成により、蒸気抜き孔26及び蒸気抜き通路27を迷路化することができ、異物の侵入を抑制すると共に、加工工数を低減して生産性を向上することが可能となる。また、溝状の凹部28からなる蒸気抜き通路27を上側取付ボス部20のボルト座面に形成するに際し、当該上側取付ボス部20をプーリ12の凹部内に位置させている。このため、より一層、蒸気抜き通路27への異物の侵入を抑制することができる。
空間部25の下方には、当該空間部25及び下側ボルト用ボス孔23に開口し、両者を連通する水抜き孔29が形成されている。この水抜き孔29は、空間部25内の凝縮水を当該空間部25から下側ボルト用ボス孔23に流出させるためのものである。本実施形態では、水抜き孔29の空間部25への開口位置に対し、水抜き孔26の下側ボルト用ボス孔23への開口位置が回転軸11の軸方向でプーリ12側になるように斜めに水抜き孔29を形成している。
また、下側取付ボス部22には、下側ボルト用ボス孔23に開口し、当該下側ボルト用ボス孔23に流入した凝縮水を外部に排出する水抜き通路30が設けられている。この水抜き通路30は、ボルト15の頭部24が接触する下側取付ボス部22のボルト座面に形成されており、下側ボルト用ボス孔23と外部とを接続する溝状の凹部31からなる。本実施形態の溝状の凹部31は、車両の上向きに形成されている。この溝状の凹部31からなる水抜き通路30は、ボルト15の頭部24が下側取付ボス部22のボルト座面に接触しても下側ボルト用ボス孔23と外部とを接続する。
空間部25内の凝縮水は、水抜き孔29から下側ボルト用ボス孔23のボルト15との隙間に流入し、上向きの溝状の凹部31からなる水抜き通路30からあふれるまで下側ボルト用ボス孔23のボルト15との隙間に貯留される。従って、下側ボルト用ボス孔23は凝縮水の貯留部を構成する。この構成により、凝縮水の貯留部を個別に加工成形する場合に比べて、加工工数を低減して生産性を向上することが可能となる。
前述した特許文献1では、蒸気抜き通路や凝縮水の貯留部の加工工数や個別のプラグを必要とする部品点数の問題の他にも以下のような問題がある。例えば蒸気抜き通路の水蒸気の流れ方向下流端部が回転軸の軸方向に向けて開放しているため、異物が蒸気抜き通路内に侵入しやすい。蒸気抜き通路内に侵入した異物は空間部内に入り込む。その結果、異物がシール部材と回転軸の接触部に噛み込まれ、シール部材のシール性が低下する虞がある。また、取付ボス部がフランジ部とほぼ同じ高さであるため、ボルトの長さが短くなって、ポンプハウジングのフランジ部とエンジン本体部との間の接合面で面圧分布に偏りが生じ易くなり、ウォータポンプとエンジン本体部のシール性の向上を抑制する。
これに対し、本実施形態のウォータポンプでは、蒸気抜き孔26及び蒸気抜き通路27を迷路化することができるので、異物の侵入を抑制することができる。また、ボルトの長さを長くすることができるので、フランジ部16のエンジン本体部1への接合面とボルト15の頭部24の距離を長くすることができる。そのため、フランジ部16とエンジン本体部1との接合面における面圧分布の偏りが少なくなることから、ポンプハウジング14とエンジン本体部1との接合面のシール性を高めることができる。
このように本実施形態のウォータポンプでは、フランジ部16の上部の上側取付ボス部20に回転軸11の軸方向と平行な上側ボルト用ボス孔21を貫通し、フランジ部16の下部の下側取付ボス部22に回転軸11の軸方向と平行な下側ボルト用ボス孔23を貫通した。また、ベアリング13とシール部材19との間にシール部材19と回転軸11との接触部で発生する水蒸気及び凝縮水が流入する空間部25を形成した。また、水蒸気を空間部25から上側ボルト用ボス孔21に流出させる蒸気抜き孔26を空間部25及び上側ボルト用ボス孔21に開口し、凝縮水を空間部25から下側ボルト用ボス孔23に流出させる水抜き孔29を空間部25及び下側ボルト用ボス孔23に開口した。そして、水蒸気を外部に排出する蒸気抜き通路27を上側ボルト用ボス孔21に開口し、凝縮水を外部に排出する水抜き通路30を下側ボルト用ボス孔23に開口した。その結果、上側ボルト用ボス孔21が水蒸気の蒸気抜き孔26及び蒸気抜き通路27の一部を構成し、下側ボルト用ボス孔23が凝縮水の貯留部を構成する。従って、加工工数や部品点数を低減することができ、生産性が向上する。
