JP4651381B2 - 防草緑化シート及びその製造方法 - Google Patents
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Description
1.生分解性を有する長繊維不織布にて構成されかつ防草効果を有するとともに発芽促進用の微小孔が形成された第1の層と、生分解性を有するとともに植物種子を保持した第2の層と、生分解性を有するウェブにて構成され保水性能を有する第3の層とが積層され、第3の層の構成繊維と第1の層の構成繊維とが相互に交絡することにより、前記第1の層と第2の層と第3の層とが一体化されていることを特徴とする防草緑化シート。
4.第1の層の長繊維不織布が、生分解性を有する脂肪族ポリエステル系重合体にて構成されていることを特徴とする1.から3.までのいずれかの防草緑化シート。
6.植物種子を保持した第2の層が、生分解性を有する種子テープまたは種子シートにて構成されていることを特徴とする1.から5.までのいずれかの防草緑化シート。
9.発芽促進用の微小孔が予め形成された長繊維不織布を第1の層として用いることを特徴とする7.の防草緑化シートの製造方法。
3層構造の場合は、防草効果を有する第1の層と、植物種子を保持した第2の層と、保水のための第3の層とが積層されて一体化されており、第3の層が地面側かつ第1の層が表側として使用される。2層構造の場合は、第3の層が省略されて、防草効果を有する第1の層と、植物種子を保持した第2の層とが積層されて一体化されており、第2の層が地面側かつ第1の層が表側として使用される。植物種子が芝などの発芽の早いものやその他のものである場合には、保水のための第3の層を有した構成とする。これに対し植物種子が発芽の遅いものである場合などにおいては、第3の層を省略して2層構造としただけでも足りる場合がある。
本発明の防草緑化シートにおける第2の層は、植物種子を保持したものを用いる。たとえば、植物種子を保持した紐状の種子テープやシート状の種子シートなどを用いる。これらのテープやシートは、生分解性を有した材料にて形成されている。また、これらのテープやシートは、生分解性を有する資材により種子を保持固定させるものであるのが好適である。植物種子の種類及び固定する種子数は、任意に設定できる。
2層構造の場合は、テープ状やシート状に形成された第2の層を、接着やその他の手段によって、長繊維不織布にて形成された第1の層に一体化させればよい。
ASTM−D−1238(E)に記載の方法に準じて、温度210℃、荷重20.2N(2160gf)で測定した。
パーキンエルマー社製示差走査型熱量計DSC−2型を用い、試料質量を5mg、昇温速度を20℃/分として測定して得た融解吸熱曲線の極値を与える温度を融点(℃)とした。
標準状態の試料から縦10cm×横10cmの試料片各10点を作成し、各試料片の質量(g)を秤量し、得られた値の平均値を単位面積あたりに換算して目付(g/m2)とした。
防草緑化シートを敷設してから1ヶ月後に発芽状況を観察し、以下の基準で判定した。
○:全体の3割以上が発芽しており順調に生長している。
△:全体の3割未満の発芽が見られ順調に生長している。
○:わずかに雑草が見られるが防草効果は十分ある。
△:雑草の生育が見られ、除草作業が必要で防草効果は低い。
融点が168℃、MFR値が65g/10分のポリ乳酸にカーボンブラックを0.5質量%添加し、公知のスパンボンド法にて、単糸繊度3.5デシテックスの長繊維不織ウェブを得た。このウェブに、0.6mm2の円形彫刻模様が、圧着点密度25点/cm2、圧着面積率15%で配置された金属製エンボスロールと、金属製フラットロールとからなるエンボス装置を適用し、ロール表面温度を135℃に設定して部分熱圧着処理を施すことで、部分的に熱圧着された、目付50g/m2の、第1の層としての長繊維不織布を得た。
第1の層の目付を100g/m2、ニードルパンチ処理の針深を12mmとした。そして、それ以外は実施例1と同様にして、防草緑化シートを得た。
第1の層の目付を100g/m2とし、この第1の層について予めパンチ密度30パンチ/cm2の条件のニードルパンチ処理によって微小孔をあけた。そして、第3の層の目付を100g/m2とした。また、第1〜第3の層を一体化するためのニードルパンチ処理のパンチ密度を30パンチ/cm2、針深を12mmとした。そして、それ以外は実指例1と同様にして、防草緑化シートを得た。
第1の層の目付を100g/m2とした。また、第3の層のポリ乳酸よりなる短繊維と木綿の晒し綿との比率を、質量比で、(ポリ乳酸よりなる短繊維)/(木綿の晒し綿)=70/30とし、第3の層の目付を100g/m2とした。そして、それ以外は実施例1と同様にして、防草緑化シートを得た。
第1の層の目付を200g/m2とし、この第1の層に予めパンチ密度60パンチ/cm2で微小孔をあけた。そして、それ以外は実施例3と同様にして、防草緑化シートを得た。
第1の層の目付を、防草効果が無くなる程度に低くした。すなわち、第1の層の目付を20g/m2とした。また、第3の層の目付は50g/m2とした。また、3つの層の一体化のためのニードルパンチ処理の条件は、実施例3と同じにした。そして、それ以外は実施例1と同様にして、防草緑化シートを得た。
第1の層の目付を200g/m2と高くした。また第3の層の目付を、20g/m2と、所要の保水効果が無くなる程度に低くした。そして、それ以外は実施例1と同様にして、防草緑化シートを得た。
Claims (9)
- 生分解性を有する長繊維不織布にて構成されかつ防草効果を有するとともに発芽促進用の微小孔が形成された第一の層と、生分解性を有するとともに植物種子を保持した第2の層と、生分解性を有するウェブにて構成され保水性能を有する第3の層とが積層され、第3の層の構成繊維と第1の層の構成繊維とが相互に交絡することにより、前記第1の層と第2の層と第3の層とが一体化されていることを特徴とする防草緑化シート。
- 第3の層が、生分解性を有する脂肪族ポリエステル系重合体からなる短繊維90〜10質量%と、セルロース系短繊維10〜90質量%とによって構成されていることを特徴とする請求項1記載の防草緑化シート。
- 生分解性を有する長繊維不織布にて構成されかつ防草効果を有するとともに発芽促進用の微小孔が形成された第1の層と、植物種子を保持した第2の層とが積層されて一体化されていることを特徴とする防草緑化シート。
- 第1の層の長繊維不織布が、生分解性を有する脂肪族ポリエステル系重合体にて構成されていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載の防草緑化シート。
- 第1の層の不織布を構成する長繊維が熱可塑性を有する重合体にて構成され、前記第1の層の不織布は構成繊維どうしが部分的に熱圧着されたものであることを特徴とする請求項4記載の防草緑化シート。
- 植物種子を保持した第2の層が、生分解性を有する種子テープまたは種子シートにて構成されていることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項記載の防草緑化シート。
- 生分解性を有する長繊維不織布にて構成され防草効果を有する第1の層と、生分解性を有するとともに植物種子を保持した第2の層と、生分解性を有するウェブにて構成され保水性能を有する第3の層とを積層し、積層状態の3層にわたってニードルパンチ処理を施して第3の層の構成繊維と第1の層の構成繊維とを相互に交絡させることにより、前記第1の層と第2の層と第3の層とを一体化させることを特徴とする防草緑化シートの製造方法。
- ニードルパンチ処理によって第1の層に発芽促進用の微小孔を形成することを特徴とする請求項7記載の防草緑化シートの製造方法。
- 発芽促進用の微小孔が予め形成された長繊維不織布を第1の層として用いることを特徴とする請求項7記載の防草緑化シートの製造方法。
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