また、ボルト15の頭部24が接触する上側取付ボス部20及び下側取付ボス部22のボルト座面位置を空間部25への蒸気抜き孔26の開口位置及び空間部25への水抜き孔29の開口位置よりもプーリ12側とした。これにより、ボルト15の長さを長くすることができることからポンプハウジング14のフランジ部16のエンジン本体部1への接合面とボルト15の頭部24との距離を長くすることができる。そのため、フランジ部16とエンジン本体部1との接合面における面圧分布の偏りが少なくなり、ポンプハウジング14とエンジン本体部1との接合面のシール性を高めることができる。また、上側取付ボス部20及び下側取付ボス部22の高さを高くすることでポンプハウジング14の剛性を高めてポンプハウジング14の変形を抑制することもできる。
また、一般的に、ポンプハウジング14を製造する際、上側ボルト用ボス孔21及び下側ボルト用ボス孔23を鋳造で形成する。上側取付ボス部20及び下側取付ボス部22の高さが高い分、上側ボルト用ボス孔21及び下側ボルト用ボス孔23の長さが長くなる。そのため、蒸気抜き孔26及び水抜き孔29をインペラ室9側から斜め上方及び斜め下方に機械加工によって形成したとしても、それらを上側ボルト用ボス孔21及び下側ボルト用ボス孔23に確実に開口させることができる。
また、回転軸11をポンプハウジング14に支持した状態でプーリ12の径方向内側のポンプハウジング14側面に凹部12aが設けられている場合、ボルト15の頭部24が接触する上側取付ボス部20及び下側取付ボス部22のボルト座面をプーリ12の凹部内に位置させた。これにより、蒸気抜き通路27の外部開口部をプーリ12の凹部12a内に位置させることが可能となり、蒸気抜き通路27からの異物の侵入を抑制することができる。
また、上側ボルト用ボス孔21と外部とを接続する溝状の凹部28をボルト15の頭部24が接触する上側取付ボス部20のボルト座面に蒸気抜き通路27として形成した。これによっても、ボルト15の長さを長くすることができることからポンプハウジング14のフランジ部16のエンジン本体部1への接合面とボルト15の頭部24との距離を長くすることができる。そのため、フランジ部16とエンジン本体部1との接合面における面圧分布の偏りが少なくなり、ポンプハウジング14とエンジン本体部1との接合面のシール性を高めることができる。また、蒸気抜き通路27を迷路化することが可能となり、蒸気抜き通路27からの異物の侵入を抑制することができる。
次に、本発明のエンジン用ウォータポンプの第2実施形態について説明する。図7は、本実施形態のウォータポンプを示す断面斜視図、図8は、図7のウォータポンプの蒸気抜き孔及び蒸気抜き通路の縦断面図である。本実施形態のウォータポンプは、前記第1実施形態のウォータポンプに類似しており、同等の構成も多い。そのため、同等の構成には同等の符号を付して、その詳細な説明を省略する。本実施形態と第1実施形態の実質的な相違は、蒸気抜き通路27及び蒸気抜き孔26及び水抜き孔29を同一直線上に配置した点にある。このように構成することで、例えば蒸気抜き通路27及び蒸気抜き孔26及び水抜き孔29を図の上方から1回の孔開け加工で形成することができ、その分だけ、加工工数を低減して生産性が向上する。なお、水抜き通路30の構成は、第1実施形態と同等である。
このように本実施形態のウォータポンプでは、前記第1実施形態の効果に加えて、蒸気抜き通路27及び蒸気抜き孔26及び水抜き孔29を同一軸上に形成したことにより、加工工数を低減して生産性を向上することができる。
1 エンジン本体部
2 シリンダブロック
3 シリンダヘッド
4 シリンダヘッドカバー
5 クランクケース
6 ウォータポンプ
7 クランク軸
8 駆動力伝達ベルト
9 インペラ室
10 インペラ
11 回転軸
12 ウォータポンププーリ(プーリ)
12a 凹部
13 ベアリング
14 ポンプハウジング
15 ボルト
16 フランジ部
17 ベアリング室
18 軸受ハウジング部
19 シール部材
20 上側取付ボス部
21 上側ボルト用ボス孔
22 下側取付ボス部
23 下側ボルト用ボス孔
24 頭部
25 空間部
26 蒸気抜き孔
27 蒸気抜き通路
28 凹部
29 水抜き孔
30 水抜き通路
31 凹部

Claims (5)

  1. 軸方向一端部にインペラが取付けられ軸方向他端部にプーリが取付けられた回転軸と、
    ベアリングを介して前記回転軸を回転自在に支持するポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジングに設けられボルトを介してエンジン本体部に接合されると共に前記インペラが収容されるエンジン本体部のインペラ室を閉塞するフランジ部と、
    前記ポンプハウジングに設けられ前記ベアリングを収容するベアリング室を備えた軸受ハウジング部と、
    前記フランジ部又は前記軸受ハウジング部に配置され前記インペラ室と前記ベアリング室とを仕切るシール部材とを備えたエンジン用ウォータポンプにおいて、
    前記フランジ部の上部に形成された上側取付ボス部と、
    前記上側取付ボス部に形成され前記回転軸の軸方向と平行に貫通された上側ボルト用ボス孔と、
    前記フランジ部の下部に形成された下側取付ボス部と、
    前記下側取付ボス部に形成され前記回転軸の軸方向と平行に貫通された下側ボルト用ボス孔と、
    前記ベアリングと前記シール部材との間に形成され前記シール部材と前記回転軸との接触部で発生する水蒸気及び凝縮水が流入する空間部と、
    前記空間部及び前記上側ボルト用ボス孔に開口し前記水蒸気を前記空間部から前記上側ボルト用ボス孔に流出させる蒸気抜き孔と、
    前記空間部及び前記下側ボルト用ボス孔に開口し前記凝縮水を前記空間部から前記下側ボルト用ボス孔に流出させる水抜き孔と、
    前記上側ボルト用ボス孔に開口し前記水蒸気を外部に排出する蒸気抜き通路と、
    前記下側ボルト用ボス孔に開口し前記凝縮水を外部に排出する水抜き通路とを備えたエンジン用ウォータポンプ。
  2. 前記ボルトの頭部が接触する前記上側取付ボス部及び前記下側取付ボス部のボルト座面位置を前記空間部への蒸気抜き孔の開口位置及び前記空間部への水抜き孔の開口位置よりもプーリ側としたことを特徴とする請求項1に記載のエンジン用ウォータポンプ。
  3. 前記回転軸を前記ポンプハウジングに支持した状態で前記プーリの径方向内側のポンプハウジング側面に凹部が設けられている場合、
    前記ボルトの頭部が接触する前記上側取付ボス部及び前記下側取付ボス部の少なくとも上側取付ボス部のボルト座面を前記プーリの凹部内に位置させたことを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジン用ウォータポンプ。
  4. 前記蒸気抜き通路として前記ボルトの頭部が接触する前記上側取付ボス部のボルト座面に形成され前記上側ボルト用ボス孔と外部とを接続する溝状の凹部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のエンジン用ウォータポンプ。
  5. 前記蒸気抜き通路及び前記蒸気抜き孔及び前記水抜き孔を同一軸上に形成したことを特徴とする請求項1乃至3に記載のエンジン用ウォータポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU172260U1 (ru) * 2016-10-10 2017-07-03 Закрытое акционерное общество "Тольяттинский завод автоагрегатов" Водяной насос двигателя внутреннего сгорания
CN107906054A (zh) * 2017-12-16 2018-04-13 江西腾勒动力有限公司 一种发动机水泵排气口及其加工方法
RU193705U1 (ru) * 2019-08-21 2019-11-11 Закрытое акционерное общество "Тольяттинский завод автоагрегатов" Водяной насос двигателя внутреннего сгорания

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RU172260U1 (ru) * 2016-10-10 2017-07-03 Закрытое акционерное общество "Тольяттинский завод автоагрегатов" Водяной насос двигателя внутреннего сгорания
CN107906054A (zh) * 2017-12-16 2018-04-13 江西腾勒动力有限公司 一种发动机水泵排气口及其加工方法
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